キヴォトス D.U.近郊 シラトリ区立図書館へようこそ! 作:ぱる@鏡崎琴春夜
はい、おはようございます。今日も頑張る司書のヒジリです。名前の由来は、生まれたとき泉鏡花の高野聖が目に留まったからだそうです。本好きな私らしい名前となりました。
さて、では今日の業務と行きましょうか。
早速着てくださったのは、シスター服の女の子です。シスター服いいですよね。
私も大好きです。昔は教会が図書館をやっていることも多かったので、司書も実質聖職者ですよ。
「その、予約をしていた者なのですが・・・・・・」
「はい、利用者カードをお借りしてもよろしいですか?」
「どうぞ、お願いします」
当館では予約などは利用者カードで確認をしています。本当は名前や電話番号などの登録情報をお願いするのですが、描写の都合上カットです。
「はい、ではこちら『新編 ユダヤ笑話集』です。お間違いないですか?」
「間違いありません」
陽に焼けた文庫本の貸出手続きをする。ただし、今回は当館の図書では無いので、ちょっとだけ手間を加えます。
その間に少し解説を・・・・・・今、当館の図書ではないと言いましたが、ではこの図書は何なのか。私の私物ではありませんよ?
答えは、他の図書館の図書です。勝手に又貸ししているわけではありません。『図書館間相互貸借』というシステムです。
字面が堅いですね。わかりやすくしましょう。
つまりは、自分の図書館にない資料を持ってる図書館から貸して貰って提供します。また逆に、お願いされればウチから貸すこともあります。メリットはいろいろありますが、私としては、一つの図書館では到底提供できない量の資料が提供できるのが一番だと思います。勿論、自前でそろえるのが一番なのは分かっていますよ。
「ありがとうございました。これとっても面白くて、笑ってしまうんですよ」
「いえいえ、お楽しみくださいね」
手続きをすると、シスター服の生徒さんは帰って行かれました。古い本ですし、出版社も無くなってしまって入手できないものなので、連携先の図書館にあって良かったです。
さて、あらすじのお時間ですよ。といっても、この本はあらすじはありません。
笑話、つまりジョーク集です。ジョークってとっても面白いですよね。宗教ネタがわかりにくいと思いますか? 大丈夫、宗教ネタは勿論ありますが、それ以外にも、お金儲けや結婚と異性関係、ちょび髭伍長ネタだってあります。やっぱり人の笑いのネタは時代や人種を越えて笑えるネタってのはありますね。
最後に一つ、みなさまもなじみ深いものを一つ。
『貴方の葉巻はいい匂いがしますね。一体いくらですか?
一本2ズロディだ。
これは驚いた、で、一日に何本吸われますか?』
これ、どこかで聞いた話ですよね。実はこの本に書いてあったんですよ?