模試とかが続いて結構期間が空いてしまいまして…
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パーパルディア皇国 工業都市デュロ
『作戦内容は?』
『とりあえずここから都市の端まで進んで都市の境目を確保する。途中で敵勢力とぶつかる可能性が十分高いが、なんとかなるだろう。』
一両の戦車内をマイク越しで会話する戦車兵達。
『ただ俺が心配しているのは散発的な攻撃、ゲリラだ。』
『ほう、ゲリラか。』
『あぁ、歴史は物語るだろ?ベトナム戦争の時、世界最強の軍隊をゲリラ戦で撤退までに追い込まれたって話。いくら相手が中世レベルだとしても、精神的にやられちゃぁ俺たちの負けだ。』
『まぁ、なんかあったら空自さんかアパッチがやってくれるさ。』
『そこは信じるけど…。』
この男はどうしても安心できなかった。でももしかしたら任務での実戦の戦車デビューが異世界で行われるとは思っていなかったことに対する不安なのかもしれない。
『時刻0730!作戦を開始する!戦車部隊前進を開始、後続は普通科から続け!』無線から指示が下りる
『我々も続くぞ!エンジン始動!』エンジン音が響く
『計器問題なし、いい音出してます!』
『戦車前進!』
(パンツァーフォー…)ドイツは素晴らしい
(戦車長になったら絶対言お。)そう妄想して落ち着きを取り戻そうとする
10式戦車を先頭に、部隊は沿岸からデュロ内地に向かって進み始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ナード隊長!住民の避難、完了致しました!」
「うむ、よかろう。」
突然ニホン軍の攻撃により、デュロ兵器工場と軍港は陥落。陸軍基地からの連絡が途絶えている今は、各デュロ防衛部隊が独断で行動するしかなかった。
「あ、皇都と魔信が繋がりました!今海軍の監査軍が急行しているそうです!」携行魔信機をいじっていた兵士が言う
「よし!援軍の到着までなんとしてでも耐えるのだ!」
『はっ!』
内地の方でもかなり衝撃だったたらしく、ルディアスの命令により第三外務局の監査軍が出動することになった。しかしこの決定は、あのレミールからすれば少し物足りなかったそう。
「魔導砲はここでいいか!?」
「砲弾は後ろに積んでおけ!」
皇国軍人は自衛隊を迎え撃つため、即席のバリケードと倉庫から引っ張り出してきた複数の魔導砲をバリケードの隙間から出す。いつでも撃てるように砲内に砲弾を詰め始める。
(ニホンめ、宣戦布告なしでの攻撃。この私が許さん!)
ナード隊長は指揮所として建てられたテント内に入って紅茶を飲みながら考える。
(蛮族だと思って慢心していたが、奴らの実力は認めてやらんとな。)砂糖を入れる
(とっととこんなこと終わらせて、美味い飯が食いたいもんだ。)
「た、隊長!来ました!奴らです!」周囲の偵察を任されていた兵士が入ってきて言う
「来たか!迎撃準備!」紅茶の入ったティーカップを投げ捨てて外に出る
隊長の指示でそれぞれが持ち場につく。ある兵はマスケット銃を構え、ある兵は望遠鏡を覗いて位置を確認しようとしていた。
(陸軍基地に向かわせたやつによれば、基地の職員兵士は全滅。倉庫にあった秘密兵器は完全に破壊され粉々…。)額に汗が流れる
(ニホン軍よ、お前らは何者だ?)
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10式戦車を中心に編成された戦車隊と普通科は順調に内地に進んでいた。
「マジで中世みたいな街並みですね、戦車長。」
「あぁ、美しいが人気が全くないな。内地にみんな避難したか?」
「かもしれないっすね。まぁ、そっちの方が我々にはやりやすいのでいいのですが。」
自衛隊による爆撃の後、勘のいい人はいち早く避難を開始していたが、老人や足が不自由の人たちの多くが置いて行かれたままだった。
「隊長、また住民です。避難が遅れたと我々は見ていますが、怯えていているみたいで…。」
そう、あの寝てしまったペアのことだ。
「仮設避難所まで連れて行ってくれ。できるだけフレンドリーにな。」
「了解です。」
82式指揮通信車に乗って、部隊を指揮していた大内田だ。
「そろそろ、偵察隊が言っていたバリケード陣地が見えてくるはずだ。警戒を怠るなよ。」
先頭の10式が停車する。80m先に報告通りのバリケードを視認したからだ。
「おい、どうする?1発ぶちかますか?」
「馬鹿言え、衝突は最小限にだろ?長期化はなんとしてでも避けねばn…」
パパーン!!
前方のバリケードから硝煙が上がる。皇軍が魔導砲を撃ってきたのだ。しかし、中世レベルの大砲がそう簡単に当たるわけがない。先頭車両の遥か手前に弾着した。散発的にマスケット銃も撃ち始めてきたようだ。
「な!攻撃を受けています!」
「なんて奴らだ!やむえん、正当防衛射撃開始!目標、前方のバリケード!」砲身が動く
「砲弾装填!弾種榴弾!」
「装填完了!いつでも撃てます!」
「撃て!!」
10式戦車から発射された榴弾は皇軍が抵抗しているバリケード群に向かって、ズレなく直撃。弾薬置き場に命中したのか、大きな爆発と煙を上げた。
「目標に命中!敵は沈黙しています!」
「よし、このまま突っ走るぞ!各員に連絡、近接戦闘に備えよと!」
「聞いたか、お前ら!総員着剣!」
後続の73式装甲車に乗っている陸上自衛隊員達は標準装備の1つである89式小銃に銃剣を装着する。
先頭の10式は破壊されたバリケードを乗り上げながら進む。
「ひぃぃぃ!殺さないでくれ!」
「ば、バケモンだ!」
生き残った腰抜け兵は完全に戦意喪失する。銃剣を装備した自衛隊員が周囲を完全に占領。抵抗しようとした者は即射殺された。
「我々は抵抗しない者に危害は加えない。お前達と違ってな。」拘束された皇国兵に向かって言う
「くっ、蛮族が何偉そうに!」吐き捨てる1人
すると痺れを切らした隊員の1人が飛びかかる。
「黙れ!お前らが海自のヘリを勝手に落として殺したくせに!」吐き捨てた皇国兵をボコボコに殴り始める
「なんならここで全員射殺したっていいんだぞ!」
「おい落ち着け!誰か取り押さえろ!」仲間の隊員に取り押さえられる
後にこの隊員は責任を問われるが、現場状況からして気を取り乱してもおかしくない状況だったと判断され1ヶ月の停職を課せられるがネット上では英雄として讃えられる。
(どうすればいい、かなりまずい!)ナードが焦る
(敵の進撃が早すぎて魔信を入れる前に壊滅してしまった以上、皇都に状況を伝えることができない…。)
(だが幸いに、3外の監査軍が向かっているのは確実!抵抗するならその時だな…。)
「ここに指揮官職の人はいるか?」大内田が問う
周りの兵士がナードを横目で見る。
「あ、あぁ。私が一応ここの指揮官だ。」
「やはりあなたでしたか。では早速ですがここの地区にいる抵抗するあなたの部隊に全面降伏を勧告してください。」
大内田は思った。蛮族蛮族と見下しているわけだから、我々自衛隊が勧告しても全力を持って抵抗してくるだろう、と。彼もゲリラ戦による戦闘の長期化はなんとしてでも避ける必要があった。
「ぜ、全面降伏ですか!?」
「はい、何か問題でも?」
「い、いえそんなんことは…。」
(くそ、日本軍め!ここで決着をつけるつもりか!)
この後ナードは携帯する小型魔信機を使って各部隊に連絡。全面降伏を受け入れてくれたことで自衛隊はなんとかゲリラ戦を避けることができた。自衛隊はその後順調に北上を開始し、1日足らずで穀倉地帯まで占領。ある程度食料の供給は安定したが、まだ足りない状況だった。
パーパルディア皇国 皇都エストシラント
「交信していたデュロ防衛隊と連絡がつかなくなっただって!?」が声を上げる
「さ、左様でございます!」
「三大防衛拠点の一つだぞ! 我らの誇りを、あの蛮族どもに1日で蹂躙されたというのか!」
「報告によれば、敵は空より奇怪な大型の飛行機械を無数に飛ばし、工場区を灰燼に帰したとのことです…。」
ルディアスは小刻みに体を震わせる。
「なんてことだ!皇国最大の兵器工場を奪われては、我々は何もできなくなってしまうではないか!」
デュロは皇国最大の兵器工場であり、国内の6割の生産量を占めている。ここを失った皇国は殆ど力を失ったと言っても等しいのだ。
「しかし陛下、ご安心ください。我が皇国の3外の監査軍が蛮族どもへの懲罰に現在向かっておられますので、まだ失ったと言うのは早いでございます。」すかさずフォローする側近
「分かってはおるが、余の夢である世界統一が遠ざかってしまった気分だ…。」
「監査軍が蹴散らしてくれることでしょう。なのでご安心を。」
側近の1人が落ち着かせようとするが、周りの各政府関係者の長達の顔色はかなり悪い。デュロ陸軍基地の司令ストリームは行方不明、工場群は爆撃で壊滅し機能不能、そして最悪なことに日本軍によるデュロ上陸、そしてデュロ占領。第3文明圏唯一の列強がこんな屈辱を味わえるはずがない。
「我らの魔光砲は発射こそしたものの、飛行機械が飛ばした飛翔体によって破壊されてしまったらしいぞ?」
「なんの!魔光砲はミリシアルからの技術供与品だ! 使いこなせぬ兵どもの怠慢だろう!」別の将官が吐き捨てる
沈黙していた皇族レミールが、ゆるりと椅子から身を起こした。
「諸君、耳障りな報告はもう結構だ。大事なのは、皇国の威信が揺らいだと外に知られてはならぬことだ。」その声は冷たく、鋭い刃のようだった。
「我らは列強である。蛮族どもが一都市を奪った程度で、皇国の覇権が揺らぐとでも?むしろ好機ではないか。奴らを“叩き潰す口実”を得たのだから!」
強硬派の将たちが一斉に頷き、机を打った。
「陛下!ここは監査軍のみにならず、正規軍も出撃させるべきです!」
「ワイバーンロード隊は各基地、飛行場から発進可能です!」
するとルディアスが言う
「まぁ落ち着け。お前達の意見はよく分かった。」
「ただし、余が1番気にしているのはミリシアルの目だ。奴らに皇国がたかが調子乗った蛮族国家ニホンに都市を占領されたとでも知れ渡ったら、周辺国の属領が最悪蜂起するかもしれない。」
「それだけは、どうしても阻止したいのだ。」紅茶を一口口にして言う
この日、会議では以下のことが決まる
・2週間以内にデュロ奪還に向けて正規軍含む陸海軍を派兵する
・デュロからの避難民は手厚く受け入れ、情報統制を厳しく制限する
・ニホン軍の動向を探るため、諜報員を送り込む
・デュロに駐留するニホン軍の破壊活動を、デュロ奪還までに散発的に行う
・ニホン軍の飛行機械について、ムー国に確認を再び取ること
パーパルディア皇国 皇都エストシラント 在パーパルディア皇国ムー国大使館
ここは各文明圏、特に列強と言われる分類に属する国家の大使館が集まった地区。ムー国大使館での出来事。
「デュロが爆撃された話は本当なのか!?」ムーゲが言う
「あぁ、間違いない。放っていた諜報員から工場地帯が更地にされ、上陸。先ほど一帯は占領されたそうだ。」仲のいいカールが言う
「確か、レミール殿が飛行機械がどうのこうのと…。ニホンのことか!」
数時間前に第1外務局から出頭命令が出て、会談中にプロペラのないしかも高速の飛行機械を持つ国、ニホン。ムーゲは大変興味深々だった。
「こうなると流石に本国に連絡を取って、早期に接触した方が絶対いいよな。ニホンは我々と同じ、科学技術で発展させた国に違いない。」とムーゲ
「でも確か、ニホンは皇国から見て極東のなんの変哲もない海域にあるんだろ?そんな突然国家ができるとは考えにくい。」カールが考察する
「まぁとりあえずは本国に報告して、指示を待てばいいかな?」
「そうだな。流石に皇都まで占領しに来ないと思うが、ニホンと言う国が好戦的でないことを祈るよ。」
「ははっ、だな。」
軽く雑談を交わす。
「そろそろ軽食にするか。お前は何がいい?」カールが問う
「あぁ、じゃあ紅茶とケーキを頼むよ。」
「あい分かった。」
数時間後
「また出頭命令か…。」
大使館の公用車に乗って第1外務局に向かうムーゲ大使。先ほど再び皇国から出頭命令が届いたのだ。
「まぁ、どうせ飛行機械を輸出してニホンを介した代理戦争だ、とか言い出すんだろうな…。」
重い足取りで第1外務局に扉を開く。辺りはもう暗い。
「お待ちしてました。ムー国のムーゲ大使殿ですね。こちらへどうぞ。」
「あぁ、感謝する。」
受付の案内人に案内されて重厚な扉に前に立つ。
(とりあえずニホンとの関係は否定して、わからない一点張りでいくか?)
大きな扉を開いて中に入る。座っていたのは皇族レミールだけだった。
「お待たせしました、ムー国大使のムーゲです。久しぶりですね。」席に着くムーゲ
「ふん、社交辞令は不要だ。本題に入らせてもらう。」淡々と言うレミール
カバンから複数の魔写を取り出す。
「前に伝えたニホン軍についてだが、先ほどやつらの斥候と衝突があったのだが…。」
広げられた魔写には、自衛隊の10式戦車や装甲車、哨戒中のヘリなどのが写っていた。
「これらは我々の部隊が偵察した時に撮ったものだ。報告によれば、魔力反応はないとのこと。魔法を持たない国は文明国家でムーのみだ。説明したまえ。」態度悪すぎレミール
ムーゲは衝撃を受ける
(こ、これは明らかに戦車!形は我が陸軍とは異なるが、無限軌道があるから間違いない!これは車か?銃も洗練されたデザインだな。ただこれ一体なんなんだ!?)
ヘリを見て戸惑うムーゲ
(この国、絶対に接触しなくては!)
「その驚いた顔、関与していると見たが?やはりそうだったか。」レミールが言う
「い、いえとんでもない!むしろ私はこのような形をしたものは初めて見ました。我々も銃を採用していますが、こんなデザイン、ミリシアル帝国ですら見たことがありません。」全否定ムーゲ
「嘘をつけ!そもそもこれらに魔力反応がなかったのだ!機械文明を持つ国は貴国のみ!ニホンに武器の輸出をしたのだろうが!」ブチギレレミール
「そんなことはあり得ません!そんな機械文明を持つ国、我々とは国交がありません。極東に位置するならもってのほかです。ニホン側からあなた達は何かしら情報はあるでしょう?」
「ふん、国が突然転移とか御伽話のようなことを吐いたとは聞いているが、列強がそれを信じるとでも?」呆れた顔をするレミール
「て、転移!?」
「そうだ、あぁ貴国は大昔に国ごと転移されましたっけ?いいじゃないですか、似たもの同士仲良くすれば!」呆れ顔レミール
「くっ、とりあえず我がムーは今回のことに関してはニホンと関与していません。」席にを立つムーゲ
「ただ、ニホンが転移国家と言うことは初めて聞きます。本国に報告しなくてはならないため、ここで失礼します!」
バカにされたことに腹を立てながら、部屋を出る。
(くそ!皇国は接触しただけと言っただけで、デュロが落ちたとは一言も言わなかったな。隠し通すつもりか!)
待機していた公用車に乗り込む。
(ただニホンが転移国家の可能性を知ることはできた。これと報告すれば使節団派遣は間違いないな。)車が走り出す
(皇国の一部を簡単に占領してしまうとは…、もしかしたら文明圏のパワーバランスが変わるかもしれない。)
帰る途中そう考察するムーゲだった。大使館に到着後、ムーゲは直ちに本国へ通達。向こうでは動揺が見れたが、近日中に使節団の派遣が決定した。
いまだに気づかない皇国が滑稽ですね〜(皇国好きにはごめんなさい)
なお考査が近づいておりますので今年中にもう一話投稿できたらいい方だと思っています!よろしくお願いします。
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