シャーレの夜に出る幽霊ちゃんとの生活   作:めろんムーン

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 気がついたらハナコの語尾の♡が大増殖してました
 これでも減らした方です


生徒さん達です!さん!

 

 

 

 ゲーム開発部がやってきた翌日の夜。

 

「先生こんばんわ。みんなで幽霊を見にきた」

 

「うふふ、夜にしか出てこない女の子……いったい何をするためなんでしょう……♡」

 

「へ、変なこと言わないで!先生の話なら小さい女の子なんだから!」

 

「あらあら、別に変なことは言ってませんよ?ただ、ナニをしているんでしょう……と思いまして♡」

 

「発音が卑猥!えっちなのはダメ!死刑!」

 

「あ、あはは……お二人とも、そこらへんで……」

 

 やってきたのは補習授業部のアズサ、ハナコ、コハル、そしてヒフミだった。

 

 

 

「やあ、みんな。みんなもミズキと話に来たの?」

 

「はい、先生。みんな、幽霊はどのような物なのか興味があって…」

 

「うふふ、幽霊なら誰にも見つからないからあんなことやこんなこともいっぱいできるんでしょうか♡」

 

「な、何聞くつもりなのよ!ダメだからね!」

 

「誰にも見つからない……とても強力な偵察兵になれるな」

 

 

 

『わぁ、補習授業部の皆さんですね!』

 

 今回も最初からスケッチブックとペンを持って、宙に浮いているミズキ。

 

「あ、あなたがミズキさんですか?」

 

『そうです、ヒフミさん!よろしくおねがいします!』

 

「こ、こちらこそよろしくお願いします!」

 

 うん、さすがヒフミ……模範的な挨拶だね。

 

 

 

「こんばんわ、ミズキさん♡浦和ハナコと申します♡」

 

『ハナコさんですね!よろしくお願いします!』

 

「早速ですけれど、一つ質問が……」

 

『?』

 

「ミズキさんの好きな──「えっちなのはだめ!!死刑!!!!」──あら♡」

 

 ハナコの発言に割り込んだのは、コハル。

 

『あ、あの……?』

 

「まだ私、何も言ってないですけど……」

 

 ハナコの方は楽しんでいるようだが……困惑するような2人の様子を気にせず、コハルは喋るのを続けた。

 

「言わなくてもわかるの!ダメったらダメ!ハナコの言葉に耳を貸しちゃダメなんだから!」

 

『そ、そうなんですか……?』

 

「そうよ!」

 

 フンス!というような擬音が聞こえてきそうなくらい鼻息荒く肯定したコハル。

 そこに、わざとらしく悲しそうな声を出したハナコが喋りかける。

 

「悲しいです、コハルちゃん……私はただ、ミズキさんと親交を深めようと……」

 

「どうせえっちなこと聞こうとしたんでしょ!」

 

「あら、バレてました♡」

 

『え、えっちなこと……?』

 

 いまいちわかっていないようなミズキの反応に、ハナコもハッとした様子になる。

 

「あら、あらあらあら♡ミズキさんはまだ純粋なお年頃の幽霊さんなんですね♡」

 

『えっと、えっと……?』

 

 話に追いつけていないミズキが、混乱している……とりあえず助け舟を出してあげようかな。

 

「ハナコ、その辺にしてあげて」

 

「はい、先生♡あんまりしつこいのもダメですもんね♡」

 

 私に注意されて、スッと身を引くハナコ。こういうところは素直なんだけどね……

 

 

 

 さて、次は……

 

「ミズキ、こっちの子はコハルって言うんだよ。ほら、コハル」

 

『えっと、こんばんわコハルさん!』

 

「あ、えっと……こんばんわ」

 

 私に紹介されてミズキが初めて会う人であることを思い出したのか、一歩引いたような会話の姿勢になってしまったコハル。

 

『えっと、コハルちゃんは補習授業部の中でも1番の頑張り屋さんだって聞きました!』

 

 ミズキが話を切り出し、コハルがぴくりと反応した。

 

「!」

 

『あと、正義実現委員会のエリートとも!』

 

「!!!」

 

 途端に、一歩引いた姿勢だったコハルが、自信満々になって顔を明るくした。

 

「そうよ!私は正義実現委員会のエリートなの!」

 

『おー!』

 

「将来はちゃーんと正義実現委員会を引っ張っていくんだから!」

 

『すごいです!』

 

 うんうん、しっかりコミュニケーションを取れるようになったみたいだね。

 

 

 

『えっと……ヒフミさん、ハナコさん、コハルさんと話したので、最後は……』

 

「アズサちゃんですね!」

 

「ああ、私だ」

 

 ヒフミに引っ張られてやってきたのは、コハルとハナコがミズキと会話するのを邪魔しないように後ろの方にいたアズサだった。

 

「私は白洲アズサ。よろしく」

 

『はい!よろしくお願いします!』

 

「ミズキは物をすり抜けたり、自在に動かしたりできると聞いたんだけど……」

 

『はい、できますよ?』

 

「じゃ、じゃあ……このペロロ様が空を飛んだりもできるのか?」

 

 スッとバッグから取り出したのは、モモフレンズのペロロ。

 

「っ!!」

 

 そして、ペロロが大好きなヒフミがそれに反応する。

 

「そ、それは……!トリニティ限定ペロロ様、『キングバードペロロ』様のぬいぐるみじゃないですか!?」

 

『キング……』

「ばーど……」

「ペロロ様……ですか♡」

 

 アズサが取り出したのは、翼が非常に大きくなり、羽ばたくようなポーズをとっているペロロだった。

 

 

 

「翼の生えた生徒の多いトリニティ総合学園とのコラボグッズ企画で期間限定生産されたレアペロロ様!一般販売品でしたので入手しづらいというわけではありませんが、私も持っていますが、すでに生産は終了済み……まさかアズサちゃんも持っているとは……!」

 

 熱く語り始めたヒフミ。

 

「うん、都合よく買える機会があって買えたんだ。そして、幽霊が物を浮かせられると聞いてピンときた」

 

「なるほど……キングバードペロロ様は、大空に羽ばたくのをコンセプトに作られた物……通常のペロロ様と異なる巨大な翼を左右に広げ、顔も通常の正面を向いているものと違い少し上側、水平にした時に斜め下を見ているような位置になっています」

 

 お、おお……

 

『?????』

 

 あ、ミズキ理解できてないね……まぁ初対面だし……うん……仕方ない。

 

 

 

「ぬいぐるみではありますが、店頭展示などでは天井から吊られたりなどが行われていました。ですが、それでは空を飛んでいるとは言えない……そうですね!?」

 

「うん、さすがヒフミ。私はこれが宙に浮いているところを見たい」

 

「なるほど……確かに私も見てみたいです……!さすがアズサちゃんです……!」

 

 

 

『え、えっと……とりあえず、そのペロロさま?っていう鳥さんを浮かせればいいんですか?』

 

「うん、大丈夫」

 

『では、直接私が羽ばたかせますね』

 

 確認をとったミズキがスケッチブックとペンを近くにふわりと浮かせ、アズサの手からスッとキングバードペロロ様を持ち上げた。

 

 

 

「ぱたぱた〜♪」

 

 ヒフミたちには聞こえていないからか、声を出しながらぱーっと宙を浮かんでキングバードペロロを持ちながら飛び回るミズキ。

 

 ……小さい子が遊んでいるように見えて、とても可愛い……本人に言ったら怒られるだろうけど。

 

「わぁ!本当にペロロ様が飛んでるみたいです!」

 

「ああ!」

 

 ヒフミとアズサの2人は目を輝かせてそれを見つめている。

 

「あらあら、2人とも目を輝かせてますね♡」

 

「あれのどこがそんなにいいの……?」

 

 大してモモフレンズに興味のないハナコとコハルは、キングバードペロロではなく楽しんでいるヒフミとアズサの様子を見てそんな感想をこぼした。

 

 

 

「ふわ〜♪ぱたぱた〜♪ぱた──はっ!」

 

 あ、目が合った。

 

「そ、そういえばせんせいは見えるんでした!」

 

 完全に忘れてキングバードペロロを飛ばすことに夢中だったらしいミズキ。

 

「は、はぅぅ……///」

 

 恥ずかしくなってしまったのか、飛ばすのをやめてアズサの元にキングバードペロロを返し、スケッチブックで顔を隠しながらアズサたちとの交流に戻っていく。

 

「せ、せんせい……忘れてください……」

 

 …………(にっこり)

 

「せ、せんせい!忘れてくださいね!?本当に!!」

 

 …………あんなに可愛いミズキの動作を忘れるのはちょっと…………

 

「う、うう!何か言ってくださいよ!」

 

「ごめんね、ミズキ……でも、ちょっとそれは無理かな」

 

「せんせー!!??」

 

 

 

「あらあら♡ミズキちゃんと何をお話ししていたんですか?」

 

 ミズキがスケッチブックでアズサたちと交流している間に、さっきのやりとりについてハナコが尋ねてきた。

 

「ああ、ペロロを飛ばしているミズキの仕草が可愛くてね。でも、私に見られて恥ずかしくなっちゃったみたいで、忘れてくれって」

 

「あらあら♡」

 

「私は生徒との思い出は覚えておきたいから、もちろん覚えておくけどね」

 

 そういうと、ハナコはハッとした後に少しイタズラを思いついたような顔をして、口を開いた。

 

「うふふ、女の子の恥ずかしいところを見てそれを覚えておくなんて……先生も隅に置いて置けませんね♡」

 

「そ、そういうわけじゃないからね!?」

 

「うふふ、どうでしょう♡」

 

「ハナコ!?」

 

 すると話をこっそり聞いていたらしいコハルがスッと近づいてくる。

 

「こ、コハル……?どうしたの……?」

 

「せ、先生……は、恥ずかしいところを……!?」

 

「こ、コハル!?」

 

「えっちなのはダメ!死刑ーー!!」

 

「コハルーーー!?!?」

 

 

 

 こうして夜も更けていき、時間はあっという間に23時ごろになってしまった。

 

「あら、そろそろ帰らないといけませんね♡」

 

「あ、本当ですね……皆さん、そろそろ帰りましょう!」

 

 ハナコが最初に気がつき、ヒフミがアズサとコハルに声をかける。

 

「うん……」

 

 コハルは既に眠いのか、少しポヤポヤとしながら返事をした。

 

「あら、コハルちゃん眠そうですね♡シャーレにお・と・ま・り♡しますか?」

 

「ううん……ちゃんとかえる……」

 

「うふふ、じゃあ私が連れて帰りますね♡」

 

 ハナコがコハルと手を繋ぎ、帰る準備を済ませる。

 

「では、私たちも」

 

「ああ」

 

 ヒフミとアズサも支度を済ませた。

 

『補習授業部の皆さん!ぜひまた遊びにきてくださいね!』

 

「うん、またくる……」

 

「はい、今度はあんなことやこんなこともいっぱいお話ししましょうね♡」

 

「あ、あはは……ミズキちゃんはウェーブキャットさんが気になったようなので、今度持ってきます!」

 

「うん。スカルマンも少し興味を持ってくれてたみたい。今度はしっかり持ってくる」

 

『わぁ!ありがとうございます!楽しみにしていますね!』

 

 い、いつのまにかミズキにモモフレンズの布教が終わっていたみたい……

 

「じゃあみんな、また今度」

 

「はい!先生、ミズキちゃん、さようなら!」

「また来ますね♡」

「また遊びに来る」

「うん……さよなら……」

 

 こうして、補習授業部とミズキの出会いは幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

 

「みなさんとっても面白い方でした。ハナコさんのあんなことやこんなこと……っていうのが、なんなのか少し気になりますけど……」

 

「……き、気にしなくていいと思うよ」

 

「そうですか?」

 

「うん」

 

 ハナコにはちゃんと口止めしておかなきゃ……!

 

 

 

「あ、もうこんな時間ですね」

 

「本当だね。いつもより長く感じたよ」

 

「ふふ、わたしもです」

 

 そうして寝る準備を済ませ、今日もミズキと一緒に寝室へ行く。

 

「では、電気を消しますね」

 

「うん」

 

 こうして、今日もまた1日が終わっていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……せんせい、眠りましたか?

 

 

 

 ……えへへ、せんせいと一緒に寝ると心がふわふわします

 

 

 

 ……せんせい、大好きです…………

 

 

 

 

 

 …………なにか、聞こえたような……?

 

 

 





 エデン3章の復習が終わっていないので、次回投稿は遅れそうです

「高評価……感想……ください……むにゃ」
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