【デッドエンド・“ビッグ・ハンド”・ブッチャー】弱点:氷、エーテル 耐性:なし
・デッドエンド・ブッチャーと全く同じタイミングで生まれたエーテリアス。
ブッチャーとの違いは、頭部と思わしき場所に大々的に飾られた“愛”という文字。恐らく、看板をそのまま流用していると考えられる。それ以外には武器を持たず、腕が太いことのみでほとんどそっくりな外見を持つ。
だがそれだけがビッグ・ハンドの由来ではない。この危険なエーテリアスが本気を出すと、現れたもう一対の腕が元からあった腕と融合し、さらなる怪力無双の剛腕を得る。
そして肉体性能も飛躍的にアップする。鋼鉄筋肉により筋力と防御力が、二重関節の効果で攻撃力とリーチが、脚力の強化により速度、そして臨界エーテルコアの活性化により体内のエーテル濃度が驚異的なまでに上昇する。
ただ一撃のみで並みの人類どころか、修羅場の中で鍛えられた屈強なホロウレイダーすらも一撃のもと挽肉に変化してしまうだろう。犠牲者が最期に目撃するのは……迫りくる巨大な手。犠牲者の断末魔の悲鳴と絶叫こそが、“ビッグ・ハンド”なのである。
『待て、面白い奴が現れた』
『“ビッグ・ハンド”だ』――死神医療チームの発言
【死神医療チーム】弱点:なし 耐性:なし
人型2体、救急車型1体からなる三位一体のエーテリアス。
直接的に生物や知能機械を襲うことはあまりないが、危機的状況にある者を感知するとどこからともなく現れ、死ぬまで待機する。これに関しては、危機に瀕した生物や機械のアドレナリン、あるいは微弱な電波の乱れなどを感知することができるという説が有力である。
獲物が倒れた際には、その心臓を抜き取ってどこかへ去って行くという恐ろしい生態をしている。
倒れ伏し、動けない状況。
響く足音はまさに死神そのもの。
ただ、心臓を差し出せば全ての治療費は無料になるだろう。
『お……おい、あれを見ろ。“死神医療チーム”が待機してやがる。決着がついたらすぐに“心臓”を抜き取るために』――ドラゴン・ラッシュ参加者の会話記録より
『Ⅲ型ホロウ用
・彼、あるいは彼女は、突如として驚異的なエーテル侵蝕によって、その強烈でエキセントリックな自我を芽生えさせた。それこそ、『レイプ被害者の女性』と『男も女もいけるレイパー』という矛盾した2つの人格だ。
それからニコライが求めだしたのは――欲望だ。性欲か、あるいは他者や物体をめちゃくちゃにしたいという破壊衝動か。ニコライはホロウに残されていたわずかなメモリー・データを解析し、内部に残されていた格闘技のデータをラーニング。独自の格闘技を作り上げたのだ。
鋼の肉体に格闘術、そして超振動システムが合わさればまさに無敵。誰もこの機械性犯罪者を止める術はない……
だが、悪あるところに正義あり。ニコライは相手の穴ではなく自らの墓穴を掘り、1人の格闘家によって敗北したのだ。
『俺はジェンダーレスだぜ。男も女も平等に凌辱してやるのよ』――ジェンダーレス・ニコライ
【アーマード・シマキン】弱点:炎 耐性:物理
・かつて郊外に、アーマードというチームを率いる男がいた。身の丈3メートルを優に超す大男、シマキンである。
彼は未来の覇者、若き日のポンペイとしのぎを削り、時に酒を飲みかわし、共に音楽を聴いて踊る仲だった。
幾多ものならず者を従え、油田を発掘し、迫りくるエーテリアスを単身で撃破し続ける。郊外において、知らぬ者はいないほどの男だった。
しかし、シマキンはある日を境にホロウへと消えた。生きているのか、死んでいるかすらも定かではない。一つ分かることは、この日、郊外が誇る益荒男の一人がいなくなったことだけである。
だが、シマキンは郊外の長い歴史の転換点……ポンペイとシーザーの覇者交代が行われるツール・ド・インフェルノの日、シンダーグロー・レイクにて復活した。電離体、ドッペルゲンガーとして。さらに、彼の影法師は過去のレースで死んでいった勇者達の魂の依り代となり、超級複合電離体アーマード・シマキンが誕生した。
シマキンは戦う。あの日果たせなかった、友すらも忘れ去った約束を、今度こそ果たすために。
『おどれら手ェ出すな。タイイチで勝負じゃ』――若き日のポンペイと決闘するシマキン
【鬼龍】
・郊外には様々な伝説が残されている。そのどれも真偽は定かではないが、数少ない本当の伝説が存在する。鬼龍もその一人だ。
かつて郊外に猿のような化け物が現れ、ホロウが活性化し油田エリア全域を飲み込み始めた時、その男は羅睺星の輝きと共にふらりと現れた。
ショットガンで化け物を屠り、奇妙な武術でエーテリアスを消滅させる。極めつけは、共生ホロウと化した油田エリアを支配するエーテリアスを単独で撃破。郊外を救った英雄となった。
やがて男は姿を消した。その悪魔のような戦いぶり、怪物のような強さを讃え、人々は彼をこう呼んだ。『鬼龍』と。
そして、かの伝説は再来した。
若き王者シーザー、信念を持つ少女ルーシーとその親衛隊、強き格闘家ライト、真紅のモックス、擬似侵蝕体覇者ポンペイ、高危険度エーテリアスであるマネキン・モブ、ハティ型サイボーグD‐51。そして彼ら彼女らの愛車達。
その全てが合体することによって、かの伝説は超級複合体として再び顕現したのだ。守るべきものを守るために――
『マリア、お前の父親はもう死んでるんだ。忘れろ』――鬼龍
【尊鷹】
・ナバホ族のチャベス、土竜刃五郎、バトル・キング、高潔なる鷹、“S”……全ては尊鷹を表す名前である。
彼がいかにしてサクリファイス・ブリンガーから出現したのかは定かではない。来歴不明、目的不明、理解不能。分かっていることは大空を舞う鷹のように自由であること、そして武術の達人であるということである。
灘神影流の武術を使いこなし、相手を五年間苦しめた末に殺すことも、蹴りで人体をスイカのように切断することも可能な絶技の数々は、ついに人を殺めることはなかった。
例え鬼になろうとも、自由を求めようとも、彼こそは高潔なる鷹、宮沢尊鷹なのだから。
『我が名は尊鷹』――尊鷹
【擬似侵蝕体 元覇者ポンペイ】
・彼がある日、ボロボロの着の身着のまま郊外へやってきた男女の間に生まれたという話は、今や郊外では定番のラブストーリーとなっている。
やがて「覇者」と呼ばれるようになった彼に待ち受けていたのは、都市の企業と手を組んだ部下の裏切り。生まれつき心臓の弱い彼は、エーテルによって汚染され、強力なエーテリアスとして郊外を恐怖に陥れる……などということはなかった。
彼を救ったのは、父の心臓と母の愛。両親との盟約を果たしに来た死神が、彼に人知を超えた異能の力を与えた。
人間と侵蝕体の間を行き来する彼は、侵蝕というホロウの掟をねじ伏せ、郊外のみならず新エリー都においても生ける伝説と化したのだ。
『ボスは覇者をやめたが……より強力になっとるわ!!』――戦慄するトライアンフの配下のコメント
【ノーヘアーモンキー】弱点:炎、物理 耐性:なし
・毛のない猿と呼ばれる怪物。
H4Q1という致死率の高いウイルスによって死亡した人間から、0.001%という低確率を超えて発生する生きた死体。
知能はないが非常に俊敏で力強い。そして貪食であり食べ物が尽きると平気で共食いを行うという獰猛にして凶暴な肉食獣の上、高い繁殖能力まで有する。
彼らは知性のない怪物か、あるいはウイルスに適合した新人類なのか。
『出てきたなボス猿。俺を喰いにきたか』――鬼龍
【コモドドラゴン】弱点:氷 耐性:なし
・特定のホロウに生息する。エーテリアスと普通の爬虫類が存在するが、生態的にあまり変わらないのでどちらもコモドドラゴンと呼ばれ、一方が亜種扱いされている。
『コモドドラゴンを放てッ』――コモドドラゴンの繁殖に成功した人
【ミアズマキイチ】
・とある宗教団体の司祭が、邪悪な秘技によってミアズマの悪魔を呼び寄せた。それがミアズマキイチである。
騙し討ち、凶器の使用、急所への攻撃……考え付くかぎり、ありとあらゆる卑怯な手段を得意とする生粋のヒール・ファイターだ。
不浄なるミアズマによって心身を汚染され尽くした怪物は、気の向くままに外道を働く。しかし、卑怯な手を使い尽くしたとしても――その芯はやはり、直接的に相手と拳を交えるファイター。彼もまた、戦いという宿命から逃れられなかったのだ。
あるいは、自分でも気づいてすらいないが、戦いを求めていたのかもしれない。
『卑怯すぎるやろが、あーっ』――卑怯な手を使われたミアズマキイチ
【マゴット・U・ジムシー】
・この世で最も醜く蔑まれる存在は? エーテリアスかもしれない。あるいはホロウレイダーと答える者もいるだろう。だが実際は違う。その正体は蛆虫だ。
マゴットという凶悪犯罪者は、人々を殺害し蛆虫の餌にすることを楽しんでいる狂人だ。何のためにその邪悪な凶行を働くのかは計り知ることはできないが、あるいは過去の出来事が関係しているのかもしれない。
だが、如何なる過去があろうと、このような輩を雇う者は蛆虫と同レベルに堕ちた犯罪者でしかない。どんな地位を持っていても、巨万の富を持っていようと。
『今日からお前は蛆虫だ。悪臭を放つ糞にたかり、この世で最も汚く蔑まれる蛆虫だ』――とある過去
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