あの愚か者にも脚光を!ダクネスのターン!   作:おふざけちゃん

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あの愚か者にも脚光を!ダクネスのターン! しがらみの剣乙女 4

 

 

 

「第四章 この我儘姫様の昔話を!」

 

 

 

 早いものであれから約二週間とちょっと。

 

 騎士団の皆さんとランニング、打ち合い、これの繰り返し。

 

 二週間となるとそんな生活にも段々と慣れて来て、最近では実家に居た時とは考えられない程の健康体である。

 

 まさかこんなに何日も朝から起きて朝日を浴びる様になるとはな……。

 

 昼頃起きてボーッとする毎日とはおさらば、しかも面倒くさい勉強の時間もないってもんだ。

 

 最早ここで生活した方が身の為になるのじゃないだろうか?最近ではクレアにも音を上げずに続けるとは、っと褒められてるのか分からない言葉を掛けられる始末。

 

 アイリスとも食事の時間だったり、たまの休日にコンタクトを取って遊んだり___

 

「お兄ちゃん!次はこれで勝負です!!」

 

 今みたいに。

 

 俺はアイリスから渡されたカードゲーム?らしき物を眺める。

 

 なんだコレ……ゆう、ゆうぎ……ゆうぎきんぐ?

 

 カードにはイラストと文章が書かれていて、何やらこのカードを使って遊ぶらしい。

 

「へぇー初めてみたな、何処に売ってあるんだ?こんなの。」

 

「実はですね。お兄ちゃんが来る一週間程前までエルロードと言う国に滞在しておりまして、そちらの国で見つけました!」

 

 エルロード……ってあれか、ギャンブル大国か。

 

「さぁお兄ちゃん勝負です!これらのカードを自由に組み合わせて、出来た束を使って戦うというルールです!!」

 

 そう言って説明書をアイリスから受け取り読み漁る。

 

 ふむふむ…カードを場に出し、そのカードの数字を相手に与えて相手が持っている数字から引き、相手が持っている数字を全て減らしたら勝ち……ざっくりこんな感じだ。

 

 カードには色々な種類と効果があり、可愛い女の子が描いてあるカードだったり、ガチムチおっさんのカードだったり、カッコいいドラゴンだったり、なんだか面白そうだな。

 

 こういう遊びは大好きな俺。

 

 まだ俺と姉ちゃんが一桁歳の時、暇で暇でしょうがない時は良くメイドさんやら執事さんやらを呼んでババ抜きをしたりしたもんだ。

 

 今思うと、不自然にカードの位置をズラしたりしていて俺達に勝たせようとしていたんだろうな……。

 

 俺はアイリスが広げたカードプールからカードを一枚一枚手に取り観察。

 

 何か面白そうなカードはないかと思いながら探していく。

 

 闇雲に数字の高いカードを集めれば良いと言う訳ではなさそうだ、どうせなら一方的に相手をコテンパンにするカードとかないかなぁ。

 

 そんな馬鹿な事を考えていると、俺はあるカードの説明文を呼んで動きが止まる。

 

 カタ◯ルト・タートル……そう名前の所に記載されたカードを手に取り、少し前に見つけたカードを探す。

 

 ……有った…!魔導サイ◯ンティスト…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結論から言おう、俺は今アイリスに負け無しが続いている。

 

 ワナワナと震えるアイリスをチラリと見て、俺は素知らぬフリをしながら内心汗が溢れてしかたがない。

 

 そう、原因は言わずもなが俺が考えたコンボのせいだ。

 

 サイ◯ンティストの効果で出したカードを、カタ◯ルトの効果で出したカードの数字の半分を相手に直接与えるコンボ。

 

 邪魔をされず俺が一方的に相手に攻撃出来ると考え、上手くいけば強いんじゃないか?と思い他のカードも集め組んでみるとコレが上手くいきすぎる。

 

 最初はアイリスも凄い凄いと褒めてくれたが、あまりにも何度も同じ事を繰り返すので空気は地獄。

 

「___不正ですか!お兄ちゃんッ!?」

 

「してないしてない!!女神エリス様に誓って絶対にしてないから!!」

 

「では何故そんなにこの二つのカードが的確に手札にあると言うのですかッ!?」

 

「って言われてもなぁ……あ、ならアイリスがこれを使えば良いじゃないか!そしたら不正してないって分かる筈だぜ?」

 

「……まぁ、それなら…。」

 

 ということでアイリスとカードを交換してみる。

 

 俺はアイリスのカード束を見てみると、見事にカッコいいカードと可愛いカードで沢山。

 

 ブルーなんたらトラゴンだったり、ホワイトマジシャン、どれも数字は大きけれど大した効果は持っていない。

 

 強いて言うならこのトリプルブルーなんならトラゴンが使えそうな感じだが、このゲームのルール上他に必要なカードがあるのだが……どうやら見当たらないみたいだ。

 

 俺はアイリスにカードの使い方を説明し、いざ対戦___

 

「おや?カズマ、何やら面白そうな事をしてるな。」

 

「あ、姉ちゃん。」

 

「ララティーナ!見ていて下さい、今からお兄ちゃんをこのゲームでコテンパンにする所なので!!」

 

 意気揚揚と俺が作ったカードの束を自慢しているアイリス、俺は姉ちゃんに説明書を渡して自分のカードの束をシャッフルする。

 

 アイリスは自分のカードの束を混ぜつつ、注意深く俺の手元を睨んでいる。

 

 どうやらまだ不正を疑われているらしい………本当にしてないんだけどなぁ、困った妹だ。

 

 やがてお互いにシャッフルが終わり、カードを右手側へと起きジャンケン。

 

 てゆかさっきからジャンケンも俺が勝ってばかりなんだよな。

 

「「じゃーんけーん……ポンッ!!」」

 

 又もや俺の勝ち、アイリスの目が更に疑い深くなってしまった……ジャンケンでどうやって不正すると言うのだろう。

 

 お互いにカードを五枚手に取り、俺はそのカードの羅列を見る………うん、出来る事がない。

 

 説明書を読み終わったのかカードプールを見ていた姉ちゃんが俺のカードを覗き込み、少し苦笑すると耳元で口を開く。

 

「カズマ、さっき説明書を読み終わったばかりだから良く分からないが、これは流石に適当にカードを入れすぎじゃないか…?」

 

「コソコソしてよかったな、これは目の前のアイリスが考えた物だよ。」

 

 バッと焦った表情でアイリスの方へと見上げる姉ちゃん。

 

 どうやら俺の説明だけじゃ良く分からなかったみたいで、一枚一枚カードを読み漁っている様子でこちらに気づいていない。

 

 ホッと胸を撫で下ろし、余計な事は言わないと決めたのか少し後ろに引き行く末を見守るらしい。

 

「俺は出来る事がないから、俺の番は終わり。アイリスの番だぞ。」

 

 こうしてカードを交換しての戦いが始まる___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………えーっと、じゃあホワイトマジシャンで攻撃…。」

 

「………参りました…。」

 

 そこにはしょぼくれた様子のアイリスが居た。

 

 結局三回ほどカードを交換しての戦いをしたのだが、アイリスは主要のカードを中々引けずに惨敗。

 

 そんな光景を見ていた姉ちゃんに、少しは手加減をしろと注意を受けてしまったのだが。

 

「敵からの手加減は無用です!さぁ本気で来てください…!!」

 

 そう熱き闘志を燃やしたアイリスの言葉により、手加減せずに容赦なくボッコボコにしたのだが……。

 

 やっぱり手加減をした方が良かっただろうか……今のアイリスは見たことないくらいに落ち込んでいる。

 

 ここまで遊戯に本気になれる貴族と言うのも珍しいだろう、確実に国王に怒られた時より落ち込んでいる。

 

 まぁアイリスが国王に怒られている所など、一度しか見たことがないが。

 

「あ、アイリス様!私と一緒にカードを組み直してみませんか?カズマはそのカードは禁止だ!お互いにまた新しいカードを組み合わせてみませんか、ね?」

 

「…そうですね、くよくよ言ってられません!私は意地悪なお兄ちゃんをコテンパンにするのです!!」

 

 心配は必要なかった様だ。

 

 こうしてアイリスは姉ちゃんと一緒に新しい組み合わせを模索している様だが、俺は俺で少し困った事になった。

 

 俺は良い塩梅に調節するのが苦手なのだ。

 

 するならする、しないならしないの精神な為中途半端な物を作れない。

 

 ない知恵絞って頭をフル回転させながらまたカードを一枚一枚見てみる。

 

「アイリス様ー!こんな所に居ましたか……って、これは…?」

 

「クレア!今、エルロードで買ったカードゲームをしている所です!!クレアもどうですか?」

 

「宜しいので?是非やらせて頂きますが、あまりこの手のゲームは得意ではないのですよね……。」

 

 そう言うとクレアが俺の方へとにじり寄ってきて、コイツも耳元でコソコソと話し始める。

 

「___で、アイリス様は勝ったのか?」

 

「いいや?俺が今んトコ勝ち越しだ。」

 

「あのなぁ……はぁ。どうせアイリス様が勝ちたいと言って、今その準備期間中なのだろう?」

 

 流石クレア、長年アイリスと居るだけあって状況把握能力が高い。

 

 俺はクレアにも説明書を渡す。

 

「まぁルールはそこに描いてある通りだ。」

 

「フム……なんだか複雑そうだな。」

 

「でも分かれば案外面白いぜ?」

 

 俺は何か面白そうで、尚且つアイリスが考えたデッキでも勝てそうで偶に俺が勝てるカードを探す。

 

 しかしどうしたものか…こう強そうなカードは見つけるが、如何せん作り始めたら相性の良いカードばかりを集めてしまう。

 

 ………ん?

 

 俺は横で説明書を呼んでいるクレアに目を向ける。

 

 そうじゃん、コイツに頼めば良いじゃん。

 

「……なんだカズマ。」

 

 俺はさっき見つけた面白そうなカードを二枚クレアに渡す。

 

「クレア、この二つと相性の良さそうなカードを集めてくれないか?」

 

 苦手って言ってたし、良い具合に良い意味でバランスの良さそうなカードの束が出来上がりそうだ。

 

「何故私が?」

 

「俺が考えると、今日は夜までアイリスとカードゲームをする羽目になりそうなんだ。ほら最愛のアイリスのために、さ?それともアイリスにお前が昔俺にくれた手紙の___」

 

「分かった!分かったから黙れ!!それ以上喋るとカード事貴様を切り捨てるぞッ!?」

 

 おー怖い怖い。

 

 俺はただこの手紙をアイリスの誕生日に渡そうと思うんだが、内容はどうだろうか?って聞いてきた話しをしようと思っただけなんだけどな。

 

 一体何の手紙と勘違いしてるのだろうこの女は。

 

 他にクレアに関する手紙の話と言ったら、俺が帰るって時になった時に投げ捨てる様に渡してきた手紙くらいだと思うのだが……。

 

 まぁそんな事はどうでも良い、俺はカードを見比べるクレアを眺めつつ、ふと初めてここに来た事を思い出す。

 

 懐かしいな………あの時は、アイリスは今程懐いていなかったしクレアは今程ピリピリしてなかったのになぁ…。

 

 それに、アイリスと初めて会った時は姉ちゃんに一番迷惑掛けたのを覚えている、今でも土下座して謝りたいくらいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ___10年前___

 

 

 

 私は弟のカズマと一いっしょに、アイリス様のたんじょうび会へと来ていた。

 

 げんみつに言えばお父様も一緒だが、私は一人っ子だったからなんとなくワクワクしていた。

 

 私は手をつないでいるカズマを見下ろすと、さっきまで私のひざを枕にしていて寝ていたせいか少し眠そうにしている。

 

 これから一国の姫と会うと言うのに、このふてぶてしいたいどの弟には大したものだと言いたい位だ。

 

「ねぇちゃん、ねえちゃんのひざかたかった!」

 

「え…そ、そっか。ごめんねカズマ…?」

 

「いいよ!ねえちゃんかわいいからゆるす!!」

 

 全く……私の弟はこのとしにして女のあつかいが少しわるい方向に行ってしまっている。

 

 しょうらいわるい大人にならないか心配だ、ともう一つ私自身が心配している事がある。

 

 最近、弟にけなされるたび少し心がドキッとしてしまう自分がいる……これはなんなのだろうか?

 

 カズマの言葉だけじゃない、タンスに小指をぶつけた時などいたいと言うよりむしろ___

 

「ねえちゃん!行くよ!!」

 

 そうカズマに言われハッと意識をもどす。

 

「あ、うん。まってよカズマ!」

 

 カズマに手を引かれ私はごういんにひっぱられる。

 

 そんな私達をゆかいそうに見守るお父様やメイドさん、しかしカズマは本当に分かっているのだろうか?

 

 今から会うのはきむずかしい姫様だと言う事を。

 

 この良いいみで能天気な弟は私の心配をよそに、えがおで初めて来たベルゼルグ王国をみわたし楽しそうにしている。

 

 ……そんなようすをみせられたら、私の心配がばかみたいではないか。

 

 まぁ、私の弟にかぎってそんなやらかす事はないだろう、そう高をくくっていた___

 

「___うーん、べつのこいないの?」

 

 私は口をあんぐりとさせ、そのこうけいをまよこでみていた。

 

 目の前にはよそうだにしなかった言葉を言われ、同じく口をあんぐりしているアイリス様と、今にもカズマにきりかかりそうなクレアどの。

 

 肩をワナワナとふるわせ、けんの持ち手に手を掛けるクレアどのをみて私は口より先にからだが動く。

 

 カズマのあたまをつかみじめんへとめり込ませるいきおいでいっしょにあたまを下げる。

 

「す、すみません!私のぐていがけいそつなはつげんを!!」

 

「ちょ、い、いたいよねえちゃん!」

 

「うるさい!カズマはだまってて!!」

 

 さいしょはあばれていたカズマも、ことのじゅうだいせいにやっと気づいたのか大人しくなる。

 

 息をあらくしてふるえているクリアどのを、となりにいたレインどのがまぁまぁとおちつかせていた。

 

 アイリス様の様子は………とてもこわくて顔なんてみれたもんじゃない。

 

 今からアイリス様の一言で、カズマのいのちが決まるのだから。

 

 いくらお父様がすごくて、王国からのしんらいが高くてもカズマはあくまでようし……私達が本当の弟のようにあつかってもじじつは変わらないのだ。

 

 そんな私達のようすに気づいたのか、なにごとだとお父様がかけよってくる。

 

 マズイ、このままではカズマがお父様におこられてしまう。

 

 いくらやさしいお父様でもこればかりはゆるすの一言ですまない。

 

 カズマがわるいとは言っても、姉として弟の行いのしりぬぐいはしたい、でも私にできるのはカズマと一緒にあやまるだけ……どうしたら!

 

「___まって!クレア、はやとちりしないで!!」

 

 それはだれも聞いたことのないほどのアイリス様の大きな声。

 

 さらにざわざわとまわりが喋り始める……アイリス様はなにを言ってるのだろう。

 

 クレアどのもわけが分からないと言いたげにアイリス様を見ると、つづけてアイリス様が喋る。

 

「カズマさんはわたしのてにとまっていたむしをはたいてくれただけなの!だからわたしをたたいたわけじゃないの!!………ね?」

 

「え?は…?いや、今この男は」

 

「ね?」

 

 四さいとは思えないほどの圧、クレアどのもその圧に圧とうされたじろいだと思ったら。

 

「……わ、分かりました。早とちりをおゆるし下さい。」

 

「……へ?い、いえこちらこそ。」

 

 私もわけが分からない、虫?なんのことだ。

 

 私はハッとしてさっきからあたまを下げさしたままのカズマに気付き、手をはなす。

 

「カ、カズマ、ごめんねだいじょぶ?」

 

「グス…えぐっ………お、おれ、ゆる…され、たの…?」

 

 そんななみだでグシャグシャなカズマ、私はアイリス様がなにをしたいのか考えていると、その本人が耳元に近付き一言。

 

「___こんやわたしのへやにきなさい。」

 

 そう言うと私からはなれ、カズマにゆびをさす。

 

 わけが分からない、分からないがいったんは許されたのだろう。

 

 カズマといっしょにお父様の方へともどる。

 

「だ、大丈夫かい二人共?何があったのだ?」

 

「お父様……」

 

 私は言うべきか迷った。

 

 ここでアイリス様の言ったことをそのまま言いうそをつくか、じっさいにあったことをちゃんとお父様に伝えるか。

 

 私はいまだなみだでグシャグシャのカズマをしりめに、アイリス様の初めて見たしんけんなひょうじょうを思い出し___

 

「お父様、実は……」

 

 私はお父様に初めてうそをついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「___アイリス様、しつれいします!」

 

 私は言われたとおりにカズマをつれて、アイリス様の部屋をおとずれていた。

 

 ビクビクと身をちぢませ私の服のすそをつかみうしろにかくれているカズマ。

 

 オドオドとしてまわりをみわたし、もうなみだめで私をみあげるカズマ。

 

 そんなカズマに何だかいとおしくなり、おもわずギュッとだきついてなでてしまう。

 

 今回の件はカズマがかんぜんに悪いけど。

 

「どうぞ!」

 

 そうかわいらしいこえで聞こえてきてため、カズマからはなれ手をつなぎアイリス様のへやへとはいる。

 

 そこにはねまきにきがえたアイリス様がベットにすわりまちかまえていた。

 

 へやのはしにはクレアどのがうでをくみかべにもたれかかっていた。

 

 ビクビクとするカズマを前におしだし、私はすこしうしろに下がり行く末をみまもることにした。

 

 アイリス様がベットからおりカズマへとちかずいていく。

 

 カズマは何をされるのかとその場でうおうさおうし、私にたすけをもとめてくる。

 

 ………そんな顔で見ないでほしい、こう姉としての姉よくがそそられる。

 

 しかし今回はおにの気もちになると決めたのだ、カズマも甘やかされてばかりはいけない。

 

 やがてアイリス様とカズマの距離はかなりしきんきょりになると、私いがいの女性とほとんどしゃべったことのないためか顔が赤くなっていた。

 

 そんな顔がまっ赤なカズマの手をとると、アイリス様がおもいもよらない言葉をなげかける。

 

「カズマさん、あなたはなんさいですか?」

 

「え、えーと…いちにぃさん…よんさい、だけど。」

 

「まぁわたしとおなじとしなのね!クレアみて!わたしおないどしのおとこのこにはじめてためぐちをつかわれたわ!!」

 

 ………しょうじき、ひょうしぬけだ。

 

 てっきりあなたはそのとしのきぞくなのに、まともな言葉づかいもできないの?とでも姫様ちょくぞくのせっきょうでもされるのかとおもった。

 

 カズマもわけが分からないと言ったひょうじょう、いや私をみられても私もわけがわからない。

 

 そんなじょうきょうについていけてないと気づいたのか、クレアどのが一つせきばらいをし説明してくれる。

 

「あー、つまりアイリス様はな。カズマどののようにアイリス様にどうじず物を言う人間が初めてで、カズマどのにきょうみを示されたわけだ。」

 

「そういうこと!わたしにたいしてみんなけいごで、しょうじきかたくるしくてはなすきもうせていたの……するとあらびっくり!カズマさんはためぐちどころか、わたしにもんくをいってきたじゃない!!わたしすっごくうれしかったの。」

 

 そんなほめてるのかけなしてるのか分からないアイリス様に、カズマもポカーンとしてうごきが止まっていた。

 

 クレアどのをみると、けいごばかりで話す気が失せていたというぶ分にバツがわるいのか、かべのほうをみてそしらぬフリ。

 

 そんなじょうきょうに、私はさっきまでのきんちょうはどこへやらこしがぬけその場にへたれこんでしまった。

 

 なんだ…よかった、カズマはゆるされたのだ。

 

 いっきに私の心ははれやかに、カズマもおこられないとしりいつものようすをとりもどして………いや、アイリス様にてれているなアレ。

 

「ねぇカズマさん、わたしとおともだちになってくれる?わたしおともだちがほしかったの!!クレアはどこかかたくるしいし、ララティーナはどこかえんりょがちで、いってもなおしてくれなかったからこまってたの!!」

 

 うっ…こんどは私もバツがわるくなったので顔をそらす。

 

「え、えっと、おれでよかったらよろこんで…!アイリス、様。」

 

「アイリスでいいわ!やったやった!!おとうさまにじまんしなくちゃ!!」

 

「お、おれもカズマでいいよ!」

 

 はねてよろこぶアイリス様と、てれながらもいっしょにうれしそうなカズマ。

 

 私はチラリとクレアどのとめがあうと、おたがいくしょうしながら二人をみまもることにした。

 

 そのあとは、私達四人でなにかあそぼうとアイリス様がトランプをとりだす。

 

 しんやもちかくなっていたため、クレアどのがとめようと………

 

「だめ…?クレア、せっかくはじめておともだちができたのに…?」

 

 なんて言われて止めれるはずもなく、私達よにんでねるまでトランプをすることになった。

 

 そのよるのアイリス様は、今までみたどのアイリス様よりもかがやいたえがおだっただろう。

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