WWWを草と笑えない恐ろしい世界   作:じぱんぐ

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 本来なら熱斗は主人公補正と持ち合わせの行動力で水道局に向かって色綾まどいを発見、スニーキング。断水解放。
 で、二度目の侵入はドジな局員が落としたパスを拾って再度潜入して原作の流れへ、というパワープレイだったのが、どっかのアホの行方不明のせいで全て潰れるという。

 透くん加入フラグ折ったのお前やぞ。
 


9.発動! プログラムアドバンス

 『1』において伊集院炎山(えんざん)は一歩遅い、肝心な時に間に合わないくせに口だけは一丁前な少年という可哀想なライバルポジに置かれている。

 水道局の一件では原作とは違い、熱斗とロックマンの介入がされなかったことで断水の解決こそ遅れたものの、浄水機能の異常を見抜き、毒が混入される事態は防がれた。

 まぁ、氷川清次さんのナビ、アイスマンは容赦なくデリートしておいて謝罪のひとつもなかったらしいけれども。

 水不足に喘ぐデンサン市民を、災害の備えをしない愚か者だと小さく罵っていたらしいけれども。

 

 まぁ、プライドがゴリゴリ固まって嫌味な彼の話題を出したかと言えば。

 

「何をジロジロと見ている? 不愉快だ。やめろ」

「こっちも見られて気になるんだわ」

「警護の為だ。我慢しろ」

 

 近くにいるんだよな、ご本人様が。まさかの玄関出て一歩目でのエンカウントである。事前通告くらいしろや。

 

 身長は平均的な俺と比べてやや小さめで、頭頂部が白い髪、もみあげと襟足付近が黒髪という独特のカラーリング。やや釣り目がちな猫目で、俺と顔を合わせてからは常に不機嫌そうに唇を曲げている。

 黒のカットソーに赤いノースリーブのシャツを重ね着し、下は迷彩ズボンといつものスタイルを崩さない。

 

「で、その警護はいつまで続くんです?」

「貴様に教えて何になる?」

「あーはいはい。情報漏洩になるのね」

「……少しは頭が回るようだが、無駄口を減らせ」

 

 警護の理由は俺のWWWの構成員を目撃した証言と、水道局の機関部で確認された女性の外見が一致した為。

 顔が割れて不都合になった彼らが襲ってきた時に、対抗するべくオフィシャルから送られてきたのが炎山だという。

 仮に直接襲われる可能性があるのなら大人が良かったのだけど、オフィシャルは気を遣って歳の近い炎山にしたのかね? 人選ミスだと思うんですけど。

 

「シアン的にはどうなん?」

『もっと渋い方が好みかな~』

「好みじゃねぇよ」

 

 息苦しい雰囲気にシアンが反発するかと思いきや大人しくしているのが少々意外だったりする。

 態度自体は変わらないし、意識して取り繕っている感じもないから本当に気にしていないのだろう。まぁ、電脳世界にいる彼女と現実世界にいる俺の差ってヤツなのかも。

 周囲だけじゃなくて俺の挙動まで観察されている気分になる。

 

「で、学校着いたけどどこまで着いてくるつもり?」

「転入手続きは既に済ませた」

「仕事早ぇな」

「貴様の認識がトロいだけだ」

「入院中には既に動いてた、と」

 

 オフィシャルの仕事で転校までさせられるのは辛いだろうに、ほぼ初見の秋原小学校でも転勤族の子みたいな慣れ方してやがる。

 我が物顔で校門を潜り、昇降口で来賓用のスリッパに履き替え、平然と俺の横についてくる。

 

「の割に、上履きとか用意してなかったのな」

「必要ないと判断したまでだ」

「いやいや学校生活に必要だろ?」 

「……長々と続ける必要がないと言ったんだ」

「その辺はあちらさんの動き次第だと思うけどなぁ」

 

 どうにも俺の横から離れようとしないので、渋々教室への進路を変更して職員室へ。

 

「失礼します。5-Aの隠岐です。転校生をお連れしたんですけど」

 

 生徒の目に触れてはいけない書類などがある為とはいえ、入り口でそこそこの大声で用件を言わねばならないのは不便だと思う。

 色々機械化してんのに、こういうところはアナログなのが前世と通ずるものがある。

 

「あっ、隠岐くん。案内ありがとうね」

「いえいえ」

 

 応じたのはまりこ先生ということは俺のクラスに転入してくるのか。細かいところまで手を回すなぁ。

 

「じゃ、また後で」

「……外よりマシとはいえ一定の警戒は持ち続けろ」

「護衛対象に言うもんじゃないでしょ、それ」

 

 耳打ちしてくる炎山にそう小声を返して俺は職員室を後にする。これでトイレに行けるぜ。

 ……蛇足だけどシアンへのセクハラにならないよう、用を足す際には大音量で音楽を流す決まりになっている。お蔭様で変人通り越して学校の七不思議入りだ。後々、派生してHIPHOPの花子さんが生まれる始末。

 

「隠岐くん身体の方、大丈夫?」

 

 教室に入って早々に赤毛のミディアムボブを揺らし、桜井メイルが心配そうな顔をして寄ってくる。それに伴い、他の3人も集まってくる。入口は迷惑になるから移動しようね。

 

「ん。この通り喉も復活したし、体育に参加しても問題ないって医者からのお墨付きよ」

「ったく許せねーぜWWWのヤロー!」

 

 拳を鳴らし鼻息を荒くするデカオの視線が時折俺の手首に向けられ、思わず苦笑してしまう。両腕共に包帯で巻かれていれば仕方がないと思うけど。

 まぁ、その包帯もひと月程度で取れるみたいだ。肉までそぎ落とす大胆リストカットした割に傷跡は残らないらしいから近未来の医療は凄い。

 

「巻き方忘れちまうから解けないぜ、こいつァ」

「マジで元気そうだなコイツ。心配して損したぜー」

 

 こちらの様子を察して重い空気を笑って流してくれるのは助かる。

 

「そういえば今日転校生が来るみたい」

「ホントやいとちゃん?」

「トイレミュージシャンが連れてたって話だけど?」

 

 おでこが今日も眩しい綾小路やいとが流し目でこちらを見てくるが、頷きだけで留めておく。

 

「なによー! 教えなさいよー!」

「お楽しみは後に取っておくもんだぜ?」

「オレは男が来るといいなー。サッカーのチーム分けでどっちか一人多くなってるし」

 

 呑気に要望を漏らす熱斗を盾にして、やいととの鬼ごっこに興じている内にチャイムがなり、ホームルームの時間となる。

 

「はーいみんな、席について! 今日はみんなに新しいお友達を紹介します。入ってきて」

 

 まりこ先生に遅れて教室に入ってくる新顔は相も変わらずふてぶてしい態度。

 愛想笑いのひとつも見せずに教壇までやってくると、

 

「伊集院炎山だ」

 

 の一言のみで済ませようとする。

 もはやコミュ障同然の挨拶だというのに、女子からの黄色い声が上がり、男子からは顰蹙を買う。早くも注目の的になる炎山の視線を切って、まりこ先生に目をやる。

 やめろ、俺を見るな。俺を巻き込み事故の渦中に誘うんじゃない。最悪ホモ扱いされるぞ。

 

「えっと……他に好きなこととか頑張りたいこととか言ってくれる?」

「ここにいるのも短い間だけだ。慣れ合う時間は無駄でしかない」

 

 まりこ先生の気遣いを冷酷にあしらうと、炎山は足早に空いた席へと腰を下ろす。

 

『うんバッチリ録れた』

 

 絶賛黒歴史製造中に思えるやり取りを録音してやがったシアンに、過去の俺の発言まで脅しの材料にされてやしないか、と戦々恐々しながら一日が始まる――

 

 

 

 

 

 小休憩の度に女子が群がっていた炎山周辺であったが、流石に何度も冷淡な物言いをされたからか給食を食べ終え、昼休みも半ばに過ぎた現在は台風の目になっていた。

 が、そんな空白地帯にコンタクトを図るはいつもの4人。

 

「アンタ、最年少オフィシャルなんでしょ?」

 

 まず切り込んだのは炎山より小柄なお嬢様。彼に負けず劣らずの不遜振りだが、肝心の相手は一瞥してすぐに自身のPETに向き直る。

 

「ちょ……無視すんじゃないわよー!」

「そうだぜ。母ちゃんに人の目を見て話せって教わらなかったのか?」

 

 ムキーッと頭から湯気を放つやいとに並んだデカオが炎山の両肩を掴むと強引に彼を立たせる。

 

「離せ」

「さっきからずっと黙って見てたけどよォ、テメーのヒデェ態度が流石に目に余るぜ」

「離せと言っている」

 

 デカオの太い腕を振り払い、ようやっと炎山が相手を視界に入れる。

 

「何が言いたい?」

「王様みたいな顔してんじゃねーってこった! まりこ先生にも偉そうにしやがって! ここはみんなの教室だ! テメーのせいで空気が(わり)ぃんだよ!」

「オレに指図するな」

「んだと……!」

「やめてデカオくん!」

「だけどよォ、メイルちゃん!」

 

 全うな意見をぶつけるデカオに炎山は仏頂面のまま自分を貫き通す。それが癇に障ったデカオが思わず手を上げようとしたところにメイルが間に割り込み、やむなく中断。

 歯噛みするデカオをすり抜け、いよいよ真打の光熱斗が口を開く。

 

「天下のオフィシャル様もガキだな~」

「なんだと」

「聞こえなかったのか? 集団行動も取れない低学年かよ、って言ったんだ」

「貴様たちと足並み揃える必要がないだけの話だ」

「郷に入っては……なんだっけ?」

『郷に入っては郷に従えだよ、熱斗くん……』

「そう、それ! そんなこともできないとか同じ小学5年として恥ずかしいぜ~」

 

 一部抜けたやり取りがあったものの、その挑発は見事炎山に刺さったらしい。(まなじり)を吊り上げ、この日初めて彼の言葉に熱が籠る。

 

「訂正しろ」

「やだね。そっちが謝る方が先だろ?」

「貴様……」

「そんなに嫌ってんなら――ネットバトルで決めるってのはどうだ?」

「何?」

「最年少オフィシャルで強いから偉そうなんだろ? 天狗の鼻、へし折ってやるよ」

「上等だ……!」

 

 バチバチに睨み合う2人が選んだバトルフィールドは5-Aブラックボードの電脳。それを観戦しようと彼らを囲むクラスメイトの輪に俺も入れてもらう。

 

「「プラグイン!」」

「ロックマン.EXE!」

「ブルース!」

「「トランスミッション!」」

 

 コードを痛めそうないつもの伸ばし方をし、端子を傷付けそうな勢いそのままに2人がプラグイン。

 ブラックボードに映し出されるのは戦闘の代理人となるナビも睨み合う。

 熱斗はお馴染みロックマン。対して炎山はロックマンとは対照的なカラーリングのブルースだ。

 白い輪模様のアクセントのある角付きの赤のヘルメットに黒のサングラス。灰色の長髪を背に流し、黒と薄紫のボディスーツを身に纏っている。手足にはそれぞれ赤いグローブと同色のシューズ。

 その右手へ薄紅色のソードが展開されたところで、戦闘開始。

 

「攻撃用バトルチップ【ソード】、スロットイン! いけっ、ロックマン!」

「やれ! ブルース!」

 

 碌な指示もなく、走り出すナビたち。

 互いに右手を転換したソードを振り上げ、衝突。短い鍔迫り合いの後、どちらともなく距離を取ると、再度激突だ。

 しかし、数合の剣戟を交えてからはロックマンが一方的に押される展開となった。

 それもその筈、ロックマンが圧倒的なリソース量をまんべんなく振り分けた万能型に対し、ブルースは近接特化のカスタムをされているからだろう。

 原作知識と遠目から見た戦闘スタイルから推測するに、攻撃系チップをソード系統に絞る代わりにプラス補正がかかっているか。

 足にも大分リソースを割いているのか、基本的な移動速度はブルースの方がやや上。加えて若干のタメが必要にはなるが、前進時に爆発的な加速を得る『フミコミ』が驚異的となっている。

 後は未だ手札を切っていないのか、それともまだ実装されていないのか不明だけど、飛ぶ斬撃の【ソニックブーム】もあるだろうか。近接一辺倒じゃなくて遠距離攻撃持ってるのズルいよな。

 

 正面切っての戦闘は不利だと既に理解している筈なのに、熱斗とロックマンはあくまでソード系での斬り合いを望むらしい。破壊された【ソード】を見るや、再度同じチップを転送。

 

「攻撃用バトルチップ【ワイドソード】、スロットイン!」

 

 速さで負けているならば、と手数を増やす熱斗たち。しかし、ブルースの猛攻は止まらない。

 2人の衝突に湧き上がるクラスメイトたちを尻目に――俺はずっと胸に疼く衝動と戦っていた。

 いちエグゼファンとしてライバル同士の対決に燃えるところがあるのは当然として、()()()()()()を再現できるのではないか、と個人の欲望がムクムクと盛り上がっていたのだ。

 しかも、この流れだ。

 正面衝突に拘る熱斗とロックマンが他の戦法に切り替える訳もなく、かといって打開策も存在していない。

 

「熱斗! 【ロングソード】だ!」

 

 歓声が僅かに途切れたタイミングで差し込んだ言葉。

 手一杯の熱斗に受け取ってくれるかもわからず、俺を信頼してくれているとも限らない。

 しかし――

 

「攻撃用バトルチップ【ロングソード】、スロットイン!」

「まさか……! ブルース――」

 

――俺の願いは届けられた。

 前提条件のひとつはクリア。残りの条件も潜り抜ければ……()()が完成する。

 

『うわっ!?』

 

 両腕がそれぞれの武器で塞がれた状態のロックマンに転送された3枚目のソード。本来ならば先に転送されたチップ効果から上書きされるのだが、条件を満たせば3本のソードがひとつの形として集約される。

 引き合う彼の右腕と左腕。その流れに逆らわず、頭上に掲げれば硬質な剣は溶けて混ぜ合わさる。

 それは天を衝く光の柱――否、迸るエネルギーは荒々しくも再び剣の姿を取り戻す。

 

『これなら……! いっけぇえええ!』

 

 まさしく一発逆転の一手。膨大なエネルギーを放つ光の大剣ならば目の前全てを薙ぎ払える。

 だが、

 

「『プログラムアドバンス』!」

 

 それを完成させる僅かな間にも敵は待ってくれない。

 彼に少し遅れて同じ威容を放つ光の大剣を完成させたブルースもまた振り下ろしていて――激突。

 数秒の拮抗、しかしその結果は後出ししたブルースに微笑むもので、敵に向かう筈だったエネルギーはその勢いに飲み込まれ、ロックマンへと迫る――

 

「っ! プラグアウト!」

 

――前に熱斗が退避させたことで難を逃れた。

 

「おい貴様……!」

 

 ライバル対決の余韻に浸る暇もなく、炎山に詰め寄られる。戦ってたの、あっちあっち。

 

()()()()()?」

「熱斗にできるかは知らなかったさ」

 

 本心でそう言ってやると炎山はしばらく俺を睨みつけてから、壁に寄りかかる。

 俺に口を割らせたところで何も得られない、と遅れて気付いたらしい。知らずヒートアップしていた姿を恥ずかしがるより、今の厨二仕草のが恥ずかしいと思え。さりげなくPETのホルダー緩めて写真撮るぞ。

 

「ありゃあ一体なんだったんだ?」

「そうだねーびっくりした!」

 

 険の取れた表情でこちらに寄ってくるデカオと、さりげなく熱斗に寄り添って彼を心配する素振りを見せるメイル。説明を求められているのか、と口を開いたところで、

 

「あれって例のチップの合体現象でしょ?」

 

 訳知り顔でやいとが、にゅっと顔を出す。じゃあ任せようと後ろに下がったら、顎をしゃくる仕草。あ、それ以上知らないのね。

 

「そうそう。複数枚のチップが合わさってできる必殺技、って思えばいいよ」

「確か炎山は……『プログラムアドバンス』って言ってたよな?」

 

 悔し気な表情を隠さず熱斗が炎山を見やるが、彼は腕を組んで唇をむっすりと結んだままだ。説明責任は俺にあるのね、はい。

 

「誰が名付けたかは知らないけど、そう呼ばれてるっぽいな」

「ワタルは知ってたんだな?」

「色々試している内に偶然な。熱斗も知ってるだろ? 俺が色んなチップ集めてることをよ」

 

 まぁ、前世の知識で知っていたんですけど。正直に言ったところで情報の出所を疑われるので偶然知った体でいくことに。

 

「でもソード系を3枚使うなんて普通考えないって!」

「ソードか……ガッツパンチでも同じことできねーかなー!」

「わからないけどあるんじゃない? ソード系だけができる、なんておかしいわよ」

「そっか。そうだよねフツー」

 

 一頻りそれぞれが感想を述べた後、俺へ視線が集まる。

 

「俺が知ってる範囲だとキャノンもいけたな。こっちは同名チップ3枚でいけたわ」

「へぇ~……でも何か条件があるんじゃないかしら? 3枚選ぶだけならもっと目撃されててもおかしくないじゃない」

「あぁ。検証してみた感じ、チップコードの順番が大事みたいだ」

「チップコード? あったかそんなモン?」

「ラベルの下に書かれてるアルファベットのことだよデカオくん。でもそんな意味があったんだ……」

 

 メイルが呟く通り、俺のいる世界じゃチップコードはマジで些末な扱いをされている。

 そりゃそうだろう。この世界だと原作のカードゲーム要素が死んでいるのだから。

 原作のゲームシステムでは初期に配られるチップは5枚。そこから場に出せるのは同名のチップか、同じチップコードのみ。

 そのルールが撤廃された『4.5』方式ならチップコードなど誰も見向きするまい。

 

 で、同名系のプログラムアドバンスである【キャノン】の場合は、それぞれA、B、Cの順番にスロットインすれば【ゼータキャノン】が完成するという訳だ。

 効果? 【インビジブル】状態になって5秒間【キャノン】が撃ち放題。それだけだ。

 ロックマンとブルースが放ったプログラムアドバンス――【ベータソード】と違う? 

 あっちだって原作だと【ソード】【ワイドソード】【ロングソード】を5回繰り出すだけの産廃だぞ、産廃。むしろアニメ版みたいに【ドリームソード】の効果を先取りして優遇されているのが悪いんだ。

 アニメだと他のプログラムアドバンスがしばらく出なかったしな。アニメ製作陣もわかってただろ。

 

「――で、それらの前提条件を潜り抜けた後に、成否判定が待ってるっぽいんだよなぁ」

「必ず上手くいく訳じゃねーんだな」

「少なくとも俺はキャノンでしか上手くいったことがないよ」

 

 転生したての1年間はまるでプログラムアドバンスが成功しなかったしな。

 ぶっちゃけプログラムアドバンスはできないものだと諦めた矢先に成功し、根気よく検証することに。

 最初はアニメ仕様のオペレーターとナビの一体感、とかいうクソ仕様かと思っていたのだが、検証していく内に俺の時空ではそうでもないことがわかってきた。

 確証は無いが、失敗含めプログラムアドバンスをこなした回数か、そのチップの一定以上の利用回数だと睨んでいる。簡単に言えばナビに熟練度システムでもあるんじゃねぇのか?

 

 こうして本来水道局で出会う筈の2人、光熱斗と伊集院炎山の対決が若干アニメ寄りの決着で終わる。

 ついでにやいとの方もアニメ版に寄せようと試みるも、まるで炎山に興味を持たねぇ。あれか、アニメ版みたく尿意がねぇとダメなのか……!

 

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