「負けたー!」
悔しそうに腕をバタつかせるあおい。
「面白かったー!あおい、デュエルモンスターズって楽しいね!」
「うん!いちご、初めてのデュエルとは思えないほどうまかったよ!」
「ホント?ありがとう!」
「本当、凄かったぞいちご。特に最後のオネスト2枚」
感心した風に蘭が言う。
「たまたま2枚引いてね。もしかしたらいけるかなーって!」
あおいと蘭は顔を見合わせる。
「オネスト2枚引いてくるのも凄いし」
「実行に移せるのも凄いな。あたしだったら怖くてできない」
「わたしも」
「あおい姐さん!お疲れ様です!凄いデュエルでした!」
「いちごちゃんもかっこよかった!」
いちごとあおいの周りを子供達が囲む。
「ありがとう、みんな!……あっ!」
「どうしたの?いちご」
何かを思いついたいちご。あおいが尋ねる。
「みんなも一緒にデュエルしよう?ね、あおい。蘭!」
「ああ、いいな」
「賛成。わたしももっとデュエルして、デッキの弱点を知りたいし」
2人とも賛成する。
「なら俺もデュエルしようかな」
「クロウさん!」
「クロウ兄ちゃん、デュエル強いの?」
「そりゃモチのロンだ!俺は強いぜ!」
男の子の問いに自信満々で答えるクロウ。
「よーし、みんな!デュエルしよー!」
「「「おー!」」」
いちごの掛け声に合わせ、店にいた全員が声を揃えた。
閉店後のカードショップ、ブラックバード。
店仕舞いをしていたクロウの元に1本の電話が届く。
電話の相手を確認したクロウは受話器をとり話しかける。
「よ、遊星。元気か?」
『ああ。今日はどうしたんだ?」
遊星と呼ばれた声の主は尋ねる。
「スターライト学園の生徒がウチの店に来たぜ。確か名前は……"星宮いちご""霧矢あおい""紫吹蘭"だな」
『soleilの3人か。デュエルの腕は?』
「ああ。3人とも凄かった。特に"星宮いちご"は凄かったぜ。初デュエルとは思えないほどのセンスだ。少ししたら追い抜かれちまいそうだ」
そう言ってクロウは笑う。
『それほどなのか……』
クロウの実力を知る遊星は驚く。クロウにそこまで言わせるとは。
「でもよー、遊星。なんでわざわざ彼女達にデュエルモンスターズをさせるんだ?敵もデュエリストなんだろ?だったら逆にデュエルさせない方がいいんじゃないか?」
クロウは疑問をぶつける。
『"敵がデュエル以外の手段をとってくるかもしれない。デュエルなら勝てる可能性がある。"だそうだ』
「あの社長らしいぜ……ま、こっちも引き続きサポートするぜ」
『ありがとう。俺も引き続き"星座の証"を持つ人間を調査する。そっちもsoleilとPowa2×PuRiRiNについて頼む』
「ああ」
受話器を置く。そしてクロウは店を出た。