仮面ライダーガヴ&ひろがるスカイ!プリキュア   作:仮面大佐

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第44話 ブロークンスイーツ

 誤解が生まれたものの、誤解を解き、ビターガヴとダークプリキュアを倒したソウマ達。

 そんな中、ソウマはある事を思い出していた。

 

「辛一……………俺、辛一のお母さんに会った事がある…………!」

「…………えっ?何だよ、それ…………?いつ⁉︎どこで⁉︎」

 

 ソウマは、辛一のお母さんに会った事があると語る。

 それを聞いて、辛一とソラ達は驚愕の表情を浮かべる。

 辛一がそう聞きながら、ソウマの肩を掴む。

 すると。

 

「小さい頃……………まだ自分が何者かで、ストマック家がどういう家か知らなかった頃………自分の部屋を抜け出して…………屋敷を探検してて迷子になった…………その時に…………」

 

 ソウマはそう語っていく。

 かつて、幼少期の頃。

 

「どこ…………?母さん…………!っ⁉︎」

 

 ソウマは母親であるみちるを探していた。

 すると、ソウマは腕を引っ張られて、物影に入れられる。

 そこには、辛一のお母さんである狩夜早恵の姿があった。

 

「誰…………?」

「しっ!」

 

 ソウマがそう聞くと、早恵はそう言う。

 すると、靴の音が聞こえてくる。

 そこには、グロッタのエージェントの姿があり、そのまま見回りを続けていく。

 それを見ていた早恵は。

 

「あなたも攫われて来たの?」

「攫われ…………?」

「こんな小さい子まで…………お母さんは?一緒?この建物にいる?」

 

 早恵はそう聞くと、ソウマは首を傾げる。

 ソウマはここで生まれたので、間違いだったのだ。

 早恵は、ソウマが攫われた子供であると思い、そう聞くと、ソウマは頷く。

 それを見た早恵は。

 

「……………分かった。私と一緒に迎えに行こう。…………行くよ」

 

 早恵はそう言うと、ソウマの手を握り、移動を開始する。

 移動する中、ソウマは早恵に聞く。

 

「どこに行くの?」

「しっ!ちょっと待っててね」

 

 ソウマがそう聞くと、早恵はそんな風に言って、ある場所に向かう。

 ソウマが着いていくと、そこには闇菓子が置かれていた。

 ソウマが闇菓子の一つを手に取っていると。

 

「何してるの!誰もいないから、今のうち!」

 

 早恵はソウマから闇菓子を取り上げて、元に戻すと、そう言ってソウマを引っ張る。

 移動した先には、マスクに繋がれた人間達がいた。

 

「お母さん、どれ?」

「えっ?」

「この人は?違う?」

「うん…………」

「えっ?あの人は?」

 

 早恵はそう聞く。

 自分が囚われていたところに、ソウマのお母さんが居ると思ったのだ。

 だが、その中にはソウマのお母さん…………みちるの姿はなく、ソウマは首を横に振る。

 

「何これ…………怖い……………!」

「えっ?あなたもここから来たんじゃ無いの?」

「ううん」

「えっ⁉︎じゃあ…………どこから来たの………⁉︎」

 

 早恵はソウマの反応を見て、違和感を持ったのか、そう聞く。

 ソウマがそう答えると、早恵は困惑する。

 すると。

 

「…………見つけたぞ、赤ガヴ」

「わぁぁぁぁ⁉︎」

 

 そこに、頭部が怪人態となっているランゴが現れる。

 それを見て、早恵はそんな風に反応すると。

 

「親父が探している。面倒をかけるな」

「ごめんなさい……………ランゴ兄さん…………」

「お兄さん…………⁉︎うっ⁉︎うわぁぁぁ⁉︎」

 

 ランゴがそんな風に言うと、ソウマはそう謝る。

 すると、それを聞いていた早恵は、ソウマを突き飛ばす。

 突き飛ばされたソウマをランゴが掴むと。

 

「……………また脱走か…………」

「「はっ」」

 

 ランゴはそんな風に言うと、エージェントにアイコンタクトを送る。

 すると、2人のエージェントは、早恵の方に向かい、早恵を捕まえる。

 それを見ていたランゴは、ミミックデバイザーにミミックキーを装填して、人間の顔になると。

 

「今更人間の姿に化けても無駄か」

「やめて…………!」

「来い!」

「また逃げられても面倒だ。さっさと使ってしまえ!…………ストック方法を考え直した方がいいなぁ…………」

「やめて!離して!」

 

 ランゴはそんな風に呟く。

 早恵が抵抗する中、ランゴはそう指示を出す。

 早恵が緑色の液体が入った箱みたいなものに連れて行かれると。

 

「兄さん…………何するの?」

「……………人間はな、美味しい闇菓子の材料になるんだ」

「離して…………!辛一…………!辛一………!」

 

 ソウマがランゴにそう聞くと、ランゴは一応は弟と接しているのもあってか、そう説明する。

 早恵が辛一の名前を出すと、早恵は緑色の液体が入った箱に落とされる。

 それを見たソウマが尻餅をつく中、早恵は溶かされていった……………。

 それを語り終えると、辛一は呆然とする。

 

「そんな…………⁉︎」

「ヒトプレスが無い時には、そんな風に闇菓子を作ってたんですか…………⁉︎」

「……………後で母さんに知ってる事聞いて、全部気づいた。…………あの人は…………必死に逃げ出したのに…………俺を助けようとしたせいで……………ごめん、辛一!こんな大事な事……………今まで忘れて…………!ごめん!俺がグラニュートだとか、そんな事よりももっと…………!本当にごめんなさい!」

「ソウマ君……………」

「ソウマ…………」

 

 それを聞いて、ソラとツバサは唖然となる。

 ヒトプレスが無い頃は、そのように闇菓子が作られていたのだと。

 ソウマはそう言うと、土下座をして謝る。

 自分のせいで、辛一のお母さんを死なせてしまった罪悪感から。

 ましろとエルちゃんがそう呟く中、辛一は。

 

「……………覚悟は…………してた。…………母ちゃんは…………もうとっくに…………闇菓子にされてんだろうって……………」

「シンチー……………」

「分かってるよ!攫ったのはバイトの誰かだし……………やったのはランゴだ。お前(ソウマ)は悪くない。分かってる…………頭じゃ全部分かってる!でも…………悪い。今、俺……………お前の事無理だ……………」

「シンチー…………!」

 

 辛一はそう呟く。

 薄々、自分の母親が既に闇菓子にされてしまった事は感じていたのだ。

 だが、それでも生きているかもしれない。

 ソウマの言葉で希望を見出しかけたが、その希望は、母親が闇菓子の材料にされたことが確信に変わり、叩き折られた。

 ソウマに罪はない事は分かってはいた。

 だが、感情に整理を付けることができず、その場を後にした。

 あげはは辛一に声をかけようとしたが、すぐに口を閉ざした。

 今の自分が下手に声をかけても、逆効果である事は、明白だった。

 何と言って励ませばいいのか、答えを出す事が出来ず、見送ることしか出来なかった。

 

『こんな時に私は……………!』

「あげはさん…………」

 

 あげははそんな風に思っていた。

 辛一を心配しているが、何も出来ない自分の無力さに歯痒さを感じていた。

 去っていく辛一の背中を見つめながら唇を噛みしめ、爪が食い込みそうなほど拳を握り込み、悔し涙を堪えていた。

 それを見て、ソラ達はあげはとソウマを心配していた。

 

「(ゴチゾウ達の鳴き声)」

「ソウマ君…………大丈夫?」

「俺は大丈夫…………。分かってたから。当然だから……………。帰ったら陽香さんにも話さなきゃ……………」

「……………」

 

 ポッピングミとふわマロのゴチゾウがソウマを心配するように見つめて、ましろはそう聞く。

 そう聞かれたソウマは、そんな風に答える。

 そう気丈に答えるソウマを見て、ソラ達は心配していた。

 狩夜早恵の真実は、ソウマと辛一、ひろプリの面々の心に、影を落としたのだった………。

 


 

 一方、酸田の研究室を後にしたスイクスは。

 

「…………あいつ(酸田)が何を考えているのかは知らないが、こっちも解析しよう」

 

 スイクスはそう呟くと、両親から託されたUSBメモリをパソコンに差し込み、解析作業を行っていた。

 

「これが…………父さんと母さんが作っていた古菓子(こおりがし)…………。そうか……父さんと母さんは永遠の命をストマック社に利用されるのを恐れて、ボクに託したのか」

 

 スイクスは画面を見つめながら、そんな風に呟く。

 画面には、古菓子の作り方の詳細と力について表示されていた。

 古菓子は食べた人に永遠の命を与え、能力は無限の永久機関であったのだ。

 

「ん、代償……欲望の暴走、崩壊エネルギー…………」

 

 それを見て、スイクスは何かを呟きながら考えていた。

 しばらくすると。

 

「そうか。グラニュートが闇菓子などの中毒性の薬品を付与している場合、自身の肉体が崩壊する危険性がある。その代償を改善したのが以前販売していた古菓子という訳か………」

 

 スイクスはそう呟く。

 古菓子の特性についてを理解したのだ。

 それを見ていたスイクスは。

 

「少しでも戦力を得るために作るか、古菓子…………」

 

 スイクスはそう呟くと、そのUSBメモリから出したレシピを持って、厨房の方へと向かう。

 果たして、スイクスが作ろうとしている古菓子とは…………。

 


 

 一方、酸田の研究室には、辛一が訪れていた。

 

「……………悪さをしてたのは、ソウマとましろ達じゃない。偽物だった」

「へぇ〜…………偽物」

「どこのどいつかは分かんねぇけど…………ビターガヴとダークプリキュアとか名乗ってやがって…………。一応、黒ソラ以外は倒したから」

「あぁ〜…………そっか。もう倒しちゃったか。あれ?勝った割にはテンション低いね」

 

 辛一は、酸田にビターガヴとダークプリキュアについてを話していた。

 それを聞いた酸田は、不自然なほどに素っ気ない反応だった。

 酸田がそう聞くと。

 

「…………別に。じゃあ」

「ちょちょちょちょ…………!辛一君!…………これ、俺から。はい。ハッピーバレンタイン。開けてみて」

 

 辛一は素っ気なくそう言うと、研究室から去ろうとする。

 すると、酸田はそう言うと、机の棚から箱を取り出すと、辛一に渡す。

 辛一はその箱を開ける。

 箱の中身はゴチゾウであり、チョコドンやチョコダンと同じ形状であるが、黒を基調としており、右目が炎が燃え上がる様なデザインになっていて、『Chocold』と書かれていた。

 

「何だこれ?」

「俺が作った新しい変身アイテムの試作品。実はこっそり研究してたんだよね。ほら、ソウマ君から貰い続けるのもきついっしょ」

「そうか…………そうだな」

 

 辛一がそう聞くと、酸田は4匹いるゴチゾウ…………チョコルドゴチゾウの内一体を持つと、そんな風に言う。

 それを聞いた辛一は、酸田がチョコルドゴチゾウを一体戻すのを見て、箱を閉じると研究室から出ていく。

 それを見ていた酸田は。

 

「ちょっぴりビターなチョコだけど、役に立つと思うよ」

 

 酸田は辛一にそう言う。

 それを見て、酸田はニヤリとした笑みを浮かべながら、眼鏡をずらす。

 帰り道、辛一は酸田から渡された箱を開けて、チョコルドゴチゾウを見つめる。

 箱を閉じると、メールの受信音が聞こえてくる。

 辛一がスマホを取り出すと、そこにはカタローという人物からのメッセージが届いたという通知があった。

 


 

 その夜、ブンブンでは。

 

「…………大丈夫かな…………」

「陽香さんなら、きっと受け入れてくれますよ」

「私たちも居るから」

「それで…………本当に話すんですよね?」

「そうだね。ダークプリキュアは黒ソラ以外は倒したとはいえ、変な誤解を持たれるのも困るしね」

「うん」

 

 ソウマはそんな不安げな表情を浮かべる中、ソラとましろは元気づける様にそう言う。

 そして、あげは達はそう話す。

 陽香にプリキュアの事を明かす事を。

 

「陽香さん…………」

「お帰り、ウマソー!あれ?あげは達もどうしたの?」

「実は…………陽香に話があるの。私たちとソウマ君が」

「えっ…………?」

 

 ソウマがそう言うと、陽香はそんな風に言う。

 ソウマだけでなく、ソラ達の姿もあるのを見て。

 陽香の問いにあげはがそう言うと、陽香は首を傾げる。

 そこから、ソウマ達は話をしていく。

 ソウマの出生、ソラ達がプリキュアである事を。

 

「(ゴチゾウ達の鳴き声)」

「フフッ…………かわいい…………!」

 

 パンチングミ、キッキングミ、まるマロ、バクキャンが体を傾けると、陽香はそんな風に呟く。

 すると。

 

「それで……これが、俺のガヴ……ここでゴチゾウを食べると、仮面ライダーの姿になるっていう……」

 

 ソウマはそう言うと、服を捲り、ガヴを見せる。

 ガヴを見た陽香は。

 

「ねぇ……めちゃくちゃむかついたから、1つ言っていい?」

「お、お願いします……!」

「な、何でしょうか…………?」

いや、何なの⁉︎ウマソー家、地獄⁉︎

「…………えっ?」

 

 陽香は頭を俯かせて、そんな風に言う。

 それを見て、ソウマとソラがそんな風に言う。

 すると、陽香はそんな風に叫び、ソウマは呆気に取られると。

 

人の家族にごめんけど、お母さん以外最低最悪レベルでやばすぎて、頭の血管ブチ切れそうってか、切れたと思う1万本くらい……!

「だ、大丈夫ですか⁉︎」

「ご、ごめん!大丈夫⁉︎」

 

 陽香はそんな風に憤っていた。

 あまりにも最悪であるストマック家に対して。

 陽香の言葉を聞いて、真に受けたのか、ソウマとソラは心配する様にそう言う。

 すると、それを聞いた陽香は。

 

「いや、ウマソーは1ミリも悪くないよ!ここまでマジのガチで頑張ったんだから!」

「陽香さん…………」

 

 陽香はソウマを安心させる様にそう言い、ソウマはそう呟く。

 すると。

 

「それにしても…………あげは達がプリキュアだったんだ…………!」

「あんまり…………驚いてないね」

「うん………」

「なんて言うのかな…………ウマソーが仮面ライダーって聞いて、もしかしてって思ったんだよね。あげは達、ウマソーとよく一緒に行動してたからさ。プリキュアなんじゃないかなって…………!」

「凄い勘の良さですね…………」

 

 陽香はそんな風に呟く。

 あまり驚いていない様に見えたのか、ましろとエルちゃんはそう呟く。

 それを聞いた陽香は、薄々察していた事を明かした。

 それを聞いて、ツバサがそう呟く中。

 

「ね?陽香なら受け入れてくれるでしょ?」

「うん…………!」

 

 あげはがソウマにそう話しかけると、ソウマはそう答える。

 すると。

 

「でさ…………ウマソーはこれからどうしたい?」

「えっ?俺はこれからも兄さん達から皆を守って……………」

「じゃなくて。うちにどうして欲しい?」

 

 陽香はそんな風に問いかける。

 それを聞いて、ソウマがそう言うと、陽香はそんな風に問いかける。

 陽香にどうして欲しいのかと。

 それを聞いたソウマは。

 

「…………今まで通りがいい。陽香さんとブンブンで、皆が幸せになれるお手伝いをしたい」

「良かった。うちもそれがいいって思った」

 

 陽香の問いに対して、ソウマはそう答える。

 それを聞いた陽香はそう言う。

 その光景を、ソラ達はホッとした表情で見ていた。

 すると。

 

「あっ………でも………これからは、うちもウマソーの事手伝うから。もちろん、あげは達もね!」

「えっ⁉︎危ないよ⁉︎」

「そうですよ!戦えないのに…………!」

「うん、まあね…………ストマック家にワンパン!みたいなのは厳しいけど…………」

 

 陽香はそんな風に言う。

 ソウマやプリキュアのサポートを買って出たのだ。

 それを聞いて、ソウマとソラがそう言うと、陽香はそう呟く。

 陽香は戦えない事は、本人も分かっていたのだ。

 すると、棚に近寄り、お菓子を取り出していく。

 

「ほら!こういうサポート的なのは得意じゃん。はい。食べたら元気出るんでしょ?」

「うん…………ありがとう」

「あっ!そうだ!ゴチゾウ出るとこ見ちゃお。いい?」

「うん……………いただきます」

 

 陽香はそう言う。

 戦闘は出来なくても、サポートをしていくのだと。

 ソウマがお礼を言う中、陽香はそんな風に言う。

 ソウマはマシュマロを食べていく。

 


 

 一方、とある焼肉屋。

 そこには、辛一ともう1人の男の姿があった。

 その男は、拳谷加太郎。

 辛一とは、旧友の仲である。

 

「美味っ!なんか、マジで久しぶり。辛一が付き合ってくれると思わなかったぜ。ハハハハハハハ…………!」

「久々、加太郎の顔でも見とこうと思ってな」

 

 加太郎がそんな風に言うと、辛一はそう答える。

 すると、加太郎は口を開く。

 

「奢ってくれるんだよな?俺のクビのやけ食いなんだからな」

「そんな金はねぇ!」

「ああ、またまた。そんな良い服着てる癖に」

「ヤベェ格好じゃ入れねぇ所もあるんだよ。仕事柄」

 

 加太郎はそんな風に問いかける。

 仕事をクビになったらしく、やけ食いをする為に辛一を誘ったのだ。

 それを聞いた辛一がそんな風に言うと、加太郎はそう言う。

 その言葉に辛一がそう返すと。

 

「やだねぇ、1人だけちゃんと働いちゃってさ。見たぜ?不法投棄の告発。ああ…………なんて言ったっけ?お前の師匠。良い人に拾われたよな」

「………………ああ」

 

 加太郎はそんな風に言う。

 それを聞いた辛一は、顔を少し顰めた。

 師匠は今、亡き者にされてしまったからだ。

 すると。

 

「いいよな…………辛一だけついててさ。あ〜あ…………俺も誰か拾ってくんねぇかなぁ〜…………」

「はい〜!ネギ塩ロース!美味しいよ〜!」

「どうも」

 

 加太郎はそんな風に言う。

 加太郎は、他力本願でいい加減な性格なのだ。

 そんな中、店主が焼肉を持ってきて、辛一はお礼を言う。

 すると。

 

「そういや、モンスターってまだ探してんの?」

「っ!」

「あの頃より、もっと真剣にな」

「ふ〜ん…………」

 

 加太郎がそんなふうに聞くと、辛一はそう答える。

 それを聞いた店主の顔から、笑顔が消える。

 店主が厨房に向かうと。

 

「最近あんじゃん、化け物の噂。あれは?見た事あんの?」

「ああ…………ちょいちょいな」

「へぇ〜…………!すげぇじゃん!」

 

 加太郎と辛一がそう聞く中、店主は指で机を叩いていく。

 何故、店主が顔を顰めたのか。

 


 

 その頃、ブンブンでは、ソウマはお菓子を食べていたが、ゴチゾウは生まれる気配がなかった。

 

「(ゴチゾウ達の鳴き声)」

「ゴチゾウ…………出てこないね」

「確かに…………出ないね」

「最近、ちょっと調子悪いみたいで…………」

「えっ⁉︎ちょっ⁉︎顔色悪っ⁉︎」

 

 ゴチゾウ達が体を傾ける中、ましろと陽香はそう言う。

 それを聞いたソウマがそう言うと、陽香はソウマに近寄り、おでこを触る。

 

「熱は……………熱はない。病院!病院行く⁉︎」

「俺、グラニュートだから病院に行けないんだ…………」

「それに、ソウマさんはこの世界で生まれたわけではありません。この世界の保険が効きませんから…………」

「そっか………ってか、ソラちゃんにツバサ君とエルちゃんって、異世界の人だよね?大丈夫なの?」

「私たちは大丈夫です!健康です!」

 

 陽香がそう言うと、病院に連絡しようとする。

 それを聞いたソウマとツバサはそう言う。

 ソウマはこの世界で生まれたわけではないので、保険が効かないのだ。

 それを聞いた陽香がそう聞くと、ソラはそう答える。

 すると、ソウマは口を開く。

 

「ていうか…………精神的な物みたいで………」

「メンタルかぁ〜…………色々あったもんね」

「…………しばらく、あんまり食べない方がいいのかも…………」

「「……………」」

 

 ソウマがそう言うと、陽香はそう言う。

 辛一との確執は、聞いていたからだ。

 ソウマがそう呟く中、陽香とましろは心配そうに見つめる。

 すると。

 

「それじゃあさ…………今日は私たちもブンブンに泊まるから、ソウマ君の事は任せて!」

「えっ?大丈夫なの?」

「大丈夫です!」

「私たちも…………ソウマ君が心配だから」

「お婆ちゃんには許可はもらってるから」

「僕たちに任せてください」

 

 あげははそう提案する。

 それを聞いた陽香がそう聞くと、ソラ達はそう言う。

 それを聞いて、陽香は。

 

「……………分かった!ウマソーの事、よろしくね!」

「うん!」

「……………」

 

 陽香は、ソラ達にソウマを任せる事にした。

 それを聞いて、ましろはそう頷いていた。

 そんな中、ソウマはましろを見つめていた。

 


 

 その頃、焼肉屋では。

 

「6000円のお返し」

「どうも。ごちそうさまでした」

「あれ〜?どこやったっけな…………」

 

 店主が辛一にお釣りを渡すと、辛一はそう言う。

 そんな中、加太郎は何か探し物をしていた。

 それを見た辛一は。

 

「おい、先帰るぞ」

「はっ?ふざけんなよ!友達だろ?」

 

 辛一がそう言うと、加太郎はそんな風に言う。

 だが、辛一はそれを無視して、焼肉屋の外に出て、帰路に着く。

 

「もう最悪だよ…………!」

「兄ちゃん、これかい?」

「うん?ああ〜!これっす!助かった………!」

 

 加太郎がそう嘆く中、店主はある物を出す。

 それは、加太郎のスマホだった。

 加太郎はそれを受け取って安堵していた。

 すると。

 

「なあ、兄ちゃん。今帰った連れの子の事、ちょっと聞かせてくれねぇか?」

「ん?」

「金は出す」

 

 店主は、辛一の事を聞こうとする。

 加太郎が首を傾げる中、店主は三万円をチラつかせる。

 それを見て、加太郎は目を眩ましていた。

 果たして、店主の目的とは?

  


 

 その頃、スイクスの屋敷では。

 

「完成したか…………!」

「ええ…………!これこそが、古菓子です」

 

 スイクスとクリスは、そう話す。

 2人の目の前には、お菓子があった。

 これこそが、古菓子なのだ。

 

「懐かしいですね。優しく想いが込められた永遠の菓子。それが古菓子」

「ああ……頂きます」

 

 クリスはそんな風に言うと、スイクスはそう言って、古菓子を食べる。

 すると、スイクスは涙を流す。

 

「どうされましたか?」

「いや…………美味しい……父さんと母さんが作ってくれた優しい想いを感じる……」

 

 クリスがそう聞くと、スイクスはそんな風に答える。

 古菓子を通じて、父と母の優しい想いを思い出していたのだ。

 すると、スイクスの腹部が仄かに光っていた…………。

 


 

 その頃、ブンブンではまず、ソウマとツバサがお風呂に入り、その後で女性陣が入っていた。

 ちなみに、ソウマとツバサは同じロフトで寝て、女性陣は陽香が使っていた仮眠室を使う事になった。

 

「ふぅ〜…………さっぱりしたね」

「はい!」

「あのさ…………ましろちゃん」

「ど、どうしたの?」

 

 ましろとソラがそう話す中、ソウマはましろに話しかける。

 ましろは若干挙動不審気味になりつつも、そう聞く。

 

「少し…………話があるんだけど、良いかな?」

「えっ?うん…………」

「少し、外に出ても良い?」

「うん」

「私たちは大丈夫ですよ!」

 

 ソウマがそう聞くと、ましろは頷く。

 ソラがそう言う中、ソウマとましろはブンブンから出る。

 すると。

 

「私も…………ちょっと夜風に当たってくるね」

「構わないですけど…………」

 

 あげはもそう言って、ブンブンから出る。

 ツバサがそう呟く中、ソラとエルちゃんは首を傾げていた。

 その頃、ソウマとましろが歩き、ブンブンの近くの公園に着くと。

 

「……………それで、話ってどうしたの?」

「…………ましろちゃん。ましろちゃんって、俺の事が好きなの?」

「ええっ⁉︎」

「あっ!ごめん!ましろちゃんとダークプリズムがそう話してたのが聞こえて…………」

 

 ましろがそう聞くと、ソウマはそう聞いてくる。

 それを聞いて、ましろが驚くと、ソウマはそう言う。

 ましろとダークプリズムのやり取りが聞こえていたのだ。

 ましろは顔を赤くしつつも、決心をしたかの様に口を開く。

 

「……………ソウマ君。私は……………あなたの事が好きです」

「えっ…………?」

「黒ソラに色々と言われた時に、ソウマ君は私の為に怒ってくれた。それが嬉しかったの」

 

 ましろは、ソウマに告白をする。

 ソウマが呆気に取られる中、ましろはそんな風に言う。

 それをきっかけに、ソウマに惚れていったのだと。

 ましろの告白を聞いたソウマは。

 

「……………俺もましろちゃんのことは好きだよ。でも、この気持ちが本当の物なのかはまだ分からない。母さんとしか過ごしてこなかったから今は答えられない。だからちゃんと結論を出してから伝えるね。それまで待って欲しいんだ」

「…………うん。待ってるから」

 

 ソウマはそう答える。

 グラニュートの世界では、母親からの愛情は受け取っていたが、他の兄弟からは、敵意や蔑みの視線を向けられていた。

 その為、恋愛的な好意というのが、よく分からなかったのだ。

 ソウマがそう答えると、ましろはそう答える。

 まだ、関係は保留となった。

 それを陰から見ていたあげはは。

 

「…………やるじゃん、ソウマ君。ソウマ君になら、ましろんを任せられるわね」

 

 あげははそう呟いていた。

 あげはにとって、ましろは親友であり、大事な妹分なのだ。

 まっすぐな対応をしたソウマになら、ましろを任せられると。

 そして。

 

『…………今のシンチーにも、誰かの助けが必要だよね。なら、私が…………!』

 

 あげははそんな風に考えていた。

 辛一の助けになろうと決意を決めていた。

 あげははそう思うと、2人にバレない様にブンブンへと戻っていく。

 


 

 その翌朝、ブンブンには陽香が来ており、ましろとあげはは学校や職場に行っていた。

 その為、居るのはソウマ、陽香、ソラ、ツバサ、エルちゃんだった。

 陽香がパソコンを操作する中、ソウマは出かける準備をしていた。

 

「えっ?出かけんの?体調平気?」

「ちょっと、確かめたいことあって。仕事入ってない今のうちかなって」

「ソウマ君は私たちに任せて下さい!」

「行ってきます」

「気をつけてね〜!」

 

 陽香がそう聞くと、ソウマはそう答える。

 確かめたいことがある様なのだ。

 ソラがそう言う中、ソウマは出かけていき、ソラ達も付いていく。

 陽香がそう言う中、ポッピングミとバブルラムネのゴチゾウはテーブルに着地して、陽香を見つめる。

 

「(ゴチゾウ達の鳴き声)」

「うん…………心配だけど…………今のうちに出来る事は…………ウマソーのメンタルとプリキュアの活動の為に、こういう適当な誤解を無効化していかないとね!」

 

 ゴチゾウ達が何かを言う中、陽香はそう言いながら、パソコンと向き合う。

 ダークソウマとダークプリキュアが暴れた際の風評被害を無くしていくと。

 画面には、ダークソウマの写真と『こいつ、近所の何でも屋の奴に似てる』という投稿があった。

 それを見て、陽香は。

 

『うちの知り合いも似てて、すごい迷惑してるって言ってた。世の中の似てる人みんな困ってそう笑』

 

 そんな風に返信していた。 

 

 

「(ゴチゾウ達の鳴き声)」

「よし!」

 

 陽香はそんな風に反応していた。

 


 

 その頃、ソウマ、ソラ、ツバサ、エルちゃんはラキヤとフレッドと出会っていた。

 

「ラキヤとフレッドも会ってたんだ。ビターガヴとダークプリキュア」

「そっくりだったが…………あいつら、一体なんなんだ?」

「お前らは、心当たりはないのか?」

 

 ソウマはそう言う。

 ラキヤとフレッドも、ビターガヴとダークプリキュアと出会っていた事を聞いて。

 ラキヤとフレッドがそう聞くと。

 

「僕たちも、ダークプリキュアについては心当たりがなくて…………」

「ただ、黒ソラが関わってるのは確かだと思います」

「分かんないけど…………もしかしたら、俺の知らない兄弟がまだ居るのかもって…………今からそれを聞きにいくんだけど…………」

「聞く?誰に?」

 

 ツバサとソラはそう答える。

 ダークプリキュアの誕生の経緯に、黒ソラが関わっていると。

 ソウマがそう言うと、ラキヤはそう聞く。

 そうして、ソウマ達はデンテの元に赴いていた。

 

「大叔父の…………デンテ・ストマック」

「どうも。初めまして」

「俺のガヴを改造したのも、デンテ叔父さんなんだ。おじさん、これ」

「おお〜!ちなみに、闇菓子を作ったのも、ワシじゃ」

「あっ!」

 

 ソウマがそう紹介すると、デンテは会釈をする。

 ソウマがお菓子を置く中、デンテは普通にそう言う。

 それを聞いて、ツバサが説明しようとすると。

 

「うっ⁉︎おわっ⁉︎」

「お前…………!」

「お前が…………!」

「待ってください!ラキヤ!フレッド!」

「ごめん!これでも頼りにしてる貴重な味方…………」

「ソウマ!」

「あっ………!」

 

 闇菓子を作ったと聞いて、ラキヤとフレッドはデンテに詰め寄る。

 それを見て、ソラとソウマが落ち着かせようとすると、ソウマが倒れる。

 エルちゃんがそう言う中、デンテはソウマを看病する。

 

「まだ、調子は戻らんのか?」

「しばらくかかるかも…………」

「心配じゃのう…………。体だけは大事にせんと…………」

 

 デンテがそう聞くと、ソウマはそう答える。

 まだ不調なのだ。

 デンテが心配しながらそう言うと、ラキヤが口を開く。

 

「お前も…………人間の菓子を食ってるんだな」

「フッフッフッフッフ…………!ワシは元々、ただのグルメじゃからな。そもそも、ストマック社は、最初は普通の菓子屋じゃった」

「「「えっ?」」」

「そうなんですか?」

「……………」

 

 ラキヤが、お菓子が入った袋を見ながらそう言うと、デンテはそう語る。

 それを聞いたソウマ達がそう反応し、フレッドが無言でデンテを見る中、デンテは語っていく。

 

「会社を作ったのは、ワシの兄貴…………ゾンブ・ストマックじゃ」

「その人が……………ストマック社を…………」

「て事は…………俺の爺ちゃんだ。会った事無いけど…………」

「ああ。2人で材料を仕入れ、わしが美味い菓子を開発して、兄貴が売る。そんな会社じゃった。じゃが、ある時……………」

 

 デンテはそう語る。

 ストマック社の初代の社長は、デンテの兄であるゾンブであると。

 ソラとソウマがそう言う中、デンテはそう語る。

 ある時、菓子の開発をしていたデンテの元に、ゾンブが現れる。

 

『デンテ!』

『兄貴!』

『これを…………菓子の材料に使えるか?』

 

 ゾンブはデンテにそう話しかけて、ある瓶を渡す。

 それは、少し濁った茶色の液体だった。

 それを見て、デンテは。

 

『う〜ん…………やってみないと分からんが…………これは?』

『フフッ…………!異世界で仕入れた未知の材料だ…………!』

 

 デンテはそれを見て、どこで仕入れたのかと聞くと、ゾンブはそう答えた。

 そんなやり取りを思い出しながら、デンテは語っていく。

 

「ワシは兄貴の目利きを信用しとったでな。それが何なのか深く考えず、新しい菓子を開発した。菓子はバカ売れした。兄貴はそれをもっともっと美味くして、中毒性を高め、市場を独占して儲けようと考えたんじゃ」

「それが闇菓子の原型か…………」

「そこから、闇菓子が生まれたんですね………」

 

 デンテはそう語る。

 闇菓子の誕生経緯を聞いて、ラキヤとツバサはそう呟く。

 

「また、美味すぎたせいで、その菓子が手に入るなら、何でもするというグラニュートが現れてな。兄貴の奴、菓子を使って天下を取ろうなんて野望なんか抱いちゃって。そこから、ワシは仕事がつまんなくてのう」

「もしかして…………だからこっちの世界に来たの?」

「そう!お前さんの強化、研究の方が楽しくなってな!あと、ニエルブに任せて、家出した様なもんじゃ。ほっほっほ!」

 

 デンテはそんな風に語る。

 ゾンブがそんな野望を抱く中、デンテは仕事がつまらなくなり、ソウマの強化、研究の方に興味が行き、人間の世界に居着く事になった。

 それを聞いて、ラキヤとフレッドが黙り込んでいると。

 

「家族か…………」

「エルちゃん?」

「どうした?」

 

 エルちゃんはそんな風に呟き、ソラとラキヤはそう聞く。

 すると、エルちゃんは口を開く。

 

「この中で私だけ、本当の親がいないから。ちょっと思うところがあって…………」

「……………」

「どういう事だ?まさか、お前も…………」

 

 エルちゃんはそんな風に言う。

 ソウマはエルちゃんの事情を知っており、黙って聞いていた。

 フレッドがそんな風に反応すると。

 

「いいえ、フレッドが考えている様なことではありません」

「エルちゃんは私たちの故郷、スカイランドのプリンセス…………つまり、お姫様なんです」

 

 ツバサとソラはそんな風に言う。

 エルちゃんの身分を明かしたのだ。

 それを聞いたデンテは。

 

「なんと!人間界とグラニュート界以外にも別の世界があったとは!」

「確かに驚いたが…………お前が姫なら、両親の国王と王妃がいる筈だろ?」

「確かに、パパとママは国王と王妃だけど………私の本当の親じゃないんだ」

 

 デンテはそう驚く。  

 スカイランドのことは、聞いていなかったのだ。

 ラキヤがそう聞くと、エルちゃんはそう答える。

 それを聞いて、デンテ、ラキヤ、フレッドが首を傾げると。

 

「プリンセスは…………1番星から国王夫妻に託された運命の子なんです」

 

 ツバサはそう説明する。

 そこから、スカイランドの歴史を語っていく。

 300年前、スカイランドはアンダーグ帝国に攻められていた。

 その当時のスカイランドを治めていた王女であるエルレインは、ランボーグに王都が蹂躙され、逃げ延びた丘の上で悲嘆に暮れる人々の姿に涙を流した。

 エルレインが天に祈ると、キュアノーブルへの変身能力を獲得した。

 当時のアンダーグ帝国の皇帝であるカイザー・アンダーグとの戦闘の際、カイザーの娘であるカイゼリンが父を庇い、負傷する。

 アンダーグエナジーによって、カイゼリンは助かり、和平が結ばれた。

 だが、スキアヘッド/ダークヘッドの策謀により、スカイランドとアンダーグ帝国の関係は破綻。

 それを受けて、エルレインは今後に起こり得る事態に備えて、自らの力をマジェスティクルニクルンとして残し、1番星となった。

 そして、アンダーグ帝国が動き出そうとしたのを見た1番星となったエルレインは、自らの力を使って、エルちゃんを国王と王妃に託したのだった。

 つまり、エルちゃんはエルレインの分身であり、転生体とも言えるのだ。

 

「そんな事が……………」

「はい」

 

 ソウマがそう言う中、ソラも頷いた。

 デンテ、ラキヤ、フレッドのグラニュート組は、エルちゃんを見つめていた。

 

「確かに、パパとママは私の本当の親じゃない。でも私に愛情をいっぱい注いで育ててくれた。だから私は何と言われても、パパとママの娘なんだって思えたんだ」

「エルちゃん…………!」

 

 エルちゃんは自信に満ちた表情でそんな風に言う。  

 それを聞いて、ソラ、ツバサ、ソウマ、デンテが笑みを浮かべて、ラキヤとフレッドは口角が僅かであるが上がっていた。

 すると。

 

「でも、スカイランドやアンダーグ帝国でも、グラニュートが人を攫っているのかもしれないと思うと…………心がザワザワするんだ」

 

 エルちゃんの顔から笑顔が消えて、自分の胸に手を当てて拳を握りこむ。

 そんなエルちゃんを他の全員が静かに見守っていた。

 


 

 その頃、公園の近くのカフェでは、辛一が記事の執筆作業を行っていた。

 すると、辛一の携帯から着信音が鳴る。

 

「加太郎か…………」

 

 辛一はその画面を見て、そんな風に反応する。

 着信主は加太郎だったのだ。

 辛一が応答すると。

 

「はい」

『やばい!俺、モンスター見つけたかも!』

「どこで⁉︎」

『ソラシド湾だ』

「分かった!すぐ行く!喧嘩売ったり、余計な真似すんじゃねぇぞ!」

 

 辛一がそんな風に応答すると、加太郎からそんな声が聞こえてくる。

 それを聞いて、辛一は加太郎に釘を刺しつつ、そんな風に言う。

 すると、何かがぶつかる音とクラクション音が聞こえてくる。

 辛一がその方を向くと。

 

「おい、お前!何してくれてんだ!」

「あははは!あははは!」

「あいつ…………ビターガヴ!倒したのに、何で…………⁉︎」

 

 運転手がそんな風に叫ぶと、車を止めた青年はそんな風に笑う。

 それを見て、辛一は驚愕の表情を浮かべる。

 そこにいたのは、ビターガヴだった。

 辛一が驚いていると。

 

「もしかして、この人も遊びたいんじゃ無いかな?」

「そうじゃないですか?」

「きっとそうだよ!」

「うんうん!」

「そうなの?なら、遊ぼうよ!」

「は?」

「ダークプリキュアまで…………⁉︎」

 

 そこに、ダークプリズム達も現れる。

 それを聞いて、ダークソウマがそう言う中、辛一は驚く。

 すると。

 

「あははは!あははは!」

「ちょちょちょ⁉︎うわぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

 ダークソウマは車を持ち上げて、横転させる。

 

「びっくりした?」

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 ダークソウマがそう聞く中、運転手がそう叫ぶ。

 それを見ていた辛一は。

 

『あいつに構ってると…………加太郎がやべぇな…………!』

 

 辛一はそう思うと、スマホを持ち上げる。

 その連絡先は、陽香だった。

 


 

 辛一が連絡しようとしている中、ブンブンでは。

 

「しっかし…………プリキュアの偽物まで現れるなんて…………どうなってんの?」

 

 陽香はそう呟いていた。

 ダークプリキュアの存在に首を傾げていたのだ。

 すると、扉が開かれる。

 

「あっ…………!いらっしゃい…………って、スイくんにクリスんじゃん!どうしたの?」

 

 陽香はそんな風に言う。

 そこに居たのは、スイクスとクリスだった。

 

「実は…………話したい事がある」

「それって…………スイくんも仮面ライダーだって事?」

「なっ⁉︎何故それを…………⁉︎」

「ソウマから聞いたのか?」

 

 スイクスはそう言うと、話を切り出そうとする。

 それに対して、陽香は薄々予感していたのか、そんな風に言う。

 クリスが驚く中、スイクスがそう聞くと。

 

「何となくね。スイくんとクリスんもウマソー達とよく一緒にいるし、昨日、ウマソーから聞いたばかりなんだから」

「そうか…………今まで黙っててすまなかった」

「私からも隠していてすいませんでした」

「ヒエ!ヒエ!」

「チョコ、チョコ!」

「バー………」

「いいって!言える様なもんじゃないし」

 

 陽香はそんな風に言う。

 ソラ達の時と同様に、スイクスも仮面ライダーだと察していたのだ。

 スイクスとクリスがそう謝る中、陽香はそう言う。

 すると。

 

「オレ様はアイスガヴ!よろしくな!陽果の旦那!」

「よろしくお願いします」

「うわっ⁉︎…………ウマソーのガヴと、全然違うね」

「まあ…………な」

「スイクス様のアイスガヴと、私のナイトガヴです」

 

 スイクスとクリスがミミックデバイザーを出現させ、それから分離して浮くと、そんな風に言う。

 スイクスとクリスのガヴは、自我を持っているのだ。

 すると。

 

「あれ?シンチーだ。どうしたんだろ?」

 

 そこに、辛一からの連絡が入る。

 


 

 その頃、ソウマ達はデンテの洞窟を後にしていた。

 

「ビターガヴ…………やっぱり俺の兄弟じゃなかったね」

「そうですね…………」

「なら、一体誰が…………?」

 

 ソウマ、ソラ、ツバサはそう話す。

 結局、ビターガヴの正体は分からずじまいだったのだ。

 そんな風に話す中、ラキヤとフレッドが口を開く。

 

「……………お前はあれで良いのか?」

「えっ?」

「俺は…………」

「何?…………あっ、陽香さんだ」

 

 ラキヤがソウマにそう問いかけると、フレッドはそう呟く。

 ソウマが話を聞こうとすると、陽香から着信が来る。

 対応すると。

 

「また出たよ!ウマソーとプリキュアの偽物!えっ…………ああ…………うん!SNSで見つけた!スイくんとクリスん、ましろちゃんとあげはにも伝えたから、すぐに向かって!」

 

 陽香はそう伝える。

 それを聞いて、ソウマ達はすぐに駆け出していった。

 


 

 一方、ダークソウマ達は。

 

「ううっ!」

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

「暴れて下さいね。そうすれば、やってきますから」

「おお〜!すげぇ!」

「何だあいつ…………!車回してるよ………⁉︎」

 

 ダークソウマは倒した車を回転させて遊んでいた。 

 運転手が悲鳴を上げる中、黒ソラはそんな風に言う。

 それを見ていた人たちが引く中、ダークソウマは。

 

「あははは!ビビってやんの〜!あははは!うわっ⁉︎」

 

 ダークソウマは、運転手を煽る様にそう言う。

 すると、ダークソウマは誰かに蹴られる。

 

「あっ…………!」

「大丈夫?」

「うん!」

 

 そこには、ラキヤとフレッドの姿があり、ソウマとソラ達も到着する。

 すると。

 

「大丈夫ですか⁉︎」

「すぐに出します!」

「あ、ああ…………」

「早く逃げて下さい!」

 

 ソウマとソラは、車から運転手を引っ張り出す。

 ツバサは、周囲の人たちに逃げるように促していた。

 そして、遅れてスイクス達も到着する。

 

「黒ソウマ…………だけじゃない。プリキュアのクローンまで作っていたか……。クリス、避難誘導を」

「畏まりました」

 

 スイクスがそう言う中、クリスは避難誘導の為に動き出す。

 スイクスも並び立つと。

 

「何すんだよ!」

「そうだよ!せっかくソウマ君が楽しんでたのに!」

「お前…………この前、俺と辛一で倒したはずなのに…………⁉︎」

「それに、ダークプリキュアも浄化した筈なのに…………⁉︎」

 

 ダークソウマとましろの偽物がそう言う中、ソウマとエルちゃんはそう言う。

 倒したはずのビターガヴとダークプリキュアがいる事に驚いていたのだ。

 すると。

 

「う〜ん…………俺たちはお前らの事知らないから…………俺じゃなかったんじゃない?」

「…………え?」

「どういう事だ?」

「あははは!私たちはね〜…………何人も居るの!」

「きっと、まだまだ出てきますよ」

「大量にね!」

「それが…………ダークプリキュアの特性です!」

 

 ダークソウマはそう呟く。

 それを聞いて、ソラとラキヤがそう言うと、ダークプリキュア達はそう言う。

 ダークプリキュアとダークソウマは、何人も居るのだと。

 それを聞いて、ソウマ達は顔を見合わせる。

 

「作られた存在って事…………?」

「そうなりますね…………!」

「ご主人様って凄いよね〜!」

「ご主人…………?」

「お前を作ったのは誰だ?」

「さあね〜!知りたかったら…………俺を捕まえてみな!」

 

 ソウマとツバサはそう言う。

 ダークソウマと黒ソラを除いたダークプリキュアは量産されているのだと。

 ましろの偽物がそう言うと、ラキヤとフレッドはそう聞く。

 そう聞かれたダークソウマは、そんな風に煽る様に言う。

 それを聞いて。

 

「……………だる」

「なら、とっ捕まえて全部吐かせるまでだ」

 

ヴラスタムギア!

ヴェロドライバー!

 

 ラキヤとフレッドはそう言うと、それぞれのドライバーを装着する。

 それを見て。

 

「遊んでくれるんだ!やったね!」

「行こう!」

 

グミ!

BITE(バイト)グミ!BITE(バイト)グミ!

ガヴ……ガヴ……

 

 ダークソウマがスパーキングミゴチゾウをビターガヴに装填して、上顎を閉じると、マンチビーターを回転させる。

 そして。

 

『ダークミラージュ!トーンコネクト!』

 

 黒ソラ達はそう言うと、ダークミラージュにスカイトーンを装填する。

 それに対して、ソウマ達は。

 

「遊ぶんじゃない!お前を倒すんだ!」

「これ以上、好きにはさせません!」

「うん!」

「ヒーローの出番です!」

 

 ソウマ達はそう答えると、ソウマはゴチゾウを出して、ソラ達はスカイミラージュを構える。

 

グミ!

EAT(イート) グミ!

チョコ!

EAT(イート) チョコ!

カップオン!

ジュース!

DRINK(ドリンク) ジュース!DRINK(ドリンク) ジュース!

  

 ソウマはポッピングミゴチゾウを、スイクスはヒエチョコゴチゾウを、ラキヤはどっプリンゴチゾウを、フレッドはうるおいジュースゴチゾウを装填する。

 ソラ達は。

 

「「「スカイミラージュ!トーンコネクト!」」」

 

 そう叫ぶと、スカイミラージュにスカイトーンを装填する。

 そして、待機音が流れる中。

 

「「「変身!」」」

「「変身」」

「ひろがるチェンジ!スカイ!(ウィング!)(マジェスティ!)」

「アンダーグチェンジ!ダークスカイ(ダークプリズム)(ダークウィング)(ダークバタフライ)(ダークマジェスティ)!」

 

 そう叫ぶと共に、変身していく。

 

ポッピングミ!ジューシー!

ヒエチョコ!パキパキ!

プディングヴラムシステム!

うるおいジュース!フルーティー!

スパーキングミ!ヤミー!

 

 その音声と共に、仮面ライダー達は変身した。

 そして。

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」

「レディ…………!」

「「「ゴー!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」

「無限に染まる暗黒の空!ダークスカイ!」

「ふわりひろがる暗黒の闇!ダークプリズム!」

「暗黒にひろがる狂気!ダークウィング!」

「サゲて染まるダークネス!ダークバタフライ!」

「降り立つ気高き暗黒!ダークマジェスティ!」

 

 ソラ達もプリキュアに変身して、黒ソラ達もダークプリキュアに変身した。

 そして、ソウマ達は駆け出す。

 

「ふっ!はっ!」

「ハァァァァァ!」

「よっ!」

「ふっ!」

 

 ソウマ達は、ビターガヴに攻撃をしていく。

 だが、ビターガヴはその攻撃を難なく対処していた。

 

「てやっ!」

「うわっ⁉︎」

「くっ⁉︎」

 

 ソウマ、スイクス、ラキヤ、フレッドの攻撃を受け止めると、ソウマとスイクスに攻撃する。

 そして、ラキヤとフレッドが攻撃しようとすると。

 

「ふっ!」

「のわっ⁉︎」

「くっ⁉︎」

 

 ビターガヴは2人のお腹にカウンター気味に攻撃をする。

 一方、ソラ達は。

 

「ハァァァァァ!」

「ふっ!はっ!」

「くっ⁉︎はっ!」

 

 ソラは黒ソラとダークプリズムと応戦していたが、連携をとっており、苦戦気味だった。

 ダークプリズムが闇球を放ち、その隙に黒ソラが攻撃するものになっていた。

 一方、ツバサとエルちゃんは。

 

「ハァァァァァ!」

「あははは!ハァァァァァ!」

「ふっ!はっ!」

「くっ…………!」

「うっ⁉︎」

 

 ダークウィング、ダークバタフライ、ダークマジェスティも連携をとっており、ツバサとエルちゃんは苦戦を強いられていた。

 そんな中、チョコダン、ザクザクチップス、バブルラムネが車の上に乗ると。

 

「っ!あ〜!あははは!よし!」

「(ゴチゾウの叫び声)」

 

 ビターガヴはゴチゾウに気づいて、その三体のゴチゾウを掴む。

 そして、ビターガヴガブレイドのガルプダヴにチョコダンゴチゾウを押し当てる。

 

「(ゴチゾウの悲鳴)」

 

「もう一つ…………!」

 

 ビターガヴはそう言うと、今度はバブルラムネゴチゾウをビターガヴガブレイドのガルプダヴを押し当てる。

 

「(ゴチゾウの悲鳴)」

 

 バブルラムネゴチゾウがビターガヴガブレイドに吸い込まれる。

 そんな中。

 

「はっ!」

「させるか!」

 

 ソウマとスイクスが攻撃するが、ビターガヴは避けると、今度はザクザクチップスゴチゾウをビターガヴガブレイドのガルプダヴを押し当てる。

 

「(ゴチゾウの悲鳴)」

 

 悲鳴と共に、ザクザクチップスゴチゾウがビターガヴガブレイドに吸い込まれる。

 すると。

 

「ハァァァァァ!」

 

 ビターガヴの頭部から赤黒いエネルギーが出てきて、ビターガヴガブレイドをつかむと、それを振り回す。

 

「うわっ⁉︎」

「きゃっ⁉︎」

「くっ⁉︎」

 

 ビターガヴガブレイドによる攻撃を受ける中、ソウマ達は何とか受け止めようとする。

 すると。

 

「そぉ〜れ!」

「ハァァァァァ!」

 

 ビターガヴは車を回転させて、ダークプリズムは闇球を放つ。

 ソウマ達は何とか回避するが。

 

「大丈夫⁉︎立てない⁉︎」

「やばい!」

「くっ…………!」

「邪魔させません!」

 

 車が向かっている先には、2人の女性がいて、1人は足を痛めていた。

 それを見て、ソウマとスイクスは向かおうとするが、黒ソラが妨害する。

 車と闇球が2人の女性にぶつかろうとした次の瞬間。

 

「プリズムショット!」

「バタフライバリア!」

 

 そんな声と共に、闇球は光球によって打ち消されて、車は蝶形のバリアによって阻まれる。

 

「えっ?」

「何で?」

「間に合いましたか!」

 

 それを見て、ダークプリズムとビターガヴがそう反応する中、ツバサはそう叫ぶ。

 建物の屋根には、ましろとあげはがプリキュアに変身した状態でいた。

 

「お待たせ!」

「待たせてごめんね!」

「プリズム!バタフライ!」

「来てくれたんだ!」

 

 ましろとあげはがそう言うと、ソラとソウマはそう叫ぶ。

 すると。

 

「ハァァァァァ!」

「ふっ!」

「逃げて下さい!」

「足が…………!」

「大丈夫⁉︎」

 

 ダークプリズムは闇球で攻撃してきて、あげはがバタフライバリアで守る中、ましろはそう言う。

 すると、女性はそう言い、ソウマがそう反応する。

 

「何やってんだ…………!」

「おい!くっ…………!」

「くっ………!」

「こっちだ!」

 

 それを見て、ラキヤとフレッドがそう毒づき、スイクスがそう呟くと、ビターガヴは3人に攻撃する。

 

「うっ…………!あいつら…………前のより強いぞ…………!」

「強い…………!」

「人間を庇ってる場合じゃない!人間を庇うのは、プリキュアにでも任せろ!」

 

 ラキヤとスイクスがそう言う中、フレッドはそう叫ぶ。

 それに対して、ソウマは。

 

「でも…………!人間を守りたくて戦ってるんだ!」

「あいつらを捕まえて、ご主人様が誰なのか吐かせるのが先だ!」

「だからって今…………犠牲を増やしたくない!」

「何言ってんだ!」

「ちょっと…………!」

「こんな時に喧嘩しないで下さい!」

 

 ソウマはそんな風に言う。

 ビターガヴとダークプリキュアを捕まえる事を優先するラキヤとフレッド、人間を守ろうとするソウマ。

 意見の相違が起こってしまったのだ。

 ソラ達が落ち着かせようとする中、それを見ていたビターガヴは。

 

「あははは!揉めてる〜!それじゃあ、俺を倒すのも、捕まえるのも無理だね〜!」

 

 ビターガヴはそう言うと、ブルキャンスパイシーゴチゾウをビターガヴに装填する。

 

キャンディ!

BITE(バイト)キャンディ!BITE(バイト)キャンディ!

ガヴ……ガヴ……

 

 ダークソウマがブルキャンスパイシーゴチゾウをビターガヴに装填して、上顎を閉じると、マンチビーターを回転させる。

 

「よ〜し!」

 

 ダークソウマはそう言うと、ダークディバウアーを押す。

 

ブルキャンスパイシー!ヤミー!

 

「私も乗せて!」

「うん!じゃあね〜!」

「待て!」

「逃すか!」

 

 ダークソウマは、艶がかった黒をベースに赤、黄のグラデーションと禍々しくサイケデリックな色合いのブルキャンスパイシーを召喚する。

 ダークプリズムが後ろに乗ると、ダークソウマはブルキャンスパイシーを走らせる。

 それを見たソウマとスイクスは、ゴチゾウをガヴに装填する。

 

キャンディ!

EAT(イート)キャンディ!

 

 ソウマとスイクスは、ゴチゾウを装填すると、ガヴドルを回転させて、デリカッションを押す。

 

ブルキャン!

アイスキャン!

 

 その音声が鳴ると、二台のバギーが召喚される。

 ソウマはブルキャンバギーを召喚して、スイクスはアイスキャンバギーを召喚する。

 アイスキャンバギーは、白と水色を基調とした物だった。

 ソウマとスイクスがそれらに乗ると。

 

「私も行くよ!ソウマ君が心配だから!」

「ありがとう…………!ヴラム、ヴェロ!あの人たちを頼む!」

「おい…………!」

 

 ましろも同行を申し出る。

 それを聞いて、ソウマがそう言うと、2人はバギーを走らせる。

 ラキヤとフレッドは。

 

「だる…………」

「マジかよ…………」

 

 そんな風に呟いていた。

 一方、ブルキャンスパイシーを走らせているダークソウマは。

 

「あははは!あははは!あ?ん?」

 

 笑いながらブルキャンスパイシーを爆走させていた。

 すると、ダークソウマが振り返ると、ソウマとスイクスがバギーに乗って追いかけてきているのが見えた。

 

「待て…………!」

「逃さないよ!」

「逃すか!」

 

 ソウマ、ましろ、スイクスはそんな風に言う。

 果たして、ビターガヴとダークプリキュアを止める事が出来るのか。




今回はここまでです。
今回は、『ブロークンスイーツ』の話です。
スイクスは、両親が残したレシピをもとに古菓子を作って食べました。
果たして、どんなゴチゾウが生まれるのか。
辛一も真実を知ってしまい、ソウマと距離を取る事に。
ましろは、ソウマに告白しましたが、ソウマが恋愛をいまいち理解していないのもあって、保留となりました。
ここから、ゆっくりと関係を進めていきます。
そして、次回は新フォームが登場します。
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