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アパッチちゃう、チヌークでした。すみません
パーパルディア皇国 工業都市デュロ
爆撃機が去った、数分後。デュロ内はドンチャン騒ぎだった。
「負傷者多数!早く運べ!」
「火の消火、急げ急げ!」
給水車が複数台到着して消火を始めるが、高く上がる炎は消えそうもない。その煙はデュロ陸軍基地からも目視することができるくらいだったと言う。
「司令、デュロにあるワイバーン部隊は全滅。工場地帯は壊滅的。現場は混乱を極めています…。」
「ふぅ…。」怒りが込み上げてくるストリーム
(落ち着け、まだ始まったらばかりだ。落ち着け…)
「とりあえず皇都に魔信を入れて報告しろ。喜べ、皇都から監査軍がこちらに向かっている。ワイバーン部隊の穴埋めにはなるだろう。」
(ただ、ニホンについての情報が無さすぎる!新興国家と見下したのが仇になったか…。)
(魔光砲のこと、なんて陛下に説明すればいいかなぁ。)
貴重な研究材料を粉々に破壊されてしまったため、復元は不可能になってしまったのだ。
(俺のキャリアもここまでか…。いや、打首か…。)
今後について思い悩むストリームだったが、もうすぐ自衛隊が上陸することは予想もしなかったことだろう。
パーパルディア皇国 デュロから80キロ沖合
日が昇って間もない頃、異世界の海に浮かぶ複数の鉄の塊。日本国の海上自衛隊、空母ひゅうがを旗艦とする第三護衛隊群の「ふゆづき」「みょうこう」「あたご」「ひゅうが」「あさぎり」「せとぎり」「せんだい」「やはぎ」の計8隻の大艦隊だ。
「はぁ、」旗艦ひゅうがの艦長森が深いため息をつく
「如何しましたか。ため息をつくなんて、艦長らしくありませんね。」副艦長が問う
「だってさぁ、突然異世界に来たと思ったら拉致られた隊員を救出しろってい言われりゃねぇ。まぁ上から言われたにはやるけどさぁ。」
「まぁ確かにそうですが、政府は他にも目的があるじゃないですか。」
「あぁ、あれのことか。本当はやりたくないんだよぉ…。」
読者さんも気づいている人もいるかもしれないが、そもそも異世界の人たちに日本語が通じるわけがない。しかしこれは政府の策であり、退避するように勧告した。でも彼らは避難しなかったという理由を作りたかったのだ。
「隊員救出を名目に、現地で食料調達。付近にある穀倉地帯の占領。手段は問わない、ねぇ。」顔が歪む
「帰ろっかな。」
「ダメです、日本の命運がかかっているんですよ。」即答だ
通信士から連絡が入る
「艦長、FOG1より艦隊司令部へ、爆撃成功。第1フレーズ完了です。」森に言う
「よくやった、これより第2フレーズへ移行する。」
「各員に連絡。上陸部隊は直ちに飛行甲板に集まるよう言え。」
「了解。」
「あと、あたごとやはぎに連絡。上陸部隊援護にため、沖合30キロまで接近せよ。」
ひゅうが内の隊員が走る。皆陸上自衛隊の第1空挺団の隊員だ。総員およそ500人。
甲板に出るとオスプレイとアパッチが複数台停まっている。
「この作戦成功は日本の未来がかかっている!死ぬ気でかかれ!」
「はっ!」
「健闘を祈る、以上!総員搭乗!」
甲板にいた陸自隊員はそれぞれの機体に乗り込む。大きな迷彩リュックを前にして抱えて座る。
「計器以上なし、エンジン良好。」
「離陸許可を求める。」
『離陸を許可する。』
オスプレイが甲板から離陸を始める。ひゅうがから飛び出た10機程のオスプレイとチヌークが上空で一列になってデュロに近づいていった。海上ではあたごとやはぎがすでに上空警戒して待機している。
『いいかお前ら、内容はブリーフィング通り。2機のオスプレイが基地に侵入、内部を制圧した後、拉致隊員を救出。残りの我々は沿岸部に3機、海軍港に2機、町庁と見られる建物に3機が降ろされることになっている。』小隊長が言う
『我々を落とした後は、この機はひゅうがに戻って装甲車を運ぶ。何度も言うが、敵は容赦なく撃ってきたと報告がある。迷ったら撃て、これだけは心掛けろ。いいな!?』
「押忍っ!」
だんだんとデュロが見えてくる。
『小隊長!目標地点まで40秒です!』副操縦士が言う
「わかった!総員装備を最終点検!降りた時に銃口に砂を入れるなよ!?」
「10秒前!」
アパッチが砂浜に着陸しようとする。それと同時にチヌークにお尻部分の扉がゆっくりと開く。
「よし、降りろ降りろ降りろ!」
速やかに隊員全員が降りる。それを確認した操縦士は上昇を始めてひゅうがに戻っていった。
「ここより4キロ先の町庁で降りた部隊と合流する!行くぞ!」
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「司令!緊急です!デュロ沿岸にニホン軍と思われるものが多数上陸!デュロ軍港、町庁にも侵入した模様!」
「なんだと!?」ストリームがコーヒーをこぼす
(くそ、やはりやってきたかニホン軍め!)
「直ちに住民に避難を指示しろ!憲兵とデュロ防衛隊をそれぞれ向かわせろ!なんとしてでも食い止めるんだ!」
(早い、早すぎるぞ!どうする?ワイバーン部隊は全滅。空からの援護は絶望的…。歩兵と砲兵部隊で行けるか!?)
「あ!司令!」魔導レーダーで監視していた監視員が叫ぶ
「敵機2機がこちらに向かっています!今朝よりはかなり低速のようです!」
「低速!?皇国を舐めているのか!なんとしても堕とすんだ!」
マスケット銃を装備した皇国軍人達が外の敷地内に出る。かなりの数の携行魔導砲に、次々と炸裂砲弾を中に詰める。
だんだんと音が聞こえてくる。空気を叩くような音パタパタパタ、と。
「来たぞ!奴らだ、撃てー!」
各員マスケット銃を撃つも、命中率は皆無。動く物体に当たるわけがない。その時、オスプレイの腹部にある何がが動いた。とその時、
ババババババッ
腹部に設置されたブローニングM2重機関銃2丁が火を吹く。死を理解させる間もなく、音が鳴れば鳴るほど、皇国軍人は肉片となって排除された。
「ひぃぃぃ!」バラバラになった仲間を見て腰を抜かす
着陸したオスプレイはお尻の扉から第1空挺団を降ろした。
「我々は日本国自衛隊第1空挺団である。私達は外交に来た。無理な銃撃を避けるため、あなた達の最高司令官とお話がしたい。」バラバラになった元人間を通り越して、腰を抜かした皇国軍人に問う
「パ、パーパルディア皇国を舐めやがって!我々列強を弄ぶのもいい加減にしろよ蛮族!」腰抜け皇国軍人が睨みつけながら言う
すると別の隊員が銃床で殴りつける。鈍い音が響く。
(うっわ、痛そう…)
「がはっ。」口から血を出す
「そーゆー見下したセリフやめてくれないかなぁ?」冷酷な目つきで言う
「で、僕の弟はどこにいるのかなぁ?」
「ち、地下牢だ。そこに連れてかれたのは知っている…。」
「案内してくれるよね?」笑っているが笑っていない顔で問う
「し、知らん!俺たち下っ端には場所は教えられていないんだ!」涙目で言う
兄?の隊員が大隊長の顔を見る
「どうしましょう?」
「抵抗の意思はない。捕虜として収監する。連れてけ。」
数人の生き残りが引きずられながらオスプレイに連れてかれた。
「救助対象は地下牢にいることはわかった!これより基地内に侵入し、内部を捜索。抵抗者は容赦なく撃て。以上。」
みんなが入口を探している最中、隊長の無線が入る。
『こちらバスター1、海軍港は抑えた。これより装甲車等の車両の揚陸を開始する。』
「アタッカー1、了解。」
「大隊長!入口っぽいのを発見しました!」
「よくやった、誰かC4持ってこい!」
分厚い鉄の扉に2つのC4爆弾が設置された。各隊員が退避する。
「爆破、今!」
鉄扉が轟音と共に吹き飛ぶ。爆発と同時に扉付近にいた皇国軍人も複数人巻き込んだみたいで、地面に倒れていた。
「突入だ!進め進め!」
中は狭くて薄暗い通路が続いているが、そんなことで怯むのは自衛隊ではない。ヘルメットに装着された暗視ゴーグルを下ろして装着した。
「これより2班に分かれる。司令室に向かうのと、地下牢の捜索だ。」
「お前は自分の小隊を連れて、地下牢の捜索にあたれ。」
「了解。」
通路の分岐点で2つに分かれてそれぞれ進んでいった。
この時、兄?隊長率いる小隊は皇国軍人の反撃で負傷するも、救助対象は無事に保護。ただし、機長は息を引き取っていた。他の隊も司令室を掃討、司令官ストリームの身柄確保に成功した。
「ん?これは?」机にあった大きな地図を手にする
それはここ周辺の地形と世界地図であった。
「これはいい手土産ができたな。」
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「あなた!早くして!」
突然蛮族の軍隊が攻めてきたので避難してください、と憲兵の人に言われて居住区にいる住民は急いで荷物を詰めて準備していた。
「朝から騒がしいと思ったら工場は燃えてるわ、攻められてるわで何が起きてるのかさっぱりだ!」
「お前、俺の貴重品知らないか?」
「知らないわよそんなもの!」切れ気味だ
必要最低限の荷物を持って家を出たこの家族は外に出でさらに困惑する。
「早くしねぇと、奴らが来るぞ!」
「兵隊さんは何をやっているんだ!?」
皆、デュロ郊外に出て内陸に移動しようと馬車を使う人もいれば、徒歩の人もいる。
「ほんとに何が起こっているんだ?」夫が言う
「さぁ、ただ怖い…。」
「大丈夫だ。お前は俺が守るから心配するな。」ニカッと笑う
すると爆発音が聞こえる。
「軍港の方からだ!爆発したぞ!」
「キャーー!」
「おい退け!俺が先だ!」
「ちょっと押さないで!」
大通りはたくさんの人でいっぱいだった。そこでさらに人が我先と押しかけて踏み潰される人もたくさんいる。
「ここは危険すぎる、端の方に行こう!」
間一髪大通りから避けることはできたが、これじゃ逃げることができない。
「ど、どうするの?」嫁は涙目だ
辺りを見渡してピンと思いつく。
建物の窓ガラスを割って安全を確認する。
「落ち着くまで、ここにいよう。踏み潰されるよりはいいはずだ。」
外は怒号も聞こえる。パニックになると人は平常心を失うとか、なんか聞いたことがある。
(朝から走りっぱなしで疲れたな。)
2人はくっついて壁に寄りかかって寝てしまった。
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「司令、沿岸に付近の安全確保できました。それに先ほど海軍港の制圧にまわった班も完了したと報告がありました。」
「よし、今のとこは順調だな。」
ここはデュロ海岸の砂浜。急ピッチで仮設総合司令部を建て、すでに装甲車や戦車といった車両のほとんどが揚陸を完了していた。
「偵察隊からの報告によりますと、敵性集団はここの大通りを上がった先に防衛陣地を構築しており大砲のようなものも確認したとのことです。」
「司令、アタッカー1より報告!敵基地の制圧完了、救助対象を保護するも1名の死亡が確認されたとのことです!」無線員が言う
「追加で、基地の司令官と見られる人物の拘束に成功しています!これより旗艦ひゅうがに帰還するそうです!」
「わかった!上空警戒を怠るなと伝えろ!」
(くそ!完全に救助はできなかった…。)
既に捕えられた皇国軍人が砂浜の一ヶ所に集められて、監視されていた。
「情報収集の方はどうだ?」
「はっ、それがなかなか口を割ってくれません。ただ日本語は通じるようですが。」
「は?日本語が通じる?日本人じゃないのにか?」
「はい、ザ異世界って感じです。」
(マジかよ。)
ヘリが数機海の方に向かっていった。ただそのうちの一機のオスプレイが着陸しようとしている。
「司令!いいものを見つけました!」開いている扉から言う
「誰がここで着陸していいといった!無線ではそんなこと聞いてないぞー!」激おこ司令官
「実は、無線の調子が悪くて言えなかったんですよ〜。」
サッと降りて司令に近づく。
「失礼しました!司令!実は基地内でこんなものを見つけまして、」そういって地図を渡す
「こ、これは地図か!よくやった!これで作戦がスムーズになるぞ!」さっきとは反対にウキウキ司令官
「司令!朗報です!」走ってくる隊員
「先ほど尋問を行なっていたところ、この国名が判明いたしました!ここはパーパルディア皇国デュロ工業都市、フィルアデス大陸の過半を支配する第3文明圏の唯一の列強です!」
「ほう。列強のくせに、国と話し合いができないのにかね?」
「新興国家はかなり下に見るそうです。」
「あれ、パーパルディア皇国?そう言えばあいつもなんか言ってたな。」
それを言えよ、と顔をする髭司令官。
「まぁいい。とりあえずこの情報は本国に連絡しておけ。我々日本国は異世界に飛ばされた。断言できる、と。」
「はっ!」走っていった隊員
「で、司令。今後はどうするのですか?」
「本国からは本日中にここ、デュロを占領せよと命令が出ている。」両手を後ろに組み、市街地の方を見る
「部隊を再編するためにお前たちは一旦待機だ。しっかり休め。」
「了解しました。」仮設総合司令部から出る
(異世界で司令官デビューも悪くないな…。)
そう思う髭司令官であった。
日本国 とあるアパート
僕は30歳独身の男。自宅待機令が出てから1日が経つ。電気はかろうじて通じているが、食べ物がなくなってきた。配給じゃやはり足りない。家ですることも仕事も今はストップしているから何もない。
「はぁ。」つまらん
携帯は使えるが、ネットがまだ死んでいるからただの光る液晶になっちまっただけだ。結婚もしてないからアパートですることもなくただ部屋でテレビをつけているだけ。テレビをつけていてもバライティ番組はほとんどなく、暴動のニュースばかり。
「ネットサーフィンも飽きたんだよなぁ。」
掲示板などは使えるが、ろくな内容しかない。
(運動するかぁ?)
そう思ったその時、ニュース番組で速報が入る。
『今速報が入りました。防衛省などによりますと東部都市に爆撃が完了したとのことで、本日早朝に上陸を開始したとのことです。又、国名が判明し、パーパルディア皇国ととのことで、防衛省は今後の活動に進展があり次第随時発表するとのことです。』
画面が切り替わって、防衛大臣が会見を開いている。
『えぇ、報告にもある通り、我が国はパーパルディア皇国のデュロと呼ばれる都市の工業地帯にですね、えぇ爆撃を完了したと報告がきています。何度も言いますが、これは侵略ではなく、国民の生命と財産を守るため、又、拉致隊員の救助が目的であります。ご理解頂きたいです。以上です。』
各社から質問が上がる。
『先ほど、パーパルディア皇国という国について発言していましたが、もっと詳しくお願いします。』女性記者が問う
『えぇ、はい。パーパルディア皇国は本国から見て西側に位置するフィルアデス大陸という大陸の過半を支配する列強だと、報告がきています。我々防衛省の見解として、この異世界には他の列強、又はより強力な国家が存在する可能性があると予想しております。』
『爆撃が完了したとありますが、我々はパーパルディア皇国と戦争状態に入ったということでしょうか!?』
『そのようなことは全くなく、我々は外交の窓口がない今は、接近して話し合いの場を作ることを望んでいます。拉致隊員について報告があり次第、発表させていただきます。』
カメラシャッターかピカピカと光る中、防衛大臣は建物の中に入って行った。
「マジかよ。マジで異世界に来ちまったのかよ…。」
「なんかすっげぇワクワクしてきた!」
(異世界とか漫画の中の話かと思ったけど、マジであんのかよ。)
つまらない社会人を送ってきたが、明らかに国規模のイベントが起こった理解さた男は高揚感が止まらない。
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「あ、隊長お疲れ様でーす。」
先ほど総合司令部からでた隊長が仮設テントの中に入って、休憩をとろうとする。
「司令、起こってました?」
「いや、地図渡したらなんかめっちゃ喜んでたぞ。」ベッドに寝っ転がる
「おっしゃー!俺の勝ちぃ!」別の隊員が喜ぶ
「じゃ、この糧食は俺のもんな!」木の箱に置かれてた包装された自衛隊の糧食がたんまりと置かれている
「ちぇ。」悔しそうにする
「おいおい、賭け事は禁止だろ?」隊長が眠そうな声で言う
「だって隊長、娯楽なんてないんですから任務が終わった後ぐらいいいじゃないですか〜。」嬉しそうにヘルメットに糧食を詰める
「まだ任務は終わってねぇってさ。」
「えぇマジかよ。」
「あぁ、部隊を再編するまで休んどけだってさ。」
「はいー。」
(俺はさっき、人間を殺しちまった…。)
罪悪感しか感じないが、胸ポケから写真を取り出す。
(ちさと…すぐ帰るからな!)
「お、隊長の奥さんすか?」
「そうだ、美人だろう?」
「隊員、面食いすもんね。」ゲラゲラと笑う
「うっせ。」
すると笛が鳴る。集合の合図だ。
「総員、装備を持って外に集合!」
「了解!」
自衛隊の切り替えは早い。各員が並び終える。
「私が本作戦の最高司令官となる!本日0730より、市内へ進軍を開始する!日本の未来のために!各員奮闘せよ!以上!」
それぞれが持ち場に着こうと、装甲車、戦車に乗り込むものもいれば装甲兵員輸送車に乗り込むものもいる。
車内は緊張感でいっぱいだった。戦後初の本格的な国外派遣。デュロ占領は時間の問題だった。
自分、実はみのろう先生の「日本国召喚」と出会ったのって僕がコロナになって家にいる時間が長くなった時に出会ったんです!
よかったような悪かったような感じです。
ちなみに過去最速で今回次話投稿できました笑
ロウリア王国、どうしたい?
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