仮面ライダーガヴ&ひろがるスカイ!プリキュア   作:仮面大佐

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第18話 幻想の覚醒!パンケーキング

 ソウマは新たな力であるケーキングフォームを獲得して、シータを撃破した。

 色々と複雑な思いを抱きながら。

 その頃、ストマック社の会議室では、シータ・ストマックとジープ・ストマックの行方について話していた。

 

「シータとジープはまだ見つかっていないのか?」

「はい」

 

 ランゴがそう聞くと、エージェントはそう答える。

 まだ、シータがやられた事には気づいていなかった。

 

「ラーゲ9だけでは心配だ。新たなバイトを依頼したい」

 

 ランゴはそう言うと、リスト表をエージェントに見せる。

 

「連れて来い」

「承知しました」

 

 ランゴはエージェントにそう命じる。

 その頃、虹ヶ丘邸ではあげははクーラーボックスから何かを取り出しリビングのテーブルに置く。

 

「よいしょっと!」

「あげはちゃん?それって…………」

 

 それを見たましろがそう聞くと、あげはは開ける。

 中を開けると中身は皿に乗った苺のホールケーキだった。

 

「じゃーん!」

「何それ?クリスマスはまだ先なのに…………もしかして、ケーキを作ったの?」

「そういう事!私が働いているソラシド市の幼稚園でクリスマスパーティーやることになって、これはその試作品。私が作ったんだ!」

「そう言えばもうすぐって言ってましたよね。クリスマスパーティー」

「私たちも参加するんですよ。スイクスさんとクリスさんもどうですか?」

「…………」

 

 スイクスがそう聞くと、あげははそう答える。

 以前に、ブッシュ・ド・ノエルを作っていたが、今度はホールケーキを作っていた。

 ソラがそう聞く中、スイクスはある事を思い出していた。

 それは、屋敷のダイニングでたくさんの料理が並んでおり、真ん中には苺のホールケーキが置いてあった。

 

『誕生日おめでとう!スイクス!』

『お誕生日おめでとう!スイクス!』

 

 グランとリーフの2人はそう言うと、リーフは蝋燭に火を付ける。

 

『ありがとう!お父さん!お母さん!』

 

 スイクスはそう言うと、火を消す。

 すると、リーフが口を開く。

 

『貴方の大好きなパンケーキもあるわよ。クリスが作ってくれたのよ』

『ありがとう!クリス!』

『はい。スイクス様お誕生日おめでとうございます』

 

 リーフがそう言うと、スイクスはそう言い、クリスはそう答える。

 意識が現実に戻ると、ましろが話しかけていた。

 

「スイクスちゃん、どうかした?」

「いや、なんでもない。昔の事を思い出しただけ」

 

 ましろがそう聞くと、スイクスはそう答える。

 すると、ソラが口を開く。

 

「スリクマス…………こっちではクリスマスですが、生まれた日に感謝する大切な人を想う日ですから。スイクスさんは誕生日会ってやった事ありましたか?」

「あったよ。誕生日会」

「スイクスちゃんにもあったんだ」

 

 ソラがそう聞くと、スイクスはそう答える。

 スカイランドにも、クリスマスに該当するイベントがあり、スリクマスというのだった。

 ましろがそう言うと、スイクスは口を開く。

 

「というか、ちゃん付け呼ばわりはサムいからやめてくれ。無性別って前に言っただろ?」

「呼び捨てだとイマイチだったから……駄目だったかな?」

「…………もう、好きに呼べばいいさ」

 

 スイクスがそう言うと、ましろはそう答える。

 ちゃん付の方がしっくりくるそうだ。

 それを聞いたスイクスは、諦めた様にそう言う。

 すると、あげはが口を開く。

 

「さっ、私が作った試作品食べてみて?みんなの意見を聞きたいから」

 

 あげははそう言うと、ナイフで切り分けて、皿に盛り付ける。

 

「「「「「「「いただきます」」」」」」」

 

「美味しい〜やっぱりクリスマスにはケーキだね!」

「美味しいです!あげはさん!」

「やっぱりましろさん達に会えてよかったです!」

「美味しいよ、あげはちゃん!」

「やった!」

 

 ケーキを食べたエル、ツバサ、ソラ、ましろがそう反応すると、あげはは嬉しそうにする。

 すると。

 

「っ!?しっとりしたクリームに甘い苺!口の中に混ざってくる!これがケーキ……大切な人を想い祝福する日!」

 

 スイクスはそう反応する。

 すると、アイスボックスバスターからケーキングゴチゾウが複数生成される。

 

「よろしく。ボクの眷属」

「苺のホールケーキ…………大変懐かしいですね。スイクス様。クリスマスは2人で楽しみましょう」

 

 スイクスはケーキングゴチゾウを見てそう言うと、クリスはそう言う。

 

「ああ」

「では、私はクリスマス前に食材の調達しに参ります」

 

 クリスはそう言うと、虹ヶ丘邸から出て行った。

 すると、スイクスは口を開く。

 

「……………皆、頼みがある。クリスマスパーティーに、ボクとクリスも参加させて欲しい」

「別にいいけど…………」

「あと、クリスに日頃の感謝を伝えたくてパンケーキを作りたいんだ。デコレーションパンケーキを」

 

 スイクスはそう頼み込む。

 クリスマスパーティーに自分とクリスが参加する事、デコレーションパンケーキを作る事を。

 それを聞いたあげはは。

 

「いいじゃん!私たちも協力するよ!せっかくだし、ソウマ君と辛一君にも一緒にさ!」

「待ってよあげはちゃん。辛一君にはスイクスちゃんの事なんて説明すれば…………」

「そうですよ!もし、スイクスがグラニュートだとバレてしまったらどうするんですか!?」

 

 あげははそう言う。

 だが、ましろとツバサが難色を示す。

 その理由は、辛一がお母さんと師匠である塩谷総司の命をグラニュートに奪われている為、会わせてしまったら、面倒なことになると。

 

「大丈夫!大丈夫!腹部に口がないし、美少年だってグラニュート退治の目的は一緒だし、正体がバレた時は私が説得させるよ。美少年もグラニュートによって家族を失ったことは共通してるし」

「そう簡単に分かり合えるとは思えないけど、話すだけやってみる。グラニュートによって家族を奪われたのは一緒。焦りは禁物だ」

 

 あげはがそう言うと、スイクスもそう言う。

 スイクスも、ソラ達を介して、辛一の話は聞いていたのだ。

 

「よーし!そうと決まれば早速電話してっと…………!あーもしもしソウマ君。今、ブンブンにいるの?辛一君いる?一緒か。今からソラシドモールに来れる?時間が空いてたらでいいんだけど…… OK!丁度紹介したい人がいてさ。ソウマ君は会ったことあるでしょ?わかった。またねー」

 

 あげははそう言うと、早速、ソウマに連絡をする。

 辛一と一緒にいるようで、そう話す。

 

「なんて会話スキルだ……」

「よし。じゃあ、行こう!」

 

 スイクスがあげはの会話スキルに驚く中、あげははそう言い、ソラシドモールへと向かう。

 その頃、ストマック社のニエルブの研究室ではランゴが、オオカミの姿をしたグラニュートであるフェンリルを連れ、ニエルブがいる研究室へやって来た。

 

「新しく雇ったバイトだ。今からコイツを人質にスイクスを誘き出せ」

「了解。報酬はあるんだろうな?」

「ああ。お前の長所はそのスピードだ。ニエルブ、コイツの強化を頼む」

「了解」

「後は頼んだぞ」

 

 ランゴはフェンリルとニエルブにそう言うと、研究室から立ち去る。

 ニエルブは、フェンリルに話しかける。

 

「じゃあ、ベッドに寝転がってもらおうか?」

 

 ニエルブはフェンリルにそう言う。

 その頃、ソラシドモールの近くにソウマと辛一がやって来ていた。

 ソラ達に気づくと、2人はソラ達の元に向かう。

 

「ちゃす。で、いきなりなんだよ?紹介したい人って…………」

「スイクス君。ほら、自己紹介」

「スイクスです。宜しくお願いします」

(あれ?そんな素直な子だったけ?)

 

 辛一がそう聞くと、あげはに促されて、スイクスはそう自己紹介をする。

 それを聞いたソウマは、首を傾げていた。

 

「スイクス君はとある屋敷に住むご令嬢でね」

「金持ちなんすか?」

「まあね。実は執事にデコレーションパンケーキを食べさせたくて手伝って欲しいんだ。スイクス君は一人で作りたいんだけど…………みんなで作った方が美味しいからって。照れ屋さんなんだ」

 

 あげははそう説明する。

 辛一に違和感を与えないために嘘をついていた。

 ましろはソウマに話しかける。

 

「ごめんね。ソウマ君、忙しい時に手伝ってくれて」

「ううん。全然大丈夫!パンケーキか〜………。ケーキとはどう違うの?」

「掻き混ぜた生地を丸い形に焼くのがパンケーキですよ。名前にパンがありますし」

「ホットプレートや、フライパンで焼くのが一般的です」

 

 ましろがそう謝ると、ソウマはそう言う。

 ソウマがそう聞くと、ソラとツバサの2人はそう答える。

 そんな中、辛一は口を開く。

 

「執事がいるってことは…………お嬢様とか呼んだりするのか?」

「基本は名前呼びだけど、お嬢様呼びはあまりしないタイプだから。それより買い出し行くんだろ?」

「そうだった!行こう!行こう!」

 

 辛一がそう聞くと、スイクスはそう言い、あげははそう言う。

 スーパーに来て、買い物をすることに。

 

「デコレーションってことは…………果物とかを盛り付けるの?」

「そうだね。苺とかキウイフルーツとかシャインマスカットとか」

「パンケーキはホットケーキミックスを使った方が初心者でもやりやすいですよ」

「そうなんだ……」

 

 ソウマがそう聞くと、スイクスとツバサはそう答える。

 すると、スイクスはケーキングゴチゾウを見せる。

 

「このゴチゾウ、あのヴァレンってのに使えるか分からないけど…………」

「君も同じの生み出せたんだ。しかもこんなに!?でも、無理だと思う。スイクスは可能だけど、辛一さんには…………」

 

 スイクスはケーキングゴチゾウを見せながらそう聞くと、ソウマはそう言う。

 ソウマのケーキングゴチゾウと違って、複数いたからだ。

 すると。

 

「何やってんだよ?卵あっちだぞ…………って、ソウマのゴチゾウだよな?」

「これは…………」

「あー、これは俺のゴチゾウなんだ!」

 

 辛一がそう言うと、ゴチゾウを見て、そう聞く。

 すると、ソウマはそう答える。

 

「おい!これはボクの!?」

「取り敢えず誤魔化すしかないよ」

「そうなのか……悪かったな。無理に聞いて」

 

 スイクスとソウマは小声でそう話す中、辛一は訝しげにしつつも、そう言う。

 その後、会計を済ませて、スイクスの屋敷のキッチンにエプロンを着けて移動した。

 

「流石、ご令嬢です!キッチンも豪華で初めて来た時はビックリしました!」

「キッチン広いな……流石ご令嬢だな……」

「もしかして疑っていたの?」

「いや、別に……ってか、ぶっちゃけ気になってんのは…………スイクスは男か女かどっちなんだよ?」

「ターーイム!とにかく、パンケーキを作ろう!」

 

 ソラと辛一がそう言うと、スイクスはそう聞く。

 スイクスの言葉に対して、辛一がそう聞こうとすると、ましろは腕でTの文字を作りながらそう叫ぶと、パンケーキを作ることに。

 スイクスとソラとましろは生地作り担当で、ソウマ、辛一、ツバサ、あげは、エルちゃんは果物を切り分けと盛り付けを担当する事に。

 

「ソウマ君、ここ、違ってる!」

「あ、ごめん!」

「果物を切るとかあんまやんねぇからな……痛っ!?」

「大丈夫。手を洗ってきて絆創膏貼るから」

 

 あげはがそう言うと、ソウマは謝る。

 辛一は包丁で指を切ってしまい、エルは絆創膏を持ってくる。

 

「生地作り、終わりました!」

「こっちも、フルーツの切り分けが終わりました」

 

 ソラがそう言うと、ツバサもそう答える。

 こうして調理が進む中、生地作りが終わり、果物も切り分け、後はフライパンで生地を焼くのみだった。

 

「生地をゆっくり流して形を整えていく……後は、片面焼き終わるのを待つ」

 

 スイクスは片面を焼き終わり、フライ返しで引っくり返すと裏面を焼いていく。

 その光景をゴチゾウ達がフライパンで生地を焼くのを見ていた。

 

「あ?なんで、ソウマのゴチゾウが…………」

 

 辛一がそう首を傾げると、ましろ達が急いでゴチゾウを掻き集めて、回収する。

 

「なんでもないよ!辛一さん!これも俺のゴチゾウだから!パンケーキを作るのが気になっちゃったみたいで!」

「そうですよ!ねっ、ましろさん?」

「うん!そうだよ〜あげはちゃ〜ん、ちゃんと隠してって言ったよね?」

「ちょっとましろん、耳引っ張らないで!痛い痛い!」

 

 ソウマ達はそう誤魔化す。

 ましろは、あげはの耳を引っ張っていた。

 その後、焼き終わったパンケーキを皿に乗せていく。

 

「ホイップと果物を盛り付ければ……できた」

「やったね!スイクスちゃん!」

「あとは執事が帰ってくるだけだな」

 

 スイクスはパンケーキにホイップクリームと果物を乗せる。

 それを見たましろと辛一がそう言う中、スイクスのガヴフォンに着信音が鳴る。

 

「誰からだ……クリスから?」

 

 スイクスはそう呟くと、対応をする。

 

「もしもし?」

『スイクス・ストマックだな?』

「何故、お前がクリスのガヴフォンを持ってる?」

『クリス・ストマックは預かった。助けたければソラシド市の工場跡地へ一人で来い。一人で来なかったら彼女の命はない。以上だ』

 

 スイクスがそう聞くと、その声の主はそう言う。

 クリスを拉致して、1人で来いと。

 スイクスは通話を切ると。

 

「…………」

 

 スイクスは無言でどこかに行こうとするが、ソラが服の袖を掴む。

 

「離せ」

「離しません」

「おい、ストマックってまさか………!」

「…………全て話す。辛一、ボクは君と同じだ。グラニュートに家族を奪われた」

 

 スイクスがそう言う中、ソラはそう答える。

 すると、辛一はそう言う。

 辛一は、ロジョーからストマック社について聞いていたのだ。

 

「…………なんだと?」

「ボクはグラニュートだ。だけど、ソウマと同じで、グラニュートから人間を守りたい気持ちは一緒だ」

「…………スイクス…………」

 

 辛一がそう聞くと、スイクスは自分がグラニュートだと明かした。

 すると。

 

「…………お前!!」

「辛一さん!」

 

 激昂した辛一がスイクスを倒すと、馬乗りになる。

 ツバサが抑えようとするが。

 

「あんたは化け物だ!人間を攫って闇菓子のスパイスにする!そんな奴らを野放しにできるかよ!」

「僕の率いるストマック家は古菓子を作っていた。人間を材料にはしていない」

「人間攫ってることには変わらないだろ!あんたがグラニュートであることには!俺は母親を目の前で攫われて、師匠の命を奪われた!お前に俺の何が分かるんだよ!」

 

 辛一はスイクスに対してそう叫ぶ。

 ソラ達は抑えようとしたが、辛一の悲しみと絶望と怒りを感じ取って、声をかける事ができなかった。

 スイクスは口を開く。

 

「僕もストマック家に家族を殺された。言っただろ。君と同じだと」

「同じじゃない!あんたはグラニュートだろ!あいつらの仲間なんだろ!!」

「怪物には人権がないのか。笑えないな」

「んだと!」

「落ち着いてください!」

 

 スイクスはそう言う。

 だが、それに対して辛一がそう叫ぶと、スイクスは皮肉混じりにそう言う。

 辛一が激昂して、スイクスを殴ろうとすると、ソラが止める。

 

「落ち着けるかよ!師匠も母ちゃんも奪われた…………俺には、グラニュートを倒すことしか居場所を守れないんだよ……」

「辛一さん…………」

 

 辛一はそう言うと、床に座り込む。

 師匠も母親も奪われた辛一の絶望を感じ取って、ソラ達はなんとも言えない表情を浮かべていた。

 すると、スイクスは口を開く。

 

「居場所ならあるだろ」

「何、言って……」

「帰るべき場所は自分で作れる。どんなに道を踏み外してもまた作ればいい」

「そうですよ!私たちも居るんですから!」

 

 スイクスはそう言う。

 スイクスと一緒に、ソラはそう言う。

 すると、辛一が口を開く。

 

「……………アンタがグラニュートによって家族を奪われたのはわかった。けど、いつかはぶっ潰す。覚悟しろ」

「ああ。道を踏み外してしまったら、遠慮なく倒してくれて構わない」

 

 辛一はそんな風に言う。

 今は倒さないが、いずれ倒すという事だった。

 すると、スイクスは口を開く。

 

「一緒に食べたかったけど……………」

「あのさ、俺が作ったデコレーションパンケーキならあるけど、あげるよ!」

「いいのか?これは君が…………」

「スイクスさんが作ったのは家族と一緒に食べて欲しい。そうしたらきっとよろこぶよ。クリスさんも」

 

 スイクスがそう呟くと、ソウマは自分が作ったデコレーションパンケーキをスイクスに渡す。

 スイクスがそう聞くと、ソウマはそう言う。

 

「ありがとう……頂くよ」

 

 スイクスはソウマに礼を言うと、キッチンテーブルで椅子に座り、デコレーションパンケーキを食べる。

 

「なんだろう……とても優しい味がする……」

 

 スイクスはそう呟く。

 そんな中、アイスボックスバスターからほのかに光が出た。

 

「ご馳走様。元気でたよ」

「うん」

「…………それで、どうするの?美少年1人で来いって指示なんでしょ?」

 

 スイクスがそう言うと、ソウマは頷く。

 あげはがそう聞くと、スイクスは口を開く。

 

「皆は隠れて、もしもの時は頼む。ボク自身の手で、助けたいんだ」

「分かりました」

「ああ。無茶すんなよ」

 

 スイクスがそう言うと、ソラと辛一は頷いた。

 その後、スイクスはソラシド市の工場跡地に着いた。

 すると、スイクスが中に入ると、女子生徒が出てくる。

 

「よう、一人で来たことは褒めてやる」

 

 その少女はそう言う。

 すると、腹部に口があるのは変わらないが、逆三角形のガヴを埋めるように、擬態用ベルトのバックルパーツを装着していた。

 ニエルブによって改造手術をされていたのだ。

 ベルトを出現させミミックキーを取り外し、グラニュート・フェンリルへ姿を変える。

 

「お前を倒して、クリスを取り戻す」

 

 それを見たスイクスはそう言うと、ゴチゾウをアイスボックスバスターに装填する。

 

アイス!

EAT(イート)アイス!EAT(イート)アイス!

 

 スイクスはアイスボックスバスターにゴチゾウを装填すると、待機音が流れてくると共に、エネルギー状のアイスボックスがスイクスを包む。

 すると、スイクスは口を開く。

 

「変身!」

 

 スイクスはそう言うと、アイスボックスバスターのトリガーを引く。

 すると、ゴチゾウが展開し、アーマーが現れて、スイクスの姿が変わっていく。

 

CRASH(クラッシュ)ON(オン)

アイスボックス!ジャリジャリ!

 

  スイクスはボイクス・アイスボックスフォームに変身が完了する。

 すると。

 

「おらよっと!」

 

 フェンリルは残像を残さない高速移動で、スイクスを押し倒す。

 

「がはぁっ!?くっ!」

「おらっ!ハァァァァァ!」

 

 倒されたスイクスは、すぐに冷気でフェンリルを凍らせるも、フェンリルは両腕から鉤爪を出現させ、突き立てながら引きずって行き上空へ持ち上げると、回し蹴りを食らわせる。

 フェンリルの攻撃で、スイクスの体から火花が走った。

 

「くそっ……」

「諦めろ、アンタじゃ、アタシには勝てねぇよ。大人しく死んで、アタシの闇菓子になれ」

 

 スイクスがそう毒付く中、フェンリルはそう言う。

 すると、スイクスは口を開く。

 

「約束したんだ…………!」

「あ?」

「クリスマスパーティー……家族で一緒にやるって……約束したんだ!」

「くだらねぇな!ストマック家にはそんなパーティーはない。そんなちっぽけな幸せなんて他人を不幸にするだけだ。ふはははっ!」

 

 スイクスはそう叫ぶ。

 それを聞いたフェンリルはスイクスの事を嘲笑う。

 すると。

 

「笑うな!」

「あ?プリキュアか。お前、プリキュアや赤ガヴ達と手を組んでんのかよ」

 

 そんな声が響き渡る。

 すると、そこにはソラ達がいた。

 ソウマと辛一も来ており、ポッピングミフォームとチョコドンフォームに変身していた。

 

「クリスマスは生まれたことに感謝し祝福する大切な日なんです!」

「クリスちゃんは助けたよ!」

「あんな奴、さっさと倒しちゃって!」

「全く。さっさと倒せよな」

 

 ソラがそう言うと、ましろとエルちゃんがそう叫び、辛一は皮肉混じりにそう言う。

 すると、アイスボックスバスターから、ゴチゾウが生成される。

 そのゴチゾウは、ケーキングゴチゾウに似ているゴチゾウだった。

 

「キミは…………そうか、パンケーキの力だ!!」

 

 スイクスはそう言うと、パンケーキングゴチゾウをアイスボックスバスターに装填する。

 

ケーキ!

EAT(イート) ケーキ!

 

 その音声が鳴ると、スイクスは変身動作を行う。

 

CRASH(クラッシュ)ON(オン)

パンケーキング!ファンタジー!

 

 その音声が鳴ると、スイクスの周りにパンケーキの様なエフェクトが現れて、デコレーションされると同時にアーマーに変化して、装着される。

 ボイクス・パンケーキングフォームになったのだ。

 

「力が、湧いてくる…!」

「姿が変わったからってなんだ!やれ!」

 

 スイクスがそう言うと、フェンリルは腹部からエージェントを複数生成して、スイクスに向かわせる。

 すると。

 

「フッ!ハアッ!」

 

 スイクスはバスターホルダーにアイスボックスバスターを取り付けると、腕部のパンケーキングアームから、パンケーキを具現化したパンケーキエフェクトを生成し、両腕にパンケーキ型の鉤爪を纏い高速移動で、エージェントを蹴散らし、フェンリルの装甲を切り裂く。

 

「がはっ!急に早くなりやがって…………!おら、行けっ!」

 

 フェンリルはそう毒付くと、再びエージェントを複数生成して、スイクスに向かわせる。

 すると。

 

「行けっ!」

 

 スイクスはパンケーキエフェクトからパンケーキを模したパンケーキ兵を無数に生成する。

 パンケーキ兵は、エージェントと応戦していく。

 それを、ニエルブが物陰で隠れて見ていた。

 

「おっと…………青ガヴの方も、ちょっと見ない間に成長したみたいだね」

 

 ニエルブはそう呟いた。

 それを見たソウマは。

 

「ケーキの力と同じ!?だったら、俺も!」

 

 ソウマはそう言うと、ガヴにケーキングゴチゾウを装填する。

 

ケーキ!

EAT(イート) ケーキ!

ガヴ……ガヴ……

 

 ソウマはガヴにケーキングゴチゾウを装填すると、ガヴドルを回転させる。

 デリカッションを押すと、ゴチゾウが展開される。

 すると、アーマーが弾けると、ソウマにクリームがかかっていき、ホールケーキのような形状になると、それが8等分に分かれて、アーマーに変化して装着される。

 最後に、周囲を飛び交っていたイチゴが、トッピングされる。

 

ケーキング!アメイジング!

 

 ソウマは、ケーキングフォームに変身する。

 

「皆、手伝うよ!」

 

 ソウマはそう言うと、ガヴホイッピアのホイップッシュを押す。

 

ホイップパーティー!

 

 その音声が鳴ると、ホイップ兵を呼び出し、エージェントと戦わせる。

 

「ありがとうございます!ハァァァァァ!」

「わかったよ!皆!」

 

 ソラとましろはそう言う。

 ソラはホイップ兵がエージェントの攻撃を受け止める中、その隙に攻撃する。

 ましろは、エージェントに向かって光球を放って、攻撃をしていく。

 

「ハアッ!てやっ!」

 

 ツバサは、ヒットアンドアウェイの要領で空中を素早く飛び、エージェントを翻弄しつつ攻撃していく。

 

「はっ!よっ!」

 

 あげはは、蝶形のバリアで攻撃を防ぎつつ、素早く動いて、エージェントに攻撃していく。

 

「ふっ!てやっ!」

 

 エルちゃんは、相手の懐に素早く潜り込み、エージェントに攻撃していく。

 プリキュアとホイップ兵が連携して、エージェントに攻撃していた。

 

「おりゃっ!はあっ!」

 

 辛一は、ヴァレンバスターの銃撃やパンチやキックを駆使してエージェントに攻撃していく。

 辛一は、ヴァレンバスターを開閉する。

 

「食らえぇぇぇぇ!」

 

チョコドン!

 

 ゴチゾウに電気的刺激を与えて発生させたエネルギーを球状のチョコレートの様に固形化させて生成して、そのままエージェント達に発射する。

 着弾すると、球が砕けてチョコレートらしき液体が溶け、まとわりついた状態で大爆発する。

 そんな中、ソウマもケーキングゴチゾウをガヴから取ると、ガヴホイッピアに装填する。

 

ホールケーキ!

 

 その音声が鳴ると、ソウマはガヴホイッピアのホイップッシュを3回押す。 

 すると、ガヴホイッピアの刀身にエネルギーが溜まっていく。

 

ホイップチャージ!

 

「これで終わりだ!」

「ああ!決めるぞ。ガヴ!」

 

 2人は必殺技の発動態勢に入る。

 2人は、同時に必殺技を放つ。

 

「「ハァァァァァ!」」

 

ケーキングブレイキング!

 

 2人はそう叫ぶと、ソウマはガヴホイッピアの刺突と共に、穂先から超・強力なエネルギービームを放出し、辛一はヴァレンバスターから球状のチョコレートをエージェント達に発射し、着弾すると球が砕けてチョコレートらしき液体が溶け、まとわりついた後エネルギーが直撃して消し飛ばした。

 エージェントは、ソウマと辛一やプリキュアの猛攻によって全滅した。

 パンケーキ兵はパンケーキエフェクトを両腕に鉤爪として纏い、残りのエージェント達を切り裂き撃破する。

 

「ふっ!はっ!」

「おらっ!このっ!」

 

 スイクスは、パンケーキエフェクトで鉤爪として纏い、互いに高速移動しながら、フェンリルも両腕の鉤爪でぶつけて行く。

 

「オラァァァァァ!っ!?」

「甘い」

 

 フェンリルが背後に回り、鉤爪で切り裂くも、スイクスはパンケーキエフェクトで盾を生成して防いだ。

 パンケーキエフェクトが三角の柱が足場となりジャンプすると、両足に鉤爪を纏い回し蹴りする。

 

「ぐはぁっ!」

「ふっ!」

 

 スイクスは反撃する隙を与えず、パンケーキを模した無数の剣をフェンリルに射出して身動きを封じた。

 そして、アイスボックスバスターのボックスボルバーを操作してトリガーを引き必殺技を発動させる。

 

「頼む!ストマック社の仲間にならないか?アタシとお前で………!」

 


『CHARGE(チャージ) BOX(ボックス) CHARGE(チャージ) BOX(ボックス)

 

 そんな待機音が流れる中、フェンリルはそう言う。

 それを聞いたスイクスは。

 

「……氷河の闇へ永遠に消えろ!」

 


『ケーキングシュート!

 

「ぐわぁぁぁぁぁ!?」

 

 スイクスは2本の尻尾の様なパンケーキエフェクトを纏ったライダーキックをフェンリルに叩き込む。

 それを受けたフェンリルは爆散する。

 スイクスが変身を解除して倒れると、クリスがスイクスを支えた。

 

「スイクス様…………」

「ごめん。クリス。君と一緒にクリスマスパーティーしたくて…約束破ってしまったよ……」

 

 クリスがそう言うと、スイクスはそう謝る。

 すると。

 

「いいえ。今からでも間に合います。お嬢様がパンケーキを作ろうとしていたのも全部、私のためにしてくれたことも」

「知っていたんですか!?」

「お嬢様のことですから考えていることもわかります」

 

 クリスはそう言う。

 クリスからしたら、お見通しだったらしく、ソラは驚いた。

 それを見ていた辛一、ソウマ、ましろは。

 

「…………家族ってやっぱりいいな」

「そうだね」

「うん」

 

 3人はそう話した。

 その後、スイクスの住む屋敷のダイニングテーブルでは、集まっていた。

 辛一は、用事があるとの事で、退出していた。

 

「クリス、ボクが作ったデコレーションパンケーキだ」

「いただきます」

 

 クリスは、ナイフで切り分け、フォークで刺し口に入れる。

 

「美味しい……懐かしい味ですね。ありがとうございます。お嬢様」

 

 クリスはそう言うと、スイクスの頬にキスをする。

 

「えっ!?」

「わぁぁ………!」

「大胆だね〜クリすん」

「見えないよ?」

「プリンセスはまだ早いです」

 

 それを見たソラとましろが顔を赤くして、あげはがそう言う。

 ちなみに、ツバサはエルちゃんの目を塞いでいた。

 

「私のあだ名でしょうか?」

「そう、駄目だった?」

「いえ。ありがとうございます。あげは様」

「多く作ってしまったからみんなで食べよう」

 

 クリスがそう聞くと、あげははそう聞く。

 クリスはあげはにそう言うと、スイクスはそう言う。

 そして、皆で食べる事に。

 

「はい!いただきます!ん〜美味しいです!」

「美味しいよ。フルーツとクリームもあるから凄く美味しいよ!」

「2回言わなくても大丈夫だよ」

 

 ソラがそう言う中、ソウマがそう言うと、スイクスはそう突っ込む。

 こうして、ソラ達はパンケーキを食べていくのだった。




今回はここまでです。
今回は、ボイクスの強化です。
デコレーションパンケーキを食べた事で、パンケーキングフォームが誕生しました。
そして、スイクスがグラニュートだと知ってしまった辛一。
だが、一度冷静になり、スイクスが自分と似た境遇だと知り、完全には信用はしないが、様子見という感じになりました。
絆斗も、冷静になると話をちゃんと聞くというのがありますからね。
次回は、ロジョーとの戦いになります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
この小説と賢者の孫とガッチャードのコラボエピソードをやろうかなと考えています。
リクエストは、下記から受け付けています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=323854&uid=373253

ひろプリの強化はどんな感じにするか

  • デンテが作ったアイテムで強化
  • スカイミラージュにゴチゾウの力が宿る
  • ゴチゾウがスカイトーンに変化する
  • スカイトーンとゴチゾウが融合する
  • スカイトーンにゴチゾウが取り込れる
  • ダイヤモンドリボンスタイルみたいな感じ
  • 強化なし
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