仮面ライダーガヴ&ひろがるスカイ!プリキュア   作:仮面大佐

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第10話 トリック オア ダンス!

 スイクス・ストマック/仮面ライダーボイクスと邂逅したソウマとひろがるスカイ!プリキュアの面々。

 その時に、黒ソラとも邂逅した。

 それからしばらくして、ハロウィンの季節になった。

 ブンブンには、子供達が来ていた。

 

「「ハッピーハロウィン!」」

「お菓子ちょうだい!」

 

 ソウマと陽香がそう言うと、子供達が2人の元に向かう。

 ちなみに、スイクスとクリスの姿もあった。

 

「トリックオアトリート!お菓子をくれないと悪戯するぞ〜!」

「ええっ!?はい!どうぞ、これ!お菓子。イタズラしないで。お菓子、これもどうぞ」

 

 子供がそう言うと、ソウマは子供達にお菓子を配っていく。

 

「ハッピーハロウィン……お菓子をあげないとイタズラ……するぞ……」

「ハッピーハロウィン」

「ありがとう〜!じゃあね〜!」

 

 スイクスやクリスもお菓子を配っていた。

 子供達はそう言って、帰って行った。

 

「お菓子が貰えるなんて……………ハロウィンって最高のイベントだね!」

「ふぅ〜……………ひと段落。お菓子を補充…………。ウマソー。あれ?」

 

 ソウマがそう言う中、陽香はお菓子を補充して、ソウマに話しかける。

 だが、すでにソウマはブンブンから居なくなっていた。

 その頃、辛一はスマホを取り出して、仮面ライダーとSNSで検索をする。

 すると、ヴァレンの姿が映っていた。

 

「もう俺の噂が広まってる…………やっぱ、正体は隠すべきだな」

 

 辛一はそう呟く。

 自分が変身した仮面ライダーヴァレンのことが広まっている為、正体は隠すべきだと。

 すると、音楽が聞こえてくる。

 辛一が音楽のした方を向くと、そこには二人組の女の子が踊っていた。

 

「……………ごめん。また遅れちゃった」

「いいよ。ちょっと休も」

「うん」

 

 1人がそう言うと、もう1人がそう言い、休憩に入った。

 2人が休む中、1人が口を開く。

 

「田村さんみたいに踊れたらなぁ…………」

「分かる!あの子、めっちゃ上手いよね」

「うん。小さい頃からやってたらしいよ。………でも、最近見かけないよね」

「あっちの学校の子が言ってたけど、ずっと休んでるんだって。それに……………行方不明なんじゃないかって……………」

「えっ?」

「あの子の家、例のトンネルの近くだし…………」

「えっ?例の怪物が出るって噂の…………?」

 

 2人はそんな風に話していく。

 それを聞いた辛一は。

 

「怪物…………?」

 

 その言葉に反応していた。

 その頃、シータとジープは、ソラシド市の地図を見ながら話し合っていた。

 すると、そこにニエルブがやってくる。

 

「例のもの、持ってきたよ」

「ありがとう!ニエルブ兄さん!」

「まさか、兄さんが力を貸してくれるなんて!」

「君たちのガッツに……………応えたくなってね」

 

 ニエルブがそう言うと、シータとジープはそう言い、ニエルブはそう言いながら、ある装置を見せる。

 どういう事かというと、シータとジープは、ランゴに掛け合っていた。

 

「待って、ランゴ兄さん!」

「俺たちに、もう一度チャンスをくれ!」

 

 シータとジープはそんな風に掛け合う。

 ソウマ/仮面ライダーガヴ、ひろがるスカイ!プリキュアのデータを見ていたランゴは口を開く。

 

「……………チャンス?」

「今度こそ……………必ず赤ガヴの奴を始末する!」

「そして、質のいいヒトプレスを2ケース………ううん!5ケース仕入れる!」

「……………期限は?」

「「………………十日!」」

 

 ランゴがそう聞くと、2人はそう答える。

 そんな風に掛け合った結果、十日の猶予が生まれたのだ。

 ニエルブは、シータとジープに話しかける。

 

「仕入れの方は大丈夫なの?」

「問題ない」

「ヒトプレスの中でも、特に質のいい物を集めている最中だ」

 

 ニエルブがそう聞くと、シータとジープはそう答える。

 シータが持っている資料には、ヤドカリの様なグラニュートの写真が載っていた。

 その頃、辛一は2人に接触しようとした。

 

「明日、一緒に行こ」

「そうだね」

「こんにちは。ちょっと良いかな?今、怪物の話をしてたよね?詳しく聞きたいんだけど、いい?」

「……………誰?」

 

 その2人がそう話すと、辛一はそんな風に声をかける。

 少女達が警戒する中、辛一は口を開く。

 

「ああ……………ごめんね。俺、フリーでライターやってて……………怪しいもんじゃ…………」

「きらりちゃん、逃げて!こいつ、誘拐犯かも!」

「は?えっ?ちょっ…………!?」

 

 辛一がそう言いながら名刺を取ろうとするが、片方の子が防犯ブザーを鳴らして、きらりと呼ばれた子は逃げていく。

 

「ち、違いますよ!誤解です!」

 

 辛一は、誘拐犯扱いされた事に対して、周囲に釈明しつつ、きらりという子を追っていく。

 その頃、ある場所では。

 

「トリック・オア・トリート!」

「はい、ハッピーハロウィン」

「ありがとう!」

 

 女性が子供達にお菓子を渡していた。

 すると。

 

「トリック・オア・トリート!」

「……………あなたも?」

 

 そこにソウマがやってきたのだ。

 その女性は戸惑いながらそう言う。

 

「ハッピーハロウィン…………」

「ハッピーハロウィン!」

 

 女性が戸惑いながらそう言うと、ソウマはそう答える。

 それから、ソウマは色んなところに赴き、お菓子をもらっていた。

 

「こんなにたくさん嬉しいな!これはどんな味がすんのかな……………」

 

 ソウマはお菓子をもらえた事でご満悦の様で、キャンディを見ながらそう言う。

 すると、きらりがソウマの目に入る。

 ソウマは話しかける。

 

「あ。お菓子いる?どうぞ、どうぞ!」

「え?いいの?」

 

 ソウマがそう話しかけると、きらりはそう言い、お菓子を受け取ろうとする。

 だが、直前で思い止まる。

 

「ダメ。お菓子、嫌いだから」

「え?お菓子嫌いなの?」

「そうは見えないけどな」

 

 きらりはそんな風に言う。

 ソウマがそう聞くと、辛一がそう言いながら現れる。

 

「あっ…………誘拐犯!」

「えっ!?誘拐犯!?」

「だから違うって!……………何だその格好?」

「ハロウィン!一緒にやる?楽しいよ!」

「やんねぇだろ……………」

 

 きらりがそう言うと、ソウマはそう言い、辛一は否定する。

 仮装をしていたソウマに、辛一がそう話しかけると、ソウマはそう聞く。

 辛一がそう答える中、きらりはこっそりと逃げていた。

 

「ちょっ…………待てって!俺は話聞きたいだけで……………!」

 

 辛一はそう言いながら追いかけていく。

 ソウマが辛一を見送っていると。

 

「あれ?ソウマ君」

「あ、ましろちゃん!」

「こんな所で何してるの?」

 

 そこに、ましろが現れた。

 ましろがそう聞くと、ソウマが口を開く。

 

「ハロウィン!お菓子を貰ってたんだ!」

「へ、へぇ〜……………そうなんだ。あ、良かったら、ソウマ君、これあげるよ」

「えっ?良いの?」

「うん!」

 

 ソウマがそう聞くと、ましろは何とも言えない表情を浮かべる。

 ましろは何かを思いつくと、あるグミをソウマに渡す。

 それは、スカイグミと呼ばれる物だった。

 ソウマはそれを受け取った。

 その頃、ブンブンでは、スイクスが口を開く。

 

「これ、クリスが用意したのか?」

「ちょっとしたお試しという奴です。眷属はスイクス様のサポートをする仲間ですから」

「そうだな……」

 

 スイクスがそう聞くと、クリスはそう答える。

 ブンブンの部屋のテーブルには、うす塩味のポテトチップス、唐辛子味のポテトチップス、チョコレートやマシュマロに、グミなど、これまでソウマが食べてきたお菓子だらけだった。

 すると、トイレに行っていた陽香が口を開く。

 

「ちょ、これどうしたの?」

「私がスイクス様に用意したお菓子です」

「家、金持ちみたいな感じ?」

「様々な企業と取引や得た情報を報告したりして稼いでおります」

 

 陽香がそう聞くと、クリスはそう答えながら、スイクスが開発した水色のガヴフォンの画面を陽香に見せる。

 

「株!?マジ!?」

「マジでございます」

「……………初耳なんだが」

「スイクス様もメイドとやらに興味があってメイド喫茶で働いていますのでその仕返しです。お嬢様ばかりズルいです」

 

 陽香が驚く中、スイクスはそんな風に呟く。

 クリスはそんな風に言う。

 現在、スイクスはあの騒動があったメイドカフェで働いていたのだ。

 すると、陽香が口を開く。

 

「2人って、仲良いんだね」

「50年も付き合っていますから当然です」

「50年!?今、何歳?」

「秘密です。人に年齢を聞くのはマナー違反ですよ」

「ごめんごめん」

 

 陽香がそう聞くと、クリスはそんな風に言う。

 それを聞いた陽香が驚く中、クリスはそんな風に誤魔化す。

 その頃、辛一はきらりの事を追っていた。

 途中、ガトー・コキーユという店を通る。

 

「ガトー・コキーユです!ハッピーハロウィン!」

 

 店員がマドレーヌを配っていたが、きらりはそれを無視する。

 すると、店員と辛一がぶつかる。

 

「「うわっ!?」」

「あっ……………すんません!」

「いえいえ、大丈夫です。ありがとうございます」

 

 辛一と店員がぶつかってしまい、店員がマドレーヌを落としてしまい、辛一も拾うのを手伝う。

 

「あなたも、ハッピーハロウィン」

「いや……………俺、甘いの苦手なんで。すいません」

 

 店員がそう言いながらマドレーヌを渡すが、辛一はそう断って、きらりの後を追う。

 きらりは交差点についていた。

 辛一が追いつきそうになり、きらりは赤信号であるのにも関わらず、渡ろうとする。

 

「危ねぇ!」

 

 辛一はそう叫びながら、きらりを止める。

 車とぶつかりかけたが、難を逃れた。

 辛一は口を開く。

 

「信号赤だぞ!?ちゃんと確認してから渡れ!!」

「ごめんなさい……………」

「いや……………知らない奴に付き纏われたら、そりゃ逃げるよな。俺が悪かった。怪物の事聞きたくて……………つい…………」

 

 辛一はそんな風に叫び、きらりはそう謝る。

 だが、元を辿れば、辛一が付き纏っていたのが原因であり、それに気づいた辛一は、そんな風に謝る。

 辛一がそう言うと、きらりが口を開く。

 

「そんなに…………怪物好きなの?」

「いや……………逆だな。死ぬほど嫌い」

「……………いいよ。教えてあげる」

 

 きらりがそう聞くと、辛一はそう答える。

 きらりは、辛一の質問に答える事にした。

 そんな中、先ほどの店員が別の場所にいた。

 

「ふぅ……………」

「見つけた」

 

 その店員が一息つくと、そこにスイクスが現れる。

 

「なんですか?私に用でも?」

「このマドレーヌを使って、人間達をヒトプレスにしてたみたいだけど」

 

 その店員がそう聞くと、スイクスはそう言って、ガヴフォンにアイスボックスゴチゾウを装填して、見せる。

 その店員は、グラニュートだったのだ。

 それを見た店員は、顔色を変える。

 

「何もんだ?」

「アンタと同じグラニュートだ」

 

 店員がそう聞くと、スイクスはそう答えながら、ゴチゾウを武器…………アイスボックスバスターに装填する。

 

アイス!

EAT(イート)アイス!EAT(イート)アイス!

 

 スイクスはアイスボックスバスターにゴチゾウを装填すると、待機音が流れてくると共に、エネルギー状のアイスボックスがスイクスを包む。

 すると、スイクスは口を開く。

 

「変身!」

 

 スイクスはそう言うと、アイスボックスバスターのトリガーを引く。

 すると、ゴチゾウが展開する。

 アーマーが現れて、スイクスの姿が変わっていく。

 

CRASH(クラッシュ)ON(オン)

アイスボックス!ジャリジャリ!

 

  スイクスはボイクス・アイスボックスフォームに変身が完了する。

 

「成程なぁ。最近雇われたバイトが、赤ガヴ以外に始末されたって聞いたが、そのグラニュートはアンタだったのか」

 

 その店員がそう言うと、腹部からミミックキーを取り外して、グラニュート・ヤードに姿を変貌させる。

 

「オラァァァァ!」

「ふっ!ハアッ!」

 

 ヤードはスイクスに襲いかかり、ハサミで攻撃しようとする。

 だが、スイクスはヤードのハサミを躱して、アイスボックスバスターで攻撃していく。

 

「クソっ!コイツ強い!?赤ガヴよりも戦闘が慣れてやがる!」

「当たり前だ。赤ガヴとは経験値が違うからね」

 

 ヤードがそう言う中、スイクスはそう言う。

 スイクスは、アイスボックスバスター・ボックスガンモードで冷凍弾を連射して、ヤードに接近しボックスブレードモードに変形させ、切り裂く。

 

「がはぁっ!?」

「止めだ」

 

 スイクスはそう言うと、アイスボックスバスターをボックスガンモードに変形させて、ボックスボルバーを操作しようとする。

 すると、次の瞬間、物凄いスピードで何者かが大鎌でボイクスを切りかかる。

 

「オラァっ!」

 

 正体はグロッタ・ストマックだった。

 グロッタは、大鎌を使って、ボイクスの腹部を狙うもアイスボックスバスター・ボックスブレードモードに瞬時に変形させており、刃で受け止めて、大鎌が凍っていくのを見て距離を取る。

 

「厄介な能力ね」

「グロッタの姉貴!助かりました!」

「アンタはさっさとヒトプレスに集中しな!クビになりたくなかったらとっとと退きな。」

「はい!」

「待て!」

 

 グロッタが鎌を地面に叩きつけて、氷を割ると、ヤードはそう言う。

 グロッタがそう言うと、ヤードは撤退して、スイクスが追おうとするが、グロッタが立ちはだかる。

 

「アンタの相手は私。確かアンタの両親は私が始末したんだっけ?」

「……黙れ」

「あの時はビビりで人前に出るのも無理だったのを見ると、笑えるわねぇ」

「その口を黙らせてやる……………!」

 

 グロッタがそう言うと、スイクスの声に怒りの気配が滲み出る。

 すると、グロッタが口を開く。

 

「アンタの弱点は知ってんだよ。氷のグラニュートは本来、太陽の光に敏感に反応する」

 

 グロッタはそう言うと、一枚の鏡を地面に落とし反射させ、光がボイクスの方に放射される。

 すると。

 

「がはぁっ!?まずい……体が溶けて……」

 

 その光を浴びたボイクスの鎧が溶け始めていた。

 スイクスは、太陽に弱い性質を持っていた。

 スイクスが地面に倒れると、複数のアイスボックスゴチゾウがスイクスの前に現れ呼びかける。

 

「アイス!アイス!」

「分かった」

「させないよ!」

「スイクス様!」

 

 アイスボックスゴチゾウがそう言うと、スイクスは頷くが、グロッタは逃そうとしなかった。

 すると、クリスが怪人態の姿で双剣を持ち、氷の衝撃波を放つ。

 すると、土煙が辺りに立ち込めて、晴れるとスイクス達の姿は無かった。

 

「一筋縄じゃいかなそうね」

 

 グロッタはそう言うと、その場から去っていく。

 辛一は、きらりから話を聞く。

 

「嶺原トンネルね…………」

「怪物みたいな影を見た人とか、声聞いた人とか。色んな噂があって…………」

「そこに来て、近所の子の行方不明疑惑………」

 

 辛一がそう呟くと、きらりはそう言う。

 辛一はきらりから聞いた情報をまとめると、口を開く。

 

「ありがとうな。後は現地行って調べてみるわ」

「えっ?怖くないの?死ぬほど嫌いなんでしょ?」

「……………そう。だから調べるんだ」

「危ないよ……………」

「分かってるよ。でも……………何があってももう、進むしか無いから」

 

 辛一がそう言うと、きらりはそう聞く。

 辛一の脳裏には、総司と自分の母親がグラニュートによって奪われた記憶が蘇っていた。

 辛一がそう言うと、きらりは口を開く。

 

「よく分かんないけど、目標があるんだね。私と同じだ」

「同じ?」

「うん。私……………アイドルになりたいんだ。その為に歌とダンスを頑張ってるし、大好きなお菓子も我慢してる」

「あぁ〜……………それでお菓子拒否ってたわけだ」

 

 きらりがそう言い、辛一が首を傾げると、きらりはそう言う。

 それを聞いた辛一は、納得した。

 

「うん。田村さんみたいに上手くなる為」

「田村さんって……………行方不明かもっていう?」

「うん。同じダンススクールの子」

 

 きらりがそう言うと、辛一はそんな風に考える。

 ダンススクールに何かあるかもしれないと。

 

「その教室、俺も見学出来る?」

「明日、レッスンがあるから……………聞いてみたら?」

 

 辛一がそう聞くと、きらりはそう言う。

 その翌日、辛一はダンススクールを見学する事に。

 

『この中にグラニュートが紛れてるとしたら……………』

 

 辛一はそう言いながら、中にいる人たちを見ていく。

 

「はい、OK!OK、OK、OK!出来てる、出来てるよ!高瀬きらりちゃん、ちょっと遅れてる」

「はい」

「ほら、ここの、こう伸びる所」

 

 教師である原田先生がそう言う。

 すると、辛一はある事に気づく。

 それは、腹に何かが巻かれている事だった。

 

「あの腹…………」

「じゃあ、今日はここまで!」

「ありがとうございました!」

「はい。じゃあ、いつも通りね、お菓子を持ってきてるんで、欲しい人、並んで下さい!」

 

 辛一がそう呟く中、先生はそう言い、子供達は並んでいく。

 そんな中、きらりは並ばなかった。

 きらりがロビーで座っている中、辛一が話しかける。

 

「どうした?」

「……………周りの子と比べると、ダンスが下手で…………いっつも皆の足を引っ張っちゃう。皆にも悪いし……………もう、諦めた方がいいのかなって」

 

 辛一がそう聞くと、きらりはそう答える。

 きらりなりに思い悩んでいたのだ。

 すると、辛一が口を開く。

 

「ああ……………まあ、分かるけどね。自分だけ上手くいかなくて嫌になる感じ」

「分かるんだ……………」

「……………いいんじゃ無い?夢くらい諦めても」

「夢くらいって……………私だって、諦めたいわけじゃ……………」

 

 辛一はそんな風に言う。

 敢えて、突き放す様に言うと、きらりはそう反論する。

 すると、辛一が口を開く。

 

「じゃあ、続ければいいじゃん。周りと比べた所でキリねぇし。結局は、自分がどうなりたい……………どうしたいって事だと思うけどね、俺は」

「私は……………上手くなりたい。ダンスも歌もすごい……………私の理想のアイドルになりたいから!」

「じゃあそれが……………今のきらりちゃんの答えだ」

 

 辛一はそう言う。

 きらりの本音を引き出したのだ。

 きらりがそう言うと、辛一はそう言う。

 

「そうだよね。やるしかないね。じゃあさ、明日、いちご台公園来てよ。それまでに新しいステップを覚えるから見て欲しい!」

「えぇぇ……………俺も暇じゃないんだぞ」

 

 きらりはそう言うと、辛一はそう言う。

 すると、きらりの友達がやってくる。

 

「あっ!ねぇ!きらりちゃんの分、確保しておいたよ!」

「あ……………ありがとう!」

「うん!じゃあ、私、先に帰るね」

 

 友達がそう言いながらマドレーヌを渡すと、きらりはそれを受け取る。

 友達がそう言いながら帰る。

 すると、コートを着た男が出てくる。

 その男は、腹に腹巻きをつけて、ハンチング帽とサングラスをつけていて、ぱっと見は怪しかった。

 

「じゃあな、きらりちゃん!明日、公園で!」

「約束だよ!」

 

 辛一がそう言いながら出ていくと、きらりはそう言い、マドレーヌを見る。

 その頃、ソウマはというと。

 

「………………ハロウィンは昨日で終わっちゃったのか……………。お菓子もっと欲しかったな…………」

 

 ソウマはそう嘆きながら、公園のベンチに倒れていた。

 だが、すぐに起き上がる。

 

「まあ、これだけあればいっか!」

 

 ソウマはそう切り替えると、カゴからグルグルキャンディを取り出す。

 ソウマはそれを舐める。

 

「おお…………!」

 

 ソウマがグルグルキャンディを舐めると、あるイメージが出てくる。

 それは、ボクシングの会場みたいな場所で、目の前にスティック状のキャンディがあった。

 ソウマはそれを殴ったり蹴ったりするが、固かった。

 ソウマは齧るが、割れなかった。

 

「お!この飴、すっごい硬くて全然溶けない!他にもどんな味があるのかな?」

 

 ソウマはそう言うと、個別包装されたキャンディを取り出して、それを食べる。

 

「う〜ん!うん?」

 

 ソウマがそんな風に唸ると、ガヴから反応が出る。

 ソウマがチャックを開けると、そこからゴチゾウが三体現れる。

 現れたのは、グルキャン、ブルキャン、バクキャンの三体だった。

 グルキャンがベンチから降りようとすると、ソウマはキャッチする。

 すると。

 

「重っ!?君たち…………初めましてだね」

 

 ソウマはそう言う。

 グルキャンゴチゾウは、ソウマですら重いと感じるほどに重かったのだ。

 すると、ソウマはある事を思い出す。

 

「あっ、そうだ。ましろちゃんから貰ったグミも食べてみよう!」

 

 ソウマはそう言うと、ましろから貰ったスカイグミを取り出す。

 ソウマはスカイグミを食べる。

 

「おお〜…………!このグミ、なんか違う感じがする!」

 

 ソウマはそんな風に言う。

 すると、ガヴからゴチゾウが現れる。

 だが、そのゴチゾウは絵柄が何もないグミのゴチゾウだった。

 

「あれ?君は……………?」

「赤ガヴ発見」

 

 絵柄が何もないグミのゴチゾウを見て、ソウマが首を傾げると、背後からエージェントがバイクに乗って現れる。

 すると、ソウマのお菓子が入ったカゴを掻っ攫う。

 

「えっ?ああっ!あれは……………」

 

 ソウマはエージェントを見てそう言うと、ブルキャンゴチゾウをガヴに装填する。

 

キャンディ!

 

 その音声が鳴ると、上顎を閉じる。

 

EAT(イート)キャンディ!EAT(イート)キャンディ!

 

 ソウマがガヴドルを回転させると、デリカッションを押す。

 

ブルキャン!

 

 その音声が鳴ると、バイクが現れて、ソウマはそれに乗って、エージェントの後を追う。

 その頃、ソラ達はと言うと。

 

「……………それで、ここなんですよね?」

「はい。僕の友達の鳥が、ワニみたいな化け物が何かを食べていたと言っていたんですが、ここだと思います」

「そのワニみたいな化け物って…………」

「グラニュートでしょうね」

「とにかく、早く見つけよう」

 

 ソラがそう聞くと、ツバサはそう答える。

 友達の鳥から、ワニみたいな化け物を見たと聞いたので、そこまで来たのだ。

 それを聞いたましろ、あげは、エルちゃんはそう話す。

 すると。

 

「うぅ〜…………!やっぱり、闇菓子は美味いな…………!」

 

 そんな声が聞こえてくる。

 そこには、ワニの怪物の姿があった。

 ソラ達は頷くと、そのワニの怪物に話しかける。

 

「そこのグラニュート!」

「ああ?なんだテメェら」

「そんな所で何してるの!?」

「うるせぇな。人が闇菓子を食べるのを邪魔するんじゃねぇよ!」

 

 ソラとましろがそう聞くと、ワニのグラニュート……………グラニュート・アーリーはそう言いながら、攻撃をする。

 ソラ達はそれを躱すと、スカイミラージュを構える。

 

「「「「「スカイミラージュ!」」」」」

 

 5人はスカイミラージュを取り出すと、スカイトーンを装填する。

 

「トーンコネクト!ひろがるチェンジ!スカイ!(プリズム!)(ウィング!)(バタフライ!)(マジェスティ!)」

 

 5人はそう言うと、変身をする。

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」

「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」

「レディ…………!」

『ゴー!ひろがるスカイ!プリキュア!』

 

 ソラ達はプリキュアに変身して、グラニュート・アーリーと応戦していく。

 

「ハァァァァァ!」

 

 ソラはアーリーの攻撃を躱しつつ、アーリーに攻撃をしていく。

 

「はあっ!はっ!」

 

 ましろは、アーリーに向かって光球を放って、攻撃をしていく。

 

「ハアッ!てやっ!」

 

 ツバサは、ヒットアンドアウェイの要領で空中を素早く飛び、アーリーを翻弄しつつ攻撃していく。

 

「はっ!よっ!」

 

 あげはは、蝶形のバリアで攻撃を防ぎつつ、素早く動いて、アーリーに攻撃していく。

 

「ふっ!てやっ!」

 

 エルちゃんは、相手の懐に素早く潜り込み、アーリーに攻撃していく。

 5人の猛攻に、アーリーは押されていた。

 

「くっ…………!こいつら、強い…………!」

「私たちを甘く見たわね」

「一気に倒しましょう!」

 

 アーリーがそう言う中、あげはとソラはそう言う。

 すると、何処からともなく攻撃が飛んでくる。

 

「攻撃!?」

「一体誰が…………?」

「お久しぶりですね!」

「っ!?」

 

 突然の攻撃に、ツバサとエルが戸惑うと、そんな声が聞こえてくる。

 そこには、黒ソラの姿があった。

 

「もう1人の私…………!?」

 

 ソラはそんな風に呟く。

 その頃、辛一はきらりの友達を追う男を追っていた。

 そんな中、件の嶺原トンネルに近づいていた。

 

「あのトンネル……………怪物が出るトンネルって…………野郎!」

 

 辛一はそれを見て、男がグラニュートだと判断して、男による。

 

「待て!」

「何ですか?」

「お前、グラニュートだろ!その腹見せろ!」

「やめて下さい!」

 

 辛一は男に詰め寄り、腹巻きを捲る。

 すると、グラニュート特有のガヴは存在せず、カイロが貼ってあっただけだった。

 すると、腹を下した様な音が鳴る。

 

「カイロ?」

「お腹を……………壊しているんです…………」

 

 辛一が首を傾げると、その男は帽子とサングラスを外す。

 その男は、ダンススクールの先生だったのだ。

 

「じゃあ、何でそんな格好で生徒の後ろを?」

「うちの生徒が、この付近で行方不明になってるから…………!ああっ…………!また、何かあるんじゃないかと心配で…………!っていうか、あなた、何なんですか?」

「ああ…………すいません!腹に特徴がある人を探してて……………」

 

 辛一がそう聞くと、先生はそう答える。

 どうやら、生徒を心配しての行動の様だ。

 先生がそう聞くと、辛一はそう答える。

 すると、先生は口を開く。

 

「ああっ……………!」

「大丈夫ですか?」

「俺はもうダメだ……………!」

「すいません。すいません!」

 

 先生は腹を抑えながら去っていき、辛一はそう謝る。

 辛一がトンネルの方を見ると、きらりの友達はトンネルには入っていかなかった。

 すると、トンネルから男の子が出てきて、マドレーヌを食べる。

 

「美味しい…………!うわっ!?」

 

 その男の子がマドレーヌを食べると、男の子が舌で巻かれる。

 

「俺のお菓子、美味かったか?あだっ!?」

 

 男の子の後ろには、ヤドカリの様な見た目のグラニュートが居た。

 辛一は、ヴァレンバスターを撃ち、男の子を助ける。

 

「大丈夫か?」

「貴様……………!何者だ?」

「走れるか?向こうへ逃げろ」

「うん」

 

 辛一が子供にそう聞くと、ヤードはそんな風に言う。

 辛一が男の子を逃すと、口を開く。

 

「噂の怪物の正体はお前か」

 

 辛一はそう言うと、ヴァレンバスターにチョコドンゴチゾウを装填する。

 

チョコ!

SET(セット) チョコ!SET(セット) チョコ!

 

 装填すると、クラッキジャッキを操作すると、銃口みたいな形になり、ゴチゾウが展開する。

 電気ショックの様な音と、ゴチゾウの悲鳴の様な音が鳴る中、辛一はヴァレンバスターをヤードに向けて叫ぶ。

 

「変身!」

 

 そう言いながらトリガーを引くと、辛一の姿が変わっていく。

 

チョコドン!パキパキ!

 

 辛一はヴァレンに変身しながら、ヤードと応戦していく。

 

「お前、赤ガヴやあいつ(スイクス)の仲間か。狩場を嗅ぎつけられるとはな!」

「オラァッ!……………あいつ?」

 

 ヤードがそう言う中、辛一はドロップキックをするが、あいつという言葉に首を傾げる。

 そんな中、ソウマはエージェントの後を追っていた。

 エージェントがある倉庫に入ると、ソウマもその倉庫の中に入る。

 ソウマがバイクから降りると、倉庫のシャッターが閉まっていく。

 エージェントがソウマのお菓子を捨てると。

 

「まんまと罠にかかったな、赤ガヴ!」

「やっぱり、シータ姉さんとジープ兄さんか!俺を消しに来たんだろうけど…………俺だって許すつもりはないよ!」

「ハハハハッ!そんな口を聞けるのは…………今だけよ」

 

 そう言いながら、シータとジープの2人が現れる。

 ソウマがそう言うと、ジープはそう言いながら端末を操作する。

 すると、周りに配置されていたニエルブから貰った装置が起動して、ソウマを攻撃する。

 ソウマは光線を躱すと、チョコダンゴチゾウをガヴに装填する。

 

チョコ!

EAT(イート) チョコ!

 

 その音声が鳴ると、ソウマはガヴドルを回転させる。

 ソウマの周りにお菓子の袋状のエネルギーが現れ、チョコレートが現れる。

 

「変身!」

 

 そう言いながらデリカッションを押すと、ゴチゾウが展開して、姿が変わっていく。

 

チョコダン!パキパキ!

 

 ソウマはガヴ・チョコダンフォームに変身する。

 光線を躱して、チョコダンガンを撃とうとする。

 だが、シータが端末を操作すると、もう一台のニエルブマシーンが動いて、ソウマに当たる。

 すると、光線が当たったポンチョ部分が溶けていたのだ。

 

「あっ……………!?溶けた!?」

 

 ソウマが驚く中、すぐにふわマロゴチゾウを取り出して、フォームチェンジをする。

 

ふわマロ!ふわふわ〜!

 

「うっ!?これも溶けた!?」

 

 ソウマはふわマロフォームになって、防御姿勢を取る。

 だが、光線はふわマロフォームのアーマーすらも溶かした。

 ソウマが驚く中、シータとジープが口を開く。

 

「「ハハハハッ!赤ガヴ!ここがお前の墓場だ!」」

 

 シータとジープは、余裕の笑みを浮かべて、勝利宣言を行う。

 その頃、ひろプリ達の方は。

 

「あなたは……………」

「黒いソラちゃん!」

「アーリー!ここは私に任せて、あなたは退却して下さい!」

「おう!助かったぜ!」

「待ちなさい!」

 

 黒ソラが現れて、ツバサとましろがそう言うと、黒ソラはそう言い、グラニュート・アーリーは逃走する。

 ソラが向かおうとするが、黒ソラが立ちはだかる。

 

「そこを退いてください!」

「それは無理ですね」

「どうして、グラニュート…………ストマック社に協力するの!?」

「どうしてって…………闇菓子が欲しいからですよ!あれはとても美味しいですからね」

「闇菓子を食べたの……………!?」

 

 ソラがそう言うと、黒ソラはそう言う。

 ましろがそう聞くと、黒ソラはそんな風に答えて、あげはは驚愕する。

 すると、黒ソラが口を開く。

 

「とにかく、ここで倒しますね!」

「あれって……………!?」

「スカイミラージュ!?」

 

 黒ソラがそう言うと、ある物を取り出して、ツバサとエルちゃんが驚く。

 それは、スカイミラージュだった。

 ただし、本体は紫色になっていた。

 

「ダークミラージュ!トーンコネクト!」

 

 黒ソラはそう言うと、ダークミラージュを取り出して、スカイトーンを装填する。

 

「アンダーグチェンジ!ダークスカイ!」

 

 黒ソラがそう言うと、姿が変わっていく。

 

「無限に染まる暗黒の空!ダークスカイ!」

 

 黒ソラはそんな風に名乗る。

 その姿は、以前にも現れたブラックスカイと瓜二つだった。

 

「もう1人のキュアスカイ…………!」

「さあ、悪役の出番です!」

 

 ましろがそう言うと、黒ソラが襲いかかる。

 それを見ていたポッピングミゴチゾウが、その場から慌てて離れる。

 その頃、ヤードと戦っていた辛一。

 辛一はキックやパンチで攻撃していき、ヤードに乗り掛かると、ヤードを転倒させる。

 ヤードが倒れると、辛一はヤードに馬乗りになりながら、口を開く。

 

「ここを通る人間を襲ってたのか!?」

「俺の仕事はそんな雑じゃねぇ!大事なのは質だ……………!お前に用はない!」

 

 辛一がそう聞くと、ヤードは辛一を振り解き、逆に辛一を抑えながらそう言う。

 それと同時にヤードは攻撃してきて、辛一は躱す。

 ヤードの攻撃は、地面にめり込んでいた。

 

「逃すか!」

「オラっ!はあっ!」

 

 ヤードはそう言うが、辛一は膝蹴りなどで攻撃していく。

 そこから、殴り合いの応酬となっていく。

 ヤードは辛一の腕をハサミで掴み、転倒させる。

 だが、辛一はヤードの足に銃撃する。

 

「ううっ!」

「うおっ!?」

 

 すると、ヤードは辛一を逆さまの状態で壁に吊り下げて、攻撃をしていく。

 辛一はパンチを受けてしまうが、キックは躱して、鋏を銃撃して、地面に降ろさせる。

 

「ふざけやがって!」

「いって〜な…………!この野郎!」

 

 ヤードがそう毒づくと、辛一もそう毒づいて、攻撃をする。

 だが、背中のヤドによって銃撃が跳ね返され、怯んでしまう。

 

「うおっ!?待ちやがれ!この野郎!待て!」

 

 辛一が怯みから解放されると、ヤードは逃げており、辛一は追跡する。

 だが、ヤードの逃げ足が速く、逃げられてしまった。

 

「逃したか……………!うん?」

 

 辛一がそう悔しそうに言う中、ある物に気づく。

 それは、マドレーヌの包装で、それにはガトー・コキーユと書かれていた。

 

「この店……………!?」

 

 辛一がそう呟くと、ある事を思い出す。

 それは、きらりを追っている間にぶつかった男が居た。

 その人は、ガトー・コキーユの店員だったのだ。

 そして。

 

『俺のお菓子、美味かったか?』

 

 ヤードがそう言っていたことを。

 それを思い出すと。

 

「あいつの仕業か……………!それにしても、あのグラニュートが言ってたあいつって誰だ?俺やガヴ以外にグラニュートと戦ってるやつがいるのか?」

 

 辛一はそう言う。

 その頃、ソウマは苦戦を強いられていた。

 

「キリがねぇ…………!」

 

 ソウマはポッピングミフォームになっていて、別のポッピングミゴチゾウをガヴに装填する。

 

グミ!

EAT(イート) グミ!

 

 その音声が鳴ると、ソウマはガヴドルを回転させて、デリカッションを押す。

 すると、ゴチゾウが展開する。

 

ポッピングミ!ジューシー!

 

 その音声が鳴ると、アーマーが再装備される。

 ソウマはマシーンから発射される光線を躱しながら、破壊しようとするが、別のマシンによって撃ち落とされる。

 

「「さあ!次に溶けるのはお前自身だよ(だ)!」」

 

 シータとジープは、勝利を確信しているのか、余裕の笑みでそう言う。

 ソウマはというと。

 

『くっ!考えろ……………!一番硬くて、溶けにくい物……………!』

 

 ソウマはこの状況の打開方法を考えていた。

 マシーンの射程圏外に隠れると、ある事を思い出す。

 

「あっ!お〜い!グルグルキャンディ君!お〜い!」

 

 ソウマはそう叫ぶ。

 すると、ソウマの頭上からグルキャンゴチゾウが落ちてくる。

 ソウマはそれを重そうにしつつも、キャッチする。

 

「うっ……………!そう!君君!」

 

 ソウマはそう言うと、グルキャンゴチゾウをガヴに装填する。

 

キャンディ!

 

 その音声が鳴ると、上顎を閉じる。

 

EAT(イート)キャンディ!

 

 ソウマがガヴドルを回転させると、ソウマは大量のキャンディに囲まれて、デリカッションを押す。

 

「ううっ……………!」

 

グルキャン!ペロペロ!

 

 その音声が鳴ると、ソウマの姿が変わっていく。

 マッシブな体型になり、頭にグルグルキャンディがつく。

 シータとジープが、エージェントにソウマにトドメを刺す様に指示を出す。

 すると、ガヴ・グルキャンフォームとなったソウマが出てくる。

 歩く度に、地面が減り込んでいた。

 それを見たシータとジープは。

 

「デカくなった!?」

「何だろうと、全て溶かしてあげる!」

 

 シータが驚く中、ジープが端末を操作する。

 装置から光線が放たれるが、カキンという文字と共に跳ね返される。

 

「効かない!?」

「ああ……………!これなら行ける!兄さん、姉さん!今度は俺の番だ!」

 

 それを見たジープが驚愕する中、ソウマはそう言う。

 すると、バイクがバギー状になり、ソウマはそれを装備する。

 

ガトリング!

 

 その音声が鳴ると、ブルキャンバギーはガトリングモードになる。

 ソウマはウィーループを回転させる。

 

「ハァァァァァ!」

「きゃっ!?」

 

 ソウマはブルキャンガトリングからキャンディ状の弾丸を辺り一面に発射して、シータとジープは隠れる。

 エージェントが何とか躱す中、ソウマはもう一度ウィーループを回転させて、発射する。

 

「うぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 ソウマがブルキャンガトリングから弾丸を発射する。

 エージェントがそれを躱す中、ソウマは発射口が赤くなっているのに気付いた。

 本物のガトリングと同様に、オーバーヒートするリスクがあるのだ。

 攻撃が止むと同時に、エージェントが攻撃しようとする。

 

「ふっ!ハァァァァァ!」

「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

 だが、ソウマは巨体を活かしたパンチを行い、空中に浮かぶと同時に地面に叩きつける。

 すると、キャンディが周囲に散乱する。

 そんな中、ポッピングミゴチゾウとブルキャンゴチゾウが射出口を冷ましていた。

 

「ありがとう!一気に行くよ!」

 

 ソウマはゴチゾウ達に礼を言うと、ウィーループを三回転させる。

 内部では、グルキャンゴチゾウ達がキャンディの弾を生成していた。

 

「おりゃ!おりゃ!おりゃ!ハァァァァァ!」

 

ドッカーン!

 

「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

 ソウマは一斉射撃を行い、それを受けたエージェントは撃破されて、ニエルブが作った装置は壊される。

 それを見ていたシータとジープは。

 

「どうしよう、シータ!最後の作戦が!」

「赤ガヴの野郎……………!」

 

 シータとジープはそう言うと、そのまま退却していく。

 ソウマがそれを見ていると、ポッピングミゴチゾウが現れる。

 

「え?どうしたの?」

 

 ソウマはポッピングミゴチゾウを手に取り、ガヴフォンに装填する。

 すると、ソラ達が黒ソラと戦っているのが映った。

 

「えっ!?急がないと!案内をお願い!」

 

 ソウマはそう言うと、ポッピングミフォームに戻り、ブルキャンバギーに乗って、ソラ達の元へと向かう。

 その頃、ソラ達は。

 

「ハァァァァ!はっ!」

「うわぁぁぁ!?」

「うっ!?」

「くっ!」

「うわっ!?」

「きゃっ!?」

 

 黒ソラが変身したダークスカイが、ソラ達を圧倒していたのだ。

 ソラ達も反撃しようとするが、黒ソラはそれに怯まずに攻撃をしていく。

 

「どうしましたか?その程度ですか?」

「強い……………!」

「うん……………!」

「とにかく、一気に決めましょう!」

「賛成!このままじゃ、こっちが疲労するだけだしね!」

「行こう!」

 

 黒ソラがそう言うと、ソラとましろはそう言い、ツバサはそう提案する。

 このままだと疲労するだけなので、一気に決めると。

 ましろが動いた。

 

「ヒーローガール!プリズムショット!」

「ダークスカイショット!」

 

 ましろがプリズムショットを放つ。

 だが、黒ソラもプリズムショットに似た技を放つ。

 

「えっ!?どうしてプリズムショットを!?」

「くっ…………!きゃぁぁぁぁ!」

「プリズム!」

 

 それを見たツバサがそう驚く。

 本来、プリズムショットはキュアプリズムの技のはずなのに、黒ソラが使った事に驚いた。

 威力は黒ソラの方が高く、破られてしまい、ましろは吹き飛ぶ。

 

「なら!ひろがる!ウィングアタック!」

「ダークスカイアタック!」

 

 ツバサが動き、オレンジ色のオーラを纏った高速飛行での体当たりを行う。

 だが、ダークスカイも動き、紺色のオーラを纏った体当たりを行う。

 

「えっ!?うわぁぁぁぁ!?」

「ウィング!」

「ウィングの技まで!?」

 

 ダークスカイの方が威力が大きかったのか、そのまま突破される。

 

「だったら!ひろがる!バタフライプレス!」

「ダークスカイプレス!」

 

 今度はあげはが浄化技を放つ。

 だが、やはりと言うべきか、ダークスカイもバタフライプレスの様な技を放つ。

 

「きゃああああ!」

「バタフライの技まで…………!?」

 

 バタフライプレスは押し負けてしまい、吹き飛ばされる。

 ましろはそんな風に驚く。

 

「くっ!ひろがる!マジックアワーズエンド!」

「ダークスカイアワーズエンド!」

 

 今度はエルちゃんが浄化技を放つ。

 ダークスカイも、マジックアワーズエンドの様な技を放つ。

 

「きゃああああ!」

「マジェスティ!」

「そんな……………!?」

「私には、ソラ・ハレワタールの記憶が宿っています。あなた達全員の技を使う事が出来るんです」

 

 エルちゃんの技も破られてしまい、ましろとソラが驚く中、黒ソラはそう言う。

 黒ソラは、ひろがるスカイ!プリキュアの技を全て使う事が出来るのだ。

 

「だとしても、私は負けません!ヒーローとして、諦めるわけにはいきません!ヒーローガール!スカイパンチ!!」

「ダークスカイブレイク!」

 

 ソラはそう叫ぶと、浄化技を放つ。

 だが、黒ソラも同じ技を放つ。

 2人の技がぶつかり合い、拮抗状態に陥った。

 だが、それもすぐに終わった。

 

「うっ!?うわぁぁぁぁぁ!?」

「スカイ!」

 

 ソラの技が破られてしまい、ソラは倒れる。

 ましろがそう叫ぶ中、黒ソラが口を開く。

 

「……………弱いですね。それでは、止めですね。ダークスカイクラッシュ!!」

「ましろさん!」

「ましろさん!」

「ましろん!」

「ましろ!」

「ううっ……………!?」

 

 黒ソラはましろを見下しながらそう言うと、スカイパンチのキック版といえる技をましろに向かって放つ。

 ソラ達がそう叫ぶ中、ましろは目を閉じる事しか出来なかった。

 すると。

 

「やめろぉぉぉぉぉっ!!」

「………………っ!?ソウマ君!?」

 

 そんな声が聞こえてきて、ましろは自分に攻撃が届かなかった事に疑問を抱いたが、すぐに解けた。

 その理由は、ガヴ・ポッピングミフォームになったソウマが、間に入っていたからだ。

 

「ハァァァァァ!」

「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

 黒ソラは力を入れると、ソウマは吹き飛んで、変身解除する。

 その際、キッキングミゴチゾウとパンチングミゴチゾウを落としてしまい、黒ソラが拾い上げる。

 

「……………時間稼ぎも出来ましたし、面白い物を手に入れましたね。はっ!」

「待ちなさい!」

 

 黒ソラはそう言うと、そのまま撤退する。

 ソラが追おうとするが、ダメージによって、あまり動けなかった。

 

「ソウマ君!大丈夫!?」

「だ、大丈夫……………」

「バタフライ!」

「ええ!ミックスパレット!二つの色を一つに!イエロー!ブルー!癒しの力、アゲてこ!」

 

 ましろがそう話しかける中、ソウマはそう言う。

 ツバサがそう言うと、あげははミックスパレットという物を取り出して、そう叫ぶ。

 すると、ソウマが緑色の光に包まれて、回復していく。

 

「大丈夫ですか?」

「大丈夫。俺、結構頑丈だから」

「ごめん…………ごめんね…………」

 

 ソラがそう聞くと、ソウマはそう答えて、ましろは涙を流す。

 その頃、辛一はガトー・コキーユへと向かっていた。

 だが……………。

 

「あれ?店は確か……………ここにあった筈…………」

 

 辛一はそう呟く。

 何故なら、視線の先に店はなく、更地となっていたのだ。

 辛一は、近くの人に話しかける。

 

「すいません!あの……………このケーキ屋ってここにありましたよね?」

「ああ……………このお店?突然消えちゃったのよね……………」

「消えた?」

「ええ……………急に移転なのか、綺麗さっぱり。また買いたかったのに……………」

「ありがとうございます」

 

 辛一がそう聞くと、その人はそう答える。

 その人も、急に店が消えた事に困惑していた。

 

「店が丸ごと消える……………?そんな事あんのか……………?」

 

 辛一は困惑しながらそう言う。

 すると、ある物に気づく。

 それは、巨大な何かが何かを引きずった様な跡だった。

 その頃、ソウマはブンブンに戻っていて、ノートにキャンディの事を書いていた。

 

「……………来年のハロウィンは、幸せに終わるといいな…………。ましろちゃんは大丈夫なのかな?」

 

 ノートを書き終えると、そんな風に呟く。

 その頃、ましろはと言うと。

 

『私のせいだ……………私がソウマ君を傷つけちゃったんだ…………』

 

 ましろは、自分のせいでソウマを負傷させてしまった事を気にしていた。

 そして、きらりはマドレーヌを見つめていた。

 

「一つ……………くらいなら……………頑張ったご褒美。いただきます」

 

 きらりはそう言うと、マドレーヌを食べる。

 

「う〜ん…………!美味しい…………!」

「ふっふふふふ…………!」

 

 きらりがそう言うと、きらりの背後にヤードが現れて、きらりに向けてお腹のガヴから舌を伸ばした。

 果たして、きらりの運命は。




今回はここまでです。
今回は、グルキャンフォームの初登場です。
そして、黒ソラことダークスカイが本格的に動き出す。
ダークスカイの攻撃でソウマが強制変身解除に追い込まれ、ましろは自分のせいだと思い詰めてしまう。
それでも、ヤードの暗躍は止まらない。
次回は、後半の話になります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
遂に、ロジョーが撃破されましたね。
そんな中、ニエルブが新たなドライバーを完成させる。
次回で、プリンの仮面ライダーである仮面ライダーヴラムが登場しますね。
新たなキービジュアルにも、謎のガヴみたいな仮面ライダーに、様子のおかしいヴァレン。
果たして、何が起こるのか。
こちらも、ダークスカイという強敵が居ますしね。
ひろプリに関しては、新たな強化フォームを与えるのではなく、ザクザクチップスラッシャーやチョコダンガンなどの武器を使わせて、戦力増強をさせる予定です。
もしかしたら、強化フォームを与える可能性もありますが。

ひろプリの強化はどんな感じにするか

  • デンテが作ったアイテムで強化
  • スカイミラージュにゴチゾウの力が宿る
  • ゴチゾウがスカイトーンに変化する
  • スカイトーンとゴチゾウが融合する
  • スカイトーンにゴチゾウが取り込れる
  • ダイヤモンドリボンスタイルみたいな感じ
  • 強化なし
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