デュエカツ!—デュエルカツドウ!—   作:PowaPuRi

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第3話

 

「おじゃましまーす」

「おじゃまされまーす!」

 

リビングに入るとおとめ達はリビングに荷物を置き、すぐに動き始める。

 

「お菓子を出すので少し待っててくださいです!」

「おとめちゃん、わたしも手伝うよ!」

「じゃあ私はお茶でも淹れるね。さくらちゃん、手伝ってくれる?」

「勿論でございます!」

 

 

 

4人はテキパキとお菓子と紅茶を用意し、テーブルに並べていく。そして4人はソファに座りテーブルを囲んだ。

 

「それではさくらたん。お願いしますね」

 

頷いて立ち上がるさくら。

「あ、それでは〜ぽわぽわプリリン&いちご様による〜お菓子の食べ比べ会&スターターデッキ開封会を〜あ、始めまする〜」

 

こうして、後に伝説となる第一回ぽわプリでゅえるの会が始まった。

 

 

 

 

 

 

「うん、これ美味しい!」

「さくらたんの和菓子としおんたんの紅茶もらぶ、ゆー♡」

「お褒めいただき光栄です」

「ありがとう。さくらちゃん、これ食べる?」

「はい、ありがとうございます。しおん様」

 

でゅえるの会が始まって30分。テーブルいっぱいに並べてあったお菓子達は殆ど無くなっていた。普段の3人に加え、良く食べるいちごの4人がいる為仕方ないのだが。

 

「チョコレート、一つ残っちゃいました。どうしましょう?」

 

テーブルに残ったお菓子は既にチョコレート一つのみ。これが煎餅等なら4等分して皆に配るのだが、チョコレートは小さく、分けられそうにない。

 

「ここは公平に、ジャンケンしよっか!」

「そうだね」

「それが一番いい方法でしょう」

 

いちごの提案に皆が頷く。

 

「それじゃあ!ジャンケンいくよ!」

「「「はーい!」」」

 

構える4人。ある者は見せないように身体で隠し、ある者は両手を組んで穴を作りそこから覗く。

 

最初はグー!ジャンケン!

 

「「「「ポン!!」」」」

 

いちご グー

おとめ グー

さくら グー

しおん パー

 

「うー……負けちゃったー」

「おとめ、残念ですー」

「まさか一発で勝負が着いてしまうとは……」

「勝っちゃうとは思わなかった……」

 

ジャンケンの結果に落胆する3人。勝者のしおんもまた、結果に驚いていた。

 

「それじゃ、いただきまーす」

 

最後の一個を手に取り、口に入れる。

 

「美味しい……!」

 

(((いいなぁ・・・・・・)))

 

顔を綻ばせるしおんに、そう思う3人だった。

 

 

 

 

 

「それじゃあ、そろそろ開けましょうか」

 

片付けられたテーブルの上には同じ箱が3つ置かれている。

おとめ達3人はそれぞれ一つずつ手に取りに、箱を開け始めた。

 

「おとめ様、鋏を貸して頂けますか?」

「はい、どーぞ!」

「ありがとうございます」

 

おとめ達が箱を止めてあるテープを切り、中身を出している姿を見つつ、いちごは考えていた。

 

(デュエルモンスターズかあ……。らいちが友達としてたのを昔見たことがあるけど、あんまり覚えてないんだよね。私にもルールとかわかるのかなあ……)

 

箱の中にはカードが一束。他には冊子と紙が何枚か入っていた。

 

「おお〜……!らぶゆーな動物さんたちがいっぱいなのです」

「デュエルモンスターズ……。このさくら、初めて触れましたわ」

「私も。一体どうやってプレイするんだろう」

 

あ、これかな。と机の上に置いた冊子を開けるしおん。表紙には『デュエルモンスターズ ルールブック』と書かれている。

しおんはパラパラとめくって確認すると、さくらとおとめに向かって言った。

 

「とりあえず2人でやってみてよ。私がこれ見ながら言っていくから」

「わかりましたわ。おとめ様、やってみましょう」

「わかったです!おとめ、負けないのですよ?しおんたん、ルール説明お願いします!」

「うん。じゃあまず始めにプレイシートをテーブルに置いて?」

「プレイシート……これですかね」

 

箱の中から紙を取り出して広げ、それをテーブルに置く。

横長のそれには14のマス目があり、それぞれに『モンスターゾーン』『魔法・罠ゾーン』等書かれていた。

 

「じゃあ次は、デッキ――そのカードの束だね。それをシャッフルして」

「はい」

「シャッフルシャッフルー」

 

慣れない手つきでデッキをシャッフルし、カードを混ぜていく2人。

 

「それを相手に渡して、相手にもシャッフルしてもらうの」

「不正防止でしょうか」

「さくらたん、デッキ貸してくださいです」

「どうぞ、おとめ様」

 

お互いのデッキを交換し、更にカードを混ぜていく。十分にシャッフルできたら、またそれを元に戻す。

 

「それを『デッキゾーン』って所に置いて、次は先攻後攻を決めるジャンケン。いちごちゃん、音頭とってもらえる?」

「任せて!じゃあいくよー!」

「はい!」

「負けませんよー!」

 

 

 

「最初はグー!ジャンケン!」

 

 

 

「ポン!」

 

おとめ パー

さくら チョキ

 

「さくらちゃんの勝ち!」

「また負けた……」

「勝ちましたわ!」

「それじゃあさくらちゃん、先攻か後攻どちらか選んで」

「そうですね……」

 

少し悩むさくら。少しして頷き、

 

「先んずれば人を制す。ここは先攻といきましょう」

 

言った。

 

「オッケー。じゃあさくらちゃん先攻おとめちゃん後攻ね」

 

先攻後攻が決まり、最後のステップに進む。

 

「お互いに自分のデッキからカードを5枚引いて」

「1、2、3、4、5。引けましたよ。あとはどうすればいいんです?」

「準備はこれでおしまい。あとは開始の宣言をするだけ」

 

ここまででわからない所とかある?という質問に首を横に振る2人。

 

「それじゃあさくらたん、いきますよ……!」

「はい……!」

 

お互いを見据えバチバチと火花を散らす。2人は既に臨戦状態だ。

 

2人が始まりの宣言をしようと口を開いたその時。

 

 

 

ピンポーン。とチャイムが鳴った。

 

 

「一体誰でしょう?」

「私が出てくるよ」

 

そう言って玄関へと向かったいちご。

玄関のロックを解除し、扉を開けた。

 

「はーい、どちら様でしょうかー、ってあおい、蘭。どうしたの?」

「やっぱりいちご、ここにいた!」

 

扉の向こうに立っていたのはあおいと蘭。

 

「いちごがおとめ達と一緒に歩いていたところを見たって聞いてな」

「ここにいるかなって思って来たの。いちご、今回のオーディションのこと知らなさそうだったから」

「そうなんだ、ありがとう!あおい、蘭!」

「あおいたんに蘭たん!こっちで一緒に遊びましょう!おとめ達、今からデュエルモンスターズをするのです!」

 

いつの間にか玄関に来ていたおとめ。

彼女の言った、デュエルモンスターズと言う単語を聞いたあおいの目が輝く。

 

「ぽわぽわプリリンがデュエル!?レア!早速写真撮らなきゃ!お邪魔しまーす!」

「お、おい!あおい!?」

 

興奮して急ぎ足でリビングに向かうあおい。蘭もそれを追った。

 

 

 

 

 

場所は変わり再びリビング。先程のメンバーに加えて、あおいと蘭も座っている。

 

「それではおとめ様、改めて始めましょうか」

 

「おとめちゃんとさくらちゃんのデュエル!この歴史的瞬間に立ち会えるなんて感激……!」

「あおい興奮しすぎ」

 

蘭があおいにツッコミを入れている中、おとめとさくらは手札を構え、相手を見る。

そして、

 

「いざ……!」

 

 

 

 

「「デュエル!」」

 

 

 

 

2人同時に発したその言葉を合図に、デュエルが始まった。

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