それでは第14話!どうぞ!
「忍者やめた方がいいかもしれん気がしてきた」
「どした急に」
各々のやりたいことがひと段落してカフェで集合兼方針会議をしてる中、俺のため息のような独白にセロがどうしたのかと聞いて来た。
ちなみにサイザはそんなことに一切反応せず自分が食べたいものを注文していた。
「店員さーんこのステーキ定食とデザートでパフェください」
なんでカフェにステーキ定食あるんだよ。
「いやさ、忍者ジョブのサブクエ?で刃隠刀術っていうスキル群を獲得できるんだよ」
「あー、あのクソださ居合か」
「それ以外はかっこいいからいいんですううううう」
「ニンジンパフェ?何そのゲテモノ、せっかくなんでそれも一つ」
財産の暴力でとりあえず適当に頼みまくっているサイザに若干引きながら俺は続けた。
「んでそれに奥義ってのがあったんだよ」
「なに?クソ弱かったの?」
「いや奥義があることしかわかってなくて習得方法が不明なんよ。一説では上位ジョブになったら獲得できるとかなんとか言われてるけど、その上位ジョブすらいまだ見つかってない」
「え?忍者って現状発展性皆無なの?」
「お気づきになられましたか」
「うーん、まだ味覚解放されないな…もっと高価なもの食わないとなのか?」
汎用性はあるっちゃあるがそれ以上に求められるステータスとそれに見合うスペックを所持しているかと言われると微妙な現状。
その上に上位ジョブや最上位ジョブすらないため忍者ジョブとしての強さはかなり早い段階で頭打ち…不遇ジョブの通り名に偽りのない有様になっている。
「サービス1年ぐらい立ってるのに未だな上位ジョブが発見されてない…いや存在しないのか?」
「流石にそれはないだろ、現状未開放の奥義があるならまだまだ潜在能力はあるでしょ知らんけど」
「だといいけどなぁ…」
「普通にジョブ変えたら?」
飯ばっか食ってたサイザがいきなり話に入ってきた。
「急に入ってきたな…その意見自体には賛成だな。今明らかにサポートと後衛が存在してないし」
「なーーーーーーんで俺が後ろからちまちました攻撃やらサポートをお前らのこと考えながらしないといけないんだよ。絶対にクソめんどいし少しでもサポート遅れたらクソほど詰めてくるじゃん」
判断ミスによっては敵の数が+2されるの普通に嫌すぎる。
「そんなことするわけないだろサイザじゃあるまいし」
「そんなことするわけないでしょセロじゃあるまいし」
「あ?」
「お?」
「店員さーん!この2人の関係性をあっためる温かいコーヒーありませんかー?」
〜〜〜〜〜〜
その後なんやかんやあって次のエリアである奥古来魂の渓谷へ向かうことになった。
「見るからにアンデットいそう!セロ!お前の出番だ!」
「指図すんな老害甲殻類が」
「わしが若い頃はVRゴーグルをつけると脳の成長が止まって障害者になってしまうという噂が広まっておってのぉ〜」
「ガチ老害来た、それ何年前のやつだよ」
「ロリっ子ロリコーンのお前が産まれる半世紀ぐらい前?」
「だからロリコンじゃないが?」
「え?」
「は?」
「アホやってないでいくぞ」
エリアに足を踏み入れて真っ先に思ったことは「長居したくねぇーーーーーー」だった。
どんよりとした空気にどっからか流れてくる異臭、肌がひりつくような感覚、何もかもが最悪な環境を前に俺は思ったことをそのまま口に出してしまった。
「長居したくねえええええええ!!!!!」
「うっさいんじゃ黙れやクソジジイ、そのうるっさい口にコンクリート流し込んで道頓堀に沈めたろか?」
やっぱこのセロとかいうやつ口悪いな。
「わしが若いころはユートピア社はロス〇ャイルド家と繋がっているみたいな噂が流れておってのぉ…」
「老害ってかただの陰謀論者じゃん、老人ホームはこっちだよ」
「おうクソジジイ、ア〇シュビッツはこっちやぞ」
「カスみたいな二択迫られてんだけど?てかそっちの方が陰謀論者では?」
占星術とか好きそう。〇ムラ―とかそうだったし。
そんな放送コードギリギリなことを考えてると早速このエリアの第一村人(敵)を発見した。
「何だあれ…トカゲかな?」
「どう見てもワイバーンでしょ、衰えた老眼もついに腐り落ちてしまったか…」
「はぁ~~~~????どっちも爬虫類だし見間違えてもおかしくないしトカゲもあり得なくはないだろ」
「まあまあ、雑魚の皆様は一旦引いてもろて、アンデットの相手は私聖職者…いや」
俺達が言い合ってるとなんか
この流れ前も見たな。
ちなみにあのゾンビ版クソデカトカゲみたいなやつはスケルトンワイバーンっていうらしい、いやあれトカゲだろ。
「
聖職者には4つの上位ジョブが存在しているらしい。
回復に特化した
スケルトンワイバーンがこちらに気づいた。
「エゼキエル書25章17節」
「わたしは怒りに満ちた懲罰をもって、大いなる復讐を彼らになす。わたしが彼らにあだを返す時、彼らはわたしが主であることを知るようになるぅぅぅうう!!!!!」
「俺の出番の時に出しゃばってくんじゃねぇ殺すぞクソ甲殻類」
「私の隣で叫ばないでくれます?」
「泣く」
そんなことを話しているとスケルトンワイバーン(以後骨トカゲと称する)がセロの体を食らいつくさんとばかりに大きく口を開きながら飛び掛かった。
無論セロもその行動に気づいていたがなぜか動かずそのまま骨トカゲは獲物に食らいつく。
その行動に俺とサイザは思わず口を開いた
「何やってんだお前ぇ!!!」
「ついに自分が私たちの肉壁であることが宿命であることにお気づきになられましたか、その調子でつつましく私たちのためにその命を消費し続けてもろて」
しかしセロは大した反応もせずにその場に突っ立っていた。
「…え?回線落ちした?こいつマジで船降りやがった?」
「多分自分の宿命を知ったことで自分の命の価値のなさに絶望したんでしょ。傲慢なあいつにふさわしい末路だな」
「そんなわけないだろ…ん?」
よく見てみると、セロのHPはマックスになっていた。ダメージ喰らってたはずだがあいついつ回復した?
そんなことを考えるとセロは骨トカゲに食らいつかれたままこっちに振り向き近づいてきた。
よく見ると骨トカゲが離れないように顎を両手で強くつかんでいる。
謎すぎる行動に一瞬あっけにとられたが、すぐさま俺の第六感がセロがサイザに何かをしようとしていることに気づき、同時にこうささやいた。
この瞬間サイザを【
「【
「は?なにして」
「スケルトンワイバーン!新しい餌よ!それ!」
その結果憂鬱&殺意100倍スケルトンワイバーン頭食われロリっ子ロリコーンマンが爆誕した。
「~~~~!!!!????~~!!?~~!!!!!」
「すまんねぇええええ!!!???俺宿命とかよくわからないから!!!お前を肉餌にしちゃった!!!」
「~~!!~~!!」
「ん~~~????なんて???日本語話してくれますぅぅぅぅ???」
「サイザ…お前、今一番輝いてるよ…!」
「俺が言うのもなんだがお前も相当終わってることしてない?」
「ちょっと何言ってるかわからない」
「ええ…」
「~~~~~~!!!~~~~!!!」
ギリおもしろいが勝ちそうだから放置しようと思ったが流石にそこまですると人の心が傷つくのでちゃんと助けることにした。
人の心とかないんか?
というわけでこいつら毎回フレンドリーファイアしてんな。なろくでなし3人衆第14話でした。
若干説明が多い気がしますが寛容な心をもって読み進めてもらえると幸いです。
ではまた次回そして失踪へ…