続いてモニターに映ったのは、枠が紫色のカード。
「こういう枠のカードは"融合モンスター"名前通り、モンスターとモンスターを融合して召喚するモンスターだ」
「融合?」
「そう、融合だ。この《超魔導剣士-ブラック・パラディン》のテキストには
《ブラック・マジシャン》+《バスター・ブレイダー》と書かれている」
ブラック・パラディンのテキストを拡大する。
「つまりはこの2枚を融合するとこのカードになるって訳だ。そしてその融合に一番必要なカードがこいつだ」
「《融合》……ってそのまんまの名前なんだね」
「確かに。わたし達はあんまり気にならないけど」
「よく考えたら少し面白いな」
いちごの発言を肯定するあおいと蘭。
「で、この《融合》はどうやって使うんですか?」
「それはだな」
モニターに2枚のモンスターカードと《融合》が並ぶ。
「手札、フィールド、そのどこかに融合の素材となるモンスターが存在する時に《融合》を発動。そして素材を墓地に送って"エクストラデッキ"から融合モンスターを召喚するんだ」
「エクストラデッキってなんですか?」
いちごの問いに答える。
「エクストラデッキっていうのは特別なモンスターを集めたデッキのことだ。"融合モンスター"、次に説明するが"シンクロモンスター"と"エクシーズモンスター"の3種類を15枚まで入れることができるんだ」
「へー、なるほど。融合モンスターはどのくらい使われているんですか?」
「融合モンスターは結構使っている人がいるな。融合モンスターも手札の消費は儀式召喚と同じぐらいなんだが、"様々な場所から融合召喚できる"っていう違いがある」
「"様々な場所"って外国でもOKってこと?」
「それは違う」
いちごのボケに間髪入れずに突っ込む蘭。
それを見て、クロウは笑いながら言った。
「面白いな!いちごちゃんは。"様々な場所から融合召喚できる"っていうのは、手札とフィールド以外からも融合素材を用意できるってことなんだ。例えば"墓地から融合"、"除外ゾーンから融合"、"デッキから融合"、"相手フィールド上のモンスターを素材にした融合"なんてものもある」
「そんなにたくさん!?」
「ああ。儀式にも"デッキから素材を用意する儀式召喚"があるが、バリエーションで言うと融合召喚の方が上だな。その分使用者が多いってことだ」
「"デッキから融合"、なんてのもできるようになってるんだな」
「蘭のしてた頃はなかったの?」
「ああ。あおいの時はあったか?」
「わたしのしてた時も無かったかな。ちょっとしない間に進歩してて、デュエルモンスターズ。穏やかじゃない」
あおいと蘭はデュエルモンスターズの経験があるためこの辺の知識は既に頭に入っているのだろうが、その2人が離れている間にデュエルモンスターズは更なる進化を遂げていた様だ。2人とも真剣に――あおいはメモを取りながら――クロウの話を聞いていた。