ラキヤとフレッドの協力のもと、ストマック社の工場に乗り込み、ヒトプレスを奪還する事に成功したソウマ達。
だが、グロッタの何気ない一言で、辛一、ラキヤ、フレッドにショウマがグラニュートで、ストマック家の末っ子だとバレてしまった…………。
「赤ガヴ。
「あっ…………⁉︎」
「「「「っ⁉︎」」」」
「「「「「あっ⁉︎」」」」」
グロッタは賞賛混じりでそんな風に言い、それを聞いて、ラキヤとフレッドはソウマを見る。
その言葉は、辛一にも届いており、辛一も驚愕の表情を浮かべる。
ソラ達は、ソウマにとっての秘密をあっさり喋ったグロッタに驚いた。
スイクスが苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる中。
「いいわ…………!楽しかったから、今日は引き上げてあげる。また戦いましょう」
「ギューモ!撤退して下さい!」
「ちっ!ぬわぁぁぁぁ!」
グロッタはどこか満足げにそう言うと、撤退していき、ギューモも黒ソラの言葉で撤退する。
ソウマ達が変身解除すると。
「お前…………ストマックの…………あいつらの弟なのか?」
「色々と合点がいくな」
ラキヤとフレッドは、そんな風に聞いてくる。
それに対して、ソウマが黙っていると。
「…………どういうことだよ」
「シンチー…………!」
「目が覚めてたの…………!」
「辛一…………!」
辛一はそう問いかけ、あげはとエルちゃんがそう言う中、ソウマはそう呟く。
すると。
「ソウマ……………お前…………グラニュートなのか?ストマックの弟ってどういう事だよ⁉︎」
「辛一さん…………!」
「落ち着いて…………!」
辛一はそんな風に叫ぶ。
それを見て、ソラとましろが落ち着かせようとする。
それに対して、ソウマは何も答えられなかった。
すると。
「何とか言え!」
「シンチー、落ち着いて!」
「……………うっ!」
辛一はソウマの胸ぐらを掴んでそう聞く。
あげはも落ち着かせようとするが、辛一はソウマの事を殴る。
ソウマが倒れると。
「ソウマ君!」
「何するの!」
ましろがソウマに駆け寄ると、エルちゃんは辛一にそう言う。
すると、ソウマは口を開く。
「ごめん………俺……………!」
「お前もストマックの一族だからか」
ソウマがそう言うと、軽蔑し切った目で、辛一はそんな風に言う。
その言葉は、ソウマに重くのしかかった。
「えっ…………?」
「だから俺がいない間に、
「ち、違いますよ!ヴラム…………ラキヤとフレッドは、事情があってストマック社に居ただけなんです!」
「でも、今はストマック社を……………!」
ソウマがそう聞くと、辛一はそんな風に捲し立てる。
ソウマがラキヤとフレッドとスイクスと手を組み、プリキュアを騙して、闇菓子を集めようとしていたと解釈してしまった。
それを聞いたソラとソウマがそんな風に言うと。
「そんな事聞いてんじゃねぇ!てか、聞きたくねぇ!」
「シンチー!」
「辛一さん!」
辛一はそう怒鳴って、ソウマを押し出すと、そのまま走り去ろうとして、あげはとツバサがそう叫ぶ。
すると。
「少し冷静になれ。話をちゃんと…………!」
「退け!」
スイクスは辛一を宥めようとするが、辛一はスイクスを思い切り殴る。
スイクスが倒れる中、辛一は足早に去っていく。
そんな辛一を、あげはは追っていく。
「辛一……………!」
「どうして…………こんな事に……………」
「やっぱり…………辛一さんには、受け入れられないですよね……………」
「辛一……………」
「ソウマ君……………」
ソウマがそう呟く中、ソラ達はそんな風に話す。
予想していたとはいえ、受け入れられない現実に心を痛めていた。
それを見ていたスイクスは。
「……………結局、こうなるのか」
辛一に殴られた頬を押さえながら、そんな風に呟いた。
すると。
「……………おい。…………取り敢えず、今度はお前の話を聞かせろ」
「どうするのかは…………お前の話を聞いて決める」
ラキヤとフレッドは、そんな風に聞く。
ソウマがストマック家の末っ子だという事には驚いたが、話を聞く事にしたのだ。
その頃、辛一を追っていたあげはは。
「シンチー!」
「…………何だよ?」
あげはは、辛一にそう話しかけると、辛一は足を止める。
「信じられないっていうのは分かるよ。でも…………!少しは話を聞いて…………!」
「お前も…………
あげはは、辛一にそう話しかける。
すると、辛一はドスの効いた声でそう聞く。
「いや…………ソウマ君は……………!」
「あいつもグラニュートだった!お前らはあいつに騙されてるんだよ!」
「いや、騙してるんじゃ……………!」
それに対して、あげははそんな風に言おうとすると、辛一はそう叫ぶ。
あげはが何かを言おうとすると。
「でも、現にあいつはグラニュートの仮面ライダーと一緒に戦ってた!それが何よりの証拠だろ!」
「シンチー…………!落ち着いて…………!」
「お前には分かんねぇよ!グラニュートに母ちゃんを奪われた俺の気持ちなんて!母ちゃんがまだいるお前なんかには!」
「っ⁉︎」
辛一はそんな風に叫ぶ。
あげはは落ち着かせようとするが、辛一の次の言葉に唖然となる。
あげはが唖然となる中、辛一はそのまま走り去ってしまった。
「…………私には…………分からない………?」
あげはは、呆然としながらそう呟く。
その脳裏には、ある記憶があった。
それは……………あげはが2人の姉である早乙女まりあと早乙女かぐやと離れ離れになっている光景と、ましろと離れ離れになるのを知り、家出騒動を起こした時の記憶だった。
辛一の言葉を聞いて、あげはは顔を俯かせ、拳を握りしめるのだった。
果たして、あげはは何を思ったのか。
その後、あげははソウマ達の元に戻った。
「あげはちゃん…………大丈夫?」
「う、うん!大丈夫だから!シンチーは行っちゃったけど……………」
「………………」
ましろがそう聞くと、あげはは誤魔化す様にそう言い、ツバサは目を細めていた。
ラキヤとフレッドのゴチゾウがソウマのゴチゾウと話をしている中。
「ふ〜ん…………」
「結局、お前もお前の母親も、ストマック社の被害者で、あいつらを許せないって事か」
「……………信じてくれるんだ…………」
ソウマから話を聞いたラキヤとフレッドは、そんなふうに言う。
それを聞いて、ソウマがそう聞くと、ラキヤは口を開く。
「はぁ…………今さっき、ストマック社を襲撃したろ。信じない方がだるい」
「ありがとうございます…………!ソウマ君を信じてくれて…………!」
ラキヤはそんな風に言う。
ストマック社を襲撃したのもあって、信じる事にしたと。
ソラがそう言うと、フレッドは口を開く。
「…………言っておくが、俺もラキヤも連中が憎いし、奴らをぶっ潰す為に戦うと決めた。だが、お前みたいに、人間に特別思い入れがあるわけじゃ無いからな」
「うん」
「そうだな。お前らと手を組んでも、ヴァレン……………辛一だっけ?あいつと一緒にやろうとは思わない。人間なんて…………弱い生き物の癖に、助けてもらってる分際で…………だるい」
フレッドがそう言い、ソウマが頷くと、ラキヤはそう言う。
人間には興味がないのだと。
「そんな…………!」
「ほっときゃ良いんだ。あんな奴、居なくても困らないだろ」
ソウマがそう言うと、ラキヤはそう言う。
ラキヤとしては、辛一への印象は最悪だったのだ。
それに対して、ソウマは。
「…………違うよ。困るとか、困らないとか…………そういうんじゃないんだ」
「ソウマ君……………」
「(ゴチゾウ達の鳴き声)」
ソウマはラキヤの言葉に対して、そんな風に答える。
それを見て、ましろが複雑そうな表情を浮かべる中、ゴチゾウ達は戯れていた。
一方、酸田の研究室では。
「ソウマの奴…………!一体何がどうなってんだよ⁉︎」
辛一は苛立ち気味に椅子に座りながらそう言う。
それを聞いていた酸田は。
「はぁぁ〜…………辛一君、俺の知らない間に情報掴んでたんだ」
「アンタ……………知ってたんじゃねぇだろうな?ガヴの正体!」
酸田は万年筆を持ちながらそう言うと、辛一はそう聞く。
それに対して。
「いや、彼の事がグラニュートなんじゃ無いかと思ってはいたけど……………知ってたかっつうと……………ストマック家の一員だって、初耳だし」
酸田はそう言う。
途中、辛一が詰め寄る中、酸田は辛一を止めつつ、そう言う。
それを聞いて、辛一は酸田を睨むと。
「はぁ〜……………」
「ていうか、ソウマ君、ヴラムとヴェロと手ぇ組んだんだ」
「ああ」
「どういう心境の変化なんだろ?大量失踪事件の犯人なんかと……………プリキュアを巻き込んで……………」
ひとまずは、嘘を言っていないと分かり、辛一はため息を吐く。
酸田がそんな風に言うと、辛一は口を開く。
「……………は?今なんつった?」
「だから……………大量失踪事件の犯人、ヴラムとヴェロ」
「その事……………ソウマ達は知ってんのか⁉︎」
「うん。だって…………俺、ソウマ君から聞いたし、その場にプリキュアも居たし」
辛一がそう聞くと、酸田は端的にそう言う。
それを聞いて。
「あいつ…………マジでグラニュートの味方だったんじゃねぇだろうな…………⁉︎プリキュアまで騙しやがって…………!」
辛一はそんな誤解を抱いてしまった…………。
それに対して、酸田はメガネをずらす。
パソコンの画面には、細胞の様な物が映し出されていた。
一方、ストマック社では、グロッタがランゴに資料を渡す。
その資料は、ラキヤとフレッドの物だった。
「ラーゲ9とロクマ4が赤ガヴ側に寝返った?」
「そっ。3匹目と4匹目のグラニュートハンターもそいつらだった。ラーゲ9の方は、昔アルバイトにした…………コメル・アマルガとかいう奴の兄貴みたいよ。ねぇ?」
「はい。そう言っていました。ロクマ4の方は、父親が闇菓子のバイトをしていたようですが」
ランゴがそう聞くと、グロッタはそう語る。
グロッタが黒ソラに同意を求める中、ニエルブはタブレットを操作して、情報を探る。
そして、コメルの情報を見つけた。
「コメル・アマルガ……………確かに居るね。でも、とっくに誰かが粛清してる」
「あいつら…………弟の仇と闇菓子を憎んで、偽名を使ってうちに潜入したって事か……………」
ニエルブはタブレットを操作すると、そんな風に言う。
コメルは何者かにやられたものの、誰が粛清したのかは不明だったのだ。
ランゴがそう言う中、グロッタは口を開く。
「そして同じく、私たちを恨んでいる赤ガヴと、赤ガヴに協力するプリキュアと出会って、手を組む事にしたって感じ?あ〜あ…………ランゴ兄さんの目も節穴ねぇ」
「採用面接の時に、お前の意見も聞いただろう」
グロッタはそんな風に言う。
最後は、ランゴへの皮肉が込められていたが。
それに対して、ランゴはそう反論する。
ラキヤの面接の際には、ランゴとグロッタの二人がいたからだ。
ランゴがそう反論する中、グロッタは口を開く。
「それを言うなら、ニエルブだって気づいても良かったんじゃない?あいつらの改造もしてるんだし」
「……………まあまあ。過ぎた事を攻め合ってても仕方ない。ここは建設的な話をしよう」
グロッタはニエルブを睨みながらそう言うと、ニエルブはそう言って、話を逸らす。
実際、データを元にあの二人を選んだのはニエルブであり、自分の研究品が持ち逃げされた事には、ニエルブも動揺していた。
それを聞いたランゴは。
「……………そうだな。ニエルブは、まず扉のセキュリティを強化しろ。グロッタは工場の設備点検と在庫確認。幸い、ウラッカと黒闇によって、ヒトプレスはある程度確保しているとはいえ、しっかりやれ」
「ランゴ兄さんもヒトプレス集めよろしく。赤ガヴにごっそり持ってかれたから」
「アルバイトの管理もしっかりね」
「……………分かっている」
ランゴはそう指示を出す。
すると、グロッタとニエルブからそう言われて、ランゴはバツの悪い表情を浮かべた。
その夜、ブンブンでは、陽香がお菓子を用意してソウマの帰りを待っていた。
すると。
「ただいま」
「あ〜!ウマソー!遅い!」
「ごめん……………何それ?」
ソウマが扉から入ってくる。
ソウマが入ってくるのを見て、陽香はそう言うと、ラップを外す。
ソウマがそう聞くと。
「めっちゃ連絡したのに、やっぱまだ見てないんだ。タケシ君、見つかったって。家戻ってきた!」
「あ……………へぇ…………よかった…………!そうなんだ…………」
陽香はそんな風に言う。
タケシ君が無事に戻ってきたのを聞いて、ソウマはそう言う。
すると。
「やっぱり、化け物に攫われたらしくってさ。本当に無事でよかったよね〜。って事で〜………!じゃ〜ん!お疲れ会しようと思って!」
「やった〜…………!」
陽香は飲み物を持ってきながらそう言う。
それに対して、ソウマはそう答える。
「ん〜!う〜ま!うん…………次は…………うち、最近このマカロンにハマっててさ!見つけたらすぐ買っちゃうんだよね〜!うん!ねぇ、美味くない⁉︎」
「うん、美味しい」
「でしょ!」
お疲れ会が開かれて、陽香はそう言いながらマカロンを食べる。
陽香の問いにソウマはそう答えて、マカロンを食べる。
そんな中、ソウマは。
『…………やっぱり、辛一にはちゃんと自分で話しておけばよかった…………でも…………』
ソウマはそんな風に考えていた。
だが、それと同時にある光景が蘇った。
『あんたは化け物だ!人間を攫って闇菓子のスパイスにする!そんな奴らを野放しにできるかよ!』
『僕の率いるストマック家は古菓子を作っていた。人間を材料にはしていない』
『人間攫ってることには変わらないだろ!あんたがグラニュートであることには!俺は母親を目の前で攫われて、師匠の命を奪われた!お前に俺の何が分かるんだよ!』
かつて、スイクスがグラニュートだとバレた際の辛一の反応から、同じ事になるのではと思っていた。
ソウマがそう考え込む中、陽香は訝しげな表情を浮かべ、ゴチゾウ達も首を傾げる。
そんな中、ソウマはある可能性に至ってしまった。
『辛一に知られたってことは、きっともうすぐ陽香さんにも……………せめて陽香さんには、俺が自分で…………』
ソウマはそう考える。
いずれ、陽香にも己の正体がバレるのではないかと。
ソウマは陽香に話しかける。
「あの…………!」
「うん?どうした?」
「えっ…………あっ…………」
ソウマは意を決して、陽香に己の正体を明かそうとする。
すると、ある光景が蘇ってしまう。
『ソウマ……………お前…………グラニュートなのか?ストマックの弟ってどういう事だよ⁉︎』
それは、辛一の糾弾だった。
それを思い出したソウマは。
「美味しいね、これ」
「うん…………」
ソウマは咄嗟に、マカロンの話をして、陽香も訝しげにしながらも、頷いた。
『ダメだ…………言えない…………!やっぱり…………怖い…………!』
「(ゴチゾウ達の鳴き声)?」
ソウマはそんな風に思ってしまった。
陽香からも罵られるのではないか。
そんな恐怖が過って。
そんな中、ザクザクチップスゴチゾウはソウマの服の中から出てきて、横に体を振る。
先ほどから、ゴチゾウが出てこない事に違和感を持っていたのだ。
ゴチゾウ達がそんな風に傾げる中。
「……………あのさ、ウマソー。なんかあった?あっ…………いや、全然良いんだけど…………!お菓子食べてもテンション上がんないみたいだし…………ちょっと気になって。あと、なんか顔色も悪いし」
陽香は様子がおかしいソウマを気にしたのか、そんな風に問いかける。
すると。
「ごめん!俺、美味し過ぎて食べ過ぎたかも!もっと買ってくるね!」
「あ〜………!あ〜っ!ミスった〜!うちってマジで落ちてる人になんか言うの下手!あ〜!もう〜!」
ソウマはそう言うと、ブンブンから出ていく。
それを見て、陽香は自分がやってしまったのではないかと思い、そう言う。
一方、町に出たソウマは。
「どうしよう…………!陽香さん、絶対変に思ったよね…………!切り替えて帰んなきゃ………。えっと…………何買えば良いんだっけ…………」
ソウマは、陽香に違和感を与えてしまったのを気にしたのか、買い出しをしようとする。
すると。
「っ⁉︎」
ソウマは気絶してしまった。
すると。
「(ゴチゾウ達の鳴き声)!」
それを見たゴチゾウは慌てる。
すると。
「(ゴチゾウ達の鳴き声)!」
ポッピングミゴチゾウが何かを思いついたのか、ガヴフォンをソウマの上着のポケットから取り出す。
一方、とある公園にいた辛一は、スマホを見ていた。
その画面には。
『タケシくん帰ってきましたー!』
『やっぱバケモノに攫われてたっぽい』
『探すの手伝ってくれてありがとう』
『次依頼くれたらちょっとサービスするね!』
陽香からのメッセージだった。
それを見た辛一は。
「……………ソウマが、取り戻したって事か?」
辛一はそう呟くと、ニュース画面を開く。
そこには、『大量失踪事件の被害者戻る』という見出しのニュースがあった。
「大量失踪事件の被害者が戻ってきたのか⁉︎」
辛一はそれを見てそう言う。
すると。
「ソウマがヴラムとヴェロと手を組んだ…………ってか、ヴラムとヴェロがソウマとプリキュアに説得された?でも…………ソウマはストマックの一族で……………」
それを見て、辛一はそんな風に考えていく。
だが、答えが見つからずに頭を掻きむしる。
「あ〜!『そうだ、俺…………冷静になれ。あいつは…………ストマックの奴らに襲われてたし…………そんで、一体倒した。それに………』」
辛一はそんな風に叫びながら、頭を掻きむしると、情報を整理していく。
実際、シータとジープに襲われ、ソウマはシータを撃破した。
それと、ある言葉が蘇る。
『母さんの…………仇なんだ…………!』
『ぶつかる理由があって…………だからストマックの奴らと戦って…………』
それを思い出すと、ソウマは訳ありなのだとまとめた。
「落ち着け…………ちゃんと話を聞かなきゃダメだ。ちゃんと…………ソウマ本人から」
辛一はそう言う。
ソウマ本人から話を聞こうと決めたのだ。
すると、辛一の視界にある人が映る。
その人物はソウマだった。
だが、雰囲気が少し違っていた。
「ナイスタイミング!おい、ソウマ!」
それを見た辛一はそう言うと、そのソウマに駆け寄る。
だが、ソウマの姿はなかった。
「…………見間違いだったかな………?もうちょい探すか…………」
辛一はそう呟くと、ソウマを探しにいく。
一方、とあるおでんの屋台では。
「さて、そろそろ上がるか」
おでんの屋台の店主はそんな風に言う。
すると。
「おぉ…………⁉︎ああ、お兄ちゃん、悪いね!今夜はもう……………」
ソウマ(?)がおでんを見つめた。
ソウマに気づいたおでん屋の店主がそう言うと、ソウマから腹の虫が暴れる音がする。
「そんな腹減ってんのか⁉︎分かった!お兄ちゃんの腹の音に免じて、30分延長だ!………っ⁉︎」
それを見て、おでん屋の店主はそう言う。
すると、ソウマは鷲掴みでおでんを食べていく。
「ちょちょちょちょ⁉︎お兄ちゃん!ダメだって!うわぁぁぁぁ⁉︎」
「邪魔すんな!」
「うわぁぁぁ⁉︎」
それを見て止めようとすると、店主はソウマに突き飛ばされる。
そして、ソウマは一心不乱におでんを食べていくと。
「…………美味かった」
ソウマはそう言うと、お腹の方を見る。
すると、また腹の虫が暴れる音がする。
「これじゃあ…………ないのか⁉︎」
ソウマはそう呟くと、苛立ち気味に屋台を破壊していく。
それを近くで見ていた存在がいた。
「良いですよ…………そのまま暴れて下さい」
それは、黒ソラだった。
そのソウマを見て、そんな風に呟く。
果たして、何を企んでいるのか。
一方、その頃、ソウマが倒れている場所に。
「ソウマ君!」
「どうしたんですか⁉︎」
そこに、ソラ達がやってくる。
ましろの手にはスマホが握られていた。
実は、ゴチゾウ達はガヴフォンを使って、ましろ達に連絡していたのだ。
「一体、何が…………⁉︎」
「分からないよ…………」
「とにかく、ウマソーを運ぼう!」
「でも、私たちには限界がありますよ…………」
「なんでソウマ君が倒れたの…………?」
それを見て、ツバサとエルちゃんが困惑する中、あげははそう言う。
だが、ソラとましろはそう言う。
人間とグラニュートのハーフであるソウマが倒れた原因が分からないのだ。
すると。
「おお!お前さんら!」
「うん?って、デンテさん⁉︎」
「どうしてここに⁉︎」
「いやな、こいつらがワシにも連絡してきてのう!迎えに来たんじゃ!」
そこに、ある人影が現れて、ましろとあげははそう言う。
現れたのは、人間の服装を着たデンテだった。
ゴチゾウは、デンテにも連絡していたのだ。
「よく来れましたね……………」
「なぁに!人間には化けれんが、完璧な変装じゃ!」
「違和感強いけど…………とにかく、私のピヨちゃんで運ぼう!」
ツバサがそう呟くと、デンテは自慢げにそう言う。
それを見て、あげははそう呟きつつも、ソウマを背中に背負う。
すると。
「待ってください。あげはさんの車だと、どう考えても定員オーバーです。どうしましょうか?」
「なら、ワシがソウマをおぶっていこう!お前さんらはあとで洞窟で合流するぞい!」
「どうしてなの…………?あなた、元々はストマック社の所属なんでしょ?」
ツバサはそう指摘する。
あげはの所有するハマーは、大型車ではあるものの、明らかに定員オーバーなのだ。
すると、デンテはそんな風に言う。
それを聞いたエルちゃんは、デンテに対してそう聞く。
それに対して、デンテは。
「…………これでも最近は、ちょっと反省しとるんじゃ」
「え?」
「ソウマはランゴ達に立ち向かう事を選んで、
デンテはそう語る。
格上のランゴ達に立ち向かうソウマを見て、自分の作った物がとんでもない代物だったと自覚した。
だからこそ、償いをしようとしているのだと。
それを聞いたましろ達は。
「……………分かりました。お願いします」
「おう!任しとけ!」
ましろ達は頷くと、デンテにそう言う。
デンテが嘘を言っているようには見えない事から、デンテを信じる事にしたのだ。
デンテはそう言うと、ソウマを担いで移動していく。
ましろ達はあげはのハマーの方に向かう。
一旦、虹ヶ丘邸に戻る事にしたのだ。
一方、とあるレストランでは。
「大丈夫ですか?」
「ああ」
クリスは頬を抑えているスイクスに対してそう聞く。
スイクスがそう答えると。
「…………彼らは大丈夫でしょうか…………」
「信じるしかないだろうな」
二人はそんな風に話をしていた。
すると。
「お待たせしました。ご注文のナポリタンとなります」
「ありがとう」
店員さんがナポリタンを持ってきて、スイクスはそうお礼を言う。
二人がナポリタンを食べようとすると。
「あぐぅぅ!」
「えっ?ソウマさん?」
「いや…………違う」
突如、ソウマと思われる人物が現れて、二人のナポリタンを奪い、店内で暴れ回る。
クリスが困惑する中、スイクスはガヴフォンを向ける。
すると、ガヴフォンの画面には、『100%』、『SOMA・STOMACH』と映し出されていた。
「ソウマさん…………なのでしょうか?」
「酸田の奴…………余計な事を…………」
クリスがそう言う中、スイクスはそう呟いていた。
すると。
「ふっ!はっ!」
「ぐっ⁉︎こいつら…………強い…………!」
スイクスはソウマと思われる人物を取り押さえようとする。
すると、そのソウマと思われる人物は逃げていく。
「今のは一体…………?」
「分からないが…………何を企んでいる?」
スイクスとクリスはそんな風に話をする。
その後、弁償代などを払い、その場を後にした。
翌朝、虹ヶ丘邸では。
「私たちは、ソウマさんのお見舞いに行ってきます!」
「本当は私たちも行きたいけど…………」
「私たち、学校だったり、お仕事があるから…………」
「僕たちに任せて下さい!」
「うん!」
ソラ達はそんな風に話をしていた。
ましろとあげはは、学校と保育園に行く必要があった為、ソラ達にソウマの看病を任せる事にしたのだ。
そうして、ソラ達は外出していく。
一方、辛一は。
「結局会えず……………本当に見間違いだったかな…………とりま、朝飯でも食うか」
辛一はそう呟いていた。
目に入ったレストランを見て、その中に入る。
中に入ると、人混みができていて、テーブルが散乱していた。
辛一は、近くにいた人に話しかける。
「何かあったんすか?」
「深夜に変な男に襲われたんだよ」
辛一がそう聞くと、その男の人は撮影した映像を見せる。
そこには、暴れ回っているソウマと思しき姿が映っていた。
「そ…………⁉︎すいません」
それを見て、辛一はそう反応すると、男の人から離れて、SNSをチェックする。
そこには、ソウマの顔を撮った写真が上がっていた。
「これが答えかよ……………!」
辛一は、怒りのこもった声でそう呟く。
一方、ソラシド市のとある場所では。
「よし…………やりましょうか」
「ええ。ご主人様の命令通りに」
「OK」
「暴れましょう」
ましろ、ツバサ、あげは、エルちゃんに似た人物がそんな風に話すと、暴れ回っていく。
その頃、ブンブンでは、陽香が飲み物が入ったコップを片付けていた。
すると。
「おい!ソウマ!」
「うわ、びっくりした…………。どうしたの?早いね」
辛一が怒鳴り込んで入ってきて、陽香は驚く。
陽香がそう聞くと。
「おい、あいつは…………!」
「実は、夜買い物に行くって言ってから全然戻ってこないんだよね。連絡も全然つかないし。あっ!もしかして、シンチー、何か知ってる?」
辛一がそう聞くと、陽香はそう答える。
戻ってこない事を気にしていたのだ。
すると、辛一はスマホを見せながら口を開く。
「これ…………!」
「何これ⁉︎ウマソー⁉︎」
辛一は先ほど調べた画像を陽香に見せる。
それを見て、陽香がそう反応すると。
「これがあいつの本性だ。社長や俺、ソラ達も騙されてたんだよ!」
「ちょっ…………本性って何?」
「あいつ、グラニュートなんだよ!人間に化けて、人間を襲ってるバケモン!」
「……………えっ?」
辛一はそんな風に言うと、陽香は困惑気味にそう聞く。
すると、辛一はソウマがグラニュートである事を暴露してしまった。
それを聞いて、陽香が呆然としていると。
「あいつが戻ってきても…………入れんじゃねぇぞ!危ねぇからな!いいな!」
辛一はそう言って、ブンブンを飛び出していく。
それを聞いてもなお、陽香は呆然としていた。
一方その頃、ラキヤは端末が使えないか調べていた。
だが、何度タップしても、反応がなかった。
「…………使えなくなってんじゃねぇか。ふぅ…………だる。まあ、そりゃそうか。ストマック社の支給品だもんな。…………せっかく、他のバイトの動きを探ろうと思ったのに………」
ラキヤはそうぼやく。
ラキヤとフレッドは、ストマック社を裏切った為、スマホが使えなくなっているのだ。
ラキヤはソファーに座ると。
「はぁ…………知ってる集積場はもうもぬけの殻だし…………自由にストマック社に乗り込めるわけでもなし。はぁ…………ソウマの奴、プリキュアの助力もあったとはいえ、こんなだるい状況でよく戦ってたな……………あっ」
ラキヤはソファーに座ると、そのまま寝転がる。
プリキュアの助力もあったとはいえ、戦っていたソウマの事を感心しつつ。
すると、ある事を思い出す。
『あ、あの!この辺でこの人、見かけませんでしたか?』
『……………だる』
『えっ?あ、あの!』
『行っちゃった…………』
それは、ラキヤがソウマとましろとエルちゃんと初めて遭遇した時だった。
地道に聞き込みを行っていたのを思い出したのだ。
「あ〜…………ああやって地道に探ってたのか…………こっちの世界に慣れる為にも…………
ラキヤはそう呟くと、体を起こして移動をしていく。
一方、フレッドは。
『やはりと言うべきか…………ストマック社から支給されたあれは使えなくなっていた。俺やラキヤが知っている集積場ももぬけの殻だし………色々と探るか』
フレッドはそんな風に考えていた。
端末が使えなくなっていたのを見て、自力で情報を集めるしかないと思っていたのだ。
すると。
「「「ハァァァァァ!」」」
『キャアアアア⁉︎』
「ん?」
そんな声が聞こえてきて、フレッドは声のした方へと向かう。
そこには…………。
「こんなに暴れれば良いでしょう」
「さて…………どうなるかな?」
「…………おや?」
ツバサ、あげは、エルちゃんに似た人物が暴れ回っていたのだ。
すると、エルちゃんに似た人物はフレッドに気づく。
「お前ら……………」
「誰か来ましたね」
「誰だっけ…………?」
「確か…………仮面ライダーヴェロ…………ですよね?」
フレッドがそれを見て驚く中、ツバサ達に似た人物は、そんな風に話をする。
それを見たフレッドは…………。
「『…………どうやら、黒ソラと似たような存在という事か』お前ら、何者だ?」
「僕たちはダークプリキュア…………とでも言っておきましょうか」
「ご主人様は、あなたとも戦っておけって言ってたしね」
「相手してもらいますよ」
「…………ご主人様?」
フレッドはそれを見て、すぐに目の前にいるツバサ達が、黒ソラと似たような存在である事を悟った。
フレッドがそう聞くと、ツバサ達に似た存在はそう言う。
ご主人様という言葉に首を傾げていると。
「「「ダークミラージュ!トーンコネクト!」」」
その3人は、ダークミラージュを取り出すと、スカイトーンを装填する。
「アンダーグチェンジ!ダークウィング!(ダークバタフライ!)(ダークマジェスティ!)」
その三人はそう叫ぶ。
そして、変身していく。
「暗黒にひろがる狂気!ダークウィング!」
「サゲて染まるダークネス!ダークバタフライ!」
「降り立つ気高き暗黒!ダークマジェスティ!」
その三人はそう名乗る。
それを見たフレッドは。
「何者かは知らないが…………面倒ごとを起こされても困るしな」
フレッドはそう言うと、ヴェロドライバーを取り出す。
『ヴェロドライバー!』
そんな音声が鳴ると同時に、腰に装着する。
そして、ゴチゾウを装填する。
『ジュース!」
『
装填すると、そんな音声が鳴る。
そして。
「変身」
フレッドはそう言うと、ベルトを操作する。
『うるおいジュース!フルーティー!』
その音声と共に、フレッドは仮面ライダーヴェロに変身する。
そして、三人と応戦していく。
一方、スイクスは。
「これ以上、騒動を起こさせない為にも、早くあのソウマを見つけないとな」
そう呟いて、捜索を行なっていた。
すると。
「ぶるらぁぁぁぁぁぁぁ!」
「っ⁉︎」
そんな叫び声と共に、何かがスイクスに向かってくる。
それに気づいたスイクスは回避する。
すると、スイクスがいた場所にクレーターが出来上がっていた。
「お前は…………ギューモだったな」
スイクスは向かってきた主に向かって、そう言う。
向かってきていたのは、ギューモだったのだ。
「貴様ァァァァァ!あのクマ野郎はどこに行きやがった⁉︎」
「クマ野郎…………ロクマ4の事か。生憎だが、どこに行ったのかは知らない」
「嘘を吐くなぁぁぁぁ!」
ギューモはそんな風に叫ぶ。
それに対して、スイクスはそう答える。
ギューモはそう叫ぶと、頭の角を取り外して剣に変えると武器と身体に炎を纏って襲い掛かってくる。
それを避けると、スイクスはアイスガヴにゴチゾウを装填する。
『アイス!』
『
『ガヴ……ガヴ……』
その音声が鳴り、ガヴドルを回転させると。
「変身!」
そう言うと、変身を開始する。
『アイスボックス!ジャリジャリ!』
スイクスはアイスガヴ・アイスボックスフォームに変身し、ギューモと応戦していく。
一方、ソラ達の方は。
「ごめん下さ〜い!」
「おお、お前ら!よく来たな!」
「こんにちは…………」
ソラはそんな風に叫ぶと、デンテはそう叫ぶ。
エルちゃんがそう言う中、ツバサは口を開く。
「ソウマさんの様子はどうですか?」
「うむ…………どうやら、ソウマのガヴに、ゴチゾウが詰まっておったみたいじゃ」
「ゴチゾウが?」
「そうじゃ。菓子を食ってゴチゾウが生み出されたものの、ガヴから吐き出されんくなっとったようでな。あの手この手でかき出してやったわ」
ツバサがソウマの容体を聞くと、デンテはそう答える。
原因が、ゴチゾウがガヴから排出されなくなってしまった事であると。
そして、詰まっていたゴチゾウはデンテの手によって出されたのだと。
「そうだったんですか…………」
「でも、何でゴチゾウが?」
「何か原因があるんですか?」
「…………精神的なもんかのう。お前さんら、ソウマに何かあったのか知っとるのか?」
ソラがホッと安心するようにそう言う中、エルちゃんが首を傾げて、ツバサはそう聞く。
ツバサの質問を聞いて、デンテは精神的な原因であると説明する。
それを聞いて、ソラ達は顔を見合わせる。
すると。
「…………あれ?何か通知が…………えっ⁉︎」
「どうしたの?」
「これ…………見て下さい!」
ツバサの持っていたスマホに通知が入る。
それを見て、ツバサが驚愕の表情を浮かべる。
エルちゃんがそう聞くと、ツバサは画面を見せる。
そこには、ソウマが暴れる画像があった………。
「えっ⁉︎これって…………ソウマさん⁉︎」
「どうして…………⁉︎」
「何かやったんですか⁉︎」
「い、いや!何もやっとらんぞい!それに、ソウマを運び込んでから、ずっと起きないままなんじゃ!」
「じゃあ…………どういう事ですか…………⁉︎」
それを見て、ソラ達が困惑する中、ツバサはそう聞く。
それを見ていたデンテも困惑しながらそう答える。
ソラ達は、ソウマが二人いる事に困惑していた…………。
一方、ソラシド市にあるとある駄菓子屋。
そこに、黒服のソウマが入り込む。
すると、黒服のソウマは駄菓子を食べていく。
「ちょっとあんた!お代がまだ…………⁉︎」
すると、店主のお婆さんが黒服のソウマにそう言う。
それに対して、黒服のソウマはおばあさんを突き飛ばす。
黒服のソウマがおばあさんを足蹴にする中、一人が撮影していた。
すると。
「ダメだよ。勝手に撮っちゃ!」
「えっ⁉︎うわっ⁉︎」
そんな声と共に、一人の女の子がそれを撮影していた男に襲いかかり、その男は気絶する。
その女の子は、ましろに酷似していた。
そんな中、黒服のソウマはスパーキングミというグミを手に取り、それを食べる。
「どう?」
「……………美味い!」
ましろに似た人物が黒服のソウマにそう聞くと、黒服のソウマはそう答える。
すると、お腹のガヴに似た器官から、ゴチゾウが排出される。
それには、
「(ゴチゾウの鳴き声)」
「おお…………!これが…………俺の体が求めていたもの……………!」
黒服のソウマはそう言うと、スパーキングミというコーラ味のグミをどんどん食べていく。
すると、どんどんスパーキングミゴチゾウが生成されていく。
そこに、辛一がやってくる。
「おい!…………大丈夫ですか⁉︎早く逃げて!」
「はい…………!」
辛一はタックルで黒服のソウマを退かすと、おばあさんを逃がす。
すると。
「…………邪魔すんな」
「本当だよ」
「ましろちゃんまで…………⁉︎ふざけんなよ、お前!グラニュートってバレたからって…………開き直って堂々と人間を襲ってるのか⁉︎ましろちゃんにまでこんな悪事を手伝わせて!」
黒服のソウマとましろに似た存在がそう言うと、辛一はそう叫ぶ。
それに対して。
「何を言っているの?」
「ちょうど良い…………!力試しだ…………!」
ましろに似た存在はそう言う中、黒服のソウマはそう言うと、服のチャックを開ける。
そこには、ソウマのガヴと似ているが、禍々しい見た目のガヴがあった。
黒服のソウマはスパーキングミゴチゾウをそのガヴに装填する中、ましろに似た存在はダークミラージュを取り出す。
『グミ!』
『
『ガヴ……ガヴ……』
「ダークミラージュ!トーンコネクト!」
黒服のソウマは、禍々しい見た目のガヴ…………ビターガヴのハンドルであるマンチビーターを逆手持ちしながら回転させる。
ましろに似た存在は、ダークミラージュにスカイトーンを装填する。
すると、黒服のソウマの周りにコーラのようなエフェクトが飛び交う。
そして。
「変身…………!」
「アンダーグチェンジ!ダークプリズム!」
「(ゴチゾウの鳴き声)」
二人はそう言うと、黒服のソウマは右手でビターガヴの横についているボタン…………ダークディバウアーを押す。
そして、二人は変身していく。
『スパーキングミ!ヤミー!』
「ふわりひろがる暗黒の闇!ダークプリズム!」
その音声がなる中、黒服のソウマはコーラのようなエフェクトに包まれると、姿が変わっていく。
その姿は、オーグ/仮面ライダーレジェンドが戦った黒闇/仮面ライダーネガドが変身したダークネスビターガヴと同一であった。
これが、オリジナルの仮面ライダービターガヴだ。
黒服のソウマは前傾姿勢で立っていた。
そして、ましろに似た存在はダークプリズムに変身した。
それを見た辛一は。
「また新しい力か…………!」
「そうだ…………!」
辛一はヴァレンバスターを取り出しながらそう言うと、黒服のソウマはそう言って体当たりをする。
辛一が倒れる中、ある光景が目に入る。
それは、あり得ない方向に右腕が曲がっていたのだ。
「まだ安定していないから気をつけて」
「は〜い」
ダークプリズムがそう言うと、黒服のソウマは腕を元に戻す。
辛一は変身しようとするが、近くで撮影していた人がいた事に気づいた。
「うっ⁉︎うわぁぁぁ⁉︎」
「あははは!」
辛一は黒服のソウマとダークプリズムと応戦する中、吹き飛ばされる。
辛一は、人気のない所にまで吹き飛ばされていた。
「うっ………!ふっ!」
「ハァァァァァ!」
辛一はヴァレンバスターを銃撃する中、効いておらず、黒服のソウマによって首を掴まれ、柱に叩きつけられる。
「容赦ねぇな…………!ましろちゃんの為にも、遠慮はしねぇ!」
辛一はそう言うと、チョコドンゴチゾウをヴァレンバスターに装填する。
『チョコ!』
『
「うわぁぁぁ⁉︎」
辛一がヴァレンバスターにチョコドンゴチゾウを装填すると、黒服のソウマによって吹き飛ばされる。
ダークプリズムが闇の球を発射する中。
「うっ!変身!」
辛一はその闇球を避けつつ、ヴァレンバスターを展開すると、地面に向かって撃つ。
チョコが地面に満ちる中、辛一はそこに滑りながら着地すると。
『チョコドン!パキパキ!』
辛一は、ヴァレン・チョコドンフォームに変身する。
「おりゃっ!ハァァァァァ!ふっ!どりゃぁぁあぁぁ!」
辛一はヴァレンに変身しつつ、ヴァレンバスターで銃撃して、黒服のソウマが変身するビターガヴに攻撃する。
そして、ドロップキックをビターガヴに叩き込む。
「うわっ⁉︎」
「ハァァァァァ!」
「ふっ!」
ビターガヴが吹き飛ばされる中、辛一が迫ると、ダークプリズムが闇球を放ち、辛一を吹き飛ばす。
「大丈夫?」
「ああ。ハァァァァァ!」
ダークプリズムがそう聞くと、ビターガヴはそう答えて、辛一に攻撃していく。
ところどころで、体を気にしている中、辛一を寄せ付けずにいた。
「っ…………まだ、動きが硬ぇみたいだ!」
ビターガヴはそう言う中、辛一にパンチやキックのラッシュをお見舞いしていく。
キックで下がる中、『ジュワ』という文字が浮かぶ。
「うわっ…………⁉︎ふっ!」
「っ⁉︎」
「きゃっ⁉︎」
辛一は倒れつつも、ビターガヴに銃撃をしていく。
その際、ダークプリズムにも当たる。
「グラニュート…………俺がぶっ倒す!それがソウマ、お前でもだ!これ以上、ましろちゃんに罪を重ねさせてたまるかぁぁぁ!」
「ごちゃごちゃ…………何言ってるか分かんねぇな!」
「そうだね!」
辛一はそんな風に叫ぶ。
ソウマがましろを操り、悪事に加担させていると思い込んでいたのだ。
それに対して、ビターガヴとダークプリズムはそう言うと、ビターガヴはお腹のビターガヴから何かを出して、ダークプリズムは闇球で辛一を吹き飛ばす。
ビターガヴから出てきたのは、ガヴガブレイドに似た見た目のビターガヴガブレイドだった。
その見た目は、ガヴガブレイドを禍々しくした様な見た目の片刃の剣だった。
「っ……おぉ?」
ビターガヴは地面に落ちているブレイドを拾ったが、持ち上げた瞬間によろけてしまっていた。
だが。
「ハァァァァァ!ハァァァァァ!」
「ふっ!はっ!」
「ぐっ⁉︎」
ビターガヴはビターガヴガブレイドの重量を利用して、連続で斬撃していき、ダークプリズムはビターガヴを援護する。
そんな中。
「あれは…………ヴァレンと…………」
その近くに、ラキヤが通りかかっていた。
辛一とビターガヴとダークプリズムの戦いを見る中、ビターガヴを見ると。
「……………なるほど。地道に歩いていると、こういう現場に出くわすわけか」
『ヴラスタムギア!』
ラキヤはそう呟くと、ヴラスタムギアを装着する。
そして、どっプリンゴチゾウをヴラスタムギアに装填する。
『カップオン!』
ヴラスタムギアにどっプリンゴチゾウを装填すると、そんな音声が鳴り、ラキヤの足元に白い皿状の、周囲には下向きになったガラスコップ状のバリアが展開され、プリン液が入っていく。
ラキヤは髪を弄ると。
「変身」
そう言って、ヴラスタムギアのフォルタネイターを下ろす。
『プディングヴラムシステム!』
その音声と共に、ラキヤは仮面ライダーヴラム・プリンカスタムに変身する。
ヴラムブレイカーを手に取ると、どっプリンゴチゾウを装填する。
『
その音声が鳴る中、ラキヤは弓を引き、幾何学模様が現れ、矢が生成される。
『ヴラムシューティング!』
その音声と共に、矢が放たれる。
その矢は、ビターガヴとダークプリズムの方に向かう。
「ぐっ⁉︎」
「きゃっ⁉︎」
ヴラムシューティングを受けて、ビターガヴとダークプリズムが吹き飛ぶ。
すると、辛一もラキヤの存在に気づく。
「ヴラム…………⁉︎」
「もう一人いたか…………!」
「もう一人…………ではないな」
辛一がそう言うと、ビターガヴはそう言う。
すると、そんな声が聞こえてくると。
「「きゃっ⁉︎」」
「うわっ⁉︎」
「っ⁉︎ツバサ達まで…………⁉︎ヴェロ………⁉︎」
三つの人影が転がってくる。
それは、ダークウィング、ダークバタフライ、ダークマジェスティだった。
すると、辛一はフレッドにも気がつく。
「二人もいたか…………!ハァァァァァ!ダァァァァァ!」
それを見たビターガヴはそう言うと、ビターガヴガブレイドを引き摺りながら、ヴラムに向かっていく。
この戦いはどうなるのか…………。
そして、ビターガヴとましろ達の偽物とは…………?
今回はここまでです。
今回は、ビターガヴの初登場回です。
そして、ビターガヴと共に、ましろ達の偽物も登場する。
辛一の誤解はどんどん加速していってしまう。
そして、辛一の何気ない一言で、あげはが傷ついた。
あげはの地雷に触れてしまったという。
果たして、辛一とあげはの関係はどうなるのか。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日はニチアサがお休みですが、まさかのスーパー戦隊が終わるというニュースが出ていますね。
自分は、公式からの発表まで信じませんが。
今後のこの小説の展開でリクエストがあれば、活動報告から承っております。
今月は、ガヴのVシネマであるギルティ・パルフェが公開されますね。
楽しみですね。