ギリギリだぜ…。ε-(´∀`; )
日本国 デュロ自治区 デュロ自治司令部 (旧デュロ陸軍基地)
デュロ沖でパーパルディア皇国海軍(日本は監査軍と認識していない)と海上保安庁の巡視船が衝突した後、デュロ自治司令部では緊急会議が始まっていた。
「デュロ沖の衝突で保安庁職員が人質になってしまった責任をとって、総理は辞意を表明しております。総選挙は1ヶ月後。しばらくは混乱が続きそうです。」
「あと、皆さんもご存知かもしれませんが3時間ほど前、パーパルディア皇国の外交部の者が一連の事件の講和場を設けたいと通告がありました。」別の幹部が報告する
場がざわつく
「なんかこう、気味が悪いな。」
「今更何を講和すると言うのか?もうすでに交戦状態と言ってもいいだろう!」
「プライドの塊と評価される国が、手のひら返しに謝るものか?」
様々な憶測が広がる。
「まぁまぁ、とりあえず落ちるきましょう皆さん。」大内田司令が言う
「ほら、偵察衛星からわかったように少なくとも職員達は生きている。人質を交渉カードにするつもりだろう。」
種子島宇宙センターから打ち上げられた衛星を搭載したH10ロケットの打ち上げ成功により、気象、GPS、通信衛星を始めとする衛星の他、観測、偵察衛星も成功している。その当時の衝突時をオンタイムで確認されており、職員が捕えられ、皇都エストシラントに移動されたのが確認されている。
「では、大内田さんはどういうつもりで?」幹部が問う
「私としては、指示通りエストシラントまで行って話し合いをする方が良いと思う。」碇ゲン◯ウ風に顔の近くに指を組んで言う
「……外交官を危険に晒すつもりですか?」
「いや、もちろんガチガチに護衛をつけてな。皇国のことだ、何か裏があるのだろう。」
場が静まる
「司令、一つよろしいでしょうか。」手を挙げて問う
「あぁ、坂木か。なんだ?」
坂木龍斗、陸上自衛隊の大佐。鬼の様に厳しいが部下には慕われている。防大生時代に目を事故によって負傷し、片目の視力を失うが懸命な手術によって今は完全に回復している。転移後、デュロ自治区の陸上自衛隊治安部隊に配属された。
「もし、この様なことをされたのがアメリカなどの国なら即刻報復攻撃をしているでしょう。なぜこうノロノロな行動をしているのか意味がわかりません。私も現地で確認しているから言えますが、相手は所詮大英帝国に魔法を付け足したレベル。日本国の速やかな経済復旧に、私はパーパルディア皇国に報復攻撃を進言したします。」
(坂木君は相変わらず顔が怖いなぁ…。)
「皆は、異論はないのかね?」
誰も発言しない。
「では、私の方から政府に伝えておこう。講和は7日後、それまで皆は次の指示を待ってほしい。以上、解散。」
全員が出ていくのを確認した大内田。スマホを取り出す。
「……。あ、もしもし。私大内田です。防衛大臣に伝えて欲しいのですが。…、例の件でして、はい。最悪の場合を考えて、一週間後のパ皇との講和会談は武力行使もやむを得ない、と伝えておいてください。…、お願いします。」
通話を終了し、ポケットにしまう。
「勝てる戦い、なるかもな…。」
デュロ自治区 市街地
自衛隊が上陸してからおよそ2週間。以前の閑散とした空気はなく、かつてない賑わいを見せていた。すでに複数の日本企業が参入しており、デュロ自治区は以前よりも発展していた。
「坂木大佐、この後昼、外で食べませんか?」
「まぁ、たまにはいいか。今行く。」
デスク作業を終えて、休憩していた坂木。さっきの会議内容をまとめていた。安全のため、一応拳銃を携行する。
「俺は座って仕事するより、前線行ってブローニングぶっ放す方が得意だわ。」首を押さえながら移動する坂木
「はっはっは、坂木さんらしいです。」
門の歩哨に敬礼し、基地から出て市街地に向かう2人。
「それで、いい店なのか?」
「はい、地元料理で、デュロの魚料理です。」
「ほう、魚か。たまにはいいな、最近戦闘糧食しか食ってなかったからな。」
大通りではバザールをやってるらしく、人も多い。中には自衛隊員も複数見える。会話をしているのか見ている感じ楽しそうだ。
「しかし、どうなるかと思っていたが、現地の人もオープンにしてくれてありがたいものだ。」
「そうですね、現地人からの信頼は大事ですからね。」
ベトナム戦争では長期的なゲリラ戦で、アメリカ軍は大きな損害を受けて撤退。現地人との交流は大切なのだ。
「大佐、ここです。」
「ほう、いいとこじゃねぇか。」店を見上げる
見た目は普通の民間、いい匂いが漂う。中にはすでに何人か食べている人がいる。
「お嬢ちゃん、いつもの2つお願い!」
「はーい!」
木製の丸い木のテーブルと、椅子に座る。
「なんだ、もう常連じゃねぇか。」坂木が言う
「いやいや、そんなことないですよ〜。」照れながら言う
「はぁ、ったく…。」
出された水を口にする坂木。
「あ、そう言えば大佐は彼女さんいないんですか?」ニヤニヤしながら問う
「…いねぇわアホか。」
「あ!なんですかその間は〜!?」
「あ?お前まさか、職務中だってこと忘れてるわけじゃねぇよなぁ?」鬼の坂木、発動
しばらくして、頼んだ料理がやってくる。
「パエリアか?」
「見た目はですが、味は少し違うんですよ〜。」口に頬張る
スパイスと魚の風味がいい感じに広まる。
「うまいな。」
あっという間に完食。
「そう言えばさっき会議あったらしいですね。今後の作戦についてですか?」
「超機密内容を易々と話すわけないだろ。」
「そ、そうすね。」
「ただ、パ皇の外交部から呼び出しがあった。この前の事件の捕虜を利用するつもりだろうとのことだ。」
「えー、卑怯な手使いますね、相手は。」
「あぁ、だから万が一のことを考えて本格的な武力行使も視野に入れる必要がある。」
硬貨で支払い、店を後にする2人。
「てなると、地上侵攻すかね。」
「どうだろう、上層部次第だがもしかしたら化学兵器の類の使用を認めるかもな。」
「え!あれって本当だったんですか!?」
2025年、公明党が一方的に連立離脱。自民党と日本維新の会が連立政権を組み、新政権樹立。対中姿勢を示していた高市新総理は、国会で媚中議員による台湾有事についての悪質な質問の答弁で中国は過剰に反応。在日中国総領事による総理殺害予告の投稿、日本に対する経済制裁、航空自衛隊機へのレーダー照射、沖縄帰属の疑問視を扇動。日中関係の悪化は続き、ついに中国は2027年に台湾侵攻を開始。日本は集団的自衛権を行使せざるを得な状況に。日本本土攻撃を阻止するため、日本政府は自衛隊だけの組織では抑止力は微々たるものと判断。超極秘裏に核兵器の代わりとなる、VXガスを広範囲に散布できるVXミサイルを開発した。実際に使う前に戦争は終わったため、今は防衛省管轄の地下倉庫深くに眠ってる。
「さぁ、これは俺の予想だ。本当に化学兵器があるかは知らん。」
一息置いて、
「それより、早く戻って仕事に戻るぞ。」
「えぇ、僕もブローニングがいいですぅ。」
自治区は今のとこは平和と言えるだろう。
日本国 山口県 山口収容所
かつては囚人を収容する山口刑務所だったが、収容者減少により一時閉鎖されていた場所だ。今は主にパ皇の捕虜を収容する場所に変更された。
「むむ、日本がデュロの併合を発表、か。」片手に日パ辞典を持って新聞を読み漁る元デュロ陸軍基地司令のストリーム
「あ、ストリーム司令!またそんなの読んでるんですか?」
「あぁ、情報収集だ。近日に日本は皇国の要請通り、講和会談を行うらしい。もし捕虜交換が認められれば俺たちも帰れるぞ。」
「それは本当ですか!」
収容者と言っても、ある程度の自由は許されている。本は自室に持っていけるし、仲間との会話も許可されている。
移送される時に収容所に向かっていると聞いた時は、死を覚悟したがここはそんなとこではない。拷問もないし食事は1日3食デザート付き。清潔も保たれていて、ここでの生活にはかなり慣れた。
「あぁ、そうだ。」
(ただ俺はあの基地のトップだ。簡単には帰らせてはくれないだろうな…。それに日本人の尋問も指示してしまったし…。)
「はぁ、家が恋しいぜ…。」
日本国 千代田区 駐日ムー国大使館
「え、パーパルディア皇国がニホン国に講和会談を要請したって?」ユウヒが言う
「先ほど内閣府から連絡がありまして、1週間後にエストシラントで行うそうです。」
「そうか、では我々は両国の仲介役として出席しよう。ニホン側にそう伝えてくれ。」
と、思い出したように言うユウヒ
「あ、あと軍事同盟の件、どうなったか確認取ってくれないか?最近本国周辺に怪しい国家が現れたらしくてな。」
「わかりました、それも確認して参ります。」部屋を出る職員
机の椅子に座り直して、本国から届いた封筒を開封する。中に入っていたのは極秘と書かれた分厚い報告書と幾つもの写真。
「どれどれ…と。」
分厚い報告書に目を通す。
「パガンダ王国を7日で、列強レイフォルを5日で滅亡させただと!?」日本産の緑茶を吹き出す
「超巨大戦艦、複葉機ではない全合金製の飛行機、数えきれないほどの爆撃機が空を覆い、一つの国を更地にした…。国の大きさ、位置、規模はいずれも不明。完全なる機械文明国家、別名第八帝国。……その名も、グラ・バルカス帝国!!」
写真も確認するユウヒ。
「な、なんだこの戦艦は!?」写真に写された海に浮かぶ戦艦に驚愕する
そこにあったのは一目でわかる巨大な船体に巨大な砲塔3つ、ムー国にある戦艦の倍近いのが沖合に停泊していた姿をムーの諜報員がレイフォルで撮影したもの。日本人ならわかる、見た目は大和型戦艦1番艦大和だ。
「で、デカすぎる。最新鋭の戦艦ラ・カサミよりデカいんじゃないか?」
「こっちは戦闘機か…。」違う写真を見る
大和に続き、今度は零式艦上戦闘機に酷似した飛行機が飛行している写真が写されている。
「全金属製で単葉機は飛ぶことができるのか。」
「同じ機械文明なのにこんなにも技術的な差があるとは…。」
報告書を机に置いて、煙草を取ろうと部屋の端にしまってある引き出しを引く。ムー国産の巻きタバコだ。
「ただ、ニホン国も色々謎なんだよなぁ。」
先日届いた報告書によれば、ニホン国は軍隊を持たず自衛というスタンスで防衛力を保持しているという。戦車、歩兵という概念はわが国と同じだ。ただ、問題の海軍。大砲は小口径で船体は細く、装甲も紙ペラ同然。
飛行機もそうだ。何せプロペラがない。我々にとって飛行機の推進装置はレシプロエンジンとプロペラの組み合わせが一般的だ。なのにエンジンのみとの説明だったのだ。
「いろんな国が出てきたなぁ。」
窓から東京の夜景を眺めるユウヒであった。
日本国 首相官邸
石間総理最後の役目といえよう、パーパルディア皇国との講和会談について、会議が行われていた。
「皇国側には出席すると返答しております。問題はどのルートで向かうかです。」立体投影されたパーパルディア皇国全体の地図を差しながら説明する自衛隊幹部
「陸からか、海からかって話だよな。」
「そういう事になります。陸からだとまず、デュロ自治区を経由して車両で首都エストシラントまで移動になります。海からならエストシラント沖合まで艦艇で向かい、海岸に上陸してそのまま向かいます。」
「なるほどな。」
「安全性を考えると陸より海からのほうがいいかと小官は思います。」
「ほう、それはなぜかね。」石間が問う
「はい、理由は主に2つあります。1つは移動面に関してです。陸からでは道は整備されている訳ではなく、細く見通しもかなり悪いです。途中皇国の散発的な攻撃があることも拭いきれません。2つ目は影響力です。各国も集まっているであろう首都に直接艦を見せれば、今後我々日本が活動するにあったてかなり円滑に進むことができるでしょう。」
「なるほど、確かにそちらの方がリスクも少ないな。」周りも頷く
「ただデメリットとしては、燃料が陸よりかなりかかってしまうことです。」
「まぁ、そこは転移直後ではないからなんとかなるだろう。」
クイラ王国、ありがとう。
「ということ、私からは以上です。」
「うむ、ありがとう。」地図が消える
「では、防衛大臣、早速エストシラントに向かうための護衛船団を編成してくれ。外務大臣は交渉役の外務官を選抜。」
「はっ。」
「で、おそらく皆も懸念している、万が一交渉が失敗してしまった場合。私は、あれを使っても良いかと思うのだが?」
「なっ、あれですか!?」防衛大臣が言う
「あぁ、まだ正確なデータは取れていないのだろう?丁度いい機会だ。ただ、万が一の場合だ。私もできれば使いたくないな。」
「それはまぁ、そうですが…。」
「他は何か案はあるのかね?」
誰も何も言わない。
「ではこれも念頭に入れておいて、1週間後に備えて欲しい。よろしく頼む。」机を両手に頭を下げる
「やりましょう、日本のために!」国土交通大臣が言う
「あぁ、石間さんの最後の最後までな!」
「おう!」
一致団結、日本はパーパルディアに挑む。
今回は色々飛んでしまいましたが、次からは外交編になると思います!
だから今回は多めに見て…ください…。
2025年ももう終わりですね!
あっという間でした。
来年もどうぞ、日本国戦記をよろしくお願いします!
ロウリア王国、どうしたい?
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クワ・トイネに侵攻→日本が報復
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原作通り民主化
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ナレ死
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パ皇に援軍→日本がボコボコに
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難癖つけて植民地化
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