さて、この度はこの東方神無月を手にしていただきありがとうございます。
一応タグなどでも説明していますが今1度。
この作品は東方二次創作でありますが、東方以外の事も書いてたりしますし、むしろ東方要素は少ないかもしれません。
あくまで東方ロストワードのような平行世界のようなものと考えていただければと思っておりますゆえ、どうかご容赦ください。
そしてこの小説は実は後出しになったものの、私の多数の作品の原点でもありますのでもしよければお付き合い願います。
それでは皆さん!弾幕ファイト!レディーゴー!
これはこの世界の始まりである。
そして終焉へのカウントダウンの始まりでもある。
ここは魔界の黄金郷エルドラド、今一つの戦いが終わろうとしていた。
対峙する二つの影。
エルドラド「決着をつけさせてもらおうか、アルディア!!」
魔神王エルドラド。
情熱に燃え、民の悲鳴を聞いた彼は反逆を起こしエルドラドの主であるアルディアを討ち取ったアルディアの配下にして三魔神の一人。
アルディア「エルドラド……なぜ分からぬ。この世界はいずれ終わりを迎える。終焉は皆平等。ならば我はその終焉を与えるまでの事!」
魔神王アルディア
伝説上の神話の存在。圧倒的な力によって全てをねじ伏せエルドラドの支配を数百年続けていた王族。
エルドラド「だがそれで民が犠牲になっていいものか!!貴様によって失ったかけがいのない命の声を思い知れ!!」
エルドラドが得物である魔剣を抜く。
それに合わせてアルディアも魔剣を抜いた。
アルディア「それもまた必要な贄よ!!」
互いが走り出す。
エルドラド「くおおおぉ!!!!」
アルディア「ぬぁぁぁぁ!!!!」
そして互いの剣が相手を切り裂いた。
アルディア「………エルドラドよ、エルメリアよ、エルギオスよ……魔界の英雄よ……いずれ来る終焉に呑まれるが良い……その果てで………。」
アルディアは倒れ、英雄と呼ばれたエルの一族が魔界を取り戻した……。
???「……くだらんな。」
隔離都市にてそんなおとぎ話の本を閉じた少年がいた。
隔離都市とは、文字通りこの世ともあの世とも隔離され、5つに別れた人口都市。
数多の英雄の魂が肉体を手に入れ活動していたり、果てには様々な化学や魔術などを取り入れられているが故か、銃弾で頭を撃たれようが首を斬られようが早々に死ぬ事がほとんど無い奇妙で特殊な都市街だ。
少年の名は如月 翔梧(キサラギ・ショウゴ)。成績、運動などにおいて隔離都市高等部のNo.2として君臨している。
ショウゴ「さてと……サンドイッチでも食べようか。」
サンドイッチに手をつけようとした時、突然アラームが鳴る。
ショウゴ「……ちっ。」
舌打ちをし悪態をつきながらも準備を始めた。
その時、都市部中央の巨大なモニターが写り、映像に移るナレーターの声が響き渡った。
「Ladies and gentlemen!皆さんお待ちかねぇ!本日のバトルマグナスター、またの名を弾幕ファイトを開催いたします!対戦カードはキサラギ・ショウゴVS
弾幕ファイト、それは場所を問わずこの隔離都市内での決闘。
建物、列車、その全てを利用した戦いだ。
モニターで堂々と相手が映る。
レイナ「さぁ、出てらっしゃいキサラギ・ショウゴ!私は東地区にいますよ!」
見た感じ、同学年の女子だ。そして場所を示さないようダミー映像が使われているのは目に見えている。
ショウゴがいる場所は中央区。
当然………狙撃のカモだ。
瞬間、頭を撃ち抜かれショウゴは倒れた。
レイナ「……ふっ、容易いですわね。」
そう言って南区最奥で様子を見ていた。
だが一向に試合終了のコールが鳴らない。
急いでスコープを覗いたレイナ。
レイナ「……何よ、倒れているじゃない。」
倒れているショウゴを見て安堵した。
しかし、その後に戦慄した。
レイナ(待って、倒れているのにKO扱いじゃない!?)
スコープを再び覗くと、ショウゴはため息をつきながら起き上がってきた。
ショウゴ「……はぁ、ラノベが血まみれじゃねぇかよ。」
傷は徐々に再生していっている。
レイナ「……吸血鬼!?」
他種族の共存が当たり前となっているこの隔離都市では珍しいことでは無い。
だが、不可解なのもまた事実。
太陽光が直撃しているのだ、少なくともこの都市では死なないにしても大打撃のはず。
ショウゴ「……そこか。」
一瞬目があった。そして、瞬きの間にいなくなっていた。
レイナ「……ありえない。この距離を……こんな一瞬で?」
ショウゴ「そうだ。」
冷や汗が滝のように溢れる。
あの一瞬で立場が逆転していたのだ。
レイナ「吸血鬼なら銀弾を食らったはずよ、なんで生きてるのよ?!」
そう、レイナを含めこの世界には程度の能力と固有能力があるのだ。
レイナの能力は銃弾を発射する度に対象に最適な弾丸に切り替える能力だ。
即死だ紛れもなく。
だが………。
ショウゴ「すまんな、鍛え方が違う。」
そして、レイナに拳が打ち込まれる。
レイナ「うぶっ……!!」
その一撃はかなり重い。だがこれでは終わらない。
ショウゴの足先に波動が流れる。
ここに来てレイナはようやく気づいた。
レイナ(嘘でしょ……この男……吸血鬼なのに……波紋の呼吸を会得している!?)
膝蹴り、そして強烈な前蹴りで壁にたたきつけられる。
ショウゴ「
波紋を纏った前蹴りのラッシュを打ち込まれ、フィニッシュで支えになっていた壁が破壊されレイナは地面へと落ちていった。
……かなりえげつない音が出たが生きて戻れるだろう。
ショウゴ「……波紋を会得するのは苦労した。何せ、死にかける毎日だったからな。」
KOコールが流れ、決着がついたようだ。
「決着ゥ!!今回の弾幕ファイト勝者はキサラギ・ショウゴ!このままチャンピオンまでつきぬけてしまうのか!!次回の弾幕ファイトにご期待を!それでは次回も!弾幕ファイト、レディーゴー!!」
そして、街はいつもと同じ様に戻っていった。人混みも、帰り道の学生も、サボってる不良もだ。
ショウゴ「……イカれてるな。」
彼はこの街の異変そのものを知っている。
???「ニャニャー!」
突然、猫の声が聞こえた。声の主はショウゴの服の後ろについていたフード。
ショウゴ「……キャットフードか。どうした。」
キャットフード「ニャ!どうやらアイツらもこっちに来るらしいニャ!」
ショウゴ「了解した、あまり暴れるなと伝えておけ。」
キャットフード「それと凶報ニャ、奴らもこっちを嗅ぎつけて追ってきたみたいニャ……。」
ショウゴ「……ちっ、いつまでもくどい奴らだ。さっさとずらかるか。」
そう言ってショウゴは音もなく消えた。
翌日、ショウゴは起床した。
一応は学生の身、ダラダラと下に降りていくと既に食卓を並べている人間がいた。
???「おはようこざいます、ショウゴさん。」
ショウゴ「おう、シンジ。」
彼の名は
シンジ「昨日の戦い見ましたよ、すごかったですね。」
ショウゴ「大したことなんかねぇよ。……あのバカ二人はどうした?」
シンジ「まだ寝てますよ。その二人だけじゃなく他のみんなも。」
ショウゴ「そうか。」
懸念事項は多い、だが油断をするわけにはいかない。
ショウゴ(誰にも悟られずに完遂すべきだな。)
この物語は全ての原点である。
「おっはー。」
「遅刻じゃねぇかぁ!!」
「おっすおっす。」
「今からコイントスしようぜ。」
次回
東方神無月第一話「運と月の共演」