“シンデレラ”
むかしむかし。
ある国に、シンデレラという美しい娘がいました。
母親を病気で亡くし、シンデレラは父親と二人で暮らしていましたが、父親はシンデレラのことをとても可愛がっており、とても幸せな毎日でした。
ところが
ある日、父親が新しい母親と結婚することになりました。
新しい母親と、義理の姉二人はとても意地悪です。彼女達はシンデレラの美しさを妬んでいたのです。
そんな中、父親が事故で死んでしまいました。
それからの毎日、シンデレラは
「シ…シンデレラ、食事の用意をしてくれませんか……」
「はい、ヒヨリ義姉さま」
ヒヨリ義姉さまは、しどろもどろで卑屈な性格ですが謙虚そうに見えて注文が多く割と図々しいです。
「食事は鶏肉と胡麻ドレッシングサラダでデザートはバニラアイス…あっ、ミントの葉っぱ付きでお願いします………」
「シンデレラ、それができたら私のパジャマ中で洗ってくんない…?」
「今日の天気は晴れなのに何故でしょうか?」
「……外の花粉が付いてるかもしんないから」
もう一人の姉、ミサキ義姉さまは重度の花粉症でした。しかも閉所恐怖症でもあるから自室の扉はいつも開いている。
「はい、ミサキ義姉さま」
あと、ミサキ義姉さまが長女。ヒヨリ義姉さまが次女で、私は三女の姉妹の順となっている。
シンデレラは、まるでメイドのように働かされます。
つらくて、つらくて、たまりませんでした。
あるとき、シンデレラの屋敷に、お城から招待状が届きました。
どうやら王子様が、お
継母と姉たちは、シンデレラを置き去りにしてお城へ出かけてしまいました。
美しいシンデレラが顔を出すと、お妃に選ばれてしまうことが分かっていたからです。
しくしく、シクシク。
屋敷にひとりぼっちになったシンデレラは、継母たちの仕打ちに耐えられず泣き出してしまいます。
そのとき、目の前にぱっと魔法使いが現れました。
「可哀想なシンデレラ、わたしが舞踏会へ行かせてあげるよ」
魔法使いがそう言うと、あら不思議!
シンデレラは魔法の力でとても綺麗なドレスを身にまとい、ガラスの靴をはいてお姫様に大変身しました。
屋敷の前には畑で育てたカボチャが馬車に変わり停まっています。
「まあ、なんて素敵なお洋服と馬車でしょう……。ありがとう!」
「いってらっしゃいシンデレラ。でも0時までに帰っておいで。じゃないと、魔法がとけちゃうからね☆」
魔法使いの言葉にシンデレラは頷き、カボチャの馬車でお城の舞踏会と向かいました。
「いいこと二人とも、王子様と一緒に踊ってお妃の座を手にするのよ!」
お城に到着すると、シンデレラの美しさにみんなが釘付けです。
「美しいお嬢さん、踊っていただけますか?」
「はい、喜んで」
そしてシンデレラに手を伸ばす王子様
王子様はシンデレラをダンスに誘い、二人は仲良く踊り続けました。
「あっ。いけない!」
しかし、気づけば0時です。
妖精の言葉を思い出したシンデレラは、慌てて駆けだしました。
「待ってくれ!」
王子様が追いかけますが、あっというまにシンデレラはカボチャの馬車でお城をでてしまいます。
でも、その途中急いで走ったので、ガラスの靴を片方落としていきました。
次の日、王子様は城の者に、ガラスの靴の持ち主を国中探し回らせました。
「このガラスの靴に、ピッタリと足の形が合う娘を探している」
家来達がシンデレラの家にもやってきます。
「あらあら、その靴はわたくしの娘のものですよ!」
「え、ちょ」
意地悪な継母が嘘をつこうとしますが、ガラスの靴には足の大きさが合わず、無理に履こうとして血がでてしまいました。
もうひとりの姉もまったく足が入りません。
「血が出た………」
「け、けっきょく履けませんでしたね…」
そこへシンデレラがやってきて、そっと、靴へ足をいれました。
するとどうでしょう!
シンデレラの足は、ピッタリと靴に合いました。
その後、シンデレラは城に迎えられて、王子様と一緒にいつまでも幸せに暮らしたそうです。
めでたし、めでたし。