「負けました〜……」
力が抜けたようにヘナヘナとテーブルにもたれかかるおとめ。しかし彼女はすぐに両腕を頭上に掲げると、叫んだ。
「悔しいです〜!。しおんたん!次はしおんたんとデュエルします!」
「ええっ!私!?」
「おとめ、勝つまでやめないのです!」
おとめはしおんの背中を押し、反対側のテーブルまで連れて行く。
「ふふっ、おとめちゃん達楽しそう」
「ああ」
「それにわたしもレアショットいっぱいとれて嬉しい!」
「おいおい」
はしゃぐおとめ達を見ながら――約1名はアイカツフォンを構えながら――3人は談笑する。
「〜〜〜!おとめちゃん達見てたらわたしもデュエルモンスターズしたくなってきた!あおい!」
「うん!今度の日曜日はみんなお仕事入ってないみたいだし、その日に色々買いに行こう?」
「ああ。それがいいな」
「私は、《アレキサンドライドラゴン》で攻撃!!」
「また負けたです〜〜!」
「お見事です!しおん様!」
「次は、蘭たん!おとめとデュエルするのです……!」
蘭の方を向いてデッキを向け、勝負を挑むおとめ。
「……あたしかよ。いいよ。受けて立つ!」
しおんからデッキを受け取り、テーブルの前に行く蘭。
互いにデッキをテーブルの上に置く。
「蘭、頑張って!」
「頑張れ、蘭!」
「ああ」
「おとめ様、ご健闘お祈りします」
「おとめちゃん、ファイト!」
「勝つです……!」
「「デュエル!!」」
時間は流れ、夜。寮の自室に戻ったいちご達はベッドに座りくつろいでいた。
「今日は楽しかったー!」
「うん!わたしも!」
レアな写真いっぱい撮れたし、と付け足すあおい。
「しかし、キャンペーンデュエリストオーディションか……」
部屋に遊びに来ていた蘭――彼女はいちご達2人とは部屋が違う――は椅子にもたれかかりながら言う。
「デュエリストなら誰でもオッケーだから、きっといろんな人が参加するんだろうね」
「手強い戦いになりそう」
「ああ。穏やかじゃないな」
あおいの口癖を真似、蘭は同調する。
いちごはぐっと拳を握りしめ、立ち上がった。
「でもワクワクするよね!どんな人達と一緒にアイカツできるのか!どんなアイカツがあるのか!」
「アイカツではないけどな」
あっ、そっか。と両手を叩くいちご。
「デュエル活動だから、アイカツじゃなくて、"デュエカツ"だね!」
「デュエカツ、穏やかじゃない!」
「デュエカツか……おもしろいな」
いちごのネーミングに頷く2人。デュエカツというネーミングは悪くないようだ。
いちごは2人の手を取り、立ち上がらせる。そして掌を3人で重ねた。
「よーし!みんなで一緒に優勝目指して頑張ろう!デュエ!」
「「「カーツ!!!」」」
こうして、いちご達のデュエル活動、デュエカツが始まった。