感想、高評価、お気に入り、しおり、読了報告、ここすき等々……いつもありがとうございます!
先生が、『アリウススクワッド』という……先生をエデン条約の時に撃とうとした生徒さんたちからの助けに応じてトリニティに行きました。
本当はわたしもついていきたかったんですけれど……先生が、今回だけは絶対ダメ、というのでシャーレで待機です。
はぁ……心配です……
なんでも今回は悪い大人がいるからだそうですけど……わたしだって、助けになれると思うのに….
……いえ、仕方ないですね。切り替えなきゃです。
とりあえず、先生がいない分お仕事を頑張らなきゃ!!
「えっと、これは山海経から……これはゲヘナから……これはトリニティから……」
シャーレの仕事量は膨大です。
毎日、各自治区から重要、非重要を問わず大量の案件がやってきます。
それは落とし物だったり、ペット探しだったり、といった「シャーレでなくとも良いもの」から、連邦生徒会への申し立てをシャーレを介しているもの、連邦生徒会の管轄だけどシャーレに送られてしまっているもの、といった「シャーレを仲介しているもの」だったり。
そして、お悩み相談や、先生の認可を受けなければならないものなどの「シャーレでなければならないもの」もしっかり存在しています。
これらは最終的にキヴォトス全体から一纏めにやってくるので、まずはこれの仕分けから。
事務仕事の量としては連邦生徒会からのものが大半。
全体の五割程度でしょうか?連邦生徒会に存在する各室から送られてくる、シャーレが行った事業に関連する資料や請求書、認可書類、そしてレポートなどの確認書類なんかが大半です。
次に多いのがトリニティ総合学園からのもの。
エデン条約で関わった結果、先生……シャーレと積極的に関わることにしたのか事業やお悩み相談なんかがたくさんくるようになりました。
他にもミレニアムや百鬼夜行、レッドウィンター、山海経などの書類があります。
基本は各自地区で完結しているので、これらはあんまり多くないですね。
一番少ないのは意外にもゲヘナ学園からのもの。1日に多くても数件しか届きません。
かなり騒動の絶えない学園だと聞いているんですけど……?
そんなことを考えつつ、各学園別に書類を仕分けたら次は先生の印が必要なものとそうでないものを分けます。
「こっちは先生の印鑑……こっちはサインだけ……こっちは……」
サクサクと分けつつ、暇なのでわたしはまた頭の中で考え事をします。
先生印は『連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの顧問の印』としての効力があるので、先生にしか押せません。
これは重要書類や連邦生徒会からの承認書類なんかに必要なものです。
先生印とは別に、シャーレのサインのみで済む書類もあります。
こちらは『シャーレの認可』の効力はありますけど、先生の印ほど効力が強いものではないです。
いつも当番の生徒さんや私がお仕事を手伝っているのはこちらが必要な書類です。
比較として、先生の印が必要なものは各部活や各学園、連邦生徒会がシャーレを利用しての強権を発動するためのものです。
例えば代表的なのは、トリニティでの『補習授業部』。
シャーレの強権を扱い、生徒の退学すら可能とするこの部活は先生の印でないと無理……らしいです。
まぁ書類に押す印の種類は欄に書いてあるので、内容を見て分ける、ということは必要ないんですけどね。
「さてと……」
学園別に先生のチェックが必要なものとそうでないものを分けたら、次は実際に書類を片付ける作業です。
サクサクとペンを操ってシャーレのサインを書いては、封筒に入れて各学園用に再度仕分けます。
連邦生徒会宛のものはまとめて回収されるので、一纏めにしておきます。
にしても連邦生徒会の書類、多すぎると思うんですが……どう考えても、シャーレに回さなくてもいい書類が結構あるんですよね……交通安全局関連とか……
……もしかしてサボってませんか?
いえ、今代の連邦生徒会長が居なくなってから連邦生徒会の仕事量は爆増したと聞いていますし……
連邦生徒会長を探すために人員を割いているのもあって、仕事が滞っているとか……でしょうか?
ともかく、仕事がたくさんです……緊急のものは基本無いのが救いでしょうか。
緊急のものは大体先生が直接行くんですけどね、今回みたいに。
はぁ……一緒に行きたいです。
窓の外を見れば、夜は更けていて未だ明けそうもないです。
「……はぁ」
先生が待ち遠しいけれどどうしようもないわたしは、一人静かに仕事を進めるのでした。