ビッグゲテスターに転生したので、科学の力で宇宙一を目指したいと思います 作:ちいさな魔女
あれから50年も経過したなあ。色んな星や恒星を取り込んでビッグゲテスターそのものも改造しまくって、一種のスペースコロニーみたいになった。見た目は白銀の星だけど、町や自然をある程度再現して見せた。
大体のイメージは↑の通りだ。畑や農場も再現して食糧も確保してる。今は私とホロメン達しか居ない。まあ移民を受け入れる予定は今の所は無いけど。私達は物を食べなくても平気になったが、食事はあくまで娯楽目的になっている。このビッグゲテスターは娯楽が少ないので、食事は貴重な娯楽になっている。
中性子星に触手状に伸ばした糸を伸ばして、資源やエネルギーを確保している。中性子星は素晴らしい資源だよ。エネルギー面も並の恒星より優れているし、エネルギーも豊富だ。
それに、ホロライブの面々を生み出すのはかなり苦労した。前も言った通り、身体を造れても人格や意思は簡単に生み出せない。とはいえビッグゲテスターの科学力を全力で注ぎ込めば、50年の内に0期生から5期生まで製作し再現出来た。holoxはまだ製造途中で、身体自体は完成している。しかし、彼女達の人格や品性、物の考え方がまだインストール出来ておらず、完成には後10年は必要だ。
そして今、ホロメン史上最も可愛いと言っても良い『フワモコ』の『フワワ』と『モココ』の双子も完成間近だ。
ビッグゲテスター『でも、ホロライブはholoxまでしか分からないからなぁ。
海外出身のホロメンは、言語こそ寄せたものの、かなり偏った言語になってしまったかもしれない。とはいえ、生み出したホロメン達には私特製の翻訳機能を備えているので、言語を理解する事が可能だ。ナメック星人の言葉を理解する事もこれで可能になっただろう。
とはいえ、これからまたアップデートしたり、改造したりしていけば良い。なにせビッグゲテスターは、まだまだ素材も時間もあるんだから。
私は星の中心に赴いて、身体から伸ばした触手で色んな部品を掴みつつ新型機の修理と点検を行っていた。
機体名は『星間飛行型戦闘機:ヴァルチャー改』。そう、かのゴジラ三部作『決戦起動増殖都市』に登場するナノメタルによって強化されたパワードスーツだ。それを私が再現し、かつ星間飛行を可能にする程に強化したのだ。
元々のヴァルチャーも、『ハゲタカ』という意味の通り長い四肢と猛禽類に似た頭部を備え、背面のロケットエンジンを装備した飛翔用ウイングによって空中を高速で飛行することが可能。更にフレームや装甲、エンジンの内部機構まで操縦者の特性に合わせてカスタマイズ可能。更に防御力、攻撃力、機動性ともに圧倒的に向上しており、ホバーバイク300機分に相当する火力を有する。しかしその分パイロットの身体に激しい負担を強いるため、真に性能を引き出せるのは身体の機械化により頑強なビルサルドや一部の限られた人類に限られていた。まあ私達には負荷なんて意味がないし、アップデートすれば負荷なんて問題無くなるけど。
蓄電量は融合炉並みで、メカゴジラシティのある元富士山外輪山から5キロメートル圏内であれば、シティのナノメタルから無限にエネルギー供給を受けられる。
しかしシティからのコマンドによりパイロット自身をナノメタルで改造するというシステムが組み込まれており、負荷軽減のためにナノメタルで人体ごと完全機械化しヴァルチャーと一体となれば、理論上は8000℃での熱量も10秒は耐えられ、最大でパワードスーツの3倍以上に相当する運動量を発揮できる。
此処に書いただけでも、ヴァルチャーはかなり強力な機動兵器だ。
私が改造して宇宙空間にも適合可能にしたので、ビッグゲテスターから50光年以内なら、ビッグゲテスターからエネルギー供給や修復、強化を受けられるし、その上永久式エネルギー炉も備えてるので、ビッグゲテスターから離れたとしてもエネルギーは永遠に減らない。
現在量産したドローン式のモビルスーツよりも軽くて機動力もある上に、火力も上がってる。操縦者自身が機体と接続して感覚をリンクする事になる。思い通りに機体を動かせるようになるが、身体や脳への負担は半端ではない。しかし、そもそも私もホロメンも全員機械なので問題はない。スペアボディも沢山あるしね。宇宙の何処に居ても、ウルトロンの要領で意識を別の身体に移せるから、身体が壊れても別のボディへ意識を移せば良い。
A「ゲテスター。ウィングの調整終わったよ」
ビッグゲテスター『うん。Aちゃんありがとう。私はエンジンを点検するから、皆のヴァルチャーもメンテしておいて』
A「分かったよ」
私と共にヴァルチャー改をメンテしているのは、ホロライブの裏方を担当している『友人A』だ。彼女はこのビッグゲテスターの裏方を担当するメンバーの一人で、私の秘書でもある。同じ時期に開発したそらちゃんの親友だ。そしてホロメンからは『Aちゃん』と呼ばれている。
現在整備の為に、車の修理作業に着る作業着に着替えているAちゃん。
因みにゲテスターとは、私の略称だ。ビッグゲテスターではなく、ホロメン皆は私を基本『ゲテスター』と呼ぶ。呼び方はそれぞれ異なるけど、『ゲテスター』はほぼ統一されている。
???「あっ。ゲテスターちゃん、Aちゃん。お疲れ様」
私達の元へ、そらちゃんが現れた。
ときのそら。私が一番最初に開発した『ホロライブ・アイドル・ロボット・メンバー』の0期生だ。因みにホロメンの呼び方は私のオリジナルの呼び方を略してるのだ。
そして、そらちゃんはホロメン最強格の一人でもある。なにせ私の技術を総て注ぎ込んで完成させた、私の最高傑作なのだ。娘が出来た親の気持ちって、喜びしか無いのかな。
そして、ホロメンの大半が『そらちゃん』か『そら先輩』と呼ぶ。そらちゃんはどちらも許してるので、寛大なアイドルだ。
A「あっ、そら。すいちゃん達と歌の練習してたんでしょ?」
そら「うん。ゲテスターちゃんとAちゃんの様子を見に来たんだ」
ゲテスター『お疲れ様、そらちゃん。いよいよそらちゃんもアイドルデビューだね』
そら「ゲテスターちゃんの傑作だもん。頑張るよ」
そらが微笑む。感情も入れて正解だ。そらちゃんの笑顔はホントに可愛い。
ゲテスター『そらちゃんなら大丈夫だよ。任せて。全宇宙にそらちゃんの名が響き渡るようにしてみせるから』
そら「ホントに!?ありがとうゲテスターちゃん!私、最高のアイドルになるから!」
そらちゃんは私の手を握る。そらちゃんの夢は、ドームでアイドルとして立つこと。この宇宙におけるドームは何か分からないけど、全宇宙にそらちゃんの名が響く程のアイドルとして君臨するに相応しい場所を用意すれば、其処がそらちゃんのドームとなるだろう。
そらちゃんが涙を流す。夢見てきた事が叶う。私も叶える為に頑張るよ。
私はそう決意した、その時だった。
ビルス「それは素晴らしいじゃないか」
その声が聞こえた。
なんで今?
そんな思いが頭を過ぎる。
何故なら、今私達が勝てる相手ではなく、なおかつ何をされるか分かったものではないからだ。
A「えっ?どちら様ですか?」
そら「あっ、こんちには」
Aちゃんは驚いた顔で作業を中断し、そらちゃんは挨拶をした。
流石に振り向かずに挨拶するのも無礼なので、私は声の主の方向を向いて挨拶をした。
ビッグゲテスター『ど、どうもこんにちは……私は、ビッグゲテスターです。この星の主人です……ってかこの星そのものです』
振り返った先に居たのは、この第七宇宙の破壊神ビルスと、彼の付き人ウイスであった。
ビルス「そこまで怯えなくて良いよ。っていうか、君ロボットなのに……感情豊かだね」
ウイス「確かに。ビルス様がいきなり話しかけるからでは?」
ビルス「なんだとウイス!」
ウイス「おっと。自己紹介が遅れましたね。私はウイスと申します。ビルス様の付き人です。こちらは破壊神ビルス様です」
ビッグゲテスター『どうも』
少し落ち着けた為に、私はそらとAちゃんの自己紹介をした。
ビッグゲテスター『此方は、私が造った『ホロライブ・アイドル・ロボット・メンバー』略してホロメン0期生、『ときのそら』と『友人A』です』
そら「ときのそらです。そらと呼んでください」
A「友人Aです。フルネームで友人Aです。皆からはAちゃんと呼ばれています。ゲテスターの裏方兼秘書を勤めています」
ビルス「どうも。それにしても、アイドルって言っても、君達は知らないなぁ」
ビッグゲテスター『すみません。まだデビューとかはしておらず、練習してるだけなので』
ビルス「成る程………僕が君達を見てあげるよ」
私は、ビルス様から出た言葉に驚いた。
ビッグゲテスター『ほ、本当ですか?』
ビルス「まあね。君達がアイドルとしてデビュー出来るかどうか、僕が見極めてあげるよ」
それは願ったり叶ったりだった。破壊神から認められたなんて、アイドルデビューとしては幸先の良いスタートになる。
ウイス「ビルス様はアイドル好きですからね。機嫌を損ねたらあっという間にこの星を破壊されてしまわれますよ」
ビッグゲテスター『おっと、それは勘弁していただきたいものですね』
ビルス「君達次第だけどね」
ビッグゲテスター『では、案内しましょう』
私はビルス様達を案内する。
ビッグゲテスターの都市の一つであり、ホロメン達の暮らしてる街に案内した。
―――――――――――――――――――――――
私はAちゃんやそらちゃんと一緒に、ホロメン達の街へ案内した。
大体のイメージは↓の画像にある。
正に自然と科学の融合した都市だ。
凄いでしょう。
美味しい物も畑で育てられるし、加工した人工肉も本物に出来る限り近くしたから、調理次第で美味しく出来る。動物を殺さない方法と言えば人工肉だ。栄養価の問題も解決したし、味も解決だ。永久式エネルギー炉を使えばエネルギー問題も解決出来るし、人工肉は高タンパク質だから身体に必要な栄養も食べれば確保出来る。それに水も人工水だけど、ビッグゲテスターの科学力で飲料水に変えられる。勿論飲み心地や味にも拘ってるから、味も美味しい。飲水の配布も行えるようになれば、水に困る人々にも水を提供出来る。
勿論提供するだけじゃない。調理方法も飲料水にする方法も教える。提供するだけじゃなくて、自分の手でやる事も必要だから。
私達は本来、食べる事は必要ないからね。
ビッグゲテスターに搭載した永久機関によって、私達は無制限にエネルギーを確保出来る。お腹も空かないし病気もない。食事は私達にとって一種の娯楽になっている。
ビッグゲテスター『さて、此処がダンスレッスンの部屋ですよ』
私は扉を開けた。上向きに自動で扉が開き、ダンスレッスンの部屋が現れる。
鏡を前にダンスを見ながら練習をする、典型的なダンスレッスン場だ。
教官『星街!片足がもつれているぞ!』
すいせい「ひゃああっ!」
教官『ホシノヴァ!腕の角度を上に上げろ!待て!上げすぎだ!』
ムーナ「Permisi!(す、すみません!)」
ホロメン達は、ビッグゲテスターの科学力で生み出したダンスレッスンの教官によってダンスを見てもらい、ミスを繰り返しながらも成長して行った。
因みに今練習していたのは、ホロメン最強の歌声の持ち主である、彗星の如く現れたアイドル『星街すいせい』。そしてホロライブID1期生にして月の女神であり、モデル兼大学生の『ムーナ・ホシノヴァ』だ。
他にもホロメン達は居るが、その面々は主に『青春アーカイブ』を歌っていたメンバーだ。
教官『ん?ああっ、ゲテスターか。私達の練習を見に来たのか』
ゲテスター『やあ教官。今日はお客様も来てるんだ。ビルス様、ウイスさん。ダンスレッスンの教官です』
私は後ろに控えてるビルス様とウイスさんを紹介した。
ビルス「成る程。此処で練習してるんだね」
ウイス「どうやら教える方もお厳しい様子で」
教官『ああっ、始めまして。教官です』
ビルス「これはどうも。僕は破壊神ビルスだ」
ウイス「ウイスと申します」
ビルス「ふーん………他の皆は挨拶無しかな?破壊しちゃうぞ」
ビルス様が私達を睨む。
その瞬間、その場に居る私や教官、Aちゃんやそらちゃん以外がビルス様を睨みながら構え始める。
すいちゃんは掌に金の斧を召喚して手にした。ムーナはその手に気を溜めて、月の輝きのような光の粒子を放ち始める。
ホロメン4期生『天音かなた』。天界学園に通う、人見知りで純粋無垢な天使。両手を握り締めて拳同士をぶつける。
ホロメン1期生『白上フブキ』。フブキはその手に刀を顕現すると、切っ先を破壊神に向け始める。
ホロメン2期生『湊あくあ』。ゲーマー猫耳メイド。怯えた様子で隅に引っ込みながらも、その手元にはテラーバイトの制御装置を握り締めており、排気口にテラーバイトを待機させている。いつでも攻撃出来るようにしてるのだ。
ホロメンEN1期生『がうる・ぐら』。海底がつまらないからと地上にやってきたアトランティスの末裔。彼女はトライデントを手にしており、その隣にはサメ達が顔を出している。「シャー」とサメが鳴いている。
ホロメンID1期生『アイラニ・イオフィフティーン』。家出してきた宇宙人のお姫様である。彼女はその手にペンキを塗る筆や刷毛を備えており、もう片方の手にはトレイやバケツ、そしてパステルを手にしている。
そして最後に、ホロメンEN1期生『小鳥遊キアラ』。オーストリア出身の不死鳥だが、ニワトリや七面鳥ではない。その身体から炎を発している。
そう。ホロメン達は何時でもビルス様に攻撃出来るよう構えたのだ。
ビッグゲテスター『皆待って!此処で争えば私達は負けるし、私達の星も消される!だから何もしないで!』
私は全員にそう言った。全員が武装を解除し、緊張した構えを解いた。
ビルス「流石だね。僕に攻撃すれば、自分だけじゃなくて彼女達もただでは済まない。状況把握も上手いね」
ビッグゲテスター『ありがとうございます。皆、ビルス様は私達のアイドルデビューを見に来たんだよ。私達のデビューを開始するのに最適じゃない?』
すると、イオフィが声を上げた。
イオフィ「ゲテスター, itu benar!? Bisakah kita debut sebagai idola?(ゲテスター、それって本当!?私達、アイドルとしてデビュー出来る?)」
ゲテスター『勿論だよ。ビルス様、彼女達のパフォーマンス、是非見てください』
ビルス「勿論だよ。Kamu juga(君もね)」
イオフィ「eh!? Apakah Anda mengerti bahasa kami!?(えっ!?私達の言葉が分かるの!?)」
ビルス「Tentu saja. Karena aku adalah Tuhan.(当たり前だよ。僕は神だからね。)」
流石だね。ホロメンIDの言葉をもう理解したんだ。ホロメンや私しか理解出来ないと思ってたんだけどね。でもこれなら多分、英語も理解出来るんだろうね。
ゲテスター『よし、じゃあ皆!今から練習の成果を見せる時だよ!』
私は手を叩き、ホロメン達に準備を進めさせる。
ゲテスター『そらちゃん。皆を纏めて』
そら「任せてよ」
ゲテスター『さあ!衣装に着替えたら、それぞれのポジションに立って!ビルス様、私達の初ライブ、見てくださいね!』
ビルス「勿論だよ。見せてもらおうじゃないか」
ウイス「ええっ。楽しみですねぇ」
こうして、私達の初ライブは、破壊神ビルス様と付き人ウイスさんが最初のお客様になった。ビルス様も楽しみにしてるんだ。絶対に成功させよう。
A「あっ、お二人共。何かお食事をご用意しましょうか?椅子とテーブルもスタッフ一同でご用意しますので」
ビルス「ん、お願いね」
ウイス「ありがとうございます」
Aちゃんが走り出し、裏方スタッフ達を集めてビルス様とウイスさん専用の椅子とテーブルを用意しに向かった。
此処までやるんだもん。絶対に成功させないとね。
ビルス「所で君さ。ビッグゲテスターだっけ?」
ビッグゲテスター『はい?そうですが?』
ビルス「君とあの子達を見た時から、まさかとは思ってたけど、君達は精神をある程度共有してるね?」
流石だ。ウルトロンの集合精神を利用した上で一部だけ共有させているのを、もう見抜いていたのか。
ビッグゲテスター『はい、そうです。ですが共有してると言っても、何処に居るか分かる程度です。ただ、彼女達は万が一身体を壊されてもスペアは沢山造って居るので、また別の身体に意識を移せば復活します。私もそれは同じですが、もし私は身体を壊されたとしても、ホロメンの身体を介して復活してパワーアップ出来ます。まあホロメンでなくても、他のロボット達でも同じ事が出来ます。つまり、私は総てのホロメンやビッグゲテスターのロボット総てが全滅しない限り死にません』
ビッグゲテスターは元々小さなコンピューターチップだが、今は既に克服している。同じようなコンピューターチップはホロメン全員に搭載してる。だから私のチップが破壊されたとしても、他のホロメンに意識を移せば私は蘇る。更にビッグゲテスターの特性によって進化して蘇るのだ。
ビッグゲテスターとウルトロンの組み合わせだ。改めて思うけど、とんでもない事してるよね。
そしてもう一つ元にしてるのが、『メイドインアビス』に登場するろくでなし、『ボンドルド』の『
まあボンドルド以前の人達と違って狂ったりしてないのだが。
ビルス「そ、それは凄いね……」
あれ?ドン引きされた?
まあ、ビルス様も人間臭い所はあるし、其処は仕方ないか。
そして、私達の初ライブが、始まろうとしていた。
ビルス様がアイドル好きなのは、『アイドルがビルスの星に引っ越してくる夢』を見てたから、もしかしたらと思って追加しました。
ホロメンの中には、話し方が曖昧になってる人達や、AIで翻訳させておかしい方も居ますが、ご了承を。