仮面ライダーガヴ&ひろがるスカイ!プリキュア   作:仮面大佐

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第45話 復活のアイスひとさじ

 再び現れたビターガヴとダークプリキュア。

 ビターガヴとダークプリズムは、ブルキャンバギースパイシーに乗って逃走して、ソウマとましろ、スイクスはビターガヴとダークプリズムを追いかけていた。

 

「あははは!あははは!あ?ん?へぇ〜!着いて来れるんだ!」

 

 笑いながらブルキャンスパイシーバギーを爆走させていた。

 すると、ダークソウマが振り返ると、ソウマとスイクスがバギーに乗って追いかけてきているのが見えて、そんな風に言う。

 それに対して。

 

「待て…………!」

「逃さないよ!」

「逃すか!」

 

 ソウマ、ましろ、スイクスはそんな風に言う。

 工事中を知らせる人の横を通過すると、ダークソウマ達の前には、クレーンがあった。

 

「よっと!」

「ふっ!」

 

 すると、ブルキャンバギースパイシーはぐにゃりと曲がり、クレーンの下を通っていった。

 

「うっ!」

「そんな事ができるの⁉︎」

「追うぞ!」

 

 一方、ソウマ達はダークソウマのブルキャンバギースパイシーの様な事が出来ず、クレーンの前で止まる。

 ましろが驚きの声を出す中、スイクスはそう言う。

 ソウマ達とスイクスは、ビルの壁を走るダークソウマ達を追いかける。

 

「うっ!」

「こっちこっち!」

「ハァァァァァ!」

「フッ!ハァァァァ!」

「うっ!」

 

 ソウマとダークソウマとスイクスは、それぞれのバギーからキャンディ弾を発射していく。

 ましろとダークプリズムも、プリズムショットと闇球で攻撃していく。

 

「まずい…………!体力が…………!」

「大丈夫⁉︎」

「くっ…………!」

「こっちだよ〜!」

 

 ソウマはそう呟く。

 体力が限界に近いのだ。

 ましろが心配する中、スイクスはそんな風に反応する。

 ダークソウマはそう言うと、地上に降り立つ。

 そして、ブルキャンバギースパイシーをガトリングモードにする。

 ガトリングモードになったブルキャンバギースパイシーから、支えをハの字に出すと。

 

「行っくよ〜!」

「ハァァァァァ!」

 

 ダークソウマとダークプリズムがそう叫ぶと、ダークソウマはブルキャンスパイシーからキャンディ型の炸裂弾を放ち、ダークプリズムは闇球を放つ。

 ソウマとスイクスはバギーを動かして、避けていく。

 だが。

 

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

「きゃっ⁉︎」

「くっ…………!」

 

 ダークソウマとダークプリズムの攻撃が2人のバギーの足元に着弾する。

 ソウマとましろが吹き飛び、スイクスは何とか持ち堪えた。

 その衝撃で、ソウマが変身解除してしまう。

 

「ソウマ君!大丈夫⁉︎」

「あははは!じゃあね〜!」

「また会おうね〜!」

 

 ましろがソウマに駆け寄る中、ダークソウマとダークプリズムはそう言い、ブルキャンバギースパイシーに乗って、その場から走り去る。

 それを見ていたスイクスは。

 

「あの2人は僕が追う!プリズムはソウマを!」

「分かった!ソウマ君!しっかりして!」

 

 スイクスはそう言うと、アイスキャンバギーを走らせていく。

 ソウマは倒れ伏して、ましろが心配していると。

 

「あれ〜?この辺って…………」

「陽香さん!」

「ウマソー⁉︎ましろちゃん!」

 

 そこに、自転車に乗った陽香がやってくる。

 陽香がそう言って首を傾げていると、ましろはそう叫び、陽香は2人の元に駆け寄る。

 


 

 その頃、ダークソウマとダークプリズムを追っていたスイクスは。

 

「待て!」

「しつこいなぁ…………!」

「私に任せて!ダークプリズムショット!」

 

 スイクスはダークソウマとダークプリズムを追っていた。

 ダークソウマが苛立ち気味にそう言うと、ダークプリズムはダークプリズムショットをスイクスに向かって放つ。

 

「くっ…………⁉︎」

 

 それを受けて、スイクスが止まる中、走行音が聞こえてくる。

 煙が晴れると、ブルキャンバギースパイシーの姿は見えなくなっていた。

 

「逃げられたか…………」

 

 それを見て、スイクスはそう呟く。

 すると、ガヴフォンに着信が入る。

 

「どうした?」

『ねぇ、スイくん!ビターガヴはどうなった?』

「逃げられた。ソウマならましろに任せてある」

『そっか…………』

 

 スイクスがそう聞くと、声の主はそう聞いてくる。

 連絡してきたのは、あげはだった。

 あげはの問いに、スイクスがそう答えると、あげははそう言う。

 

「そっちはどうしたんだ?ダークプリキュアと応戦していたんじゃないのか?」

『それなんだけど…………』

『水を差されたと言って、居なくなっちゃいまして…………』

『追いかけようとしましたが、他に負傷した人たちが居たので、その人達の治療を優先しました』

『ラキヤとフレッドはどっかに行っちゃったけど…………』

 

 スイクスはそう聞く。

 他のダークプリキュアは、水を差されたと言い、撤退しており、ソラ達は怪我人の救護をしていたのだ。

 ラキヤとフレッドは撤退していた。

 

「……………そうか。とにかく、そっちは任せた」

 

 スイクスはそう言うと、連絡を切る。

 


 

 その頃、ブンブンでは、ソウマが運び込まれていた。

 ましろの姿もあった。

 

「陽香さんに拾ってもらうって思わなかった…………」

「ありがとうございます、陽香さん」

「いいって。いやさ……………偽物居たって皆に伝えた後で、『やば!ウマソー、体調激悪じゃん!』って気づいて……………ごめんね」

「ううん。教えてくれてよかった…………」

「うん。じゃあ、ゆっくり休んで。ましろちゃんも」

「ありがとうございます」

 

 ソウマがそう言い、ましろがお礼を言うと、陽香はそう言う。

 ソウマの体調が悪い事を思い出した陽香は、ソウマを探しに行ったのだ。

 陽香はそう言うと、ましろはソウマのそばに寄り添っていた。

 陽香がソウマの居るロフトから降りると、ある事を思い出していた。

 

『偽物⁉︎倒したってウマソー達が言ってたよ?』

『良いから!ソウマやソラ達に伝えろ!あ………俺からって事は言うな!』

『えっ⁉︎何で?』

『いいから!こっちも別件で急いでんだ!』

 

 それは、辛一からの連絡を受け取った時の話だった。

 辛一が慌てているのを聞いて、陽香は訝しげにする中、ある可能性に至り、口を開く。

 

『他にもグラニュート見つけた?…………シンチーも仮面ライダーなんでしょ?チョコの奴』

『………………ソウマ達から聞いたのか?』

『ううん。色々振り返って…………ああ、そういう事かって』

『そうか…………そんじゃまあ、そういう事だから!』

 

 陽香はそんな風に聞く。

 ヴァレンの正体が、辛一であると。

 辛一がそう聞くと、陽香はそんな風に言う。

 それを聞いた辛一は、連絡を切る。

 

『えっ⁉︎あっ…………ちょ…………⁉︎ウマソー、ウマソー……………』

 

 いきなり連絡を切られた事には驚いていたが、すぐに意識を切り替えて、ソウマに連絡をしようとする。

 それを思い出していた陽香は。

 

『詳しくは教えてくんないけど…………メンタル由来の不調って多分…………シンチーと関係修復出来てないからだよね…………』

 

 陽香は、ソウマの不調の原因は、辛一と関係を修復出来ていないからだと悟った。

 


 

 その頃、とある港では、辛一が加太郎と会っていた。

 

「ここの奥にモンスターが居たんだよ!」

「……………何でお前、こんな所来たんだよ?」

「えっ…………ああ…………元職場だよ。制服返しに来たんだよ」

 

 加太郎はそんな風に言う。

 こんな人気のない所に加太郎が来ていたのを訝しんだ辛一がそう聞くと、加太郎はそう言う。

 それを聞いた辛一は。

 

「…………情報ありがとうな。あとは俺が勝手に調べとくから、お前、先帰れ。危ねぇから」

「おう。じゃあな」

 

 辛一は加太郎に先に帰る様に促して、建物の中に突入する。

 加太郎はそう言うと、ニヤリとした笑みを浮かべていた。

 辛一は、ヴァレンバスターを取り出して、周囲を確認しながら、建物の奥に進んでいく。

 辛一は、ある部屋の中に入る。

 

「いねぇな…………」

 

 辛一はそう呟く。

 その部屋の中に、グラニュートは居なかったのだ。

 周囲を見渡すと、周りには蛸壺が置かれていた。

 

「何だこの部屋…………?蛸壺か…………?」

 

 辛一は、蛸壺が置かれている事に違和感を持ったのか、蛸壺を覗く。

 すると、蛸壺から墨が飛んでくる。

 

「うっ⁉︎ううっ⁉︎うわっ⁉︎」

 

 蛸壺から墨が飛んできて、辛一の体にかかっていく。

 すると。

 

「うっ…………⁉︎体が…………重い…………⁉︎」

「あ〜あ〜あ〜…………ごめん、ごめん!悪い、辛一!」

 

 墨を浴びた辛一は、身動きが取れなくなってしまう。

 すると、そこに加太郎と焼肉屋の店主が現れる。

 

「加太郎⁉︎アンタ……………昨日の焼肉屋の…………⁉︎」

「大将がさ…………お前に変な記事書かれたリベンジしたいっつうから、ちょっと手伝っちゃった

「お前…………⁉︎俺を売ったのか…………⁉︎」

「当たり〜♪」

 

 辛一がそんな風に反応する中、加太郎はそう言う。

 加太郎は焼肉屋の店主に買収されていたのだ。

 辛一がそう聞くと、加太郎は笑いながら、三万円を見せる。

 それを見た辛一は。

 

「本当……………ダチってのは永遠じゃねぇな」

「何だよ。ちょっとしたドッキリじゃねぇか。じゃあ!あとは当事者同士で、解決よろ〜♪」

 

 辛一が呆れとも、失望とも取れる発言をすると、加太郎は呑気にそう言う。

 加太郎がそう言って帰ろうとすると。

 

「ああ…………ご苦労さ〜ん」

「加太郎⁉︎」

 

 焼肉屋の店主はそう言うと、服をめくり、腹から舌を出すと、加太郎をヒトプレスにする。

 それを見た辛一がそう叫ぶと。

 

「お前……………!」

「アハハハ!お〜う!俺はお前らハンターに狙われてるグラニュートだ!」

 

 辛一が店主を睨みながらそう言うと、店主はミミックキーを取り外して、姿が変わる。

 その姿は、タコの様な見た目のグラニュートだった。

 

「お前らが人間襲ってるから倒してるんだよ!」

「うるせぇ!こっちはお前にダチをやられてんだ!」

 

 辛一がそう叫ぶと、そのグラニュート………スミールはそう言う。

 スミールの友達とは、辛一が初めて倒したグラニュートであるオタケだった。

 それを聞いた辛一は。

 

「だから俺から…………ダチを奪ったってか…………」

 

 辛一はそう言うと、墨で動けない体を動かして、ヴァレンバスターを取り出すと、チョコドンゴチゾウを装填する。

 

チョコ!

SET(セット) チョコ!SET(セット) チョコ!

 

「おっと!」

 

 辛一がヴァレンバスターにチョコドンゴチゾウを装填して、クラックジャッキを動かそうとする。

 すると、スミールはヴァレンバスターに向かって墨を吐く。

 

SET(セット) チョコ…………SET(セット) …………

 

「動かねぇ…………⁉︎」

 

 ヴァレンバスターが墨を浴びると、動かなくなってしまう。

 それを見たスミールは。

 

「アハハハ!その墨は俺の体液なんだ!浴びたら最後、その銃はもう使えねぇぜ!」

「何だと…………⁉︎」

「一晩中痛ぶってから仕留めてやる!オラァ!」

「うわっ⁉︎」

「(ゴチゾウ達の鳴き声)」

 

 スミールはそんな風に言う。

 スミールの墨は体液であり、浴びたら固まる特性があったのだ。

 辛一が驚く中、辛一が動けないのを良い事に、スミールは痛ぶっていく。

 そんな中、スミールの攻撃によって、ゴチゾウ達も墨に入ってしまい、動けなくなってしまった。

 ただし、一体のチョコドンゴチゾウは免れており、慌てながらどこかへと向かう。

 


 

 その頃、デンテは。

 

「ふ〜ん…………ふ〜ん…………」

 

 デンテは歯磨きをしていた。

 すると。

 

「ぬおっ?どうした?忘れもんでも…………ぬおっ⁉︎」

 

 デンテの洞窟に、ラキヤとフレッドの2人が入ってくる。

 デンテがそう聞くと。

 

ヴラスタムギア!

ヴェロドライバー!

 

 2人はベルトを装着すると、ゴチゾウを装填する。

 

プディングヴラムシステム!

うるおいジュース!フルーティー!

 

 その音声と共に、ラキヤとフレッドは変身して、それぞれの武器をデンテに向ける。

 

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

「お前を倒し忘れた」

「ええ⁉︎」

 

 デンテが驚く中、ラキヤはそう言う。

 すると。

 

「ちょっ!ちょっと待ってください!」

「どういう状況ですか⁉︎」

 

 そこに、ソラ達がやってくる。

 ソラ達は、一触即発な状態を見て、止めようとする。

 

「何してるの⁉︎」

「落ち着いて!」

「…………お前が闇菓子さえ作らなければ弟は死なずに済んだ」

「俺の親父も闇菓子のバイトなんて物に手を出して、母さんが命を断つことも無かった」

 

 あげはとエルちゃんがそう言うと、ラキヤとフレッドはそう言う。

 それには、ソラ達は言葉を失う。

 

「闇菓子さえなければ俺たちは家族と平和に暮らせていたんだ」

「それに…………ソラ達の故郷まで危険に晒すことも、こいつ(エル)を不安にさせることも無かったんだ。こいつはこんな姿をしているが本当はまだ赤ん坊なんだぞ」

 

 ラキヤとフレッドはそんな風に言う。

 ラキヤとフレッドは一度、エルちゃんの本当の姿を見ているので余計に思うことがあった。

 そして。

 

「ソウマ達には悪いが、俺たちはお前を許さない」

 

 ラキヤはそんな風に言う。

 それを聞いて、ソラ達が迷っていると。

 

「…………そうか。それじゃひと思いにやれ」

「デンテさん⁉︎」

「最近はこれでもちょっと反省しとるんじゃ」

「は?」

「何言ってやがる」

 

 デンテは覚悟を決めたのか、ラキヤとフレッドにそう言いながら、背中を向ける。

 ツバサが驚く中、デンテがそう言うと、ラキヤとフレッドはそう反応する。

 そして、デンテは独白をする。

 

「大人になったあの子と再会してからじゃ。あの子は1人で覚悟を決め、どう足掻いても格上の兄達に立ち向かい、とうとう(シータ)を1人倒しよった。それに、プリキュアと言う良い仲間を作ることも出来た。これもあの子が必死に足掻いた結果じゃ。もし、ワシも逃げずに兄貴に意見しとったら、今頃、何か違っておったかもしれん。お菓子で誰かを不幸にするのでは無く…………お菓子でみんなやエルちゃんも幸せになる未来…………なんてな」

「デンテさん…………」

 

 デンテはそんな風に語っていく。

 ソウマがランゴ達に立ち向かい、シータを倒した。

 必死に足掻くソウマの姿を見て、デンテもそんな風に考えていたのだ。

 あげはがそう呟く中。

 

「おっと…………最後にひとつだけ。ワシの代わりに、あの子達の力になってやってくれ。それだけは頼んだぞい」

 

 デンテはそう言い残す。

 ソウマ達の力になって欲しいと。

 すると、それを聞いたラキヤとフレッドは変身解除する。

 

「およ?」

「…………勘違いするな。お前を許したわけじゃない」

「いつか罪滅ぼしはしてもらう」

 

 デンテが困惑する中、フレッドとラキヤはそう言う。

 許したわけではないが、デンテに悪意がないと分かったからだ。

 すると。

 

「おお…………待て待て待て!おい!持っていけ!これこれ!ほら、持っていけ!なあ、ほら!ほら!」

 

 デンテはそう言うと、ラキヤとフレッドの2人に、お菓子が入った袋とガヴフォンの予備機を渡す。

 


 

 その後、ソラ達は虹ヶ丘邸に戻っていた。

 

「…………よかったです。ラキヤとフレッドが思いとどまってくれて」

「…………デンテさんも、変わろうとしているんですね」

「うん」

「それに、デンテさんが居なくなったら、ソウマ君の本当の意味での味方と言える家族が居なくなっちゃうからね…………」

 

 ソラ達はそう話していた。

 デンテを失ったら、ソウマは真に味方と言える家族を失ってしまうのだと。

 今のソウマに、これ以上の精神的負担をかける訳にはいかないと。

 そんな中、あげはは。

 

『…………私も、シンチーを支えてあげたい。でも…………どこにいるんだろ…………』

 

 あげははそんな風に考えていた。

 辛一を支えたいと思っているが、辛一の所在が分からないと。

 すると。

 

「(ゴチゾウの鳴き声)」

「あれ…………ゴチゾウです!」

「あれって…………シンチーの…………⁉︎」

「何を言ってるんでしょうか…………?」

 

 虹ヶ丘邸に、チョコドンゴチゾウがやってきていた。

 チョコドンゴチゾウを見て、ソラ達がそう話すと。

 

「もしかして…………シンチーに何かあったの⁉︎」

「(ゴチゾウの鳴き声)」

 

 あげはがそう聞くと、チョコドンゴチゾウは頷いた。

 それを見たあげはは。

 

「案内して!」

「私たちも行きます!」

「はい!」

「私も!」

「ありがとう。でも、もう夜も遅いし、あとは私に任せて」

 

 あげはは、チョコドンゴチゾウに案内を頼み込む。

 ソラ達も着いて行こうとするが、未成年というのもあってか、あげははそんな風に言う。

 そして、あげははチョコドンゴチゾウを連れて外に出て行き、ソラ達はあげはを見送った。

 


 

 翌日、ある場所では、キッチンカーを持っている女性が店を開く準備をしていた。

 すると。

 

「誰も居ねぇな〜…………」

「なら、たくさん暴れて壊そうよ!」

「いいね!出てくるかも!」

 

 そこに、ダークソウマとましろの偽物が現れる。

 2人はそう話すと、ダークソウマはビターガヴを出して、ましろの偽物はダークミラージュを取り出す。

 

グミ!

BITE(バイト)グミ!BITE(バイト)グミ!

ガヴ……ガヴ……

 

 ダークソウマがスパーキングミゴチゾウをビターガヴに装填して、上顎を閉じると、マンチビーターを回転させる。

 そして。

 

「ダークミラージュ!トーンコネクト!」

 

 ましろの偽物はそう言うと、ダークミラージュにスカイトーンを装填する。

 

「変身!」

「アンダーグチェンジ!ダークプリズム!」

 

 2人はそう叫ぶと、変身を開始する。

 

スパーキングミ!ヤミー!

 

「ふわりひろがる暗黒の闇!ダークプリズム!」

 

 ダークソウマはビターガヴに、ましろの偽物はダークプリズムに変身する。

 

「うっ!ははっ!」

「ハァァァァァ!」

 

 ダークソウマはビターガヴガブレイドを出すと、ダークプリズムの闇球と共に、斬撃波を出して、建物を破壊していく。

 

「あはははは!あはははは!」

「きゃああああ⁉︎」

「あれ?居たんだ」

「ちぇっ!」

 

 ダークソウマがそんな風に笑うと、店員さんは逃げ出していく。

 それを見たダークプリズムがそう言うと、ダークソウマは瓦礫を蹴る。

 その近くに、ふわマロゴチゾウが居て、どこかへと向かう。

 すると。

 

「また暴れ出したか…………!」

 

 たまたま、その近くにスイクスが居たのか、そんな風に呟いていた。

 


 

 その頃、ブンブンではソウマがロフトで寝ていて、ましろは机に突っ伏して寝ていた。

 すると、ふわマロゴチゾウがやってくる。

 

「ん…………?何…………?」

「もしかして…………ビターガヴがまた現れたの⁉︎」

「えっ⁉︎」

 

 ふわマロゴチゾウが喋っていると、ソウマとましろが起きる。

 ソウマがそう聞くと、ましろはそう言い、ソウマは跳ね起きる。

 ブンブンの外には、陽香の姿があった。

 

「ウマソー、大丈夫かな…………」

 

 陽香はソウマを心配してそう呟いていた。

 扉を開けようとすると。

 

「うわっ⁉︎」

「陽香さん…………」

「ちょっ…………どこいくの?」

「ビターガヴとダークプリズムがまた暴れてるって…………ごめん…………!」

 

 扉が開いて、そこからソウマとましろが出てくる。

 陽香がそう聞くと、ソウマはそう言って、走ろうとする。

 すると。

 

「ダメだよ!その体じゃ…………⁉︎」

「ここは!……………無くしたくない…………大事な世界だから…………」

 

 陽香は止めようとする。

 だが、ソウマの言葉に陽香は手を離してしまう。

 ソウマが駆け出す中。

 

「ソラちゃん!ビターガヴとダークプリズムがまた現れたみたい!私はソウマ君を追うから、ソラちゃん達も来て!」

 

 ましろはソラに連絡をしており、ソウマの後を追う。

 それを見ていた陽香は。

 

「……………っ!」

 

 陽香は決意を固めた表情を浮かべると、ブンブンの中に入っていく。 

 


 

 その頃、あげははというと。

 

「ここにシンチーが居るの?」

 

 あげはは、チョコドンゴチゾウの案内のもと、辛一がいる港にたどり着いていた。

 あげはがチョコドンゴチゾウにそう聞くと、チョコドンゴチゾウは頷く。

 

「これは…………探すのに苦労しそうだね…………」

 

 あげははそう呟く。

 港は広く、どこに辛一が居るのかが分からないからだ。

 その頃、辛一は。

 

「おいおい〜!あははは!」

 

 スミールに嬲られていた。

 すると、もう朝になっている事に気づいたスミールは。

 

「もう朝か…………誰も助けに来ないまま、お前はここでくたばり、お前のダチは闇菓子になる。気の毒にな」

 

 スミールは辛一に対して、そんな風に言う。

 それを聞いた辛一は。

 

「諦めてたまるか…………!」

「(ゴチゾウの鳴き声)」

 

 辛一はそう呟くと、近くに転がっていたヴァレンバスターに手を伸ばし、チョコルドゴチゾウは墨から脱出しようとしていた。

 すると、それに気づいたスミールは。

 

「諦めの悪い奴だなぁ…………!」

 

 スミールはそう言うと、辛一を踏もうとする。

 すると。

 

「(ゴチゾウの鳴き声)」

 

 チョコルドゴチゾウが墨から脱出すると、スミールの足に体当たりをして怯ませる。

 そのまま、先に装填されていたチョコドンゴチゾウを退かして、ヴァレンバスターに装填される。

 ちなみに、チョコドンゴチゾウは昇天した。

 チョコルドゴチゾウが体を震わせると、ヴァレンバスターについていた墨が剥がれる。

 

チョコ!

SET(セット) チョコ!SET(セット) チョコ!

 

 それを見た辛一は何とか起き上がり、ヴァレンバスターのクラックジャッキを動かす。

 

「ビィィィタァァ…………!」

 

 すると、チョコルドゴチゾウはそんな風に言う。

 待機音が流れる中、辛一はヴァレンバスターを地面に当てる。

 

「変身!」

 

 そう言って、トリガーを引く。

 すると、地面にチョコ風の黒い液体がヴァレンバスターから流れて周囲に広がり、黒い竜巻状になると同時に、赤く怪しい電撃を放ちながら光る板チョコが4枚出現する。

 その板チョコが辛一を取り囲むと、アーマーとして装着される。

 

チョコルド!パキパキ!

 

「オラァッ!」

 

 辛一はそう叫ぶと、銀紙の代わりに現れたノイズと稲妻が混じった赤い光に包まれた炎のエフェクトと共にそれを引き剥がす。

 どこか、やや禍々しい変身方法だった。

 辛一は、ヴァレン・チョコルドフォームに変身する。

 その見た目は、チョコドンフォームとほぼ同じだが、ホワイトチョコの部分には、黒いノイズのようなおどろおどろしい模様が追加されていた。

 

「な…………何だ⁉︎なんで俺の墨が…………⁉︎」

「うっ!」

「うわぁぁぁぁ⁉︎いてぇ…………!この野郎…………!」

 

 スミールは、自分の墨が剥がされた事に驚いていた。

 すると、辛一はスミールに向かって、ヴァレンバスターの弾丸を放つ。

 その威力は、これまでと比べると上昇しており、スチールの左腕の触手が吹き飛んだ。

 

「酸田に助けられたな…………行くぜ!」

 

 スミールが狼狽える中、辛一はそんな風に言うと、スミールに向かって銃撃していく。

 


 

 その頃、ビターガヴとダークプリズムは。

 

「あ〜あ…………つまんないなぁ…………」

「誰もいないしね…………ん?」

 

 ダークソウマとダークプリズムはそんな風に呟いていた。

 すると、そこにソウマとましろがやってくる。

 

「あれ?また来たんだ!」

「お前も最強目指してるんだろ?……どうする?その辺壊して満足するか……それとも、俺と戦うか!」

 

 ダークソウマがそう言う中、ソウマはそう言う。

 その理由は、狙いを自身だけに向けようとしていたのだ。

 

「よーし!お前でもいいや、遊ぼっか!」

 

 その言葉を聞き、寝転んでいたビターガヴはソウマの方を向いて立ち上がる。

 一方、ダークプリズムは。

 

「あなたも私と戦うの?」

「そうだよ…………!これ以上、好きにはさせないんだから!」

 

 ダークプリズムがそんな風に聞くと、ましろはそう答える。

 そして、ソウマとましろは変身しようとする。

 

グミ!

EAT(イート) グミ!

 

 ソウマはポッピングミゴチゾウをガヴに装填すると、ふらつきながらも歩いていく。

 

「スカイミラージュ!トーンコネクト!」

 

 ましろは、スカイミラージュにスカイトーンを装填する。

 そして。

 

「変身…………!」

「ひろがるチェンジ!プリズム!」

 

 2人はそう言う。

 

ポッピングミ!ジューシー!

 

 その音声と共に、ソウマはポッピングミフォームに変身する。

 一方、ましろは宇宙空間のようなエフェクトに包まれるステージへと降り立つ。

 その際に髪がピンクの長髪に変化して、それから両足にピンクのフリルが付いたシューズが履かれる。

 

「きらめきホップ!」

 

 その言葉と共にステージ部分にHOPの文字が浮かぶ。

 ましろが両手をウサ耳のように動かすと頭に白の髪飾りが装着され、それから耳にイヤリングが付けられる。

 

「さわやかステップ!」

 

 続けてステージがSTEPに変わると体に白を基調としつつ、水色やピンク等と言った様々な色をしたドレスを着た。

 ドレスのスカート部分には大小様々な大きさの星の煌めきが彩られたインナーがある。

 

「はればれジャンプ!」

 

 更にステージがJUMPに切り替わり、両腕に白のロンググローブが装着された。

 そして最後には腰からハートマークが入った二枚の布が出てくる。

 ウインクをすると、ましろは名乗る。

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」

 

 ましろはキュアプリズムに変身する。

 

「ううっ…………!でやっ!」

「はっ!」

「「ハァァァァァ!」」

 

 ソウマは倒れながらも、ガヴガブレイドを出して、ダークソウマに向かって行き、ましろもダークプリズムと応戦していく。

 


 

 その頃、ラキヤとフレッドは新しいアジトである廃船に居た。

 デンテから受け取ったお菓子を見ていると。

 

「ぷるん………」

「ジュース…………」

「…………フレッド、どう思う?」

「そうだな…………あいつは怒りに飲まれずに、もっと先の目的の為に、あの爺さん(デンテ)を仲間にしたんだろうな。あいつにとっても、仇の1人でもあるのにな」

「…………そうだな。思った以上に強い奴なのかもしれない」

 

 どっプリンゴチゾウとうるおいジュースゴチゾウがそう話しかける中、ラキヤはフレッドにそう聞く。

 それに対して、フレッドはそう答えた。

 フレッドの答えに、ラキヤはそう呟く。 

 すると。

 

「(ゴチゾウの鳴き声)」

 

 そんな声と共に、グルキャンゴチゾウが窓にへばりついていた。

 


 

 その頃、ソウマ達は。

 

「どうしたの?この間よりもっと弱いじゃん!」

「ぐっ……!」

 

 ソウマは、まだ体調が優れないのもあって、ダークソウマに押されていた。

 ダークソウマはそう叫ぶと、ビターガヴガブレイドで斬撃をする。

 すると、ポッピングミの装甲の一部が剥がれる。

 

「あっ、取れた!」

 

 ダークソウマはビターガヴガブレイドで攻撃を加え、ソウマの装甲を剝がしていく。

 

「はぁ……はぁ……くっ……」

 

 ソウマは何とか立ち上がり、ガヴガブレイドを構える。

 一方、ましろとダークプリズムは。

 

「はあっ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

 

 お互いにプリズムショットと闇球を放っていた。

 すると。

 

「そう言えば、ソウマくんに告白はしたの?」

「…………うん。したよ」

 

 ダークプリズムはそう言って、ましろに揺さぶりをかけようとしてくる。

 それに対して、ましろは頬を赤ながらもそう返す。

 すると、返してくるとは思っていなかったのかダークプリズムは一瞬驚く。

 だが、すぐにニヤニヤした表情を浮かべると。

 

「へ〜…………少しはやるじゃ無い。じゃあ、チューもしたの?」

「ええっ⁉︎きゃっ⁉︎」

 

 ダークプリズムはそう聞いてくる。

 それを聞いたましろは動揺してしまう。

 すると、ましろは闇球によって吹き飛ばされる。

 ましろが吹き飛ぶ中、ダークプリズムは。

 

「その感じだとまだみたいね。前の私がなんて言ったか知らないけど、好きなんだったらちゅーぐらいしちゃえば良いじゃない。それとも、恥ずかしいの?そんなこと言ってたら本当に私が本物のソウマくんもらっちゃうよ〜。2人のソウマくんに迫られたら私…………我慢できなくて本当に赤ちゃん出来ちゃうかも〜!」

「〜〜〜〜っ!」

 

 ダークプリズムはそんな風に言っていく。

 その顔は蕩けおり、頬を赤くして興奮した様子でお腹をさすっていた。

 それを見て、ましろはかなり動揺していた。

 自分と同じ姿をしたダークプリズムの姿を見て、嫌悪感と恥ずかしさが混じった感情が頭を埋め尽くしていた。

 すると。

 

「まだやってるんですか?」

「早く倒したらどうですか?」

「そうだよ〜。いつまでも遊んでないで」

「早くしようよ〜」

「ダークプリキュアまで…………⁉︎」

 

 そこに、黒ソラを始めとするダークプリキュアまで現れてしまう。

 ソウマが構える中。

 

「ウマソー!ましろちゃん!」

 

 そこに、陽香が自転車に乗って現れる。

 陽香は自転車から降りると、リュックからノコギリを取り出す。

 

「よし……行くぞー!」

 

 陽香はそう言うと、ソウマとましろに加勢をしようとする。

 だが。

 

「アハハハ!」

「うおっ⁉︎おおっ⁉︎」

「ハァッ!」

「くっ……⁉︎」

「やばっ⁉︎てか熱っ⁉︎」

「ううっ⁉︎」

「えっ!やばっ!」

 

 陽香がノコギリを持って戦おうとしたものの、なかなか攻撃出来ずにいた。

 ガヴガブレイドとビターガヴガブレイドのぶつかり合いで散った火花に怯んでしまっていた。

 ましろも、先ほどの言葉で戦闘に集中出来ずにいた。

 

「ううっ!うわっ⁉︎」

「きゃっ⁉︎」

 

 ダークソウマとダークプリズムの攻撃を受けたソウマとましろは吹き飛び、変身解除してしまう。

 

「ううっ…………!」

「ウマソー!ましろちゃん!」

「陽香さん…………⁉︎」

「大丈夫⁉︎」

「ここに来ちゃダメだ!」

 

 ソウマとましろが倒れる中、陽香は2人に駆け寄る。

 ソウマがそう言う中。

 

「さっきから何なの?お友達?」

「じゃあ……一緒にサヨナラしよっか?」

「っ……陽香さん早く逃げて!」

「いや、ウマソーとましろちゃんを置いて逃げらんないよ!」

「さよならするのはお前らだ」

 

 ダークプリズムとダークソウマがそう言うと、3人に迫る。 

 ソウマは陽香を逃がそうとするが、陽香は逃げようとしなかった。

 すると、そんな声が聞こえてきて、ソウマ達は声のした方を向く。

 そこには、ラキヤ、フレッド、ソラ、ツバサ、エルちゃんの姿があった。

 

「ラキヤ…………フレッド…………!」

「皆…………!」

「ソラちゃん達はともかく………後の2人は誰?」

「大丈夫ですか⁉︎」

「こういう時はさっさと呼べ。ダルい」

「いくぞ」

 

 ソウマとましろが反応する中、陽香はそう呟く。

 ソラがそう話しかける中、ラキヤとフレッドはそう言うと、ゴチゾウを装填する。

 

カップオン!

ジュース!

DRINK(ドリンク) ジュース!DRINK(ドリンク) ジュース!

 

 そんな音声と共に待機音が流れる中。

 

「「「スカイミラージュ!トーンコネクト!」」」

 

 3人がそう叫ぶと、スカイトーンを取り出して、スカイミラージュに装填する。

 

「「変身」」

「ひろがるチェンジ!スカイ!(ウィング!)(マジェスティ!)」

 

 5人はそんな風に叫んだ。

 ラキヤとフレッドはベルトを操作する。

 

プディングヴラムシステム!

うるおいジュース!フルーティー!

 

 その音声と共に、ラキヤとフレッドはそれぞれの仮面ライダーに変身する。

 そんな中、3人は宇宙空間のようなエフェクトに包まれるステージへと降り立つ。

 3人の髪が伸びて、靴が現れる。

 

「きらめきホップ!」

 

 ソラのその言葉と共にステージ部分にHOPの文字が浮かび、3人の頭に装飾が付き、耳にも飾りがつく。

 

「さわやかステップ!」

 

 続けて、ツバサの言葉と共にステージがSTEPに変わると、3人にそれぞれの服が現れて、ソックスも現れ、ツバサは腰マントが付く。

 

「はればれジャンプ!」

 

 更に、エルの言葉と共にステージがJUMPに切り替わり、腕にグローブなどが付くと、ソラの左肩からマントが現れ、エルのスカートの後ろ側に星の意匠が付く。

 ソラがウインクをすると、三人は名乗りをあげる。

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」

「レディ…………!」

「「「ゴー!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」

 

 3人はそう名乗りを上げると、そこから、そう名乗る。

 

「ふっ!」

 

 ラキヤとフレッドは、それぞれの武器を出して、ビターガヴに攻撃する。

 

「ううっ!良いねぇ!倒しがいありそう!」

 

 ビターガヴはそう言うと、ラキヤとフレッドと応戦していく。

 

「またですか。しつこいですよ」

「あなた達の好きにはさせません!」

「あれ?私がいないじゃん」

「あげはさんは確かにいません。でも、僕たちも負けるわけにはいかないですからね!」

「行くわよ!」

 

 ソラ達はそんな風に話して、応戦していく。

 それを見ていた陽香は。

 

「あんな仮面ライダー、居た?」

「いるんだ。グラニュートだけど、同じ目的の奴」

「味方ですから」

 

 陽香がそんな風に言うと、ソウマとましろはそんな風に言う。

 


 

 一方、あげはは。

 

「何処にいるの…………シンチー…………!」

 

 あげはは辛一を探していたが、未だに見つからなかった。

 すると。

 

ダァァァァン!

 

「っ!今の音って…………!」

 

 そんな銃声が聞こえてきて、あげはは銃声がした方へと向かう。

 一方、辛一は。

 

「フッ!ハァッ!オラァ!」

「ぐあっ⁉︎」

 

 チョコルドフォームへと変身した辛一も、スミールと交戦していた。

 戦況は、先程まで痛めつけられていたとは思えないほど、スミールに対して有利に戦いを進めていた。

 

「ふっ!はっ!おりゃっ!」

「ぐっ⁉︎」

 

 辛一はヴァレンバスターを撃ちつつ、パンチやドロップキックを行う。

 辛一はスミールに接近すると、机に乗って零距離でバスターから銃撃を放つ。

 

「ハァッ!」

「うおっ⁉︎」

 

 スミールはすぐさま反撃してきたが、辛一は足払いをすることで体制を崩させた。

 

「くっ……このやろ!」

 

 スミールは反撃として、辛一に触手を振るう。 

 だが、それを避けられて机の下に入られてしまう。

 そこから。

 

「オラッ!」

「なっ⁉︎痛っ⁉︎」

 

 机ごと蹴り飛ばされ、天井に思い切り頭をぶつけてしまい、そのまま床に落下していった。

 そこからさらに。

 

「これでも食らえ!」

 

 辛一は前宙返りをしながら、スミールの腹にキックを食らわせた。

 

「き、効くぅぅぅーー!」

 

 その攻撃が効いたのか、スミールは涙を流しながら思わずそう口にする。

 辛一はすぐにスミールの上から飛び退くと、ヴァレンバスターのクラックジャッキを操作する。

 

「な、なんだこの強さは⁉︎」

 

 スミールは、自身に背を向けている辛一に向かって攻撃を仕掛ける。

 すると。

 

「うわっ⁉︎おーっと⁉︎ぐおっ⁉︎」

 

 逆に触手を掴まれ、そのまま壁に叩きつけられてめり込み、穴を作ってしまう。

 スミールが埋め込まれる中、辛一は壁を使って、ヴァレンバスターのクラックジャッキを操作する。

 

「ま、待て!俺が悪かった!ゆ、許して………!」

遅ぇよ。ふっ!

 

 スミールは辛一に許しを請う。

 親友の敵討ちよりも、自分の保身を優先したのだ。

 だが、辛一はあまりの変わり身の速さを見せたスミールに呆れながらそう吐き捨て、スミールにヴァレンバスターを向ける。

 

チョコ!

 

「あぁぁぁぁぁ⁉︎うわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 そんな音声が鳴ると、目の前のスミールに向け、弾丸を発射した。

 すると、それは液体のチョコレートの奔流へ変わるとスミールを飲み込み、そのまま撃破したのだ。

 それを見た辛一は、スミールの触手を握り潰して、変身解除すると、加太郎のヒトプレスの方に向かう。

 すると。

 

「えっ…………?何、あのヴァレン…………⁉︎」

 

 それを見ていたあげはは、そう呟く。

 チョコドンフォームと似ているが、気配が違う事に困惑していたのだ。

 そんな中、辛一は加太郎のヒトプレスを手に取ると。

 

「てめぇ…………慰謝料、覚悟しろよ」

 

 辛一はそう呟いた。

 その声色は、怒りを通り越して呆れの感情が滲んでいた。

 端金で自分を売った加太郎への呆れが。

 だが、辛一は心の中で納得していた。

 ダチ(オタケ)を殺された報復に、ダチ(加太郎)を裏切らせたスミールの所業に。

 すると。

 

「シンチー!」

「あげは…………」

 

 あげはは辛一に声をかけて、辛一はそんな風に反応する。

 2人は無言で互いを見ていた。

 


 

 そんな中、ラキヤ達は。

 

「ふっ!」

「はっ!」

「うわっ⁉︎」

 

 ラキヤとフレッドは、お互いの武器でビターガヴに攻撃していた。

 すると。

 

「あははは!」

「「っ⁉︎」」

「もう一体⁉︎」

 

 そんな風に笑いながら、もう一体のビターガヴが現れる。

 すると。

 

「うわっ⁉︎」

「っ!」

「スイクスさん…………!」

 

 何処からともなく飛んできた銃弾によって、もう一体のビターガヴは吹き飛ばされる。

 全員が銃弾が飛んできた方向を向くと、そこにはアイスガヴ・アイスボックスフォームに変身していたスイクスの姿があった。

 

「お前…………」

「こいつは僕に任せて」

 

 フレッドがそう呟く中、スイクスはそう言うと、2体目のビターガヴと応戦していく。

 ラキヤとフレッドは一体目のビターガヴと応戦していく。

 一体目のビターガヴは、上手く隠れた。

 

「鬱陶しい…………!」

「ちまちまと…………!」

 

 ラキヤとフレッドはイラつきながらそんな風に言う。

 すると。

 

「ここだよ!」

「ふっ!あ…………?」

「何処行った…………?」

「ほらほら!」

 

 一体目のダークソウマがそう言うと、何処かへと隠れてしまう。

 2人がそう呟くと、ダークソウマが出てきて、2人は攻撃する。 

 だが、躱されてしまう。

 

「こっちでした〜!」

「のわっ⁉︎」

「くっ………⁉︎」

 

 すると、別の場所からダークソウマが顔を出して、ビターガヴガブレイドで2人を攻撃する。

 一方、ソラ達は。

 

「ハァァァァァ!」

「ふっ!はっ!」

「はあっ!」

 

 ソラはダークスカイとダークプリズムと応戦していたが、少し押され気味だった。

 

「ハァァァァァ!」

「フッ!はっ!」

「よっと!はっ!」

「はあっ!」

「ふっ!」

 

 ツバサとエルちゃんは、ダークウィング、ダークバタフライ、ダークマジェスティと応戦していた。

 だが、強くなっているというのもあってか、苦戦していた。

 一方、スイクスは。

 

「くっ…………!前より強くなってるのか………!」

「そうだよ!俺は最強なんだよ!」

 

 スイクスは苦戦していた。

 前より強くなっていたビターガヴに。

 すると。

 

「あっ!見つけた!」

「しまっ…………⁉︎」

 

 そのビターガヴは、近くにゴチゾウを見つけた。

 そのゴチゾウは、スイクスが使っているコーラバーゴチゾウだった。

 ビターガヴはコーラバーゴチゾウを手に取ると、ビターガヴガブレイドのガルプダヴにコーラバーゴチゾウを押し当てる。

 

「(ゴチゾウの悲鳴)」

 

 悲鳴と共に、コーラバーゴチゾウがビターガヴガブレイドに吸い込まれる。

 すると。

 

「ハァァァァァ!ハァァァァァ!」

「くっ⁉︎うわっ⁉︎」

 

 ビターガヴはコーラのようなエネルギーをビターガヴガブレイドに纏わせると、斬撃を放つ。

 炭酸のような破裂を受けて、スイクスは強制変身解除に追い込まれる。

 

「くっ…………⁉︎コーラ同士で共鳴して、威力が倍増したのか…………⁉︎」

「凄い、凄い!」

 

 スイクスはそう呟く。

 コーラバーゴチゾウと、コーラ味のスパーキングミゴチゾウが共鳴した結果、凄まじい破壊力が生まれたのだと推測していた。

 

「ラキヤ!フレッド!スイクス!」

「皆……………!」

 

 ラキヤ達が苦戦しているのを見て、ソウマとましろはそう言う。

 それを見て、2人は再変身しようとすると。

 

「ちょっと!ダメだよ!」

「もう少し体力があれば…………!」

「っ!ダメ…………!集中出来ない…………!」

 

 陽香は止めようとする。

 ソウマがそう言う中、ましろは頬を叩いて集中しようとしたが、先ほどのダークプリズムの言葉が頭から離れないからか、集中出来なかった。

 すると、陽香はある物が目に入る。

 それは、アイスクリームのキッチンカーだった。

 

「ちょっと待ってて!動かないでよ!」

 

 陽香はそう言うと、そのキッチンカーに向かう。

 

「緊急事態なんだ!ごめん!これでちょうど良いから!」

 

 陽香はそう言うと、キッチンカーのお金を置く場所に千円札を置き、アイスを2人分コーンに入れていく。

 盗み食いは気が引けたのか、ちゃんとお金を置いて行っていた。

 そして。

 

「アイスだ、ウマソー!ましろちゃん!体調悪い時でも、アイスなら食べられることあるから、試して。ましろちゃんは、少し冷静にね」

「アイス……………?」

「あ…………」

 

 陽香はソウマとましろの元にアイスを持って行き、そう言う。

 それを聞いたソウマとましろは、ある事を思い出していた。

 

『大丈夫?』

『うぅん……』

『ごめんね……ここにアイスがあったら良かったのに…………』

 

 ソウマのお母さんであるみちるは、ソウマが熱を出した時にそんな風に呟いていた。

 そして。

 

『美味しいね、あげはちゃん』

『うん!』

 

 ましろは、幼少期に両親やあげはと一緒にアイスを食べた記憶と、ソラ達と一緒にアイスを食べた記憶を思い出していた。

 

『そっか…………あれ、そういう事だったんだ…………』

 

 ソウマはそんな風に思い返していた。

 2人はアイスを食べる。

 

「っ!『冷たくて……甘くて美味しい……!』」

『…………っ!落ち着いてくる…………!』

 

 ソウマとましろはそんな風に反応する。

 そして、ソウマはある事を思い出していた。

 

『アイスってね…………辛い身体も、心も………助けてくれるの』

 

 それは、みちるの言葉だった。

 それを思い出したソウマは。

 

『本当だ…………!どんどん力が戻ってくる!』

『ソウマ君と一緒にアイスを食べてると…………幸せな気持ちになるし…………力が湧いてくる…………!』

 

 ソウマとましろはそんな風に思っていた。

 お互いに、力が戻ってきていたのだ。

 

「うん…………!ありがとう陽香さん!すっごい美味しい…………!これなら俺…………また戦える!」

「ありがとうございます!陽香さん!私も落ち着けました!」

「よかった…………!」

 

 ソウマとましろは陽香にお礼を言い、陽香はそう反応する。

 すると、ガヴからゴチゾウが排出される。

 

「うおっ!アイス出た!」

「アイスのゴチゾウ…………?」

「もしかして…………君もゴチゾウ?」

「えっへん!」

 

 陽香とましろがそう反応する中、ソウマがそう聞くと、排出されたゴチゾウ…………ブリザードソルベエゴチゾウは手を組みながらそう言う。

 更に。

 

「えっ⁉︎ミラージュペンが…………⁉︎」

 

 ましろが持っていたミラージュペンが突然、光り出す。

 すると、ミラージュペンは青白い色に変わっていて、スカイトーンも雪の結晶の様な形になっていた。

 

「これって…………」

 

 ましろはそれを見つめて、そう呟く。

 一方、スイクスは。

 

「ふっ!はっ!」

 

 スイクスは生身の状態で、もう一体のビターガヴと戦っていた。

 

「まだやるの?押されてるのに?」

「……………これ以上」

「あ?」

「これ以上、ソウマやプリキュアの力を悪用させない!ボクは人間界でたくさんの人に出会って変わることができた!みんなの幸せはボクが守ってみせる!」

 

 ビターガヴが挑発気味にそう言うと、スイクスはそう叫ぶ。

 すると。

 

「ん、なんだ⁉︎うわっ!」

 

 アイスガヴから、何かが排出される。

 それは、ゴチゾウであり、ソウマのブリザードソルベエゴチゾウに似ていた。

 

「これは……父さんと母さんの夢の結晶……」

「ガヴ!ガヴガヴ!」

「ああ!行こう!」

 

 スイクスはそのゴチゾウ…………エンシェントソルベエゴチゾウを持って、そんな風に反応する。

 スイクスがそう言うと。

 

「使わせてもらう!」

「うむ!」 

「陽香さん、これ。あとで食べる」

「陽香さん。私もお願いします」

「えっ?溶けちゃうよ?」

 

 ソウマとましろはそう言うと、アイスを陽香に預ける。

 すると、スイクスも合流する。

 

「行こう、2人とも」

「ああ!」

「うん!」

 

 ソウマ達はそう話すと、変身しようとする。

 ソウマとスイクスは、ゴチゾウをそれぞれのガヴに装填する。

 

アイス!

EAT(イート)アイス!

チュポン………!チュポン………!

エンシェント!

EAT(イート)エンシェント!

グラグラ………!グラグラ………!

 

 ソウマとスイクスがゴチゾウを装填すると、ガヴドルを回転させる。

 

「アイスミラージュ!トーンコネクト!」

 

 ましろは、アイスミラージュという名前に変化したスカイミラージュを持って、スカイトーンを装填する。

 すると、ソウマ達が冷気に包まれる。

 そして。

 

「「変身!」」

「ひろがるチェンジ!ブリザードプリズム!」

 

 3人はそう叫ぶと、ソウマとスイクスはデリカッションを押す。

 

いやぁ〜あ〜!

ゴォーーン!

 

 2人のゴチゾウは展開しながらそんな風に叫ぶ。

 ましろも、一度キュアプリズムに変身すると、ソウマとスイクスと一緒に氷塊に包まれる。

 

ブリザードソルベ!ヒエヒエ!

エンシェントソルベ!バクバク!

 

 そんな音声が鳴ると、ソウマの方は特徴的な装飾が施された巨大なガラスのカップが氷塊を囲うように形成され、さらに複数の巨大なアイスクリームが出現する。

 氷塊の中でソウマが素体を纏い、氷塊とガラスカップが勢いよく砕け散ると、アイスクリームが分解され、素体に装甲として装着されていく。

 ソウマはブリザードソルベフォームに変身した。

 スイクスは、背後にティラノサウルスの幻影が現れ、スイクスを包み込む。

 同時に特徴的な装飾が施された巨大な恐竜の尻尾が氷山を囲うように形成され、さらに複数の巨大な牙が出現する。

 氷山の中でスイクス・ストマックが素体を纏い、氷山と恐竜の尻尾が勢いよく砕け散ると牙が分解、素体に装甲として装着されていく。

 スイクスはアイスガヴ・エンシェントソルベフォームに変身する。

 その見た目は、何処となくティラノサウルスを彷彿とする物だった。

 ましろの方は、キュアプリズムとしての姿が変わって行き、氷が弾ける。

 見た目は、ドレスのスカートの周り、ブーツに雪の結晶の装飾が追加され、髪にスノーホワイトのメッシュが入っていた。

 頭の横の両側に雪の結晶の髪飾りが2つ追加されていて、腰から伸びる長いリボンのハートの中にアイスブルーの雪の結晶が追加されていた。

 

「ひんやりと広がる優しい冷気!キュアプリズム・ブリザードスタイル!」

 

 変身が完了すると、ましろはそんな風に叫ぶ。

 

「うぉぉぉ…………!すっげぇ…………!アイスだ…………!ましろちゃんもひんやりしてるじゃん!」

 

 それを見た陽香はそんな風に言う。

 ラキヤ達は戦闘をしていたが。

 

「あっ!うわぁ〜!何それ〜!」

「プリズム…………⁉︎」

「なんですか…………その姿は…………?」

「なんか…………ひんやりしてる!」

 

 ダークソウマの1人がそう言うと、ラキヤ達も新たな姿になったソウマ達に気付いたのか、そんな風に反応する。

 

「ビターガヴ……………もう一度、俺たちが相手だ!」

「行こう!」

「お前の相手は僕だ」

 

 ソウマとましろはそう言い、スイクスはもう一体のビターガヴにそう言う。

 すると、ソウマとスイクスはそれぞれのゴチゾウを回転させる。

 

パッキーン!

レックス!

 

 そんな音声が鳴ると、2人は左手を舐める。

 すると。

 

「ふっ!」

「はっ!」

「うぉぉぉ⁉︎あっぶねぇ⁉︎」

「危ない…………⁉︎」

 

 ソウマとスイクスは冷気を出す。

 すると、その冷気は坂のような形に凍結した。

 ビターガヴとダークプリキュアが回避すると。

 

「ハァァァァァ!」

「ふっ!」

 

 ましろはプリズムショットを放つ。

 だが、通常と異なり、ピンクにスノーホワイトが混ざったグラデーションとなっている。

 ソウマも、膝蹴りとパンチでビターガヴを吹き飛ばす。

 ダークプリキュアがそのプリズムショットによって吹き飛ばされる。

 すると、着弾した場所が凍っていた。

 

「凍った…………⁉︎」

「普通のプリズムショットじゃありません!」

「凄い…………!」

「はあっ!」

 

 それを見ていたソラ達はそう言う。

 プリズムショットとは特性が違うのだと。

 ソウマはガヴガブレイドを飛ばすと、氷を纏わせたガヴガブレイドでビターガヴに攻撃していく。

 一方、スイクスは。

 

「ふっ!はっ!」

「のわっ⁉︎」

 

 スイクスもビターガヴに攻撃をしていた。

 アイスボックスバスターで銃撃しつつ、格闘戦を行っていた。

 

「うぉぉぉぉ!すっげぇ!」

「……………マジか」

 

 それを見ていた陽香はそう叫び、フレッドはそう呟いていた。

 そして。

 

シャリーン!

 

「ふっ!」

「ハァァァァァ!」

 

 ソウマは再び冷気を出して、ビターガヴに放つ。

 ましろも、プリズムショットを放っていく。

 先ほどと違い、身軽に動いていた。

 

「あっ…………!久しぶりに体が軽い!」

「これなら…………!」

 

 ソウマとましろはそんな風に言う。

 すると、ビターガヴとダークプリキュアが攻撃しようとしてくるが、2人は氷を滑るように移動する。

 

「さっきまでと違ぇじゃねぇか!」

「さっきまで動揺してたのに…………!」

「いきなりこんなに…………⁉︎」

「強い…………!」

「マジで…………⁉︎」

「くっ!」

 

 ビターガヴとダークプリキュアはそんな風に言うと、ソウマとましろを追いかける。

 だが、ダークプリキュアは氷の上での戦闘に慣れていないのか、動きがぎこちなかった。

 

「ふっ!はっ!」

 

 ソウマとダークソウマは、それぞれの剣をぶつける。

 すると、ガヴガブレイドに纏っていた氷が溶けてしまう。

 

「はっ!溶けた…………?だったら、もう一回…………!」

 

パッキーン!

 

 ソウマはそう呟くと、ブリザードソルベエゴチゾウのブレードを回転させる。

 ダークソウマの攻撃を躱すと、ソウマは冷気をガヴガブレイドに吹き付けて、氷を纏わせる。

 

「ふっ!はっ!ましろちゃん!」

「ハァァァァァ!ソウマ君!」

 

 ソウマとましろはそう言うと、お互いに連携して、ダークソウマとダークプリキュアに攻撃をしていく。

 氷をフィギュアスケーターのように滑り、まるで、2人で踊るように攻撃をしていた。

 ビターガヴとダークプリキュアは、その連携には押されていた。

 一方、スイクスの方は。

 

「ふっ!はっ!」

「ぐはっ⁉︎くっ⁉︎」

 

 スイクスもまた、アイスガヴガブレイドとアイスボックスバスターでビターガヴに攻撃をしていく。

 

「ハァァァァァ!」

「ぐはっ⁉︎」

 

 さらに、尻尾についているエンシェントアイステールを使って、尻尾を使った叩きつけ攻撃を行う。

 その様は、まるで恐竜のような物だった。

 それを見ていたラキヤとフレッドは変身解除した。

 

「おおっ………戻った。あっ!ちょっと、アイスを持ってて!」

「あっ、はい」

 

 陽香はそう呟くと、ソラにアイスを持たせて、陽香はスマホを向ける。

 

「ううっ!フッ!」

「ハァァァァァ!」

「はっ!」

「はあっ!」

 

 ソウマとましろ、ビターガヴとダークプリキュアはお互いにぶつかり合う。

 そして、お互いが距離が離れると、ソウマはブリザードソルベエゴチゾウを回転させる。

 

アタリ!

 

「当たり?」

「何かな?」

 

 そんな音が響いてきて、ソウマとましろは首を傾げる。

 すると、ソウマの足元にゴチスピーダーに乗ったゴチゾウ達が現れる。

 

「あっ…………!当たりってこういうの?よし!」

「凄い…………!」

 

 ソウマはそう言うと、ポッピングミゴチゾウが乗ったゴチスピーダーを拾い上げる。

 ましろがそう呟く中、ソウマはゴチスピーダーにポッピングミゴチゾウを乗せて、ガヴガブレイドに乗せる。

 

グミ!

PUSH(プッシュ) ME(ミー)PUSH(プッシュ) ME(ミー)

GO(ゴー)

 

「ふっ!」

「(ゴチゾウの鳴き声)」

 

 ソウマはブレイポンを押してゴチスピーダーを射出する。

 すると、他のゴチスピーダーに乗ったゴチゾウ達もビターガヴとダークプリキュアに向かう。

 

「うっ⁉︎」

「きゃっ⁉︎」

「うわぁぁぁ⁉︎」

「くっ⁉︎」

「きゃっ⁉︎」

「うわっ⁉︎」

 

 ゴチゾウ達が体当たりをすると、氷が崩壊して、ソウマとましろも地面に降りる。

 そして。

 

「ぐっ…………⁉︎」

「ハァァァァァ!」

 

 スイクスもまた、ビターガヴを圧倒しており、吹き飛ばしていた。

 そして。

 

「これで終わりだ…………!」

「氷河の闇に消えろ!」

「決めるよ!」

 

 ソウマ達はそう言うと、ソウマとスイクスはそれぞれのゴチゾウを四回回転させる。

 

カッキーン!

ガブッ!

 

 そんな音声が鳴ると、2人はデリカッションを押す。

 

いやぁ〜あ〜!

ゴォーーン!

 

 そんな音声が鳴ると、一方のビターガヴの周りには、アイスクリーム状の攻撃効果を複数生成して敵の周りに設置し、もう一方のビターガヴの周りには、牙状の攻撃効果を複数生成して敵の周りに設置する。

 そして。

 

アイスイリュージョン!

エンシェントブレイク!

 

「「ハァァァァァ!」」

「ヒーローガール………!プリズムアイスショット!」

 

 ソウマとスイクスがそう咆哮する中、ましろも必殺技を発動する。

 

「「うっ⁉︎うわぁぁぁぁ⁉︎」」

 

 ソウマとスイクスの咆哮と同時に、ドリルとティラノサウルスの頭部の形に変化して、ビターガヴに突き刺さり、爆発する。

 そして、ましろの必殺技がダークプリキュア達に命中すると。

 

「「「「スミキッタ〜…………」」」」

「くっ⁉︎」

 

 それを受けたダークプリキュア達は凍りつくと、ダークプリズム達は浄化され、黒ソラはダメージを受ける。

 すると、その氷は砕けて、雪のように降り注いだ。

 

「くっ…………!」

 

 黒ソラは歯軋りをすると、そのまま撤退する。

 

「やった〜!」

 

 それを見ていた陽香は、ソウマとましろに駆け寄ろうとする。

 すると。

 

「幸せだぁ〜…………」

 

 ブリザードソルベエゴチゾウはそう言うと、溶けて消えてしまい、変身解除する。

 ましろとスイクスも変身解除すると、ましろのミラージュペンとスカイトーンは元に戻っていた。

 

「うわっ⁉︎」

「あれ…………?溶けちゃった…………」

「もしかして………アイスのゴチゾウだから、時間が経つと溶ける仕様では…………?」

「ましろさん、大丈夫ですか?」

「うん。ありがとう」

 

 陽香が驚く中、ソウマはそう呟くと、ツバサはそう推測する。

 ブリザードソルベエゴチゾウは、時間経過で溶けてしまうゴチゾウなのだ。

 ソラがそう話しかけると、ましろはそう答える。

 その後、ブンブンに戻ると。

 

「これを…………アップロード!」

 

 陽香はそう言って、パソコンを操作する。

 陽香が撮影した映像と、『仮面ライダーとプリキュアの偽物、本物が退治してくれたー!かっこよー!』というコメントと共にSNSにアップしたのだ。

 

「こんな感じで、ちょっとずつ誤解を解いていくから」

「ありがとう」

「ありがとうございます!」

「うん」

 

 陽香がそう言うと、ソウマとソラはそう言う。

 陽香がそう答える中、スマホに通知が入る。

 送り主は辛一だった。

 

『一応報告。こっちも倒した』

 

 と書かれていた。

 それを見た陽香は。

 

「ウマソー。シンチーとの関係も、きっと大丈夫だよ」

「そうだよ。きっと…………大丈夫だから」

「ありがとう。陽香さん、ましろちゃん」

「うん」

「ラキヤとフレッドとスイクスもありがとう。助けてくれて」

 

 陽香とましろは、ソウマにそう言う。

 ソウマは陽香とましろだけでなく、ラキヤとフレッドとスイクスにもそう言う。

 

「……………落ち着かない部屋だな」

「派手すぎるな」

「ピンとこないのも分かる」

 

 すると、ラキヤ達はブンブンを見渡しながらそう言う。

 それを聞いた陽香は。

 

「何何何?うちのセンスになんか文句でもあるんですか?おい!」

 

 陽香はラキヤとフレッドにそう言いながら、お腹にパンチをする。

 すると。

 

「お前、怖くないのか?」

「俺たち、グラニュートだぞ?」

「だから何?ウマソー達と手ェ組んだんでしょ?」

 

 ラキヤとフレッドがそう聞くと、陽香はそんな風に言う。

 すると。

 

「さっ!お疲れ会しよ!ラキヤンとフレッディも一緒に!」

「ラキヤン…………?」

「フレッディ…………?」

「えっ?良いでしょ?可愛いし」

 

 陽香はお疲れ会を提案する。

 その際、ラキヤとフレッドにあだ名をつけて、2人はそんな風に反応していた。

 それを見ていたソウマとましろは。

 

「俺…………色んな人に支えてもらってるなぁって…………」

「そうだね」

 

 ソウマとましろはそんな風に話をして、笑い合う。

 すると。

 

「…………それと、俺はフレッドって名前を捨てる」

「えっ?なんで?」

「お前らの仲間になるからな」

 

 フレッドはそんな風に言う。

 グラニュートとしての名前を捨てて、一緒に戦うという意味で。

 すると。

 

「だったらさ………渋沢涼介ってどう?」

「いいと思いますよ!」

「うん!」

「僕もいいと思います」

「…………そうだな。それでいい」

 

 陽香はそんな風に提案をする。

 それを聞いたソラ達はそんな風に言うと、フレッド…………涼介はそう言う。

 


 

 そんな中、辛一とあげはは、ある川の縁に居た。

 

これ(チョコルド)さえあれば…………1人でも…………ソウマに頼らなくても…………グラニュートを倒せる…………!』

 

 辛一はチョコルドゴチゾウを持ちながら、そんな風に考えていた。

 すると。

 

「ビィィィタァァ…………!」

 

 チョコルドゴチゾウはニヤリと笑っていた。

 それを見ていたあげはは。

 

「良かった…………少しは自信を取り戻したみたいで………。『でも…………あのゴチゾウは一体なんなの…………?』」

 

 あげはは、辛一が少しは自信を取り戻した事に安堵していた。

 だが、チョコルドゴチゾウから発せられている異様な雰囲気には警戒していた。

 すると。

 

「そういや、何しに来たんだ?ソラ達も一緒じゃねぇのかよ?」

 

 辛一は、単独で接触してきたあげはの事が気になったのか、そんな風に聞く。

 すると。

 

「私は……………私は、シンチーの助けになりたい」

「えっ?俺の?」

「うん。今の私に何が出来るのかは、まだ分からないけど…………今はシンチーの側にいてあげたい。いつかシンチーが立ち直れる時が来るまで私が支えになってあげたいんだ」

 

 あげははそんな風に答える。

 辛一が首を傾げる中、あげはは自分の気持ちを伝えていく。

 すると。

 

「なんで…………そこまでするんだよ?」

「仲間なんだから、助けてあげたいって思うのは当然でしょ?」

「……………おう。ありがとうな」

 

 辛一は、加太郎に裏切られたのもあってか、少し疑いながらそう聞く。

 それに対して、あげははそんな風に答える。

 それを聞いて、辛一はあげはが嘘を言っていないと確信して、照れ臭そうにしながらそう言う。

 果たして、チョコルドゴチゾウの秘密とは…………。




今回はここまでです。
今回は、ブリザードソルベフォームの初登場です。
更に、ブリザードソルベフォームに共鳴したのか、プリズムのオリジナルの強化形態が出たり、アイスガヴも強化されました。
そんな中、チョコルドフォームも登場して、あげはは辛一を支えると決意。
次回はラキヤのメイン回です。
そして、キラキラ☆プリキュアアラモードも出そうかなと考えています。
スイーツモチーフ繋がりで。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
いよいよ、ギルティ・パルフェの公開が近づいてきましたね。
どんな話なのか、楽しみです。
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