青春はスクラップと共に   作:天龍改

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趣味に走った


青春×解体運送×風紀委員

 

ゲヘナ校外、アビドス砂漠へ続く路線を全長27編成の列車が爆走する。

1番前を陣取り、26両の電車を牽引するのは過去の遺物、このキヴォトスでも見ることの無くなった鉄道の栄光。それは

LNERClassA1/A3蒸気機関車

偽りの体ながらも過去の栄光を身にまとい、大地を走破せんとする。

 

「アハハハハハハッッハ、走れ走れ!!ノンストップで走り続けろ!!信号は青だ!!」

 

BOMB!!

 

『20号車半壊!!、20号車の防御線を破棄して19号に移るわ!!』

 

「了解、20号車スプリンクラー発動おk、19号車武装展開おk、目的地まであと40分!!それまで耐えろよ」

 

『誰に言ってる『社長!!パンツァーファウスト!!』へっ?』

 

BOMB!!

 

『ゲホッゲホッ、馬鹿なのあなた達!!』

 

『規則違反者め!!大人しく捕まれ!!パンツァーファウスト、もう一発撃て!!』

 

『なっ、なな、なんですってーー!!!』BOMB!!BOMB!!

 

後方の車両内はとんでもないことになってる。あ〜風紀委員のヤツら遠慮なくぶちかましてやがる。

室内でパンツァーファウストとか同士討ちするじゃん馬鹿なの?ヒナ委員長だったら止めて、止め・・る前に自分一人で片付けそうだな。

 

とりあえず、私が今できることはこの運転室で客室内の備えてある武装を動かすか、一刻も早くデッドエンド解体場までノンストップで走り続けること。

途中に何があろうとも止まることは許されない。

 

「邪魔だ!!退け!!」

 

Booooooooooooooo!!!!

 

「へっがギャンッ!!

 

線路を無理やり横断しようとしたロボットを思いっきり挽き潰した気がするが無視だ無視。そもそもが信号は青だしこっちは警笛音を鳴らしてたのに無視したのはアッチだし、私の辞書の中には機械に人権は無い*1、と書かれているのだから。

 

『なんでこうなるのよー!!』『BOMB!!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

《まもなく4番線ホームに6時12分発、□◇方面行きの列車が参ります》

《黄色い線の内側までお下がりください》

 

「ふぁ〜、流石に寒いわね」

 

朝焼けが美しく地平線に写る早朝の6時、便利屋68の4人はゲヘナ中央駅にいた。ここからゲヘナ列車車両基地から牽引してきた列車に乗り込み護衛を行うことになっているが、運行予定の都合上早朝にしないと他の路線の邪魔になると言うことでまだ息も白くなる早い時間になったのだ。

 

「う〜ん、眠いよアルちゃん」

 

「コラっ、しっかりしなさい、そろそろ来ると思うから」

 

《まもなく1番線ホームに6時20分発、アビドス方面行きの列車が参ります》

《黄色い線の内側までお下がりください》

 

「多分、これだね」

 

「おっ、お役に立てるよう頑張ります!!」

 

「私のように力脱いてドーンと構えるのよハルカ」

 

「はっはい!!アル様!!」

 

「ふふっ、・・・ん?」

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎チャグチャグ!!チャグチャグ!!

「ん?どうしたのムツキ」

 

「なんか聞こえるなぁーてっ」

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎チャグチャグ!!チャグチャグ!!

 

「へっ?」

 

「あっ、あれでは無いでしょうか?アル様」

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎チャグチャグ!!チャグチャグ!!

 

線路の続く向こう側、詳しく言うならゲヘナ列車車両基地のある方角から続く線路の向こう側から一定のリズムで刻まれる轟音。

 

線路という鉄に叩きつけるように回転する大きな動輪、その巨体には今日のような朝は寒過ぎたのだろう薄い白の煙幕に身を隠されながらもその美しさは消えないアップルグリーンの車体。

 

そして

Booooooooo!!!!

 

大地の底から震え上がるような轟音を響かせる汽笛。

大型蒸気機関車の参上だ!!

 

「「「「・・・・・」」」」

 

「おーい!!待たせたなぁ!!」

 

便利屋全員が目を点にしながら驚いている。訂正、アルちゃんは白目をむいてる。

 

「あー、おーい!反応出来る?」

 

「あっ、はい」

 

「良かった、とりあえず朝飯食べようぜ、出発時刻までまだあるし」

 

「はい、・・・・えっ?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「とりあえず、最終確認だ」ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

 

「えぇ」

 

「ん?もっと食え食え、テメェら細いんだよ。ほらハルカちゃんカツサンド、ガツガツ食っちまえ」

 

「こっこここんな物、わわわたしがた、食べてもよろしいのででしょうか」ガタガタガタ

 

「ああ、腹いっぱい食べな」

 

前世のせいか、それとも今世で関わりのあるやつらのせいか、腹減ってるヤツや食が細いと心配になる。

オラっ!もっと食うんだよ!!どうせこの後問題事起こるだろうし。

 

「けぷっ、とりあえず乗り込まれたら防衛線を築きつつ遅延後退、先頭車両にまで乗り込まれなかったらこちらの勝ちだから」

 

「うぷっ、(少し食べすぎたわ)えぇ、基本は周囲の監視、何かあったらそちらにこのトランシーバーで報告と」

 

「あぁ、あと走行に問題がないならある程度の破壊とかOKだから」

 

「ありがとうございます」

 

「とりあえず、そろそろ時間だしやりましょうや」

 

「えぇ、便利屋に「規則違反者共!!その場に止まれ!」

 

一部を除き統一された服装、腕に付けられた校章。

ゲヘナの治安を守る風紀委員会が現れた。空崎ヒナが居ないことがいちばん安心できるが、悪いことに変わりは無い。

何故出てきたのか、疑問に思ったが幾つかの設定を思い出して腑に落ちた。

 

(便利屋諸君、合図するから列車に乗れ)

 

(了解)

 

ハイランダー鉄道学園に校舎は無い、キヴォトス中にある駅や線路、そして走る列車がハイランダー生の学び舎になる。そしてキヴォトスにおいてその学校の敷地がひとつの独立国家を意味する。

 

つまり、列車に乗っちまえばハイランダーの区域に入ったことになり手を出すことが出来なくなるはずだ。

 

(3)

 

ポケットに入れてたスイッチを入れる。

 

(2)

 

便利屋全員が重心を後ろにズラした。

 

(1!!)

 

列車の扉が完全に開く。

 

「Let's go!!」

 

「なっ!待て!!奴らを乗せるな!!」

 

ダダダダダダダダ!!

 

後ろから射撃されるが構わず運転席に飛び乗る。

何発か窓にあたってヒビを入れた程度だろう。問題は前方で指揮を取っていた褐色がこちらに乗ろうと走ってきてることくらいか。このまま扉を閉めてもこじ開けられそうだしこのまま開いた状態で走り出すことにする。

 

ブレーキレバーを引き、列車全体にかかっていたブレーキを外す。

 

本来、扉が開いたままだと安全装置が作動して動かないようになっているが、今自分が乗っている牽引車、蒸気機関車型ディーゼルハイブリッド機関車なら問題は無い。

 

牽引力、スピード共に力学的に超えた性能を発揮する様をとくとご覧あれ。

 


 

topic

【蒸気機関車型ディーゼルハイブリッド機関車】

 

・見た目は蒸気機関車、中身はディーゼルと電気のハイブリット機関

・性能はそこらの電車と変わらない

・燃料はOILかソーラー発電で発電した電気

・力学的に考えてもおかしい性能を誇る

・煙突、ピストン部に発煙装置を取り付けてある

・作者が1番趣味に走ったなって思ってる

 


 

『何人か乗り込んでる!!』

 

「ちくしょう!26編成は流石に長いか・・とりあえず撃退お願いします!」

 

ちくしょう、やっぱり何人か乗り込んでやがった。ここの担当に文句言っておかないと。

ゲヘナ線担当部署の電波に周波数を合わせ、怒鳴り入れる。

 

「こちら史哲サイモン!!史哲サイモン!!お宅のところの廃車取りに行ったら風紀委員が出てきたんだが?!」

 

『・・・・・・』

 

「おい!聞いてんのか!」

 

『・・・・・・』

 

「なんで風紀委員が出てくるかきいてんだよ!!」

 

『ブチッ』ツーツーツー

 

「おい!もしもーし!!もしもーし!!・・・・ちくしょうめー!!やられたっ!」

 

『BOMB!!』

 

後ろから爆発音が鳴り響く。

火災探知機が27号車の火災を教えてくる。

 

『大変!!大変!!』

 

「どうしたァ!」

 

『風紀委員が乗り込んで来た!』

 

「ハアっ?」

 

To Be Continued

 

 


 

史哲サイモン

・趣味に走りました

・なんで風紀委員がきてんだ?!

 

便利屋68

・げぇー!!風紀委員!!

 

風紀委員会

・規則違反者!!捕まえる!!

・ハイランダーからの許可は得た!!

・朝眠い!!

 

ハイランダー

・解体屋に嫌がらせしようと

 

ハイランダー事務

・上層部のクズめ!!仕事増えた!!

 

 

何も知らない空崎ヒナ

・Zzzzzz

・(この後電話で叩き起される)

 

轢かれたカイザーPMCの一般戦闘ロボット

・線路横断しようとして轢かれました

・完全に壊れてしまい修理できません、メモリー?潰れましたご愁傷様です。*2

 

 

【蒸気機関車型ディーゼルハイブリッド機関車】

 

・史哲サイモンがスクラップヤードから見つけた蒸気機関車のスクラップにディーゼルハイブリッド機関を搭載した機関車

 

《使用目的》本線においての廃車運送

 

 

型式番号『D.E-98462』

《コール・オブ・ベンティ号》

 

【元ネタ】

・アップルグリーンのClassA1ポイなにか

・きかんしゃトーマスのヘンリーの設定から、ClassA1またはA0*3の設計図に別の機関車の設計が混ぜられた紛い物であったことから

 

・型式番号

・D.Eはデッドエンド(DeadEnd)から

・番号98462

・汽車のえほんから名無しの機関車98462号から、二次創作のアルフレッドの方が通じるのか?

・原作の方では98462号はその性格の悪さから重役に別鉄道へ売られた

 

・コール・オブ・ベンティ号

・石炭のコールと呼ぶ等のコールのダブルミーニング

・ベンティはとあるホラゲーから

 

・ベンティを呼ぶ

・石炭まみれのベンティ

 

 

少しの裏話

 

「本当だったらこの機関車に名前をつけるつもりはなかったんだが」

「ユメちゃんやホシノちゃんが付けたいって言うのと、ハイランダーの方から識別番号をつけろって命令されちゃってね」

 

「んで、好きな名前にしていいよって言ったら3日3晩考えてくれちゃってよ」

「そうなりゃ私も気になるし、そこまで考えるならその名前にしてやろうと」

 

「それでこの名前と番号が出てきた時思わず笑っちゃったね、「ホントに考えてこの名前にしたのか?」って」

「まあ、結果は分かるだろ、今の名前そのまんまだからな」

 

 

 

「なんか色々とコイツに対する皮肉がある気がするんだが、気のせいかな」

 

 

 

 

*1
ただしドラ〇もん、アトム等のロボットを除く

*2
サイモン「ざまぁwwww」

*3
ゴードンのモデル機、試作機

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