デュエカツ!—デュエルカツドウ!—   作:PowaPuRi

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第2話

「アイ!カツ!アイ!カツ!」

 

食堂を飛び出したいちごは、学園の敷地内を走りながら、ある違和感を覚えた。

スターライト学園には沢山のアイドルが在籍しており、日々アイドル活動――アイカツ!――に励んでいる。

それ故今回の様な大きなオーディションの開催が発表されると皆が各々のアイカツをするのだが――

 

「みんな何処に行っちゃってるんだろう。大きなオーディションの前なのに……」

 

敷地内殆どを走ったいちごだが、彼女と同じ様に走りこみをしている生徒は誰一人居ない。

不思議に思ういちごの耳に、聞き覚えのある3つの声が入った。

 

「いちごたーん!」

「いちご様!」

「いちごちゃん!」

 

振り返った先には、こちらに駆け寄って来る3人組がいた。

彼女達はそれぞれ手にビニール袋や紙袋を持っている。

 

「おとめちゃん!さくらちゃん!しおんちゃん!どこに行ってたの?」

 

3人の名前は、有栖川おとめ、北大路さくら、神谷しおん。

 

「おとめ達は、Powa2×PuRiRiNの活動とオーディションの準備に行ってたです!」

シニヨンを2つ頭頂部でまとめた髪型の少女、おとめが言う。

オーディションの準備?と首を傾げるいちご。何か特別なものが必要なのだろうか。

 

「まさかいちごちゃん。知らないの?」

「え?何が?」

「今度のオーディション、歌の審査もダンスの審査も、あと演技審査もないよ?」

 

 

 

「ええええぇ!?本当なの、さくらちゃん?」

「はい。必要ありませんわ、いちご様」

 

いちごは驚愕した。これまで、オーディションと言えば歌とダンス、演技の審査だった。しかし今回はそれらが必要ないという。

 

ならば一体、何でオーディションの合否を決めるのだろうか。

いちごの疑問にしおんが答える。

 

「今回のオーディションは"デュエル"、つまりデュエルモンスターズの強さで決めるみたい」

「海馬コーポレーションの社長さんが言っていたのです!『我が海馬コーポレーションが求めるのは唯一つ!強さ、他を寄せ付けぬ圧倒的な強さのみ!デュエリスト諸君、貴様等の強さを俺に見せつけてみろ!フハハハハハハハ!!!』」

 

腕を組み高笑いするおとめ。その姿に海馬コーポレーション社長、海馬瀬戸の姿が重なって見えた。

 

「と、言うわけで!おとめ達はオーディションに出場する為、カードショップに行って、デュエルモンスターズの"すたーたーでっき"っていうのを買ってきたのです!」

「今からおとめ御殿にて開けてみようと思うのですが……」

「いちごちゃんも一緒にどう?」

「わたしもいいの?」

「いっぱいで遊んだ方が、らぶゆーなのです!」

 

ということで、レッツゴーなのです!という掛け声と共におとめ達4人はおとめ御殿に向かった。

 

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