突如として現れた、黒服のソウマ/仮面ライダービターガヴと闇のプリキュアに変身したましろ。
辛一は、ソウマがましろを操っていると思い応戦していく。
すると、ラキヤ/仮面ライダーヴラムが現れて、ビターガヴとダークプリズムに攻撃して、更にツバサ達と似た姿のプリキュアに、フレッド/仮面ライダーヴェロが攻撃していく。
「ふっ!はっ!」
「うぉぉぉぉ!」
「ハァァァァァ!」
ラキヤは攻撃してきたビターガヴとダークプリズムの攻撃を躱す。
すると。
「うっ!はぁっ!」
「ハァァァァァ!」
ビターガヴは、ビターガヴガブレイドのガルプダヴと呼ばれるボタンを押して、赤黒い斬撃波を放つ。
ダークプリズムも、闇球を放つ。
その二つをラキヤは回避する。
一方、フレッドの方は。
「ふっ!はっ!」
「ハァァァァァ!」
「はっ!」
「てやっ!」
フレッドはヴェロガンで攻撃していく。
それに対して、ツバサの偽物達は連携して攻撃するが、フレッドは難なく対処していく。
「強ぇじゃねぇか…………だる」
「ぷるん…………」
「…………なら、速攻で決める」
「コーヒー………!」
それを受けて、ラキヤとフレッドは、ぷるゼリーとカンカンコーヒーのゴチゾウを出して、ベルトに装填する。
『カップオン!』
『コーヒー!」
『
そんな音声が鳴ると、2人はベルトを操作する。
『ゼリーヴラムシステム!』
『カンカンコーヒー!ビター!』
その音声が鳴ると、ラキヤには上向きのゼリーの容器型のエネルギーが現れると、チェリーゼリーで満たされる。
すると、ヴラムブレイカーで切り裂き、そのまま姿が変わる。
フレッドの方は、コップ型のエネルギーなのは変わらないが、コーヒーが注がれていき、ある程度満ちると、それが弾ける。
二人はヴラム・ゼリーカスタムとヴェロ・カンカンコーヒーフォームに変身する。
そして、二人はすぐにドライバーを操作する。
『カップ
『ハイドレーション!』
その音声が鳴ると、ヴラスタムギアからピンク色の触手のような物体が伸びて、ラキヤの心臓を覆う。
そして、二人はドライバーを操作する。
「うっ⁉︎」
『インビジブルゼリー!』
『コーヒーアクセラレータ!』
その音声が鳴ると、ラキヤは透明化して、フレッドは加速する。
「あっ………⁉︎うっ………⁉︎」
「どこ………⁉︎うわっ⁉︎」
突如として消えたラキヤを見て、ビターガヴとダークプリズムはそう反応すると、虚空から攻撃を受ける。
ビターガヴとダークプリズムは、ビターガヴガブレイドで斬撃したり、闇球を撃ったりするが、透明化しているラキヤには当たらず、一方的に攻撃を受ける。
一方、フレッドの方は。
「ふっ!はっ!」
「くっ⁉︎」
「うわっ⁉︎」
「きゃっ⁉︎」
フレッドは高速移動をしつつ、ヴェロガンで銃撃を行い、着実にダークウィング達にダメージを与えていた。
ある程度時間が経過すると。
『ゼリーオーバー!』
「…………だる」
「ううううっ!」
「ハァァァァァ!」
「ふっ!」
その音声と共に、ビターガヴとダークプリズムの背後にラキヤが現れて、二人は攻撃しようとする。
二人は反撃しようとするが、ラキヤは2人を蹴り飛ばされ、2人は吹き飛ばされる。
そして、フレッドの方も。
「ハァァァァァ!」
「うわぁぁぁ⁉︎」
「「きゃあああ⁉︎」」
フレッドは高速移動の最中にキックも混ぜて、三人を吹き飛ばす。
五人が一ヶ所に固まると。
『
その音声と共に、2人はそれぞれの武器にゴチゾウを装填する。
「終わりだ」
「じゃあな」
ラキヤとフレッドはそう言うと、必殺技を発動しようとする。
すると。
「「っ⁉︎」」
どこからともなく銃撃が飛んできて、2人の必殺技は強制終了されてしまう。
撃ったのは、辛一だった。
2人が辛一の事を見ていると。
「ここは引きましょう!」
「そうだね!」
「ええ!」
「うん!」
「ううっ!」
そんな風に話すと、ダークプリキュアとビターガヴは撤退していく。
それを見ていたラキヤとフレッドと辛一は変身解除すると。
「はぁ…………どういうつもりだ?」
「なんで俺たちの邪魔をした?」
ラキヤとフレッドは、辛一に対してそう問いかける。
それに対して、辛一は。
「お前らだって…………なんで…………ソウマと手ぇ組んだんじゃねぇのか⁉︎それに…………ましろちゃん達はソウマに操られてんだぞ⁉︎」
「あ?ソウマ?」
辛一はそんな風に言う。
それを聞いて、ラキヤはそう言う。
すると。
「何言って…………あぁ………」
「あ。あぁ〜…………ははっ」
「何だよ⁉︎」
「いや?」
それを聞いたフレッドとラキヤは、何かを確信したのか、辛一を馬鹿にする様に笑う。
それを見て、辛一が詰め寄ると、ラキヤはそう言う。
すると、フレッドは口を開く。
「…………普通に考えれば分かるだろ。さっきのプリキュアが偽物だって事くらい」
「は⁉︎」
「それに…………お前こそ、グラニュートだから、あいつを倒そうとしてたんじゃなかったのか?…………だる」
フレッドは呆れる様に、そんな風に淡々と事実を言う。
それに辛一が反応する中、ラキヤは畳み掛ける様にそう言う。
それを聞いて、辛一が黙り込む中、ラキヤとフレッドは去っていく。
そんな中、辛一は。
「俺にも分かんねぇよ…………!」
自分にも問いかける様に呟いていた。
辛一も、何故、自分がラキヤとフレッドの攻撃を妨害したのか、分かっていなかった。
一方、デンテが住んでいる洞窟の前。
ソウマは目を覚ましたのか、ゆっくりと目を開けていく。
「あっ!デンテさん!ソウマさんが目を覚ましました!」
「おお!起きたか!」
「よかったです!」
「大丈夫?」
「デンテおじさん…………ソラちゃん…………ツバサ君…………エルちゃん…………」
それに気づいたソラがそう声をかけると、デンテとツバサとエルちゃんはそう反応する。
ソウマは体をゆっくりと起こすと、何があったのかを思い出す。
「そうだ…………俺…………何か、具合悪くなって…………」
「顔色は悪いし、苦しそうだしで、心配したぞい!」
「デンテさんによると、ソウマさんのガヴにゴチゾウが詰まってたみたいです」
「ツバサの言う通りじゃ!菓子を食ってゴチゾウが作られたものの、ガヴから吐き出されんくなっとったようでな。あの手この手でかき出してやったわ」
ソウマがそう言うと、デンテはそんな風に言う。
デンテとツバサはこれまでの経緯を説明し、あるゴチゾウをソウマに渡す。
ソウマが受け取ったのは、マカロンの絵柄が描かれたエレガンマカロンゴチゾウだった。
「マカロン…………そうなんだ。ありがとう。ソラちゃん達も」
「おう!」
「いえ!当然の事をしたまでです!」
「気にしないで」
「でも、なんで…………?」
「デンテさんによると、精神的な物の様ですが…………」
「その通りじゃ。心当たりはないか?ソラ達にも聞こうとしたが、それどころでは無くなったからなぁ」
ソウマがデンテからエレガンマカロンゴチゾウを受け取ると、そうお礼を言う。
デンテとソラとエルちゃんがそう答える中、ソウマはそう呟く。
それを聞いたツバサとデンテはそう言う。
すると、ソウマは口を開く。
「…………辛一に、俺がグラニュートだって事、バレた。ストマックの一族だって事も…………これ以上、誰かにバレたくないって、きっと無意識に思って……………待って。デンテおじさん。どうやって、俺を見つけてここまで運んだの⁉︎」
ソウマは心の中の言葉を吐き出す。
そんな風に無意識に思ったからこそ、ガヴからゴチゾウが排出されなかったのだ。
ふとした疑問に気づいたソウマは、デンテに問いかける。
「実は…………私たちも、デンテさんと同じく、ゴチゾウから呼ばれたんです」
「わしもこいつらに呼ばれてな。慌てて迎えに行ったんじゃ」
「それで、本来はあげはさんの車で送ろうとしたんですが…………定員オーバーで、デンテさんに運ぶのを頼んだんです」
そう聞かれたソラ、デンテ、ツバサはそんな風に答える。
それを聞いたソウマは。
「あの街まで行ったの⁉︎デンテおじさんが⁉︎」
「いやぁ………!安心せい!人間には化けれんが、完璧な変装じゃ!」
「いやいやいやいや!噂になってたりしてないよな…………⁉︎」
ソウマがそう聞くと、デンテは変装道具である帽子を被りながらそう言う。
それを聞いて、ソウマは慌ててガヴフォンを取ろうとする。
すると。
「……………それについてなんですが、大丈夫なんです」
「大丈夫って…………どういう事?」
「これを見て」
ソラはそんな風に言う。
それを聞いて、ソウマが困惑すると、エルちゃんはツバサが持ってたスマホを見せる。
そこには、ビターガヴとダークプリズムの姿が映っていた。
更には、ダークウィング、ダークバタフライ、ダークマジェスティが暴れている画像もあったのだ。
「えっ…………⁉︎」
「私たちも戸惑ってるんです…………」
「ソウマだけじゃなくて…………私たちの偽物まで現れて……………」
それを見て、ソウマが驚くと、ソラとエルちゃんはそう言う。
2人の表情にも、困惑の表情が出ていた。
その傍らでデンテとツバサは。
「…………これに関しては、ゆっくりでも構わんか?」
「はい。流石に、今はそれどころじゃないと思いますし…………」
2人はそう話していた。
2人の近くの岩には、何かの紙があり、ゴチゾウの力を使う方法について書かれていた。
一方、ましろの方は。
『…………ソウマ君、大丈夫かな…………』
ましろが不安になっていて、少し上の空になっていた。
すると。
「どうしたの?ましろん?」
「えっ?あ、いや…………なんでもないよ!」
そんな風にクラスメイトに声をかけられて、ましろはそんな風に反応する。
すると。
「ねぇ、なんか凄いニュースが来てるの!」
「凄いニュースって?」
「なんか…………仮面ライダーがプリキュアと一緒に暴れてるって!ほら、これ!」
「えっ⁉︎」
「どうなってるんだろう…………?」
そのクラスメイトはそんな風に言いながら、スマホの画面を見せると、ましろは驚く。
クラスメイトが首を傾げる中、ましろの心境は。
『どうなってるの………⁉︎なんでソウマ君がもう1人…………⁉︎お腹のガヴも違うし…………というより、私がもう1人⁉︎もう訳分からないよ…………⁉︎』
ましろは、そんな風に困惑していた。
一方、ソラシド保育園では。
『…………私、ちゃんとシンチーの悲しみが分かってなかったかもしれない。でも………少しは分かると思う』
あげはは、そんな風に思っていた。
辛一から言われた言葉を考えて、そんな風に感じていたのだ。
すると。
「あげは先生」
「あっ!どうしました?」
「実は…………色々と騒ぎがありまして、今日は臨時でお休みとして、子供達を親御さんの元に帰らせる事になりまして…………」
「何かあったんですか?」
同僚の先生があげはに話しかけてくる。
騒動が起こっている為、子供達の安全を優先して、臨時休園になったと。
あげはがそう聞くと。
「それが…………仮面ライダーがプリキュアと一緒に暴れてるなんてニュースが出回っててさ」
「えっ…………⁉︎」
「とにかく、お互いに気をつけよう」
同僚の保育士はそんな風に言う。
それを聞いて、あげはは困惑していた。
同僚の保育士が離れると。
「どうなってるの…………?」
あげはは、困惑気味にそう言う。
一方、ブンブンでは、陽香はスマホを操作していた。
黒服のソウマがビターガヴに変身する映像が流れる中、辛一の言葉が蘇っていた。
『あいつ、グラニュートなんだよ!人間に化けて、人間を襲ってる例のバケモン!』
辛一の言葉が蘇り、黒服のソウマとビターガヴの画像を見る。
「ウマソーが化け物で…………仮面ライダー…………⁉︎でも、なんでプリキュアも………⁉︎」
陽香はそう呟き、困惑していた。
それを聞いた陽香は、何を思っていたのか。
その夜、陽香がクッションを持って座っていると。
「社長!社長大丈夫か⁉︎ソウマの奴、来てねぇよな⁉︎」
そんな風に叫びながら、辛一が中に入ってくる。
すると、陽香はクッションをソファーに置くと。
「おい………!ちょちょちょっ………!なんだよ⁉︎危ねぇ…………⁉︎おい!おい!」
陽香は辛一を押して、ブンブンから追い出そうとする。
辛一は困惑するが、陽香がドアを閉めようとすると、ドアの間に足を挟む。
「入れんなってつったのはソウマの話だ!俺じゃねぇ!」
「うち的には寧ろ、シンチーの顔見たくないし!」
「なんでだよ⁉︎」
「ムカついてるから!」
「…………えっ?イテッ⁉︎おい!」
辛一はドアの間に足を挟みながらそう言う。
それに対して、陽香はそんな風に言う。
陽香の言葉を聞いて、辛一が困惑すると、陽香に足を蹴られて、ドアの鍵を閉められる。
すると。
「だって、シンチー何なの⁉︎ウマソーが必死に隠してた事、勝手に人にバラすのがまずありえない!」
「は?あいつがグラニュートって事か?だって…………危ねぇだろ!動画も見せたじゃねぇか!」
「うちは…………もしウマソーが化け物だったとしても…………うちは…………うちが見てきたウマソーを信じる!」
陽香はそんな風に叫んだ。
ソウマが必死に隠していた事を勝手にバラした辛一に憤っていたのだ。
辛一がそう言う中、陽香はそう叫ぶ。
それを聞いて、辛一が呆然としていると、陽香は口を開く。
「優しくて、お菓子大好きな大食いで、ちょっとズレてて…………皆の役に立とう…………幸せにしたいって……………!うちが見てきたウマソーはそういう奴だから!」
陽香はそんな風に語っていく。
陽香は、ソウマへの雑多な悪情報を聞いても、自分が見てきたソウマを信じると決めていたのだ。
それを聞いて、辛一は呆然としたが、すぐにブンブンを後にする。
足音が去っていくのを聞いて、陽香は扉を開ける。
そこには、辛一の姿はなかった。
辛一はどこかの橋の下へと走っていた。
そして。
『そうか…………俺も、あいつを信じたいって…………思ってたんだな』
辛一はそんな風に自分の考えを把握した。
だからこそ、ラキヤとフレッドの攻撃を妨害したのだと。
その頃、虹ヶ丘邸では。
「私だけじゃなくて…………ましろさん達の偽物まで現れるなんて…………⁉︎」
「どうなってるの…………?」
「分かんない…………」
「とにかく、どうにかしないと!」
ソラ達も、ソラ以外にましろ達の偽物まで現れた事に困惑していた。
そんな風に話すと。
「…………あげはさん、辛一さんと何かあったんじゃないですか?」
「…………えっ⁉︎」
「…………やっぱり、少年にはバレちゃうか」
ツバサは、あげはにそう話しかける。
ソラが驚く中、あげははそんな風に言う。
「…………話して見てください」
「…………うん。実は……………シンチーにある事言われたんだ」
ツバサがそう言うと、あげはは静かに語り出す。
あの後、辛一を追ったのだが、あまりにも興奮していて話を聞いてくれず、しかも、ある事を言われた事を話した。
それは…………。
『お前には分かんねぇよ!グラニュートに母ちゃんを奪われた俺の気持ちなんて!母ちゃんがまだいるお前なんかには!』
その事を。
それを聞いたソラ達は。
「そんな事が……………」
「シンチー……………」
「……………あげはちゃん…………」
ソラ達はそんな風に反応した。
辛一は言い過ぎたと、ましろは感じていたのだ。
あげはの過去を知っているが故に。
「……………大丈夫なんですか?」
「大丈夫…………とは言えないかな。シンチーの言葉に、思う所はあるし。でも…………ちゃんと話をしたいと思ってるんだ。私だからこそ、シンチーの悲しみを全部とは言わなくても、分かるんだって」
「そうですね!」
「ちゃんと話してみよう」
ツバサがそう聞くと、あげははそう言う。
ちゃんと、辛一に気持ちが分かると伝えたいと。
そうして、ソラ達は辛一と話をする事に。
一方、ラキヤとフレッドは。
「
「それに……………ソラ・ハレワタール以外のプリキュアの偽物が現れるとはな」
ラキヤとフレッドは、ビターガヴやダークプリキュアについて、話し合う。
すると。
「(ゴチゾウ達の鳴き声)」
どっプリンとぷるゼリーがヴラスタムギアを、うるおいジュースとカンカンコーヒーがヴェロドライバーを持って、何かをアピールする様に跳ねる。
それを見たラキヤとフレッドは。
「俺らのみたいに…………赤いガヴに似せられて作られたって言いたいのか?」
「(ゴチゾウ達の鳴き声)」
「なるほどな…………そう考えるのが自然だな。となると、怪しいのはニエルブか…………。黒ソラも居るから、生み出せるだろうしな。でも、もう会えないしな…………」
ラキヤとフレッドは立ち上がると、ラキヤはそう聞く。
それに対して、ゴチゾウがそう答えると、フレッドはそう考える。
ニエルブが怪しいと思ったが、もう接触出来ないのだと。
すると。
「……………待てよ?」
「そういえば…………ニエルブと知り合いの人間が、1人いたな」
ラキヤとフレッドはそんな風に呟いた。
心当たりがあると。
一方、とある部屋では、黒服のソウマがピザなどを貪っていた。
その周りには、ダークプリキュアの姿もあった。
「ぺっ!」
「お〜!いい食べっぷり!」
「いい感じですね」
「分かってる!たくさん寝たし、食えば回復するはずって言われた。そしたらまた…………新しい力を探しにいく」
黒服のソウマが骨を吐き出すと、あげはとツバサの偽物はそう言う。
それに対して、黒服のソウマはそう言う。
すると。
「ねぇ、ソウマ君!ご主人様から、これを食べてみてって渡されたんだ!」
「へぇ〜…………!」
ましろの偽物はそう言いながら、グミを黒服のソウマに渡す。
それを受け取った黒服のソウマは、そのグミを食べる。
「っ!」
黒服のソウマがそう反応すると、ビターガヴを出す。
すると、ビターガヴから何かのゴチゾウが生まれる。
「ほう…………!新しい力か!」
「うふふ…………!」
黒服のソウマがそんな風に言うと、ましろの偽物は嬉しそうな笑みを浮かべていた。
翌日、ソウマは街を走り回っていた。
「この辺だよね…………俺のそっくりさんが暴れたのって…………」
ソウマはそんな風に呟く。
黒服のソウマが暴れた駄菓子屋に着く。
すると。
「ねぇねぇねぇ!似てない⁉︎」
「うわぁ…………本物かな?犯人は現場に戻る的な?」
「絶対そうだよ!」
近くにいた男女は、ソウマを見てそう話す。
それに気づいたソウマは、フードを目深に被って、その場から去る。
見た目が似ているのもあって、間違われているのだ。
ソウマはトンネルの方に着くと。
「はぁ…………はぁ…………俺がそっくりさんだと思われちゃう…………!自分で動くのはやめた方がいいのかな……………。そうだ!辛一に…………」
ソウマはそんな風に呟く。
黒服のソウマが暴れ続ける限り、冤罪が生まれて、動きづらくなってしまうのだと。
ソウマはガヴフォンを取り出して、辛一に連絡しようとする。
だが……………。
「……………もう、無理だよね」
ソウマはそう呟く。
現在、仲違い中である為、辛一を頼る事が出来ないのだと。
すると。
「ソウマ君!」
「大丈夫ですか⁉︎」
「っ!ましろちゃん………ソラちゃん…………」
そこに、ましろとソラの2人がやってくる。
ソウマがそう反応すると。
「やっぱり…………街の人はソウマさんが犯人だと思ってるみたいです」
「私も…………学校に居たからある程度は無実は証明されてるけど、変な噂が流れてるみたいで…………」
ソラとましろはそんな風に言う。
黒服のソウマの近くにましろの偽物がいた事も相まって、ましろも冤罪に巻き込まれていたのだ。
すると。
「…………ごめん。皆を巻き込んで」
「ううん。気にしてないよ」
「そうですよ!ソウマさんが悪くないというのは、私たち皆が信じてますから!」
「……………ありがとう。っ!」
ソウマは申し訳なくなったのか、そんな風に謝る。
それに対して、ソラとましろはそんな風に言う。
すると、ガヴフォンから着信音が鳴る。
画面を見ると、そこには『甘義陽香』と書かれていた。
「陽香さん…………!」
ソウマはそんな風に呟く。
すると。
「出てあげて下さい」
「陽香さんなら、きっと…………」
「うん」
ソラとましろは、ソウマの背中を押す様にそう言う。
それを聞いたソウマは、意を決して対応する。
一方、ブンブンにいた陽香は。
『…………ソウマです』
「もう〜…………やっと連絡ついた!今、どこ居んの?」
『心配かけてごめんなさい…………』
「ってか、知ってる?昨日からウマソーのそっくりさんが無銭飲食とか、強盗で話題になってるの」
『…………えっ?』
ソウマがそう言うと、陽香はそんな風に聞く。
ソウマが謝る中、陽香はそんな風に伝える。
それを聞いて、ソウマが呆気に取られると。
「それがめちゃめちゃ似ててさ…………。ウマソー、間違って捕まったらやばいから、気をつけな!ね!」
「陽香さん……………俺じゃないって、信じてくれるんだ…………」
陽香は、そんな風に注意を呼びかけた。
黒服のソウマが引き起こしている騒動を、ソウマと思っていなかったのだ。
それを聞いたソウマがそう聞くと。
「あったり前でしょ!……………あのさ、もしうちに話したい事あったら、ちゃんと聞いて受け止めるから。だからさ…………怖がらないで、戻っておいでよ」
「……………うん。ありがとう」
陽香はそんな風に答える。
そして、話したい事があれば、しっかり受け止めるから戻ってきてほしいとも。
それを聞いたソウマは、そんな風にお礼を言う。
「俺たちも行こう」
「はい!」
「ソウマ君のそっくりさんが居た場所に行くんだよね?」
「うん」
ソウマ達はそんな風に話す。
黒服のソウマが引き起こした事件の現場に向かう事にしたのだ。
一方、ソラシド市のとある道路。
そこをトラックが通っていた。
すると。
「…………変身!」
「行こう」
黒服のソウマとましろの偽物がそう言うと、道路に飛び出す。
『スパーキングミ!ヤミー!』
「ふわりひろがる暗黒の闇!ダークプリズム!」
その音声が鳴ったり、そう言うと、黒服のソウマはビターガヴに、ましろの偽物はダークプリズムに変身する。
「うわぁぁぁぁ⁉︎」
「ううっ!」
「はっ!」
変身した二人を見て、運転手が驚く中、2人はトラックをトンネルの壁にぶつける。
そして、2人はトラックの荷台に入ると、中に入っているものを外に出していた。
「うっ!うっ!はむっ!」
「どんどん食べてね〜!」
ビターガヴはかりんとうを見ると、一心不乱に食べていき、ダークプリズムはそう言う。
一方、黒服のソウマが最初に襲ったおでんの屋台の近くには、野次馬がいた。
「ひっでぇな…………」
「めちゃくちゃだ…………」
「ここもですか…………」
「やっぱり、食べ物関連の物が襲われてるのかな…………」
野次馬がそう話す中、ソラとましろはそう話す。
すると。
「見て!ソラシドトンネルでトラックが襲われたんだって!」
すると、トンネルでトラックが襲われたニュースを知って、野次馬の1人がそう言う。
それを聞いたソウマ達は、すぐにソラシドトンネルへと向かう。
警察が現場検証を始めていたのだ。
「あれか…………!」
「酷い…………!」
「なんて事を…………!」
ソウマ達は現場を見て、そんな風に言う。
すると。
「おい」
「辛一…………!」
そんな声と共に、ソウマの肩に手が置かれる。
振り返ると、そこには辛一の姿があった。
「お前がやったんじゃ……………」
「黙っててごめん!」
辛一がそう言いかけると、ソウマはすぐにそう謝る。
それを聞いた辛一は。
「……………取り敢えず、あれをやったのはお前じゃないって分かった。ましろ達を操ってるわけでもない事もな」
「えっ?操る…………?」
「もしかして…………私たちは操られてないよ!」
「だろうな。冷静に考えたらそうだよな。………この前は、悪かった。いきなり、殴ったりして」
辛一はソウマの反応を見て、トラックを襲ったのがソウマではないと分かった。
そんな風に話すと、ソウマ達は場所を移す。
途中、ツバサ達も合流した。
そして、ソウマは話を始める。
「俺の母さんは……………闇菓子にする為に攫われた人間なんだ。それをストマック家の父さんが……………ね」
「……………最悪じゃねぇか……………」
「うん…………」
「兄さん達はそんな父さんの事も…………俺たちの事もよく思ってなくて…………父さんが死んですぐ、残った俺たちを闇菓子にして始末しようとした。でも……………」
ソウマはそんな風に語る。
一度、ソウマの過去を聞いていたソラ達も、改めて話を聞いて、顔を顰めていた。
辛一とましろがそう言う中、ソウマはそう言うと、拳を握りしめる。
「…………俺だけが生き残っちゃって…………こっちの世界に逃げてきた。初めて人間の世界を見て……………美味しくて、素敵なお菓子を食べたり……………色んな優しい人たちと出会ったりして…………母さんが幸せに暮らしてたこの世界だけは守りたいって思った」
「……………それで、兄貴達と戦ってんのか」
「俺は、兄さん達みたいに人間に化けてる訳じゃなくて……………生まれた時からこの姿なんだけど…………グラニュートだから…………お腹に口もあるんだ」
「それ、ベルトじゃねぇの⁉︎」
「口なんだ!ガヴっていう…………ちょっと改造されてるけど……………」
ソウマはそう語っていく。
グラニュートの世界から人間の世界に逃げてきて、人間の世界を守ろうと。
そして、ソウマは周囲の目を気にしつつ、ガヴを辛一に見せる。
辛一がそう聞くと、ソウマはそう答える。
それを聞いた辛一は。
「ガヴ……………それで、赤ガヴ…………」
「……………こんなのあるし、力も人間より強いし……………怖がらせたくなくて、秘密にしてたんだけど……………」
「そんなの…………何で……………⁉︎」
「それは……………」
辛一はなぜ、ソウマがストマック家の面々から、赤ガヴと呼ばれていたのかを察した。
ソウマがそう言う中、辛一はそう聞こうとする。
ましろが何かを言おうとした瞬間、辛一は口を開く。
「……………俺のせいだよな。俺が…………『グラニュート憎い』……………『グラニュート全員ぶっ倒す』って言いまくったから……………お前、言えなくなったんだよな……………。それに、スイクスでの一件もあったから……………」
辛一は、ソウマが言えなくなった理由を悟ったのだ。
グラニュートへの敵意を剥き出しにしていたが故に、言い出せなくなってしまったのだと。
スイクスがグラニュートだと知った際のリアクションも合わせて。
すると、ソウマは口を開く。
「……………俺が辛一に…………嫌われたくないって思ったんだ。……………ごめん」
「ソウマ君……………」
ソウマはそんな風に言うと、辛一に謝る。
それを見たましろがそう呟く中、辛一は。
「はぁ……………本当、ダメだ俺。ありえねぇ!」
「辛一さん…………」
「そうだよな…………お前ってそういう奴だし。何なら、仮面ライダーの正体がお前だって気づく前に、俺、信じたんだ。こいつは…………人間の味方だって…………なのに、全部忘れて…………悪かった」
辛一はそんな風に叫んだ。
ツバサがそう呟く中、辛一はそう言う。
それを忘れていたのだと。
辛一が謝ろうとすると。
「……………辛一さん。謝る前に、あげはちゃんの話も聞いてあげてほしいんだ」
「えっ…………?」
「シンチー……………私に前言ったよね?『お前には分かんねぇよ!グラニュートに母ちゃんを奪われた俺の気持ちなんて!』って」
「あ、ああ…………」
「確かに……………全て分かるわけじゃない。でも…………少しは分かるよ。私も…………家族と別れた事があるから」
「……………えっ?」
ましろは辛一にそう話しかける。
辛一が訝しげな表情を浮かべる中、あげははそう言う。
辛一が驚く中、あげはは語っていく。
「…………私の家族はね、子供の頃に、両親が離婚したんだ」
「……………えっ?」
「そうなの…………?」
「うん」
「それで、私にはお姉ちゃんが2人いるんだけど、お姉ちゃん達はお父さんの方に、私はお母さんの方に引き取られたの。それから寂しかったんだ。お姉ちゃん達とお父さんと離れ離れになって。ましろんと出会えて落ち着く事が出来たんだけど……………また、お母さんの都合で引っ越す事になってね。ましろんと離れ離れになるのを嫌がって、家出をしたんだ。また、離れ離れになるのが、耐えられなくて」
あげはは、そんな風に言う。
辛一が唖然とする中、ソウマがそう聞くと、ましろは頷く。
あげはは、そう語っていく。
親の都合で、二度も大切な人との別れを余儀なくされたのだと。
その家出をした話も、当時のあげはからしたら、単なる我儘で済ませられる軽い物では無かったのだ。
それを聞いた辛一は。
「あっ…………ああっ…………⁉︎」
「辛一…………⁉︎」
「俺は……………とんでもねぇ事をしちまった……………!ごめん…………!」
辛一はそんな風に呟いて、頭を抑える。
自分が、あげはの過去に気づかずに、あげはを傷つける様な発言をしてしまったのだと。
辛一は、あげはに謝った。
「ううん。気にして無いから。ただ、分かって欲しかったんだ。分かるんだって」
「ああ…………。ソウマも…………ごめん!」
「辛一……………」
辛一の謝罪に対して、あげははそう言う。
そして、辛一はソウマにも謝罪をする。
「これからは…………お前が人間だからじゃなくて……………ソウマ。お前を信じる!」
「………………ありがとう…………!ありがとう…………!」
「私たちも居るから!」
「はい!力を貸します!」
「(ゴチゾウ達の鳴き声)」
辛一はそんな風に言い、拳をソウマに当てる。
それを聞いて、ソウマがそう言う中、ましろとソラもそう言う。
こうして、ソウマと辛一は和解を果たした。
ポッピングミとチョコドンが話をする中、ザクザクチップスゴチゾウがやってくる。
一方、どこかのスーパーの倉庫。
そこに、黒服のソウマがやってきていた。
「君…………ダメだよ…………うわっ⁉︎」
黒服のソウマに気づいた1人がそう声をかけるが、黒服のソウマは突き飛ばす。
そこから、黒服のソウマは暴れて、人々を追い出す。
すると。
「ねえ、これどうかな!黒飴!」
「ほう…………!」
ましろの偽物がそう言うと、黒飴を黒服のソウマに渡す。
黒服のソウマがそれを食べると。
「っ!」
黒服のソウマは反応する。
すると、ビターガヴからゴチゾウが排出される。
出てきたのは、ブルキャンゴチゾウに似たブルキャンスパイシーゴチゾウだ。
ましろの偽物がそれを拾い上げると。
「はい、これ!」
「よっしゃあ…………!来たぁぁぁぁ!」
ましろの偽物がブルキャンスパイシーゴチゾウを黒服のソウマに渡すと、黒服のソウマはそう言い、黒飴を食べ漁っていく。
すると、そこにソウマ達がやってくる。
「あいつ…………!」
「おい!偽物野郎!」
「本当にソウマ君にそっくり…………」
「ましろさんにもそっくりです!」
「へぇ〜…………俺以外にも来てたんだ」
ソウマと辛一がそう言うと、ましろの偽物と黒服のソウマは顔を向ける。
それを見て、ましろとソラはそう反応する。
すると。
「僕たちの事も忘れないで欲しいですがね」
『っ!』
そんな声が聞こえてきて、ソウマ達は声のした方を向く。
そこには、ツバサ、あげは、エルちゃんの偽物の姿があった。
「僕たちの偽物まで…………⁉︎」
「その偽物というのは頂けませんね。その証拠はどこにあるんですか?」
「いや、私たちが本物だから!」
「へぇ〜…………そんな風に言うんだ」
「酷い事言うよね〜…………」
「あなた達…………一体何者なの⁉︎」
「お前ら…………一体何もんだ⁉︎」
それを見たツバサがそう言うと、ツバサの偽物はそんな風に言う。
そこから、あげはとあげはの偽物、エルちゃんの偽物がそう言う中、エルちゃんと辛一はそう言う。
すると。
「……………何だっけ?」
『えっ?』
「ビターガヴだよ、ソウマ君」
「そうそう…………!俺はビターガヴ!この世で最強の生物を目指す者……………らしいぜ」
「らしい…………?」
「彼女たちは、ダークプリキュアです!」
黒服のソウマが何かを言おうとするとそう言い、ソウマ達が呆気に取られる。
ましろの偽物がそう言うと、黒服のソウマ…………ダークソウマはそんな風に言う。
さらに、そんな声がすると。
「黒ソラ…………!」
「彼女たちは、アンダーグエナジーと、あなた達の記憶を元に生み出された存在です!」
「私たちの…………⁉︎」
「試してみるか?」
そこに、黒ソラが現れる。
ましろ達の偽物は、ましろ達の情報とアンダーグエナジーを元に生み出された存在なのだ。
ダークソウマがそう言うと、スパーキングミゴチゾウをビターガヴに装填する。
『グミ!』
『
『ガヴ……ガヴ……』
ダークソウマがスパーキングミゴチゾウをビターガヴに装填して、上顎を閉じると、マンチビーターを回転させる。
そして。
『ダークミラージュ!トーンコネクト!』
黒ソラ達はそう言うと、ダークミラージュにスカイトーンを装填する。
そして。
「変身…………!」
「アンダーグチェンジ!ダークスカイ(ダークプリズム)(ダークウィング)(ダークバタフライ)(ダークマジェスティ)!」
そんな風に言うと、6人は変身していく。
『スパーキングミ!ヤミー!』
「無限に染まる暗黒の空!ダークスカイ!」
「ふわりひろがる暗黒の闇!ダークプリズム!」
「暗黒にひろがる狂気!ダークウィング!」
「サゲて染まるダークネス!ダークバタフライ!」
「降り立つ気高き暗黒!ダークマジェスティ!」
ダークソウマはビターガヴに変身して、黒ソラ達は闇のプリキュアに変身する。
ダークソウマがソウマ達に襲い掛かろうとすると、全員が避ける。
「何だか分かんないけど…………無闇に人間を傷つける奴を放っておくわけにはいかない!」
「行きましょう!」
ソウマがそう言うと、ソラもそう叫ぶ。
そこから、ソウマと辛一はゴチゾウを変身アイテムに装填する。
『グミ!』
『
『チョコ!』
『
「「「「「スカイミラージュ!トーンコネクト!」」」」」
ソウマと辛一がゴチゾウを装填する中、ソラ達はスカイミラージュにスカイトーンを装填する。
それぞれの待機音が流れる中、ソウマ達は叫んだ。
「「変身!」」
「ひろがるチェンジ!スカイ!(プリズム!)(ウィング!)(バタフライ!)(マジェスティ!)」
ソウマ達とソラ達はそう言うと、変身を開始する。
『ポッピングミ!ジューシー!』
『チョコドン!パキパキ!』
その音声が鳴ると、ソウマ達は仮面ライダーに変身する。
一方、ソラ達は宇宙空間のようなエフェクトに包まれるステージへと降り立つ。
5人の髪が伸びて、靴が現れる。
「きらめきホップ!」
ソラのその言葉と共にステージ部分にHOPの文字が浮かび、5人の頭に装飾が付き、耳にも飾りがつく。
「さわやかステップ!」
続けて、その言葉と共にステージがSTEPに変わると、5人にそれぞれの服が現れて、ソックスも現れ、ツバサは腰マントが付く。
「はればれジャンプ!」
更に、その言葉と共にステージがJUMPに切り替わり、腕にグローブなどが付くと、ソラの左肩からマントが現れ、エルのスカートの後ろ側に星の意匠が付く。
ソラがウインクをすると、5人は名乗りをあげる。
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」
「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」
「レディ…………!」
『ゴー!ひろがるスカイ!プリキュア!』
ソラ達はプリキュアに変身し、そう名乗る。
すると。
「気をつけろ、お前ら。こいつら…………!」
「ふっ!ふっ!」
「「ううっ⁉︎」」
「強いよ!」
辛一がソウマ達にそう呼びかける中、ダークソウマが襲いかかってきて、キックをしつつそう言う。
そして、ソラたちも闇のプリキュアと応戦していく。
その頃、酸田の研究室の前には、ラキヤとフレッドの姿があった。
「あいつなら、何か知ってるかもしれないからな」
「そうだな」
「なら、僕も行こう」
ラキヤとフレッドはそう話す。
酸田なら、ニエルブにコンタクトを取れるのではと思っていたのだ。
すると、そんな声がしてきて、後ろを振り返ると、そこにはスイクスの姿があった。
「お前も居たのか」
「個人的に、気になる事があるんでね」
「…………勝手にしろ」
ラキヤがそう聞くと、スイクスはそんな風に答える。
フレッドがそう言うと、中に入っていく。
一方、中では、酸田がピザなどのゴミをゴミ袋に入れていく。
部屋から出ると同時に、ラキヤ達が入ってくる。
「邪魔するぞ」
「おお〜…………仮面ライダーヴラム君に、仮面ライダーヴェロ君、仮面ライダーアイスガヴ君。どうしたの?なんか用?」
ラキヤがそう言って入ると、酸田はそう言いつつ、ゴミ袋を隠す様に足で蹴る。
すると、フレッドが口を開く。
「ニエルブと連絡が取りたい」
「あ〜…………残念だけど、俺の方からコンタクト取れないんだよね〜。なんつうんだろうな…………一方的な関係?君たちこそ何…………グラニュートでしょ?俺なんかより君たちの方が……………そっか。最初から敵対してるアイスガヴ君はともかく、君たち、ニエルブ君の事裏切っちゃったんだっけ?」
フレッドがそう言うと、酸田はそんな風に言う。
ニエルブからの一方的な来訪のため、なかなかコンタクトが取れないのだと。
酸田がそう言うと、ラキヤが口を開く。
「……………知ってたか。誰に聞いた?」
「…………誰だったかな」
ラキヤはそんな風に聞くと、酸田は一息溜めて、そんな風に惚ける。
すると、フレッドが口を開く。
「……………お前、一体何者なんだ?」
「人間でありながら、ストマック社の味方なのか?」
「俺は誰の味方でもないよ。ただ自分の興味ある物を……………ひたすら研究してるだけ」
フレッドがそう言うと、ラキヤもそう聞く。
それに対して、酸田はそんな風に答える。
それを聞いて、ラキヤとフレッドは黙って酸田の研究室から出ていく。
「あれ?君は帰らなくて良いのかい?」
「僕は聞きたい事があるからね」
「ほう?何かな?」
酸田は、残ったスイクスにそう聞くと、スイクスはそう言う。
酸田が話を聞く体勢を取ると。
「ソウマと似た奴が、レストランを襲撃していたんだが」
「へえ〜…………そんな事が。世の中には、そっくりさんが何人か居るって言うし、不思議じゃないんじゃない?」
スイクスはそんな風に聞く。
それを聞いた酸田は、そんな風に言う。
すると。
「…………とぼけるな。酸田、どういうつもりだ?ソウマのクローンを作って何を企んでいる?ニエルブ兄さんと繋がっていることはわかってる。現に、あの2人はニエルブの改造手術を受けているからね」
「あちゃ〜…………気付いちゃったか〜………。まあ、他にもいるんだけどね」
「?まあ、いい。お前が何をしようとボクが止める」
それを聞いたスイクスは、語気を強めてそう聞く。
それを聞いて、酸田はそう言う。
ダークソウマを生み出したのは、酸田だったのだ。
酸田の言葉に首を傾げつつも、スイクスはそう言って、研究室から去っていく。
その頃、ソウマ達は。
「ふっ!はっ!」
「うっ!うわっ⁉︎」
「うわっ⁉︎」
ソウマ達は別の場所に移動していた。
ビターガヴは、ソウマと辛一の2人を圧倒していた。
「ふっ!」
「イッテェ…………!」
「うぉぉぉぉぉ!」
辛一はビターガヴの背中に銃撃をして、攻撃しつつ、ビターガヴに向かっていく。
だが。
「フッ!」
「うぉっ⁉︎」
ビターガヴは、辛一を転倒させる。
そこから、マウントパンチを放っていく。
「ハァァァァァ!」
ソウマがビターガヴに向かっていくと、ダークソウマは、ビターガヴガブレイドを出してくる。
それに対して、ソウマもガヴガブレイドを出して迎撃する。
「ふっ!ふっ!」
「ハァァァァァ!はっ!」
ソウマとダークソウマは、それぞれが剣を手に、攻撃をしていく。
一方、ソラ達は。
「ハァァァァァ!はっ!」
「はっ!ふっ!」
ソラと黒ソラは、お互いに殴打攻撃を繰り返していた。
「少しはやりますね…………!」
「いつまでも、負けるわけには行きません!」
黒ソラがそんな風に言うと、ソラはそう叫ぶ。
一方、ましろの方は。
「ハァァァァァ!」
「ふっ!はっ!」
ましろがプリズムショットを撃つ中、ダークプリズムは闇球を放っていた。
すると。
「ねぇ?あなたって、ソウマ君の事が好きなんだよね?」
「ふえっ⁉︎な、なんで…………⁉︎」
「分かるよ〜。だって、あなたの記憶を元に生まれたんだからね」
ダークプリズムは、ましろにそう問いかける。
ましろが動揺すると、ダークプリズムはそんな風に言う。
「な…………⁉︎」
「ソウマくんのことだーいすきだもんねー。あなたが言わないなら本当のソウマくんも、私がもらっちゃうよ〜」
「えっ⁉︎」
「何なら、ご主人様が良いって言うなら、ソウマくんの赤ちゃん産んじゃってもいいよ〜」
「な、何を言ってるの⁉︎」
ましろが動揺する中、ダークプリズムはましろを揺さぶる様にそう言う。
そんな中。
「えっ…………⁉︎」
「ソウマ、集中しろ!」
「う、うん!」
そんなやり取りはソウマにも聞こえていたのだ。
辛一の叫び声と共に、ソウマはビターガヴとの戦闘を続けていく。
一方、ツバサの方は。
「ハァァァァァ!」
「ふっ!はっ!」
ツバサとダークウィングは、格闘戦を行なっていた。
「くっ…………!やりますね…………!」
「僕たちこそが本物なんですよ!偽物は引っ込んでて下さい!」
ツバサがそんな風に言うと、ダークウィングはそう言う。
ツバサの意見を聞かずに、己の意見でゴリ押ししようとしていたのだ。
一方、あげはとダークバタフライは。
「ハァァァァァ!」
「ハァァァァァ!」
2人は互角に戦っていた。
「やるじゃん…………!」
「私、最強だからね〜。負けるわけないじゃん!」
あげはがそう呟くと、ダークバタフライはそんな風に言う。
一方、エルちゃんは。
「はあっ!はっ!」
「ふっ!はっ!」
お互いにぶつかり合っていた。
「強い…………!」
「相手を傷つけるって、本当に最高…………!」
エルちゃんがそう呟く中、ダークマジェスティはそんな風に言う。
一方、ソウマは。
「ふっ!はっ!」
「うわっ⁉︎」
ソウマはガヴガブレイドで攻撃していたが、ダークソウマのビターガヴガブレイドの攻撃を受けて倒れてしまう。
「うぉぉぉぉ!」
ソウマがガヴガブレイドでビターガヴガブレイドで受け止めていると、辛一がビターガヴをソウマから離す。
それを見たソウマは、ゴチスピーダーにポッピングミゴチゾウを乗せて、ガヴガブレイドに乗せる。
『グミ!』
『
『
「ふっ!」
「(ゴチゾウの鳴き声)」
ソウマはブレイポンを押してゴチスピーダーを射出すると、辛一の体を使って向きを変えて、ソウマに体当たりをする。
大きく跳ねると。
「ふっ!貰ったぁぁぁ!あははは!」
ダークソウマは、ゴチスピーダーをキャッチする。
すると、ゴチスピーダーからポッピングミゴチゾウを取って、ビターガヴガブレイドのガルプダヴに押し当てる。
「(ゴチゾウの悲鳴)」
すると、ゴチゾウの悲鳴と共に、ポッピングミゴチゾウがビターガヴガブレイドに吸収される。
「うっ!」
「ハァァァァァ!」
ダークソウマは、柄頭と手を結ぶ様に鞭状の赤黒いエネルギーが伸び、鎖鎌の如くソウマと辛一を斬り付けていく。
2人が攻撃を受けて倒れると。
「ふっ!」
辛一はヴァレンバスターで銃撃して、ビターガヴガブレイドをダークソウマから離させた。
ビターガヴガブレイドの持ち手の部分が地面に突き刺さると。
「この野郎〜!」
「あっ!やばい!」
ダークソウマは、ソウマの足を掴んで、思い切り振り回す。
振り回した先には、ビターガヴガブレイドがあり、ソウマがそう言うと。
「ソウマ君!ハァァァァァ!」
「あっ!ありがとう!」
「うん!」
「余所見をしないで!」
「きゃっ⁉︎」
それに気づいたましろは、プリズムショットをビターガヴガブレイドに放つ。
跳ね返ったプリズムショットは、ダークソウマに当たり、ソウマは体を起こして、ビターガヴガブレイドを回避する。
ソウマがお礼を言う中、ダークプリズムによって、ましろが吹き飛ばされる。
「プリズム!」
「大丈夫ですか⁉︎」
「こいつら…………強いね…………!」
「ええ…………!」
そこに、ソラ達も合流して、ダークスカイ達も合流する。
「やっべぇな…………!こいつら、この前よりも強くなってやがる…………!」
「分かるか…………?俺もそう思う!」
「私たちは強くなってるの!」
辛一がそんな風に言うと、ダークソウマとダークプリズムはそう言う。
すると。
「だとしても…………今日は私たちも居ます!」
「辛一…………どうする?」
「決まってる!力を合わせるしかねぇだろ!」
「うん!」
「私たちも行こう!」
「OK!」
ソラはそう叫ぶと、ソウマは辛一にそう問いかける。
その問いに、辛一がそう答えると、ソウマはケーキングゴチゾウを、辛一はドーマルゴチゾウを、あげははミックスパレットを取り出す。
『ケーキ!』
『
『ドーナツ!』
『
ケーキングゴチゾウとドーマルゴチゾウを装填したソウマと辛一は、変身をする。
『ケーキング!アメイジング!」
『ドーマル!もふもふ!』
その音声が鳴ると同時に、ソウマはケーキに包まれた後、ケーキングフォームに変身して、辛一の周りにドーナツが浮遊していたが、それが装着されてドーマルフォームになる。
そして。
「よ〜し!行くよ!ミックスパレット!二つの色を一つに!ホワイト!イエロー!速さの力、アゲてこ!」
あげははそう言うと、全員にバフをかける。
「ありがとう!」
「サンキュー!しゃあ!」
ソウマと辛一がそう言うと、ソウマはガヴホイッピアを手に向かい、辛一はヴァレンバスターのクラックジャッキを操作すると、胸部のドーマルチェストリングと両腕のドーマルグラブリングが外れる。
ドーマルチェストリングとドーマルクラブリングはダークソウマ達の周囲を飛び交う。
「ふっ!はっ!」
「ハァァァァァ!おらっ!」
「ハァァァァァ!」
ソウマ達は俊敏性も活かして、周囲のドーナツを足場にしながら素早く動き、ダークソウマ達にダメージを与えていく。
「あははは!あははは!」
「野郎…………!笑ってんじゃねぇ!」
「ハァァァァァ!」
ダークソウマは、攻撃を受けているのにも関わらず、笑い声を出していた。
辛一がそう言う中、あげはが攻撃する。
ソウマがダークソウマを抑えると。
「辛一!」
「任せろ!」
『ドーマル!』
ソウマがそう叫ぶと、辛一はヴァレンバスターのトリガーを引く。
すると、四つのドーナツがダークソウマとダークプリキュアに向かう。
「くっ⁉︎」
「ハァァァァァ!」
「はっ!」
「おらっ!」
そのドーナツを受けて怯むと、ソラ達は猛攻を加えていく。
辛一が格闘戦で戦う中、ソウマはガヴホイッピアで一つのドーナツにホイップを注入する。
すると、ホイップの勢いでドーナツが飛ぶと。
「「うわぁぁぁぁ⁉︎」」
「「「きゃあああ⁉︎」」」
「くっ⁉︎」
ドーナツがホイップの勢いで飛ぶ中、ソウマ達が回避すると、ダークソウマとダークプリキュアにドーナツが命中して、吹き飛ぶ。
「ぐっ…………!いいなぁ…………色んな力持ってて…………!でも…………俺だって…………!俺にぴったりの…………この力で!」
ダークソウマはそう叫ぶと、ビターガヴのマンチビーターを回転させていく。
『ガヴ……ガヴ……』
『
マンチビーターを回転させると、そんな音声が鳴り、右足にエネルギーが収束していく。
「こんな所で…………負けられません!」
「ソウマ君の為にも…………!」
「お前達はここで倒す!」
「覚悟しなさい………!」
「行くわよ…………!」
ダークプリキュア達もそう言うと、それぞれが必殺技の体勢に入る。
「やべぇぞ、これ…………!」
「こっちも全力だ!」
「負けられないのはこっちも同じです!」
「うん!」
「はい!僕たちが力を合わせれば、負けるはずがありません!」
「一気に決めよう!」
「あれで決めるよ!」
それを見たソウマ達はそう放すと、辛一はチョコドンゴチゾウを、ソウマはグルキャンとバクキャンのゴチゾウを構える。
「(ゴチゾウ達の叫び声)」
『バクキャン!』
『ガトリング!』
ソウマはグルキャンフォーム・バクキャンアシストに、辛一はヴァレン・チョコドンフォームに変身する。
グルキャンフォームになったのは、ケーキングよりも高火力を出せるからだ。
そして、ソラ達は、マジェスティクルニクルンに手をかざす。
「「「「「マジェスティクルニクルン!」」」」」
そう叫ぶと、クルニクルンは紫色の光を纏い、そこからペンが生成される。
スカイがページの左側のハートマークをなぞる。
そこから、5人は順に右側のページのエンブレムに触れ、それぞれオーラをその身に纏う。
「「「「「ひろがる世界にテイクオフ!」」」」」
五人はそう叫ぶと同時に飛翔し、5人が空にチームエンブレムを順に描いていく。
そんな中、ソウマと辛一は。
「ふっ!」
辛一はヴァレンバスターを操作して、必殺技の体勢に入る。
ソウマも、ブルキャンガトリングのウィーループを三回転させる。
ブルキャンガトリングを固定すると、ガヴドルを回転させる。
『ガヴ……ガヴ……』
『
そんな音声が鳴る中、お互いに必殺技を放とうとしていた。
「ううっ!ううっ!」
ダークソウマはそんな風に呻き声を出すと、ダークディバウアーを押す。
それに対して、ソウマはデリカッションを押して、辛一はヴァレンバスターを操作しつつ、トリガーを引く。
そして。
「ダークスカイブレイク!」
「ダークプリズムショット!」
「ダークウィングアタック!」
「ダークバタフライプレス!」
「ダークマジックアワーズエンド!」
ダークプリキュア達も、必殺技を発動する。
『スパーキングミ!エンド!』
その音声と共に、ダークソウマは回し蹴りでエネルギー波を放つ。
それに対して。
「「「「「プリキュア!マジェスティック・ハレーション‼︎」」」」」
「おらぁぁぁ!」
「ハァァァァァ!」
『チョコドン!』
『バクキャンブラスト!』
ソラ達はマジェスティック・ハレーションを、ソウマはキャンディ系列のフルバーストを、辛一はチョコ型のエネルギー弾を放つ。
ソウマ達とダークソウマ達の攻撃がぶつかり合う。
だが、ソウマ達の攻撃が、ダークソウマ達の攻撃を打ち破る。
「ぐっ⁉︎うわっ⁉︎」
「「「「スミキッタ〜…………」」」」
「くっ⁉︎」
それを受けて、ビターガヴが爆発して、ダークプリズム達は浄化されて、黒ソラは吹き飛ばされる。
その爆発の余波は、ソウマと辛一にも襲いかかった。
「うわっ!ああっ…………!」
「ソウマ!」
「ソウマ君!」
ソウマが背後の川に落ちそうになる中、辛一とましろはソウマの手を掴む。
「あっ…………!」
「ううっ…………!」
「あっ…………⁉︎」
辛一とましろが力を入れる中、ソウマの脳裏にある記憶が浮かぶ。
『お母さん!お母さん!』
『私と一緒に迎えに行こう』
それは、幼少期のソウマが母親であるみちるを探している光景。
そして、辛一のお母さんが話しかける光景だった。
「「ううっ…………!」」
「私たちも手伝いましょう!」
「うん!」
「ウィングは後ろ側からお願い!」
「分かりました!」
辛一とましろが力を入れる中、ソラ達も手伝っていく。
ツバサが背後からソウマを支える中、近くにあった一斗缶が川に落ちる。
それを見たソウマは、ある事を思い出す。
それは、辛一のお母さんが何かに突き落とされる光景だった。
辛一達は、何とかソウマを引き上げる事に成功した。
「何とかやったな…………!」
「ギリギリでしたね…………」
「助かったよ、ウィング!」
「いえ…………」
辛一達は安堵する様に床に座り込む。
辛一、ソラ、あげは、ツバサがそう話す中、ましろが口を開く。
「どうしたの?ソウマ君」
「大丈夫?」
「あっ…………!ケーキで体力ゴッソリ行ったか。なんか食うもんあったかな…………」
ましろとエルちゃんがソウマに話しかける中、辛一は何かないかとポケットの中を探っていく。
しばらくすると。
「ねぇわ…………どうした?」
「ソウマ君⁉︎大丈夫⁉︎」
「思い出したんだ……………!」
「思い出したって…………何をですか?」
「辛一……………俺、辛一のお母さんに会った事がある…………!」
「…………えっ?」
辛一がそう言うと、ソウマは息を荒くしており、ましろは心配していた。
すると、ソウマはそんな風に言う。
ソラの問いかけに対して、ソウマは、辛一のお母さんに会った事があると語る。
それを聞いて、辛一とソラ達は驚愕の表情を浮かべる。
果たして、ソウマは何を思い出したのか。
今回はここまでです。
今回は、辛一との和解です。
色々な誤解が発生しましたが、陽香の言葉により、誤解は解けました。
その際、辛一はあげはの事を傷つけてしまった事を謝りました。
そして、ソウマと辛一、ひろプリはダークソウマとダークプリキュアを撃破しました。
そんな中、ソウマはある事を思い出す。
それは、辛一にとって残酷な真実だった。
果たして、どうなるのか。
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