ビリー←うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
メカ・ロームル←なっなんだあっ
対虚狩り←これなんなんだよ。名前負けもいいとこじゃねぇかゲス野郎
パエトーン←うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
『あいつすげぇな…』『小賢しいマネを』『次やったら殺すぞ』
ラミルを取り逃したマネモブは郊外のホロウに迷い込んでいた。
怒りに支配されたマネモブ。しかし今は、心の中のケンゾーに『その怒りはキー坊にぶつけるんだ』と言われることで怒りを自制しているようである。
『畜生! 殺ってやるぜ』『キー坊をぶち殺してやるぜ!』
相変わらず宮沢熹一ことキー坊に厳しい語録を連発するマネモブだが、この場にはそれにツッコむ者はいない。
あるのは、次々にホロウへと運び込まれている謎の機械だけである。マネモブは、その様子を気配を消しながら観察していた。
『この男の目的は…!?』
マネモブはその会社ロゴに見覚えがあった。あれは紛れもなくTOPSの一角、朽峰グループのそれである。
『へっ』『しょぼい相手にしょっぱい判定勝ちして喜んでるよあの馬鹿……』
ま、またTOPSが何か企んでるのか……と辟易するが、ラミルの行方も追えないので、『どうせTOPSだし邪魔してもいいだろ』と気晴らしに朽峰へちょっかいを出すことにした。
しかし、マネモブは運ばれてきた荷物の中身を知ると、驚愕した。
『な…なにっ』『な…なんだあっ』
トラックから出てきたもの。
それはプロテクターに身を包んだ、まるで大柄な狼のシリオンを模したような機械の殺戮者。
マネモブがめちゃくちゃ見覚えが存在するそれはまさに……
『犬…?』
メカ・ロームルの大量発生だった。
そう、朽峰グループはすでに、ロームルの能力を元にしたメカ・ロームルの量産に成功していたのだ。
最早これロームルである必要性はあるのかと疑問に思える高い技術力だが、この量産された機械のロームル達を見たマネモブはあることを思いついた。
『クククク待ってろよ』『すぐに殺してやるから』
マネモブは気配を消し、朽峰の作業員の元へ忍び寄る。
その中でも自身と体格的に似ている者が一人になるタイミングを見計らうと……
『しゃあっ』
「はうっ」
最低限の威力、そして一撃で気絶させる。
そして、作業着を奪って着る。これが標準的な異形であるエーテリアスであれば着用が難しかったかもしれないが、マネモブは遠目では人間と変わりなく見える体格をしている。
どこからか取り出した肌色のペンキをマネキン・フェイスに塗りたくり、サングラスとマスクをつければあら不思議。どこからどう見ても人間が完成した。
『ばあ――っ』
「おい新入り、バカやってないでさっさと働け」
『しょうがねえな』『プライベートで飲んでる時に………』
「業務中の飲酒はルールで禁止スよね?」
「TOPSはルール無用だろ」
あたかも軽口を叩く作業員面をしながら作業に入るマネモブ。
しかし、ここである作戦を実行する。マネモブは誰にもバレないように、メカ・ロームルへ近づいた。
そして拝借してきた端末をメカ・ロームルへと繋ぎ……ハッキングを開始した。
『嫌でもこっち側に引きずり込んでやりますよクククク』
こう見えてマネモブは機械にも強い。
このエーテリアス、流石にトップクラスのハッキング能力を有しているというワケではないが、機械を味方につけることに関しては天才的。
『あ――?』
だがマネモブは、途中で変なプログラムか何かが邪魔をしてきていることに気づいた。
マネモブが知る由もなかったが、これはあの超高性能AIであるYoukai。このAIもメカ・ロームルの身体を乗っ取っていたのだが、変なエーテリアスに介入されていること察知し対抗してきたのだ。
しかし、マネモブはここで禁じ手を発動した。
『灘神影流“幻魔突き”』
『う あ あ あ あ』
それがAIであることに気づいたマネモブは、画面に幻魔突きを叩き込み端末を破壊する。
しっかりとプログラムに“幻魔”を植え付けられたYoukaiは、今までの経験を生かして即座に退散した。
幻魔は人によって違う。モンキー・ボンプ、アリアに続きマネモブの幻魔を喰らったYoukaiは、またもや幻魔の解析と治療に時間を費やすはめになった。
『よしっ』『マフマドベコフを殺ってやったぜ』
マネモブは新たな端末を使い、ハッキングを続ける。
幻魔を打ちこんだこの判断は、実際正解である。マネモブが気づかなければ、幻魔以外で対処しようとすれば一瞬で端末とメカ・ロームルの制御権を奪われ、なすすべなくハッキングに敗北していただろう。
それほどまでに差のある電子戦を武術で切り抜け、マネモブはメカ・ロームルの奪取に成功した。
『制御権はマネキン・モブに移ったんだァ。命令をもらおうかァ』
『お…おいトダー』『お前なんか変な関西弁になってるぞ』
『どう考えても関西弁ではないと思われるが……』
例によって汚染されてしまったメカ・ロームル。
しかし、悪夢はこれで終わらなかった。
『“極楽地獄部屋”に監禁しろ』
『極楽地獄部屋、どこへ! 制圧しろって素直に言えと思ったね』
メカ・ロームルの驚異の戦闘能力のせいで、自身が手を下すまでもなく瞬く間に朽峰の拠点を制圧したマネモブは、新たに多数のメカ・ロームルの支配権を手に入れた……超危険エーテリアスが危険兵器を奪取する、ある意味“最悪”だ。
この事件は朽峰グループ最大級の汚点として永久に記録されるのだが、それはまた別の話である。
Now Loading......
リン、ビリー、シーシィア。彼女らにプロメイアを加えた一行は、郊外のホロウで行われる朽峰グループの企みを調べていた。
しかし……そこにやってきたのは新たなる刺客――
『ばあーッ』『“超危険生物”鬼塚姫次でぇース』
「えっ」
『ロームルです』
「なにっ」
『ロームル2です』
「な……なんだあっ」
『ロームル3です』
大量のメカ・ロームルを引き連れたマネモブだった。
「う あ あ あ あ……ま、マネモブがホロウを練り歩いてる」
「正しく練り歩いてんのはルールで禁止だよな?」
「エーテリアスはルール無用っしょ」
いきなり変な連中を引き連れてやってきたマネモブに、一行は困惑が隠せなった。
プロメイアも訝し気な顔でマネモブを警戒していた。マネモブが朽峰と手を組んだのではと怪しんだからである。
「貴様、まさか連中の犬に成り下がったというわけではないだろうな?」
『犬…?』『冗談だろ』『死人のように生きてるクズども』『愛情なんてあるわけねぇだろ』
「……」
マネモブの散々な言いように、その線を即座に放棄したプロメイア。
彼女は、自分達を見る不躾な視線に気が付く。
「出て来い、隠れていても無駄だ」
「は、はい……裁決官プロメイア様、お会いできて光栄です……」
「なんでそんなボロボロなんだ?」
物陰から出てきたのは、やたらとボロボロな朽峰の連絡係。
彼はメカ・ロームルの反逆に容赦なく巻き込まれていた。
『久しぶりやん』『元気しとん?』
「ええ……おかげ様で……」
「単刀直入に言おう。“これ”は朽峰の資産か?」
“これ”とはもちろん、メカ・ロームルである。
連絡係の本音を言えば、今すぐにでも所有権を主張してメカ・ロームルを奪還したかった。
だが、相手は冷血な裁決官と、今まさに兵器を奪い去って行った何を考えているのか意味不明なエーテリアスである。
逃げても地獄、進んでも地獄。極楽地獄部屋の“極楽”部分はすでに跡形もなく消失していた。
なので、連絡係はここでヤケクソ気味に第三の選択肢、テコンドーの達人パクを選んだ。
「はい、これらは朽峰グループの資産です」
「ほう、あっさりと認めるんだな?」
「はい、ですがこれは元々マネモブ様に受け渡すはずの品だったのです。マネモブ様きっての頼みで、受け渡し場所をこのホロウでと。何分、急な納品となりましたので、郊外の皆様への御通達が不十分だったことを深く反省しております……」
『なにっ』『ふうん』『そういうことか』『リサと朝桐はできてたのかあっ』
急に巻き込まれたマネモブは、己の悪因悪果を呪う……ことはなく、そうか、自分宛だったのかと納得した。
「そうなのか?」
『うん』
「いや絶対ぇ違ぇだろ」
「……」
無敵と化した連絡係の、無敵みたいな論法によりマネモブの依頼にされたこの事件。
正直プロメイアは嘘というか、ヤケクソからのでまかせであると看破していたが、このメカ・ロームルが何か事件を起こしたわけでもないので一旦、静観することにした。
「……上に伝えろ、一線は越えるなと」
「承知しました。すぐ戻って伝えるとします。それとマネモブ様、此度は弊社の製品のご購入誠にありがとうございました。ご請求につきましては後日、改めてメールを送らせていただきます」
『あざーす』
ガシッと握手したマネモブと連絡係。
マネモブはメカ・ロームルを手に入れ、連絡係は会社での全てを失う(可能性アリ)かわりにマネモブとのコネクションを得た。
連絡係が帰るのを見届けると、マネモブは満足そうに頷いた。
『ありがとうございました』
「何もよくないけど」
実際、何も解決していなかった。
「なあマネモブ、そいつはマジでお前のモンなのか?」
『唾つーけた』『そのベルトもうワシのもんや』
『汚いを超えた汚い。ミアズマの方がマシだと思ったね』
『龍星ッ』『言葉が過ぎるぞッ』
「流石にミアズマと同列に語られるのは純正エーテリアスのプライドが許さないみたいだね」
マネモブはミアズマなどが含まれていないシンプルなエーテリアスなので、ミアズマみたいとか言われるとプライドに傷がついてしまうのだ。
そんなマネモブは、何かかっこよくなったビリーを見た。
『あの車かっけー』『めっちゃクールやん』
「おお! お前にも俺の新形態の良さが分かるか!」
『当たり前のことを抜かすな!!』
バイクに乗せてもらったりしたマネモブは、満足したようである。
そしてマネモブはラミルの捜索に協力し、メカ・ロームルを連れて帰還する――
朽峰からのメカ・ロームルの請求を見たゴヒャクオク(灘・真・神影流の財政担当ボンプ)のコメント
「ボケーッボケーッボケーッボケーッジャワティージャワティージャワティージャワティーチンチンチンチンチンチンチンチン肛門肛門肛門肛門」