原神×仮面 〜剣‹ブレイド›、『永遠』の地にて〜   作:ジュンチェ

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Re:Boot

 

 

 

『グルァァァァ!!!』

 

 

 空、暗雲が立ち込め次元を引き裂き、巨大な獣域ハウンドが現れる。金色の毛並みを持つ邪悪な持つその個体は『黄金王獣』と呼ばれるいわば魔物たちのリーダー格…アルファだ。山のような巨大は人間など一飲みにし、通常の獣域ハウンドより巨大で強靭な爪は鎧だって紙切れ同然。

 想定外の強大過ぎる脅威の登場は冷静沈着な沙羅ですら焦りを覚えずにはいられない。

 

 

(何故だ… いくらなんでもこんなヤツまで!?)

 

 

 彼女の知る限り、黄金王獣の縄張りは離島にあり…雷電将軍のお膝元である本島までわざわざ足を運ぶなんてありえないはず。そもそも、『エサ』があったとはいえこの魔獣の数自体もおかしい……なにか、他にもこの獣たちを引き寄せるようなものが…

 

 

 

【 -EVOLUTION KING- 】

 

「!?」

 

 

 ――な、なんだ?

 

 視界の端から眩むほどの光が…… なんだあの金ピカは!?

 突然現れたブレイド・キングフォームに呆気をとられる沙羅。そんな彼女を気に留めることすらなく飛びかかる獣域ハウンドたちをバサッバサッとキングラウザーで斬り裂いて黄金王獣めがけ前進していく王を冠する剣士…しかし、ふと足を止めた。

 

 

「くそっ、離れろ!離れろ!」

 

『グルル…!』

 

 

 視線の先…トーマが獣域ハウンドに絡まれ苦戦を強いられていた。槍に執拗に噛みつかれ、あのままでは喉笛を食いちぎられるのは時間の問題…周囲の他の幕府軍も悪戦苦闘という有様。

 助太刀がいると判断した瞬間、ブレイドはドッ!!と地を踏み砕き黄金の風と化し、縦横無尽に振るわれるキングラウザーが全ての獣域ハウンドを斬り裂く。数秒後には地面に魔物の残骸が辺り一面にゴロゴロと転がり塵に還っていき…助けられた人間たちは『おお…』と騒然となる。

 

 変わりはじめた風向き…すると、それに勘づいたのか千織に相手をされていた盾持ちのヒルチャール暴徒が身を翻して背を向けているブレイドへと目掛け突進をしかけた。

 

 

『Yaaa!!!』

 

「危ない!?」

 

 

「…」

 

 

 されど、王の余裕は崩れず。

 千織の警告すら意に介さず、振り向きすらしないままギュッと握りしめた空の左の拳…… 次の瞬間…

 

 

『!?』

 

 

 ボッという音共に繰り出した裏拳が岩の大盾ごとヒルチャール暴徒を粉々に弾いてしまう。上半身は吹き飛び、かろうじて残った下半身もボロキレのように空中を舞う……たかが、図体がデカいだけケダモノが不死の王に届くものか。

 

 

『――グルルッ……ウォォォオーーーーン!!!』

 

「?」

 

 

 まずい。ブレイドの力量を予想以上と判断したのか遠吠えで号令をかける黄金王獣。

 途端に魔物たちが一斉に人間たちを無視してブレイドへと集中しはじめた……数で呑み込むつもりだろう。並みの神の目を持つ戦士でも生存を諦めるような大挙して押し寄せる異形の波だが…むしろブレイドにとっては都合が良い。

 

 

「…」

 

 

 ――掲げるキングラウザーに青白い電流が迸る。

 

 テイワットにおいて、人の制御下におかれる雷元素の紫とは全く異なる輝きだがそんなことを気にもせず敵を八つ裂きにせんと群がる……

 

 

「――■■■(失せろ)。」

 

 

『『『『『!』』』』』

 

 

 ……ことはなかった。

 それよりコンマ数秒早く眩い雷撃が炸裂して魔物の群れは悲鳴すら許されず灰燼となって驚愕する黄金王獣の前に返される。

 

 驚かずにいられないのは人間側も同じ……沙羅もブレイドの人間離れしているかつ、未知なるパワーに目を見開いていた。

 

 

「――莫迦な!? 神の目などというそういう次元ではない… あのチカラは下手をすれば魔神に匹敵するやも知れぬ…!」

 

 

 それこそ、稲妻の統治者たる雷電将軍こと魔神・バアルに…

 いや、流石に何処の馬の骨と知れぬ輩にこの評価は早計だろう。仮にも立場ある自分がそんなことを言ってしまえば幕府軍にも混乱が起こりかねない。ただ…今のところはコチラを助けようとする以上は見守ることが最善か。

 

 

『ウォォオーーーーン!!』

 

「!」

 

 

 一方、戦いは最終局面へ。

 黄金王獣は巨大とスピードを活かしてブレイドに飛びかかるが、対するブレイドは振り下ろされた爪を素手で弾いて圧し折ると逆に黄金王獣の鼻先を掴んで地面へ勢いよく叩きつけるとキングラウザーを突き立てる。

 

 

『ッッ!?!?!?』

 

 

 無論、貫かれた黄金王獣はのたうち回るがブレイドは全く動じない。すると、黄金の甲冑からカードが次々と分離してキングラウザーのスロットへと流しこまれていく。

 

 

【 ♠.10… ♠.JACK… ♠.QUEEN…  ♠.KING… 】

 

 

 まるで、カウントダウンするように発せられる電子音声… 

 

 最後の1枚が読み込まれる時、全てを決める『切札』をきる準備が整う。

 

 

 

【 ♠.ACE… 】

 

 

 

【 ―ROYAL STRAIGHTSLASH― 】

 

 

「■■!!」

 

 

 キングラウザーを引き抜き、跳躍したブレイドは空中に現れた金色のカードの列を通過しより一層つよく輝くと黄金王獣のがら空きの脳天目掛けて再び一気に刃を突き立てた。

 

 

『…アァァ!? グルァァァァ!?』

 

 

 ズブリと頭を貫かれた黄金王獣はキングラウザーからありったけのエネルギーを流しこまれ、身体にピシピシと金色の亀裂が走る。あっという間に全身に拡がるや否や断末魔と共に盛大に大爆発を起こし、爆風に魔物の残党たちは吹き飛ばされ…人間たちは顔を手で庇う。

 

 

 暫くして、爆心地にはたったひとり…黄金の王のみが佇んでいた。

 

 

 





 ナヒーダを引きたい… だけどまだギャルを引けてない。


 …そもそも石が足りない(血涙)
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