仮面ライダーガヴ&ひろがるスカイ!プリキュア   作:仮面大佐

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第51話 スカイランドへの訪問

 虹ヶ丘邸に集まったソウマ達。

 辛一はお礼を言うのだった。

 そして、泊まった翌日、ツバサはグラニュートの事を説明する為に、スカイランドとアンダーグ帝国に赴く事を提案するのだった。

 

「スカイランドって確か…………ソラ達の故郷だったよな?」

「ああ、確かエルの両親が国王と王妃をやってると言っていたな…………」

「そうです。ソラさん、僕、プリンセスはスカイランドから来ました。そのことは以前、ラキヤと涼介にも話したと思います。お2人はあの時、プリンセスが話していたことを覚えていますか?」

「ああ。確か…………」

 

 それを聞いて、ラキヤと涼介はそんな風に言う。

 ラキヤと涼介の言葉を聞いたツバサがそう聞くと、ラキヤと涼介はスカイランドとアンダーグ帝国に関する歴史を語っていく。

 それを聞いた陽香、スイクス、クリス、辛一は。

 

「え!マジで⁉︎エルちゃん、マジモンのお姫様だったの⁉︎」

「なるほど、そんなことが起こっていたのか」

「ここまでの情報は、私たちでも手に入れられませんでしたからね」

「マジかよ…………そんな大昔から戦ってたのかよ。それにランボーグやキョーボーグが現れたのも、そのダークヘッドってヤツの仕業だったのか。胸糞悪い奴だな!」

 

 そんな風に反応する。

 陽香はエルちゃんが本物のお姫様である事に驚き、スイクスとクリスがそう言う中、辛一はそんな風に言う。

 己の野望の為に、カリぜリンのカイザー・アンダーグを殺害したスキアヘッドことダークヘッドに。

 そんな中。

 

「そんなアンダーグ帝国とも今は和平が結ばれ、両国共に歩み出しています。でも、実は少し前からスカイランドとアンダーグ帝国で行方不明になる人が出始めたんです。最初は原因が全く分かりませんでしたが……………。ソウマさんからグラニュートの存在を聞いてから、もしかしたらこの行方不明の原因もグラニュートでは無いかと思って。一度、カイゼリンと王様と王妃様に報告はしましたが……………この機会に正式な協力関係を結ぶ為にも、ソウマさん達仮面ライダーにもスカイランドとアンダーグ帝国に来ていただきたいと考えまして」

「確かに…………グラニュートが暗躍してるかもしれないしね」

 

 ツバサはそう説明する。

 スカイランドとアンダーグ帝国で発生している行方不明事件の黒幕がグラニュートである可能性があるので、正式な協力を得る為にも、ソウマ達にも来てほしいと。

 それを聞いて、ソウマ達も納得していた。

 

「分かった。行こう。スカイランドとアンダーグ帝国に」

「でもよ、俺たちがスカイランドとアンダーグ帝国に行ってる際の、こっちのグラニュートの対応はどうするんだよ?」

「流石に、全員は連れて行きません。何回かに分けて行います」

 

 ソウマがそう言うと、辛一はそんな風に反応する。

 それに対して、ツバサはそう答えるのだった。

 その後、ツバサがスカイランドとアンダーグ帝国に連絡を取り、カイゼリン、王様、王妃様にも了解をもらった。

 話し合いの結果、2日後にスカイランド、3日後にアンダーグ帝国に向かうことになった。

 今日と明日はソウマ達もスカイランドとアンダーグ帝国も顔合わせの準備に使うことになった。

 そんな中、辛一とソウマ、ましろとあげははデンテのいる洞窟へと赴いていた。

 

「おお〜!クッキーか!あははは!美味そうじゃのう!ハハハハッ!」

 

 辛一は、デンテにクッキーの入った缶を渡すと、デンテは嬉しそうにそんな風に言う。

 すると、デンテは口を開く。

 

「おお…………ありがとう」

「いや、こっちこそ助かった。これからもよろしく」

 

 デンテは、年甲斐もなくはしゃぎ過ぎたと思ったのか、辛一にそう言う。

 辛一も、デンテを信用するようになったのか、そんな風に言う。

 

「ところで、お前さんら。どこかに行くんか?」

「実は、グラニュートやストマック社の事を説明する為に、スカイランドとアンダーグ帝国に向かう事になって」

「スカイランドとアンダーグ帝国…………確か、ソラ達の住んでいた世界じゃったな」

「まぁ、スカイランドとアンダーグ帝国でも、グラニュートが現れてるらしいからな。共有しておくのは大事だろうからな」

 

 デンテは、ソウマ達がどこかへ出かけるのかと感じたのか、そんな風に聞く。

 ソウマがそう説明すると、デンテはそう呟き、辛一もそう言う。

 

「うむ…………確かにのぅ。あの扉の間は様々な世界に繋がっておるからの。そのスカイランドとアンダーグ帝国にグラニュートが潜んでいてもおかしくは無い。ワシも協力関係には賛成じゃ。本当なら、ストマックの者として、説明に向かいたい所じゃが…………」

「今、デンテの爺さんが動くと目立つだろうからな」

「確かにね…………」

「まずは、俺たちに任せて」

「おう!気をつけるんじゃぞ!ましろんもあげはちゃんも、ソウマとシンチーの事、頼んだぞい」

「うん!」

「もちろん!」

 

 デンテはそう呟く。

 扉の間が、スカイランドやアンダーグ帝国に繋がっている可能性がある事、ストマックの一族の一員として、責任を持って説明をしたい意向だった。

 だが、下手に動くと目立つとの事で、デンテは留守番となった。

 ソウマがそう言うと、デンテはそんな風にましろとあげはに頼み込み、ましろとあげははそう答える。

 


 

 2日後、ソウマ達は虹ヶ丘邸に集まっていた。

 スカイランドに向かうのは、ソラ、ましろ、ツバサ、あげは、エルちゃん、ソウマ、辛一、ラキヤ、虹ヶ丘ヨヨの面々だ。

 陽香に関しては、留守番という事になっている。

 理由は、ブンブンに仕事の依頼が入ってしまったからだ。

 涼介、スイクス、クリスは人間界にいるグラニュートへの対応の為に残る事になった。

 

「いいな〜…………。私も行きたかったんだけどな〜…………」

「仕方ねぇだろ。仕事の依頼が入ったんだろ?」

「その代わり、お土産持ってくるから!」

「うん!皆も、ウマソーの事、お願いね」

「うん!」

「はい!」

 

 陽香はそんな風に呟くと、辛一とあげははそう言う。

 それを聞いた陽香は、ソウマの事を頼み、ましろとソラはそう言う。

 すると。

 

「それじゃあ、行きますよ」

「えるっ!」

「ああ」

 

 ツバサはそんな風に言うと、エルちゃん、ラキヤはそんな風に言う。

 ツバサがミラーパッドを操作すると、スカイランドへのトンネルが生成される。

 

「これに入れば、そのスカイランドに行けるのか?」

「はい」

「なるほどな……………」

「それじゃあ、行きましょう」

 

 ラキヤがそんな風に聞くと、ツバサは頷き、涼介は興味深げにそのトンネルを見つめる。

 ヨヨさんがそんな風に言うと。

 

「はい!」

「それじゃあ…………行ってきます!」

「気をつけてね〜!」

「こっちの事は任せろ」

 

 ソラがそう頷き、ソウマがそう言うと、陽香はそんな風に叫び、涼介はそう言う。

 そして、ソウマ達はトンネルに入っていき、スカイランドへと赴いていく。

 


 

 その頃、グラニュート界のストマック社。

 そこでは、ニエルブがタブレットを見ていた。

 

「……………ヴァレンが使っているあのベルト…………どう見てもヴラスタムギアだよね。こんなことが出来るのは……………」

 

 ニエルブはそんな風に呟いていた。

 見ていたのは、辛一のヴァレン・フラッペカスタムとあげはのキュアバタフライ・ウィンディースタイルが、酸田の仮面ライダーベイクと戦っていた記録だった。

 辛一がヴラスタムギアを使っているのを見て、ある事を察した。

 

「ダークミント。少し、この人を探してきてくれないかな?」

「分かりました」

 

 ニエルブはそう言うと、ダークミントにある画像を見せる。

 それは、デンテの写真だった。

 ニエルブは、デンテの生存を察知したのだった…………。

 


 

 ソウマ達がトンネルを潜ると、風景がどこかのお城の物になる。

 すると。

 

「戻ってきたか。ソラ」

「シャララ隊長!」

 

 ソラに話しかける人がいた。

 そこに居たのは、シャララ隊長、アリリ副隊長、ベリィベリーの3人だった。

 

「この人が……………」

「あなた達が、ソウマ、辛一、ラキヤだな。私は、青の護衛隊の隊長を務めているシャララだ」

「俺は副隊長のアリリだ」

「私はベリィベリーだ」

「どうも、ソウマって言います」

「ちゃす。狩夜辛一だ」

「ラキヤ・アマルガだ」

 

 ソウマがそう反応すると、シャララ隊長達はそんな風に自己紹介を行い、ソウマ達も自己紹介をする。

 その際、辛一はシャララ隊長に名刺を渡していた。

 

「よく来たな」

「シャララ隊長達も呼ばれたんですよね?」

「ああ。私たち青の護衛隊としても、行方不明者の捜索を行なっていたからな。もし、件のグラニュートとやらの仕業ならば、私達も情報を共有しておくべきだろう」

「そうですね」

「では、案内するぞ」

 

 シャララ隊長がそう言う中、ソラがそう聞くと、シャララ隊長はそう答える。

 青の護衛隊の方でも、行方不明者の捜索を行なっていたのだ。

 ツバサがシャララ隊長の言葉に頷く中、アリリが案内をする。

 ソウマ達が入ったのは、王様と王妃がいる部屋だった。

 

「おお!プリンセス!戻ってきてくれたか!」

「パパ!ママ!ただいま!」

 

 ソウマ達が入ると、王様はエルに気づいてそう言うと、エルちゃんもそう答える。

 それを見ていたラキヤ達は。

 

「…………あいつがエルの父親か」

「はい。エルちゃんのお父さんとお母さんです!」

「やっぱ……………家族っていいよな」

「うん」

 

 ラキヤがそう呟くと、ソラはそう答える。

 それを聞きつつも、辛一とソウマはそう話をする。

 ソウマも辛一もラキヤも、家族をストマック社に奪われたというのもあってか、感慨深く見ていた。

 すると。

 

「あなた達が、仮面ライダーですね」

「は、はい!」

「ありがとう。この子(エルちゃん)の助けになってくれて」

「いや…………俺たちも、助けられてる事が多いしな」

「そうだな」

「とにかく、話を聞かせてくれないか?グラニュートにストマック社とやらの事を」

 

 王妃はソウマ達の方を見ながらそう言うと、ソウマ達はそれぞれが答える。

 すると、王様は真面目な表情を浮かべ、そう切り出す。

 そこから、ソウマ達は語っていく。

 グラニュートやストマック社、闇菓子について。

 グラニュートが、ましろ達の世界やスカイランドにアンダーグ帝国とも異なる異世界の住人である事。

 ストマック社が、グラニュート界に存在するお菓子会社である事。

 闇菓子は、ストマック社が作っているお菓子で、人間の幸せの感情を材料に作っている事。

 その為に、人間を攫っている事。

 ソウマに辛一、ラキヤ、涼介、スイクスはストマック社によって家族を奪われた事。

 

「……………そうか」

「苦労なされたのですね……………」

「いや……………」

「それにしても、随分と物騒な存在だな。グラニュートとやらは」

「全てのグラニュートとやらが、闇菓子を食べているのか?」

「それはないな。俺だって、闇菓子を知ったのは、弟が口走った事がきっかけだからな」

「恐らく、あくまで一部のグラニュートだけだと思います」

 

 それを聞いた王様と王妃がそう言い、ソウマがそう答える中、アリリとベリィベリーがそう言う。

 それに対して、ラキヤはそう返答する。

 ラキヤも、コメルが闇菓子の存在を口走らせなかったら、気づかなかった可能性があるのだ。

 すると、シャララ隊長が口を開く。

 

「……………状況は理解した。そういえば、ソラ。黒ソラとやらはどうなったのだ?」

「っ!実は……………」

 

 シャララ隊長がソラに対してそう聞くと、ソラは口を開く。

 黒ソラは未だに健在であること。

 そして、黒ソラの協力のもと、ダークソウマ/仮面ライダービターガヴと、ダークプリズム、ダークウィング、ダークバタフライ、ダークマジェスティが酸田満の手によって生み出された事。

 辛一の師匠の命が奪われる遠因が、酸田にあった事。

 それらを話していく。

 

「なっ⁉︎プリキュアに仮面ライダーの偽物だと⁉︎そのような存在を生み出せる者がいるのか⁉︎」

「そうみたいです」

「まぁ、酸田に関しては、俺とあげはで倒したから大丈夫なはずだ」

「うん」

「そうか……………」

 

 アリリが驚愕しながらそう聞くと、ツバサはそう頷く。

 辛一がそう言い、あげはが頷くと、ベリィベリーはそう呟く。

 すると。

 

「……………なるほど。事態は深刻な様だな」

「スカイランドやアンダーグ帝国での失踪者も、グラニュートが絡んでいるかもしれないとなると……………」

「早急に対策を立てねばなるまい」

 

 それを聞いていた王様と王妃はそんな風に話をする。

 王様がシャララ隊長を見ると、シャララ隊長は口を開く。

 

「一つ、聞いておきたい事がある」

「何ですか?」

「人間とグラニュートの区別の仕方はあるのか?」

 

 シャララ隊長はそんな風に口を開く。

 人間とグラニュートの区別の仕方はあるのかどうかを。

 それを聞いた辛一とましろは。

 

「……………ソウマ。無理に答える必要は無いんだぞ」

「そうだよ……………」

「……………大丈夫。スカイランドやアンダーグ帝国の人たちに、これ以上苦しい思いはさせたくないから」

「……………そうだな」

 

 辛一とましろは、ソウマに精神的負荷をかけるかもしれないと思ったのか、そんな風に言う。

 それに対して、ソウマがそう答えると、ラキヤはそう呟く。

 すると。

 

「グラニュートは……………お腹にも口……………ガヴっていうのがあるんだ」

「「「「「っ⁉︎」」」」」

 

 ソウマはそう言うと、ラキヤと共に服を捲る。

 それを見たシャララ隊長達は、驚愕の表情を浮かべる。

 何せ、ソウマとラキヤのお腹に口があるのだから。

 

「それが…………ガヴというのか…………」

「ソウマは人間とグラニュートのハーフだから、元からこの姿だが、俺はこの姿に化けてるからな。これを使って」

 

 アリリが驚く中、ラキヤはそう言うと、ミミックキーを取り外す。

 すると、ラキヤはグラニュートとしての姿になる。

 

「おお…………⁉︎」

「これが…………グラニュート…………」

「まあ、驚くのも無理ねぇよな」

 

 それを見た王様と王妃がそう反応する中、辛一はそう呟く。

 ラキヤがミミックキーを装填して、人間の姿に戻る中、シャララ隊長が口を開く。

 

「……………なるほど。協力、感謝する」

「いえ……………」

「……………せっかくスカイランドに来てくれたんだ。色々と見ていくのはどうだ?」

「いいですね!」

「まあ、せっかくだしな」

 

 シャララ隊長がそう言うと、ソウマはそう答える。

 すると、シャララ隊長はそんな風に提案をする。

 それを聞いたソラと辛一はそう答えた。

 そうして、ソウマ達はスカイランド見物を行う事にした。

 


 

 ソウマ達のスカイランド見物は、三つのグループに分かれて行われることになった。

 まず、ソウマとましろは。

 

「へぇ〜!これが乗用鳥なんだ!」

「うん。スカイランドだと、小さい子も乗ってるらしいんだ」

「それじゃあ、また乗ってみよう」

 

 ソウマとましろは、ベリィベリーの許可も得て、乗用鳥に乗って、スカイランドを見物する事になった。

 すると。

 

「………………っ!」

 

 ましろは、再び緊張してきたのか、顔が強張っていた。

 それを見て、乗用鳥もましろが近づくと同時に、後ずさる。

 

「久しぶりだから…………うまく行かないよ〜…………」

「あははは………」

 

 ましろは涙目になってそう言い、ベリィベリーは苦笑した。

 すると。

 

「大丈夫だよ。俺も居るから」

「っ!う、うん…………!」

 

 ソウマはましろを安心させるようにそう言う。

 それを聞いたましろは、そんな風に答える。

 そして、ましろはソウマの手を掴みながら、乗用鳥に乗る事に成功した。

 

「乗れたよ!ソウマ君!」

「うん!」

「あの2人…………仲が良いんだな」

 

 ましろがそう言うと、ソウマはそう答える。

 それを見て、ベリィベリーはそう呟いていた。

 


 

 一方、辛一、ツバサ、あげは、エルちゃんはというと。

 

「どうかな?」

「似合っていますよ。プリンセス」

「ああ!似合っているぞ!」

「よく似合っています!プリンセス!」

「シンチー!ちゃんと写真撮ってね!」

「はいはい…………」

 

 エルちゃんはそう聞く。

 エルちゃんが着ている服は、王妃がデザインした物で、ファッションショーが開かれていた。

 辛一は、カメラで撮影をしていた。

 


 

 一方、ラキヤとソラは。

 

「それじゃあ、行きましょう!」

「……………それは良いんだが、そいつは?」

「弟のレッド・ハレワタールです!」

「お姉ちゃんと一緒に案内しようと思って!」

 

 ソラがそう言う中、ラキヤはある方向を指差す。

 そこには、ソラの弟であるレッド・ハレワタールの姿があった。

 ソラと一緒に、スカイランドを案内する事になったのだ。

 

「…………そうか」

 

 それを聞いて、ラキヤは思うところがある表情を浮かべた。

 レッドの姿が、コメルと重なったのだ。

 そうして、ラキヤはハレワタール姉弟と共に、スカイランド観光を行うことに。

 そんな中。

 

「あいつ……………ラキヤ・アマルガか?何でこの世界にまで居るんだよ…………⁉︎」

 

 ラキヤを見て、1人の男はそんな風に呟いていた。

 

「…………まあいい。隙をついて、あの2人のガキをヒトプレスにしてやる…………!」

 

 その男はそう呟くと、ラキヤ達の追跡を始める。

 そんな中、ラキヤ達は。

 

「どうですか?スカイランドのリンプは!」

「…………悪くないな」

 

 ソラはそう聞くと、リンプという名のプリンを食べていたラキヤはそう呟く。

 すると。

 

「なあ、そのスカイジュエルってなんなんだ?」

「スカイジュエルというのは、スカイランドで取れる鉱石で、このスカイジュエルが様々な物にエネルギー源として使われているんです!」

「へぇ〜……………」

 

 ラキヤは、スカイジュエルが気になったのか、そんな風に聞くと、ソラはそう答える。

 それを聞いて、ラキヤはスカイジュエルを興味深げに見ていた。

 そんな中。

 

「……………よし!今だ!」

 

 先ほどの男がすれ違うと同時に、服の腹の部分を捲り、舌を出して、ソラとレッドに向かわせる。

 すると。

 

「ふっ!」

「のわっ⁉︎」

「「っ⁉︎」」

 

 それに気づいたラキヤは、パンチで舌を弾いて、ソラ達は驚いた。

 

「なっ⁉︎なんで気づいた⁉︎」

「あからさま過ぎんだよ。わざとらしく横を通って、背後からヒトプレスにしようとしたんだろ」

「という事は……………!」

「あの人って…………」

「バレちまったら、仕方ねぇな〜!」

 

 その男がそう聞くと、ラキヤはそう答える。

 わざとらしいのもあって、気づいたのだ。

 それを聞いて、ソラとレッドがそう呟く中、その男はミミックキーを取り外す。

 すると、その男は、青い鱗を持つ蛇の頭を持ち、全体に細身の蛇が絡み付いているグラニュートになった。

 

「グラニュート!」

「やっぱりか。随分と大胆な真似をするな」

「うるせぇ!お前を倒して、闇菓子を貰うんだよ!」

 

 ソラとラキヤがそう言うと、そのグラニュート……………ライアーはそう言って、2人に襲いかかる。

 2人は回避すると。

 

「レッド!下がってて!」

「う、うん!」

「行くか」

 

ヴラスタムギア!

 

 ソラは、レッドに下がるように言い、レッドが下がる中、ラキヤはヴラスタムギアを腰に装着する。

 ラキヤはヴラスタムギアにゴチゾウを装填して、ソラはスカイミラージュを構える。

 

カップオン!

 

「スカイミラージュ!トーンコネクト!」

 

 そんな音声が鳴り、ソラがそう言う中、2人は口を開く。

 

「変身」

「ひろがるチェンジ!スカイ!」

 

 2人はそう言うと、変身を開始する。

 

プディングヴラムシステム!

 

 その音声が鳴ると、ラキヤの方はバリアの内部に巨大なプリンの様なエネルギーに包まれて、それがスプーンでバラバラになると、ラキヤに装着されていき、耳の部分にスプーンが突き刺さる。

 一方、ソラは宇宙空間のようなエフェクトに包まれるステージへと降り立つ。

 ソラの髪が伸びて、靴が現れる。

 

「きらめきホップ!」

 

 ソラのその言葉と共にステージ部分にHOPの文字が浮かび、ソラの頭に装飾が付き、耳にも飾りがつく。

 

「さわやかステップ!」

 

 続けて、その言葉と共にステージがSTEPに変わると、ソラにそれぞれの服が現れて、ソックスも現れる。

 

「はればれジャンプ!」

 

 更に、その言葉と共にステージがJUMPに切り替わり、腕にグローブなどが付くと、ソラの左肩からマントが現れる。

 ソラがウインクをすると、ソラは名乗りをあげる。

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

 ソラはそう名乗る。

 ラキヤはヴラムブレイカーを構えると。

 

「行きましょう!ラキヤ!」

「ああ」

「来やがれ!」

 

 ソラとラキヤはそう話すと、ライアーはそう叫ぶ。

 そして、2人はライアーへと向かっていく。

 

「ハァァァァァ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

「くっ⁉︎おわっ⁉︎」

 

 ソラとラキヤは、連携してライアーに攻撃していき、ライアーは苦戦していた。

 それを見ていたレッドは。

 

「あの兄ちゃんもすげぇ……………!」

 

 そんな風に目を輝かせながらそう言う。

 すると。

 

「くっ…………!能力を使えない…………!」

「このスカイランドで、あなたの好きにはさせません!」

「ストマックに着くなら、容赦しねぇからな」

 

 ライアーはそう呟く。

 何かの能力を使おうとしたが、高い戦闘能力を持つソラとラキヤの前には、能力を使う事がままならなかった。

 2人に押されて、ラキヤはヴラスタムギアからゴチゾウを取って、ヴラムブレイカーに装填する。

 

SET(セット)

 

 待機音声が流れる中。

 

「くっ!分が悪いか!退却するしかねぇ!」

「あっ!待ちなさい!」

「ちっ!」

 

 分が悪いと見て、ライアーは地面を掘って、土煙を上げる。

 それを見て、ソラとラキヤが土煙を退かしながら向かうが、ライアーの居た場所には大きな穴が開いており、ライアーの姿は無かった。

 

「逃げられてしまいましたね……………」

「逃げ足は早いな」

 

 2人はそんな風に呟くと、変身解除する。

 すると、ラキヤはガヴフォンを取り出すと、連絡をする。

 

「ソウマか?」

『ラキヤ?どうかしたの?』

「こっちにグラニュートが現れた。お前のゴチゾウに、グラニュートの捜索を頼めないか?」

『グラニュートが⁉︎』

「そのグラニュートは、私の村の人の姿に化けてました!もしかしたら、私の村に潜伏してるかもしれません!」

 

 ラキヤの連絡先はソウマだった。

 ソウマがそう聞くと、ラキヤはゴチゾウにグラニュートの捜索を頼むように言う。

 ましろも聞いていたのか、そんな風に反応する中、ソラはそう叫んだ。

 ライアーの人間態は、ソラの住んでいる村の人だったのだ。

 それを聞いたソウマは。

 

『分かった!辛一達には、俺の方から伝えておくから、そっちはお願い!』

「頼む」

 

 ソウマはそう返して、ラキヤはそう答える。

 ラキヤが連絡を切ると。

 

「すげぇよ!兄ちゃん!」

「あん?」

「レッド!大丈夫ですか?」

「うん。それよりも、兄ちゃんも変身できるんだ!凄いかっこいい!」

「お前……………俺はグラニュートなんだぞ?さっきの怪物と同じなんだぞ」

「ラキヤ?」

 

 そこに、レッドが目を輝かせながらそう言って近寄る。

 ソラがそう聞くと、レッドはそう答えつつ、ラキヤの変身した仮面ライダーヴラムに対して、そんな風に言う。

 ラキヤが、自分がグラニュートである事を明かすが。

 

「そうなんだ!でも、そのグラニュートって奴と戦うんだろ?ならいいじゃん!」

「マジか……………」

「ねぇ!俺に修行をつけて欲しいんだ!」

「断る。ダルい」

 

 レッドはソラ譲りの素直さで、ラキヤがグラニュートであってもあっさりと受け入れた。

 それを聞いて、ラキヤが唖然となる中、レッドは修行をつけて欲しいと頼み込む。

 ラキヤがそう即答すると。

 

「良いじゃ〜ん!お願い!お願いだよ〜!」

「……………だる」

「ふふっ…………」

 

 レッドは引き下がる事なく、ラキヤに食いついた。

 ラキヤがそう呟く中、ソラは微笑ましく見守っていた。

 


 

 一方、ソウマ達は。

 

「ソウマ!待たせたな!」

「辛一!皆も!」

 

 ソウマとましろの元に、辛一達が駆け寄る。

 

「グラニュートが現れたって本当か⁉︎」

「うん。ラキヤとソラちゃんが遭遇したみたい。逃げられたみたいだけど……………」

「ソラちゃんが言うには、そのグラニュートが化けてたのは、ソラちゃんの村の人だって」

「だとすると……………」

「ソラちゃんの村に、そのグラニュートの拠点があるって事ね!」

「そうなの?」

 

 辛一がそう聞くと、ソウマとましろはそう答える。

 それを聞いたツバサ達は、そんな風に反応する。

 すると。

 

「私たちも同行しよう」

「シャララ隊長達もか?」

「ああ。グラニュートとやらの好きにはさせん。もし、ヒトプレスとやらがまだあるのなら、助け出せる可能性があるからな」

「お願いします」

「行くぞ!」

 

 シャララ隊長は、そんな風に言う。

 青の護衛隊として、グラニュートの好きにはさせないという決意があった。

 そうして、ソウマ達は、ソラの住んでいる村へと向かった。

 


 

 一方、ソラとラキヤとレッドはというと。

 

「ねぇ〜!お願いだよ!修行をつけてくれよ!」

「はぁ……………ソラ。こいつ、どうにかしろ」

 

 レッドはしつこく食い下がっており、ラキヤもうんざりとしてきたのか、どうにかして欲しいと頼み込む。

 すると。

 

「私からもお願いします」

「お前もか……………はぁ。少しだけだぞ」

「わ〜い!」

 

 ソラはそんな風に頼み込む。

 それを聞いて、ラキヤはため息を吐くと、少しだけ付き合う事を伝える。

 それを聞いて、レッドは年相応に嬉しそうにする。

 そんな中。

 

「あいつ…………あのソラとかいう奴の弟なのか。なら…………!」

 

 近くでは、ライアーが潜んでおり、レッドに狙いを定めていた。

 その後、ラキヤ達は。

 

「おりゃあぁぁぁ!」

「ふっ」

 

 レッドはラキヤに向かって、木の棒を持って攻撃をしようとする。

 ラキヤは、それを難なく受け流していく。

 

「本当にすっげぇな!ラキヤの兄ちゃん!」

「まぁな」

 

 レッドが目を輝かせながらそう言うと、ラキヤはそう答える。

 そんなラキヤの心情は。

 

『兄ちゃん!追いかけっこしよう!』

『おう!負けないからな!』

 

 ラキヤは、かつてコメルと一緒に追いかけっこしたのを思い出していた。

 それを思い出したのか、笑みを浮かべていた。

 すると。

 

「お兄ちゃん、笑った!」

「あ?」

「さっきから、真顔だったけど、兄ちゃんも笑えるんじゃん!」

「別に……………」

 

 レッドは、ラキヤが笑みを浮かべている事に気づいたのか、そんな風に言う。

 ラキヤがそう誤魔化す中。

 

「ちょっと、お水持ってくる!」

「気をつけてね!」

 

 レッドは喉が渇いたのか、水を持って来ることにした。

 ソラがそう言うと、ラキヤに話しかける。

 

「ありがとうございます」

「うん?」

「レッドの遊び相手になってくれて。結構大変ですよね?」

 

 ソラはそんな風にお礼を言う。

 ラキヤが首を傾げる中、ソラがそう聞くと。

 

「……………いや、俺も礼を言っておく」

「え?」

「コメルとの大切な思い出を思い出せた。あいつとも、こうして楽しく過ごせた事を思い出したんだ」

「……………そうですか」

 

 ラキヤもソラに礼を言う。

 ソラが首を傾げると、ラキヤはそう語る。

 コメルとの大切な思い出を思い出す事が出来たのだから。

 それを聞いて、ソラは微笑んだ。

 


 

 一方、その頃、レッドは。

 

「…………はぁ〜!美味しいな〜!」

「あの…………すいません」

「はい?」

 

 レッドは水を飲んで、そんな風に言う。

 すると、1人の女性がレッドに話しかける。

 

「あれ?どうしたんですか?」

「ちょっとね…………ソラちゃんの家は何処にあるのかなって」

「え?」

 

 レッドがそう聞くと、その女性はそんな風に聞く。

 それを聞いて、レッドは訝しげな表情を浮かべる。

 

「いや…………お姉さんとは何度か会ってるはずなんだけど…………」

「そう?私はあなたとは初めて会ったのだけど……………」

 

 レッドは、その女性とは知り合いであり、初めて会う様なリアクションを見て、違和感を抱いていた。

 それに対して、女性はレッドに目を合わせると、目を赤く光らせる。

 その目の光を見たレッドは。

 

「…………そうだった。初めて会ったんだった。それじゃあ、案内するよ!」

「…………ありがとう」

 

 レッドはそんな風に言うと、案内しようとする。

 すると、レッドが背中を向いた瞬間、その女性は腹を捲ると、舌を出して、レッドをヒトプレスにする。

 

「よし!一丁上がり!」

 

 その女性はそんなふうに言うと、ヒトプレスとなったレッドを拾い上げる。

 


 

 そんな中、ラキヤとソラは。

 

「…………それにしても、レッドの奴、遅いな」

「おかしいですね…………」

「見つけたぞ!グラニュートハンター!」

 

 ラキヤとソラは、いつまでも戻ってこないレッドに違和感を抱いていた。

 すると、そんな風に声をかける存在がいた。

 ラキヤとソラが声のした方を向くと、そこには先ほど、レッドと会っていた女性の姿があった。

 

「あなたは…………⁉︎」

「お前……………!」

「へっ!やっと見つけたぜ!」

 

 ソラとラキヤがそう反応する中、その女性はミミックキーを取り外して、ライアーの本来の姿に戻る。

 

「っ!さっきのグラニュート!」

「よくものこのこと現れたな。今度こそ倒してやる」

 

 2人は、目の前にいるのが、先ほど逃げられたグラニュートだと気づいて、ミラージュペンとヴラスタムギアを取り出す。

 すると。

 

「おっと!変身しようとするんじゃねぇぞ?こいつがどうなってもいいのか?」

「っ!レッド⁉︎」

「テメェ……………!」

 

 ライアーは余裕の笑みを浮かべると、ある物を取り出す。

 それは、ヒトプレスとなったレッドだった。

 ソラが驚く中、ラキヤはライアーを睨む。

 

「そうだ!お前の弟だぞ!変身しようとしたら、こいつをへし折ってやる!」

「そんな…………⁉︎」

「人質ってわけか。汚ねぇ真似しやがって…………!」

「はっ!ストマック社を裏切った裏切り者が言うセリフか!闇菓子を手に入れる為なら、どんな手段だって取ってやるぜ!ハアッ!」

「きゃっ⁉︎」

「ちっ⁉︎」

 

 ライアーは、レッドを人質にして、ソラとラキヤの動きを止めようとする。

 ソラがそう呟く中、ラキヤはそう言う。

 ラキヤの発言に対して、ライアーはそう吐き捨てた。

 そして、腕を伸ばして、ミラージュペンとヴラスタムギアを強奪する。

 

「これさえ無ければ、お前らなんてただの雑魚だ!俺の闇菓子の為に、死んでくれ!」

「レッド!」

「ちっ!」

 

 ライアーは、変身アイテムを奪えた事で有頂天になったのか、一方的に攻撃をして来る。

 ソラはレッドの方に気を取られてしまい、無防備になってしまった。

 すると、ラキヤはソラを庇う。

 

「ラキヤ⁉︎」

「心配するな。俺はグラニュートだ。少しは頑丈だからな。人間と比べたらな」

「へっ!そのつもりなら…………嬲ってやるよ!ストマック社を裏切った報いだ!アハハハハっ!」

 

 ソラが驚く中、ラキヤはそう答える。

 それを見たライアーは、ラキヤはソラを庇っているのを見て、一方的に嬲っていく事にしたのか、どんどんと攻撃をしていく。

 

「……………くっ⁉︎」

「ラキヤ…………!私のせいで…………!」

 

 ラキヤは一方的にライアーの攻撃を受けて、顔を顰める中、ソラは自分のせいでラキヤが傷ついている事を気にしていた。

 すると。

 

「心配するなと言った筈だ…………!それに…………お前はヒーローになるんだろ?こんな所で折れるな……………!」

「ラキヤ……………」

「はぁ…………闇菓子を食えてない鬱憤は晴らせたな。なら……………トドメだァァァァァ!」

 

 ラキヤは、ソラが思い詰めているのを見て、そんな風に声をかける。

 ライアーは、ある程度鬱憤を晴らせたのか、とどめを刺そうとする。

 すると。

 

「ハァァァァァ!」

「オリャアーッ!」

「のわっ⁉︎」

 

 そんな声と共に、ライアーの背後から二つの人影がライアーを蹴る。

 ライアーが仰け反ると、レッドのヒトプレスとミラージュペン、ヴラスタムギアが宙を飛ぶ。

 

「よし!ソラさん!レッドさんは無事ですよ!」

「あっ…………!ウィング!」

 

 すると、ヒトプレスになったレッド、ミラージュペン、ヴラスタムギアをある人物がキャッチして、そう言う。

 そこに居たのは、キュアウィングに変身したツバサで、ライアーを蹴ったのは、ガヴ・ポッピングミフォームに変身しているソウマと、ヴァレン・チョコドンフォームに変身している辛一だった。

 

「あっ!グラニュートハンター⁉︎何でこんな所にいやがる!」

「お前を追ってきたんだ!」

「お前が蓄えてたヒトプレスは、全部取り戻したぞ!」

「なっ⁉︎くっ…………!それなら、そのヒトプレスを返しやがれ!」

 

 ソウマと辛一の姿を見て、ライアーがそう言うと、ソウマと辛一はそう言う。

 ここに来る前、ライアーの拠点に着いたソウマ達は、ヒトプレスを奪還していたのだ。

 それを聞いたライアーは、せめてヒトプレスになったレッドを取り戻そうとしたのか、ツバサに攻撃しようとする。

 だが。

 

「バタフライバリア!」

「なっ⁉︎」

「返しやがれ?レッド君はあなたの物じゃない!レッド君は、ソラちゃんの大切な弟なんだから!」

「ハァァァァァ!」

 

 ツバサへの攻撃は、キュアバタフライに変身したあげはによって遮られた。

 ライアーが驚く中、キュアマジェスティに変身したエルちゃんが素早く近づいて、パンチをする。

 エルちゃんのパンチを受けて、ライアーが怯むと。

 

「プリズムショット!ハァァァァァ!」

「のわっ⁉︎」

 

 そこに、キュアプリズムに変身したましろがプリズムショットを放ち、ライアーは吹き飛ぶ。

 

「2人とも!これを!」

 

 ツバサはそう叫ぶと、ソラにミラージュペンを、ラキヤにヴラスタムギアを渡す。

 それを受け取った2人は。

 

「……………行きましょう。ラキヤ」

「ああ。さっきまでのお返しをしてやる………!」

 

 2人はそう話すと、ラキヤはヴラスタムギアにぷるゼリーゴチゾウを装填する。

 

カップオン!

 

「クリアーミラージュ!トーンコネクト!」

 

 待機音が流れる中、ソラはそう言うと、クリアーミラージュに変化したスカイミラージュに、スカイトーンを装填する。

 そして。

 

「変身…………!」

「ひろがるチェンジ!クリスタルスカイ!」

 

 そして、2人はそんな風に叫ぶ。

 

ゼリーヴラムシステム!

 

 その音声が鳴ると、ラキヤはヴラム・ゼリーカスタムに変身する。

 ソラは、一度キュアスカイに変身すると、水晶へと包まれ、姿が変わると、その水晶が砕け散る。

 

「無限に輝く水晶の煌めき!キュアスカイ・クリスタルスタイル!」

 

 ソラも、キュアスカイ・クリスタルスタイルに変身する。

 

「なっ⁉︎姿が違う…………⁉︎」

「覚悟しなさい…………!」

「行くぞ…………!」

 

 それを見て、ライアーが困惑する中、ソラとラキヤはそう言う。

 ラキヤは、ヴラスタムギアのフォルタネイターを操作する。

 

インビジブルゼリー!

 

「なっ…………⁉︎消え…………ぐはっ⁉︎」

「ふっ!」

「ハァァァァァ!」

 

 そんな音声が鳴る中、ソラとラキヤは共に姿が消えた。

 それを見て、ライアーが困惑する中、透明になったラキヤとソラは、同時に攻撃をしていく。

 

「どこから…………⁉︎のわっ⁉︎」

 

ゼリーオーバー!

 

 ライアーが困惑する中、そんな音声が鳴ると、ラキヤは透明化を解除する。

 ラキヤは再び、ヴラスタムギアを操作する。

 

インビジブルゼリー!

 

 その音声が鳴ると、ラキヤは再び透明化して、ソラと共にライアーに攻撃していく。

 それを見ていたソウマ達は。

 

「2人とも…………凄い…………!」

「そりゃあ、弟を人質にして、一方的に攻撃して来るような奴が相手だからな。許せないに決まってる」

「ソラちゃん…………!」

「僕たちの加勢は要らなそうですね」

「あの2人に任せよう」

「うん」

 

 それを見ていたソウマ達は、そんな風に話をしていた。

 あの2人なら、大丈夫だと。

 実際、透明化した2人に翻弄され、ライアーは追い詰められていた。

 

「くそっ…………!こんな筈じゃ…………!」

「お前は、ソラの弟に手を出した。お前は許さない……………!」

「あなたは絶対に許しません…………!」

 

 ライアーがそう呟く中、ラキヤとソラはそう言う。

 関係のないレッドを巻き込んで、自分達を倒そうとしたライアーへの怒りが湧いていた。

 すると。

 

「ハァァァァァ!」

「なっ⁉︎」

 

 ソラがライアーに手を向けると、ライアーは水晶に包まれる。

 そして。

 

「決めるぞ…………!」

「はい…………!」

 

 2人はそう話すと、ラキヤは鎌モードにしたヴラムブレイカーに、ゴチゾウを装填する。

 

SET(セット)

 

 そんな音声が鳴ると、ラキヤはレバーを三回引く。

 そして。

 

「ヒーローガール…………!クリアースカイパンチ!ハァァァァァ!」

「散れ!」

 

ヴラムスラッシュ!

 

「うわぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

 ソラはヒーローガールクリアースカイパンチを発動する。

 一度消えた後、水晶を纏ったパンチを行い、ラキヤもヴラムブレイカーで斬撃をする。

 それを受けたライアーは爆発する。

 

「……………やったな」

「はい」

 

 2人はそう話すと、拳をぶつける。

 そして、ヴラムブレイカーで上手くレッドのヒトプレスの紐を切断する。

 すると、レッドが元の状態に戻る。

 

「あれ?ここは…………?」

「レッド!」

 

 レッドは、周囲の景色が変わった事に困惑すると、変身解除したソラがレッドに駆け寄って、抱きしめる。

 

「姉ちゃん…………苦しいよ…………!」

「無事でよかった……………!」

「お前、グラニュートに攫われそうになったんだぞ」

「そうなの…………?でも、姉ちゃんと兄ちゃんが助けてくれたんだよな?」

「まぁな」

 

 レッドがそう呟く中、ソラは涙を流しながらそう言う。

 ラキヤがそう言うと、レッドはそう聞く。

 レッドの問いに対して、ラキヤがそう答えると。

 

「ありがとう!それで何だけど……………お願いがあって」

「お願い?」

 

 レッドはラキヤにそうお礼を言うと、そんな風に頼み込む。

 それを聞いて、ラキヤが話を聞く体勢を取ると。

 

「お姉ちゃんと結婚して、本当のお兄ちゃんになってよ!」

「えぇぇぇ⁉︎」

「……………マジか」

 

 すると、レッドはそんな爆弾発言を放り投げる。

 それを聞いて、ソラが赤面する中、ラキヤは唖然となる。

 

「いや、そもそも、俺とこいつじゃ年齢が違いすぎるだろ」

「関係ないよ!ラキヤお兄ちゃん!」

「……………だる」

 

 ラキヤがそう突っ込むと、レッドはそう答える。

 それを聞いて、ラキヤがそう呟くと。

 

「なんか……………凄い事になってるね」

「そうだね…………」

「大胆というか……………」

「マジかよ…………」

「凄いね…………」

「える?」

 

 それを見ていたソウマ達はそんな風に呟いていた。

 エルちゃんだけは、意味を分かっていないのか、首を傾げていたが。

 


 

 そんな事がありつつも、ソウマ達はソラの家に向かう事にした。

 ソラとしても、実家に顔を出す事にしたのだ。

 

「ただいまです!」

「おかえり、ソラ」

 

 ソラがそう言うと、ソラのお母さんであるレミ・ハレワタールがそう答える。

 すると。

 

「こんにちは!あの…………ソウマっていいます」

「君たちが…………娘から話は聞いている。君たちが仮面ライダーとやらという事をな。私はシドといいます」

「これはご丁寧に。俺、ライターやってる狩夜辛一といいます」

「ラキヤだ」

 

 ソウマは、ソラの父親であるシドにそう挨拶して、シドはそう言う。

 辛一も、シドに名刺を渡しつつ、挨拶をして、ラキヤもそう言う。

 そこから、ソラ達の家でお世話になる事になった。

 

「う〜ま!これがボールドーナツか!」

「この世界じゃ、ドールボーナツだけどね」

「本当にいい食べっぷりですね」

「確かに!」

「まあ、それがソウマだからな」

「うん」

 

 ソウマは、スカイランドのボールドーナツに相当するドールボーナツを食べていた。

 それを見て、ましろ達はそんなふうに話していた。

 すると。

 

「おお…………!」

「何だこれ⁉︎」

「ゴチゾウって言って、俺の眷属だよ。よろしくね」

「ボールドーナツのゴチゾウだな」

 

 ソウマのガヴから、ボールドーナツのゴチゾウが生み出される。

 生み出されたのは、ドーマルゴチゾウと同じ形状のゴチゾウだった。

 一方、ラキヤの方は。

 

「お兄ちゃん!これも美味しいよ!」

「あ、ああ…………ありがとうな」

「それにしても、結構いい人じゃ無い。ソラもいい人を見つけてきたわね」

「ちょっ…………ママ⁉︎」

「………………」

 

 レッドはラキヤに懐いたのか、食べ物を持って来る。

 レミは、ソラがラキヤと良い感じなのを見抜いたのか、そんな風に言う。

 ソラが慌てていると、シドはラキヤをじっと見つめていた。

 まるで、ラキヤを見定めると言わんがばかりに。

 

「ごちそうさまでした!美味しかったです!」

「あら、良かったわ」

「…………それで、話しておくべき事があるんじゃないのか?ストマック社とやらについて」

「…………話しておくべきです」

「そうだな。この村にも潜伏してたからな」

 

 ソウマはそんな風に言うと、レミは嬉しそうに言う。

 すると、シドはストマック社についての詳細な説明を求めた。

 ソラがそう言うと、辛一も話しておくべきだと判断した。

 そこから、グラニュートやストマック社、闇菓子について話をしていく。

 グラニュートが、ましろ達の世界やスカイランドにアンダーグ帝国とも異なる異世界の住人である事。

 ストマック社が、グラニュート界に存在するお菓子会社である事。

 闇菓子は、ストマック社が作っているお菓子で、人間の幸せの感情を材料に作っている事。

 その為に、人間を攫っている事。

 ソウマに辛一、ラキヤ、涼介、スイクスはストマック社によって家族を奪われた事。

 

「そんな存在が……………⁉︎」

「…………ただの嗜好品の為だけに、人間を攫うとはな…………しかも、人間の姿に化けれるとは…………」

「とにかく、気を付けてください。どこにグラニュートが潜伏しているのか、完全に分かるわけでは無いので」

 

 レミとシドは、ストマック社の危険性を理解したのか、そんな風に言う。

 ソウマがそう注意喚起する中。

 

「………………//」

 

 ソラはチラホラとラキヤを見つめて、頬を染めていた。

 そのソラの心境は。

 

『お姉ちゃんと結婚して、本当のお兄ちゃんになってよ!』

 

『わ、私が…………ラキヤと…………⁉︎』

 

 レッドの爆弾発言があり、それを聞いてから、ラキヤの事を意識し始めていた。

 そんなソラの様子には、ソラの両親は気づいていた。

 

「あなた」

「ああ」

 

 レミとシドはそんな風に話す。

 それからしばらく、夜も遅くなり、ソウマ達はハレワタール家で泊まる事になった。

 

「…………スカイランドというのは、本当にグラニュートの世界とも違うんだな」

 

 ラキヤは、窓から外の様子を見ていた。

 グラニュートの世界とスカイランドは、環境が全く異なるのだと。

 地形的にも、人間関係的にも。

 すると。

 

「ラキヤ君」

「うん?」

「少し………いいかな?」

 

 ラキヤの元に、レミとシドの2人が来て、そう話しかける。

 そんな中。

 

「…………あれ?ママにパパにラキヤ?こんな時間に何を……………?」

 

 ソラは目を擦りながら部屋から出てきて、3人が何か話をしようとしているのに気づいて、息を潜める。

 すると、3人は話をし始める。

 

「……………それで、何の用だ?」

「あなたの過去を聞いて、子を持つ親として、同情しているのはあるんだけど…………」

「単刀直入に聞こう。君は、娘の事はどう思っているんだ?」

 

 ラキヤがそう聞くと、レミはそう呟く。

 すると、シドは真っ直ぐにラキヤに対して、ソラの事をどう思っているのかを聞く。

 それを聞いたラキヤは。

 

「……………そうだな。最初はとにかく真っ直ぐな奴で、鬱陶しいとも思っていた。だが…………俺はそんなソラに救われた。あるグラニュートとの戦いでは、ソラは俺やコメルの為に本気で怒っていた。それが嬉しかった」

「「……………」」

「それから、ソラと過ごす内に、こんな俺に親身になってくれる奴も居るんだと思って、仲間意識が芽生えた。レッドと過ごす内に、コメルの事を思い出して、守ってやりたいと思ったんだ。単なる自己満足に過ぎないが」

 

 ラキヤはそんな風に語っていく。

 最初こそ、ソラの事を鬱陶しいと感じていたが、過ごすうちに仲間意識が芽生えた事。

 レッドには、コメルと同じ目に遭わせたくないという気持ちが湧いたのだと。

 すると。

 

「そういえば…………レッドから、ソラと結婚して欲しいって言われたみたいだけど…………どうなの?」

「それに関しては、ソラはまだ子供だから、流石に異性としては意識出来ない。それに………今はコメルの仇を討つことしか考えられないから、誰かと一緒になることは考えられないな」

「「………………」」

 

 レミは、レッドがラキヤに対して、ソラと結婚して欲しいと言われた事を聞くと、ラキヤはそう答える。

 ソラがまだ子供である事、コメルの仇を討つまでは誰かと一緒になる事は考えられないと。

 それを聞いて、レミとシドが黙り込んでいると。

 

「だが…………今では、あの2人が羨ましいと思う」

「え?」

「それはどういう…………?」

 

 ラキヤはそんな風に呟いた。

 それを聞いて、レミとシドがそう聞くと、ラキヤは語っていく。

 ラキヤとコメルの両親はどうしようもない親で生まれたばかりのラキヤの面倒などまともにみることも無かった。

 ラキヤがある程度成長すると、両親はラキヤに働けと言い始めた。

 だが!子供が出来る仕事などまともな物ではなく、鉱山の仕事をずっと続けていた。

 働いて得た金は全て親に取られラキヤにはまともな食事も与えず、気に入らないことがあればラキヤに暴力をふるっていた。

 腹が減った時は自生している草などを食ってしのいでいた。

 しかし、コメルが生まれたことで、今度は標的がコメルに変わった。

 自分だけならまだしも弟を同じ目に合わせる訳にはいかないと、コメルを連れて家出をした。

 鉱山と日雇いの仕事を掛け持ってコメルと生活を始めた。

 最初の頃は正に地獄だったがコメルが居たから自分は耐えてこられた。

 その後もずっと2人で寄り添って生きて来た。

 …………コメルが闇菓子に手をだしてしまったあの日までは。

 それを聞いて、レミとシドは唖然となった。

 自分たちとは境遇が全く正反対のラキヤに対して。

 そんな中、ラキヤは口を開く。

 

「俺とコメルの両親はどうしようも無いクソ野郎だった。………まあ、今となってはそれはもう良いことだが。もし、俺の親があんた達みたいだったら……………何か違ったのかも知れないと考えてしまった」

 

 ラキヤはそんな風に呟いた。

 今となっては、両親の事はどうでもいいが、レミとシドを見て、ラキヤとコメルの両親が、2人みたいな優しい性格だったら、違う人生を歩んでいたのではと。

 そう呟くラキヤの目には、薄らと涙が浮かんでいた。

 すると。

 

「…………えっ?」

 

 レミはラキヤを優しく抱きしめた。

 急なことで、ラキヤが呆気に取られる中、レミは語りかける。

 

「頑張ったのね、本当に良く頑張ったわ。だから…………今だけはこうさせて。今だけは貴方の母親として居させて、ラキヤ」

 

 レミはそんな風に語り、涙を浮かべ、ラキヤを力強く抱きしめる。

 たった1人でコメルを支える為に頑張っていたラキヤを労うと言わんがばかりに。

 それに対して、ラキヤは。

 

「……………悪くないな」

 

 初めて感じる親の温もりに困惑しつつも、そう感じて、振り解く真似はしなかった。

 しばらくすると、レミはラキヤから離れ、ラキヤの隣にシドが座る。

 

「いつでも来なさい。ここに居る間は君も私の息子だ。レッドも懐いている様だしな。ソラを……………娘のことをよろしく頼む」

「…………ああ。だるいが、大人が子供を守るのは当たり前だからな。あんたらの娘は俺が守る」

 

 シドも、ラキヤにいつでも来ていいと言いつつ、ソラの事を頼んだ。

 ラキヤも、そんな風に答えるのだった。

 一方、それを聞いていたソラは。

 

「///」

 

 顔を赤くしていた。

 


 

 翌朝、ハレワタール家で朝食を取り、ハレワタール一家と共に、スカイランドの王城へと向かった。

 

「皆さん…………お世話になりました!」

「気にしないで」

「そうだな。いつでも遊びに来てくれ」

「ああ。その時は、色々ともてなそう」

「ストマック社との戦い、頑張るのだぞ」

「私たちも頑張る。だから、負けないでくれ」

「皆…………頑張ってね」

「無事を祈っている」

「頑張って!」

 

 ソウマが代表してお礼を言うと、王妃、王様、シャララ隊長、アリリ副隊長、ベリィベリー、レミ、シド、レッドはそう答える。

 そんな中。

 

「……………///」

「あ?どうした?」

「っ⁉︎い、いや、何でもないです!」

 

 ソラはずっとラキヤを目で追っており、ラキヤと目が合うと、頬を赤くして目を逸らしていた。

 それには。

 

「どうしたのかな?ソラちゃん」

「なんか…………昨日のレッドの発言を聞いてから、ずっとこうだよな」

「大丈夫でしょうか…………」

「える?」

「そっか…………!ソラちゃんにも、春が来たか…………!」

 

 様子のおかしいソラを見て、そんな風に話していた。

 だが、あげはだけはニヤニヤしていた。

 ソラのその感情を理解していたが故に。

 そして。

 

「それじゃあ、行こう!アンダーグ帝国に!」

 

 ソウマがそう言うと、アンダーグ帝国に向かうトンネルへと入っていく。




今回はここまでです。
今回は、スカイランドでの話です。
スカイランドの王様達と、グラニュートやストマック社についてを共有して、ソラはラキヤの事を意識し始めました。
そして、次回はアンダーグ帝国へと赴きます。
そんな中、デンテの生存を察知したニエルブは、デンテの捜索を行う。
果たして、どうなるのか。
次回も楽しみにしていて下さい。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ひろプリとガヴで、お菓子の家の侵略者、ファイナルステージ、ギルティ・パルフェのやる順番でリクエストがあれば、受け付けています。
あと、日常回はしばらく続きます。
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