ショt…幼い皇帝に憑依した。   作:サテライト

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タイトルで今回は何の話か分かった人はアカメが斬るをよく読んでいらっしゃる方ですね←何様だオイ!



竜船編
ショタと元大臣Ⅰ


その日、ヴィクター皇帝は自身の書斎でとある報告者や資料と睨めっこしていた……。

 

 

―というのも非常に面倒な案件が発生したからである・・。

それは原作でも発生したかが、物語の構成上仕方ない事だが影が薄くなった実は結構重大な事案である物だった・・、ネタバレするとエスデスの従順な下僕こと三銃士の手によるナイトレイドを装った良識派暗殺である。

 

「……懸念はしていたが……ここまでピンポイントに優秀な奴だけ狙ってくるとはな……。」

 

この世界ではヴィクターの介入もあり良識派は皇帝派となってはいるが内情は良識派+ブトー加護下にあった役人なので実質あまり変わっていない(但し上層部が狂人揃いである。)

 

今の所ゲシュタポ(ついでに帝都警備隊)による護衛は行ってはいるが、効果はいまひとつだった。

まあ相手は帝具使い、特殊兵とはいえ帝具使い相手は荷が重いという物だ……。

 

しかしただでやられたい放題されるだけではないのがこの世界の良識派……もとい皇帝派である。

ヴィクター皇帝は自ら臣下(皇帝派のみに)に警戒をするように情報を伝え警戒を呼びかけると共に、新設されていた武装親衛隊付き極秘情報局通称“SD”を使い犯人の割り出しを行いこれがナイトレイドによる犯行ではない事を突き止める物の、あえて知らないふりをしてナイトレイドの仕業として大々的に宣伝した。

 

これにより、一部市民(特に聡明な中級層)の間にナイトレイドに対する不信感が起こり市民の味方であるとされている匪賊からただの凶賊へと認識が低下し始めている。

しかも皇帝派の役人などが帝都内を駆けずり回り仕事を一生懸命取り組んでいると言う事が知られている事(もちろん情報工作によるものと実際にその様子を目にした市民による噂によるもの)また皇帝派の行う政策の成果が最近雇用の拡大と言う形で表に現れ始めているため皇帝派の人間が暗殺されている事を知った市民は怒りを露わにする者さえいる。(もちろん情報工作(ry)

 

 

結論!皇帝派の宣伝工作が上手すぎる!

 

 

このように今回起こっている事件に関しては以上のような対応と結果が出されていた。

しかし幼い皇帝の顔色は晴れない……。

と言うのも彼にとって今まで起こった事やした対策はあくまで副次的な意味合いの方が大きかった。

 

彼には別に大切な事案があった……今回の件とは関係ない事もないが、それは皇帝派に大臣と張り合う事の出来る器を持った政治家を引き入れる事である……。

 

聡明な方ならもうお分かりいただけただろうか?

 

 

「後は……セバスチャンと二人次第だな……。」

 

 

まあ勿論それを憑依前から知っていた彼はすでに手はうっていた・・。

 

 

「大尉は戦い戦いたかったか?」

 

「…………。」

 

彼は執務机の隣に立つ自身の帝具である大尉に話しかけると大尉は眼だけでそれに答えた。

 

「……そうか…また今度思いっきり戦わしてやるからな?」

 

「…………。」

 

大尉は無言だったが心なしか嬉しそうな眼をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝都郊外―

 

 

 

「この村もまた……酷い物だ、民あっての国だというのに。」

 

牛車の中から外の様子を見て、かみに見放された頭を光らせながら老人は嘆息した。

 

「そんな民を憂い、毒蛇の巣である帝都へと戻る父は立派だと思います!」

 

父と言っている以上この老人の子供であろう、少女は自身の父を元気よく褒め称えた。

この二人は元大臣のチョウリとその娘スピアである。

 

「命惜しさに隠居している場合ではないな……国が亡ぶ。こうなっては儂はあの大臣ととことん戦うぞ!!」

 

「父上の身は私が守ります、ですからご安心ください!!」

 

決意を固める父を娘であるスピアは勇気づけるように言った。

娘が父を思って言ってくれたセリフにチョウリはとても喜んだ。

 

「良い子に育ったのう。勇ましすぎて嫁の貰い手がないのが玉に傷だが……。」

 

「そ、それは今関係ないでしょう!!」

 

なお隠すことはせずに説明するとこの娘スピアは男勝りな少女で帝国一の戦闘技の本山である皇拳寺の中でも槍術の皆伝者である。

そのためかなりの実力を持つようだが、皇拳寺自体がすでに開かれてから1,000年近くたっており失われてしまった技なども多数あり、昨今は内部腐敗もあってそれ程の実力者が育ちにくくなっているのが現状である。現に有段者はそれほど強くはないようだ。(あくまでアカメが斬る内での基準です、一般人と比べると強いのだと思う)

 

そしてスピアは現在結婚適齢期……しかし春は訪れていない。

つまり浮いた話が無い・・、それをチョウリは嘆いた。

 

スピア自身も分かっていることなので、悩んではいる……しかし出会いがないそうです。

(出会いが無いと言う人は大抵良い男には巡り会えない、何故なら良い男というのを知らないだろうから。by作者)

 

―そんな時だった、牛車の前に立ちはだかる三人の人影があり、壮年の男性、巨体に斧のような物を担いでいる男、男か女か見分けのつきづらい子供、今まで襲ってきた盗賊の中でも異質であった。

 

「また、盗賊か!?治安の乱れにも程がある!!」

 

尚、ゲシュタポが管理し始めた区内では現在治安はよくなり始めている……まあ盗賊やらは全て北の強制収容所で金を掘りに行かせられるか、一生実験動物にされる運命にさせられているが…。

 

そしてこの親子が不運だったのはたまたま通った道がゲシュタポや武装SSの管理していない区内だった事だ。

 

「今までと同じように蹴散らす!!油断するな!!」

 

牛車から降りたスピアは愛槍を構えながら、護衛を激高した。

さすが皇拳寺皆伝者である、すごい自信とやる気だ。

 

「行くぞっ!!」

 

スピアが言うと護衛全員が賊へと襲い掛かった。

巨体の男は背中の巨大な斧へと手を伸ばすと、襲い掛かる護衛を横へ一閃、全てを薙ぎ払った。

辛うじて防御が間に合ったスピアは愛槍を真っ二つにされ、腹部を斬られただけで致命傷は避けることが出来た。

 

「へぇ……お姉ちゃんやるねぇ。ダイダラの攻撃で死なないなんて……。」

 

そういって子供のような外見の子が懐からナイフを取り出す。

 

「でも、これから起こることを考えると死んどいたほうが楽だったかもね」

 

恍惚とした表情でありながら、背筋が凍りそうにスピアはなった。

巨体な男は護衛を全て倒し終わると、その手に持つ斧で牛車を縦に一千し真っ二つに裂き、中にいる標的を強制的外に引きずり出した。

 

「お、お前は帝国の将兵!!」

 

「はい、貴方の政治手腕は尊敬しておりました」

 

「な、ならばなぜ私を狙う!!!」

 

チョウリは襲い掛かって来た賊を知っていた。

今の大臣に頑なに賄賂を送らなかったために更迭された将軍だ。

大臣の派閥に属さない穏健派と言ってもいい方だった。

それが、今では大臣の尖兵めいたことをしていると知ってはショックも人一倍だろう。

 

「主の命令は」

 

 

その時だった……乾いた銃声がしたのは。

それと同時にスピアの顔の生皮を剥ごうとしていた子供……ニャウのナイフを持つ手が射抜かれる。

 

「!?」

 

「「……!?」」

 

撃たれたニャウは瞬時に、残りの二人リヴァとダイダラはワンテンポ遅れて驚愕する。

しかしそこは歴戦の勇士、冷静にその辺の岩影に隠れ辺りの様子を探る。

 

周りは草地、隠れる物は所々にある岩位な物、高台は一つ、近くの村にある時計塔だ。

 

「二人とも、恐らくあの時計塔から狙撃されているぞ。」

 

恐らくあそこが狙撃地点だと悟ったリヴァはそれを二人に教える。

二人は悪態をつく。

リヴァも厄介だと思っていた、皇帝派が自身の側に付く有力な政治家をみすみす殺させる訳が無かったので……秘密裏に護衛をつけていても不思議ではない。

 

それとは別にチョウリは地面に伏して周りの様子を伺っておりスピアは斬られた所からの出血がひどいのか意識が朦朧としていた。

 

「お怪我はありませんか?チョウリ様。」

 

不意だった……不意にチョウリの目の前の影から一人のbutler(バトラー)(執事)が現れる。

 

「……!?」

 

「「「……!?」」」

 

ある意味凄まじい衝撃だった事は想像に容易く、そして驚愕として各々に現れる。

 

「皇帝陛下のご命令により、お迎えに上がりました。また大変遅くなり申し訳ございません。」

 

そう言うとbutler(バトラー)(執事)は深々と頭を下げる。

完全に空気を読んでいない対応だったため、チョウリも満足に返事を返す事が出来なかった。

 

「リヴァ!なんなのさアレ!こんなの聞いて無いよ!!」

「アイツは経験値たっぷり持ってそうだな!なあリヴァ!アイツやっていいか!!」

 

色々といきなり次々起こっていたがまったくぶれないダイダラと腕が撃ち抜かれ混乱しているニャウとは違い何時も冷静なリヴァは考えを巡らしてある答えにたどり着く。

 

「二人とも、ここは一旦引くぞ!」

「え?なんでだよリヴァ、まだターゲットやれてねえじゃねえか!!」

「僕はどっちでもいいよ~?腕痛いのいい加減何とかしたいし。」

 

リヴァが思いついたのは一番簡単な逃走と言う手段だった。

なんせ敵には狙撃兵がいる時点でかなり不利である、それだけじゃ無く恐らく帝具持ちであるbutler(バトラー)(執事)の出現とその執事の言った“皇帝陛下の命令”と言う単語が引っ掛かったのだ。

杞憂ならいいが、もしもの事に備えなければとここは一旦引き下がる事にしたのである。

 

実に妥当な判断である。

 

なぜなら実際は時計塔に居る狙撃手は常人ではない技量をもったド遠視メイド狙撃手だという事実や、実はその執事は恐ろしい技量を以ていることやさらにもう一人最近帝具を手に入れた庭師が向かって来ていると言う事もあったため、戦うのはそれこそ命を散らすような所業である。

 

しかも主の体裁もあるので大人しく引き下がって行った。

 

「引いていきましたか……良い判断ですね。」

 

「すまないが、助けてくれたお主にまずは礼を言いたい。ありがとう。」

 

「いえいえ、私はあくまで主人のご命令通りに動いただけですので……。」

 

そう言って悪魔な笑みを浮かべる執事……。

それに一瞬背筋が凍ったような感覚を覚えた。

 

その後悪魔で執事はスピアの怪我の具合を見て応急処置をしたのち、背中に巨大な鋏を持ったフィニが持ってきた車(“乗って来た”じゃ無く“持ってきた”ね?)に乗り、メイリンを回収した後帝都へ向けて車を走らせ、無事チョウリは帝都の宮殿に入る事が出来た。

 

尚スピアは直ぐに医者が治療して事なきを得る。

 

 

そして今度はこの3人にまた別の命令が皇帝自身から出される……。

 

 

 

―それはまた次回。




どうも皆様、今回呼んでいただきありがとうございます。

アカメが斬る!アニメ版20~22話位でめっちゃオリジナル化していてナニコレ!?と思った作者です。

さてアニメ版でブトー将軍出てきたけれど声高くてめっちゃポカーンとしちゃいましたw
もっと低い声だと思っていたんですよw

後マインちゃん…………せめて原作で幸せになって(泣き


さてここらでネタバレはやめといて……、今回の話はアニメで言う所の“三銃士を討つ”だったかな?っていう話のタイトル位のとこですね。

まあぶっちゃけチョウリを生かすためだけの話ですね今回……まあ最初は三銃士とセバスチャン、メイリン、フィニ戦わせようかと思ったけどそれだと竜船のお話がなくなるんでね?と思ったので次回にします。

と言う事で次回は原作で言うと兄貴が無双してそれからタツミがインクルシオ手に入れて兄貴が…………というとこのお話です。


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