高濃度猿侵蝕体“マネキン・モブ”   作:アースゴース

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この前よぉ彼女のアソコに鼻突っ込んで、ヘヘッこう言った
「おおっシーズン3.0だっ、おおっシーズン3.0だっ」
何で2度も言うのよって聞くから「言ってねえよ」って
ヘッ、わかるか? 2度目はこだまだ、中でほら、へへへ


ゴリラは怒ってなどいない。ある夢に遊んだことを告白しているだけだ 1

 『“灘狩り”をやります』

 『あの……自分とこの門弟狩ってるんスけど……いいんスかこれ』

 

 タフ・ホロウの灘・真・神影流道場。

 そこで、マネモブと複数の門弟や食客達が集まっていた。

 

 「あなたはそのロスカリファってとこに行きたいってわけ?」

 『そうですけど何か?』

 

 ツイッギーが、眼帯のある左眼をさすりながら言った。

 マネモブの目的はロスカリファに行くこと。これにはもちろん目的がある。

 

 「つまり何? 百年以上前の初代虚狩りが復活してきた上、友人達を停止? させられた挙句に音動機を持ってかれたからぶちのめしに行きたいと?」

 『そうですけど何か?』

 

 先日の戦いの顛末を知らないマネモブは、未だにレミエールに怒りを抱いていた。

 そのため、レミエールがいるとされるロスカリファに行きたいのだ。では何故、マネモブがロスカリファなどという秘匿された特区を知っているのか。

 

 「そもそもロスカリファってどこよ? 地図にも載ってないわよ、どこで聞いたの」

 『いやっ聞いて欲しいんだ』

 

 リンが怪物を超えた怪物へと変貌した時、彼女はマネモブの分身も取り込んでいる。

 マネモブとその分身との間には、わずかな繋がりあったため、レミエールがリンを止めた際の会話を一部聞くことができた。

 ただ、ロスカリファという地名を。

 

 「ううん、どういうことよ」

 

 マネモブと関わりのある者達でも、マネモブの技を深く理解できているとは言い難い。

 分身である四人霞や象塊はその最たる例だった。

 

 『ロスカリファかぁ、そこに行くのは至難の技だ』

 『どうしてです?』

 

 ロスカリファという地名を聞いて声を上げたのは、モンキー・ボンプに連れられて道場に住み着いたロックスプリングだ。

 

 『実を言うと、僕はわけあってそのロスカリファから逃げ出してきたんだ』

 「へぇ、逃げ出したなんてまるで亡命みたいね」

 『ロスカリファからボンプが新エリー都に来るには本来、機密保持のために記憶を消さなければならないんだ』

 「とんだディストピアね」

 『ふうん、逃亡犯ってわけっスね忌憚のない意見ってやっス』

 『酷い言われようだね、まあほぼ事実だからしょうがないけど』

 

 ロックスプリングはかつて、記憶を消さずにロスカリファからやってきたのだ。

 そのため、ボンプなのにもかかわらずロスカリファのことには詳しい。

 

 「それで、肝心のロスカリファってところはどこにあるのかしら?」

 『ロスカリファは空に浮かぶ島なんだ。空域から行くにはミネルヴァ暴風帯を突破する必要がある』

 「ミネルヴァ暴風帯……突破は現実的ではなさそうね」

 『行くなら……スカモールホロウだ。ロスカリファの真下にある』

 「マネモブにはもってこいね……でもマネモブはエーテリアスよ? ホロウ外には行けないわ」

 『下層のエネルギー区なら大丈夫かもしれない。あそこにはスカモールホロウから漏れた大量の遊離エーテルが漂っている。そこなら、エーテリアスであるマネモブでもあるいは……』

 

 マネモブの目的は徹頭徹尾レミエールとの対戦にある、極論ロスカリファかどうかはどうでもいいのだ。

 しかしマネモブが得たわずかな手掛かりと勘が、ロスカリファに行けと叫び続ける。

 

 だが現実としてマネモブはエーテリアス。

 ホロウの外には出られない異形の存在である。そのはずだが……

 

 「いえ、オブスキュラを使いましょう」

 『確か、師匠が持って帰ってきた大量の金属で作った小さいオブスキュラがあったっスね』

 「その中なら外でも大丈夫だわ……問題は、オブスキュラのさらに外だけど――」

 『マイ・ペンライ!(大丈夫)』

 「何か考えがあるようね」

 

 マネモブにはある秘密兵器があった。

 今回それを使うかどうかは不明ではあるが、すでにオブスキュラの中に大事にしまってある。

 

 「まあ行けると言えば行けることは分かったわ。でも誰が行くの? 最高戦力のマネモブはもちろん、マネモブが入ったオブスキュラを運ぶ人員、空中にあるロスカリファに入るため飛べる人員が最低限必要よ」

 『あと万が一ロスカリファの人々と接触が必要な時に怪しまれない人もいるね』

 

 その要員を道場内で厳正に審査した結果。

 

 『僕と』

 『自分と』

 「私じゃない」

 

 ロックスプリング、モンキー・ボンプ改め飛行ユニットつきゴリラ・ボンプ、そしてツイッギーに白羽の矢が立った。

 ロックスプリングとゴリラ・ボンプは飛べるのでオブスキュラの持ち運びとロスカリファのエネルギー区への侵入を、ツイッギーはロスカリファへの密入を任されたのだ。

 

 『しゃあっ』

 「あなたねぇ……もうさっさと行くわよ。その何たらホロウ……」

 『スカモールホロウっス』

 「スカモールにね」

 『古巣に帰るのは久しぶりだ……お尋ね者扱いされなければいいけど。いや、恩人の付き添いとはいえそもそも帰ってもいいのかな? あれ、これ普通に密入の片棒担がされてるだけじゃないか?』

 『そんときゃエーテリアスに脅されたって言えばなんとでもなるっスよ』

 「エーテリアスの宗主は便利なものね」

 

 こうしてマネモブの復讐(?)兼アホな思いつきに付き合わされ、ツイッギー、ロックスプリング、ゴリラ・ボンプはロスカリファへ向かうことになった。

 

 「取りあえずスカモールホロウまでオブスキュラを運ぶわよ!」

 『『アラホラサッサー!』』

 

 

 

 Now Loading......

 

 

 

 飛行船にて。リン、ビリー、シーシィアの一向に加え、ノルムー。

 快適な空の旅を満喫するリンは、とあることを思い返していた。

 

 「そういえば……」

 「どうした、店長」

 「マネモブに事の顛末を伝えてなかったなって」

 「そういやそうだな。でもあれから連絡取れなかったろ? 一応生きてたっぽいが」

 「やっぱり怒ってるかな……」

 「いや、マネモブはボコられたくらいでキレる奴じゃねぇだろ。それよか俺らがいない内に何かやらかさないか心配でしょうがないぜ」

 

 ビリーが案じているのはマネモブの健康ではなく、突拍子もない頓珍漢な思いつきの数々。

 マネモブはこれを高い行動力で即座に実行に移すことで多くの混乱を振りまいてきた。それが結果的に良い方向に向かうことも多いが、基本的に虚狩りとタメを張れる(と思われる)実力でやらかすので、質が悪いのだ。

 

 「なに話してるのだ?」

 「マネモブのことだ。俺らの友人なんだぜ」

 「マネモブ? それってまさか、高濃度猿侵蝕体マネキン・モブのことなのだ?」

 「そうだよ」

 「前にフリンツ合金をレイプしてたのを見たのだ」

 「“フリンツ合金”を“レイプ”!? お、お前変なクスリでもやってるのか……」

 「ノルムーは変なクスリなんかしないのだ! やってたのはマネモブなのだ」

 

 ちなみにマネモブは変なクスリなどしていない。

 全てはシラフでやっていることである。

 

 「そのマネモブがどうかしたのだ?」

 「変なことやらかしてねぇか心配してたのさ。ひょっとするとロスカリファまで……なーんてな」

 

 マネモブの真似をしながらビリーが言った。

 動きは割と似ており、それを見たシーシィアがブルッと震えた。

 

 「もしかしてビリーに変装したマネモブだったりしないよね? てかさぁ、色々心配してるけど流石にロスカリファまでマネモブの影響はないっしょ。ロスカリファって秘匿されてるんでしょ? だったらあのマネキン・フェイスともしばらくオサラバだかんね」

 「そうなのだ。ロスカリファは天空の都市! 万が一にもエーテリアスが入ってこれる場所ではないのだ。それが名のある武術の宗主でも、金属をレイプする変態でもなのだ」

 「世界はそれをフラグと呼ぶんだぜ」

 

 空の旅はまだ始まったばかりだが、ロスカリファの長い日ももう始まっているのだ。

 天空の都にエーテリアスがやってくる。ボンプとクローンを従えやってくる。天使を堕とすためやってくる。

 




ストーリー更新からやっと休みが取れたので急いでご投稿だあっ内容が薄かったらゴメンなあっ

書いてる途中で意図せずタイムボカンシリーズみたいな構成になっちまったんだなァ

女性リーダー:ツイッギー
頭脳担当  :ロックスプリング
怪力担当  :ゴリラ・ボンプ
メカ枠   :マネモブ

マネモブがメカ枠なのは、単純に黒幕やれるほど頭良くないからでやんス

どうでもいいけどヴェリナの脇らへんはエロい
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