デュエカツ!—デュエルカツドウ!—   作:PowaPuRi

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4話 有栖川おとめVS北大路さくら

「では、私のターン!ドロ「あ、先攻1ターン目はドローできないみたい」……そうですか」

 

勢いよくデッキからカードをドローしようとしたさくら。しかし彼女は先攻で今は第1ターン。ドローは禁止である為しおんに止められた。

ルールブックをパラパラと捲り、ゲームの進行を確認していくしおん。

 

「えーっと、次はスタンバイフェイズがあるけどこれも最初のターンだから関係なくて、次はメインフェイズだね」

「メインフェイズ、一体何ができるのですか?」

「『メインフェイズでは、モンスターの召喚、モンスター効果の発動、魔法・罠カードの使用・セット等ができる。』だって。とりあえずモンスターの召喚をしてみなよ」

 

そう言われさくらは自分の手札を見る。さくらの手札には茶色のカードが3枚、緑のカードが1枚、ピンクのカードが1枚ある。

 

「モンスターカード――この茶色のカードならどれでも場に出せるのですか?」

「いや、条件無しで場に出せるのはレベル――カードの右上の方に星が何個かついてるでしょ?」

 

手札の茶色のカード――モンスターカードを見る。確かに3枚ともカードの右上に星がついていた。

 

「その星が4つ――つまりレベル4までのカードで、レベル5以上になると場に出すのに条件が必要なの」

「条件とは?」

「自分の既に場に出ているモンスターを指定の数墓地に送らなきゃならないの。リリースっていって、レベル5、6のモンスターを出すにはモンスターを1体、レベル7以上のモンスターを出すときは2体、リリースしなくちゃならない」

「成る程……。ということは私が今出せるのはレベル4までのカードってことになりますね」

「そういうこと」

 

さくらの手札のモンスターはそれぞれレベル4が2体、レベル7が1体である。つまりここで出せるのはレベル4のどちらかだ。

 

「では私は《巨大ネズミ》を召喚します」

 

《巨大ネズミ 》攻撃力 1400

防御力 1450

 

「さくらちゃんの初召喚!レア!」

「……レアか?」

 

パシャパシャとアイカツフォンで写真を撮るあおい。蘭は苦笑いしている。

 

「魔法・罠のセットをすると何か利点があるのですか?」

 

さくらが尋ねる。しおんはルールブックを捲り、ページに書いてあることを読んだ。

 

「速攻魔法――稲妻のマークが書いてあるやつとか罠カードをセットしておくと、相手のターンに使用できるみたい。相手の妨害や自分の身を守るのに使うんじゃないかな」

「成る程、わかりました。それでは……」

 

手札にある罠カードを見る。

 

(何処かで使えるかもしれません。ここは伏せておきましょう)

 

「私はカードを1枚伏せます。……これで私の番は終了です。おとめ様、どうぞ」

 

第1ターンが終了、次は第2ターン、おとめがターンプレイヤーである。

 

「おとめのターン!ドロー!」

 

勢いよくデッキからドローするおとめ。それを逃さずあおいはカメラに収める。

 

「相手より攻撃力が高いモンスターを出せばいいんですよね?」

「うん。基本的にはそうだね」

「ではでは、おとめはこのモンスターを召喚です!」

 

手札から1枚選び、モンスターゾーンに置く。

 

「《アレキサンドライドラゴン》たん、攻撃表示です!」

《アレキサンドライドラゴン》

攻撃力 2000

守備力 100

 

 

「ねえねえあおい」

「何?いちご」

「おとめちゃんの出したカード、同じモンスターカードなのに枠の色が違うよ?どうして?」

 

さくらの出した《巨大ネズミ》の枠は茶色。対しておとめの《アレキサンドライドラゴン》の枠の色は黄土色である。

 

「それはねいちご、カードの種類が違うからだよ」

「えっ?でも、どっちもモンスターカードでしょ?」

「モンスターカードにも色々種類があるの。《巨大ネズミ》みたいな枠が茶色のカードは"効果モンスター"。カード1枚1枚に特殊能力が備わっているの。対して《アレキサンドライドラゴン》みたいな黄土色の枠のカードは"通常モンスター"。効果は持ってないけど攻撃力と守備力が高くて、カード1枚1枚にそのカードの設定が書かれているの」

 

例えば《アレキサンドライドラゴン》。

カードには『アレキサンドライトのウロコを持った、非常に珍しいドラゴン。

その美しいウロコは古の王の名を冠し、神秘の象徴とされる。

――それを手にした者は大いなる幸運を既につかんでいる事に気づいていない。』と書かれている。

 

あおいの解説を聞いて感心するいちご。

 

「なるほど!ならもしユリカ様がカードになったら、『人間と吸血鬼のあいだに生まれ、推定600歳、永遠の時刻を生き、供に旅する下僕を探している吸血鬼の末裔』って書かれるんだね!」

「ユリカ様のカード……イイかも……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

寮の一室。銀髪の少女はくしゅん、と小さなくしゃみをした。

部屋にいたもう1人の少女は持っていたカードをテーブルに置き、尋ねる。

 

「大丈夫?ユリカ」

「ええ、大丈夫よ」

 

ユリカと呼ばれた少女は縦ロールに巻いたツインテールを揺らしながら答える。

 

「風邪には気をつけなよ。最近流行ってるみたいだし」

「大丈夫よかえで。このユリカ様は無敵のヴァンパイア。風邪なんてひかないわ」

「OK、ならよかった」

 

赤髪の短髪少女――かえでと呼ばれた――は笑うとカードを再び手に持った。

 

「じゃ、続けるよ。私は《青眼の白龍で》ユリカにダイレクトアタック!」

 

 

 

 

 

 

 

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