ビッグゲテスターに転生したので、科学の力で宇宙一を目指したいと思います   作:ちいさな魔女

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一度本編ではなく、それぞれの星でどんな歌を歌ったのか、番外編という形で出させて頂きます。ライブなので一つではありませんが、その中で歌ってもらった曲を各星ごとに一曲ずつ挙げて行きます。


番外編・初めてのライブ

ビッグゲテスターのフィーリアだよ。私はホロメン達と共に、宇宙のあらゆる星にアイドル活動をする為に移動し続けた。もう既に界王達の耳には入っているだろうが、私は構わずホロメン達のアイドル活動を支えて来た。

 

今回は、そんな私達の活動の一部を紹介したいと思う。

 

《惑星シャモ:花になって(緑黄色社会)》

 

メンバー:火威青(ひおどし あお)鷹嶺(たかね)ルイ。

 

この星は存在してるが、旧作ブロリーの情報はどれだけ探っても見当たらなかった。恐らくブロリーは超の方なんだろう。

 

しかし、シャモ星が無事なら安心してライブを始められる。

 

私達は先ず、星の住人達と接触し、長老や星の議員といった偉い人達と交流を交わす。だっていきなり訪れてライブしますと言ってその場でやっても、ただただ迷惑なだけだ。世知辛いかもしれないが、いきなりやって良い曲だしても、何の告知もなしにやれば迷惑なだけだ。

 

歌うのは、ホロメンDEV_ISの一人である火威青。孤独を愛する、と周囲から思われている漫画家。クールを装っているが、その内側にはかなりのオタクを隠している。自分がどう見られているのかを注意しており、外でちゃんとした格好をしているのもその影響。家での様子はなかなか人に伝えられるものではない。見た目は好青年に見えるが、れっきとした女性。

 

そしてホロメン6期生にして『秘密結社holoX』の女幹部、鷹嶺ルイ。鷹嶺ルイは、総帥にできない交渉を担当する『組織の司令塔』。一見クールに見えるが仲間思いで面倒見が良いお姉さん。しかし、大事な所でミスをするポンコツでもある。

 

二人はステージに立ち、その中性的な顔付きや歌い方によって、シャモ星の住人を魅了していく。

 

青『陰にそっと隠れようが良いんじゃない? 蕾のような花だってあんじゃない♪』

 

ルイ『秘密にして守るのが良いんじゃない 誰にも邪魔されず華麗に咲いている♪』

 

ルイがウィンクを飛ばす。

 

シャモ星人『『『オオオオオオッ!!』』』

 

ルイのウィンクに、星の皆が魅了される。サイリウムがピンク色に染まり出す。

 

青『甘い苦いにハマんない その判断がくだんない 気に病まないで下を向かないでいて』

 

青君は笑いかけると、女性達は青君の笑顔に目をハートマークに変えた。

 

ルイ『愛に慣れちゃいない 無駄に飾らない 綺麗にされた花瓶も肥やしも何もいらない』

 

青ルイ『『その姿が美しい』』

 

そして、二人の歌がサビに入ると、ステージのギミックとして花びらが観客席を含めたステージ全体に降り注いだ。

 

青『花になって ほらニヒルに笑って その顔にゾクゾクして目が離せない』

 

ルイ『味見して 君の毒は私の薬って 包んであげるから 笑って』

 

二人はそれぞれウィンクした瞬間、彼女達は大勢のシャモ星の人々から歓声を受けた。

 

シャモ「爺ちゃん!カッコよかったね!」

 

爺ちゃん「ああっ、歌は速いが、ワシも満足じゃわい」

 

シャモ星は歓声に包まれて、青君とルイは歓声を送ってくれる観客達に手を振り、次の曲を歌い始めた。

 

フィーリア『………フフッ』

 

A「フィーリア………貴女も歌いたい?」

 

フィーリア『へっ?私が?いやいや、私はステージに立てないよ。ホロメン達が皆、楽しく歌ってファンを幸せにしてくれたら、それで良いから』

 

A「そう?」

 

Aちゃんに何か悟られたけど、私はそんなつもりはない。

 

私なんかが、アイドルになれるわけないしね。

 

私もあくあの事、言えないから。

 

《惑星ルード:symphonia(Kalafina)》

 

メンバー:ねぽらぼ・雪花ラミィ、桃鈴ねね、獅白ぼたん、尾丸ポルカ。

 

惑星ルードは、惑星М2を支配するドクターミューによって造られたマシンミュータント『ルード』を破壊神として祀り、偽りの宗教団体を持ってしてエネルギーを集めていた。しかし、私がこの惑星に降り立つ時、偵察ドローンに星全体を探らせたが、ルードは見つからなかった。勿論細部まで、地下空間から海中まで徹底的にだ。

 

しかし、マシンミュータントの反応すら無かった。という事は、まだ完成してないか準備してるか、のいずれかだろう。

 

しかし、これはチャンスだ。この星をドクターミューに乗っ取られる前に私が掌握しよう。

 

私は星の住人達と接触して、ライブを開始した。

 

この星で歌う曲は、宗教系の星だと分かったので、コーラス系の曲で行こう。

 

Kalafinaは、私の好きなアーティストの一つだ。この星では3曲も歌わせたが、その中で一番反響が良かったのは、この『symphonia』という曲だ。

 

歌うのは、ラミィ、ねね、ぼたん、ポルカの4名だ。4人合わせて『ねぽらぼ』だ。

 

4人のユニット名であり、仲の良いこの4人の名前の頭文字から来ている。

 

人里離れた白銀の大地に住む、雪の一族の令嬢。『ユニーリア』という雪国生まれのお嬢様で、父がエルフで母が人間のハーフエルフ『雪花ラミィ』。

 

お団子頭が特徴的な異世界『タオタオ星』からやって来た女の子『桃鈴ねね』。通称『ねねち』。

 

見た目とは裏腹にぐうたらした性格のホワイトライオン。同期からのあだ名は『ししろん』で、5期生メンバーのまとめ役『獅白ぼたん』。

 

最後に、アイドル界の座長となるべく現れたサーカス団の団員・道化師。曲芸で人を楽しませるのが大好きで、やると決まったらやるっきゃない!の精神の持ち主。時々でるボロは持ち前の愛嬌でごまかす『尾丸ポルカ』。同期の5期生全員から『おまるん』と呼ばれており、他のホロメンからは『ポルカ』『ポルポル』と呼ばれている。

 

4人がコーラス系のKalafinaの曲を歌うのは初挑戦だが、上手くいくかな?

 

ラミィ『ずっと私の物語を聞かせて 貴方だけが今日だけのコーラスを重ねて symphonia』

 

ラミィの声はかなり特徴的だが、どうやら上手く行った。

 

ぼたん『胸に眩しい花火のような憧れ 迷いと躊躇いの誘いを進むよ』

 

ぼたんも声は良いから、コーラス系の歌声も行けたようで良かった。

 

ポルカ『東の風に』

 

ねねポル『昨日の景色を見届けたら 時の手を取って まだ見ない明日へと』

 

ねねちもポルカも、初めての挑戦にも関わらず上手くやれた。練習した甲斐があったというものだ。

 

ねぽらぼ『今、明るい音楽 世界の彼方へ 貴方の命が愛を奏でている』

 

所々で、Kalafina特有の意味無いコーラスを歌い出すねぽらぼ。

 

サイリウムも4人の歌声に合わせて揺らす観客の皆。

 

ししらみ『ひとの想いが花咲き降り積もり 僕らの世界を愛で満たしていく』

 

そして、ぼたんとラミィがコーラスを歌い、ねねちとポルカが歌い出す。

 

ねねポル『聞かせて………貴方の調べ………』

 

壮大な音楽と共に、音楽は終わりを迎えた。

 

ルード民『『『オオオオオオオオオッ!!』』』

 

ルードの住民達が歓声を上げた。

 

私はビッグゲテスターからルードへ直接赴いて、のどかやスタッフロボットと共に、ねぽらぼのライブを見ていた。

 

フィーリア『……良いなぁ』

 

私の精神を移したホロメン達。全員、人の前で歌って踊って、それが幸せと感じている。そして、ホロメン達はファンの前でてぇてぇを見せてくれる。中には本命も居る。

 

ステージに立てる彼女達に、少し嫉妬していた。

 

のどか「フィーリアさん……」

 

A「のどか。そっとしておいてやって」

 

のどかとAちゃんは、何かを察したのか部屋から去っていった。

 

《惑星イメッガ:if(西野カナ)》

 

メンバー:AZKi。

 

AZKi『もしあの日の雨が止んでいたなら 君とはすれ違っていただけかも』

 

惑星イメッガは商人の惑星だが、その実態は独裁者ドン・キアーによって過酷なレンタル制度による圧政に苦しめられていた。この星に降り立った時、私は商人惑星イメッガの商人達からの洗礼を受けそうになるも、動きを止めて事情を聞き出し、兵士達を全て蹴散らしてドン・キアーを降伏させた。

 

そして今、平和になった惑星イメッガで、イメッガ解放の記念にライブを開いているのだ。

 

AZKi『いつも通りの時間にバスが来てたなら 君とは出会う事がなかったんだね』

 

今回のライブには、AZKiことあずきちが来ている。歌っているのは西野カナの名曲『if』だ。今でも私の好きな曲の一つでもある。

 

AZKi『もしも少しでも あの瞬間がズレてたら 二人はまた違った運命を辿ってしまってた』

 

そして、サビに入る。

 

AZKi『君とずっと一緒の未来を ずっと一緒に見ていたい 同じ星を同じ場所で 見つめていようよ』

 

フィーリア『良いと思わない?』

 

私は隣に立つ男にそう告げた。その男は、ドン・キアーに用心棒として雇われていたが、私が倒したと同時にドン・キアーを見限り、こうして共にライブを見ていたのだ。

 

彼の名はレジック。GTでは悟空に敗れたが、今回は私が圧倒した。

 

AZKi『君の描く未来に私はいるのかな 同じ空を同じ想いで見上げていたいよ』

 

レジック「俺は歌に興味は無い。だが、お前達には興味が湧いた。次は必ず俺が勝つ」

 

フィーリア『うん。何時でも受けて立つよ』

 

レジック「ふっ」

 

そう言って、レジックはその場から去って行った。ライブを最後まで見て欲しかったな。

 

AZKi『例えば涙の日も 晴れの日も二人で 同じ道をいつまでも 手を繋いで 歩けますように』

 

ああっ、本当にホロメンが歌ってる。私の望みが叶ってる。

 

AZKi『君とずっと一緒の未来を ずっと一緒に見ていたい』

 

でもあれは、私の精神を分けた存在。私では出来ない事を叶えてくれた。

 

AZKi『同じ星を同じ場所で 見つめていようよ』

 

だからこれで良いの。

 

AZKi『君の描く未来に私はいるのかな 同じ空を同じ想いで見上げていたいよ』

 

………こんな身体なのに………気分が悪いや。

 

………息抜きに行くか。快感味わえば、全部スッキリするでしょう。

 

折角のライブだが、最後まで見る気になれず、私は息抜きする為にビッグゲテスターに戻って行った。

 

《ビッグゲテスター中心街:God knows…(涼宮ハルヒ/平野綾)》

 

メンバー:???

 

ビッグゲテスターの中、中心街で二人の人物が歩いていた。

 

一人はときのそら。フィーリアが最初に開発したホロメンだ。もう一人は、さくらみこだ。

 

二人は、最近フィーリアの様子がおかしい事について、話し合っていた。

 

みこ「最近さ、フィーリア変じゃない?上の空って感じが多いし、ライブ見てる時もなんかソワソワしてんの」

 

そら「フィーリアちゃん、どうしちゃったのかな。あっ」

 

みこ「何ッ?そらちゃん」

 

そら「今思ったんだけど、私達ってフィーリアちゃんの精神を分けてもらってから、精神をある程度共有してるでしょ?」

 

みこ「そうだよ。だから私達アイドルとして活躍出来てるんだし」

 

そら「うん。でも私達はアイドルとして歌ってる時、フィーリアちゃんなんか落ち着かない様子だったんだ。もしフィーリアちゃんも私達みたいになりたいって思ってたとしたら?私達に精神を分けたなら、尚更その想いを抱えてるんだと思う」

 

みこ「そらちゃん……何言ってるの?」

 

二人は中心街を歩いていると、ビルの角から友人Aが出て来た。

 

A「あっ、そら、みこち」

 

そら「あっ、Aちゃん」

 

A「フィーリア、どう?さっき息抜きから帰ってきたんだけど、なんかまだ不満そうだったよ」

 

息抜きとは、フィーリアが知っている様々なR18系のシチュエーションを使った性行為やプレイを行う事だ。中には異種姦系もあるので、その幅は広い。ホロメン達も定期的に利用してる、このビッグゲテスターの食事や温泉、就寝施設に並ぶ娯楽だ。

 

A「……やっぱり、フィーリアもアイドルになりたいんじゃない?」

 

みこ「ルックス悪くないし、声も良いしなぁ」

 

そら「うん。私もアイドルやろうって誘ってるけど、のらりくらりと躱されちゃうんだ」

 

Aみこそら『『ハァ………』』

 

どうすればフィーリアに歌ってもらえるか。ため息を吐きつつ考える3人。

 

すいせい「やっほー!どしたん?3人共」

 

其処へ現れたのは、星街すいせいだった。3人はすいせいに説明すると、すいせいは悪代官のような笑みを浮かべた。

 

すいせい「なるほどぉ……こうなったらさぁ、フィーリアが歌わざるを得ない状況にすれば良いじゃん」

 

みこ「えっ?すいちゃん何すんの?」

 

そら「無理矢理歌わせるのも……あ、アリかも」

 

A「まあ、実際そうしないとフィーリア何もしないかもしれないからね」

 

すいせい「そういう事。んじゃ、他のホロメンにも声を掛けて!フィーリアの初ライブは、すいちゃん達が用意しよう!」

 

A「でもバレたらどうすんの?」

 

そら「大丈夫。ニガサナイカラ」

 

そらが怪し気な笑みを浮かべる。すいせいも合わせて笑う。そんな二人の様子に、友人Aは冷や汗を流しつつも怪し気なそらの笑みに胸がときめいた。

 

―――――――――――――――――――――――

 

フィーリアだよ……今私は、とても気分が優れないんだ。

 

息抜きでいっぱい気持ちよくなったのに、モヤモヤした気持ちが取れなくて………結局息抜き用の施設の人達にも変な手間を掛けさせちゃった。

 

私は湖のベンチに腰掛けて、空を見上げた。

 

因みに、ビッグゲテスター内の空はずっと昼間だ。24時間ずっと昼間なのは、私達は寝る必要が無いからだ。就寝するのはあくまで娯楽か、メンテナンスの日だけだ。

 

空を見上げながら、私は自分のモヤモヤが何なのか考える。

 

いや、考えるまでも無い。

 

私は、ホロライブを模したヒューマノイド型ロボットアイドル、ホロメンを造った。彼女達がアイドルとして第7宇宙に希望を灯したいのは、本当だ。しかし、実は別の想いもあった。

 

私は、ホロメンみたいな、アイドルになりたかった。

 

前世で見た、アイドルみたいになりたかった。

 

フィーリア『……恥ずかしい話だね。ホロメンのアイドル活動を見る内に、自分の気持ちを自覚するなんてね』

 

私だって、歌って踊って、輝く笑顔で皆を照らす、アイドルになりたい。

 

でも私みたいな陰キャには無理だ。

 

このビッグゲテスターは私にとっての理想郷。私のしたい事も、人前では出来ない恥ずかしい趣味嗜好、性癖も、此処でなら大抵叶う。でもアイドルとして舞台に立つのは、私には無理だ。こんな機械惑星でほぼ閉じこもってるような私には………。

 

フィーリア『はぁ………あくあもアイドルとして頑張ってるのに……』

 

あくあの事を陰キャと言ってたが、私はある意味あくあ以上だ。ぼっちちゃんの事、変に言えないや。

 

この前のターレスやスラッグのようなヘマをしないようトレーニングして、ダンスレッスンを教官と見て、ライブの準備を続けて、此処で難民用の食糧や技術を教える方法を考えて、娯楽に更けていれば良いや。

 

私はそう思っていると、突然通信が入った。

 

すいせい『フィーリア。ちょっとリハーサル会場に来て。皆が話したい事があるんだ。大至急でね』

 

フィーリア『リハーサル会場?分かった』

 

何か嫌な予感がしたが、断ったらすいちゃんに何されるか分かったもんじゃない。

 

私は会場に向かって歩き出した。別に糸化してビッグゲテスター内を移動しても良いが、やはり歩いて向かう方が良い。

 

そして、5分掛けて移動し、リハーサル会場に着いた私。扉を開けると、すいちゃんが現れた。

 

すいせい「はい。目隠しして?」

 

フィーリア『えっ?ヤダよ』

 

すいせい「は・や・く」

 

フィーリア『アッ、ハイ』

 

すいちゃんに圧されて、私は渋々目隠しをした。アイマスクのような目隠しをして、私はすいちゃんに手を引っ張られる形で歩いて行く。暫く歩くと、次は階段を登らされた。

 

フィーリア『な、何をするの?』

 

すいせい「まだだぁめ」

 

すいちゃんに促されるまま、私は階段を登り、そしてステージらしき場所に立たされた。

 

すいせい「ほら、どうぞ!」

 

すいちゃんに勢いよく目隠しを取られ、私は眼前に映る光景を見た。

 

ホロメン『『『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』』』

 

ホロメン達が、観客席に座って、私に向かって歓声を送っていた。全員だよ。

 

フィーリア『えっ?えっ!?これは!?』

 

すいせい「お待たせー!フィーリアの初ライブだよー!」

 

ホロメン『『『イエエェェェーイッ!!』』』

 

ホロメンが歓声を上げる。

 

フィーリア『嘘……ななななななにこれ………』

 

歓声に思わず後ずさる。

 

フィーリア『わ、私の初ライブがこんなに……』

 

すいせい「そうだよ。フィーリアさ、ずっとこのステージに立ちたかったんでしょ?」

 

フィーリア『そ、それは………でも………』

 

私にそんな資格はあるのか?

 

すいせい「ほら大丈夫。私達が成功したんだし、フィーリアもやれるよ。だって私達は、フィーリアでもあるんだから」

 

フィーリア『………私、歌って良い?』

 

すいせい「歌って良い?って……それなら大丈夫だね」

 

すいちゃんは安心したような笑みを浮かべた。

 

フィーリア『……もう仕方ないか。此処で逃げるのも嫌だし、だったら…………やってやる!』

 

私は耳から糸を放出し、左耳のイヤホンとセットのマイクを形作る。

 

フィーリア『皆!私、踊るのは出来ないけど、精一杯歌う!!だから、聴いて!!』

 

私はステージに立つ。

 

不思議と、緊張と不安は掻き消えていた。

 

あるのは、皆に歌を聴いてもらいたい気持ちと、ホロメン達を幸せにしたい想いだ。

 

初めてだから失敗する。でも構わない。

 

私が手を叩く。

 

その瞬間、ギターとドラムによる激しい音楽が鳴り響く。その音楽は、伝説のアニメソングのメロディーだ。

 

そして私は、歌声を解放する。

 

フィーリア『渇いた心で駆け抜ける ごめんね何もできなくて』

 

ホロメン『『ッ!』』

 

ホロメン達は驚いてる。私、一応カラオケじゃ平均点レベルくらいは歌える。

 

フィーリア『痛みを分かち合うことさえ あなたは許してくれない』

 

ムーナ「Saya pandai bernyanyi!(歌、上手いね!)」

 

ぐら「Awesome!!(すごーい!!)」

 

カリオペ「You're the best!(最高!)」

 

フィーリア『無垢に生きるため振り向かず 背中向けて去ってしまう On the lonely rail』

 

フブキ「フィーリア!上手いよ!」

 

ミオ「頑張ってー!」

 

あやめ「フィーリアー!頑張れ余ー!」

 

私はサビに入る前から、ホロメン達の応援を受けていた。不思議と歌う度に自信が湧いてくる。もっと聴いて欲しい。もっと歌いたい。そんな想いが湧き上がる。

 

フィーリア『私ついていくよ どんなつらい世界の闇の中でさえ きっとあなたは輝いて 超える未来の果て 弱さ故に魂こわされぬよう My Way重なるよ 今 ふたりにGod bless』

 

今までのリミッターが外れていく気がした。

 

つまり、歌いたいのを我慢する欲求が。もっと皆に聴いて欲しいという気持ちが。兎に角言い表せない位の想いが溢れ出てくる。

 

フィーリア『あなたがいて 私がいて他の人は消えてしまった 淡い夢の 美しさを描きながら……』

 

もっと聴いてほしい……!

 

フィーリア『傷跡 なぞる!!』

 

もっと皆の為に歌いたい!

 

フィーリア『だから!』

 

だから……!

 

フィーリア『私!!』

 

全力込めて歌うよ!!

 

フィーリア『ついていくよ どんなつらい世界の闇の中でさえ きっとあなたは輝いて 超える未来の果て 弱さ故に魂こわされぬよう My Way重なるよ 今 ふたりにGod bless……!!』

 

そして、長い演奏が終わる。

 

ホロメン『『『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』』』

 

ステージ全体が大歓声に包まれる。今までのライブと比べて小規模で、人数も少ない。

 

でもホロメン達は、拍手と歓声を送ってくれた。

 

すいせい「やるじゃん!フィーリア、こんなに歌上手いなんて!」

 

フィーリア『………凄い!これが……ステージで歌う事なんだ………///////』

 

某ウマ娘が棒立ちライブになるのも分かる。これは確かに緊張する。しかし、歌い終えた時の歓声と称賛は、此処に立つ者にしか喜びは分からない。

 

これが………アイドル……!

 

そら「フィーリアちゃん歌上手かったよ!!」

 

マリン「やるじゃーん!今度一緒に立ちましょう!」

 

ぺこら「お前と立たせたら変な噂立たされるぺこ!」

 

フレア「フィーリアー!恥ずかしかったら私も手伝うよー!」

 

あくあ「フィーリアちゃん……!あてぃしも……頑張るから……!フィーリアちゃんも……頑張れ!」

 

ポルカ「ねー!今度ポルカとライブしようー!」

 

皆、私に声援を送ってくれた。

 

フィーリア『みんな………ありがとう!!わたし、がんばるから!!』

 

私は涙声になりながらも、皆に手を振った。

 

まだ私は、皆みたいに大勢のステージには立つのは緊張する。でも構わない。

 

私だって、アイドルになれるなら、私も頑張る!皆に追い付けるよう努力する!

 

これが私の、初めてのアイドル活動だった。




曲の中には『配信△』と『配信✕』があるので、ホロメン達に歌わせたい歌を歌わせられず、題名出すだけしか出来ない物がある………ぴえん。

それと、フィーリアがアイドルになりたかったのって、後付けではありません。ヒューマノイド型ロボットのホロメン達は全員、フィーリアの精神をある程度共有してます。そんな彼女達は、全員アイドルとして舞台で歌ったり踊ったり、ファンサする事に何の抵抗もありませんでした。子供が親の思い通りに成長しないにも関わらず、これはおかしいですよね。全員個性や性格、人格も異なるのにこれはおかしい。何故ならフィーリアの精神を分けたから、無意識にフィーリアがなりたいと願ってたアイドルになれた事に喜びを感じているからなんです。ややこしい話かもしれませんが、分かりやすく言えばホロメン達は無意識の内にフィーリアの願いを自らの手で叶えてるんです。

しかし、本人は目の前でホロメン達みたいになれてない事に嫉妬しており、自分も歌って踊るアイドルになりたいという想いが時間と共に強くなって行きました。

使用楽曲コード:13312090,17020760,17635837,77488997

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