「《CNo.101
【星宮いちご LP 2000→0 】
【WINNER 霧矢あおい 】
「負けた〜!」
「勝ったー!」
パタン、と机に伏せるいちご。
対してあおいは両手をあげてガッツポーズをする。
「これで7戦4勝、勝ち越しね」
「2人とも実力が拮抗してるな」
盤面を見ながら言う蘭。2人の場は拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくない状況だった。
いちごがデュエルモンスターズを始めたのはつい最近。それで経験者であるあおい相手に互角の戦いをしているのだ。流石星宮いちごである。
「よーし、今度は蘭とデュエルする!行くよ蘭!」
「望むところだ。あたしは負け越してるからな、今回は勝たせてもら――ん?さくら?」
デッキを取り出しデュエルの準備をしようした蘭だったが、いちごの背後にある扉の側に立っている少女の存在に気付き、彼女に声をかけた。
いちごとあおいも振り返る。そこには北大路さくらの姿があった。
「さくらちゃん!どうしたの?」
「いえ……たまたま通りかかったら楽しそうな声が聞こえたものですから、つい」
「そうなんだ。あっ!」
「どうされました?いちご様」
「さくらちゃんと蘭がデュエルしてよ!」
「えっ!私が、蘭様とですか?」
予想外の言葉に驚くさくら。
「うん!さくらちゃんのデュエル見たいし!……デッキ持ってる?」
「はい。大会に備え、常に携帯するようにしてます」
そう言うと、さくらは手に持っていた鞄から桜色のデッキケースを取り出した。
「さくらちゃんのデッキケース可愛い!どこで買ったの?」
「キラキラッターの方でデュエルモンスターズを始めたことをつぶやきましたら、ファンの方が学園に贈ってくださったのです。デッキの組み方についても随分ファンの方の力をお借りしました」
"キラキラッター"。それはアイドル達がキラキラなつぶやきを発信するソーシャルネットワークサービスである。
「へぇー、わたしも今度みんなにわたしのデッキに合うカード聞いてみよ!」
「いちご、本題を忘れてないか?あたしとさくらのデュエルの事だろ」
「そうだった!蘭もいいでしょ?」
「ああ。あたしもいい加減いちごとあいお以外の人とデュエルしたいと思ってたんだ」
「蘭ひどーい」
口を尖らせ抗議するいちご。それを尻目に蘭は言う。
「よし、それじゃあやるか」
デッキケースからデッキを取り出し、机の上に置く蘭。さくらも同様にデッキを置いた。
「はい。蘭様、このさくら、本気でいかせていただきます」
「望むところだ!」
「ようし!それでは審判はこの霧矢あおいが務めましょう。2人とも準備はいい?」
「ああ」
「万端でございます」
それでは、と言って大きく息を吸うあおい。
「デュエル開始ィ!」
「「デュエル!」」