シャーレの夜に出る幽霊ちゃんとの生活   作:めろんムーン

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 アイドルマリーに脳を灼かれて危うく小説を書き続けられないところでした
 


生徒さん達です!に!

 

 

 

「やっほー先生!シャーレで噂の幽霊、見にきたよ!」

 

「う、うう……こ、こわい……」

 

「ユズちゃん、しっかりして?先生こんばんわ」

 

「もう、アリスちゃん、モモイ、落ち着いて!先生こんばんわ!」

 

 

 

 やってきたのは、アリス、モモイ、ユズ、ミドリ、そしてユウカ。

 

「お、ゲーム開発部のみんなとユウカ……ゲーム開発部が全員揃ってるのはわかるけど、なんでユウカまで?」

 

「アリスちゃんとモモイをこんな遅い時間に歩かせたら確実に問題を起こしますから、付き添いです……」

 

「あー……」

 

 現在時刻は20時。来る時は大丈夫でも、帰る時には確実に何か起こりかねない…………

 

「……ありがとう、ユウカ。忙しいだろうに」

 

「いえ……」

 

 

 

『わぁ、ゲーム開発部の皆さんですね!』

 

 今回は、前回の反省を活かして最初からミズキがスケッチブックとペンを持っている。

 

「でました!幽霊です!」

 

「本当に幽霊だ!」

 

 アリスとモモイがすぐにミズキに反応し、アリスがミズキが浮いている下でぴょんぴょんとスケッチブックに触ろうとしている。

 

「このスケッチブックが幽霊の正体ですね!アリス、捕まえます!」

 

「違うよアリス!多分スケッチブックを持ってる幽霊がいるよ!」

 

「なるほど!」

 

 これはモモイが正しい。アリスがそれを聞いて、スケッチブックを取ろうとぴょんぴょんしていたのをやめる。

 スケッチブックを取られると会話できなくなるミズキは、必死に上にスケッチブックを持ち上げてあわあわしていた。

 

『スケッチブックがないと皆さんと喋れないのでやめてください!』

 

「わかりました!アリスは正しく幽霊とコミュニケーションを取ります!」

 

 

 

 …………楽しそうでなにより!

 

 

 

「あわ、あわわ…………本当に幽霊がいる…………スケッチブックが浮いてる…………」

 

「ゆ、ユズちゃん大丈夫、先生が優しい子だって言ってたし…………」

 

「う、うう……アリスちゃんとモモイが幽霊さんのこと怒らせないと良いけど…………」

 

 ユズが怯えてる……

 

「大丈夫だよ、ユズ。ミズキはいい子だから」

 

「う、うう……」

 

「ほ、ほら……ちょっと話してみたら多分怖く無くなるよ」

 

「…………が、頑張る……」

 

 こうしてユズも少しビクビクしながら、ミドリと一緒にミズキのところへ行った。

 

 

 

「こ、こんばんわ……幽霊さん……」

 

『こんばんわ!ユズさんですね!先生から聞いてます!』

 

「せ、先生から…………?」

 

『はい!ゲーム開発部の部長さんは、勇気のある優しい子だって聞いてます!』

 

「え、えへへ……そうかな……」

 

「そうだよ、ユズちゃん。今だって幽霊さんに勇気を出して話しかけたし」

 

「そ、そうだよね……ミドリ、ありがとう……」

 

『あ、あとわたしには「ミズキ」っていう名前があります!幽霊ではなく、そっちで呼んでもらえると嬉しいです!』

 

「わかりました!アリスは幽霊をミズキと呼びます!」

 

「わかったよ、ミズキ!」

 

「ミズキさん……よろしくおねがいします……」

 

「よろしくお願いします、ミズキさん」

 

『はい!よろしくお願いします!』

 

 

 

 うん、ユズも問題なさそう。

 

「先生、あれは本当に幽霊なんですか?」

 

「そうだよユウカ」

 

「何かしらああやってスケッチブックを浮かせる機械とか、自動筆記機能があのスケッチブックにあるとか……」

 

「ちゃんとあのスケッチブックは普通のやつだし、機械も使っていないよ」

 

「うーん……幽霊なんて非科学的なものは信じたくないですが……」

 

「…………私からしたら銃弾が当たってもアザ程度のユウカたちも十分非科学的だよ」

 

「うっ……た、確かに…………」

 

 本当、どうなっているんだろうね……少し羨ましいよ。私は1発でも当たったら危ないからね……

 

「それに、キヴォトスではたまに科学では説明できないことも起きるでしょ?」

 

「それは、まぁ……そうですね」

 

 ……この間あった、デカグラマトンのこととか……ミズキは寝ていて、何も知らなかったみたいだけど。結構大掛かりな事件だったから、聞いた時に驚いてたね。

 

「ミズキは確かにしっかりいるから。ちゃんと信じてあげて?」

 

「…………うーん、そうですね。わかりました、先生がそういうなら信じます」

 

 うん、よかったよかった。ユウカが信じてくれるなら、多分大半の生徒はミズキのことを信じてくれるだろうし……たぶん。ミレニアムの生徒が一番オカルトとかを信じないだろうなとは思ってたけど、結構すぐに受け入れられていてほっとした。

 

 

 

「ミズキ!アリスの仲間になってください!」

 

『な、なかま……ですか?』

 

「そうです!勇者の仲間にはモンスターがなることもあります!」

 

『も、モンスター!?わたし、モンスターだと思われてるんですか!?』

 

「あ、アリスちゃん……人にモンスターって言うのは流石にダメだと思う……」

 

「そうだよアリス!キヴォトスでは人にモンスターって言うのは恥ずかしいことなんだよ!」

 

「うん、流石に人にモンスターって言うのはダメだと思う……アリスちゃん、ミズキさんはどちらかと言うとNPCだよ」

 

「なるほど!」

 

『あと、わたしはシャーレの建物から出れないんです。だから、仲間になるのは難しくて……』

 

「ではミズキはエリア限定のNPCだったんですね!」

 

『え、えーっと……多分そうかな?』

 

「そうですか……残念です」

 

『でも、仲間にはなれないけど、友達にはなれますよ!』

 

「……!なるほど、友達!」

 

『そうです!アリスちゃんも、モモイちゃんとミドリちゃんとユズちゃんも!お友達になりませんか?』

 

「はい!アリスはミズキと友達になります!」

「うん、なるよ!」

「私も」

「うん、よろしくねミズキちゃん」

 

 

 

 うん、いい感じに話がまとまったね。

 

『ユウカさん!ユウカさんもお喋りしませんか?』

 

「そうです!ユウカもミズキと話すべきです!」

 

「わ、私?」

 

 私の隣でゲーム開発部とミズキを見ていたユウカが、突然呼ばれてびっくりする。

 

『はい!ユウカさんのことも先生がたくさん話してくれましたから、わたしもたくさんお話ししたいです!』

 

「そ、そうね……私も、少し幽霊とコミュニケーションを取ってみたいとは思ってたし……わかったわ」

 

 そうしてユウカもミズキと話に行き、わいわいとみんなで交流を始めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────あ、もうこんな時間!」

 

 話していたユウカがふと時計を見ると、時間は23時を回っていた。

 

「みんな、帰るわよ」

 

「えー!」

 

 反応したのはモモイ。ミドリとユズは当然とばかりに帰る準備を始めた。

 

「えーじゃないわ!明日も学校あるわよ!」

 

「ぐぬぬ…………仕方ない……じゃあね、ミズキ!」

 

『はい!さようなら!』

 

「ミズキちゃん、また今度話そうね」

「ミズキさん、また今度……」

 

 ミズキに挨拶するミドリとユズ。

 

『はい!またお話ししましょう!』

 

「アリスは帰ります!ミズキ、また話しましょう!今度はクエストをください!」

 

『く、クエスト…………?』

 

「はい!NPCは勇者にクエストをくれます!きっと幽霊なら固有のクエストがあるはずです!」

 

『あ、あはは……か、考えておきますね』

 

 

 

 こうして、ゲーム開発部たちとミズキは友達になり、交流を持つことができたのだった。

 

 

 

 

 

「ゲーム開発部の皆さんは元気いっぱいでした……」

 

「そうだね。でも、ミズキが皆と友達になれてよかったよ」

 

「はい!あ、友達といえば……」

 

「ふふ、補習授業部のみんなともなったよね」

 

「そうですね…………ハナコさんやコハルさんは、とっても独特な方でしたが……」

 

「あ、あはは……」

 

 そうして私たちは、ひとりひとりが個性的な補習授業部とミズキの出会いを思い出すのだった。

 

 

 




 次回は遅くなるかもしれません

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