この永遠の格闘の世界で、争うことを望まない者は生きるに値しない。」
byアドルフ・ヒトラー
その日、ナイトレイドは比較的穏やかな一日を送っていた。
昼間に多少の喧騒はあったものの何時もの事と言えるレベルであり、特別大きな騒ぎでは無く。アジトの警戒態勢も何時もの通りでラバックの帝具、クローステールの結界任せではあったがこれもまた何時もの通りと言って過言ではなかった。
しかし、ナイトレイドのメンバーで一人だけ。本当に一人だけその不穏な空気に気が付いていた。
その人物はレオーネである。彼女は所持する帝具の特性なのか、はたまた天性の能力なのかは定かでは無いが妙な胸騒ぎを感じていたのだ。
それも、ただそうだと漠然と感じているのではない。
偶々目だった。偶々彼女の目にとある仲間の些細な行動が目に留まったのだ。それは本来なら見逃しそうな些細な事だった。だがどうしてもその事が気になって居た彼女は他のメンバーが寝静まったであろう深夜過ぎでも眠りに入る事ができないでいた。
彼女は自身のベットに横になりながら思考の海に入っていた。その姿は本来の彼女ではあまり想像できないものであったが、それだけその仲間の些細な行動から来る胸騒ぎが不安となるものなのかを物語っていると言えた。
「(アイツが普段あんな行動をとるはずがない……、それにあれに何の意味があるんだ?………まてよ?)」
しばらくの間に思考はぐるぐるとまわり続けていた。しかしだが、ふと別のある事に気が付く。
「(そう言えばタツミはアイツの店のすぐそばの裏道で皇帝にあったんだよな?………皇帝がタツミと話をする事を目的として接触したのだとするとタイミングや位置関係的にできすぎてやしないか?)」
彼女の考えた仮説は間違いではなかった。というのもタツミが皇帝と会合した裏路地は彼女の言うアイツの店とやらを出た大通りの右手側を家一軒ほど隔てた所にある裏路地で、二人が会合したのはその裏路地をまっすぐ進んだ所だったのだ。
しかもそこは毎回タツミやレオーネなどが帝都のアイツの店に行くたびに使用する道順であり、大抵その店で用事が済めばその道をしようするのだ。
「(……つまり皇帝側はアイツの店の事すら把握している?それに私たちがよく使う道順も知られているのか?だとすれば!?)」
その時彼女の背中にとても嫌な汗が流れる。同意に背筋が凍るような感覚もしてきて体全体が冷え切ったような感覚さえした。しかも体が冷え切っているように感じながら汗は止まらない。彼女はガバっと状態を起こして首を左右に振る。なにかの間違いだ、そう自身に言い聞かせるようにする。馬鹿馬鹿しい、単なる仮説だ。と彼女は思うとベットから立ち上がり部屋を出る。
幾分か廊下を進み、突きあたりにある温泉のマークがついた暖簾がかかる木で出来た引き戸を開けると中にはいる。そこは脱衣所のような場所で彼女はそこをさらに突き進み今度は曇りガラスの引き戸を開ける。カラカラと引き戸独特の音がし扉が開く。そこは大浴場でありナイトレイドの心の洗い場であった。
彼女はそこの一番近くにある、湯船に近づきそばに膝を降ろすとその湯船のお湯で顔を洗い始める。いやな予感を消したかった事と、ある思いついてしまった仮説を拂拭したいという気持ちになっていたからである。
彼女はある事に気が付く、仲間のアイツの店がもし皇帝に知られているとする。しかしそれに気が付かないアイツでは無い。それは信頼でもあるし、ナイトレイドの中で最も諜報に関してなら随一であるからだ。もし気が付いているとしたら?わざとそれを放置していたとしたら?放置していたとして何故そんな事を?もしかしたらアイツは……。
「ん?」
そこまで思考がいった所で彼女が今覗き込む湯船の水面に違和感を覚える。
今浴場内はとても暗い、深夜でありまた明りなどを点けずに入ってきた事もあり浴場内は暗かったのだ。
それでもぼんやりとだが、なにか水面に違和感を感じた。それは帝具を持っていることで知らず知らずの内に一部の能力が所持者保護機能という物を働かせて少しだが帝具の能力が人体に適応されているからである。そして彼女はこの所持者保護機能に助けられる事になる。
一瞬だった。
彼女が除く水面に彼女の物では無い男の顔が写りこんだ。
その瞬間に彼女は水面からの襲撃者に一撃を喰らい気絶することになる。気絶ですんだのは所持者保護機能が一部働いた所為である。彼女は気を失う前。
「このトローマが一人仕留めましたぜ!!」
っという聞くからに卑怯そうな男の声を聴いたのだった。
「引き続き任務を続行します。とのことです。」
「上出来よ。さすが桂馬の役割、敵地に飛び込んだわね。」
ナイトレイドのアジトの比較的近い対岸の崖の上に四人の変人がいた。
いや失礼、一人のオカマと三人の変人がいた。
今報告するように喋ったのは耳の大きい女性?だ。
そして桂馬云々と言った白衣の男性はオカマである。そうDrスタイリッシュだ。
彼の後ろに目が異様に目立つ巨躯の男と鼻がアヒルの口見たいな細い男がいる。
そして……。
「さあ……チームスタイリッシュ!!熱く激しく攻撃開始よ!!」
『『『『『『『『『『FOOOOOOOOOO!!!!!!!』』』』』』』』』
彼がそう叫んだと思うと彼の後ろの林から大量のジョジョ立ちの変人軍団が姿を現す。
常人が見ればドン引き必須であるような光景だ。
「戦闘員がアジトに突入しました。」
「ああ、ショーの始まりね。ゾクゾクするわね!!」
かくして彼と彼の私兵によるナイトレイド討伐が開始される。
しかしこの時、帝都方面の空と南方のそらから一つずつ、黒い影が迫ってきているのをナイトレイドを含めた彼らは気が付かなかった。
「ウオオオオオオ!!結構はええええ!?」
ラバックは逃げていた。最初に襲撃に気が付き真っ先に戦闘態勢に入ったのも彼だったのだが、一人相手にするのはまだいい、しかし多人数は対応できないのか廊下を逃げていたのだ。
そんな中的集団の“後ろ”からアカメが飛んで多数の敵とラバックの間に立ったのだ。
「私の後ろへ。」
「アカメちゃん!」
アカメは迫りくる敵に村雨を居合の構えで構え何閃か切り裂くと、多数いた敵が粉みじんの肉片になったのだ。村雨の威力も恐ろしいが、何より恐ろしいのはアカメ本人の技量であろう。なにせ多数の目標を一度に切り裂きただの肉塊にするならまだしも肉片に細かくしてしまうのだから。
「流石だぜ。」
ラバはアカメのその技量に賞賛を送る。
しかし今度は廊下の向こう側から靴音が響いてきた。少なくとも革靴であろうか?よく音が響くくつである。
「また新手!!」
ラバックがそう言うよ相手は静かに。
「敵ながら見事な腕前。」
と言った。その男は小型の丸眼鏡をかけて、頭に特徴的な後ろへ三角に伸びる兜をかぶてている。
「我が名はトビ―。アカメどのに一騎打ちを所望する!!」
そう男は先ほどより声音を強めて言うと両手をだす、するとその腕から小型の戦斧の刃の部分のようなものが現れる。そして間髪入れずに素早い動作でアカメに肉迫したのだ。しかし男は腕の刃では無く、足裏に新たに刃をだして蹴りをするように攻撃してきたのだ。
しかしアカメは慌てず落ち着いた様子でそれを村雨でいなすと後ろに回りこみそのがら空きの背中に一閃を叩きこむ。しかし血は出ず、代わりに金属同士がぶつかった音と火花が散っただけに終わる。
「(この手ごたえ、さっきの奴と違い全身が機械なのか?)」
アカメは切った時の違和感を自身なりに整理する。この思考の速度はさすがと言える。
「アカメちゃん!!」
ラバックはアカメと相性が悪い相手だと見るや救援に行こうとするも天井が崩れて別の敵が二対現れる。
しかしその時のラバは何故か少し様子が違った。
ラバックは軽く舌打ちをすると軽く指を動かすだけで相手をクローステールで絡め捕り、両腕を後ろに引くとなんと簡単に“ちぎれてバラバラ”になってしまったのである。
「……命令だから死んでくんない。」
普段の彼からは想像できないくらい冷たい声音で彼は呟いた。その呟きはアカメには届かなかった。
そして気が付けばラバックは闇に溶けたようにその場から“消えていた”…………。
「(ラバはどこへ?)」
アカメは気配が消えた仲間を一瞬気にしたが、その一瞬でトビ―と名乗った男が再び肉迫してきた。
「よそ見している余裕がおありですか?」
「…………。」
二人はその後戦闘を続行していった。
その頃アジトの外では別の仲間が多数の敵と戦っていた。
なんか気が向いて書いてたらできてた(驚愕
と言う事で原作で言う所のスタイリッシュにタツミが付けられてアジトが見つかって戦闘になったシーンですが、今作ではかなり内容が違います。
まあ、呼んでれば何が違うか解ると思います(わかると思いたい。)
また何時も感想くれる方ありがとうございます。
嬉しくて何時もニヤニヤしながら拝見させていただいています。
(《ご意見・感想お待ちしてます。》)