仮面ライダーガヴ&ひろがるスカイ!プリキュア   作:仮面大佐

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第46話 虚像の幸せ 蜜の味

 新たな力であるブリザードソルベフォームやブリザードスタイル、エンシェントソルベフォームの力でビターガヴとダークプリキュアを退けたソウマ達。

 一方、辛一も新たな力であるチョコルドフォームを獲得して、あげはは辛一を支えると宣言した。

 そんな中、ソラシド市とは別の街では。

 

「お〜…………!」

「どうしたの?」

「何見てるんだ?」

 

 ある女の子がスマホで何かを見ていると、2人の女の子が話しかける。

 その周りには、3人の女の子の姿もあった。

 

「あっ!これ、見て下さい!」

「カブトダンシ…………?」

「何これ?」

「これは?」

 

 その女の子がスマホを見せると、そこにはカブトダンシという名前のカブトムシの兜を被って、貴族の様な服を着ていた男が映し出されていた。

 その3人がそう聞くと、その女の子は口を開く。

 

「最近見つけたんですけど…………この配信を見ていると、このカブトダンシさんのスイーツへの愛がすごく伝わってくるんです!」

「そうなんだ!私も見せて、見せて!」

「いいよ!」

 

 スマホを持っていた女の子がそう言うと、明るめの栗色の髪をツインテールに纏めて、苺の髪飾りをつけている女の子はそう言う。

 彼女達は、キラキラ☆プリキュアアラモードの面々だ。

 キラキラ☆プリキュアアラモード。

 キラキラルと呼ばれる力を狙う悪い妖精を始めとするキラキラルを奪う存在と戦い、スイーツを守ったプリキュアだ。

 キラキラ☆プリキュアアラモードは、キラキラパティスリーという店を経営しており、アニマルスイーツの作成も行なっている。

 メンバーは、宇佐美いちか/キュアホイップ、有栖川ひまり/キュアカスタード、立神あおい/キュアジェラート、琴爪ゆかり/キュアマカロン、剣城あきら/キュアショコラ、キラ星シエル/キュアパルフェの6人だ。

 その6人がカブトダンシの配信を見る。

 ある程度見終えると、休憩しながら口を開く。

 

「さっすが、プロが作ったスイーツだよな。どれもこれも美味しそうだし綺麗だし!これは確かに食べてみたくなるわ!」

「確かに、どれも手が込んでいて。作った人の顔が目に浮かぶ様だよ」

「うふふ。そりゃプロの仕事だもの、美しくなければプロとは言えないわ」

「どれもこれも素晴らしいスイーツばかりだわ。このカブトダンシ、スイーツを見る目は本物ね!」

 

 カブトダンシの配信を見て、あおい、あきら、ゆかり、シエルの4人はそう話す。

 実際、カブトダンシが紹介するスイーツに興味を持ったのだ。

 すると、いちかはその配信を思い出して、ある事に気づいた。

 

「あ、そういえば。さっき紹介してたスイーツのお店があるのって、ソラちゃん達が住んでるところじゃなかった?」

「ソラちゃん達って………『ひろがるスカイ!プリキュア』だったね」

「あ〜…………プリムの一件で出会った子達ね」

「そういえば…………ソラ達はソラシド市に住んでるって言ってたな」

「元気にしてるかしら…………」

 

 いちかがそう言うと、他の人たちはそう話す。

 以前、ソラ達が話をした秋元こまち/キュアミントと同様に、いちか達も、プリム/キュアシュプリームが引き起こした事件で、ソラ達と会っているのだ。

 その時は、ゆかりがあげはや他のプリキュアと行動を共にしていた。

 すると。

 

「えっ…………?これって…………⁉︎」

「どうしたの?」

「このコメントを見て下さい!」

 

 コメント欄を見ていたひまりは、あるコメントが目に入った。

 いちかがそう聞くと、ひまりは皆にそのコメントを見せる。

 

「何々…………『あなたに会いに行った友達が帰って来ない』…………?」

「何か、物騒な事になってきたわね」

「そういえば…………こまちさんが言ってたけど、ソラちゃん達、今は仮面ライダーと一緒に、人間を攫うグラニュートとその元締めのストマック社ってのと戦ってるって言ってたね…………」

「グラニュートねぇ〜…………物騒ね」

 

 ひまりが見せたコメントを、あおいが読むと、ゆかりとあきらとシエルはそう話す。

 いちか達も、こまちからソウマ達やグラニュートの事を聞いていたのだ。

 不穏さを感じて、そんな風に話をすると。

 

「キラっとひらめいた!ソラちゃん達に会いに行こう!そのついでに、紹介されたお店のスイーツを食べる小旅行をしよう!」

「いきなりだな…………」

「でも、気になりますし…………」

「久しぶりに、ソラちゃん達にも会ってみたいしね」

「それも悪くないわね」

「丁度、長期休暇だし、お店ごと行きましょう」

 

 いちかはそんな風に提案をする。

 ソラ達に会いに行くのと、紹介されたスイーツを食べに行く為に、ソラシド市に行こうと。

 丁度、長期休暇が入っており、キラパティごと行く事になった。

 


 

 それからしばらくしたある日。

 

「着いた〜!」

「ここがソラシド市なんですね」

「結構賑やかだな!」

「確かにね」

「そうね」

「早く行きましょう。ソラちゃん達も待ってるでしょうし」

 

 いちか達はソラシド市に来ていた。

 ちなみに、三泊四日の予定であり、ゆかりの親戚が経営しているホテルに泊まる事になっている。

 いちか達はそう話すと、ソラ達との待ち合わせ場所に向かう。

 しばらくすると。

 

「あっ!来ましたよ!」

「いちかちゃん!皆!」

「お久しぶりです!」

「久しぶり〜!」

「ソラちゃん!皆!」

「お久しぶりです!」

「会ったのは、プリムの一件以来だな!」

「久しぶりだね」

「ええ」

「久しぶり!」

 

 いちか達はソラ達が待ってる場所に向かうと、ソラ達はいちか達に気づいて、そう話す。

 すると。

 

「そういえば、今日はあげはは居ないのね」

「あげはちゃんは、用事があって、来れないって…………ごめんって言ってたよ」

「そっか…………それなら、しょうがねぇか」

 

 ゆかりはそう聞くと、ましろはそう言う。

 あげはは、辛一の元に向かっており、今日は来れなかったのだ。

 それを聞いたあおいがそう言う中。

 

「…………あげはさんにもお土産を買って行こう!案内をお願いしていいかな?」

「はい!任せて下さい!」

 

 いちかがあげはにもお土産を買っていくことを決めて、ソラにそう聞くと、ソラはそう答える。

 そうして、ソラ達は歩き出した。

 その頃、ソラシド市の公園をソウマと陽香が歩いていた。

 

「ごめん。まだアイスしか食べられなくて…………」

「ノープロ、ノープロ。この機会に色んなアイス楽しも!」

「うん!」

 

 ソウマはそう謝る。

 今のソウマは、アイスしか体に受け付けなくなってしまっていたのだ。

 それを聞いた陽香はそう答える。

 すると、ソウマはある人物達が目に入る。

 

「あ、スイクス!」

「やぁ」

「こんにちわ。ソウマ様。陽果様」

「やっほ〜!」

「それに…………ラキヤとフレッド…………違った。涼介だ」

 

 それは、スイクスとクリス、公園の椅子で寝ていたラキヤとフレッド改めて、涼介の2人だった。

 ソウマは2人に話しかける。

 

「お〜い!ラキヤ!涼介!」

「…………ソウマか」

「どうした?」

「これから色んなアイス食べるんだけど…………2人もどう?」

「「……………アイス?」」

 

 ソウマがそう呼びかけると、2人は反応する。

 ソウマがそんな風に誘う中、2人は首を傾げていた。

 

「そういや、スイくん達はどうしてここに?」

「ボクは次のライブまでに、時間があるから、寄っただけだ。」

「近くに美味しいケーキ屋さんがあります。ラキヤ様とフレッド様と良かったらどうですか?」

「興味ないな」

「人間の食い物なんて興味ない。あと、今の俺は涼介だ」

 

 陽香がそう聞くと、スイクスとクリスはそう答える。

 クリスがラキヤ達を誘うと、ラキヤ達はそう言う。

 すると。

 

「あれ?ソウマ君!」

「ましろちゃん!」

 

 ましろはソウマ達に気づいて、そんな風に声をかける。

 

「やっほ〜!…………あれ?なんか増えてない?友達?」

「あ………えっと………」

「彼女達は僕たちの知り合いでして」

「今日はキラパティの出張でソラシド市に来たんだ」

「へぇ〜!ってか、キラパティ⁉︎マジで⁉︎」

 

 陽香はソラ達に気づいて、そんなふうに話しかけるが、いちか達に気づいて、そう聞く。

 ましろがどう説明しようかと悩んでいると、ツバサとソラはそう言う。

 それを聞いた陽香が驚くと。

 

「陽香さん、知ってるの?」

「知ってるも何も…………!キラパティっていうのは、すっごく美味しいスイーツショップなんだよね〜!うちも一度、食べてみたいって思ってたんだ〜!」

「そうなんだ…………!」

 

 ソウマがそう聞くと、陽香はそう答える。

 陽香も、キラキラパティスリーの事は知っていたのだ。

 それを聞いたソウマは。

 

「自己紹介しないとだよね。俺はソウマ。こっちはラキヤと涼介だよ」

「は〜い!うちは何でも屋ブンブンの社長、甘義陽香!よろしくね!」

「スイクスだ。よろしく」

「クリスです。初めまして」

「よろしくお願いします!私、宇佐美いちか!」

「私は有栖川ひまりです」

「私は立神あおいだ!」

「私は剣城あきらだ。よろしく」

「琴爪ゆかりよ」

「私はキラ星シエルよ!よろしくね!」

 

 ソウマと陽香がそんな風に自己紹介をすると、いちか達も自己紹介をする。

 すると。

 

「スイクス…………?えっ⁉︎ スイクスって、あのICE BOXの!?」

「知っていたんだ。ボクもワイルドアジュールの事は知ってるよ」

 

 スイクスの名前を聞いて、あおいがそんな風に反応すると、スイクスはそう言う。

 それを聞いたゆかりが口を開く。

 

「知り合いなの?」

「ICE BOXだよ!ほらっ、前にみんなで聞いただろ?」

「あー!思い出した!ごめんなさい!あの時助けてくれてありがとうございます!」

「別に。ガラ悪いのは嫌いだからね」

 

 ゆかりがそう聞くと、あおいはそう言う。

 それを聞いたいちかがそう言うと、スイクスはそう言う。

 

「知り合い?」

「前にいちか達がいる町でライブをしたことがあって、その時に不良に絡まれていた彼女を助けたんだ」

「そうだったんだ」

 

 陽香がそう聞くと、スイクスはそう答える。

 スイクスは、いちか達と知り合いだったのだ。

 すると、陽香が口を開く。

 

「そうだ!せっかくだし、ブンブンに来ない?これからアイスを食べようとしてたからさ!お互いの事を知るのも兼ねて!」

「いいんですか?」

「お言葉に甘えますね」

 

 すると、陽香はいちか達にもブンブンに来るように誘う。

 それを聞いて、いちか達はブンブンに向かう事にを

 その後、ブンブンに到着した。

 

「へぇ〜!ここが何でも屋か!」

「そっ!」

「結構色とりどりだね」

「そうね…………うん?」

「(ゴチゾウの鳴き声)⁉︎」

 

 あおいがそう言うと、陽香はそんな風に答える。

 ブンブンの内装を見ていたあきらとゆかりがそう話すと、ゆかりはある物が目に入る。

 それは、ポッピングミゴチゾウだった。

 ポッピングミゴチゾウは、陽香と初めて遭遇した時みたいに、おもちゃのふりをしてやり過ごそうとした。

 すると。

 

「ふふっ」

 

 ゆかりは笑うと、ポッピングミゴチゾウを撫でていく。

 すると。

 

「(ゴチゾウの鳴き声)〜」

「あれ⁉︎それ喋らなかった⁉︎」

「でも…………なんか可愛いです」

「確かに…………」

「これが…………」

 

 ゴチゾウは撫でられて、そんな声を出してしまった。

 それを聞いて、いちか達はそのゴチゾウの周りに集まる。

 

「あっ!いや、それはその…………」

「大丈夫だよ。ソウマくん、陽香さん、ラキヤさん、涼介さん。いちかちゃん達、全員プリキュアだから。私達より先にプリキュアになったから、私達の先輩みたいな感じだね」

「…………マジか」

「ソラ達以外にも、プリキュアが居たのか」

 

 ソウマがどうやって誤魔化そうかと考えていると、ましろはそんな風に言う。

 いちか達がプリキュアである事を。

 それを聞いて、ラキヤと涼介がそう呟くと。

 

「それに、皆さん、仮面ライダーの事は知ってますから、無理に隠さなくても大丈夫ですよ!」

「えっ⁉︎」

「いちかちゃん達もプリキュアなんだ〜!」

 

 ソラはそんな風に言う。

 それを聞いたソウマが驚く中、陽香はすぐに受け入れていた。

 それを見たソウマは。

 

「皆〜!出てきて大丈夫だよ〜!」

 

 ソウマはいちか達を信頼して、そんな風に言う。

 すると、あちこちからゴチゾウが出てくる。

 それを見ていた陽香は買ってきたアイスケーキを切り分ける作業に入った。

 そんな中、ゴチゾウ達はいちか達の周りに集まっていた。

 

「これがゴチゾウって言うんだ…………!」

「本当にお菓子みたいだな」

「可愛いわね」

 

 いちか、あおい、ゆかりはそんなふうに言う。

 それぞれ、いちかの元にはケーキング、ひまりにはどっプリン、あおいにはポッピングミとザクザクチップス、あきらにはチョコドンとチョコダン、ゆかりにはエレガンマカロン、シエルにはブルキャンとふわマロが肩や頭に乗っていた。

 

「それにしても…………ゴチゾウ達があんなに興味を持つなんて…………」

「意外だな」

「確かに…………」

 

 それを見ていたソウマ達はそんな風に話をしていた。

 すると。

 

「いちかさんたちはキラキラ☆プリキュアアラモードっていうお菓子の力で戦ってきたプリキュアなんです。ゴチゾウ達もお菓子から生まれた訳ですから、似た様な物を感じたのかもしれません」

「え!そうなの⁉︎」

「はい、そうなんです」

 

 ツバサがそう言うと、ソウマは驚き、ひまりはそう頷く。

 いちか達は手作り、ソウマは既製品という違いはあれど、お菓子の力で変身しているのだと。

 実際、キュアホイップのモチーフであるケーキはケーキング、キュアカスタードのモチーフであるプリンはヴラム、キュアジェラートのモチーフであるアイスはブリザードソルベ、キュアマカロンのモチーフであるマカロンはエレガンマカロンゴチゾウ、キュアショコラのモチーフであるチョコはチョコダンフォームにヴァレン。

 そんな感じに、同じモチーフなのだ。

 

「そうなんだ…………キラパティっていうお店のスイーツも食べてみたいかも!」

「ぜひ、食べに来て!」

「いいの⁉︎」

 

 ソウマがそんな風に言うと、いちかはそんな風に言う。

 そんな感じに、あっという間に打ち解けていた。

 すると、陽香はアイスケーキをソウマとラキヤと涼介に渡す。

 

「はい!」

「あれ?これって………ケーキじゃない?」

「良いから、良いから!食べてみ!」

「うん…………いただきます」

 

 陽香がそれを渡すと、ソウマはそう聞く。

 陽香はそれに対して、食べる様に促すと、ソウマとラキヤとフレッドはアイスケーキを食べる。

 

「冷た⁉︎アイスだ…………!」

「そ!アイスケーキ!」

「アイスケーキ…………!凄い…………!アイスとケーキ、一緒に食べてるみたい!」

「冷たくて甘い……」

「ひんやりしてますね」

 

 ソウマはそんな風に反応する。

 アイスケーキに関しては、普通のアイスの味変の為に買ってきたのだ。

 ソウマがアイスケーキを食べると。

 

「美味〜!楽しい〜!っ!」

 

 ソウマがそう言うと、あるイメージが浮かび上がる。

 それは…………。

 

「わっ!すっげぇ!あれ…………冷たっ!おお…………!寒…………!」

 

 ソウマの背後にアイスケーキがあって、ソウマはそんな風に反応していた。

 一方、スイクスとクリスもアイスケーキを食べると、あるイメージが浮び上がる。

 スイクスの背後にアイスドーム型のアイスケーキがあって、スイクスはそんな風に反応していた。

 

「ひんやりして雪が降ってる……キレイだ……」

「キレイ……」

 

 二人はそんな風に反応していた。

 すると。

 

「おっ…………」

「うむ!」

「おお…………また出た…………!」

「そんな感じに出るんだ…………」

 

 すると、ソウマのガヴ、スイクスのアイスガヴ、クリスのナイトガヴからブリザードソルベエゴチゾウが排出される。

 ソウマがブリザードソルベエゴチゾウを手に取り、いちかがそう呟く中、ラキヤと涼介はフォークを置く。

 

「あれ…………?どうしたの?」

「…………グラニュートが食べるもんじゃない」

「えっ?じゃあ、グラニュートって何食べんの?」

「……………」

 

 ソウマがそう聞くと、ラキヤはそう答える。

 どうやら、アイスケーキは口には合わなかった様だ。

 陽香がそう聞くと、2人はポケットからある物を出して、それを齧る。

 

「な〜に?それ」

「…………はぁ。見りゃ分かるだろ」

「石に決まってるだろ」

「えっ⁉︎石⁉︎グラニュートって、石食べるの⁉︎」

 

 陽香がそう聞くと、ラキヤとフレッドはそんなふうに答える。

 それを聞いた陽香がそう言うと。

 

「こっちの世界で言う石や鉄みたいな物かな…………。俺と母さんは食べれないから、その辺の草とか食べてたんだけど…………」

「ボクとクリスは、お菓子や人間の食べ物を人間界から回収して食べていたから石は食べたことはない」

「一般市民のグラニュートは、石や雑草が主食ですからね」

「えっ?そうなんだ…………あっ!お菓子とかお弁当とか珍しがってたもんね…………」

 

 ソウマとスイクスとクリスはそう説明する。

 グラニュートは、人間の世界で言うところの石や鉄みたいな物を主食にしており、みちるとソウマは、その辺の草を食べていたのだと。

 それを聞いて、陽香が納得する中。

 

「草を食べてたって……………」

「それでよく生きれてたわね」

「確かに……………」

 

 それを聞いていたあきら、ゆかり、シエルはそんな風に話す。

 すると。

 

「ラキヤ、涼介…………。あまり人間の前で石とか食べるのやめた方がいいかも」

「は?何でだ?」

「ほら…………皆、驚いちゃうし…………しばらくはグラニュート界に戻らないだろ?こっちの世界で暮らすなら…………人間のこと、勉強した方がいいかも…………」

「そうですね。目立ってしまう可能性がありますし」

「……………そういうもんか」

 

 ソウマはラキヤと涼介にそう言う。

 ラキヤがそう聞くと、ソウマはそう言う。

 ツバサも同意する中、涼介はそう呟く。

 すると。

 

「じゃあさ、じゃあさ!ウチでバイトとかどう?」

「「バイト?」」

「そう!今日この後、依頼入ってるんだけど…………ウマソーはまだ調子悪いし、ソラちゃん達に巻き込むのも悪いし…………ヘルプってか…………お試し的な?人間の事知るのもちょうどいいと思うんだよね〜」

「それいい!」

「確かに!」

「ちゃんとバイト代は払うから!」

「なんか…………行動力すげぇな…………」

 

 陽香はそんな風に提案をする。

 ソウマは本調子でなく、いちか達を案内しているソラ達を巻き込むわけにはいかないという事で、ラキヤと涼介に手伝ってもらう事を。

 ソウマとエルちゃんがそう言う中、あおいは陽香の行動力の高さに驚いていた。

 それを聞いたラキヤと涼介は。

 

「断る。ダルい」

「やる理由がない」

「即答ですね…………」

「そうね…………」

「えっ…………?でも、こっちの世界のお金はあった方がいいよ。そしたら…………ほら!もっと美味しい石が買えるよ!」

「……………美味い石か…………」

「…………それは悪くないな」

 

 即答でそんな風に断るラキヤと涼介だった。

 それを聞いて、ひまりとシエルがそう話す中、ソウマはそう言う。

 美味しい石を買えるかもしれないと聞いて、ラキヤと涼介は乗り気になった。

 

「OK!決まり!じゃあ、外仕事はラキヤンと涼介に頼むから…………はい!ウマソーはこれ!子供会の依頼やっといて!」

「任せて!」

「よし!じゃあ、ラキヤン、涼介!行くよ!ほら、早く!」

「2人だけじゃ心配だ。ボクとクリスも手伝うよ」

「行ってらっしゃい〜」

 

 陽香はそう言うと、子供会からの依頼をソウマに任せて、ラキヤと涼介を連れて出て行く。

 


 

 その頃、とある屋敷では。

 

「カブトダンシのおすすめスイーツさ。オフ会に来てくれた君に…………特別に食べさせてあげる。さ、召し上がれ」

 

 カブトダンシがオフ会を開いていて、フルーツが乗ったミルクレープをオフ会に来ていた女性が食べる。

 

「美味しい…………!やっぱり、カブトダンシさんの紹介するスイーツは、別格ですね!」

「それはよかった。僕も嬉しいよ」

 

 その女性がそんな風に言う。

 カブトダンシがそう言うと、その女性に舌が伸びてきて、巻き付く。

 すると、女性はヒトプレスになる。

 カブトムシのような見た目のグラニュートは、そのヒトプレスを手に取る。

 すると、そのグラニュートが持つ端末に連絡が入る。

 

『アルバイト各位。裏切り者、ラーゲ9とロクマ4の情報を送る』

 

 エージェントからの通知には、ラキヤと涼介のグラニュートとしての姿、人間としての姿、仮面ライダーとしての姿が映し出されていた。

 ラキヤと涼介は、本格的にお尋ね者扱いとなっていた……………。

 


 

 その頃、酸田の研究室には、辛一とあげはの2人が訪れていた。

 

「珍しいねぇ。あげはちゃんだけ来るなんて。ソラちゃん達はどうしたの?」

「ソラちゃん達は用事があるから。シンチーを支えたいなって」

「へぇ〜……………」

 

 酸田がそう聞くと、あげははそう答える。

 それを聞いた酸田は、2人にコーヒーを渡しつつ、辛一に問いかける。

 

「それで、どうだった?俺からのバレンタインプレゼント」

「その言い方、やめろ。でも…………」

「ビィィィタ〜…………」

「凄かった。なんつうか…………今までより強くなった気がする」

「そっか、そっか。力になれて嬉しいよ」

 

 酸田がそう聞くと、辛一はそう突っ込む。

 すると、チョコルドゴチゾウを取り出しながらそんな風に答える。

 それを聞いて、酸田がそんな風に言う中、あげはある物に気づいた。

 

「あれ?ピザパーティーでもしたんですか?」

「うん?あっ………」

「ああ…………うん。ちょっと友達が来てて。若い子。それにしても若い子ってよく食べるねぇ〜。2人もあのくらいペロっていっちゃう?」

「俺はそんな食わねえよ」

「私もそんなに食べる方じゃないから」

 

 あげははそんな風に聞く。

 机の陰に、大量のピザの空き箱が置かれていたのだ。

 辛一も気づく中、酸田はそんな風に言う。

 酸田の問いに対して、辛一とあげはがそう答えると。

 

「ふ〜ん…………確かにあげはちゃんスタイル良いもんね。モデルの仕事とかやってるの?」

「モデルは一回やったことありますよ。お姉ちゃん2人がモデルやってて、一回誘われて。でも今は最強の保育士目指して頑張ってますから!」

 

 酸田はあげはを見ながら、そんな風に問いかける。

 それに対して、あげはがそう答えると。

 

「モデルやったことあんのか?………ってか、姉ちゃんが2人居るってのは聞いたけど。モデルやってんのかよ?」

「うん。早乙女まりあと早乙女かぐやの早乙女姉妹。あの2人が私のお姉ちゃんなんだ」

 

 辛一はあげはの言葉に対して、そんな風に聞く。

 ライターとしての性からか。

 あげはが少しだけ誇らしげに言うと。

 

「まじかよ!いつか取材出来ねえかなって考えてたんだよ!」

「そうなんだ!じゃあ今度お姉ちゃん達に聞いてみてあげようか?『これでシンチーが元気になってくれたら良いな…………』」

「まじかよ!是非頼むぜ。こんなチャンス中々無いからな!」

「へ〜…………お姉さんがモデル。しかも元モデルの保育士か。なかなか面白い経歴だね」

「…………?」

 

 辛一はそんな風に食いつく。

 早乙女姉妹は、かなり有名なモデルであり、辛一も取材出来ないかと考えていたのだ。

 それを聞いたあげはがそう考えながら言うと、辛一はそんな風に言う。

 それに対して、酸田はそんな風に反応する。

 あげはは、その時の酸田の反応と視線に微かな不信感を覚え始めていた。

 そんな中、辛一がSNSをチェックしていると、ある画像が目に入る。

 それは、ビターガヴとダークプリズムが道場を襲撃している画像だった。

 

「えっ⁉︎ビターガヴとダークプリズム⁉︎」

「また出やがった…………!」

 

 あげはがそんな風に言うと、辛一はそう言いつつ、陽香に電話をしようとする。

 すると。

 

「……………いや。今の俺なら…………!」

「ちょっ⁉︎シンチー⁉︎」

 

 辛一はそんな風に呟くと、ビターガヴの元へ走り出す。

 あげはは、辛一を追いかけていった。

 それを見送っていた酸田は。

 

「…………強くなった様で何より。それに良い人材が増えそうだね〜」

 

 酸田はメガネをずらしながら、そんな風に呟いていた。

 果たして、その言葉の意味とは…………。

 


 

 その頃、ラキヤと涼介と陽香は。

 

「今日の依頼は、部屋の模様替え!ラキヤン、涼介!重いもんよろしく!あっ、お願いします!」

「お願いします」

「お願いします!」

「よろしく」

 

 三人は、あるお婆さんの家に来てきた。

 依頼の内容は、部屋の模様替えだった。

 陽香は頭を下げないラキヤと涼介の頭を下げつつそう言う。

 そうして、作業を始める。

 

「はぁ〜…………ふっ!どこ置くんだ?」

「あ〜…………もうちょっとこっち!OK!」

「それで、これはどこに置くんだ?」

「あ〜…………それはこっち!ラキヤン、涼介!頑張れ!」

「「うるさい……………」」

 

 ラキヤと涼介は箪笥などの重い物を持って、陽香にそう聞く。

 陽香がそんな風に応援する中、2人はそう呟く。

 すると。

 

「あ〜あ…………怠い。疲れた。寝る」

「疲れたな」

「あらまあ…………どうしましょう…………」

「え〜…………疲れるの早⁉︎ちょっ…………まだ終わってないんだから、起きなさいよ…………!」

 

 ラキヤと涼介はそう言うと、寝始める。

 それを見て、お婆さんが困る中、陽香は2人を起こそうとしていた。

 


 

 一方、スイクスとクリスは。

 

「そっちはどうだ?」

「こっちは順調です」

 

 スイクスとクリスは、公園の清掃を行っていた。

 その理由は……………。

 

「じゃあさ、2人にも依頼頼もうかな。はいこれ!」

 

 陽香はそう言うと、依頼のプリントを取り出して、スイクスに渡す。

 

「公園の清掃……?」

「雑用ですね」

「そっ。ソラシド市の公園最近清掃員少なくて困ってるらしくて、それで2人にお願いしたいんだけどいい?」

「わかった。引き受けるよ」

「頑張りましょう。スイクス様」

 

 スイクスとクリスが首を傾げながらそう言うと、陽香はそう言う。

 陽香は二人に公園の掃除を頼んだのだ。

 

 


 

 その頃、ブンブンではソウマが作業をしていた。

 ソラ達は、いちか達の案内の方に出かけていた。

 すると。

 

「(ゴチゾウの鳴き声)」

「えっ⁉︎またビターガヴとダークプリズムが⁉︎」

 

 そこに、バブルラムネゴチゾウが現れて、そう報告する。

 それを聞いたソウマは、ガヴフォンを取り出して、ましろに連絡しようとする。

 だが…………。

 

『…………ダメだ。ましろちゃん達の邪魔は出来ない…………!』

 

 ソウマはそう思って、ガヴフォンを仕舞う。

 ましろ達は今、いちか達の案内をしているので、邪魔したくないという気持ちがあったのだ。

 ソウマはバブルラムネゴチゾウを手に取ると、ビターガヴの方へと向かう。

 


 

 その頃、ビターガヴとダークプリズムは。

 

「へへっ!ふふっ!ハァァァァァ!」

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 ビターガヴは柔道家と戦っており、1人を投げ飛ばした。

 ダークプリズムは、そんなビターガヴを微笑ましそうに見ていた。

 その周りには、ビターガヴに倒された柔道の選手がいた。

 

「イェーイ!俺の勝ち〜!」

「そうだね!」

 

 ビターガヴが嬉しそうにそう言うと、ダークプリズムはそう言う。

 そこに。

 

「やめろ!」

「やめなさい!」

「お?お前も…………俺と遊んでくれるの?」

「はぁ…………せっかく良い感じだったのに」

 

 辛一とあげはが入ってきて、そんな風に叫ぶ。

 能天気にそう言うビターガヴに対して、ダークプリズムは不機嫌気味にそう言う。

 それに対して、辛一とあげはは。

 

「こっちは遊びじゃねぇんだよ…………!」

「これ以上、ましろんの顔でそんな悪事はやらせない!」

 

 辛一とあげははそう言うと、辛一はチョコルドゴチゾウを装填し、あげははスカイミラージュを取り出す。

 

チョコ!

SET(セット) チョコ!

 

「スカイミラージュ!トーンコネクト!」

 

 辛一がヴァレンバスターにチョコルドゴチゾウを装填して、クラックジャッキを動かす中、あげははスカイミラージュにスカイトーンを装填する。

 そこから。

 

「変身!」

「ひろがるチェンジ!バタフライ!」

 

 2人はそう叫ぶと、変身を開始する。

 

チョコルド!パキパキ!

 

 辛一がヴァレンバスターの銃口を床に当てながらトリガーを引くと、チョコ風の黒い液体がヴァレンバスターから流れて、辛一の周囲に広がる。

 そこから、赤く光る板チョコが4枚出現して、その板チョコが辛一を取り囲み、黒いチョコの液体が辛一を包む。

 板チョコが付くと同時に、ノイズと稲妻が混じった赤い光に包まれた炎のエフェクトを引き剥がし、チョコルドフォームに変身する。

 一方、あげはは宇宙空間のようなエフェクトに包まれるステージへと降り立っていた。

 その際に、あげはの髪が金髪に変わっていき、ジャンプするとブーツが現れる。

 

「きらめきホップ!」

 

 その言葉と共にステージ部分にHOPの文字が浮かぶ。

 すると、蝶が頭に付くと、帽子の様な物が現れ、耳にイヤリングがつく。

 

「さわやかステップ!」

 

 続けてステージがSTEPに変わると、体にへそが出たセパレートタイプの服やスカートが現れ、足の部分は、右にグラデーションがかかった紫色のタイツ、左にアンクレットが装着される。

 腰から布も出てくる。

 

「はればれジャンプ!」

 

 更にステージがJUMPに切り替わり、腕にストッキンググローブが現れる。

 変身が終わり、あげはがウインクをすると、名乗りをあげる。

 

「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」

 

 あげははそんな名乗り声をあげる。

 

「うぉぉ〜!よ〜し!あははは!」

「おりゃっ!」

「うわっ⁉︎」

「ふっ!」

「はっ!」

 

 ビターガヴが辛一の方へと笑いながら向かうと、辛一はビターガヴにドロップキックを喰らわせる。

 一方、あげはとダークプリズムも戦っていた。

 

「ハァァァァァ!ぬぉぉぉぉ!」

「ぐはっ⁉︎」

「どうした!そんなもんか⁉︎」

「ううっ⁉︎」

 

 辛一はビターガヴを持ち上げると、床に叩き落とす。

 そこから、攻撃のラッシュをしていく。

 一方、あげはとダークプリズムは。

 

「ふっ!ハァァァァァ!」

「はっ!ハァァァァァ!」

 

 あげはとダークプリズムは、ダークプリズムが闇球を放つ中、あげははそれを躱しながら、攻撃をしていく。

 すると。

 

「あげはちゃん、私をいじめるの?ひどいよ〜」

 

 ダークプリズムはそんな風に言いながら、あげはの動揺を誘おうとしていた。

 嘘泣きも交えて。

 それに対して、あげはは。

 

「あなたはましろんじゃない。それに、ましろんはそんなに弱い子じゃない!『それに、ここで自分が弱みを見せれば、相手の思う壺。シンチーにも余計な心配をさせちゃうから………!』」

「きゃっ⁉︎」

 

 あげははそう叫ぶと、ダークプリズムに攻撃する。

 そんな中、あげははそんな風に思っていた。

 それに対して、ダークプリズムは。

 

「ちっ。ましろちゃんの姿なら動揺すると思ったのに」

「ふっ!」

 

 舌打ちをすると、あっさりと本性を見せた。

 すると、辛一と戦っていたビターガヴは、辛一のヴァレンバスターの銃撃を受けると。

 

「お前…………!面白くねぇな!」

 

 ビターガヴはそう叫ぶと、ビターガヴガブレイドを辛一に向かって飛ばす。

 辛一はビターガヴガブレイドを叩き落とすが、その隙にビターガヴは撤退した。

 

「おい!待ちやがれ!」

「待って!私も!」

「ちょっ…………!」

 

 それを見た辛一がそう叫ぶ中、ダークプリズムも撤退する。

 ビターガヴとダークプリズムが撤退するのを見た2人は。

 

「逃げられちゃったね…………」

「ああ…………あと少しだったのに…………!」

 

 2人は変身解除しながら、そんな風に話をする。

 そこに。

 

「あっ………!辛一…………!あげはさん………!」

「あっ、ソウマ君!」

 

 ソウマもやってきた。

 ソウマは、辛一とあげはに気づいたのか、そんな風に言うと、あげははそう答えるが、辛一は気まずいのか、チラリとソウマを見ただけだった。

 辛一が去ろうとすると。

 

「うっ…………⁉︎」

「辛一…………⁉︎」

 

 辛一は突然、胸を抑える。

 それを見て、ソウマはそう聞くが、辛一はそのまま去っていく。

 

「ごめんね…………シンチーの事は、私に任せて」

「うん…………お願い」

「ありがとう。じゃあ、ましろん達にもお願いね!」

 

 あげははソウマに謝りながら、辛一の事を任せて欲しいと頼み込む。

 それを聞いたソウマはそう答えると、あげははそう言って、辛一の後を追う。

 


 

 そんな中、ラキヤは、あるケーキ屋の行列に並んでいた。

 

「並ぶだけの仕事か…………。こりゃ楽だ」

 

 ラキヤはそんな風に呟いた。

 すると、ラキヤのガヴフォンに着信が入る。

 

『あっ、ラキヤン、お疲れ〜!そっちどんな感じ?』

「あと…………十人くらいだ」

『OK!じゃあ、よろしく〜!』

 

 連絡主は陽香であり、陽香がそう聞くと、ラキヤはそんな風に答える。

 陽香がそう言うと。

 

「やっと買えたよ〜!」

「良かった〜…………!」

「楽しみなんだけど!」

「楽しみ〜!」

 

 カップルが店から袋を持って出てきて、そんな風に話していた。

 ラキヤはそれを見ていた。

 


 

 一方、涼介はというと。

 

「…………確かに。この仕事は楽だな。並んで、目的の物を買えば良いんだからな」

 

 涼介はそう呟いていた。

 涼介もまた、別のケーキ屋に並んでいた。

 すると、涼介のガヴフォンに着信が入る。

 

『あっ、涼介、お疲れ〜!そっちどんな感じ?』

「あと…………十人くらいだ」

『OK!じゃあ、よろしく〜!』

 

 連絡主は陽香であり、陽香がそう聞くと、涼介はそんな風に答える。

 


 

 その後、目的の品を買えたラキヤと涼介は、陽香と合流して、その品を依頼主に渡す。

 

「ありがとうございます〜!」

「どうしても仕事を抜けられなくて…………一緒に食べたいと思ってたんですよ〜!」

「良かった〜…………!でも、その二つの店、めっちゃ人気ですね!」

 

 依頼主はカップルであり、そんな風に話をする。

 陽香がそんな風に聞くと。

 

「カブトダンシの配信を見たら、このケーキ食べたくなって〜!」

「あっ!カブトダンシ!聞いた事ある!めっちゃ美味しいスイーツ紹介してんだよね!」

「カブトダンシ…………?」

「何だそれ?」

 

 女性はそんな風に言う。 

 陽香がそう言う中、ラキヤと涼介が首を傾げていると。

 

「あ…………これ、料金とケーキの代金です」

「ありがとうございます!では、こちら領収書です!」

「ありがとうございます!ありがとうございました!一緒に食べよう!」

「ああ!」

 

 男性が料金とケーキの代金を渡すと、陽香は領収書を渡す。

 そして、2人は話しながら会社の中に入っていく。

 それを見ていた陽香達は。

 

「ありがとうございました!…………どう?」

「これで金が貰えるなら、悪くないな」

「じゃなくて!色んな人と接してみて、どう?」

「……………俺には分からん」

「ふ〜ん…………まあ、まだそんなもんか。ま!次の仕事も行ってみよう〜!」

「次…………」

 

 陽香がそう聞くと、ラキヤと涼介はそう答える。

 色んな人と接してきたが、まだピンと来ていなかったのだ。

 そして、三人は移動していく。

 ある場所で依頼人を待っていると。

 

「アンタが何でも屋?」

「源浩二君?ご依頼ありがとうございま〜す!」

 

 そんな風に声をかけられる。

 陽香がそんな風に答えると。

 

「何をすれば良い?」

「そうだな」

「ちょちょちょっと…………!人に会いに行くからついてきてって話だったよね?」

「そう。今から人気のバーチャル配信者、カブトダンシに会いに行くんだ」

 

 ラキヤと涼介は高圧的にそう聞く。

 陽香が制しながらそう聞くと、浩二はそう答える。

 それを聞いた陽香は。

 

「うっそ!またカブトダンシ⁉︎ガチで人気なんだ…………!」

「何だそれは?」

「有名なのか?」

「これこれ!」

 

 陽香がそんな風に言うと、ラキヤと涼介はそう聞く。

 すると、陽香はスマホを見せる。

 

『皆!こんにちは!『カブトダンシのsweets channel』にようこそ!今日紹介するのは…………』

「バーチャル配信者っていうのは…………自分の顔は出さずに、2Dイラストとか3Dの架空キャラクターに声を当てる配信者の事」

「配信者…………?」

「あっ…………おすすめとか、興味のある物、とかの動画を作って流すのが、配信者。カブトダンシは、おすすめスイーツの動画でバズったんだよね」

「ふ〜ん……………」

 

 カブトダンシの動画を見せながら、陽香はそう説明していく。

 ラキヤと涼介がそう反応していると。

 

「まさに、神配信者だよ」

「…………ってか、浩二君、そんな人と会うとか凄くない?」

「直接メールを送ったら、会ってくれるって」

「なぜ1人で行かない?」

「分かる!知らない人とメッセージのやり取りだけで会うわけだもんね…………悪い事に巻き込まれるかもしれないし」

「まあ…………カブトダンシに限って、そんな事はないと思うけど…………」

「なら、一人で大丈夫だろ」

 

 浩二がそう言うと、陽香はそう聞く。

 メッセージを送ったら、OKを貰えたのだ。

 ラキヤがそう聞くと、陽香はそう言う。

 陽香の言葉を聞いて、涼介がそう言うと、浩二は口を開く。

 

「だから…………昔のカブトダンシならそれで良いけど、今は違うんだ!」

 

 浩二はすごい剣幕でそんな風に言う。

 それを聞いて、三人が顔を見合わせる中、陽香のスマホに着信が入る。

 

「あ…………ちょっとごめん。もしもし?うん…………えっ⁉︎マジ⁉︎ドタキャン⁉︎あ〜…………ちょっと待ってね…………分かった。なんとかする。は〜い…………」

 

 陽香はそんな風にスマホを取り出して対応する。

 すると、苦々しい表情を浮かべる。

 電話を切ると、口を開いた。

 

「ごめんね、浩二君!ちょっと急用入っちゃって…………あとは二人にお願いしても良い?」

「…………はぁ。ついてくればいいんだろ?」

「分かった」

「じゃあ、お願いね!」

「じゃあ、行くよ」

 

 陽香はそんな風に謝る。

 急用が入り、ラキヤと涼介に任せる事にしたのだ。

 二人がそう言うと、陽香はその場から離れて、浩二は歩き出す。

 それを見ていた二人は。

 

「…………人間ってのは、よく分からないな」

「確かに」

 

 そんな風に話をしていた。

 すぐに、二人は浩二についていく。

 


 

 その頃、ソラ達は。

 

「これで、ソラシド市の案内は終わりです!」

「皆、どうだったかな?」

「すっごく良い街だね!」

 

 ソラ達はソラシド市の案内を終えて、ソラとましろがそう言うと、いちかはそう答える。

 すると。

 

「それで、この後どうする?」

「まだホテルに戻るには時間があるけど…………」

「なら、ここからは何人かのグループに分かれて行動しましょう。行きたい場所があるかもしれないし」

「セ・ビアン!そうしましょう!」

「なら、三つのグループにに分かれましょう。もし迷ったとしても、最低一人は僕たちがいれば、案内できますし」

 

 あおいはそんな風に言うと、あきらもそう言う。

 ホテルに戻るには、まだ余裕があったのだ。

 すると、ゆかりはそう提案する。

 それを聞いたシエルがそう言うと、ツバサはそう言う。

 そこから、ソラといちかとひまり、ましろとあおいとシエル、ツバサとエルちゃんとあきらとゆかりのグループに分かれて、散策を行なっていく。

 


 

 その頃、ブンブンでは、ソウマが缶バッジの作成が終わり、片付けていると、ある事を思い出していた。

 それは、先ほど会った辛一が、胸を抑えていた事だった。

 

「辛一、大丈夫かな…………」

 

 ソウマはそんな風に呟いた。

 すると。

 

「ただいま〜!ちょいごめん!」

「缶バッジできたよ!」

「ああ、ありがとう!」

 

 ブンブンの中に陽香が入ってきて、そんな風に謝る。

 ソウマがそう言うと、陽香はそう答える。

 すると。

 

「あれ?ラキヤと涼介とスイクス達は?」

「ああ〜…………急な依頼入っちゃってさ…………二人で別件行ってもらってる!スイくん達は、ソラシド市の公園の清掃を頼んでるんだ!」

「えっ?二人だけで?」

「そっ!……………これ!この配信者に会いに行く付き添いの仕事」

 

 ソウマは、ラキヤ達の姿が見えない事を気にしたのか、そんな風に聞くと、陽香はそう答える。

 ソウマが首を傾げると、陽香はスマホを見せる。

 

『今日のスイーツは、これだ!極上アイスクリーム!』

「アイス紹介してる…………!美味しそう〜!」

 

 カブトダンシはアイスクリームを紹介しており、ソウマはそんな風に言う。

 すると、陽香はある物に気づく。

 

「ん?何これ?『あなたに会いに行った友達が帰ってこないんですけど、何か知らないですか?』だって…………ちょっとやばくない?」

「帰ってこないって……………」

 

 陽香はそのコメントに気づいた。

 それは、有栖川ひまり達も気づいたコメントだった。

 それを見て、ソウマ達は顔を見合わせる。

 


 

 その頃、ソラ達は。

 

「もうすぐ…………!もうすぐあれが………!」

「凄い気迫ですね…………」

「確か、濃厚純プリンというのを食べたいんだよね?」

「はい!スイーツの研究を兼ねた食べ歩きはみんなで明日行う予定なんですが、どうしてもこのプリンだけはすぐに食べたくて!」

 

 ひまりはそんな風に呟いていた。

 ソラがそう言うと、いちかはそう聞く。

 ひまりは、スイーツ雑誌やネットで紹介されていた濃厚純プリンが気になっていたのだ。

 ひまりは予め、そのプリンを売っている店の住所を調べて、ソラに案内してもらっていたのだ。

 しばらく歩く中、お店が見えてくると。

 

「見えてきましたね!」

「あれが…………!おお〜!」

 

 ソラがそう言うと、ひまりは店の方に駆け出していき、店の窓に張り付き、目を輝かせていた。

 すると。

 

「あっ!濃厚純プリン、ここにあったんだ!うわ〜…………!食べたいな〜!」

「うん?」

「あっ!ラキヤ!涼介さん!」

「お前ら…………」

「何でここに居るんだ?」

 

 そんな声と共に、一人の男の子がひまりと同じく、濃厚純プリンの旗に反応して、店の前に来た。

 その男の子は浩二で、その後ろにはラキヤと涼介の二人がいた。

 いちかとソラがそう言うと、ラキヤと涼介はそう聞く。

 

「私たち、ソラシド市の案内を終えて、別行動を取ってるんです!」

「そうか」

「あっ…………でも…………今の小遣いじゃな…………」

 

 ソラがそう言う中、ラキヤがそう呟くと、浩二はそう言う。

 それを聞いたラキヤと涼介は、ある光景を思い出していた。

 

『おお〜…………!』

『おっ。おお…………』

『良い匂い〜!』

『いっぱいあるな』

『美味しそう〜!兄ちゃん!見てみて!』

『うん?』

 

 ラキヤはかつて、コメルと共に、売られていた石を買った光景。

 

『おお〜!』

『食べたい?』

『うん!』

『それじゃあ、買うか!』

『本当⁉︎やった!』

 

 涼介はかつて、両親から美味しそうな石を買ってもらった記憶。

 それを思い出していると。

 

「そういえば、お二人はあの子とどこに行くんですか?」

「確かに!」

「はぁ…………カブトダンシって奴に会いに行く付き添いの依頼を受けたんだ」

「俺もな」

 

 ソラといちかが、ラキヤと涼介の二人にそう聞く。

 どこへ行くのかと。

 ラキヤと涼介がそう答えると。

 

「あっ、ごめん。行くぞ」

「いえ…………?」

 

 浩二はひまりにそう謝りつつ、先を急ぐ。

 すると、ラキヤのガヴフォンに着信が入る。

 ラキヤがガヴフォンを取り出すと、連絡者はソウマだった。

 

「何だ?」

 

 ラキヤはソウマからの連絡を受ける。

 その頃、ソウマは手すりに寄りかかりながら歩いていた。

 

「カブトダンシがグラニュートかもしれないんだ!浩二君が会いに行くのを止められるかな?俺もそっちに向かってるし、スイクスの方にも連絡するから!」

「分かった。情報を送ってくれ」

 

 ソウマは、カブトダンシがグラニュートかもしれないと伝えて、浩二が会いに行くのを止めて欲しいと頼んだ。

 それを聞いたラキヤはそう答える。

 すると。

 

「何があった?」

「浩二を止めるぞ。カブトダンシがグラニュートかもしれない」

「分かった」

 

 涼介はラキヤがソウマからの連絡を受けたのを見て、何かあったと判断した。

 そう聞くと、ラキヤはそう答える。

 すると。

 

「何してんだよ!時間に遅れちゃうだろ!」

「会いに行くのは中止だ」

「は?何で?」

「危険な可能性がある」

「何だよそれ…………⁉︎」

「良いから言う事を聞け」

 

 浩二は、ラキヤと涼介がついてこないのに気づいたのか、そんな風に話しかける。

 ラキヤと涼介が簡潔にそう言うと、浩二は困惑していた。

 ラキヤがそう言うと。

 

「だったらいい!一人で行くから!」

 

 浩二はそう言うと、一人で行ってしまう。

 それを見たラキヤと涼介は。

 

「……………だる」

「はぁ…………」

 

 ラキヤはそう呟き、涼介はため息を吐く。

 すると。

 

「何かあったんですか?」

「ソウマからだ。カブトダンシがグラニュートかもしれないんだと」

「えっ⁉︎」

「カブトダンシって…………あの?」

「グラニュート…………⁉︎」

 

 ソラは、ラキヤと涼介の反応を見て、何かあったと察したのか、そう聞く。

 ラキヤがそう答えると、ソラ達はそんな風に反応する。

 すると。

 

「なら、私も行きます!あ…………でも…………」

 

 ソラはそんな風に言う。

 だが、すぐにそんな風に反応する。

 今は、いちかとひまりの2人がいる為、2人から離れるわけにはいかないと思っていた。

 すると。

 

「私たちも手伝うよ!」

「もし、本当に怪物だったら、許せないですから」

「はぁ…………多分、着いてくるなって言っても、着いてくるんだろうな」

「だる。行くぞ」

 

 いちかとひまりは、そんな風に言う。

 本当にグラニュートだったら、浩二が危ないと思ったのだ。

 スイーツで人を釣るのも許せないと感じていた。

 それを聞いて、涼介がそう言うと、ラキヤはそう言う。

 五人は、浩二の後をついていく事に。

 


 

 その頃、スイクスとクリスはソラシド市の公園付近の休憩所のベンチで、ガヴフォンから、バイトのグラニュートの詳細を見ていた。

 

「ミミックキーは見つからないままか……」

「エージェントに捜索をお願いしましたが、結局見つからないままでした」

「そうか。ありがとう」

 

 スイクスがそう呟くと、クリスはそう言う。

 スイクスのガヴフォンで、バイトのグラニュートの情報はある程度分かるのだ。

 すると、ガヴフォンから着信が入る。

 相手はソウマだった。

 

「もしもし?」

『あ、スイクス?ラキヤと涼介がカブトダンシの配信場所に向かったんだけど…………カブトダンシがグラニュートかもしれないんだ。一緒に来て欲しいんだ』

「分かった。直ぐに向かう」

 

 スイクスが対応すると、ソウマはそんな風に言う。

 それを聞いて、スイクスはそう答えた。

 すると。

 

「このグラニュートを大至急、見つけて欲しい」

「(ゴチゾウ達の鳴き声)」

 

 スイクスはそう言うと、あるグラニュートの画像をゴチゾウに見せる。

 それを見たゴチゾウはすぐに動き出していく。

 


 

 その頃、ましろ達は。

 

「色々あったわね!」

「ありがとうな!手伝ってくれて!」

「ううん!楽しんでくれたなら、良かったから」

 

 ましろ、あおい、シエルはそんな風に話をする。

 ましろ達は、各々の好きな場所を順番に回っていたのだ。

 すると。

 

「急がないと…………!」

「(ゴチゾウの鳴き声)」

「えっ⁉︎またビターガヴとダークプリズムが⁉︎」

 

 ソウマはラキヤの加勢に向かおうとしていた。

 すると、ビュンベイゴチゾウが現れて、そんな風に伝える。

 ソウマがそう言うと。

 

「うん?…………ソウマ君⁉︎」

「ましろちゃん…………」

「おい!どうしたんだよ⁉︎」

「フラフラじゃない⁉︎」

 

 そこに、ましろ達が現れる。

 ましろ達は、フラフラなソウマを見て、すぐに駆け寄った。

 

「一体、どうしたの⁉︎」

「また…………ビターガヴとダークプリズムが暴れてるみたいで…………!」

「えっ⁉︎」

「ビターガヴにダークプリズム?」

「一体、何の話?」

「あ…………実は…………」

 

 ましろがそう聞くと、ソウマはそう答える。

 それを聞いて、ましろがそんな風に反応すると、あおいとシエルは首を傾げる。

 それを見て、ましろは簡単に説明をする。

 ビターガヴとダークプリキュアについてを。

 何者かが作り出した存在である事を。

 

「ええっ⁉︎ソウマにましろ達の偽物がいるのか⁉︎」

「なるほど…………私たちも手伝うわ」

「そうだな!ほっとけないし!」

「ダメだ…………!2人まで巻き込むわけには…………!」

 

 あおいはそれを聞いて、そんな風に反応した。

 シエルがそう言うと、あおいも同意するようにそう言う。

 それを聞いて、ソウマは断ろうとすると。

 

「いや、そんな状態でビターガヴとダークプリズムってのに勝てるのかよ?」

「それは……………」

「ソウマ君。私たちも手伝うよ。だから…………1人で無理をしないで」

「ましろちゃん…………うん。行こう」

 

 あおいは、今のソウマの状態を見て、そんな風に言う。

 とてもじゃないが、勝てるとは思えないと。

 ソウマがそう言葉に詰まる中、ましろはそんな風に諭す。

 それを聞いて、ソウマはあおいとシエルにも手伝ってもらう事にした。

 それを見ていたあおいとシエルは。

 

「なんか…………あの2人、良い雰囲気だな」

「そうね…………」

 

 2人はそんな風に話をしていた。

 ソウマとましろの雰囲気がいい感じだと。

 ましろは、ソウマを支えつつ、あおいとシエルと共に、ビターガヴとダークプリズムのいる場所へと向かう。

 一方、ビターガヴとダークプリズムは。

 

「イェーイ!俺の勝ち〜!あははは!」

「ふふふ…………」

「やめろ!」

 

 ビターガヴは警備員を倒しており、そんな風に言う中、ダークプリズムは微笑んでいた。

 すると、そんな声が聞こえてくると、そこにはソウマ達の姿があった。

 

「ヒュ〜!今度は、お前が遊んでくれんのか?しかもお友達もふえてるし!」

「あれ〜?あおいちゃんとシエルちゃん!なんでここにいるの?」

「マジかよ…………⁉︎」

「本当にそっくり…………⁉︎」

 

 ビターガヴが挑発気味にそう言うと、ダークプリズムはあおいとシエルを見て、そんな風に言う。

 それを見て、2人が驚く中、ソウマが服のチャックを開けて、ガヴを出すと。

 

「(ゴチゾウの鳴き声)」

「ありがとう」

「行くべぇ」

 

 ビュンベイゴチゾウがガヴを展開させる。

 それを見て、ソウマがお礼を言う中、ブリザードソルベエゴチゾウを取り出して、ガヴに装填する。

 

アイス!

EAT(イート)アイス!

チュポン………!チュポン………!

 

 ブリザードソルベエゴチゾウをガヴに装填すると、ビュンベイゴチゾウが上顎の部分を閉じる。

 そして、ガヴドルを回転させる中。

 

「スカイミラージュ!トーンコネクト!」

 

 ましろは、スカイミラージュにスカイトーンを装填する。

 あおいとシエルは。

 

「「キュアラモード・デコレーション!」」

「アイス!」

「パフェ!」

 

 2人はそう叫ぶと、スイーツパクトと呼ばれるアイテムを取り出して、それぞれのアニマルスイーツを装填する。

 そして、4人は叫んだ。

 

「変身!」

「ひろがるチェンジ!プリズム!」

「自由と情熱を!」

「夢と希望を!」

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

 そう叫ぶと、変身を開始する。

 あおいとシエルは、スティックでボタンを押すと、ボウルを混ぜる。

 

いやぁ〜あ〜!

ブリザードソルベ!ヒエヒエ!

 

 そんな音声が鳴ると、ソウマの方は特徴的な装飾が施された巨大なガラスのカップが氷塊を囲うように形成され、さらに複数の巨大なアイスクリームが出現する。

 氷塊の中でソウマが素体を纏い、氷塊とガラスカップが勢いよく砕け散ると、アイスクリームが分解され、素体に装甲として装着されていき、ブリザードソルベフォームに変身した。

 一方、ましろは宇宙空間のようなエフェクトに包まれるステージへと降り立つ。

 その際に髪がピンクの長髪に変化して、それから両足にピンクのフリルが付いたシューズが履かれる。

 

「きらめきホップ!」

 

 その言葉と共にステージ部分にHOPの文字が浮かぶ。

 ましろが両手をウサ耳のように動かすと頭に白の髪飾りが装着され、それから耳にイヤリングが付けられる。

 

「さわやかステップ!」

 

 続けてステージがSTEPに変わると体に白を基調としつつ、水色やピンク等と言った様々な色をしたドレスを着た。

 ドレスのスカート部分には大小様々な大きさの星の煌めきが彩られたインナーがある。

 

「はればれジャンプ!」

 

 更にステージがJUMPに切り替わり、両腕に白のロンググローブが装着された。

 そして最後には腰からハートマークが入った二枚の布が出てくる。

 ウインクをすると、ましろは名乗る。

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」

 

 ましろはキュアプリズムに変身する。  

 あおいとシエルは、キラキラルと呼ばれるエネルギーを纏っていくと、姿や服装が変わっていく。

 変身して、スイーツパクトがケースの中に入ると。

 

「キュアジェラート!できあがり!」

「キュアパルフェ!できあがり!」

 

 2人は変身すると、そんな風に名乗りを上げる。

 

「おお〜!初めて見るプリキュアだ〜!」

 

 それを見て、ビターガヴはそんな風に叫んだ。

 だが、ソウマは変身した直後から膝をついていた。

 

「大丈夫⁉︎」

「大丈夫…………!」

「私と同じアイスの姿か!」

 

 ましろが心配して駆け寄る中、ソウマはそう答える。

 ブリザードソルベフォームを見たあおいはそんな風に言う。

 キュアジェラートも、ブリザードソルベフォームも、アイスがモチーフだからだ。

 ソウマは、ブリザードソルベエゴチゾウを回転させる。

 

パッキーン!

 

 その音声が鳴る中、ソウマが左手を舐めると。

 

「はっ!」

 

 ソウマから冷気が出てきて、台を形成すると、一部が崩れて坂のような形になる。

 

「ふっ!ハァァァァァ!はっ!」

 

 ソウマはそこを滑って、ビターガヴに向かっていき、攻撃する。

 一方、ましろ達は。

 

「あなたの相手は、私たちだよ!」

「よく分からないけど、覚悟しろよ!」

「プリキュアの力で、皆を襲わせないわ!」

「相手してあげる」

 

 ダークプリズムの方へと向かう。

 ビターガヴがソウマにパンチをしようとすると。

 

シャリーン!

 

 ソウマはブリザードソルベエゴチゾウを回転させつつ、ビターガヴの攻撃を受け止める。

 そして。

 

「やべっ⁉︎」

「ふっ!」

 

 ビターガヴが本能的に避けると、ソウマは冷気を出して、氷のフィールドを形成する。

 ソウマとビターガヴは氷のフィールドの上で戦っていく。

 

「ふっ!はっ!」

「うわっ⁉︎」

 

 氷の上での戦闘に慣れていないのか、ビターガヴはソウマに押されていた。

 だが。

 

「はっ!うっ…………⁉︎」

「おっと…………ハァァァァァ!」

 

 ソウマはまだ本調子でない為、ふらついて隙を晒してしまった。

 ビターガヴが足で攻撃すると、ソウマは何とか受け止める。

 そして。

 

「ハァァァァァ!」

「うわっ⁉︎」

 

パッキーン!

 

 ソウマはそう叫んで、ビターガヴを投げ飛ばす。

 その際、ビターガヴの足でブリザードソルベエゴチゾウが回転する。

 

「ハァァァァァ!ハァァァァァ!」

「ううっ⁉︎ぐはっ⁉︎」

 

 ソウマは上空に冷気を放つと、そこから氷柱を落としていく。

 それを受けて、ビターガヴはダメージを受ける。

 一方、ましろ達は。

 

「ハァァァァァ!」

「ふっ!はっ!」

 

 ましろはプリズムショットを放って、ダークプリズムは闇球を放っていた。

 すると。

 

「ジェラート・シェイク!」

「うっ⁉︎」

 

 あおいはキャンディロッドを持って、そんな風に叫ぶ。

 すると、あおいは目の前に巨大な氷塊を作り出し、パンチの連打で粉々に砕いた氷の弾丸をダークプリズムめがけて飛ばす。

 ダークプリズムが怯むと。

 

「ふっ!はっ!」

「くっ⁉︎」

 

 シエルはレインボーリボンを用いた攻撃を行う。

 ダークプリズムは、三対一というのもあって、押されていた。

 だが、この時のソウマ達は気づいていなかった。

 

「ソルベエ…………」

 

 ブリザードソルベエゴチゾウが若干、溶けていた事を。

 


 

 その頃、浩二はカブトダンシが待っている屋敷に到着しており、部屋の中に入る。

 

「ようこそ!君が浩二君かい?」

「カブトダンシ……………」

「君も僕のファンなんだね?ありがとう。来てくれて嬉しいよ。一緒に僕のお気に入りスイーツで楽しい時間を過ごそうじゃないか」

 

 カブトダンシがそう話しかけると、浩二はそんな風に反応する。

 あまり嬉しそうに見えないのだ。

 カブトダンシがそう言う中、浩二があまり嬉しそうに見えないと気づいたカブトダンシは。

 

「どうしたの?せっかく憧れの僕に会えたのに、あまり嬉しそうじゃないね」

「よくそんな事が言えるな!偽者のくせに!」

「偽者…………?」

「そうだ…………!お前は僕が作ったカブトダンシを乗っ取った!本当のカブトダンシは僕だ!」

 

 カブトダンシがそう聞くと、浩二はそう叫ぶ。

 それを聞いてカブトダンシが首を傾げる中、浩二はそう言う。

 浩二こそが、本物のカブトダンシなのだ。

 浩二は、乗っ取られてしまったカブトダンシを取り戻すべく、メッセージを送ったのだ。

 すると、それを聞いた偽者のカブトダンシは。

 

「なるほど……………君がカブトダンシを作った本物ってわけか」

「メッセージを送ってきてくれたファンに、何かしてるだろ?そんな事、僕のチャンネルで許さない!

「……………そうか。バレたら仕方ないね」

 

 カブトダンシがそう言うと、浩二はそんな風に問い詰める。

 すると、モニターの背後から、何かが出てくる。

 出てきたのは、カブトムシのような見た目のグラニュートだった。

 

「うわっ⁉︎うわぁぁぁ⁉︎」

「君のおかげで、助かったよ。こっちに来てすぐに化け人形(ミミックキー)を無くしてしまって、困り果てていたんだ。カブトダンシ。いい隠れ蓑だったよ」

「くくく…………来るな!」

「皆、人気者の俺に会いに来て、スイーツで幸せになって、とてもいい闇菓子のスパイスになる。君も美味しいお菓子にしてあげるよ。ヘヘヘへへ…………!本望だろう!ふっ!」

 

 浩二は、そのグラニュート…………ル・ビートを見て、腰を抜かすと、ル・ビートはそんな風に言う。

 ル・ビートは、ミミックキーを無くしてしまったのだが、カブトダンシを隠れ蓑にして、スイーツを食べに来た人を幸せにしてヒトプレスにしていたのだ。

 ル・ビートはそう言って、浩二をヒトプレスにしようとすると。

 

「ふっ!」

「はっ!」

「のわっ⁉︎」

 

 浩二とル・ビートの間に誰かが入って、受け止めると、もう1人がル・ビートを蹴り、蹴られたル・ビートは何かによって更に吹き飛ばされる。

 浩二が何かが飛んできた方を向くと、そこにはアイスボックスバスターを構えたスイクスの姿があった。

 

「念の為、ゴチゾウを連れてよかった」

「「逃げろ!」」

「う、うん!」

「こっちです!」

「急いで!」

 

 攻撃を受け止めたのはラキヤで、蹴ったのは涼介だった。

 ラキヤとフレッドがそう言うと、ソラ達が浩二を避難させる。

 

「来い。相手してやる」

「お前の相手は俺たちだ」

 

 ラキヤと涼介は、ル・ビートに対して、そんな風に言う。

 


 

 一方、ソウマ達は。

 

「ふっ!はっ!」

「ハァァァァァ!はっ!」

 

 ソウマとビターガヴは、互角に戦っていた。

 

「ハァァァァァ!」

「おりゃっ!」

「はっ!」

「きゃっ⁉︎」

 

 ましろ達は、ダークプリズムを圧倒していた。

 そして。

 

「これでトドメだ!ハァァァァァ!」

 

 ソウマはそう言うと、右手に冷気を纏わせたパンチを放とうとする。

 すると。

 

「(ゴチゾウの鳴き声)」

 

 なんと、ブリザードソルベエゴチゾウが溶けてしまい、強制変身解除してしまう。

 

「でやぁぁぁぁ!」

「うわっ⁉︎」

「ソウマ君!」

「溶けた…………⁉︎」

「何で変身が解けてるんだ⁉︎」

「もしかして…………本物のアイスと同じで解けちゃうから、時間制限があるんじゃ…………⁉︎」

 

 強制変身解除してしまったソウマは、ビターガヴから反撃のパンチを受けてしまい、吹き飛ばされる。

 それに気づいたましろは、ダークプリズムとの戦闘をやめて、ソウマに駆け寄る。

 あおいが困惑する中、シエルはそう言う。

 ブリザードソルベエは、ケーキングよりも高出力で、多彩で強力な能力を持つ一方、使い始めると一定時間で溶けてしまうというデメリットを抱えていたのだ。

 総じて、持続力を捨てて瞬発力に極振りした結果、短時間で決着をつけるための戦術が要求されるという、使い方を見極めなければいけないフォームと言えるのだ。

 それを見ていたビターガヴとダークプリズムは。

 

「よく分かんないけど…………俺の勝ち〜!じゃあね〜!」

「バイバ〜イ!」

「待て!」

「今は、ソウマの方に向かいましょう」

「そうだな…………」

 

 ビターガヴとダークプリズムはそう言うと、撤退していく。

 あおいが追いかけようとするが、シエルはそう言う。

 ソウマが不安だと。

 それを聞いたあおいは、ビターガヴとダークプリズムの追撃をやめた。

 

「大丈夫⁉︎」

「うん、大丈夫。そっか…………アイスだから、使い始めたら急がないと溶けちゃうんだ…………」

 

 ましろがそう心配する中、ソウマはそう呟く。

 ブリザードソルベフォームが、短期決戦を強いられるフォームであると。

 


 

 一方、ビターガヴとダークプリズムは。

 

「ふふ〜ん♪ふふ〜ん♪」

「嬉しそうで良かったよ〜♪」

 

 ビターガヴは鼻歌を歌いながら歩いており、ダークプリズムはそんな風に言う。

 すると。

 

チョコ!

SET(セット) チョコ!

 

「スカイミラージュ!トーンコネクト!」

 

 そんな音声と声が聞こえてくると、壁に黒いチョコレートのような物が出てきて、ビターガヴとダークプリズムは避ける。

 すると、2人の前に辛一とあげはが現れる。

 

「うっ!またお前か!」

「しつこいんだけど…………!」

「言ったでしょ。これ以上、ましろんの顔でそんな悪事はやらせないって!」

「今度こそ、とどめ刺してやるよ」

「ビィィィタ〜…………!」

「変身」

「ひろがるチェンジ!バタフライ!」

 

 2人の姿を見たビターガヴとダークプリズムは鬱陶しそうにそう言う。

 あげはと辛一がそう言うと、辛一は壁に手を当てる。

 そう言うと。

 

チョコルド!パキパキ!

 

「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」

 

 辛一はチョコルドフォームに変身して、あげははキュアバタフライに変身する。

 

「ふっ!」

「うわっ⁉︎」

「ダークプリズムは私に任せて!」

「おう!頼んだぞ!」

「それはちょっと無いんじゃないの?」

 

 辛一は変身すると同時に、ビターガヴに銃撃をする。

 あげはがそう言うのに対して、辛一がそう答えると、そんな声が聞こえてくる。

 

「ダークバタフライ!」

「あげはの偽物か!」

「それは無いでしょ〜!あなたの相手は私もするからさ!」

 

 現れたのは、ダークバタフライだった。

 あげはと辛一がそんな風に言うと、ダークバタフライは少しだけ不貞腐れるようにそう言うと、あげはに襲いかかる。

 

「シンチーはビターガヴをお願い!」

「おうよ!」

 

 あげははそう言うと、ダークプリズムとダークバタフライと応戦しながら移動して、辛一はビターガヴと応戦する。

 

「ここなら広いね」

「さあ、やりましょうか?」

「やるしかないよね…………!」

 

 ダークプリズムとダークバタフライがそんな風に言うと、あげははそう呟く。

 二対一の状況に追い込まれたからだ。

 一方、辛一は。

 

「うっ!おらっ!」

「うっ!」

 

 辛一はビターガヴにパンチやキックをしていく。

 それに対して、ビターガヴは一斗缶で辛一を叩いたりするなどで応戦する。

 辛一がビターガヴの持っていた一斗缶をヴァレンバスターで叩き落としつつ、ビターガヴを銃撃する。

 ビターガヴはジャンプして階段のほうに向かう。

 辛一が追うと、ビターガヴはドラム缶を落としてくる。

 

「っ!おらっ!」

 

 すると、辛一は頭突きでドラム缶を吹き飛ばし、ビターガヴはドラム缶を受け止める。

 階段の踊り場で交戦すると。

 

「うっ!」

「っ⁉︎」

 

 ビターガヴはビターガヴガブレイドを出して、辛一を階段の向こうの壁に押し付ける。

 

「落ちろ!」

「うっ!うっ!」

 

 辛一は手すりと柱に足を置き、落ちずにいた。

 ビターガヴが辛一を落とそうとすると、辛一はヴァレンバスターで銃撃していく。

 ビターガヴは建材が置かれていた方に向かうと、辛一のヴァレンバスターを落とす。

 

「ふっ!」

 

 それに対して、辛一はヴァレンバスターをキャッチして、手すりの間から銃撃する。

 ビターガヴは回避して、地面に降りる。

 辛一も地面に降りると、ドロップキックなどでビターガヴに攻撃する。

 そして、辛一はヴァレンバスターを銃撃すると、鉄パイプをビターガヴの進路の妨害をするように倒す。

 

「ううっ⁉︎くっ…………⁉︎」

じゃあな!

 

 ビターガヴがそれを見て狼狽えていると、辛一はヴァレンバスターのクラックジャッキを操作する。

 

「ハァァァァ…………!ハァァァァァ‼︎

 

チョコ!

 

「うわぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

 辛一は、弾丸を発射する。

 発射された弾丸が一定距離を固形状で直進したのち、真っ黒な液体チョコレートの奔流となって、ビターガヴを飲み込む。

 それを受けたビターガヴは、爆発する。

 それを見た辛一は。

 

「ふぅ〜…………。あっ!あげはの元に…………っ⁉︎」

 

 辛一は一息吐くと、あげはの元に加勢に向かおうとする。

 すると、強烈な痛みが出てきて、強制変身解除しつつ、地面に座り込んでしまう。

 

「また…………⁉︎痛みが増してやがる…………!どうなってんだ…………⁉︎」

 

 辛一は、痛みが増している事に困惑しつつ、何とかあげはの元に向かおうとする。

 


 

 その頃、ラキヤ達と対峙していたル・ビートは。

 

「お前か。クソ苦い菓子を売っていたストマック社の親戚であるスイクス・ストマックとクリス・ストマック」

「「っ⁉︎」」

「僕たちの事を知っているのか?」

「ああ。本流のストマック社に潰された惨めな存在だってな!素直にUSBメモリを渡しときゃ会社が潰れることはなかったんだよ」

「……………」

 

 ル・ビートはそんな風に言う。

 それを聞いたスイクスとクリスがそう反応する中、ル・ビートはスイクス達を嘲笑うようにそう言う。

 スイクスが黙り込んでいると。

 

「そして……………お前達が裏切り者か」

「何?」

「ランゴ様がバイトに手配書を送ってるんだよ」

 

 ル・ビートはラキヤと涼介を見ながらそう言う。

 ラキヤがそう反応する中、ル・ビートは端末を見せる。

 そこには、ラキヤと涼介の手配書が写っていた。

 浩二の避難を終えたソラ達が戻ってくると。

 

「あれが…………グラニュートなの?」

「はい。異世界の存在です」

「何だか…………怖いです…………!」

「そうか。俺らもかなり有名になったもんだな」

 

 いちかがそう聞くと、ソラはそう答えて、ひまりは怯える。

 いちか達が戦っていた怪物と、毛色が全く違うグラニュートを見て。

 涼介がそんな風に呟くと。

 

「全く。バカな奴らだよ。ストマック社を敵に回すなんて」

「バカなのはお前だ。闇菓子を貰って調子づいて…………」

「奴らに利用されて、使い捨てられるだけなのにな」

 

 ル・ビートは呆れるようにそう言うと、ラキヤと涼介も呆れるようにそう言う。

 すると。

 

「そんな愚かな真似はしないさ。…………お前の弟じゃあるまいし

「……………お前、コメルを知ってるのか?」

「知り合いから噂で聞いただけだけどね。バイトの癖に、途中で怖気付いて、逃げ回ってたバカが居たってな

「貴様……………!」

「何ですって…………?」

 

 ル・ビートはそんな風に言う。

 ラキヤがそう聞くと、ル・ビートはコメルを嘲笑い、侮辱する様にそう言う。

 それを聞いたラキヤとソラは、そんな風に反応する。

 2人の顔つきが変わり、怒りの表情が浮かんでいた。

 すると。

 

「お前の方も聞いてるぞ、ロクマ4。お前の父親が愚痴ってたのをな」

「何?」

「お前の父親が、母親が使えないって言ってたと耳にしてな。夫に見捨てられ、子供一人養えずにくたばった女だってな!

「……………お前……………」

 

 ル・ビートは涼介を見ながらそう言う。

 遠回しに、涼介…………フレッドのお母さんを侮辱したのだ。

 それを聞いて、涼介の顔つきも変わった。

 そして。

 

その汚い口を閉じろ…………!

あなたは絶対に許しません…………!

ぶっ潰す…………!

黙れ…………!

「そ、ソラちゃん…………⁉︎」

「な、なんか怖いです…………」

 

 ラキヤ、ソラ、涼介、スイクスはそんな風に言う。

 ル・ビートは、その4人の逆鱗に触れてしまったのだ。

 いちかとひまりがそう言う中、4人は変身しようとする。

 

カップオン!

ジュース!

DRINK(ドリンク) ジュース!DRINK(ドリンク) ジュース!

エンシェント!

EAT(イート)エンシェント!

グラグラ………!グラグラ………!

 

「スカイミラージュ………!トーンコネクト…………!」

 

 ラキヤ達がゴチゾウをベルトやガヴに装填する中、ソラはスカイミラージュにスカイトーンを装填する。

 そして。

 

「「「変身…………!」」」

「ひろがるチェンジ…………!スカイ!」

 

 三人はそう言うと、変身を開始する。

 

プディングヴラムシステム!

うるおいジュース!フルーティー!

ゴォーーン!

エンシェントソルベ!バクバク!

 

 その音声が鳴ると、ラキヤの方はバリアの内部に巨大なプリンの様なエネルギーに包まれて、それがスプーンでバラバラになると、ラキヤに装着されていき、耳の部分にスプーンが突き刺さる。

 涼介は、コップの内部にリンゴジュースが注がれていき、一定量に達すると、エネルギーが解放されてバリアが吹き飛ぶと同時に飲み物が溢れ出て、涼介の身体に纏わりつき、水滴を飛ばしながら姿を現して変身完了する。

 スイクスは、背後にティラノサウルスの幻影が現れ、スイクスを包み込む。

 同時に特徴的な装飾が施された巨大な恐竜の尻尾が氷山を囲うように形成され、さらに複数の巨大な牙が出現する。

 氷山の中でスイクスが素体を纏い、氷山と恐竜の尻尾が勢いよく砕け散ると牙が分解、素体に装甲として装着されていき、変身する。

 ソラは光が包むと、一瞬でキュアスカイに変身する。

 

「「うぅぅぅぅっ!」」

「ハァァァァァ!」

「ふっ!」

 

 4人はそう叫ぶと、ル・ビートの方へと向かっていく。




今回はここまでです。
今回は、ル・ビート関連の話です。
今回はなんと、仮面ライダーガヴと同じお菓子モチーフのプリキュアであるキラキラ☆プリキュアアラモードが登場しました。
カブトダンシの配信を見て、スイーツを食べに。
グラニュートの騒動に巻き込まれる事になりました。
そして、ギルティ・パルフェでも描かれた、グラニュート器官による負担が増していました。
ル・ビートは、4人の地雷に触れました。
果たして、どうなるのか。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ギルティ・パルフェが公開されましたが、本当に神映画でした。
仮面ライダーガヴの集大成という感じで。
そして、ルートストマックの最新情報が来て、ゼリーカスタムノワールという新たなヴラムのフォームが判明する。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。
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