デュエカツ!—デュエルカツドウ!—   作:PowaPuRi

7 / 17
カードがいっぱい!?
第7話


「そういえばさ」

「何?いちご」

「あおいと蘭って昔デュエルモンスターズしてたの?」

今日は日曜日。先日3人で話していた街で買い物の日だ。彼女達はアイドルなので、いちごは長い髪を帽子で隠してリボンを帽子に括り付け、あおいは赤い伊達眼鏡、蘭はロシア帽にサングラス、とそれぞれ変装して歩いている。

 

「あたしは昔モデル友達がしてて少しな。あおいはどうしてなんだ?あんまりこういのはしなさそうなイメージなんだが」

 

いちごの問いに答え、あおいに話をふる蘭。

 

「わたしはもちろんアイドルの為ですよ!昔、"デュエリストアイドル さなぎちゃん"にハマっててね。そのときに猛勉強したの」

 

あおいは目を輝かせ熱弁する。

 

「ふふっ、あおいらしいや」

「だな。いちごは一度もしたことないんだろ?」

「うん。前にらいちが友達と何回かしてたのは見たことあるけど……」

 

らいちというのは星宮らいち、3歳年下のいちごの弟で、いちごがアイドルになるきっかけを作ったのは彼である。

もっとも、彼はあおいの大ファンなのだが。

 

 

 

「あっ!見えたよ!」

 

そう言ってとある建物を指差すあおい。その先には一軒の店舗が。

黒い外装に黒いカラスのキャラクターの描かれた看板がかかっている。

 

「ブラックバード……ってこの店大丈夫なのか?なんか危ない店じゃないんだろうな」

 

少し信用してない雰囲気の蘭。半目であおいを見る。

 

「だ、大丈夫。キラキラッターで聞いたらここが一番だって色んな人に言われたんだから」

「とにかく入ってみようよ!」

 

デュエカツ、デュエカツと呟きながら軽い足取りで店に向かっていくいちご。あおいと蘭も後を追った。

 

 

 

いちご達が目的地を探していたその頃、星宮らいちは彼女達の目的地、カードショップ"ブラックバード"にいた。

 

「《スクープ・シューター》でプレイヤーにダイレクトアタック!」

「負けたー!やっぱりらいち君強いなー!」

「僕はまだまだだよー」

 

フィールドに出ていたカード達を片付けながら、らいちの向かいに座っていた少年は言った。

 

「そういえばらいち君、星宮いちごちゃんは"キャンペーンデュエリストオーディション"受けないの?」

 

うーん、どうなんだろう。と考え込むらいち。姉、星宮いちごは今まで一度もデュエルモンスターズをしたことがないし興味も無かった。ただあの姉なら、

 

「はいはいはーい!わたし受けます!」

 

みたいな感じでオーディションの内容も知らずに受けるかもしれない。

個人的には姉より"姐"に出て優勝してもらいたいのだが。

 

「お姉ちゃんからはまだそういう話聞いてないかな」

「そうなんだ。もしオーディションに出るんだったら、頑張ってくださいっていちごちゃんに伝えてよ」

「うん、その時は伝えておくよ」

 

2人は話しながらデッキを交換し、お互いにカットアンドシャッフル。

 

「よし、それじゃもう一戦……」

 

意気込んでデュエルを始めようとしていたらいちだったが、

 

(くんくんくん……アイドルの匂い……?この匂いは――)

 

店の外から漂ってくるアイドルの匂い(憧れの人のオーラ)――彼曰く心で感じているらしい――を感じ取った。と、同時にドアが開き、

 

「こんにちわー!」

「ちょっ、いちご!?」

 

店内へ入ってきた人物の姿を見たらいちは目を丸くした。

 

 

 

「お、お姉ちゃん!?」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。