WWWを草と笑えない恐ろしい世界   作:じぱんぐ

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17.もうストーンマンの出番はないと言ったな? あれは嘘だ

 偏屈極まりない老骨と無益な口喧嘩をした後、俺はWWWの本拠地にて軟禁されることとなった。

 最初はPET含め荷物諸々を取り上げられそうになったものの、

 

「最強のウイルス作る奴らがガキひとりにビビりやがって! ダッセー!」

 

 と、煽り散らした結果、リュックやポーチ、PETが手元に残された。ぶっちゃけ勢いで動いたので殺される危険性もあったが……結果オーライよ。

 

「とはいえ爺ちゃんには申し訳ないことしたなぁ……」

『人質になる以外に方法がなかったのかなー?』

「移動中に散々話し合ったろ? 伊集院と話す時間あれば違ったかもしれんけど」

 

 ハッキングパパを見捨てるという選択肢があったのも確かだが、それだと後のシリーズ詰んじゃうし、アニメ路線は完全に潰れてしまうと言っていい。

 何より熱斗には塞ぎ込んだり、復讐の道を走ってほしくないんだよな。

 H・B・Dを患ったまもるしかり、『2』のラスボスしかり、熱斗の圧倒的陽キャの光に救われた人物が多いのもあるけれど、個人的にロックマンエグゼの世界を暗い話にしたくはない。

 子供が子供らしく笑えて何が悪いっつうね。

 

 祖父には、その、今回も我慢してもろて……。

 つーか、今でもエレキ伯爵が俺を攫う展開が起こるなんて信じられねぇよ。結局俺が『隠岐』でなかったらいらない子で処分ルートだったし。何がしたかったんだアイツ。

 

「さて今日も続きといきますか」

 

 PCと違ってPETだとチップを改造するのに制限があるけれど、贅沢は言ってはいられない。

 『1』でもチップを改造する生徒がいたり、こちらのウラでも改造する輩がいたので俺も挑戦してみたのだ。

 正直なところ、公式で用意されたチップは既に完成形で、下手に手を出すとバランスが崩れて弱体化するんだよな。

 お試しで作った曲がる『キャノン』も露骨に威力が落ちたし。威力をどうにかしようとすると、今度は飛距離が激減するというね。

 ただ難しい分、やりがいはあるしな。

 それに最終決戦に備えて()()()()()を再現しておきたい。

 原作みたくクソザコナメクジであれば杞憂に終わるのだが、万が一設定通り無敵の存在であったならば対策は必須となる。

 ……ただなぁ、完成形は見えているんだけども、俺の腕で完成させられるかは怪しいところだ。

 シアンにも手伝ってもらい、時間を忘れて黙々と作業を進めていると、

 

「飯の時間だゼ」

 

 配膳担当を任命されたエレキ伯爵がノックも無しに入室してくる。

 完全に無警戒な足取りでこちらに近付き、コンビニ弁当を手渡される。無意識的に外へ繋がるドアに視線が吸い寄せられるが一旦、瞼を強く閉じて焦る気持ちを落ち着ける。

 まだ脱走するには早い。

 仮にエレキ伯爵をどうにかできても隔壁でも下ろされて閉じ込められれば終わりだ。命の危険が迫るまでは、相手の行動パターンやらアジト内部の構造を掴むのに専念しよう。

 この部屋、トイレないし、尿意か便意を催したら廊下に出してはくれるだろ。

 

「しっかし残念だったナ」

「……何が?」

 

 部屋こそ施錠したものの、何故か軟禁部屋に居座るエレキ伯爵。どかりと床に腰を下ろし、フランクに語り掛けてくる。

 

「お前がWWWに入団するって言えバ、こんな扱いされなかったのにナ」

「そんな訳あるかよ。ウチの爺ちゃんと因縁あるのによ」

「ワイリー様は血筋で人を見ねーヨ。本気で言ってたら受け入れてくれたゼ」

 

 ワイリー信者の妄言を聞き流してポテトサラダを一口。毒の類は気にしない。殺すのであれば、最低でも祖父の目の前でやる。偏屈なワイリーならつまらん殺し方はしないだろう、という変な信頼があった。

 強いて気にするならば自白剤だけど、俺の情報に価値を見出しているのはエレキ伯爵くらいなもの。

 小学生の発言を鵜呑みする成人男性など信用性皆無だろ。

 

「お前、人を信じてねーだロ」

「ファイアプログラム伏せてた件か? 人間誰しも隠し事のひとつやふたつあるもんだろ」

「オレが指定したとはいエ、交渉もお前主導で動いてやがっタ」

「何が言いたい?」

「だからさっき言ったロ? WWW入れヨ、お前」

「何? そんなに社会不適合者に見えるの、俺?」

 

 だとしたら凄い心外だ。こちとら滅多に自動車が通らない道路でしか信号無視できない小心者やぞ。

 

「人を値踏みする目、ワイリー様そっくりだゼ?」

「え……」

 

 値踏みとまでは言わないが、心当たりは……ある。多分、原作のキャラと目の前の人物を比較している時はそうだろう。

 

「それニ、ワイリー様の感情をあそこまで引き出したのハ、お前が初めてだゼ」

「頻繁に癇癪起こしてそうなのに?」

「あァ、いつも怒ってるサ。世界に向けてナ。ただあの時はお前に向けられていタ」

「世界に、ねぇ……」

 

 俺にもワイリーにも盛大な勘違いをしていそうな気もするが、指摘しないでおく。気分が乗っていれば、口も軽くなる。興味ない会話でも我慢だ我慢。いい情報源でいてもらいまひょ。

 

「ごちそうさまでした」

「じゃあ容器回収するゼ」

 

 流石にそこまで暇という訳でもないのか、俺の食事を見届けるとエレキ伯爵は部屋から出て行った。

 

「いやぁ、わっかんねぇなぁ。エレキ伯爵視点で俺を入れるメリットないだろ」

『……ワタちゃん、ネっちゃんには鈍い鈍い言うけど、ワタちゃんも大概だと思うよ?』

「マジ?」

『マジマジ。エンザンもデレ入ってるし、プライドちゃんも口説き落としたじゃん』

「言い方ァ。伊集院とは利害関係が一致しただけだし、姫さんはお前が仲良くしてるオマケでしかねぇって」

 

 前者とは世間話すらしたことないし、後者はお悩み相談以外はナイトマンと一緒に相槌係になってる印象しか残ってねぇ。

 

「まぁ、気にしても仕方ねぇか」

 

 俺の言動がエレキ伯爵の琴線に触れた、なんて誰得情報にこれ以上脳のリソースを割いても無駄だ無駄。

 チップ改造も一区切りついたし、少しばかり気分転換がしたいところさん。

 

「おっ」

 

 (プラグインポイント)開いてんじゃ~ん。

 空調のコンパネとか埃防止のカバーがつけられている程度で、簡単にプラグイン可能である。

 

 早速シアンを電脳世界に送り込むと、他のネットワークと接続されていることが判明。

 しかし――

 

『なーんか見覚えのある顔がいるね』

「せやね」

 

 科学省ばりのガバガバセキュリティかと思いきや、WWWサーバーとウラを繋ぐサイバーロードにて、デリートされた筈のストーンマンがいるではありませんか。

 その隣にはボンバーマンとかいう、ハドソンもといコンマイを刺激しそうなネーミングのナビもいやがる。

 奇しくもアニメで出番が爆盛りされたコンビが門番しているとは。

 

「【ユカシタ】」

 

 とりあえずバレる前にパネル下へシアンを避難させる。

 本家ロックマンの流れを引いてのボスとの再戦ラッシュとか、アニメの復活怪人ばりの再利用があったことを前提知識で持ってはいた。

 けれど、この組み合わせはアカンよ。

 

 まずボンバーマン。

 ウラで情報集めをした結果、WWWの門番役をした自立型ネットナビという点は変わらなかった。

 ただ戦法がエゲつない。

 召喚したボムを蹴るだけ、という『1』より脳死したワンパターン野郎であるのだが、その生成速度と回転速度がまぁ酷い。

 ちょっかい掛けにいったヒールナビが数秒で爆散。広範囲に連鎖爆撃してオーバーキルしたとのこと。

 

 で、復活のストーンマン。

 こちらはアイアンボディらしきエフェクトを放ち、微動だにしない。

 バージョンアップかマイナーチェンジか知らないが、完全に壁役の姿勢である。

 

 明らかに原作より悪意あるだろ。TPSロックマンエグゼでこれやられたら小学生泣くぞ、これ。

 

「バトったら絶対バレるよなぁ……シアン?」

『ウラの割符あるじゃん?』

「おう」

『それをえいやって弄ったらバッグドア作れそうなんだよね』

「マジか……!」

 

 まもるの奴……俺たちに表からウラへのアクセス権だけじゃなくて、ウラ全体のアクセス権限寄越してくれたみたいだな。

 無事脱出したらお見舞いとして【テンジョウウラ】を進呈しよう。「S」様いるからいらないかもしれんけど。

 

『って言ってもウラスクエアとは別方向に繋がるっぽいね』

「新エリアか?」

『多分。どーする?』

「もちろん行くに決まってんだろ。改造チップの試し打ちもしなきゃならんし」

 

 ロックマンやブルースに連絡するのは難しいが、別ルートでウラスクエアに繋がるエリアがあるかもしれない。

 俺たちでは太刀打ちできない危険なエリアなら即撤退だが、もしもクリア後にいけるエリアだとすれば――

 

 

 

 

 

 

 眠り続けてどれほどの時間が流れただろうか?

 もはや眠りについた理由も忘れ、ファラオマンに残されたのは王たる自負。

 電脳世界に君臨する王を妨げる者など存在そのものが罪であった。

 

『我が眠り……妨げることなかれ』

『メンゴ。許してちょ』

 

 かつて栄華を誇ったファラオマンのネットワーク文明は影も形もなく、趣味の悪い赤と黒で覆われた世界に彼は流れ着いていた。

 しかし、どの場所にいようとファラオマンが王たる事実は変わらない。不敬なる輩は裁かねばなるまい。

 

『何千年も眠ってて飽きないのかな?』

「飽きる云々じゃなくてコールドスリープよな、こんなん」

 

 ファラオマンと対峙するのは、白銀の髪をしたネットナビ。装飾品の類も無く、貧相な見た目からして貧民だろう。

 そして姿の見えない声の主はネットナビがいなければ何もできない人間。なんとも不自由で哀れな存在だ。

 

「あー……失礼。俺たちは貴方にある力を授けてもらいに遠路遥々やってきた次第です。【ポイズンアヌビス】というんですが」

『王たる我に強請るとは卑しい奴め』

『ほーらやっぱダメじゃん!』

「敵に回らないのなら穏便に済ませようと思ったんだけどなぁ」

 

 その哀れさに免じて一度だけ慈悲をやったが、それを足蹴にする始末。決して許されない罪人だ。

 

「【インビジブル】」

 

 ファラオマンは宙に浮かぶと、棺桶型ビットを2()0()()召喚し、レーザーを前方へ照射。

 彼の圧倒的火力を前にすれば、どのナビも一瞬で消し炭と化すのだが、貧民は霊体となって攻撃をすり抜ける。

 

「【モストクラウド】、【ロックオン】」

 

 更にはファラオマンだけが支配する空の領域に羽虫を仕向ける始末。

 

『万死に値する』

 

 鬱陶しい雨粒と鉛玉を浴びた彼は護衛として数基ほど手元に呼び寄せると、それらを容易く蹴散らしてみせる。

 その間にも残りのビットがレーザーを縦横無尽に発射し、罪人を追い詰める。

 

「【エリアスチール】」

 

 罪人が間一髪で瞬間移動により難を逃れるも、そう長くは保つまい。

 何故ならばファラオマンは完全自立型ネットナビ。リソース量は湯水のごとく溢れ、持久戦での負けなど万に一つもない。

 

『いい加減面倒だ』

 

 半分のビットはレーザーを取りやめ、代わりに【ストーンキューブ】や【ラットン】を降らし、罪人の逃げ道を塞いでいく。

 無敵化の効果はそこまで長くもない。瞬間移動もスペースが限定されれば、先読みも容易だ。

 

「【コールドパンチ】――」

『裁きを受けよ』

 

 20基による集中砲火。過剰とも言えるエネルギーの奔流により全てを消し飛ばす、筈だった。

 

「【アクアバルーン】」

 

 果たして罪人は原型を留めていた。まさか彼女を覆う薄い膜がファラオマンの全力を受け止められる筈もない。だとすれば、あの間抜けな青風船が威力を吸収したとでもいうのか。

 

『ありえん!』

 

 パンパンに膨れ上がったそれが盾の役割を務められるとは到底考えられない。聡明であるファラオマンですら理解に及ばず、焦りが生まれる。

 

『もうよい!』

 

 そして見せる筈ではなかった鬼手【ポイズンアヌビス】をいよいよ切った。

 それが放つ毒は何人たりとも防げぬ。無敵だろうが、どこぞに隠れようが、距離を取ろうとも、生きとし生ける者は全て滅ぼす猛毒だ。

 唯一の対抗手段は【ポイズンアヌビス】の破壊であるが、護衛であるビットがそうはさせない。

 

 今度こそ、今度こそ罪人は――

 

「【バブルラップ】……やっと使ったな?」

 

 人間の言葉が一足先に、ファラオマンの期待を裏切ったことを知らせる。

 罪人は()()の膜で自身を覆い、猛毒の影響を受けていないようだった。

 

「わざわざ挑むんだ。メタらない訳ねぇだろ」

 

 それはファラオマンの知らない領域での話。

 転生者である男が()()の可能性も考慮し、作り出した特別製のバリア。

 本来であれば足りない筈のそれは、バトルチップとの相乗効果により、男の希望を実現させたのだ。

 

「シアン、大丈夫か?」

『がんばる』

「なら良し。【エアシューズ】」

 

 地を這う虫けらが、空の領域へ足をかける。ファラオマンにはそれがたまらなく許せなくて、

 

『消えろぉおおおおッ!!!!』

「【インビジブル】」

 

 感情のまま乱射する彼を、罪人はあざ笑う。

 

「【クイックゲージ】いくぞシアン!」

『プログラムアドバンス!』

 

 それは【ゼータキャノン】とは違う、キャノン系のもうひとつの形。

 

「【ショットガン】【クロスガン】【スプレットガン】【メガキャノン】」

 

 『1』において日の目を浴びなかったそれはロマン武器とされた。

 

『【パワードキャノン】!』

 

 4つのチップが混ぜ合わさり、シアンの全長を優に超える巨大なキャノン砲を右腕に生み出してみせる。

 

『ぬぉおおおお!!!!』

 

 攻撃を中断し、全ての棺桶型ビットを己の前にかき集める。この防御だけは絶対抜かれてはならぬ、と己の威信を賭けてファラオマンは彼らの必殺技に挑む。

 

『いっけぇええ!!』

 

 膨大な音と共に発射された弾丸は瞬く間に着弾する。

 あまりの威力にビットが押され、次々と破損していく。ファラオマン自身もその圧に後退するが――その防御を貫くには未だ至らない。

 が、続けての誘爆がファラオマンの甘い期待を粉々に粉砕した。

 

『ぐぉおおお……!』

 

 生涯受けたことのないダメージにファラオマンは理知を捨てて吠える。

 これも耐えた。耐えてみせた。また終わらぬ。こちらの反撃を――

 

「【アースクエイク3】」

 

 だがファラオマンの願いも届かない。

 この身が従う筈のない重力が全身を襲い、みるみる罪人から離れていく。

 天に君臨する筈の彼が下に、地を這いずる罪人が上に。

 あってはならない光景。

 

『まだ……!』

 

 最期の最期になって、動かす必要のなかった腕を使い、もがくファラオマン。

 しかし現実は無情にも彼を地に叩き落とし、【アクアバルーン】の洪水を【アースクエイク】の重石によって余すことなく受け止め――彼のデータはバラバラに砕け散った。

 

 

 

 

 

 

「【ヘビーゲージ】……平気かシアン?」

「キッツぅ……」

 

 戦闘終了後、大の字に寝転がるシアンに呼びかけるが、マジでしんどそうだ。

 それもこれも【クイックゲージ】による影響なので軽口の一つも叩けなかった。

 

 元来、シアンのカスタムはチップの回転率を上げるものであり、【クイックゲージ】はそこへ更にブーストかける効果があるものだから、オーバーフロー寸前までいっちゃうのだとか。

 それでも今回、使用に踏み切った理由としては、ファラオマンが想像以上に強かったからだ。

 

 瞬間火力こそ【パラディンソード】に劣るが、継続ダメージ量としてはそれを上回る【モストクラウド】と、連続ダメージが鬼強い【ロックオン】の二重展開をあっけなくあしらわれるとは思わなかったわ。

 しかも大して効いてないし、久々にアニメ版の理不尽耐久力を味わった気分だった。

 前回? 一般ナビVSロックマンのクソマッチよ。

 初期HP100詐欺なのか、キャノン何回当てても「うわあああ」と叫ぶだけで倒れないロックマンときたら、軽くホラーだったぜ。

 

 その後はシアンの安全確保しつつ、敵を誘導。

 相手の火力次第で威力が変わる【アクアバルーン】でのフィニッシュに持ち込む為には、あの黒猫の乗った棺桶が邪魔だった。

 つーか原作より増殖してるの反則だろ。

 それでゲームみたく棺桶を避けて攻撃を当てるのは不可能だと判断し、纏めてぶち壊せる火力を求めた。それがプログラムアドバンス【パワードキャノン】だ。

 原作だと見かけ倒し、4つの合計威力より10弱くなるという散々な扱いを受けていたものの、俺のいる時空だと必殺となりえた。

 シアンで積んだ戦闘経験よりも未だ一般ナビで積み重ねてきたキャノン系を軸にした方が、プログラムアドバンスは成功しやすいと判明してからずっと練習してきた甲斐があったというものだ。

 

 で、長々と語ったが、ここで【クイックゲージ】に話が戻ってくる。

 威力は絶大といえるプログラムアドバンス、完成させるのにまぁ時間がかかるのだ。特化カスタムしたシアンでさえ3秒。一瞬を争う戦闘では致命的と言えた。

 が、【クイックゲージ】を使用すれば1秒を切る。勝負を左右する状況で使わない理由はなかった。

 

 そして今使用した【ヘビーゲージ】はクールダウン用。

 その効果が発揮された状態でも一般ナビより早いっていうのだから、もう一般ナビは使えないよ。もっさり具合に我慢できそうにない。

 

 ある程度シアンが落ち着いたところで【リカバリー150】をスロットインした後、ファラオマンの残留データの回収に向かわせる。

 

『あれ? まだ残ってるね』

「マジか!」

 

 ファラオマン本体とは別に、例のアヌビス像が鎮座していた。

 すっかり毒を吐き出すのをやめた像は持ち主を失っても健在で――シアンが触れるとそのデータを取得できるみたいだった。

 

 ねんがんの【ポイズンアヌビス】をてにいれたぞ!

 




安全マージン取ってたせいで、今まで出番のなかったバリアくんの初登場回です
ぶっちゃけバリア系のチップと重複発動した結果、本来防げない効果も防げるようになった、的な展開がしたかっただけです、はい
匂わせくらいしとくべきだったと反省する次第

仮にステータスガードが導入されてた時代にシアンドッグが製作されてた場合は無属性じゃなくて木属性になってました
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