仮面ライダーガヴ&ひろがるスカイ!プリキュア   作:仮面大佐

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第6話 変身はビターチョコ

 ソウマは、大叔父であるデンテ・ストマックと邂逅して、改めて、人間を守ると決意して、ブンブンでお世話になる事に。

 だが、その裏で、ある事件が起きていた。

 辛一は事務所に向かう。

 

「師匠!聞いてください!ガチでグラニュート……………あれ?」

 

 辛一はそう叫びながら事務所に入る。

 だが、そこには総司の姿は無かった。

 辛一は、総司が張り込みに行っている事を思い出した。

 

「ああ……………そうだ師匠、張り込み行ってんだ。やっべぇ……………徹夜させちゃったかな?」

 

 辛一はそう言うと、スマホを取り出して、総司に連絡をする。

 

「…………あ、辛一っす。お疲れっす」

『おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか…………』

 

 辛一は連絡するが、聞こえてきたのは、そのアナウンスだった。

 辛一は訝しげに思いつつも、張り込みの場所に向かう。

 

「……………まあ、こんな時間に出入りある店じゃねぇしな。張り込むとしたら…………ここか…………」

 

 辛一はその店に着く。

 だが、夜の店なので、朝から出入りがあるわけが無い。

 辛一は、張り込むのに最適な場所を探して、そこに向かう。

 

「ここか…………。一旦帰ったか………っ!?」

 

 そこに向かうが、総司の姿はなく、そう判断しようとするが、ある光景を見て、驚愕する。

 そこには、総司の荷物が散乱していたのだ。

 

「あっ…………!?やっべぇ…………。ん?」

 

 辛一はそれを見て、そんな声を出す。

 すると、ある物に気づき、それを手に取る。

 それは、総司のヒトプレスだった。

 

「し、師匠…………!?ちょっ………ちょっと待ってくれよ…………!?」

 

 辛一はそう言う。

 総司のヒトプレスは粘液で濡れており、しかも、半分に割られていた。

 それを見て、ある言葉が蘇る。

 

『割れるとその人、死んじゃうから!』

 

 それは、ソウマ/仮面ライダーガヴの言葉だった。

 つまり、総司は殺害されたのだ。

 その考えに至った辛一は、尻餅をつきながらも口を開く。

 

「信じねえぞ…………。信じねえぞ!!」

 

 辛一はそう叫ぶと、ある場所に向かっていく。

 その頃、そんなことになっている事に気づいていないソウマは、ブンブンでチョコを食べていた。

 ソウマの周りには、ゴチゾウがたくさんいた。

 

「う〜ん…………!美味っ!これで1日頑張れる!」

 

 ソウマはそう言う。

 服を捲ると、チョコダンゴチゾウとチョコドンゴチゾウが生成される。

 

「よろしくな!あっ、そうだ。皆〜!集合〜!集まって〜!整列!」

 

 ソウマはその二体にそう話しかけると、そう叫ぶ。

 すると、ブンブンの中に居たゴチゾウ達が集まってきて、ソウマの前で整列する。

 

「今日から皆には、交代で街へパトロールに出て欲しいんだ。人間をストマック社から守る為、怪しい何かに気づいたら、迅速な報告。お願いします!」

 

 ソウマはそう言う。

 ソウマは、ゴチゾウ達を使って、グラニュートやストマック社の動向を探る独自の情報網を張る事にした。

 机の上にはポッピングミ、チョコダン、ふわマロ、ザクザクチップス、パンチングミ、チョコドンが一体ずつ残り、残りはパトロールに向かった。

 

「よろしくね〜!」

「おっはよ〜う!」

 

 ソウマがゴチゾウ達にそう言うと、陽香が入ってくる。

 ゴチゾウ達は咄嗟に動かなくなる。

 ソウマはゴチゾウを隠しつつ、陽香に話しかける。

 

「陽香さん、おはようです」

「よく寝れた?」

「はい!」

「えっと…………今日の仕事は…………」

「仕事?なんかあるんですか?」

 

 ソウマがそう言うと、陽香はそう言う。

 陽香が今日の仕事を説明しようとすると、ゴチゾウ達が目に入る。

 

「ええっ!何この子達!?可愛いおもちゃ!ウマソー、こういうの好きなんだ」

「おもちゃ?…………ああっ!うん!好きなんだ!」

「名前は?何てシリーズ?」

 

 陽香はゴチゾウを持ちながらそう言う。

 おもちゃとして認識したようだ。

 ソウマがそう言うと、陽香は名前を聞く。

 それを聞いたソウマは。

 

「えっ?名前?ええっと…………眷属………?」

「ケンゾウ?えーっ…………何でケンゾウ?だったら……………ゴチゾウなんか可愛いよ!なんかお菓子みたいだし…………ゴチ!って感じで!」

「ゴチゾウ?良いね!」

 

 ソウマは眷属と言うが、それを聞いた陽香は、ゴチゾウと名付ける。

 それを聞いたソウマも納得した。

 その頃、辛一は酸田の研究室に向かっていた。

 

「おい、酸田!おい!」

 

 辛一は研究室の中に駆け込む。

 入った瞬間は居ないように見えたが、実際にはソファーで寝ていた。

 ソファーの前のテーブルには、カップラーメンやコンビニの弁当の空き箱が置かれていた。

 辛一は、酸田に話しかける。

 

「起きろ!」

「おお、びっくりした……………辛一君?」

「これ見ろ!見てくれ!」

「何々…………?」

 

 辛一は酸田を起こすと、酸田は眠そうにそう言う。

 辛一は酸田に総司のヒトプレスを見せる。

 酸田は起き上がってメガネをかけると、それを見る。

 

「これは…………」

「まだ助かるんだろ!?アンタ、助けられるよな?なぁ!?」

 

 酸田はその総司の半分に割れたヒトプレスを見ると、辛一はそう聞く。

 酸田なら、助けられるのではと思ったからだ。

 だが、かけられた言葉は、残酷な現実を短く伝えるには十分だった。

 

「……………無理だね」

「…………ふざけんな…………!アンタ、グラニュート博士だろ!?」

 

 酸田はそう言う。

 すると、それを聞いた辛一は激昂しながらそう言う。

 酸田は自分の肩に乗った辛一の手を退かすと、コップを持ちながら立ち上がって、口を開く。

 

「君の知り合い?」

「師匠で…………恩人だ」

「それは…………気の毒だったね」

 

 酸田がそう聞くと、辛一はそう言う。

 酸田はコーヒーメーカーに入れていたコーヒーをコップに入れる。

 そんな中、シータとジープは。

 

「「人間界の拠点が一つ潰されて、闇菓子を奪われた!?」」

「そこに集めていた人間も奪われて、謎の女の子に闇菓子を奪われました」

 

 シータとジープが驚きながらそう言うと、エージェントはそう言う。

 

「はぁ〜……………赤ガヴの奴、そこまでするのか…………!?」

「本気で私たちに楯突くつもりなのね。というより、誰が闇菓子を…………?」

「これでまた、人間の入荷数が減ると…………」

「ランゴ兄さんに叱られる!」

 

 シータとジープはそんな風に言う。

 エージェントから、闇菓子を奪ったのはただの女の子だった事も聞いており、首を傾げつつも、ランゴの叱責に慄く。

 その頃、辛一は涙を流していた。

 すると、辛一は口を開く。

 

「…………俺が行けば良かった。そしたら、やられるのは俺だったのに…………母ちゃんがグラニュートに攫われて、育ててくれた婆ちゃんも死んで……………1人で荒れてた俺を気にかけてくれたのが師匠だったんだ…………。何で師匠なんだよ……………!何でまたグラニュートなんだよ!!

 

 辛一は涙を流しながらそう言う。

 辛一は母親がグラニュートに攫われた後、祖母が育ててくれたが、その祖母も亡くなってしまい、総司に拾われた過去がある。

 再び、グラニュートによって大切な人を奪われた辛一は、そう叫びながら机を蹴る。

 すると、総司のヒトプレスを調べていた酸田が口を開く。

 

「復讐…………したい?」

「えっ?」

「手がかりはある。君の師匠のカケラを調べたところ、キノコの粘液に近い成分が検出された。粘液はグラニュート全般の持つ特徴ではない。故に…………犯人は絞られる」

 

 酸田はそう言いながら、作業机の方に向かう。

 総司のヒトプレスを置くと、ある物を取り出しながら口を開く。

 

「そして…………グラニュートを倒す術も、ここにある」

「…………どういう事だよ?」

「この前言っただろ。俺はグラニュートを退治する方法を研究してるって。つい昨日、それが結実したんだ!」

「本当かよ!?」

 

 総司はそう言いながら、銃口部分がチョコレートになっている銃を取り出す。

 それを見た辛一は、酸田の方に向かう。

 

「戦う仮面ライダーを間近で観察してサンプルを拝借できたおかげで、一気に捗った!そう!これを使えば、君も仮面ライダーと同等の力が手に入る!」

「その銃が…………?」

 

 酸田はそう言う。

 その銃は、ソウマの戦闘データとチョコダンゴチゾウによって完成したのだ。

 辛一がその銃を取ろうとすると、酸田が口を開く。

 

「ただし、これを扱う為には、グラニュートに匹敵する力をその体に宿さなければならない」

「はぁ…………?んなの、どうやって…………?」

 

 酸田はデメリットを言う。

 ソウマは、あくまで人間とグラニュートのハーフなので、特に問題なかったが、ただの人間が扱うには、その問題があった。

 辛一がそう聞くと、酸田はクーラーボックスみたいなのを開き、ある物を取り出す。

 

「これを体内に埋め込む」

 

 酸田が取り出したのは、黒くて黄色が入った心臓みたいな物だった。

 辛一は口を開く。

 

「何だよ、それ…………!?」

「グラニュートにしかない、グラニュート特有の体液を生成する器官だ」

「はぁ…………!?んなもん体に入れて平気なのかよ!?」

 

 辛一がそう聞くと、酸田はそう言う。

 何と、グラニュート特有の器官を保有していたのだ。

 辛一がそう聞くと、酸田は少しを間を開けて答える。

 

「……………分からない。俺はまだ、試したことがないからね〜」

 

 酸田はそう言う。

 試した事がないのだ。

 それを聞いた辛一は、酸田のある意図を察した。

 

「……………アンタ、俺を実験台にしたいんだ?」

「君は…………グラニュートに復讐したい。俺はグラニュート退治の技術を開発したい。ウィンウィンだと思うけど?」

「……………ふざけんな!」

 

 辛一はそう聞く。

 酸田は、辛一を実験台にしようと企んでいたのだ。

 酸田は悪びれずにそう言うと、辛一は総司のヒトプレスを持って、研究室から出ていく。

 夕方、ブンブンでは。

 

「じゃあ、うち帰るから」

「はい!」

「あっ、外出る時は戸締りね」

「陽香さんも気をつけて」

「うん!お疲れ〜」

「お疲れ様です!」

 

 陽香は帰宅する事になり、ソウマは陽香の事を見送る。

 

「…………さてと」

 

 ソウマはそう呟くと、ある場所に集めたお菓子を見る。

 その夜、虹ヶ丘邸では。

 

「……………ソウマって人は、逃げちゃいましたか」

「うん」

「いずれにせよ、ソウマって人が噂の仮面ライダーである可能性は高いですね」

「そうだね」

「ただ、ソウマって人もグラニュートって事なのかな…………?」

 

 ソラ達はそんな風に話し合っていた。

 ソウマが、板状にされた人(ヒトプレス)を助けて、そのまま去っていった事を。

 

「…………ソウマ君もグラニュートかもしれないけど、悪い人じゃないと思うんだ」

「確かにそうですね。グラニュートから人を助けていましたし」

「それはそうですね。ですが、真実かどうかを確かめる為にも、会うべきだと思います」

「でも、どこに行ったのかは分からないでしょ?」

 

 エルの呟きにましろがそう言うと、ソラとツバサはそう言う。

 ソウマの所在が分からないという事で、ソラ達が頭を悩ませると。

 

「それなら分かってるよ。ソウマ君の居る所」

「「「えっ!?」」」

「何で分かるんですか!?」

 

 あげはがそう言うと、ソラ、ましろ、エルは驚き、ツバサはそう聞く。

 すると、あげはが口を開く。

 

「実はね、陽香から聞いてね。ソウマ君がブンブンに戻ってきたって」

「ええっ!?いつ!?」

「つい最近だって」

「それなら、ブンブンに行けば、ソウマ君と会えるわけですね!」

「まあでも、しばらくは忙しいらしいから、また今度ね」

 

 あげははそう言う。

 陽香から、連絡があったのだ。

 ソラ達は今度、ソウマに会う事にした。

 その頃、辛一は雨が打たれながら、母親が攫われた公園に来ていた。

 辛一は、過去を思い出していた。

 喧嘩をして怪我している中、総司の事務所に連れて来られた時のことだ。

 

『あ〜ああ〜あ、ひでぇざまだな、おい。ああ?やんちゃするのもいい加減にしとけよ、この野郎』

 

 総司は怪我をした辛一の近くに救急箱を置き、そう言う。

 すると、辛一は自分で手当てをしつつ、口を開く。

 

『おっさんさ、俺らの事記事にしたじゃん。あれって儲かんの?』

『儲かんないねぇ。儲かんなくても、世間に伝えた方が良い事ってあるからさ。まあ、その分、売れる記事ってのも書いちゃうんだけどな。ふっ』

 

 辛一がそう聞くと、総司はそう答える。

 それには、総司なりの信念という物があった。

 世間に伝えた方がいい事を伝えるという信念が。

 すると、辛一は口を開く。

 

『俺にも…………俺にも出来っかな?』

『あ?ふふっ……………やってみるか?』

 

 辛一がそう言うと、総司は笑いながら辛一にそう言う。

 こうして、辛一は総司の元で、ライターとしての活動を始めたのだった。

 そして、つい最近に総司に言われた事も思い出していた。

 

『…………正直、危ない真似はして欲しくないって思ってるよ。親代わりやってきた身としてはな』

 

 総司からそう言われた。

 辛一は、半分になってしまった総司のヒトプレスを見つめながら、ある事を呟く。

 

「いや………………。やっぱ無理だ…………」

 

 辛一はそんな風に呟いた。

 その言葉の意味とは……………?

 その頃、ソウマはある洞窟に向かっていた。

 デンテのアジトだ。

 デンテは、ソウマが持ってきたチョコとグミを持ちながら口を開く。

 

「おお〜!おほほほほ!」

「少ないけど、一応、助けてもらったお礼」

「何じゃ、もう戻ってこんと思っとったぞい!いっただきま〜す!!」

 

 デンテが喜ぶ中、ソウマはそう言う。

 すると、デンテはチョコとグミを袋のまま食べていく。

 

「う〜ん…………!美味いのう!美味いのう〜…………!ほほほっ!もう無いの?」

「また持ってきていいよ!俺の味方になってくれるのなら」

 

 デンテはあっという間に食べてしまい、ソウマにそう聞くと、ソウマは交渉を持ちかける。

 お菓子を持ってくる代わりに、味方になって欲しいと。

 

「なぬ?」

「俺ね、ストマック社から人間を守るって決めたんだ」

「つまり、ランゴ達の敵に回るって事か…………」

「俺は自分にどんな力があるのか、分かってない。これからまた何か変化が起こるかもしれない!そんな時、頼れるのは今、デンテおじさんしか居ないんだ」

「う〜ん…………」

 

 ソウマがそう言うと、デンテはそう言う。

 今後生きていく中、ソウマの体に変化が起こるかもしれない。

 だからこそ、デンテの協力が必要なのだと。

 デンテが唸ると、口を開く。

 

「ワシも、ストマック家の一員じゃぞい?」

「でも、この世界の事、気に入ってるだろ?だからグラニュートの世界に戻らなかった」

「う〜ん……………」

 

 デンテがそう聞くと、ソウマはそう言う。

 デンテがこの世界を気に入っているのを指摘した。

 すると、デンテは少し考えると口を開く。

 

「まあ、ええか!お菓子のためじゃ!」

「やった!……………ゴチゾウ、連絡係よろしくね」

 

 デンテは、人間のお菓子の誘惑には勝てなかったのか、了承した。

 ソウマはそう言うと、連絡係として、ザクザクチップスゴチゾウを一体、デンテの方に向かわせる。

 それを見たデンテは。

 

「おお!おほほほ!お前さん、案外強かじゃな」

「強くならないとね」

 

 デンテは、ソウマの強かさについてそう言うと、ソウマはそう言う。

 その頃、辛一は酸田の研究室に戻ってきた。

 すると、酸田はピーナッツを食べながらも口を開く。

 

「おっかえり〜。答えは決まったかな?」

「好きにしろよ。この先何があろうが、師匠の仇だけは意地でもぶっ倒してやる!」

 

 酸田がそう聞くと、辛一はそう言う。

 辛一は、実験台になる事を選んだのだ。

 総司の命を奪ったグラニュートに復讐をするために。

 それを聞いて、酸田は笑みを浮かべる。

 その頃、グラニュート界では、ニエルブがデンテの資料を見ていた。

 

「デンテの資料によると、改造は失敗だったらしいけど……………生体実験ってのは、これだから面白いよね。それに、この少女達も気になるね」

 

 ニエルブは、ソウマとソラとツバサとエルとボンの戦闘映像を見ながらそう言う。

 すると、ニエルブの部屋にシータとジープがやってくる。

 

「「ニエルブ兄さん…………」」

「やあ、シータ、ジープ」

「実は……………人間界の集積所が襲われて…………」

「多分、赤ガヴの仕業じゃないかって…………」

 

 シータとジープがやってくると、ニエルブはそう反応する。

 シータとジープが口を開くと、ニエルブは映像を見せながら口を開く。

 

「ほう?これの事かな?」

「「あっ!兄さんも知ってたの!?」

「それなら話が早い!赤ガヴを始末するいい方法を教えてよ!」

「ランゴ兄さんにバレないよう、跡形もなく消したいの!」

 

 ニエルブがそう聞くと、シータとジープはそう言う。

 ランゴにバレないように、ソウマを消す為に。

 だが、ニエルブの言葉は、シータとジープの頼みには否定的だった。

 

「…………残念ながら、その相談には乗れないな」

「「どうして!?」」

「僕は……………あいつ(ソウマ)に興味があるからね。人間を圧縮する技術、人間に化ける技術の次は、何が開発出来るかな…………?(それにしても…………色々と調べてみるか。ソラシド市や、あの少女達(プリキュア)の事を)」

 

 ニエルブはそんな風に断った。

 シータとジープはそう聞くと、ニエルブはそう言いながら、ある物を取り出す。

 それは、総司のヒトプレスの下半身部分だった。

 そして、プリキュアにも興味を持っていた。

 その頃、酸田の研究室では、辛一の改造手術が行われようとしていた。

 辛一は、不安そうに口を開く。

 

「おいおい…………!本当にこんな所でやって大丈夫なのかよ!?」

「ああ…………局所麻酔だから、ちょ〜っと痛いかもね」

「は?おい、それどういう意味だよ!?」

「それじゃあ、張り切って参りましょう〜!」

「マジかよ…………ああ〜!!?」

 

 辛一はそう聞く。

 何せ、研究室で行い、辛一は検死台の上に寝かされていたのだ。

 酸田はそう言うと、辛一の体にメスを入れて、辛一は痛みに叫んだ。

 翌日、ゴチゾウは周囲をパトロールしていた。

 すると、ある光景が目に入る。

 

「はい!はい!はい!はい!手拍子もっと大きくお願いしま〜す!」

 

 それは、ある男がジャグリングを行っていた光景だった。

 ポッピングミゴチゾウは、その男の足元に向かう。

 その男を見上げると、ある物が目に入る。

 それは、ガヴだった。

 つまり、この男はグラニュート。

 それに気づいたポッピングミゴチゾウは、驚きながら何処かへと走っていく。

 その頃、ソウマと陽香は。

 

「ラーメンで〜す!想像だけで涎が出るラーメンで〜す!あとから俺も食べるラーメンです!」

「兄ちゃんも食べるの?」

「はい!その予定です!」

「ふ〜ん…………美味そうだな。行ってみっか!」

 

 ソウマと陽香は、新しくオープンしたラーメン屋の宣伝を行っていた。

 ソウマの言葉を聞いた男性は、ソウマからチラシを受け取ると、そのラーメン屋に入っていく。

 

「陽香さん!貰ってくれました!」

「その調子!ガンガン行っちゃって!」

「はい!美味しいラーメンで〜す!」

 

 ソウマは陽香にそう話しかけると、陽香はそう言う。

 2人はチラシを配っていく中、先ほどのポッピングミゴチゾウがソウマの肩に乗る。

 

「えっ?グラニュート?」

「どっかん亭、本日新規オープンです!」

 

 ソウマはゴチゾウからの報告を聞く。

 陽香がそう言う中、ソウマは話しかける。

 

「陽香さん!俺、あっちの方で配ってきます!」

「了解!」

 

 ソウマはそう言うと、陽香はそう答えた。

 ソウマは、グラニュートの元へと走っていく。

 その頃、辛一の改造手術は進んでおり、いよいよグラニュートの器官を埋め込む段階に入った。

 辛一が痛みで顔を歪める中、酸田は口を開く。

 

「ううっ…………!」

「こっからは未知の領域ですよーっと」

「ああー!!」

 

 辛一がそう呻く中、酸田はそう言って、グラニュートの器官を埋め込んでいく。

 その頃、ソウマがそこに着くと、男は風船を配ろうとしていた。

 

「プレゼントしま〜す!あっ、そちらのお姉さん、ワンちゃんをプレゼント!そしてお兄さん!そして最後は……………幸せそうなお嬢さん」

「ありがとうございます」

 

 男は犬の形にした風船を配っていた。

 最後のお姉さんに風船を渡すと、男はお姉さんに話しかける。

 

「お手伝い願えますか?」

「あっ、はい。ねえ、持って」

 

 男がそう言うと、お姉さんは彼氏に風船を渡して、ステージに上がる。

 

「こちらへどうぞ。最後に、とっておきの手品をお見せいたします!こちらの布、タネも仕掛けもございません!こちらの布で、よっと!さあ〜!一体、何が起こるでしょうか?」

 

 男はそう言うと、布をお姉さんに被せる。

 それを見たソウマは。

 

「やばい!」

「3!2!1!」

「ふっ!」

 

 ソウマが駆け出すと、男がカウントダウンを始める。

 ソウマがお姉さんを助けると、グラニュートの口が露出してしまう。

 この男は、その手品を利用して、ヒトプレスにしようとしていたのだ。

 

「大丈夫ですか!?」

「おい!何やってんだよ!?」

「ありがとう…………」

「おい!何してくれてんだよ!!」

 

 ソウマがそう言う中、彼氏はソウマの事を誤解したのか、胸ぐらを掴む。

 すると、男が口を開く。

 

「本当に何してくれてんだよ!今日はもう店じまいです!退け!!」

「おい、ちょっと待てよ!」

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

 その男が逃げていくと、ソウマは謝りつつ、男を追う。

 そして、酸田の研究室では、改造手術が終わろうとしていた。

 

「大丈夫?これ縫ったら終わるから」

 

 酸田がそう言う中、辛一は痛みに耐えかねたのか、気絶した。

 それを見た酸田は。

 

「あれ?あと二針だったのに、持たなかったね」

 

 そんな風に言う。

 その頃、ソウマは男の事を追っていた。

 

「待て!」

「何なんだよお前!しつこいな!」

 

 ソウマが追う中、その男はそう言うと、ミミックキーを取り外して、本来のグラニュートの姿に戻る。

 そのグラニュートは、総司を襲撃したのと同じ個体だった。

 それを見たソウマは、ポッピングミゴチゾウをガヴに装填する。

 

グミ!

EAT(イート) グミ!

 

 その音声が鳴ると、ソウマはガヴドルを回転させる。

 周囲にグミが浮かび、ソウマは攻撃を躱すと、袋状のエネルギーがソウマを追うようにグミごと包む。

 ソウマは叫ぶ。

 

「変身!」

 

 そう言うと、デリカッションをを押す。

 すると、ゴチゾウが展開して叫ぶ。

 そこから、周囲を漂っていたグミがガヴの中に吸い込まれて、アーマーが形成されていく。

 

「うっ!ううっ…………!うっ!」

 

ポッピングミ!ジューシー!

 

 ソウマはガヴ・ポッピングミフォームに変身する。

 変身と同時に、ガヴガブレイドを出す。

 

「お、お前………!噂の赤ガヴだな!?」

 

 それを見たグラニュート・オタケは、そんな風に言う。

 ソウマはガヴガブレイドのプレイボンを押すと、オタケに聞く。

 

「どうする?二度と闇菓子に関わらないか、それとも俺に倒されるか!」

「う、うるせぇ!お前の命を手土産にしてやらぁぁ!!」

 

 ソウマは普段はトドメを刺す際の最終通告を今言った。

 それを聞いたオタケは、そう叫びながら、ソウマに向かっていく。

 

「ふっ!」

 

 ソウマは斬撃波を放ち、それを受けたオタケは吹っ飛ぶ。

 ソウマは、吹っ飛んだオタケに追撃をする。

 オタケは回転して、ソウマに攻撃しようとするが、ソウマはガヴガブレイドで回転攻撃をいなして、回転が弱まると斬撃する。

 

「はっ!ふっ!はっ!」

 

 そこから、ガヴガブレイドで攻撃する。

 ソウマの猛攻にオタケが怯む中、頭にキッキングミゴチゾウが現れる。

 

「OK!」

 

 ソウマがそう言うと、キッキングミゴチゾウをガヴに装填する。

 

グミ!

EAT(イート) グミ!

 

 その音声が鳴ると、ソウマはガヴドルを回転させる。

 

「ハァァァァ…………!はっ!」

 

キッキングミ!

 

 ソウマは、デリカッションを押すと、右足にレンジキッキングが出現する。

 

「これで終わりだ!」

 

CHARGE(チャージ) ME(ミー)CHARGE(チャージ) ME(ミー)

 

 ソウマがそう言うと、レンジキッキングにエネルギーが貯まっていく。

 

「ふっ!ハァァァァ!」

 

キッキングミキック!

 

 ソウマはジャンプして、ライダーキックを放つ。

 だが、頭に当たったと同時に滑り、不発に終わってしまう。

 

「いてっ!?あれ?」

「ハハハハハハハ!間一髪!粘液のおかげで助かったぜ!」

「粘液!?…………もしかして、なめこ?うわぁ…………ねっちょねちょ…………」

 

 ソウマが転倒する中、オタケはそう言う。

 そう。

 粘液で滑ってしまい、不発に終わってしまったのだ。

 すると、オタケはキノコの傘の部分を叩いて、周囲に胞子を放つ。

 

「こんな事も出来るんだぜ!3!2!1!ド〜ン!」

「うわっ!?」

 

 オタケはそう言うと、周囲に漂っていた胞子を爆発させる。

 ソウマが転倒して、煙が晴れると、オタケの姿はなかった。

 

「あっ!よっとっと…………!?」

 

 ソウマはオタケを追おうとするが、レンジキッキングによってバランスを崩して転んでしまう。

 キッキングミアシストを解除して、ソウマはオタケを追う。

 そんな中、それを見ていた1人の少女がいた。

 

「あれが……………グラニュートというのを倒している存在ですか。試してみましょう。来なさい!アンダーグ・エナジー!」

 

 その少女は、ソウマを見ながらそう言う。

 すると、そう叫びながら地面に触れると、黒いオーラが現れて、その少女が持っていたポッピングミゴチゾウに流れ込んでいく。

 すると、ポッピングミゴチゾウの姿が変貌していく。

 

「ランボーグ!」

 

 ポッピングミゴチゾウは、ランボーグと呼ばれる存在へと変化した。

 そのランボーグは、ソウマへと襲いかかる。

 

「うわっ!?何!?」

 

 ソウマは、突然の奇襲に驚きながらも攻撃を躱す。

 すると、そのランボーグを見て、ソウマは驚いた。

 

「えっ!?ゴチゾウ!?一体、何がどうなってんの!?」

 

 そのランボーグが、ゴチゾウの姿に酷似している事に驚いていた。

 ソウマは、そのランボーグの攻撃を躱していた。

 すると。

 

「あっ!居ました!」

「ソウマ君!」

「というより、あれ!」

「ランボーグ!?何でここにいるの!?」

「アンダーグ帝国の誰かの仕業!?」

「とにかく、ランボーグをどうにかしましょう!」

 

 騒ぎを聞きつけたのか、ソラ達が現れる。

 ソラ達は、再び現れたランボーグを見て、そんな風に話す。

 そして、5人は変身を開始する。

 

「「「「「スカイミラージュ!」」」」」

 

 5人はスカイミラージュを取り出すと、スカイトーンを装填する。

 

「トーンコネクト!ひろがるチェンジ!スカイ!(プリズム!)(ウィング!)(バタフライ!)(マジェスティ!)」

 

 5人はそう言うと、変身をする。

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」

「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」

「レディ…………!」

『ゴー!ひろがるスカイ!プリキュア!』

 

 ソラ達は変身を完了すると、そう名乗る。

 ソウマも気づいた。

 

「あれ!?プリキュア!?何でここに!?」

「話はあとです!まずは、このランボーグをどうにかしましょう!」

「ランボーグ?よく分かんないけど、頼んだよ!俺はグラニュートを追わないと!」

「あっ!待って!」

 

 ソウマが驚く中、ソラはそう言う。

 すると、ソウマはランボーグをプリキュア達に任せて、オタケの事を追う。

 ましろがそう言うが、ランボーグが襲ってきたので、意識を切り替える。

 

「はっ!ハアッ!」

 

 ソラは身軽さを活かして、ランボーグの懐に入り、攻撃を仕掛けていく。

 

「はっ!はっ!」

 

 ましろはソラに攻撃しようとするランボーグを、光球を発射して、妨害する。

 

「はっ!ハアッ!」

 

 ツバサは飛行できるのでランボーグを翻弄しつつ、ヒットアンドアウェイで攻撃していく。

 

「はっ!ほっ!」

 

 あげはは蝶のような軽快な動きでランボーグを翻弄して、蝶の形のバリアで攻撃を防いだり、バタフライキッスで攻撃したりする。

 

「ふっ!ハアッ!」

 

 エルは、瞬間移動めいた動きでランボーグに近寄り、そこからラッシュを仕掛ける。

 5人の攻撃を受けて、ランボーグは弱っていた。

 

「よし!いけます!」

「ですが、誰がランボーグを生み出したんでしょうか…………?」

「それは後で!一気に決めよう!」

「ソラ!」

「はい!」

 

 ソラがそう言う中、ツバサはそんな疑問を口にする。

 誰がランボーグを生み出したのかという事を。

 あげはがそう言うと、ソラは必殺技を放つ。

 

「ヒーローガール…………!スカイパンチ!!」

 

 ソラはそう叫ぶと、パンチを放つ。

 それを受けたランボーグは。

 

「スミキッタ〜…………」

 

 そんな風に言う。

 すると、周囲の戦闘で出来た損傷があっという間に直っていく。

 ランボーグも、ポッピングミゴチゾウに戻っていた。

 

「お疲れ様、ソラちゃん」

「はい!」

「それにしても…………これがランボーグになっていた物ですか…………」

「なんか、小さいね」

「これ…………ソウマが使ってたのじゃない?」

 

 ましろがソラを労う中、ツバサ達はポッピングミゴチゾウを見る。

 すると、ソラが話しかける。

 

「大丈夫ですか?」

 

 ソラはポッピングミゴチゾウに話しかける。

 すると、ポッピングミゴチゾウは涙を流しながら、ソラから離れる。

 

「えっ!?何で逃げるんですか!?」

「ソラさんがトドメを刺したからじゃないでしょうか…………?」

「ああ、それで怖がってるのかも」

「ご、ごめんなさい!大丈夫ですよ」

 

 ソラがショックを受けると、ツバサとあげははそう言う。

 ソラがそう言いながら撫でようとするが、それでも逃げられてしまう。

 

「ううっ…………!」

「ソラ、大丈夫?」

 

 ソラがショックを受けて泣きだし、エルが慰める。

 すると、ましろはポッピングミゴチゾウを拾い上げる。

 

「ごめんね、怖がらせちゃって。でも、お願い。ソウマ君に会わせて欲しいの」

 

 ましろはポッピングミゴチゾウにそう言う。

 ポッピングミゴチゾウはどう答えるのか。

 その頃、逃げていたオタケは。

 

「ふぅ〜…………ちょっと休憩…………うわぁーっ!ああっ!?」

 

 オタケはソウマから逃げ切れたと思ったのかそう言って休もうとする。

 すると、銃撃が飛んでくる。

 オタケが銃撃が飛んできた所を見ると、そこには胸の部分に包帯を巻いた辛一とゴープロを構えていた酸田の姿があった。

 

「だ、誰だお前!?」

「これは……………お前の仕業か?」

「あぁ……………そうだ。それがどうした?」

 

 オタケがそう言う中、辛一は総司のヒトプレスを見せると、オタケは認めた。

 それを聞いた辛一は。

 

「……………話は終わりだ。ぶっ倒す…………!」

 

 辛一はそう言うと、総司のヒトプレスをしまい、オタケの方へと向かう。

 だが、手術による疲労が完全には抜けていなかったのか、倒れ込む。

 

「うわっ!?」

「ん?」

 

 辛一が倒れる中、酸田とオタケがそれを見る中、辛一はチョコドンゴチゾウを取り出す。

 

「力を貸せ…………!!」

 

 辛一は、チョコドンゴチゾウにそう言うと、チョコドンゴチゾウを銃…………ヴァレンバスターのセッターコフィンに装填する。

 

チョコ!

SET(セット) チョコ!SET(セット) チョコ!

 

 チョコドンゴチゾウを装填すると、そんな音声が流れる。

 辛一がクラッキジャッキを操作すると、銃口みたいな形になり、ゴチゾウが展開する。

 電気ショックの様な音と、ゴチゾウの悲鳴の様な音が鳴る中、辛一は叫ぶ。

 

「……………変身!!」

 

 辛一はそう言うと、ヴァレンバスターの銃口を地面に当てて、トリガーを引く。

 すると、足元に溶けたチョコのエネルギーが広がっていく。

 

「ううっ!うわぁぁぁぁ!ううっ…………!!」

 

 辛一がそんな呻き声を出す中、チョコのエネルギーが辛一にまとわりついて、素体を形成する。

 さらに上から板チョコ状の生体組織が身体の各所に装甲板として分割して配置される。

 

「うわぁぁぁ!」

 

 辛一は、銀紙状に固まった表面の保護膜を破り捨てる。

 すると、色がつく。

 

チョコドン!パキパキ!

 

 その音声が鳴ると、辛一はチョコの力を纏う仮面ライダー、仮面ライダーヴァレンへと変身する。

 

「よし!まずは変身成功だ!」

「何なんだよ…………お前…………!来るな…………来るな…………!!」

 

 それを見て、酸田がそう言う中、オタケは恐怖しながらそう言い、辛一は銃撃する。

 だが、疲労などが完全に抜けてない為か、的外れな所に当たる。

 

「ん?あら?アハハハハ!全然当たんないじゃないか〜!」

「うわぁぁぁぁ!!」

 

 オタケは辛一を嘲笑いながらそう言うが、辛一はそう叫ぶと、殴打と同時に、銃撃を行う。

 

「ぶへっ!?いたっ!?」

「ハァァァァァ!」

 

 オタケが吹き飛ぶ中、辛一は掴もうとするが、粘液によって滑ってしまう。

 

「はっ!」

「うわっ!?」

 

 オタケのキックを受けて、辛一は倒れてしまう。

 オタケは、起き上がった辛一に攻撃するが、辛一もただではやられずに、ヴァレンバスターで銃撃する。

 

「痛っ!?この野郎!」

「うわっ!?」

 

 オタケは怒ったのか、倒れる辛一を何度も足蹴にする。

 オタケのキックで、辛一は吹き飛ぶ。

 だが、辛一は諦めていなかった。

 

「師匠の…………仇だ…………!!」

「おお…………!頑張るねぇ…………」

 

 辛一がそう言いながらオタケの方に向かうと、酸田は撮影しながらそう言う。

 

「ガガガガガ!胞子落とし!」

 

 それを見たオタケは、体を叩いて胞子を出して、爆発させる。

 辛一は、煙の中から出てくる。

 

「あら!?」

「ハァァァァァ!」

 

 オタケが驚く中、辛一はパンチをして、近くの工事現場の足場にオタケを飛ばす。

 そこで、辛一とオタケは戦闘を繰り広げていく。

 辛一は、オタケを倒すと、ヴァレンバスターを撃つが、オタケは抑える。

 

「離せ!」

 

 オタケがそう言って、蹴る中、辛一は銃撃する。

 その戦闘スタイルは、無策かつ破れかぶれで文字通りの「当てずっぽう」なように見えた。

 オタケは、土嚢を辛一に投げると、辛一は土嚢を落とし、お互いの攻撃を受ける。

 

「アハハハハ!」

「絶対…………!負けるわけには…………いかねぇんだ!!」

 

 オタケが笑う中、辛一はそう叫ぶと、足場の接合部分をヴァレンバスターで銃撃する。

 すると、足場が崩れる。

 

「ううっ!」

「うわっ!?おおお…………っ!?」

「ううっ!うぉぉぉぉぉ!!」

 

 地面に先についた方に居た辛一に対して、上の方に居たオタケが転がってくる。

 辛一は、転がってきたオタケにヴァレンバスターを当てて、銃撃とアッパーカットを同時に放つ。

 それを受けて、オタケは上空に吹き飛ぶ。

 辛一は、ヴァレンバスターのクラッキジャッキを操作する。

 すると、待機音と共にヴァレンバスターにエネルギーが集まっていく。

 そこに、ソウマがやってくる。

 

「あっ…………!えっ!?誰?」

 

 ソウマは見た事がない戦士を見て、困惑した。

 周囲にゴチゾウ達が集まる中、酸田はソウマ達の存在に気づいた。

 そんな中、辛一がクラッキジャッキを再び操作すると、エネルギーが球状のチョコの形に固形化する。

 

「食らえぇぇぇぇぇっ!!」

 

 辛一がそう叫ぶと、そのチョコの球をオタケに向かって飛ばす。

 

チョコドン!

 

「うわぁぁぁぁぁ!うわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 オタケはそれを受けて、チョコレートの様な液体を全身に浴びて、高台の上に落ちる。

 体から電撃が走る中、オタケは口を開く。

 

「赤ガヴの他にも邪魔者が居るなんて、聞いてねぇぞ…………!?」

「……………だろうな。生まれたてだ」

「ぐわぁぁぁぁぁ!?」

 

 オタケがそんな風に言うと、辛一はそう言う。

 それと同時に、オタケは大爆発する。

 

「ううっ…………!?うわっ…………!?」

 

 だが、辛一も疲労が祟ったのか、その場に倒れ込む。

 

「…………倒した?」

「よ〜しよし。戦闘力も上々」

 

 ソウマがそう呟く中、酸田は満足げにそう言うと、録画を終了する。

 すると、ソウマにバレない様にチョコドンゴチゾウを四体回収して、そのまま走り去っていく。

 それには、流石のソウマも気づいた。

 

「ちょっ…………!?ちょっと…………!?どっかで見た様な…………?」

 

 ソウマは、走り去っていく酸田を見ながら、そんな風に呟く。

 そんな中、辛一は総司のヒトプレスを取り出しながら呟く。

 

「ごめん、師匠…………俺、もう後戻り出来ねぇわ。このまま行くから……………見守ってて下さい…………!!」

 

 辛一は総司のヒトプレスを握りしめながらそう言うと、フラフラの状態で何処かへと去っていく。

 それを、ニエルブが建物の上から見ていた。

 

「ふふふ…………!面白くなってきた。刺激って大事だよね」

 

 ニエルブはそう言うと、メガネを上に上げる。

 タブレットには、先ほどのプリキュアとランボーグの戦闘シーンが映し出されていた。

 ニエルブは何を企んでいるのか。




今回はここまでです。
遂に、2号ライダーのヴァレンが登場しました。
ビターな感じになりました。
そして、謎の女の子によって、ゴチゾウがランボーグ化してしまう。
次回はいよいよ、ひろプリの面々がソウマに接触します。
ニエルブも、プリキュアやランボーグとかに興味を持つ。
果たして、どうなるのか。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。

ひろプリの強化はどんな感じにするか

  • デンテが作ったアイテムで強化
  • スカイミラージュにゴチゾウの力が宿る
  • ゴチゾウがスカイトーンに変化する
  • スカイトーンとゴチゾウが融合する
  • スカイトーンにゴチゾウが取り込れる
  • ダイヤモンドリボンスタイルみたいな感じ
  • 強化なし
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