店の奥に広がるデュエルスペース。普段なら店に来た客達の交流の場となっている。
そこでいちご達3人の為に急遽、デュエルモンスターズの講習会が開かれた。所謂"はじめて教室"というやつである。
「よし、準備はできたな。このクロウ様のありがたい話だ、お前達も聞いとけ!」
壁に沿わせるように設置してあるモニター、それに1番近い場所にいちご達は座る。
「クロウ兄ちゃんミスんなよ!」
「アイドルがいるからって緊張しないようにね!」
いちご達の背後からヤジが飛ぶ。普段から店を利用している子供達からのようだ。
「緊張しねーよ!お前等こそ、ちょっとアイドルが来たからって調子にのりやがって……!」
口を尖らせるクロウ。
「アイドルは忙しいんだから早くやったげなよ」
「「そーだそーだ!」」
「うっせー!お前等のせいだろうが!……騒がしくて悪いな」
「いえ、みんなとっても楽しそうで、いいお店だと思います」
「そう言ってくれると嬉しいぜ。それじゃ始めるぞ」
マーカー型のタッチペンを持ち、モニターに書き込んでいく。
「いちごちゃんはデュエルモンスターズについてどれぐらい知ってるんだ?」
「一度おとめちゃん達がスターターデッキってのでデュエルしたのを見たぐらいです」
「成る程……なら」
タッチペンで画面を操作し、幾つかの画像を並べていく。
「ゲームの進行とかは多分知ってると思うから、スターターに入ってないカード達の紹介をしようと思う。まずは――」
画面に並んだ画像の内の1つをタッチ。するとそのサイズが大きくなる。
「枠が青色のカード、このカードのことを"儀式モンスター"と呼ぶんだ」
「星がいっぱいだね。いち、に・・・・・・8つもあるよ」
画面に映った儀式モンスター、《カオスソルジャー》のレベルは8だ。
「儀式モンスターを召喚するには、儀式モンスターに対応する儀式魔法が必要になる。こいつの場合はこれだな」
《カオスソルジャー》の横に1枚の魔法カードが映る。
「この魔法カード、《カオスの儀式》のテキストには『「カオス・ソルジャー」の降臨に必要。
自分の手札・フィールド上から、レベルの合計が8以上になるように
モンスターをリリースしなければならない。』と、書かれている。つまり」
モニターには、更に2枚のカードが映った。レベル4のモンスターだ。
「こいつを召喚するには、手札に《カオスソルジャー》と《カオスの儀式》、更に手札かフィールドにレベル8となるようにモンスターを揃える必要があるんだ。最低でも3枚のカードが必要ってことだな」
クロウの言葉に続くようにあおいは言う。
「確かに効果が強力なモンスターはいるんだけど、その召喚条件の厳しさからあまり使っている人はいないと言われているの」
「最近はだいぶ儀式も強化されてるんだけどな。まあ儀式の説明はこんな感じだ。次は融合モンスターを説明するぞ」