仮面ライダーガヴ&ひろがるスカイ!プリキュア   作:仮面大佐

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第11話 特盛り!キャンディ砲!

 辛一は、グラニュート・ヤードを取り逃してしまい、ソウマは黒ソラの攻撃を受けてしまい、ゴチゾウを二体奪われてしまった。

 辛一は、ガトー・コキーユへと向かうが、既に逃げられてしまっていた。

 その頃、シータとジープは。

 

「赤ガヴの野郎…………!」

「落ち着いて、シータ!大丈夫。まだ時間はある」

「そうだ……………!仕入れの約束だけでも守れば、交渉する余地が出来る!」

 

 シータがソウマへの憎悪を見せる中、ジープはそう言う。

 ソウマの始末は失敗したが、まだ交渉の余地があると考えていた。

 

「バイト君に伝えて!もっと効率よく収集してって!」

「ランゴ兄さんに示さなきゃ…………!」

「「俺(私)達は出来損ないじゃないって!」」

「はっ」

 

 ジープがそう言うと、2人はそう言い、エージェントが頭を下げる。

 すると。

 

「無様ですねぇ〜…………!」

 

 そんな風に嘲笑う様な声が聞こえてくる。

 2人がその声のした方を向くと、そこには黒ソラが居て、沢山の闇菓子を持っていた。

 

「お前……………!」

「何でそんなに闇菓子を持ってるんだよ!」

「プリキュア達を足止めして、バイトを逃して、赤ガヴにも勝てたおかげで、ランゴ様からたくさん闇菓子を貰えました!」

 

 シータとジープがそう聞くと、黒ソラはそんな風に答える。

 ランゴから闇菓子を受け取ったのだ。

 

「それで、何の用だよ」

「嘲笑いに来ました!」

「はっ!?うるせぇよ!」

「たかがバイトの分際で!」

 

 シータがそう聞くと、黒ソラはそんな風に答える。

 それを聞いたシータとジープが激昂すると。

 

「だって仕方ないじゃないですか!アナタ達が弱いのが悪いんですよ………」

「俺たちが弱いって!?」

「ふざけんな!私たちは弱くない!あんな赤ガヴよりも!」

 

 黒ソラがそんな風に言うと、シータとジープはそんな風に言う。

 

「現に、赤ガヴに負けてるじゃないですか。強い者が勝つ。力の無い弱い者に価値は無いですよ…………」

「違う!俺たちは出来損ないなんかじゃない!」

「そうだ!私たちは出来損ないじゃない!」

「アナタ達二人は弱すぎるんですよ………だから赤ガヴに負ける……強さこそが全てなんですよ?」

 

 黒ソラがそう言うと、シータとジープはそう反論する。

 それを聞いた黒ソラは二人を見下しながらそう言う。

 すると。

 

「「やれ!」」

「ハアッ!」

 

 シータとジープは、エージェントを召喚する。

 エージェントに命令して黒ソラを襲うが、回し蹴りを喰らってやられてしまう。

 

「……………ほらね?眷属ばかりに頼るなんて、情けないですね」

 

 黒ソラはそんな風に煽りながら闇菓子を食べる。

 すると、ランゴのエージェントがやってくる。

 

「黒ソラ。貴様にはバイトの護衛を命令する」

「分かりました!また闇菓子が貰えますね!私はアナタ達と違って出来損ないではないので!」

 

 エージェントがそう命令すると、黒ソラは笑顔でそう言って、シータとジープを嘲笑いながら立ち去っていく。

 シータとジープは、黒ソラに憎しみを向けていた。

 その頃、虹ヶ丘邸では。

 

「……………ましろさん、大丈夫ですか?」

「……………うん。大丈夫だよ」

 

 ソラがそう話しかけると、ましろはそう答える。

 だが、一目見て、落ち込んでいるのが見えた。

 それを見て、ソラ達は不安げな表情を浮かべる。

 明らかに無理をしていると言えるのだから。

 その頃、スイクスはガトー・コキーユがある場所に向かっていた。

 

「確か……この辺りに………ん?」

 

 スイクスは、そんな風に呟くと、足元に謎の引きずり跡を発見する。

 その引きずり跡がグラニュート・ヤードのヤドカリの足だと気づく。

 スイクスはポッピングミゴチゾウを取り出し手元に乗せガヴフォンの画面に表示されているヤードの人間態の姿を見せる。

 

「彼の居場所が知りたい。探してくれるかな?」

 

 スイクスがそう言うと、ポッピンググミゴチゾウは頷き、足元に置くと探しに行った。

 その頃、ソウマと陽香は工事現場で働いていた。

 陽香がセメントをリヤカーに乗せて運ぶ中、ソウマはセメント四つを肩に乗せて、運んでいた。

 

「いやぁ〜君、本当力持ちだな〜!」

「へへっ!へへへっ!」

 

 作業員がそう言うと、ソウマはそう笑う。

 すると、陽香がリヤカーを一旦置いて、口を開く。

 

「おととっ…………!人足んない、やばいってなったら、いつでも呼んで下さい!」

「助かるよ!ただでさえ、工事が遅れてるのに、一昨日妙な事が起きて、作業がストップしちゃってさ」

「妙な事?」

  

 陽香がそう言うと、その作業員はそう言う。

 ソウマがそう聞くと、作業員が口を開く。

 

「深夜にさ、何かを引き摺るような音がしてさ。音がする方を見たら、何やらどでかい物が動いてたんだよ!」

「ええっ!?何それ、怖!」

「だろ!?暗くて何かは見えなかったが、とにかく不気味でさ……………。ありゃ、何だったんだろうな?」

 

 その作業員はそんな風に語っていく。

 一昨日、妙な物が現れて、作業がストップしたのだ。

 作業員と陽香がそう話す中、ソウマは。

 

「……………どでかい物?」

 

 ソウマは首を傾げながらそんな風に呟く。

 すると。

 

「仕事中にすまない。話は終わったかい?」

「スイクス!うん、今終わったとこ」

 

 ソウマに話しかける人がいた。

 スイクスだ。

 

「スイクスじゃん!奇遇だね?どしたん?」

「ちょっと彼借りるよ。」

「丁度、仕事終わりだからあがっていいよ!」

「じゃあ、先失礼します!」

「ちょっと、ウマソー!」

  

 陽香がスイクスに気づくと、そう話しかけると、スイクスはそう答える。

 スイクスは、住宅地付近の公園のベンチに移動した。

 ベンチに2人は座るとスイクスはお菓子が入った袋をソウマに渡す。

 

「これ、差し入れ。デンテ叔父さんの」

「ありがとう。それで話って?」

「ジープ兄さんとシータ姉さんに接触したらしいね」

「っ!?どうして知ってるの?」

 

 スイクスは、デンテから預かったお菓子の袋をソウマに渡す。

 ソウマがそう聞くと、スイクスはそう答えた。

 ソウマが驚くと、スイクスは口を開く。

 

「ボクの眷属のエージェントから話は聞かせてもらった。ストマック家の出身だからエージェントぐらいは生み出せるからね」

「じゃあ、ストマック家共通のベルト持ってるんだ……」

「ボクは生憎、人間の姿のまま生まれたからね。グラニュートとして……」

「そうなんだ…………。それにしても、珍しい生まれ方だよね。グラニュートなのに人間の姿のままだなんて」

 

 スイクスはそう言う。

 ソウマとシータとジープの戦闘の際、スイクスのエージェントも見ていたのだ。

 ソウマがそう言うと、スイクスは口を開く。

 

「ミミックキーは父さんに人間態の姿をコピーして開発してボクの手に渡った」

「じゃあ、その姿は……」

「本来の姿だ」

「そうなんだ…………」

 

 スイクスはそんな風に言うと、ソウマはそう言う。

 咳払いすると、スイクスは口を開く。

 

「洋菓子店の店主の正体はグラニュート・ヤード。工事の人から聞いてないかい?夜中何かを引きずる音が聞こえた……と」

「え?聞いたけど…………まさか!」

「知っているが全ては言わない。グラニュートが人間をヒトプレスにする際には質を求める。理由は簡単。質が低いと闇菓子の味も悪くなるからね。帰り道に人気が少ない場所を選ぶのも回収する時間を手早く済ませるためだ」

 

 スイクスはそんな風に聞く。

 それを聞いたソウマはそんな風に反応すると、スイクスはそう言う。

 

「子供達をヒトプレスにするのは大人と違って優しさに惹かれやすいからね。お菓子を貰うと子供は大体喜ぶからね。餌にしやすいんだ。これは差し入れだ。」

 

 スイクスはそんな風に言う。

 すると、ガヴフォンを操作してミスタードーナツのドーナツの箱をソウマにあげる。

 

「ボクは独自で捜査する。君も気をつけたまえ」

 

 スイクスはそう言うと、その場から立ち去る。

 その頃、辛一は。

 

「消えたケーキ屋の謎か…………。どう考えても取り逃したグラニュートが怪しいんだけどな……………」

 

 辛一はそんな風に呟く。

 ガトー・コキーユが急に消えた件に関して考えていたのだ。

 すると、口を開く。

 

「そういや、きらりちゃん遅いな。ダンス見せるって、張り切ってたのに。…………ん?」

 

 辛一はそう言う。

 本来なら、きらりと待ち合わせていたが、来ないのだ。

 周囲を見回すと、ある袋が落ちているのが目に入る。

 それは、ガトー・コキーユのマドレーヌの袋だった。 

 

「これ……………!?」

 

 辛一はそう呟く。

 それと同時に、辛一の中で繋がった。

 あのグラニュートは、マドレーヌを食べる子供を狙っていて、きらりがマドレーヌを受け取っていたことを。

 

「まさか……………きらりちゃんも!?」

 

 辛一はそう言うと、カバンを持って、どこかへと駆け出していく。

 その頃、ブンブンでは。

 

「うわぁ…………!んっ?」

 

 ソウマは、工事現場の作業員とスイクスから貰ったドーナツを見ていて、穴から覗いていた。

 穴を除き終えると、ソウマはドーナツを食べる。

 

「美味っ!うわぁ……………!甘くて、フッカフカでサックサク!ドーナツって、最高だな!」

 

 ソウマはドーナツを食べると、そんな風に言う。

 すると、ドーナツをテーブルの皿に置き、ノートを開く。

 

「これはちゃんとメモしなきゃ!工事のおじさんとスイクスから、いい物貰いました……………っ!?」

 

 ソウマはそう言いながら、ノートにドーナツの事を書く。

 すると、近くに置いてあった箱が揺れた。

 

「勝手に動いてる……………!?」

 

 ソウマは驚く。

 ソウマが恐る恐る箱を退かすと、そこにはポッピングミ、まるマロ、バブルラムネの三体のゴチゾウが居た。

 

「なんだ、君たちか……………びっくりした。ん?」

 

 ソウマはそんな風に言う。

 すると、ガヴから反応が出て、チャックを開けると、ガヴからドーナツのゴチゾウであるドーマルゴチゾウが生成されていた。

 

「よろしくね!」

「あぁ〜…………!さっぱり〜…………!なんか、炭酸飲みたい、炭酸」

 

 ソウマがドーマルゴチゾウにそう話しかける。

 すると、陽香が風呂から上がってきて、ソウマはチャックを閉めて、ゴチゾウ達は隠れる。

 陽香が口を開いた。

 

「今、なんか動いたよね?ネズミ?」

「ネズミ?気のせいじゃない?」 

「気のせい?」

「これとか……………」

「いや、それ動く?」

 

 陽香はそんな風に言う。

 ゴチゾウ達が身をすくめる中、ソウマはそう言う。

 すると、辛一がブンブンの中に入ってくる。

 

「今すぐ、このケーキ屋探してくれ!」

「……………え?」

 

 辛一が、マドレーヌの包装を見せながらそう言うと、ソウマと陽香は首を傾げる。

 ソウマと陽香は、辛一から事情を聞く事に。

 

「怪物が子供を?」

「ああ、多分。このケーキ屋が手掛かりなんだ」

「あっ!あった!絶対、これっしょ!ガトー・コキーユ!」

 

 ソウマはそう聞くと、辛一はそう言う。

 すると、陽香はそう叫ぶ。

 そこには、ガトー・コキーユの情報が載っていた。

 

「そう!こいつ!こいつの居場所が知りたい!店でも良い!」

「よっしゃあ……………!ウチの検索能力、舐めんなよ!」

 

 辛一がそう言うと、陽香は検索を始める。

 それを見ていたソウマは。

 

「……………あの人を探してきて」

 

 ソウマはポッピングミゴチゾウにそう言うと、地面に置く。

 ポッピングミゴチゾウは、捜索を開始する。

 

「俺はもう一度、ケーキ屋があった場所を調べる。なんか分かったら連絡くれ」

「OK!」

「あっ!俺も行く!」

 

 辛一はそう言うと、陽香は頷く。

 すると、ソウマはそう叫ぶ。

 

「いいよ!俺1人の方が動きやすいし。(…………グラニュート見つけても、お前居たら変身出来ねぇだろうが!)」

「でも、きらりちゃん探すのに、人多い方が良くない?(……………それに、狩夜さんがグラニュートに遭遇したら危険だ…………念の為、俺がついて行った方が…………)」

 

 辛一とソウマはそう言う。

 お互いの正体を知らないが故に、そんな風に思っていたのだ。

 辛一が口を開く。

 

「……………分かったよ!来い!」

「行ってきます!」

「行ってら!」

 

 辛一は折れた様にそう言い、ソウマも辛一の後を追う。

 その頃、グラニュート界のニエルブの部屋。

 ニエルブは、ミミックキーを調整していた。

 すると、グロッタが部屋に入ってくる。

 

「……………双子の事、手伝ってるんだって?お優しい事」

「……………珍しいね。グロッタ姉さんがここに来るなんて」

 

 グロッタはそう言いながら入ってくると、ニエルブは作業を止めてそう言う。

 すると、グロッタが口を開く。

 

「…………ニエルブ。アンタ、赤ガヴの事も、私が出会した邪魔者(ヴァレン)の事も、あのプリキュアとやらの事も知ってたでしょ?」

「どうして?」

「初耳ならアンタが興味示さない訳ないじゃない。なのに黙ってた。黒ソラをスカウトしたのもアンタだしね。悪い子ねぇ〜。何企んでるの?」

 

 グロッタはそんな風に聞く。

 ニエルブが何か隠し事をしているのではないかと、思ったのだ。

 すると。

 

「企むだなんて嫌だな。僕は面白い実験をしたいだけ。改造したバイト君達の性能を試すのに、赤ガヴ達やプリキュアはちょうど良いのさ」

「ふ〜ん……………」

「さ〜て…………次の報告が楽しみだな」

  

 ニエルブは、そんな風に答える。

 グロッタがニエルブを見ていると、ニエルブはそう言う。

 その頃、ソウマと辛一は、ガトー・コキーユがあった場所へと向かっていた。

 

「ここにケーキ屋さんがあったの?」

「ああ。店だけ丸っと消えちまった」

「確かに……………!なんか甘くて美味しそうな匂いが残ってる!」

「犬か!」

 

 ソウマがそう聞くと、辛一はそう答える。

 ソウマが匂いを嗅ぎながらそう言うと、辛一は突っ込みながら、地面にできた謎の痕跡を見る。

 

「それ何?」

「分かんねぇけど…………なんか、でかい物を引き摺った跡か?」

「でかいもんを引きずった…………?」

 

 ソウマがそう聞くと、辛一はそう答える。

 ソウマがそう呟くと、ある言葉が蘇る。

 

『深夜にさ、何かを引き摺るような音がしてさ。音がする方を見たら、何やらどでかい物が動いてたんだよ!』

『知っているが全ては言わない。グラニュートが人間をヒトプレスにする際には質を求める。理由は簡単。質が低いと闇菓子の味も悪くなるからね。帰り道に人気が少ない場所を選ぶのも回収する時間を手早く済ませるためだ』

 

 それは、作業員とスイクスの言葉だった。

 それを思い出すと。

 

「…………分かった!建物ごと移動したんだ!」

「無理だろ!」

 

 ソウマは2人の言葉を統合して、グラニュートがケーキ屋ごと移動していると推理する。

 それを聞いた辛一がそう突っ込むと、思い返す。

 

「……………いや、奴らは人間じゃない。それなら……………!」

 

 辛一は、グラニュートならそれも可能かもしれないと考えた。

 すると、連絡が入る。

 

「なんか分かったか?」

「あったよ!最新の目撃情報!ソラシド市の郊外近くにあるっぽい!」

 

 辛一がそう聞くと、陽香はそう答える。

 その頃、ある幼稚園では。

 

「皆〜!お菓子持ってきたぞ!集まれ〜!」

 

 そこには、ヤードの人間態が居た。

 子供達が集まる中、窓からゴチゾウ達がそれを見ていた。

 ソウマと辛一は、その目撃証言があった場所に向かう。

 だが、すでにケーキ屋はなかった。

 

「どこだろ……………?陽香さん情報だと、この辺なのに……………」

「すんません!この店ってこの辺りにありますかね?」

 

 ソウマがそう呟く中、辛一は通行人にケーキ屋の所在を聞く。

 

「ああ……………このお店なら、ここにオープンしてましたよ。けど、急に何もなくなってて」

「また消えた…………?あっ、ありがとうございます!」

 

 その人はそう答える。

 辛一がそう呟くと、通行人は去っていく。

 ソウマと辛一が途方に暮れる中、ソウマの足元にポッピングミゴチゾウが来る。

 

「あっ!ちょっと向こう調べてくる!」

「おう」

 

 ソウマがそう言うと、辛一は頷く。

 ソウマが少し離れると、ポッピングミゴチゾウに話しかける。

 

「見つけたの?」

 

 ソウマがそう聞くと、ゴチゾウは頷く。

 ゴチゾウをガヴフォンに装填すると、ガヴフォンに幼稚園が映し出される。

 そして、男が子供達にお菓子を配る光景も。

 ソウマが辛一の元に戻る。

 

「まただ…………!マジで建物ごと移動してるのか……………!?」

「狩夜さん!ケーキ屋さんの居場所分かったよ!」

「どこに居た!?」

「幼稚園!」

「幼稚園…………!?」

 

 辛一は、何かを引きずった様な痕跡を見つけて、建物ごと移動していると確信する。

 ソウマが戻ってくると、そんな風に話す。

 辛一は首を傾げるが、応戦した時の言葉が蘇る。

 

『俺の仕事はそんな雑じゃねぇ!大事なのは質だ……………!お前に用はない!』

 

 それを思い出す。

 

「…………あいつ、子供を狙ってやがる!」

「えっ!?行こう!」

 

 辛一は、ヤードが子供を狙っていると知り、ソウマと共にその幼稚園へと向かう。

 だが。

 

「ここら辺!ケーキ屋さんの居た幼稚園…………!あれ……………!?」

 

 ソウマ達がそこに到着すると、幼稚園は既に無くなっていた。

 

「確かこの辺にあるはず……………」

「本当かよ?住所間違えてるんじゃねぇだろうか?」

 

 ソウマがガヴフォンの画像を見ていると、辛一は疑わしそうにそう言う。

 辛一は、ソウマに聞く。

 

「そういや…………幼稚園ってのはどこ情報だ?」

「えっ…………!?それは……………もちろん、さっき聞き込みで……………」

 

 辛一がそう聞くと、ソウマの目の前にゴチゾウが現れる。

 ソウマは誤魔化す様にそう言う。

 辛一は、それに対してどこか納得していない様に頷くと、あるものに気づく。

 

「これって……………」

「あっ!また引きずった跡!」

「今度は……………幼稚園を?」

「向こうに続いてる。行ってみよう!」

 

 それは、何かを引きずった跡だった。

 それは続いており、ソウマ達はその痕跡を辿る。

 すると、ソラシド市の郊外に幼稚園があった。

 

「……………こんな所に?」

 

 辛一がそう呟くと、2人は頷いて、中に入っていく。

 その様子をスイクスが見ていた。

 スイクスは既にボイクスに変身していた。

 すると、キッキングミとパンチングミが現れる。

 

「よし。2人が変身した後で合流する。それまで監視を続けてくれ」

 

 スイクスはそう言うと、その二体はソウマ達を監視する。

 その頃、ソウマ達は調べながら進んでいく。

 そして、ソウマ達が入ってきた事を知らないヤードは。

 

「シータ様、ジープ様のご指示の通り、ノルマの数は揃えました。えぇ。では、早急に納品に伺います」

 

 ヤードはそんな風に連絡をしていた。

 ソウマと辛一がこっそり歩いていると。

 

「幼稚園に乗り換えたのは正解だったな。手っ取り早く人間どもを収集できたぜ…………!」

 

 ヤードはそう言いながら、ヒトプレスが入った箱を積み上げていた。

 その光景を、ソウマと辛一が見ていた。

 

『『やっぱり…………あいつがグラニュートだ…………!でも…………今は変身出来ない(ねぇ)…………』』

 

 2人はそんな風に思う。

 目の前にグラニュートが居るが、変身出来ないと。

 

『さっさとこいつ(ソウマ)から離れるには…………!』

 

 辛一はそう考えると、ソウマに小声で話しかける。

 

「よし。手分けしてきらりちゃん探すぞ」

「そうだね。あいつに見つからないうちに…………!」

 

 2人はそう話すと、捜索を開始しようとする。

 だが、ソウマが壁紙が置いてある箱を落としてしまった。

 

「誰だ!?」

 

 ヤードは気づいてしまい、そう叫ぶ。

 辛一がソウマに非難の視線を向けると、ソウマは謝る。

 

「ごめんなさい…………!」

「……………仕方ねぇ。奴は俺が引きつける。その隙に逃げろ!」

「ちょっ!?ここは俺が…………!」

「良いから!」

「……………分かった!気をつけてね!」

 

 ソウマが謝ると、辛一はそう言う。

 ソウマは抵抗したが、辛一の言葉に従い、逃げる。

 

『あっさり逃げたな…………』

 

 辛一はそう思うと、部屋の中に入る。

 辛一とヤードが対峙する中、ソウマは、ガヴにポッピングミゴチゾウを装填する。

 

「変身!」

 

グミ!

EAT(イート) グミ!

 

 ソウマはガヴに変身しようとしていた。

 その頃、辛一とヤードは。

 

「また貴様か。これ以上、俺の邪魔をするな!」

 

 ヤードはそう叫ぶと、ミミックキーを抜き、本来の姿に戻る。

 辛一は口を開く。

 

「子供ばっか集めやがって…………!大の大人を襲えねぇ様な腰抜けに、負ける気しねぇな!!」

「バカめ!俺が子供を狙うのは質が良いからだ!純粋な子供の幸せの方が、高級なスパイスになるんだよ!へっへっへ!」

 

 辛一はヤードを罵りつつそう言うと、ヤードはそう言いながらヒトプレスを取り出す。

 その中には、きらりの姿があった。

 

「見ろ!この笑顔…………!俺の菓子で幸せにしてやったんだ。感謝して欲しいなぁぁ!」

 

 ヤードはそんな風に言う。

 それを聞いた辛一は、口を開く。

 

「何が幸せだ…………!」

 

 辛一はそう言うと、チョコドンゴチゾウをヴァレンバスターに装填する。

 

チョコ!

SET(セット) チョコ!SET(セット) チョコ!

 

 装填すると、待機音が流れる。

 

「外道野郎…………!!」

 

 辛一はそう言いながらクラッキジャッキを操作すると、銃口みたいな形になり、ゴチゾウが展開する。

 電気ショックの様な音と、ゴチゾウの悲鳴の様な音が鳴る中、辛一はヴァレンバスターを床に向けて叫ぶ。

 

「変身!」

 

 そう言いながらトリガーを引くと、辛一の姿が変わっていく。

 

チョコドン!パキパキ!

 

 辛一はヴァレンに変身する。

 

「ハァァァァァ!」

 

 辛一はそう叫ぶと、ヤードと応戦していく。

 それを見ていたスイクスは。

 

「行こう」

 

 スイクスも動き出した。

 ヴァレンとヤードが外に出ると。

 

「ふっ!ハァァァァァ!」

 

 ソウマが変身したガヴが現れ、上空からガヴガブレイドを使って攻撃した。

 

「ヴァレン!俺も手を貸すよ!」

「先輩!ハァァァァァ!」

 

 ソウマがそう言うと、辛一はそう言う。

 すると。

 

「ハァァァァァ!」

「ぐはぁっ!誰だ!?」

 

 スイクスがアイスボックスバスターからエネルギー弾を発射して、ヤードにダメージを与える。

 

「ガヴ、ヴァレン。協力するよ」

「お腹に口がない?ってことは人間か?アンタ?」

「えっと、彼は……」

 

 スイクスはそう言うと、辛一はそう聞き、ソウマはどう答えるのか考える。

 すると、スイクスはソウマに人差し指で、口元に近づき「しーっ」と音を立てる。

 

『分かった』

「お互い隠し事なしだ。いくよ」

「貴様!俺を無視するな!」

 

 ソウマは頷くと、スイクスはそう言い、ヤードはそう叫ぶ。

 ヤードと辛一とスイクスが応戦する中、ソウマはゴチスピーダーにグルキャンゴチゾウを装填する。

 

キャンディ!

PUSH(プッシュ) ME(ミー)PUSH(プッシュ) ME(ミー)

GO(ゴー)

 

 ソウマはゴチスピーダーをガヴガブレイドに装填すると、ガヴガブレイドのブレイポンを押す。

 

「ふっ!ハァァァァァ!」

「うわっ!?痛ぇぇぇっ!?」

 

 ゴチスピーダーが発射されて、ヤードに命中すると、ヤードは倒れる。

 グルキャンゴチゾウの重量でダメージを与えることに成功したのだ。

 グルキャンゴチゾウは当たった反動で跳ね返ると、ゴチスピーダーから離れる。

 

「うわぁ…………!おーっとととと…………」

 

 ソウマはガヴを開けて、グルキャンゴチゾウが装填される様にする。

 

キャンディ!

 

 その音声が鳴ると、上顎を閉じる。

 

EAT(イート)キャンディ!

 

 ソウマがガヴドルを回転させると、ソウマは大量のキャンディに囲まれて、デリカッションを押す。

 

「ハァァァァァ……………!」

 

グルキャン!ペロペロ!

 

 ソウマは、グルキャンフォームになる。

 

「ハァァァァァ!タァァァ!!」

 

 ソウマは右手に持ち替えたガヴガブレイドでヤードに攻撃する。

 

「ああっ……………うおっ!?デカくなったな……………」

 

 辛一は、グルキャンフォームになったソウマを見て、そんな風に呟く。

 その頃、ソラ達は。

 

「あの逃しちゃったワニのグラニュートが、見つかったって事?」

「はい」

「なら、早く倒さないと!」

「ええ!これ以上の犠牲者を増やさない為にも!」

 

 あげはがそう聞くと、ツバサはそう言う。

 友達の鳥に、グラニュート・アーリーの捜索を頼んでいたのだ。

 エルとソラがそう言う中、ましろは。

 

「……………」

「ましろん、大丈夫?」

「えっ!?うん!大丈夫だよ!」

「……………」

 

 ましろは思い詰めた表情だった。

 あげはがそう聞くと、ましろはそう答える。

 ソラは心配そうに見ていた。

 しばらくすると、アーリーが見えた。

 

「見つけました!」

「げっ!?」

「やはり、来ましたね」

 

 ソラがそう言うと、アーリーはそう言う。

 すると、そんな声が聞こえると同時に、黒ソラが現れる。

 

「助かったぜ!こいつらは任せた!」

「ええ」

 

 アーリーがそう言うと、アーリーは撤退する。

 ソラ達と黒ソラが対峙をする。

 

「また来ましたか。私よりも弱いのに」

「たとえあなたよりも弱くても……………これ以上の犠牲を、ヒーローは見逃せません!!それに……………相手がどんなに強くても、正しい事を最後までやり抜く。それがヒーローです!」

「その様な口をいつまで叩けますかね。来なさい!アンダーグ・エナジー!」

「あれは……………!?」

「ゴチゾウです!」

 

 黒ソラが嘲笑いながらそう言うと、ソラはそんな風に叫ぶ。

 黒ソラはそう言うと、パンチングミゴチゾウとキッキングミゴチゾウにアンダーグ・エナジーを注ぎ込む。

 

「キョーボーグ!」

 

 その二体のゴチゾウは、キョーボーグへと変貌した。

 それを見たソラ達は。

 

「行きましょう!」

「ええ!」

 

 ソラ達はスカイミラージュを構えて、黒ソラもダークミラージュを構える。

 

「「「「「スカイミラージュ!」」」」」

「ダークミラージュ!トーンコネクト!」

「トーンコネクト!ひろがるチェンジ!スカイ!(プリズム!)(ウィング!)(バタフライ!)(マジェスティ!)」

「アンダーグチェンジ!ダークスカイ!」

 

 ソラ達はそんな風に叫び、変身を開始する。

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」

「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」

「レディ…………!」

『ゴー!ひろがるスカイ!プリキュア!』

「無限に染まる暗黒の空!ダークスカイ!」

 

 ソラ達はそれぞれのプリキュアに変身して、応戦していく。

 それを見ていたポッピングミゴチゾウは、慌ててどこかへと向かう。

 その頃、ソウマ達は。

 

「ハァァァァァ!」

「ハアッ!」

 

 ソウマ達は、それぞれが連携してヤードに攻撃していく。

 3人の攻撃に、ヤードは追い詰められていた。

 

「ううっ……………!こんな所で、やられてたまるかぁぁぁぁぁ!!」

「させるか!ハアーっ!ふっ!」

 

 ヤードはそう叫ぶと、オーラを纏いだす。

 ソウマはガヴガブレイドのプレイボンを押して、斬撃を放つ。

 すると、ヤードは叫んだ。

 

「うぉぉぉぉ!」

 

 ヤードがそう叫ぶと、ソウマ達は吹き飛ばされる。

 ヤードは、巨大なヤドカリの姿になった。

 

「あははは!さらばだ!」

 

 ヤードはそう言うと、撤退しようとする。

 それを見たソウマ達は。

 

「なるほど。ああやって、建物ごと移動していたわけだ」

「だったら!そいつを壊せば!」

 

 スイクスはそんな風に呟くと、辛一はそう叫び、ヴァレンバスターを放つ。

 だが、ヤドの部分に当たるものの、弾かれた。

 

「だぁぁぁ!もう全然壊れねぇ!!」

「ヴァレン!ちょっと待って!」

 

 辛一がイラつき気味にそう言うと、ソウマはそう言うと、ホルダーについたブルキャンゴチゾウをガヴに装填する。

 

キャンディ!

 

 その音声が鳴ると、上顎を閉じる。

 

EAT(イート)キャンディ!

 

 ソウマがガヴドルを回転させると、デリカッションを押す。

 

「これならどう?」

 

ブルキャン!

ガトリング!

 

 ソウマがそう言うと、辛一の前にブルキャンバギーが現れて、ガトリングになると、辛一の元に向かう。

 

「おおっ!ううっ…………!重っ!やってみるか!オリャアーッ!」

 

 辛一はブルキャンガトリングを持つと、重そうにする。

 辛一はそう叫ぶと、ブルキャンガトリングを発射する。

 

「うがっ!?足が…………!?」

「外した……………ダメだ。俺には重すぎる……………!」

「いや、足止めは出来てるさ」

「あとは俺が!」

「「「ん?」」」

 

 ヤードは足元に弾丸が当たり、怯んだ。

 辛一がそう言うと、スイクスとソウマはそう言う。

 すると、ブルキャンガトリングにバクキャンゴチゾウが乗っていた。

 

「そうか!君なら!」

 

 ソウマはそう言うと、バクキャンゴチゾウをガヴに装填する。

 

キャンディ!

 

 その音声が鳴ると、上顎を閉じる。

 

EAT(イート)キャンディ!

 

 ソウマがガヴドルを回転させると、デリカッションを押す。

 

バクキャン!

 

 すると、ソウマの肩の部分に2門のキャノンであるロックバクキャノンが生成される。

 

「ハアッ!これでどうだ!」

「ふっ!」

「うわっ…………!ああっ……………!」

 

 ソウマはそう言うと、ロックバクキャノンから細長い包装キャンディの形をした円柱型の砲弾を発射する。

 それは、途中で外装が分離して、中身だけがヤードに向かう。

 ヤードのヤドに当たると、そこからヒトプレスが出てくる。

 スイクスも、脚部のアイスブーツの性能を活かして、ヤードを動けなくする。

 

「ああっ!しまった!子供達が!」

「いや、むしろナイス!」

「ヴァレン!今だ!」

「おう!」

 

 ソウマがそう叫ぶと、辛一とスイクスの2人が動き出す。

 辛一は、ヴァレンバスターのクラックジャッキを操作して、技を発動する。

 

チョコドン!

 

 その音声が鳴ると、球状のチョコレートの様に固形化させて生成して放つ。

 その球が砕けて、チョコレートらしき液体が溶け、周辺にばら撒かれ、ヴァレンは地面を滑走するための潤滑剤代わりにして滑走していき、ヒトプレスを回収しつつヤードを翻弄する。

 さらに、脚部「アイスブーツ」の機能で、地面周辺は凍結されたチョコレートの状態と化し、スイクスも散らばったヒトプレスを回収してヤードを翻弄する。

 

「おのれチョコまかと!俺が苦労して集めた高級品を奪うとは……許せんっ!」

 

 ヤードはそんな風に叫ぶと、辛一とスイクスに攻撃しようとする。

 すると、キャンディ型の砲弾が飛んでくる。

 

「うわっ!?」

「どうだ!」

「貴様ァァァァ!」

「うおっ!?」

 

 ソウマは2人の邪魔をさせないと言わんがばかりに攻撃する。

 すると、ソウマはヤードの鋏に挟まれる。

 

「ふっ!うわぁぁぁぁ!?」

 

 ソウマはブルキャンガトリングで銃撃すると、鋏が壊されて、解放される。

 

「この野郎…………!人間の分際で…………!」

「ふっ!」

 

 ヤードがそう言うと、ソウマはブルキャンガトリングを乱射して、ヤードにダメージを与えていく。

 すると、辛一とスイクスはヒトプレスを全て回収した。

 

「これで、全部だ!」

「思いっきりやれ!ガヴ!」

「ああ!ありがとう!よし!合わせ技でフィニッシュだ!」

 

 スイクスと辛一がそう言うと、ソウマはブルキャンガトリングのウィーループを三回転させる。

 ブルキャンガトリングを固定すると、ガヴドルを回転させる。

 

CHARGE(チャージ) ME(ミー)CHARGE(チャージ) ME(ミー)

 

 その音声が鳴ると、デリカッションを押す。

 

バクキャンブラスト!

 

「スッゲェ…………!」

「うぉぉぉぉ……………!これで終わりだ!ふっ!ハァァァァァ!」

 

 辛一がそう呟くと、エネルギーが集まってくる。

 ソウマがそう叫ぶと、ロックバクキャノンとブルキャンガトリングからフルバーストが発動する。

 

「なんだそれは!?うわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 ソウマの一斉砲撃を受けたヤードは、大爆発する。

 その後、公園へと移動する。

 ちなみに、子供達のヒトプレスは、スイクスが元に戻すということで預かった。

 辛一は、ヴァレンバスターできらりのヒトプレスの紐を切断する。

 すると、きらりは元に戻る。

 ソウマは辛一を遊具の影に隠れさせる。

 

「ちょっと、こっちこっち!」

「おい!?なんで隠れんだよ?」

「しっ!俺たちを見て、怖がらせるといけないから」

「……………あれ?私……………何してたんだっけ?あっ!そうだ!辛一兄ちゃんと約束してたんだった!」

 

 辛一が困惑すると、ソウマはそう言う。

 化け物と呼ばれるのは、ソウマとしても辛いのだから。

 きらりはそう言うと、移動する。

 

「ああっ…………良かったぁ…………子供達、皆助けられて」

 

 ソウマがそんな風に安堵すると、グルキャン、ブルキャン、バクキャンの三体がアピールをする。

 すると。

 

「「あっ!」」

『そういえば、狩夜さん大丈夫だったかな!?ヒトプレスの中には居なかったけど、グラニュートの中で倒しちゃったりしてないよね!?』

『ブンブンのバイト、あいつちゃんと逃げたか?グラニュートの中で一緒に爆発してねぇだろうな?』

 

 ソウマと辛一は、そんな風に思う。

 それぞれの安否を心配していた。

 すると、三体のキャンディのゴチゾウがソウマの頭にぶつかっていく。  

 

「イテッ!?ハハハハッ!そうだな。今回は君たちのおかげだな。ありがとうね」

『あっ。そういえば……………変身に使うアレ(ゴチゾウ)、もう無いんだよな…………。酸田のおっさん、勝手に持ってきただろうし…………ここは思い切って…………!』

 

 ソウマは三体のキャンディのゴチゾウにそんな風に言うと、辛一はそう思う。

 酸田が回収したチョコドンのゴチゾウは四体だったが、グロッタ、ディーン、二度にわたるヤードとの対決で使い切ってしまったのだ。

 今、変身解除すると消滅してしまい、変身が出来なくなってしまう。

 辛一は、意を決してソウマに話しかける。

 

「なあ、アンタのそれ、分けてもらえないか?」

「えっ?」

「ぶっちゃけると、これは俺を改造した奴が調達してるだけで、俺のもんじゃ無い。あんまり、奴に頼り過ぎたく無いんだ」

 

 辛一がそう言うと、ソウマは驚きながらそう言う。

 そこから、辛一はそう説明した。

 

『…………全部をぶっちゃけたわけじゃねぇけど、行けるか……………!?』

『…………そっか。ヴァレンは前の俺みたいに、眷属を出せないグラニュートなんだ。きっと、きつい思いしたよね…………分かる』

 

 辛一はそんな風に思う。

 すると、ソウマはそんな風に認識した。

 ヴァレンが、かつての自分と同じく、眷属を生み出せないグラニュートであると。

 ソウマは口を開く。

 

「分かった!はい!チョコだけで足りる?」

「おお……………助かる」

「皆、ヴァレンの為に力になってやってくれな!」

 

 ソウマはそう言うと、チョコドンゴチゾウを五体、辛一に渡す。

 ソウマはそんな風に言う。

 その後、2人は別れて、ソウマはブンブンに戻ろうとする。

 

「えっ?ゴチゾウ?どうしたの?」

 

 ポッピングミが出てきて、ソウマはガヴフォンに装填する。

 すると、ソラ達が黒ソラと応戦している映像が映る。

 

「ええっ!?急がないと!案内してくれ!」

 

 ソウマはそう言うと、ブルキャンのバイクを生成して、その場所へと向かう。

 

「ハアッ!くっ!」

「ふっ!はっ!」

「ハアッ!はっ!」

「はっ!ほっ!」

「ハアッ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

 

 ソウマが現場に駆けつけると、ソラ達はダークスカイとキョーボーグに苦戦していた。

 

「まずい!助けないと!変身!」

 

ポッピングミ!ジューシー!

 

 ソウマはそれを見ると、すぐに変身して、ソラ達に加勢する。

 

「大丈夫、皆!」

「ソウマさん!」

「大丈夫です!」

「おや、来てしまいましたか」

「黒ソラ!もうグラニュートは倒したぞ!」

 

 ソウマがそう聞くと、ソラとツバサはそう言う。

 黒ソラがそう言うと、ソウマはそう叫ぶ。

 

「なるほど…………まあいいです。ここで倒します!」

「キョーボーグ!」

 

 黒ソラがそう言うと、キョーボーグと共にソウマにも攻撃を仕掛けていく。

 

「ふっ!はあっ!」

 

 ソウマはガヴガブレイドで応戦していく。

 そんな中、ましろは。

 

『また……………ソウマ君を傷つけちゃう……………!』

 

 ましろはまたソウマを傷つけてしまうのではないかと思って戦いに集中できなくなっていた。

 すると。

 

「プリズム!」

「えっ!?くっ!?」

「させない!」

 

パンチングミ!

 

 キョーボーグが迫っていた事に気づかず、ソラの叫び声を聞いて、やっと気付いた。

 キョーボーグの攻撃を喰らいそうになると、ソウマがパンチングミアシストになって、シュワパンチングを使って攻撃を弾いて、殴り飛ばす。

 

「プリズム、大丈夫!?」

「ソウマ君こそ、また怪我してない!?」

 

 ソウマは、ましろに怪我はないかと聞く。

 すると、ましろはソウマがまた怪我してないかと確認する。

 ソウマが困惑していると。

 

「隙だらけです!ダークスカイクラッシュ!」

「くっ!」

 

CHARGE(チャージ) ME(ミー)CHARGE(チャージ) ME(ミー)

 

 黒ソラが背後からダークスカイクラッシュを発動して、背を向けたソウマに向かって放つ。

 ソウマはガヴドルを回転させて、デリカッションを押す。

 

パンチングミパンチ!

 

 ソウマは必殺技で弾こうとする。

 それを見ていたましろは。

 

『……………ダメ!このままじゃ、ソウマ君が!』

 

 ましろはあの時の…………自分のせいでソウマが傷ついた記憶が蘇った。

 すると。

 

「ダメぇぇぇぇぇっ!!」

「プリズム!?」

「ましろちゃん!?」

 

 ましろはソウマの前に立って、プリズムショットを黒ソラに放つ。

 だが。

 

「ハァァァァァ!」

「ましろちゃん!」

 

 プリズムショットは力負けしてしまい、破壊される。

 ソウマはましろを抱き寄せて、横に飛び込んで回避する。

 すると、その衝撃床が崩れてしまい下の階に落ちてしまう。

 

「プリズム!ソウマさん!」

「助けに行きましょう!」

「ええ!」

「その前に、キョーボーグをどうにかしないと!」

 

 ソラ達はそれを見て、救出しようとする。

 だが、キョーボーグに妨害されてしまう。

 その頃、落ちた2人は。

 

「大丈夫!?」

「…………ごめんね」

「えっ?」

 

 ソウマは大丈夫かと尋ねる。

 するとましろは謝罪する。

 ソウマが困惑していると。

 

「私のせいでソウマ君に怪我をさせちゃって……………また、ソウマ君を傷つけちゃわないか不安になって……………足を引っ張って………私は弱いね……………」

 

 ましろはそんな風に言う。

 己の弱さのせいで、ソウマの足を引っ張ってしまった事を気にしていたのだ。

 ましろがそんな風に涙を流すと。

 

「ううん。ましろちゃんは優しいね」

「えっ……………?」

「それって、俺の事を心配してくれてたんだよね?ずっと、心配してくれてありがとう」

 

 ソウマはそんな風に言う。

 ましろがソウマの事を見ると、ソウマはそう言いながら、涙を拭く。

 すると。

 

「そうだ!ドーナツ、食べて!」

「えっ…………?」

「ある人が言ってたんだ。辛い時には、お菓子を食べると良いんだって」

 

 ソウマはそう言うと、ましろにドーナツを渡す。

 ソウマの脳裏には、ある言葉が蘇っていた。

 

『お菓子は小腹が減った時だけ!あとは……………めでてぇ時とか、辛ぇ時に、特別に食べるんだ!』

 

 それは、グラニュート・ボンの一件の際に出会った筋元弥彦から言われた言葉だった。

 ましろはソウマから渡されたドーナツを食べる。

 

「……………うん。美味しいよ」

「良かったぁ……………ましろちゃんは笑顔が一番だよ!」

 

 ましろはドーナツを食べると、笑顔になってそう言い、ソウマはそう言う。

 すると。

 

「話は済みましたか?」

 

 そんな風に言いながら、黒ソラがやってくる。

 

「黒ソラ…………!」

「キュアプリズムは弱いんですよ。弱いから足を引っ張ってしまう。弱い者に価値はありません」

 

 ソウマが身構えると、黒ソラはましろを見下しながらそう言う。

 すると、ソウマが口を開く。

 

「ましろちゃんは弱くない!ましろはとても優しくて強いんだ!」

「ソウマ君…………?」

「俺の事が心配で探してくれた!俺の正体を知っても怖がらずに友達でいてくれた!俺にお菓子をくれた!俺が怪我した後も……俺の事を気に掛けてくれた!ましろちゃんは強くて優しい俺ののヒーローなんだ!!」

 

 ソウマはそう叫ぶ。

 ソウマも、ましろの優しさに救われていたのだから。

 ソウマはそう叫ぶと、黒ソラに立ち向かっていく。

 

「ハァァァァァ!ハァァァァァ!」

「ふっ!はっ!」

「くっ!?ハァァァァァ!」

 

キッキングミ!

 

 ソウマと黒ソラは応戦していく。

 途中、黒ソラの攻撃を喰らってしまうが、攻撃した腕を掴んでキッキングミアシストを使って上に蹴り飛ばして、ましろと一緒に上に戻る。

 

「ハァァァァァ!」

「うわっ!?」

 

 黒ソラはソウマに襲いかかる。

 ソウマは蹴ろうとするが、ソウマの足を掴んで投げ飛ばして窓を突き破って外に出てしまう。

 ソウマを追って、黒ソラも外に向かう。

 黒ソラは、ソウマに話しかける。

 

「赤ガヴ。どれだけ頑張ろうが、あなたのやっている事は全くの無意味です!」

「何…………!?」

「いくら人間の為に戦っても、結局は化け物呼ばわりされるだけで、ヒーローにはなれないです!お前はグラニュートと同じ化け物で…………!」

「ソウマ君は化け物じゃない!!」

 

 黒ソラは今度は、ソウマの心を折ろうとした。

 化け物呼ばわりされている事をそんな風に言う。

 すると、ましろがそう叫ぶ。

 

「ソウマ君は、お母さんが殺されて、皆から化け物と呼ばれて一番辛いはずなのに、皆の為に戦って、私の為に怒ってくれた…………ソウマ君は、仮面ライダーで…………私のヒーローなんだよ!!」

 

 ましろはそんな風に叫ぶと、ソウマに近づいて立たせる。

 

「……………ありがとう」

「うん」

 

 ソウマはましろにお礼を言う。

 すると、スカイグミを食べた時に出たゴチゾウが光り輝きだす。

 

「えっ!?」

「何これ!?」

「何が起こっているんですか!?」

 

 突如、起こった現象にソウマ達が戸惑う。

 その光は、ソラ達の目にも入っていた。

 

「あれは…………!?」

「何が起こってるんですか?」

「ましろん…………!?」

「えっ…………!?」

 

 ソラ達も戸惑っていた。

 すると、そのゴチゾウの姿が変わっていく。

 まるで、キュアプリズムをゴチゾウに落とし込んだような物になった。

 キュアプリズムゴチゾウだ。

 

「これは…………使えって事か!」

 

 ソウマはそう言うと、そのゴチゾウをガヴに装填する。

 

プリキュア!

レジェンドプリキュア!

 

 その音声が鳴ると、ソウマはガヴドルを回転させる。

 そして、デリカッションを押すと、ゴチゾウが展開する。

 

ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!

プリズム!

 

 ソウマはそれを使って、キュアプリズムフォームに変身する。

 

「ええっ!?」

「ソウマさん!?」

「これは…………!?」

「ソウマ君がプリズムみたいになってる………!?」

「凄い…………!」

 

 ソウマの新たな姿に驚くソラ達。

 その姿は、ポッピングミフォームがキュアプリズムの色に変わって、肩アーマーはプリズムのリボンがついていた。

 

「姿が変わったところで……………!」

「行こう!ましろちゃん!」

「うん!」

 

 黒ソラがそう言うと、2人は立ち上がる。

 

「ハァァァァァ!」

「ふっ!こんな物…………!」

「ハァァァァァ…………!オリャアーッ!」

「ぐっ!?」

 

 二人でダークスカイと戦っていき、ましろが光弾を飛ばすが避けられてしまう。

 だが、後ろからソウマが蹴り飛ばして、黒ソラに当たる。

 

「うぉぉぉぉ!ハァァァァァ!」

「くぅぅぅ…………!?」

 

 ソウマは掌に光弾を纏わせて接近すると、それで攻撃して黒ソラを吹き飛ばす。

 

「「ハァァァァァ!」」

「ぐぅぅぅぅぅ!?」

 

 黒ソラが怯む中、ソウマはましろと一緒に無数の光弾を飛ばしてダメージを与え続ける。

 

「弱い人たちが集まっても、意味はありません!ダークスカイショット!」

 

 黒ソラはそう言うと、ダークスカイショットを発動して、赤黒い巨大な闇の球体を飛ばす。

 それを見た2人は。

 

「行こう!」

「ああ!」

 

 2人はそう話すと、ソウマはガヴドルを回転させる。

 

CHARGE(チャージ) ME(ミー)CHARGE(チャージ) ME(ミー)

 

 その音声が鳴ると、デリカッションを押す。

 

プリズム!ツヨイ〜!

 

「ヒーローガール!プリズムショット!」

「ハァァァァァ!行っけ〜!」

 

 ソウマはましろと同時に必殺技のプリズムショットを発動する。

 2人は一緒に巨大な光弾を生成して発射して、二つの球体同士でぶつかり合う。

 すると。

 

「なっ!?バカな!?くっ!ダークスカイブレイク!」

 

 ましろ達のが競り勝ち、黒ソラの方に向かう。

 それを見た黒ソラが驚愕するが、ダークスカイブレイクで弾き返そうとするが、パワー負けしてしまい、吹き飛ぶ。

 そのまま球体は上の方に飛んでいく。

 その方には、ソラ達がキョーボーグと戦っていた。

 

「これで終わりだ!」

 

 ソウマはいつの間にか、キッキングミアシストをになっていた。

 ソウマは再びガヴドルを回転させる。

 

CHARGE(チャージ) ME(ミー)CHARGE(チャージ) ME(ミー)

 

 その音声が鳴ると、デリカッションを押す。

 

キッキングミキック!

 

「ハァァァァァ!」

 

 必殺技を発動して、キョーボーグに向かってオーバーヘッドキックをして、光球を蹴り飛ばす。

 それが当たったキョーボーグは。

 

「スミキッタ〜…………」

 

 キョーボーグを浄化して、それと同時に戦闘で発生した損傷が直る。

 

「大丈夫?ましろちゃん!」

「うん!」

 

 ソウマはゴチゾウを回収するも、ましろとハイタッチをする。

 

「凄いですよ!2人とも!」

「はい!まさか、プリズムの力を使えるようになるなんて!」

「やるじゃん!」

「本当にすごいよ!」

 

 ソラ達は2人に近寄り、2人の事を賞賛する。

 すると。

 

「くっ…………!これで終わったわけではありませんからね!」

 

 黒ソラが二人を睨んで、そんな恨み言を言って立ち去って行く。

 

「……………ありがとうね。俺の為に怒ってくれて」

「ううん。私の方こそ、ありがとうね」

 

 2人はお互いにお礼を言う。

 すると。

 

「あっ!狩夜さんの事、忘れてた!じゃあね!」

 

 ソウマは辛一の事を忘れていた事を思い出して、すぐにブンブンに戻る。

 一方、それを見ていたましろは。

 

「…………あれ、なんだか胸が苦しくて、顔が熱いよ…………」

 

 ましろはそんな風に呟く。

 それを見ていたソラ達は。

 

「ましろさん、どうしたんでしょうか?」

「そっか…………ましろんにも春が来たか…………!」

「春が来た?どういう意味でしょうか?」

「さぁ…………?」

 

 ソラが心配そうに見る中、あげはは感慨深くそう言い、ツバサとエルは首を傾げる。

 ソウマは、ブンブンに着く。

 

「ただいま!」

「ウマソー!よかった!無事だったんだ!」

「狩夜さん、帰ってきた!?」

 

 ソウマがそう言うと、陽香はそう言い、ソウマは辛一の安否を聞く。

 

「えっ?」

「なんてった?」

「あ、俺は……………あの後、狩夜さん戻ってきたかなって…………」

 

 2人の勢いが強くて、聞き取れていなかったが、ソウマはそう言う。

 それを聞いた陽香は。

 

「ああ〜…………!来てないけど、連絡はあったよ。また仮面ライダーが助けてくれたんだって〜!良かったよね…………」

「そっか……………狩夜さんも無事だったんだ」

「うん。シンチーもウマソーの事、心配してたよ。ちゃんと逃げたかって」

「そうなんだ……………」

 

 ソウマの言葉を聞いた陽香は、そう言う。

 狩夜の無事を知り、ソウマは安堵する。

 すると。

 

「はい、ウマソー、こっち向いて!無事帰りました!イェ〜イ!」

「ちょっ!?ちょっと!?えっ!?何何!?」

「これ送っとけば安心するでしょ!」

 

 陽香は動画を撮り、ソウマは困惑する。

 陽香がそう言うと、ソウマは口を開く。

 

「狩夜さんって、思ったよりずっと、優しい人だね。…………陽香さん、次の仕事とかって、何かありますか?」

 

 ソウマは陽香にそう聞く。

 その頃、辛一はきらりの元に向かっていた。

 

「きらりちゃん!」

「あっ!辛一兄ちゃん!」

「遅れて悪い」

「いいよ!新しいステップ出来るようになったんだ!見てて!」

「おお」

 

 辛一ときらりはそう話す。

 きらりは、辛一にダンスを見せて、辛一はそれを褒める。

 その頃、酸田の研究室では。

 

「……………へへっ!置き配が届きましたよ〜」

 

 酸田はそう言うと、パソコンがある机に向かう。

 荷物の中身は、おどろおどろしいUSBメモリのような物だった。

 それを接続して、ファイルを開くと、ソウマ達とヤードの映像が映る。

 

「おお…………!辛一君ってば、俺の知らない所で実戦重ねてるね…………!それにしても、流石オリジナルの2人。どんどん進化してる。やっぱり、素体がグラニュートだからかな?」

 

 酸田は、その映像を見ながらそう言う。

 果たして、彼は何を企んでいるのか。




今回はここまでです。
あけましておめでとう御座います。
今年も宜しくお願いします。
新年一発目は、この小説です。
ヤードとの戦いや、キュアプリズムのゴチゾウを使って、黒ソラに一矢報いる事が出来ました。
ブンブンジャーのゴチゾウがあるので、プリキュアのゴチゾウを出すのもありかなと思いまして。
仕様はレジェンドライダーやブンブンジャーと同一のものになります。
他のひろプリのゴチゾウも出す予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
次回はいよいよ、仮面ライダーヴラムが登場するので、楽しみです。
果たして、どんな活躍をするのか。
黒いガヴや、闇堕ちした様なヴァレンも居ますが、どうなるのか。
ひろプリの面々の強化等についても、受け付けています。
今後の展開でリクエストがあれば、活動報告から承っております。

ひろプリの強化はどんな感じにするか

  • デンテが作ったアイテムで強化
  • スカイミラージュにゴチゾウの力が宿る
  • ゴチゾウがスカイトーンに変化する
  • スカイトーンとゴチゾウが融合する
  • スカイトーンにゴチゾウが取り込れる
  • ダイヤモンドリボンスタイルみたいな感じ
  • 強化なし
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