高濃度猿侵蝕体“マネキン・モブ”   作:アースゴース

102 / 108
前々回、ノルムーにレイプとかの単語を喋らせたけどキャラ崩壊してるかなと思ったら、普通に言いそうなキャラだったんだ
そしていつにも増して語録やネタの頻度が高かったんだ(淫夢、忍極、ボーボボ等)。いくら自然な流れで混ぜようともワシの目は誤魔化せないんだよね(アルミホイル巻き文字)

あ、ストーリーに関しては面白かったし、妄想エンジェル三人そろえられたから満足でやんス


はっはあ――っ英雄は過去に死せずと言うじゃないか 未来で生きてる奴は過去でも生きてるものよ 1

 ホロウ・ザ・ヒーローへの参加のため、リン、ビリー、シーシィアの邪兎屋チームは会場へとやってきた。

 邪兎屋なのにニコではなくシーシィアが参加する理由は、ニコが腹痛で借金取りから逃げ損ねてドアに小指を打ち、ボコボコに殴られ、犯され……そして死んだからだ。

 

 「ニコは大丈夫? 借金取りに連れてかれたけど」

 「ああ、どうということはねぇ。アンビーや猫又もいるしな」

 

 そんなわけで、リン達はビデオ屋に不法侵入してきたシーシィアを、ニコの代役として立てたのだ。

 一行は会場で待機し、大会の開催を待つ。富、名声、命、任務、スターライトナイト……それぞれの思惑はあれど、互いを裏切ることは決してない。

 

 『参加者の皆様に重要なお知らせがあります。ただいま、新ルールが追加されました』

 「ルール?」

 

 その時だった、アナウンスが会場に響き渡ったのは。

 参加者達は何事かとざわめいている。無理もない、開催まであと数分という時間に、新ルールが追加されるというのだから。

 

 『ご存じの通り、大会のルールでは討伐したエーテリアスの危険度に応じてポイントを獲得できます』

 「うんうん、ポイントの高い高危険度エーテリアスって言ったらデュラハンとかタナトスとかだね」

 「ハスクロンとか狙い目じゃんね」

 

 とにかくエーテリアスを倒せばいい。それが大会の主なルールだ。

 しかし、そこに新たなルールが追加される。

 

 『しかし、新ルールではこの豪華ゲストを失神KOさせた参加者の方に、5000万ポイントを贈呈いたします! そのゲストとは――』

 「んだぁ? このルール……」

 「特別ゲストって、ま……まさか」

 「いやちょい待ち、あの孤独なSilhouetteは……?」

 

 会場に設置された大きなモニターに、謎の人影が映し出される。

 影からでも分かる筋骨隆々の肉体、恐らく頭髪のない頭部、そして見事なまでの演武……それは、まぎれもなく奴だった。

 

 『灘・真・神影流宗主、マネキン・モブッッッ!!!』

 『我が名は尊鷹』

 

 運営が用意した特別ゲスト、それはマネモブ。

 『あの……自分、高危険度エーテリアス探してるんスよ。得点になってもらっていいスか?』と言う運営に対し、『何でも良いですよ』と快諾したマネモブは、晴れてボーナス・キャラと化した。

 

 「あいつ何考えてんだよえーっ」

 「自分でポイントになっていくその姿勢、あーしには理解不能なんですけどー?」

 「マネモブの考えは一体……?」

 『では皆様、裂け目に入って待機してください』

 

 参加者はざわめいているが、その間にもアナウンスは続く。

 一行は、他の参加者同様に裂け目を通り、ホロウへと入る。大会の開催はすぐだ。

 

 『それでは、ホロウ・ザ・ヒーロー開幕です!』

 「よし、行こう――」

 『ちなみにマネモブは参加者を倒すごとにポイントを得ることができます。つまり、皆様がやられた時点で全ての賞金と景品はマネモブのものとなります』

 「ゴングを鳴らせっ、大会開始だッ」

 「急げッ」

 「ルール追加した奴バカすぎんでしょーが、えーっ」

 

 

 

 Now Loading......

 

 

 

 『なめてんのかチンピラ』『俺から逃げられると思ったのか』『あ――っ』

 

 マネモブの足元には、無数の倒れた人。

 彼ら彼女らは全員、高得点欲しさにマネモブに挑んだチャレンジャーである。

 しかし、鎧袖一触とばかりに失神KOされたのだ。これで、マネモブにもそれなりのポイントが入った。

 

 『あざーす』『しかし俺を恨むの筋違いだぞ』『悪いのはスマイル・ジョーだ』

 

 流石にホロウに気絶した人を放置するマネモブではない。運営が指定した安全な場所に運び込む。

 気絶した者を放っておこうものなら、すぐさま“奴ら”が駆け付けるからだ。

 

 『へへへ金だあ』

 

 別にマネモブの目的は金ではないが、そう口にする。

 マネモブにもエーテリアスカード(カードと言っても、ほぼリモコンみたいな見た目)は配布されている。これはマネモブ用にカスタマイズされた特別製であり、キャロットなどの機能を一切排した代わりに、頑丈さを底上げさせているものだ。

 雑に扱っても壊れない端末を、マネモブは嬉しく思っている。

 

 『なにっ』

 

 参加者を狩っていたのも束の間。マネモブは奇妙なものを目にした。

 

 『なんじゃあ、この汚い処理は』

 

 マネモブの目の前にあったのは、一切の活動を停止し、モノクロとなったエーテリアス達。

 そのエーテルコアには、輝く白い羽がついている。

 

 『ファーック』『いずれ俺たちもああなっちまうのか』

 

 エーテリアス達はエーテル活性を完全停止させられている。

 これはエーテリアス達にとって、もう一つの死であることをマネモブは見抜いた。

 

 『殺すだけでは済まさない』

 

 マネモブは、ポイントそっちのけでこの羽の主を追うことにした。

 この羽がエーテル活性を停止させられるということは、ポンペイやフィーンド達も停止させられてしまう可能性があるということ。

 向こうにどのような思惑があるにせよ、顔を合わせておいた方がいいという判断だった。

 

 「いたぞ、マネモブだ!」

 「俺達全員でかかれば勝てるはずだ!」

 「多勢に無勢だいっけぇっ」

 『どないする?』『まあええやろ』

 

 ただ、いましばらくは野蛮な参加者の対処が先だったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黒い、狼のシリオンが死を振りまいていた。

 

 「まだだ、この程度じゃ渇いて仕方ねぇ」

 

 血に飢えた殺し屋“ブラックウルフ”ロームルは、主催側である旧峯グループの上層部の命令により、参加者を()()()()()()()いた。

 もちろん、それは尋常の方法ではなく、エーテリアスを含め目につく者全てを殺害するという狂った所業である。

 郊外でも恐れられた“掃除屋”は殺人が趣味の犬野郎だったのだ。

 

 「どいつもこいつもゴミばかり。誰かオレの渇きを満たす奴はいねぇのか……?」

 

 彼に返事をする者は誰もいない。

 足元には血だまり、そして死体だけしか存在しないからだ。

 ここは彼の狩場であり、屠殺場でもある。死者達の怨嗟ですら、ロームルにとっては聞く価値もない騒音か、渇きを満たすBGMでしかない。

 

 あまりに危険、あまりに邪悪。この悪鬼外道に天誅を下す者はいないのか。

 果たして、本当に死者達の憎悪と嘆きが()()を呼んだのかは定かではない。

 ただ分かっていることは――“奴ら”が来るのは必然だったこと。

 

 「あぁ……?」

 

 タイヤが道を削り取る、けたたましいブレーキ音が鳴り響く。

 続いて鳴る、ドアを開ける音。そして、コツコツと()()()()()()鳴り響く硬質な足音。

 狂っているロームルをして寒気を覚えるほどの、殺気とも殺意とも取れない濃厚な死の気配。

 

 それが、ロームルが殺した者達の気配を感知してやってきた。

 わざわざ、大量殺戮を行った危険人物と鉢合わせるリスクを押してやってきた。

 ただ一つの目的のためにやってきた。

 

 『SHNZOU WO YOKOSE』

 「……死神」

 

 白衣を風になびかせ、エーテルコアが不気味に輝く。

 現れたのは、大会において接近を最大限まで警戒され、何重もの対策がなされているはずのホロウきっての超危険エーテリアス。

 奴らが人を生かすことは医療ミスとまで言われた殺人鬼を超えた死神。

 

 『MATE OMOSHIROI YATU GA ARAWARETA』

 「俺の心臓を抜き取ろうってのか、あーっ」

 

 ホロウを横断する見境なき死の医師団、死神医療チームがロームルの前に立ちはだかった。

 全ては、彼の足元に転がっている心臓を入手するために……ロームルの心臓を得るために。

 

 ロームルVS死神医療チーム

 脅威の戦闘力を持つシリオンを前にしても、死神はたった一人で余裕の態度。

 それは、ホロウの死神としての矜持か、あるいは――

 

 

 




 ネタバレ

 私は朽峰グループ
 この大会に参加している君は選ばれし者
 賞金と景品を掴むチャンスを与えられた強き者
 単刀直入に言おう
 ホロウで開かれるある大会に参加して欲しい
 名はホロウ・ザ・ヒーロー
 ポイントを競い合う競技で“新エリー都の英雄”を決める大会だ
 もちろんめちゃくちゃ危険
 しかもこの闘いには絶対守らなければならない条件はそんなにない
 大会に参加するには徒手空拳でなくてはならないなんてこともない
 銃や刃物などの武器は使用OK
 なぜなら万が一にも“参加資格”を傷つけてはならないからだ
 何よりも“参加”が大事なんだ
 ぶっちゃけ参加者の命なんてどうでもいいんだ
 “参加”さえすればなぁ
 さぁ腕に自信のある者は今すぐ大会にエントリーしろ
 エーテリアスを失神KOさせろ
 急げっ乗り遅れるな
 賞金と景品を掴むんだ
 “ホロウ・ザ・ヒーロー”だ



 俺はブラックウルフ・ロームルだあっ
 まだまともに大会を続けようだなんてお前たちには失望したよ
 豪華景品を当たり前のことやってて手に入ると思うなよ
 せめて命ぐらいかけてくれよ
 そんな根性の欠片も無い君たちにいい知らせがある
 “エーテルカードが破損したら失格”というルールは撤回された
 銃や刃物など凶器の使用 
 爆薬・毒物・罠…とにかくなんでもありだ
 俺が隠した景品を見つけるなら手段は選ばない
 闘う時も一報を入れる必要はない
 俺がかき集めた"指名手配犯"が現場で暴れているからな



 今回のストーリーガチでこれなんだよね怖くない?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。