ショt…幼い皇帝に憑依した。   作:サテライト

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更新遅れてすいません。
でも更新速度は全然改善されない予定。

就活なめてた、高3なめてた(泣)












     『信用できない人に助けを求める人は、
           自らの不確かさを扱うことからはじめなければならない。』


                         byウラジミール・レーニン


内戦~前哨戦~
ショタと武装警察、空の要塞


竜船襲撃事件から一週間の月日が過ぎた頃。

 

帝都の中流階級から低級階級の市民の間でのナイトレイドの評判は下がる一方であった。

その原因の発端は竜船襲撃の少しまえから起こっていた、皇帝派暗殺事件から来ていた。

元々中~低階級の市民たちで生活に直結している事を知っているため、政治に関心が強い者も多く、ある程度の政治事情を知っていたのだ。

 

そして今回の皇帝派の文官暗殺はそういった政治が少しはわかる中~低階級には印象が悪かった。

以前にも説明した事があるが、事件の真相はと言うと大臣側の詐欺工作だったのだが、それを察知していた皇帝ヴィクターはゲシュタポ及びSDを使いナイトレイドの仕業であると市民に極秘裏に広めたのである。

 

そう言った宣伝工作により、ナイトレイドは義賊では無く単なる凶賊の認識が広まり始めていた。

 

この皇帝側の動きに気づいたオネスト大臣は、皇帝側の意図が読めずにいた。

 

今回の行動は、大臣側の擁護に一見見えるが、大臣側で汚職を発見されて次々と懲戒免職や貴族位の剥奪を行って大臣側の力を削ぐ動きも未だ変わら無いため考えられない。そしてこのナイトレイドへの風評被害?工作はナイトレイドのバックにいる革命軍への示威行為、この場合は戦線布告ともすら取れる行為である。さらには竜船の一件で直接ナイトレイドに手を下しているため確信犯であるのは間違いない。

 

オネスト大臣は困惑した、何故皇帝はわざわざ敵を増やしたのかと。しかしこの事態は大臣にとっては都合のいい事でもあった。敵の敵が増えるのは良い事である。それが決して味方では無くとも。

 

実際の所は元々皇帝派も大臣派も両者とも革命軍と思想関連の問題から敵対しているし、敵が増えているのは大臣派も同じであるため状況は二大勢力の争いから三大勢力の争いへと変化しただけであったが。

 

そしてこの三大勢力へと別れた事がこの国の命運を分けたといっても過言ではなくなる。

 

 

 

 

そんな情勢の変化と共に各勢力ともその行動に余念はなかった。

 

大臣派は帝国領北方に置いてエスデス軍を中核に置く大規模軍が平時編成ではあるが整えられていた。

革命軍も東方の宗教都市キョロクを拠点とする安寧道と密約を結びつつ、自分たちの戦力を南方に蓄えていた。

 

しかし、皇帝派だけは戦力増強がとても緩慢であり、内容も彼らからすれば不思議な物ばかりであった。

 

大臣派、革命軍の二勢力はともに新興勢力である皇帝派に危機感を抱きつつも、その評価は浮世離れした狂人集団としてその勢力を軽視し始めていた。

帝国最大の内戦はついに開戦へと向かい始める。

 

―だが、この時濁り水はゆっくりとだが流れ、侵食し始めていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【前哨戦】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝都 王宮 謁見の間

 

 

現在その謁見の間下段には何時もいる文官たちの他に、エスデス将軍を含めた黒いスーツ姿の七人が控えていた。

今回謁見が行われる理由として大臣の望んだ武装警察の就任報告があったからだ。先の七人はその武装警察のメンバーである。

 

謁見の間にはオネスト大臣の他に、最近帝都に戻り現在は皇帝派筆頭の有力者と名高いチョウリ、軍部最高司令官ブトー大将軍や皇帝直属の武装警察ゲシュタポ長官、大臣派の警備部隊総司令官等々……、名実ともにこの国のトップに立つ者達がそろい踏みしていた。

 

それだけ新設の武装組織に対する期待が大きいのである。

大臣派、皇帝派と別れて争ってはいるが、ともにナイトレイドの存在は両陣営にとって目の上のたんこぶであり、利害が一致する部分もあったなどの政治的特色もとても強いのだが、それを差し引いても彼女(彼?)らの期待は大きいのだ。

 

特殊犯罪の摘発やスパイの摘発にたけたゲシュタポや通常犯罪に強い警備部隊でもナイトレイドは手に余るものであるし、今回三つ目とはいえ武装警察が組織されるのも何ら不思議な話ではなかったが、それまでに様々な揉め事(特に縄張り等で)無事設立に至ったのだ。とてもめでたい事に違いは無い。

 

が、当の武装組織の隊長に就任するエスデス将軍は隠しきれないほど不機嫌であった。

と言うのも先の竜船での襲撃事件で、自分のペッ……部下である三獣士をこれから謁見を賜る人物に殺されているのだ、仕方ないと割り切ってはいるが、それでも部下思いのある意味で優しい彼女は自分の部下を失う原因に謁見賜るという行為が気に食わなかった。いつもなら弱者だったのだから仕方ないと言いそうな彼女だが、その思想で頭では理解してもどこか心で理解できない所があったのかもしれない。

 

まあ、とにかく彼女はとても不機嫌である。

 

そしてそれは隣にいる部下たちに諸に受けている。青い髪の青年に至っては顔まで青ざめている。

心なしか、その場の気温も低く寒く感じる。

 

 

 

「諸君待たせた。」

 

そんな空気を知ってか知らずか、皇帝が謁見の間に入って来た。

しかしその時の格好が異色だった。

 

背中に黒色の軍服のような上着を羽織り、何時も謁見時に切る皇帝家代々の服装では無く、黒のスーツを着ており、頭に特注であろうと思われる軍帽を意識したと思われる王冠のような何かを被っていた。

 

場がざわめく。それ程までに今の皇帝の格好が異様なのである。何故ならその格好はゲシュタポへの視察や武装SSへの視察などでしか着用しない特殊な皇帝用の軍服なのである。

 

ヴィクターはそのまま玉座まで歩くと、ドサッと座り足を組む。

 

伝統など知らないと言わんばかりであり、また見る物が見ればそれは挑発でもあった。

 

現にエスデス将軍等は表情には出さないが腹の中では煮えくりかえる気持ちでいっぱいであった。

正装では無いと言う事は、これは公式ではなく非公式であり私は認めないと皇帝自ら主張しているようなものだ。

何よりも帝国最強を関するエスデス将軍を軽んじているともとれるからだ。

 

「へ、陛下その御姿は?」

 

「ああ、この服装か。いや何、武装警察が出向いたのだからこの格好の方が適切であろう?」

 

エスデスの反つ氷河のごとき冷気に青ざめているオネスト大臣がヴィクターに格好の事で問うが、当の本人に飄々と返される。それどころか、「では始めよう。」と言って早速始めさせるのである。

 

場の空気が最低になるが、それでも行わなければならない。

謁見が始まった。

 

 

「エスデス将軍、此度は結成おめでとう。」

 

「……は、陛下のご助力のおかげで無事、結成することができました。」

 

「それはよかった。」

 

最初の言葉のやり取りだけで、周りは冷や汗ものだった。

何せ両者とも目がまったく笑っておらず、話す言葉にも心があまりこもっておらず、演技の様になっているからだ。エスデス将軍が手を出すまいかとか、ヴィクターがこれ以上変な事しないかとかなど周りはひやひやしているだろう。

 

「それで、組織の名は決まったのか?」

 

「はい、我々は独自の機動力を持ち、凶悪な賊の群れを容赦無く狩る組織……ゆえに、」

 

エスデスは面をあげ皇帝に向けて。

 

「特殊警察“イェーガーズ”と。」

 

決め顔で行ってのけた。

それに対してヴィクターは……。

 

「イェーガーズ……か、成程な……、将軍のような狩人が率いるにはピッタリの名だな。」

 

決め顔に対して完全スルーで賞賛の言葉を贈る。

 

「……恐悦至極にございます。」

 

エスデスは若干むっとなりながら言葉を返す。

 

するとヴィクターは座っていた玉座から立つ。そして下段へとつながる階段を一歩一歩降りるとスーツ姿の七人の前に立つ。

 

「結成おめでとう!諸君らには期待しているよ。見事かの凶賊ナイトレイドを打ち破ってくれ!」

 

「「「「「「「は!仰せのままに!」」」」」」」

 

ヴィクターの激励に応じる七人、その姿は立派な主従なのだが悲しいかな、これは(派閥的に)敵対する者同士のやり取りである。

 

「さて諸君、実はちょっと見せたいものがある。」

 

『『『『『『『『『『……!?』』』』』』』』』』』

 

その場が再びざわめきだす。

それをヴィクターが手を上げ制する。

 

「何、今回は移動とかはなしだ。何せ近くにいるととても危険でね……。少佐!例の物を。」

 

「は!了解であります。陛下!ドク!スクリーンをすぐに出したまえ。」

 

ヴィクターは少佐を少佐はドクに命令して巨大なスクリーンを出させる。

その光景を大半の物は首をかしげて見ている。

 

そして部屋が徐々に暗くなり始める。

暗くなる途中で、ヴィクターがその顔に狂気の笑みを見せながら言った。

 

 

「今回見てもらうのは……、そうだなさしずめ“空の要塞”とでもいう物かな?」

 

 

スクリーンには“6つのプロペラエンジンを持つ巨大な飛行機”が夥しい数で悠々と大空を飛んでいる姿だった。

 

 




まずは更新遅れてゴメンナサイ(土下座

前書きにも書きましたが完全に高3なめてましたは。
決して戦車ゲームに忙しかったとかじゃありません。(オイ

今後も就活終わるまで更新は鈍化するかもです。
(というか失踪するかも……。)

次回から期待しないでお待ちください。









多分次回予告。

―狂喜の笑みを浮かべて“それ”の説明をする皇帝ヴィクター。
“それ”は高度10000メートル以上を悠々と飛ぶ悪魔だった。

次回!『ショタと空飛ぶ要塞』


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