高濃度猿侵蝕体“マネキン・モブ”   作:アースゴース

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改めてストーリーを見直したら朱鳶のケツがデカすぎて笑ったのは俺なんだよね

投稿の順番を間違えて申し訳ありませんでしたっ


お青青見せて1

 治安局ルミナ分署にて。

 激エロ治安官こと朱鳶と、高性能ロリババアロボットの青衣は、ある人物の到着を待っていた。

 

 「遅いですね。時間にルーズな方ではないのに」

 「たまにはそういうこともあるだろう」

 

 すでに約束の時間から20分を過ぎている。

 特に急ぎの用事や任務はないが、これ以上遅れられると少し困るものがある。

 そろそろ連絡を取った方がいいと思った時、自動ドアが開かれた。

 

 「! 来ましたね」

 「やっと来たか」

 

 自動ドアをくぐってきた人物。

 高身長の朱鳶はもちろん、子供のような青衣よりも低い身長の老人は、気の良い好々爺のような笑みを浮かべた。

 

 「ヴヘヘヘへ、どうもお久しぶりです。ゴアです」

 

 この人物こそ、新エリー都が誇るロボット工学の権威、ゴア博士である。

 

 「少し遅れたようでしたが、大丈夫ですか? 何かトラブルに巻き込まれたとか?」

 「ふむ。その様子、揉め事だな?」

 

 ゴア博士の白衣は、塵や砂などで汚れていた。

 しかし、身体の2/3を機械に置き換えたサイボーグであるゴア博士自身の身体には、傷一つなかった。

 

 「フォフォフォ、いやはや。輸送車がホロウレイダーに襲撃されてしまいましてな、通信端末も破壊されたもので、急いでホロウを駆け抜けてきたのですよ」

 「レイダーは?」

 「ぶちのめしたさ」

 「毎度思うが、矍鑠とした老人だな」

 「いやいや、君には負けるさ」

 

 笑い合うゴア博士と青衣。

 このままでは老人同士の果てしない長話が始まってしまうという危機を感じ取った朱鳶は、話題を変えることにした。

 

 「ご、ゴア博士。今日来られた目的ですが……」

 「おお、そうだった! 新型の保安用知能機械の開発が完了したからテストしてもらいたくてな。ああ、手続きはすでに済ませてある」

 「うむ。して、その知能機械はどこに?」

 「今から呼ぼう。おーい、入ってきてくれ」

 

 再び自動ドアが開かれる。

 かなり長身のシルエットだ。そのフォルムは、レイダーによって改造されたロボット『怒れる男』や、その元となった『スイーパー』にも似ている。

 しかし、大きさはそれよりも小さく、無骨な見た目からは想像もできない最新技術が使われていることが予想できた。

 その名前は……

 

 「試作品“トダー”。さ、挨拶するんだ」

 『自己紹介スルヤンケ。トダーハトダーヤンケ』

 

 微妙に不安の残るが、どこか愛嬌のある片言を話すロボット。

 これこそ、科学の権威であるゴア博士が作り出した最新ロボット、トダーである。

 だが、何故か変な関西弁だった。

 

 「お……おいトダー、お前なんか変な関西弁になってるぞ」

 『ホロウレイダーヲヤッツケテル時ニ、ホロウデ会ッタ変ナエーテリアスニ教ワッタヤンケ」

 「変なエーテリアスって、ま、まさか……」

 

 ホロウに出入りする治安局でも噂になっているエーテリアス。

 高濃度猿侵蝕体マネキン・モブ、通称『猿真似』のマネキン・モブが、トダーがホロウレイダーをボコボコにしているわずかな間に接触し、関西弁を教え込んだのだ。

 その映像記録と録音データはしっかりとトダーのメモリーに記録されている。

 

 「マネキン・モブですか……このルミナ分署でも出会った方は多いと聞きます。エーテリアスなのに交戦の意思を見せなかったと」

 「おまけに見たこともない武術の達人であり、人語までも解すという。一度出会ってみたいものだ」

 

 この場にいないマネモブは、治安官からの評判は悪くなかった。

 周囲のエーテリアスを追い払ってくれたりするので、助かることもあるからだ。

 玉にきずなのは、変な言葉遣いで馴れ馴れしく話しかけてくるので、エーテリアスに命を狙われる生物としては気が気でないことだろうか。

 

 「後でデータを確認しよう、これも貴重なサンプルになる……気を取り直して、だ。今回このトダーをテストしてもらいたいのは、戦闘以外の行動についてだ」

 「戦闘以外ですか?」

 「そう。先ほどトダーが言ったように、複数のホロウレイダーを相手取ることに何の支障もないことは確認済みだ。だからこそ、治安官として人々と関わったりする日常的な動作において、問題がないのかを知りたいんだ」

 

 トダーの戦闘力は折り紙付きだ。

 だからこそ、人間と同じような行動ができる機能が街でどのように使われるのかを実際にテストしたかったのだ。

 そこでゴア博士は、知り合いのいるルミナ分署へテストを依頼したのだ。

 

 もちろん、朱鳶も青衣もテストのことを知っていた。

 だからこそ、もうテストの方法は決めてある。

 

 「……分かりました、テストの方法はこちらで決めます」

 「ほう? その方法とは?」

 「パトロールをやります」

 

 こうして、一日治安官トダーが誕生した。

 

 

 





 
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