機動戦士ガンダム 水星の魔女 -SEEDを宿す少年-   作:SEEDに出会えてよかった

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 続けて投稿です。水星の魔女おもろいですね。


発芽する種

 決闘は、フリーダムの勝利で終わった。

 そして、ソラはミオリネの婚約者となった。

 

 ニカ「すごい、水星にこんなモビルスーツがあったなんて…」

 

 一部の生徒は驚き、一部の生徒は喜んでいる。

 そんな時、突如として生徒たちの端末にジャミングがかかり、アラートが鳴り響く。

 

 『警告!直ちに決闘を中止しなさい!繰り返す!直ちに決闘を中止しなさい!』

  

 そして、数体のモビルスーツが降りてくる。その肩には、エンブレムが刻まれていた。

 

 ミオリネ「フロント管理所!?」

 

 『学籍番号 LP-042 ツルギ・ソラ、及び

  学籍番号 LP-041 スレッタ・マーキュリー。

  ガンダムを所持・使用した嫌疑で、

  君たちの身柄とそのモビルスーツを拘束する!』

 

 ソラ「ガンダム…?違う、これはフリーダム…」

 

 ミオリネ「銃を下ろしなさい!アンタ達の仕事はフロントの管理でしょ!?ここは学校よ!」

 

 『総裁の定めたルールは全てに優先します』

 

 ソラ「総…裁?」

 

 ミオリネ「あのクソ親父!」

 

 

 

 

 ソラとスレッタは今、別々の部屋で取り調べを受けている。

 

 

 ソラ(スレッタ、大丈夫かな?)

 

 取調官「ツルギ・ソラ 17歳、学籍番号 LP-042、パイロット科、両親は死去、現在はスレッタ・マーキュリーの家庭に引き取られている。間違いありませんか?」

 

 ソラ「その質問もう9回目ですよ。はぁ…間違いありません。」

 

 取調官「あなたは、自分の乗っていた機体がガンダムであると認識していますか?」

 

 ソラ「あの子の名前はフリーダムです。」

 

 取調官「GUNDフォーマットを搭載した機体の運用は協約で凍結、禁止されていることは?」

 

 ソラ「そんなの知りませんよ。」

 

 取調官は持っていたタブレット端末を投げ置く。

 

 取調官「ツルギ・ソラ、あなたは、ガンダムを開発したヴァナディースのメンバーではないのですか?」

 

 ソラ(はぁ…めんどくせぇ…)

 

 普段温厚なソラでも、取調官があまりにしつこい為イライラしていた。

 

 

 

 

 

 その後、ソラは取り調べを終えて、小さな個室に拘束されていた。

 

 ソラ(ミオリネさん、大丈夫かな…。いじめられたりしてないかな。スレッタも大丈夫かな?暴力振るわれたりしてないかな?心配だなぁ…)

 

 ソラは自分のことよりも、ミオリネとスレッタの身を案じていた。

 

 グゥゥゥゥゥ…

 

 ソラ「お腹減ったぁ…」

 

 すると部屋の扉が開き、1人の青年が入って来た。

 

 ???「お腹空いてない…?」

 

 ソラ「えっと…誰?」

 

 エラン「僕はエラン・ケレス。君と同じアスティカシアの学生さ。係の人に代わって貰った。」

 

 するとエランは、一つの弁当を差し出す。

 

 ソラ「いいの?」

 

 エラン「どうぞ。」

 

 ソラ「ありがとう。あむっ…はむっ…ゴクッ 美味しい…あれ?」ポロポロ

 

 久しぶりに口にする温かい食事。それに心から安心して、ソラは涙を流す。

 

 ソラ「う…うぅ…グスッ」ポロポロ

 

 モビルスーツを上手く操縦できるソラといえど、まだ17歳の少年。

 こんな状況に長時間置かれれば不安になるのも当然だ。

 そしてソラは、心の中で『自分がフリーダムを使ったからスレッタとミオリネを巻き込んだ』と自分を責めて、追い詰めてしまったのだ。

 そしてソラは、食べた物を胃に流し込むために水を一気飲みする。

 

 ソラ「ゴクッゴクッ…ぷはぁ!あっ…えっと、その…ありがとう…」

 

 エラン「どういたしまして」

 

 ソラ「あのさ…なんで…」

 

 エラン「キミと、あの女の子に興味があったから。」

 

 ソラ「えっ?」

 

 エラン「ツルギ・ソラと、スレッタ・マーキュリー。キミらのことを、もっと知りたい。」

 

   

 

 

 

 そして、ソラはエランが去った後、またしても暇になり、空になった弁当の容器を眺めていた。

 すると…

 

 ミオリネ・スレッタ『ソラ!』

 

 ソラ「スレッタ!?ミオリネ!?」

 

 突然扉が開き、スレッタとミオリネが入って来たのだ。

 

 スレッタ「よかった…ソラに何ともなくて…」ギュッ

 

 ミオリネ「心配したんだから…アンタに、会えなくて…」ギュッ

 

 ソラ「ごめんね、2人とも。俺のせいで巻き込んじゃって。」

 

 ミオリネ「ソラ!」

 

 ソラ「えっ?何?」

 

 ミオリネ「するよ!決闘!」

 

 ソラ「え?」

 

 突然の言葉に、流石のソラも困惑する。

 

 ミオリネ「負けたら、アンタのモビルスーツは全部廃棄処分、アンタも退学になる!絶対勝って!」

 

 ソラ「ええっ!?」

 

 

 

 

 そして3人は部屋から出て、今は決闘の準備に向かうところだ。

 

 ミオリネ「この決闘、絶対勝って。アンタの退学と、私の結婚がかかってるんだから。」

 

 スレッタ(えっ…結婚って、もしかして、ミオリネさんとソラが…?)

 

 するとソラは…

 

 ソラ「イヤ、だ…」

 

 ミオリネ「はぁ!?一緒に戦う流れでしょ!」

 

 ソラ「スレッタと…一緒にいられない…」

 

 ミオリネ「ん?」

 

 ソラ「学校に来たら、スレッタと一緒に、色んなことしようって、約束してたから…『友達を作る』『あだ名で呼ぶ』『図書館で勉強』『屋上でご飯』それと…デートする ボソッ…」

 

 ミオリネ「なんて?」

 

 ソラ「デートする!スレッタと! ペチン がっ!痛ぁ…」

 

 ソラがそんなことを言うと、ミオリネはソラにデコピンを喰らわせた。

 

 ミオリネ「色ボケ」

 

 ソラ「結婚したら、スレッタと一緒にいられないから、デートができなくなっちゃう…」

 

 ミオリネ「すればいいじゃない。」

 

 ソラ「不倫は、ダメ!」

 

 ミオリネ「大丈夫よ。今すぐってわけじゃないから。結婚できるのは17歳からでしょ。だから、私の誕生日まで結婚はお預け。」

 

 ソラ「そうなんだ。」

 

 そんな話を2人がしている一方で、スレッタはと言うと…

 

 

 

 

 スレッタ(あぁ〜!///もう!ソラのバカバカ!///あんなにはっきり言わないでよ!///まるで、私たちが、彼氏と彼女みたいじゃん!///)

 

 とんでもなく悶えていた。

 

 

 

 ミオリネ「私は必ずここを脱出して地球に行く。アンタはそれまで花婿でいて。できればずっといて欲しいけどボソッ…」

 

 ソラ「なんて言ったの?」

 

 ミオリネ「とにかく!これは取引よ。」

 

 

 

 スレッタは今、通信で母親と話しながら制服に着替えている。

 

 スレッタ「ねぇお母さん。ガンダムってなに?」

 

 エルノラ『どうしたの急に?」

 

 スレッタ「ベネリット社の人たちが、エアリアルと、ソラのフリーダムをガンダムだって。私のことも、魔女だって。そうなの?」

 

 エルノラ『お母さん、スレッタを魔女に育てた記憶はないんだけどなぁ。』

 

 スレッタ「私もないよ。」

 

 エルノラ『もちろん昔の事件のことも、ガンダムのことも知ってる。でもスレッタとエアリアルは違うわ。私の可愛い娘だもの。お母さんが保証する。それより時間はいいの?』

 

 するとソラが入ってくる。

 

 ソラ「スレッタ、着替え終わった?そろそろ時間だけど。」

 

 スレッタ「あぁ!?じゃ、じゃあお母さん、仕事頑張って!」

 

 エルノラ『ありがとう、あなたも行ってらっしゃい。スレッタ。』

 

 

 

 

 ソラとスレッタは、2人で廊下を歩いている。

 するとすれ違う生徒たちが2人に視線を向ける。

 おそらく決闘がやり直しになった件だろう。

 

 ニカ「ツルギ・ソラさん!おはよう!」

 

 するとニカが2人に近づいてくる。

 

 ソラ「あ、この前は、どうも…」

 

 ニカ「見てたよ!すっごいね!あなたのモビルスーツ!」

 

 するとニカはテンション上がり気味に専門用語で話し始め、そう言ったものに疎いソラは戸惑ってポカーンとしてしまった。

 そこに助け舟を出すようにスレッタが母親の言っていたことをニカに伝えて、なんとか乗り切った。

 

 するとグエルがやってきた

 

 グエル「おい!水星男!この前の決闘は無効だ。今度こそ決着をつけてやる。」

 

 ソラ「ふーん。じゃあ決闘の相手はお前だね。はぁ、よかった。」

 

 グエル「よかっただと!」

 

 ソラ「だって、無効とはいえ、一回勝ったことに変わりはないし。」

 

 グエル「調子に乗るなよ…田舎者が!」

 

 するとスレッタはこの空気に耐えられなくなったのか…

 

 スレッタ「し、ししし、失礼、します!」

 

 緊張でガッチガチになりながらその場を去っていった。

 

 ソラ「あ、スレッタ。お前がキレるからだよ。」

 

 グエル「お前が煽ったんだろうが!」

 

 ソラ「まあいいや。決闘、楽しみにしてるよ。ニカさんもじゃあね。」

 

 ソラもスレッタを追ってその場を去る。

 

 

 

 そしてスレッタとソラは、ミオリネの野菜の世話を手伝いに来ていた。

 

 スレッタ「肥料、ここに置いておきますね。」

 

 ソラ「水も汲んできたよ。」

 

 ミオリネ「持って来て。」

 

 スレッタ「入って、いいんですか?」

 

 ミオリネ「いいよ。」

 

 ソラ「やったねスレッタ。」

 

 スレッタ「うん!もしかして私たち、親友ってことに!」

 

 ミオリネ「はあっ!?」

 

 スレッタ「すみませんっ!」

 

 ミオリネ「まあソラが決闘に負けたら、私達3人とも終わりだしね。」

 

 ソラ「うぅ…すっごくプレッシャー…」

 

 すると

 

 エラン「スレッタ・マーキュリー。」

 

 スレッタ「エラン、さん。」

 

 ソラ「あ、この前ご飯くれた人だ。」

 

 スレッタ「あ、あの!先日は…」

 

 エラン「ツルギ・ソラを呼びに来たんだけど。」

 

 ソラ「なに?」

 

 エラン「決闘に関することだよ。」

 

 ソラ「決闘に関して?」

 

 ミオリネ「そいつは決闘委員会のメンバーなのよ。」

 

 エラン「連絡先わからなかったから。交換、いいかな?スレッタさんも。」

 

 ソラ「別に構わないよ。」

 

 スレッタ「はい!私も!」

 

 そして2人はエランと連絡先を交換した。

 

 ソラ「リストの12番叶ったね。」

 

 スレッタ「うん!」

 

 エラン「リスト?」

 

 スレッタ「連絡先の交換。学校に来たら、やりたいなって思ってて…」

 

 エラン「他にはどんなことが?」

 

 スレッタ「友達を作る、あだ名で呼ぶ…」

 

 ミオリネ「デートする。」

 

 スレッタ「ミオリネさん!?」

 

 エラン「リスト、たくさん叶うといいね。」

 

 

 

 そして、スレッタとソラはエランに案内されて、決闘委員会のラウンジに来た。

 

 シャディク「ようこそ、決闘委員会のラウンジへ。僕はシャディク・ゼネリって言う。よろしくね、水星ちゃん。」

 

 そう言ってシャディクはスレッタの手を握る。

 

 スレッタ「よ、よろしく、お、お願い#/@&a/'p…」

 

 ソラ「あの、スレッタにベタベタしすぎじゃないですか?」ゴゴゴゴ

 

 シャディク「おっと失礼。凄腕パイロットくん。」

 

 その光景をまたソラは、シャディクが馴れ馴れしくスレッタの手を握った事にブチギレていた。

 

 そしてスレッタは、その場にいたグエルと目が合うと怖がってソラの後ろに隠れる。

 

 エラン「じゃあ始めようか。」

 

 ソラ「なにを?」

 

 シャディク「宣誓だよ。決闘のね。」

 

 

 

 そしてソラとグエルは、互いに向き合う。

 

 エラン「双方、魂の代償をリーブラに。決闘者は、グエル・ジェタークとツルギ・ソラ。場所は戦術試験区域7番。1対1の個人戦を採用。異論はないか?」

 

 ソラ・グエル『はい。(ああ。)』

 

 エラン「ツルギ・ソラ、君はこの決闘に何を賭ける。」

 

 ソラ「え?賭けるって?」

 

 シャディク「決闘には、それぞれ何かを賭ける事になっている。『金』『謝罪』『女』。」

 

 グエル「女を賭けるのはお前だけだ。」

 

 シャディク「人聞きが悪いなぁ、相手の男が返せって言ってくるだけだよ。」

 

 ソラ「…サイテー…外道…鬼畜…」

 

 シャディク「凄腕くんはなかなか辛辣だね。」

 

 エラン「ツルギ・ソラ」

 

 ソラ「じゃあ…ミオリネに謝れ。」

 

 エラン「グエル・ジェターク、君はこの決闘に何を賭ける?」

 

 グエル「前と同じでいい。」

 

 エラン「Alea jacta est. 決闘を承認する」

 

 そう言ってエランが手を合わせ、正式に承認される。

 すると、ギャルっぽい雰囲気を漂わせる、褐色の可愛らしい女子生徒『セセリア・ドート』が口を開いた。

 

 セセリア「いいっすよねぇ〜グエル先輩は。親が偉いと、決闘の負けも無効にしてもらえて。今度負けたら言い訳できませんよ〜?辞めといた方がいいと思うけどなぁ〜。」

 

 グエル「俺と決闘したいならそう言え。セセリア。」

 

 セセリア「アドバイスですよ〜。これ以上先輩の市場価値が下がらないよう〜って。あっ、でももう底値かぁ〜。アハハハ!」

 

 グエル「チッ…!」

 

 スレッタ「ダメ!です!」

 

 突然口を開いたスレッタに、グエルとセセリア、シャディクも困惑する。

 

 シャディク「水星ちゃん?」

 

 スレッタ「逃げない人を笑うのは、ダメっ、なんです!」

 

 

 

 

 

 そして用が済んだソラとスレッタ、グエルはエレベーターで移動していた。

 

 グエル「何故あんなことを言った。お前らも俺を笑いたいんじゃないのか?」

 

 スレッタ「…逃げたら1つ、だからです。」

 

 ソラ「スレッタ…」

 

 スレッタ「例えば、すっごい強い敵がいて、でも逃げたら安心安全が手に入ります。」

 

 グエル「俺は逃げん。」

 

 スレッタ「でも!戦ったら負けちゃうかも…」

 

 グエル「俺は負けん!前回はマグレだからな。」

 

 スレッタ「マグレじゃ無いです。」

 

 グエル「油断さえなければ俺が勝つ。」

 

 スレッタ「つまり負けたんですよね…?」

 

 グエル「クッ…」

 

 スレッタ「でも!大丈夫です。」

 

 グエル「あ?何がだ。」

 

 スレッタ「逃げずに進んだら、逃げなかった自分とか、経験とか認められたりとか、逃げるよりいっぱい手に入るんです。だから、

『逃げたら一つ、進めば二つ』って。」

 

 グエル「そいつはご立派な哲学で。」

 

 スレッタ「お母さんが、教えてくれたんです。お母さんは、いつも強くて、優しくて。」

 

 グエル「いい親なんだな。」

 

 スレッタ「はい、私の目標で…」

 

 スレッタが言い終わる前に、グエルは去って行った。

 

 スレッタ「訳わかんないです…」

 

 ソラ「全く同意。」

 

 

 

 

 

 

 そして遂に、決闘が始まろうとしていた。

 

 スレッタ「ソラ、頑張ってね。」

 

 ソラ「うん、勝ってくるよ。」

 

 ソラとスレッタは通信で話していた。

 すると、

 

 ミオリネ「ソラ。」

 

 ソラ「ミオリネ!?」

 

 ミオリネ「私の番号も登録しておいたから。」

 

 突然ミオリネが通信して来たのだ。

 

 ソラ「そんな勝手な…」

 

 ミオリネ「それより分かってる?この決闘、私とアンタらの人生かかってるんだから。取引、忘れないでよね。」

 

 ソラ「うん…」

 

 スレッタ「ミオリネさん!私とソラの通信に割り込まないでくださいよー!」

 

 そしてソラは、フリーダムと共に発進する。

 

 エラン「これより、双方合意のもと、決闘を執り行う。勝敗は通常通り、相手モビルスーツのブレードアンテナを折った者の勝利とする。立会人は、ペイル寮のエラン・ケレスが務める。」

 

 

 

 ミオリネ「MSコンテナから出すわよ。学籍番号と名前を名乗って。」

 

 ソラ「うん。LP-042 ツルギ・ソラ、《ストライクフリーダム》行きます!」

 

 エラン「両者、向顔。」

 

 そしてグエルの顔がソラの見ているモニターに映される。

 

 エラン『ツルギ・ソラ』

 

 ソラ「なに?」

 

 エラン『決闘の口上を。』

 

 ソラ「口上?」

 

 ミオリネ『さっき教えたでしょ。』

 

 通信でミオリネにそう言われる。

 

 ソラ「えっと、勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず。」

 

 グエル「操縦者の技のみで決まらず。」

 

 『ただ、結果のみが真実』

 

 エラン「フィックスリリース」

 

 エランのその言葉で、ついに戦いの幕が上がる!

 

 ソラの乗るストライクフリーダムはスラスターを吹かして飛んでいく。

 

 ソラ「絶対勝って、ミオリネとスレッタと、学校に残って見せる!」

 

 そして上空からグエルの機体を見つけるとビームライフルで攻撃する。

 

 グエル「やつはあくまでも囮だ。あの特大ビームが続けてくる!」

 

 すると、なんと自動でグエルの機体『ダリルバルデ』が動き出す。

 槍を構えながらフリーダムへと向かって行く。

 そしてある程度距離を詰めたところで槍を投げて来た。

 フリーダムはそれをビームサーベルで弾く。

 しかし…

 

 ソラ「何ッ!?」

 

 槍がひとりでにフリーダムへと向かっていったのだ。

 フリーダムは間一髪で避ける。

 

 ソラ「なんだ今の…。あっ!」

 

 するとソラの目の前にはダリルバルデがいた。

 

 すかさずフリーダムはビームライフルを放つ。

 

 グエル「当たる!!」

 

 ライフルから放たれたビームは、ダリルバルデに当たる。

 しかしそれは弾かれてしまった。

 

 ソラ「よく見るとあの機体、ディランザじゃない。念の為機体を変えておいてよかった。」

 

 ミオリネ『気をつけて、向こうも本気ってことよ』

 

 するとダリルバルデの持つ槍が2つに別れた。 

 そして背中から何かが外れて飛んだ。

 

 ソラ「二刀流か!」

 

 フリーダムはビームライフルで応戦するが、ダリルバルデの強固な守りには歯が立たない。

 接近したダリルバルデは、2本の剣を使いフリーダムに攻撃する。

 

 グエル「そっちも機体を変えて来たか!」

 

 しかしフリーダムは難なく避け、ダリルバルデの背後をとる。

 そしてビームライフルで攻撃する。

 だが…

 

 ソラ「なっ!?」

 

 ダリルバルデの背中から飛んだ何かに塞がれたのだ。 

 そしてそれらがビームの刃を出し、攻撃してくる。

 フリーダムは一旦下がり、距離を取る。

 

 グエル「俺の意思は、いらないって言うのか…!」

 

 すると…

 

 ソラ「なんだ?水?」

 

 突如スプリンクラーが作動した。

 

 ソラ「まあいいか!」

 

 と言って、ビームライフルを撃つ。

 しかし…

 

 ソラ「消えた…?」

 

 ダリルバルデに届くことなく、ビームが消えたのだ。

 どうやら大量の水によって、ビーム兵器が減衰してしまったようだ。

 

 ソラ「くそっ!なんで急にスプリンクラーが!」

 

 グエル「残念だったな。幸運の女神は、俺の方が好きだとよ!」

 

 そしてダリルバルデは2本の剣を連結させて、再び槍に戻し、フリーダムに攻撃する。

 フリーダムはそれをビームサーベルで迎え撃つ。

 

 ミオリネ「異常もないのに、管理システムが水散布するわけない。ジェターク寮の奴ら、手段は選ばないってこと!?」

 

 

 そしてフリーダムは、槍をビームサーベルで防ぐが、水によってビームサーベルの刃が消えてしまい、フリーダムの右腕が切り付けられる。

 

 ソラ「フリーダム!チッ…!このヤロォォォォ!」

 

 ミオリネはエランに対して、決闘を中断し、システムを直してから再開するべきだと物申すが、エランは『決闘は平等じゃない。その生徒のバック次第で、用意できるモビルスーツも、サポートメンバーも違ってくる。この偶然が仕組まれたものだとしても、それら全ても彼の力だ。』と一蹴する。ミオリネはそれを聞き…

 

 ミオリネ「ソラ聞こえる!?」

 

 ソラ「なっ!ミオリネ!?」

 

 突然ミオリネから通信が入った。

 

 ミオリネ「このスコールは私が止める。あんたもそれまで、持ち堪えて!」

 

 ソラ「止めるって、何する気なのミオリネ!?」

 

 ミオリネ「いいから!とにかくやられないように頑張って!」

 

 そう言って通信は途切れる。

 

 ソラ「持ち堪えろって言っても!」

 

 ライフルもサーベルも使えないため、フリーダムはバルカンで応戦している。フリーダムはダリルバルデの槍を喰らいそうになるが、すかさず躱して蹴りを入れる。その行動が功を奏し、距離を取ることができた。

 

 ソラ「持ち堪える、持ち堪える、持ち堪える…」

 

 ソラは呪文のようにそれを唱え続ける。

 そして槍を振り翳したダリルバルデの一瞬の隙を突き、ビームサーベルで両腕を切り落とした。しかし、水で滑ってサーベルを落としてしまう。

 

 ソラ「しまった!」

 

 するとダリルバルデは切り落とされた腕の関節部を、ロケットの様に飛ばして来た。

 

 そして、誰もがグエルの勝ちを確信したその時、ピタリと水が止まる。

 

 ソラ「水が、止まった?」

 

 ミオリネ「ソラ、後はアンタが勝つだけだからね。」

 

 スレッタ「負けないで!ソラ!」

 

 ソラ「ありがとう、2人とも!行こうフリーダム、次は僕たちの番だ!」

 

 するとフリーダムの翼から何かが飛び出し、それぞれがビームを放った。

 

 ソラ「奥の手は取っておく物だからなぁ!」

 

 フリーダムの翼から出た物の名は『ドラグーン』。

 戦闘を有利に進める為の、いわゆるサポートアイテムのような物だ。

 ドラグーンが次々にダリルバルデを追撃する。

 

 グエル「バカ!止まるな!」

 

 ダリルバルデはグエルが操縦している訳ではない為、分かりやすいフェイントに引っかかって、ドラグーンの追撃をモロに喰らう。

 そしてグエルは、父親から口出しをされて、堪忍袋の尾が切れモニターを殴りつけた。それにより、AIによる自動操縦は停止した。

 

 ソラ「なんだ?エラーか?まぁいい、今のうちに!」

 

 と、フリーダムがビームサーベルで攻撃を仕掛けた瞬間、突然ダリルバルデが動き、切り落とされた腕の切断面からビームの刃を生やし、フリーダムの攻撃を防いだ。

 

 ソラ「動いた!?」

 

 グエル「これは、俺の戦いだ!俺の、俺だけの!」

 

 そう言ってグエルは、ダリルバルデのスラスターを全開に吹かして加速する。

 

 ソラ「なんだ!?さっきまでとは動きがまるで違う!」

 

 フリーダムはダリルバルデを蹴り上げるが、ダリルバルデは足からアンカーを放ち、フリーダムを捕える。

 そして力任せに、建物に向かって放り投げる。

 

 ソラ「あいつ、強い!」

 

 フリーダムはスラスターで勢いを殺して、建物の壁面に両足を着く。

 

 ソラ「やっと本気か、なら!こっちも本気出さなきゃなぁ!」

 

 すると、ソラの中で種のような物が弾けて、ソラの目から光が消える。

 人はこの現象を、『SEED』と呼ぶ。

 

 グエル「このグエル・ジェタークが負けてたまるかよ!」

 

 ソラ「こっちのセリフだぁぁ!」

 

 ソラはフリーダムに備えてあるビーム兵器の照準を全てダリルバルデに合わせる。

 

 グエル「うおぉぉぉぉぉ!」

 

 ソラ(今だ!!)

 

 そしてダリルバルデが飛び上がって向かって来た瞬間、フリーダムは2丁のビームライフルと、全てのドラグーン、そしてありったけのビーム兵装でダリルバルデを撃ち抜いた。それも、ピンポイントでコックピット部分だけを残して。この技はフリーダムの得意とする技の1つで、『フルバースト』と呼ばれる技だ。使えるだけのビーム兵装で敵を打ち倒す技である。

 そして、フルバーストで頭部諸共ブレードアンテナを破壊した為、ソラとフリーダムが勝利した。

 

 ソラ「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 すると、ソラの端末に一通のメールが届く。

 それを皮切りに続々とメールが届く。

 そのメールの数に、ソラは困惑してしまう。

 

 ソラ「え!あっ、あわわわわ、ミ、ミオリネ!これってどうしたら!」

 

 ミオリネ「なんでメッセージ解放してんのよ。登録した人のだけ表示して。」

 

 ミオリネの言った通りにすると、大量のメッセージが消えて、2通のみになる。

 

 ソラ「ふぅ…」

 

 ミオリネ「勝ったよ、私たち。」

 

 ソラ「うん!」

 

 ミオリネ「アンタら2人の退学はなし!」

 

 ソラ「じゃ、じゃあ、フリーダムもミオリネも、セーフ!」

 

 ミオリネ「そう!ザマァ見ろ!クソ親父!アハハハハ!」

 

 ソラ「よかったね、ミオリネ。」

 

 すると、スレッタからも通信が入る。

 

 スレッタ「お疲れ様!ソラ!すごかったね!」

 

 ソラ「スレッタもありがとう。2人が応援してくれたから勝てたんだよ。」

 

 スレッタ「よかったね!ミオミオ!」

 

 ミオリネ「はぁ!?」

 

 スレッタがミオリネに向けてそう言うと、ヘンテコな名前で呼ばれたことにミオリネはキレた。あだ名で呼ぶのはリストの一つだから呼んだそうだが、当然ミオリネ本人からは却下された。

 すると、大破したダリルバルデからグエルが降りて来た。

 それに続いてソラも降りる。

 

 ソラ「悪かった。アンタのこと見くびってたよ。アンタは確かに強かった。その強さに、嘘はない。」

 

 ソラがそう言って手を差し出すと、グエルはソラの手を取り握手を交わした。

 

 グエル「お前も強かった。まさかあんな奥の手を隠していたとはな。」

 

 ソラ「奥の手は最後まで隠しておくからこそ奥の手なんだ。」

 

 グエル「間違いねぇな。」

 

 ソラ「またやろう。決闘。」

 

 グエル「ああ、もちろんだ!」

 

 こうして、激しい決闘は幕を閉じ、グエルとソラの仲は、グエルがミオリネに謝ったことで、その後は良好らしい。

 

 

 




 初めて1万文字近く行きました。やっぱりフリーダム族ってチートだと思うんです。パイロットも含めて。
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