ビッグゲテスターに転生したので、科学の力で宇宙一を目指したいと思います 作:ちいさな魔女
今回は短めです。メリークリスマス!
座禅を組んだフィーリア。精神統一は本来マシンのやる事ではない。しかし、不思議な事に先程まで荒ぶっていた自分の心が静まっていくのを感じていた。
闘いの音がする。孫悟空とクウラが闘っている。
そして、自分の体にも変化が現れ始めていた。
先程吸収した、ゴールデンクウラの尻尾から取れたクウラのデータ。
それはもう良質なデータだ。しかしこれを自動アップデートで取り込もうものなら、ビッグゲテスターが保たずに回路が焼き尽くされてしまう。しかし、ゆっくりとやるとゴールデンクウラの時間稼ぎに間に合わなくなる。
フィーリア(侵入者は………まあ、大丈夫か。一人がヤバい目に遭ってるけど)
フィーリアは雑念が入ってしまうが、すぐに冷静になる。リラックスし続けているせいか、アップデートも順調に進んで行った。
のどか『フィーリアさん!自動及び手動によるアップデート完了!!ゴールデンクウラのエネルギーデータ完全解析!ビッグゲテスター、ランクアップしました!』
A『フィーリア!いつでも大丈夫!』
フィーリア「………よし。後は、ゴールデンクウラと戦うだけだね」
フィーリアは立ち上がる。
フィーリア「さあ、反撃と行こうか」
フィーリアはスペメカの頭上から、ゴールデンクウラを足止めする超サイヤ人4の孫悟空の姿を見た。
悟空「波ァァァッ!!」
クウラ「ゴールデンデスフラッシャー!」
孫悟空のかめはめ波とクウラの気功波がぶつかり合い、衝撃波が周囲に走る。
クウラ「フゥー……中々やるな!」
悟空「ヘヘッ。オメェ、随分強くなったな……」
悟空は息を切らしている。いくら超サイヤ人4と言えども、宇宙空間で戦って無事で済む筈が無かった。呼吸も満足に出来ない環境だ。此処で生きていられるフリーザやクウラのようなフリーザ一族がおかしいだけである。
フィーリア「……スペメカ。行くよ」
フィーリアはスペメカの頭を撫でる。スペメカは頷くように首を動かす。
フィーリアは頭部へ溶け込むように一体化していき、再びスペメカと一つになった。
フィーリア『ハアアァァァァァァッ!!』
フィーリアはスペメカの全身から気を解放し、新たなる姿へと変化していく。スペメカは全身が変化していく。先に変化が訪れたのは背鰭だ。背鰭は生物のように刺々しいデザインとなり、某怪獣の王のような背鰭へと変化していく。頭部も生物らしいフォルムへと変化していく。それだけではなかった。スペメカの体は気を纏うと同時に金色へ変化していき、軈て全身が金色に染まっていく。
スペメカ『ガアアァァァァァッ!!!』
スペメカが咆哮を上げる。
クウラ「ッ!!ほう、どうやら俺の力を取り込んだようだな!!」
クウラは咆哮の発生した場所を見た。そして、金色に輝くスペメカを見て、フィーリアが自身の力を取り込んだと理解したのだ。
フィーリア『お待たせ。ねえ、君は下がって。後は私がやるよ』
悟空「……へへっ。俺も、流石に持ちそうにねぇや。超サイヤ人4でも、宇宙空間では長く持ちそうにねぇや」
サイヤ人が宇宙空間で活動出来る理由は、その生命力で何とか保っているからだ。しかし、だからと言って長く居すぎれば当然死が待っている。直ぐに空気のある星に向かわなければ、長時間とはいえ死に至る。
フィーリア『安心して。私はもう負けない』
悟空「……そうだな。頼んだぞ」
孫悟空は額に人差し指と中指を当てて、瞬間移動を行った。
フィーリア『さあ、続きをやろう。クウラ』
クウラ「ああっ!俺はまだ戦えるぞぉ!!」
クウラは全身から気を解放する。スペメカも金色に輝くオーラを放ち、クウラと対峙する。
クウラ「ハァァァァッ!!」
スペメカ『ガァァァァッ!!』
クウラが飛び出し、スペメカも走り出す。スペメカとクウラの拳がぶつかり合った。
フィーリア『こんな状態でも糸は出せるんだよ!』
フィーリアがそう叫んだ瞬間、スペメカの口から網状の糸を撃ち出した。
クウラは糸を回避するが、スペメカは口から糸を次々と吐き出してきた。
更に両脚の砲塔からミサイルが放たれる。クウラはミサイルを全て避けた後、スペメカの腹部を蹴ってスペメカを吹き飛ばす。スペメカは背部からジェットを放ち、体勢を立て直す。
そして、スペメカはクウラの拳の連打を両腕で受け止め続けた。
フィーリア『スペースレールガン!』
スペメカの口に電撃が走ったかと思いきや、その口から砲弾が放たれた。但し物理的な砲弾ではなく、気で構成された砲弾だ。それを火力ではなく電磁力を利用して放っている。
クウラはその砲弾を避けるが、スペメカが振り下ろした尻尾で横首を叩かれ、後方に仰け反る。
スペメカは拳を振りかざし、クウラを殴り飛ばす。クウラは吹き飛ばされたにも関わらず、すぐに体勢を立て直して再びスペメカの元へ飛んできた。
クウラ「フハハハハハハ!見事だ!」
フィーリア『ゴールデンニュートロンブラスター!』
フィーリアは手を抜かない。スペメカの背鰭が輝いたかと思えば、口内が金色に輝き、軈て金色のオーラを纏った白銀の熱線を放つ。
スペメカの放つ熱線を、クウラは全身から解放した気のバリアで防ぐ。
そして、クウラはスペメカと再びラッシュ対決を繰り返す。
2人は気をぶつけ合い、拳を交え、互いに戦闘力を向上させていく。
その時、その近くの空間に黄金に輝く穴が開く。
そして、その穴からは金色の鎧を身に纏う黒髪の女性が現れた。
リリス「クウラ。私を差し置いて楽しんでおられるようで。それも、この時空のビッグゲテスターと。全く、性格は多少変わっても強い相手と闘うのが楽しいんですね」
彼女は少し頬を膨らませた。その顔は嫉妬に満ちていた。
リリス「さて、このまま闘いを見ていたいのですが、この世界のビッグゲテスターに接触しなくては。このままだと相打ちになるかもしれませんし」
そして、闘い続ける2人の元へ赴いた。その時、懐から2枚のビスケットを取り出して、そのまま口にする。一枚目には『ハルク/ブルース・バナー』、二枚目には『クイックシルバー/ピエトロ・マキシモフ』、そして三枚目には『古明地さとり』と、それぞれ違う名前が記されていた。
リリス「んー♡美味しい♡濃い抹茶にビターチョコ!それにイチゴビスケット!さあ、美味しい気持ちに任せて飛ばしますよ!」
その瞬間、彼女の体が緑色に染まり、その体が無数の線のような姿へ変化した。
そして、2人に迫る。
そして、クウラとスペメカがぶつかり合おうとした、その時だった。
リリス「『クイックパーンチ』!」
リリスがその間に入り込み、2人を拳で吹き飛ばした。
2人は頬を殴られ、そのまま同じ方向へ吹き飛ばされた。
2人は空間内で体勢を立て直し、殴りかかった相手を見た。
クウラ「グゥ……貴様!何のマネだ!」
フィーリア『な、なに!?誰!?』
クウラが割り込んで来た相手を睨み、フィーリアは驚きしか無かった。目の前に現れた少女は、少なくとも自分の知識には存在しない相手だからだ。
リリス「私は究極生命体リリス。元アブソリューティアンの戦士です。クウラ、闘いはそこまでにしてください」
クウラ「ふざけるな!貴様に割り込まれなくとも俺が負けると思うか!」
リリス「いいえ。負けはしなくとも勝ちはしません。それにこのまま闘い続けたら、確実に彼女がスタミナ勝ちしていましたよ。未来の知識、忘れましたか?」
クウラ「ふん。余計な真似を」
フィーリア(アブソリューティアン!?それって、ウルトラシリーズで新しく現れた敵じゃん!?でも、元って?)
フィーリアは、目の前に現れた相手がアブソリューティアンの戦士だと知って驚くが、リリスと名乗る目の前の少女の発言を聞き逃さなかった。
元とは?アブソリュートタルタロス達から離反した?確かに敵対されるよりマシかも知れないが、何故?
すると、フィーリアの心の声に反応するようにリリスが声を上げる。その時、リリスから伸びる触手と繋がった赤い第三の目が自分を見つめていた。
リリス「やはり、貴女はこの世界の人間ではないのですね。ビッグゲテスターに転生し、色んなロボットやホロライブを生み出し、アイドル活動とは。実にユニークな方ですね」
フィーリア「ッ!!いやいや、なんで?」
リリス「隠さなくなりましたか。答えたいのですが、今は話をしませんか?クウラ、フィーリア、早く機甲戦隊とテラーバイトを止めなければ、悲惨な事になりますよ」
フィーリア「……クウラ、一先ず休戦しよ」
クウラ「……興が冷めた。一先ず戦うのは止めてやる。今はな」
そして、この場は一旦休戦状態に留まった。
この後、あくあにはフィーリアが、機甲戦隊にはクウラが趣き、戦争は一旦中断された。
突如現れたアブソリュートリリス。彼女の目的は何か、それが明かされようとしていた。
ゴールデンスペースメカゴジラ
GODZILLA三部作のメカゴジラのデザインから、ゴジラVSコングに登場したメカゴジラの姿へ変化し、更に金色に輝く姿へ変化した。ゴールデンクウラの尻尾の遺伝子とデータ、エネルギーを解析し、時間を掛けて取り込んだ事によって変化に成功した。
ゴールデンクウラの力を取り込んでおり、武装もそれに応じた威力へと成長し、金色に輝いている。
また、フィーリアの糸の能力も使用可能で、粘着性もある上に強度も強い。両腕だけでなく、モスラのように口からも放てる。というか、全身どこからでも撃てる。勿論気で出来た糸なので、フィーリアの意識が途切れるか任意で消える。
《オリジナルアイテム》
『リリススイーツ』
リリスがあらゆる時空を渡り、其処に居る人物達の能力をコピーしてお菓子に変えた形で生み出した物。魔人ブウのお菓子化の魔法をリリスが改良し、相手の能力全てをコピーして自身の手元にお菓子に変えて現れる光線に変えた。不可視の光線だが、相手が撃たれたことにすら気付かない無痛な上に、物理的に必ず防げるので一ミリの石すら壊せない。但し、当たった物の能力だけでなく性質をコピーしてリリスの手元にお菓子になって現れるため、無機物でもその性質をコピーしたお菓子に変えられる。因みに名前付き。
そして、食べた者にその能力を付与し、制限は特にない。