ショt…幼い皇帝に憑依した。   作:サテライト

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台風のおかげで学校が休みになったから書くことができた。

だから投稿!!


ショタで裁く

コンコン…。

 

「ん?」

 

執務室で大臣側の報告書とセバスチャンの報告書が来るのを歴史書を見つつ待っていると部屋がノックされた。

俺が入れ、と言うと入って来たのは一人の物凄く緊張した知らない男だった(後で知ったが文官らしい。)男は大臣から報告書を預かってきました。と言うとウォルターに渡してぎこちない動きで出て行った。

 

一応皇帝の威厳ってあるのな…。

 

「陛下、中身を調べましたので安全です。」

 

と言って持ってきた封筒を渡してくるウォルター。何時確認したの?まだ数秒しかたってないような?…っまいいや。

 

俺は封筒を受け取り中身の書類に目を通す。

書いてある内容は簡単にまとめてあった。

 

と言うか殆ど考察とかが適当過ぎた…。

 

『他の内政官を妨害、また不正を働き道路整備事業の資金を着服、また内政を遅らせた罪』

 

要約してみるとこうだった。

これで牛裂きですか…。横暴すぎやしませんかねぇ~。まあ大臣だから仕方ないな…。

 

 

―こんこん。

 

 

 

そうやって報告書も見ているとドアがノックされ、セバスチャンが入ってきた。

手には封筒を持っている。

 

「陛下、調べを終わりましたのでご報告に参りました。」

「………いや早すぎない?もう少しかかると思ったんだけど…。」

 

だってあれから一時間位しかたってないんだよ?大臣側のは元からあった物持ってきただけだからわかるけど、セバスチャンも元から用意してた…とか?

 

「悪魔で、執事ですから。」

「あ、はい」

 

こいつ…もしかして本物の悪魔?

そうだとしたら本当に心強いな、て言うか俺がセバスチャンに頼んだのってそう言う期待を持ってたからだったの忘れてたわ。

てか悪魔って危険種なのかな?そういやあの教主っていう危険種とのハーフいたな…。

 

「まあ、いいや見せてくれ。」

「こちらです陛下。」

 

ウォルターが渡してくれた報告書には何も書かれていなかった…。

 

 

………。

 

………。

 

 

 

「………………あ、そう言う事か。」

「察していただけて幸いです。」

 

何も書かれていない、つまりは“白紙”である。

これが意味するところは一つ。

 

「ショウイは完全に白だったと言う事か…。」

「そうでございます。陛下。」

 

まどろっこしいマネを…。まあその分この書類盗まれても何の問題も無いわけだが…。

 

「詳しく話ますと、ショウイどのは居たって健全なお方です。内政の方で遅れが出ているのは大臣派の官僚たちの腐敗が主な原因と思われます。」

「…………はあ、なんか大臣派の人間を粛清おじさんみたいに粛清したいよ。(ボソ」

 

セバスチャンの報告に俺はうんざりした。

粛清できたら何と簡単な事か…。

 

だがこれではっきりしたのは…。

 

「ショウイには裁かれる理由がない…冤罪と言う事か…。」

「はい、これをネタに大臣の立場を危うくするという事も出来るかもしれませんが…。」

「…いや、大臣と余ではその根本的な土台が違う…、最悪クーデターを起こされかねん。」

 

セバスチャンは大臣の立場を揺らがせられる可能性を示唆するも俺は否定する。

奴には多数派の大臣派というものがあり、それは帝国中にその手は伸びている。

片や俺には皇帝としての立場と権力があるが、権力の行使を大臣にとっていかれている。今事を起こせばこちらが逆に不味いのだ。

 

「陛下、幸い我々にはブトー将軍がおりますので軍事クーデターはそうそう起こらないと思いますが…。」

「…………。」

 

ウォルターの言う事ももっともである。

帝国ナンバー2のブトー将軍は軍部の実権を握っている存在にあり近衛なども彼の管轄下にある。恐らく将軍と手を組めば大臣を殺すことが簡単にできるだろうがその後が面倒だからな…。

 

「…まあ、いい今はショウイのをどうするかだ…無罪はさすがにできんからな。」

「困った事にございますな。」

 

今回の件で面倒なのは大臣がショウイを見せしめにつるし上げたいのだが、当のショウイは無罪だ、それを俺が突き止めて適応し無罪としたと言う演出ができなければ今回の場合彼を無罪にするのは難しいだろう。

なにせ大臣派から罪状が上がってしまっている。

こちらは情報を裏から掴んだだけで正式な手続きを踏んでいない証拠不十分な証拠と言う事になる…。

この状況ではショウイをある程度の刑に処さなければ、皇帝としてのメンツが立たないし大臣と完全に敵対することになる、それは今は避けたいのだ。

 

「………一か八かだな。」

 

だが手は…。

 

「陛下、そろそろお時間です。」

「…そうか、仕度を頼む。」

「かしこまりました。」

 

さて…、初めての公務(少なくとも憑依してからは)といきますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~謁見の間~

 

そこには何人もの臣下たち(六割大臣派、三割将軍派、一割良識派)がそこに整列していた。

 

この謁見の間は初代皇帝の時代から脈々と受け継がれた申請な場所でそこにいる者のなかには緊張した面持ちをしている者も数名いた。

そんな中を一人の太った男が片手に大きいいかにも高級そうな肉を持ちながら(あるいは食いながら)上の玉座の斜め後ろに立っていた。

 

普通こんな事は無礼以外の何でもないのだが…この男は許されている…というか見逃されている。

まあ何せこの帝国でこの男…もとい大臣に逆らえるものなど指で数えても三人程度…それ程までに絶大な権力を持つのだから誰も怖くて「貴様!無礼だぞ!!」なんて言えないのである。

言えば確実に拷問部屋行くからね…。

 

 

さてそんな張りつめた空気の中で大臣は一人思案していた。

 

「(ショウイの政治生命は結局の所終わるし、次に気になるのは最近出没している殺人鬼ですねぇ、あのナイトレイドも動き出すかもしれませんし。)」

 

といったふうに思案していると、皇帝陛下が早速やってきた。

こういう時によくある「皇帝陛下のおな~り~」みたいなセリフを衛兵が言うと皇帝陛下が玉座の後ろから現れる…。

 

すると臣下は全員が片膝を地に付け頭を下げ跪く。

 

そして皇帝は玉座に腰を掛ける、その顔は何故か何時ものように緊張感のない顔では無く、何時になく真剣であった、この時大臣は言い知れぬ不安に駆られた…

 

「面を上げよ。」

 

皇帝の命に跪きながら表を上げ皇帝陛下に視線を注ぐ、それはいろいろな感情を含んでいたが、この場では語らないほうがいいだろう。

 

「皆よく集まった。何時もの事ながら大義である。」

 

皇帝陛下が始まりの何て事のない挨拶の言葉を言い、評議が行われる。

謁見と題してはいるものの、皇帝の実権の強いこの国では皇帝陛下への内政報告、戦時は戦況報告が良くこの場で行われる。

 

そして今日はそれらの議題の前にある事が言い渡される…。

そうショウイへの死刑宣告である。

 

「報告の前に、内政官ショウイ前へ。」

 

報告が行われる前に皇帝陛下がショウイを呼び出す。

ショウイはいったい何が?と疑問を顔に出しながらも一旦立ち、前へ出て再び跪く。

 

「内政官ショウイ、貴公にはとある罪が掛かっている。」

『『『『!?』』』』

 

謁見の間がざわつき、良識派や将軍派がざわつく、当のショウイは驚愕しそして覚った、自分は大臣に消されるっと…。

 

「ついては…貴公に処罰を言い渡す。」

 

この時ショウイは絶望していて、逆に大臣は嬉しそうに内心今にも笑いが込み上げて来ていた。

 

「内政官ショウイ…貴公を内政を遅れさせた罪により、“懲戒免職”とする。」

『『『『『『!?』』』』』』

 

そしてその大臣の込み上げて来ていた笑いは皇帝の放った命により一気に消え、逆に驚愕へと変わっていた。

 

「皇帝陛下!?それは些か軽すぎはしませんかな!?」

 

さすがの大臣もこの事態には驚きを隠せないでいた。

そして思わず皇帝陛下に普通に聞いていた。

 

「軽くはないぞ?大臣、後任を自身で“決めさせた後”で懲戒免職とするんだからな?」

「……でしたらそう言わなければだめですよ陛下。」

「おお、それはすまない、次からは気を付けるとしよう。」

「………そうしてください。」

 

大臣は口調こそ穏やかだが、内心歯ぎしりしていた。

 

「(何故陛下はあたしの言った牛裂きを選ばなかったのだ!!これではショウイをつるし上げられんではないか!!)」

 

大臣は今すぐにでも問いただしたかったがここは公の場、ヘタな事は出来ないし何よりも皇帝の選んだ刑罰の内容は実際なら打倒と言った所だったのを大臣自身も解っていた、しかも周りには良識派に将軍派もいる、ヘタに言う事などできなかった。

 

「さてでは本題の報告などに移ろうか、なあ大臣?」

「……はあ、そうですなぁ陛下。」

 

しかも皇帝はさっさと次に進めようとしていたので大臣もこれ以上は言えないと気付いたのだった。まあ大臣としては不満だらけだ、なんせショウイの政治生命は終わるだろうが、所詮彼から見ればただの雑魚に過ぎない…。

真の目的は自分と皇帝が親しい間柄で、また良識派を一人つるし上げて力を見せつけようとしたが、結局力を見せつけるまでには至らなかったからである。

そしてこれで大臣のストレスの要因が増える結果にもなった。

 

 

―誰も知らない事だが、実は皇帝に憑依した奴は軍事オタクって奴で軍関係から派生して政治にも多少触れている奴だったのである。

それ以外は普通の大学生だったんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきのはうまく言ったな…、まあ要は罪の度合に合わせた刑罰を選んだだけなんだけどね。

 

大臣から反発は少しあったが、さすがは切れ者だけあって言うのを踏みとどまったと見える。

まあヘタなこと言えば、良識派に面と向かって批判されかねない

まあ俺は今、皇帝な訳だからこの国のトップって事は明白なんだ、最悪それ使ってやればいいわけだ、まあそこに微妙な匙加減がいる。

と言うのも、あんまり使いすぎると、それこそ良識派や将軍派からも煙たがられるようになりかねないからだ。

まあ今回はまだどうにかなった。

 

しかし大臣と仲がいいという事を否定しきる事は出来ていない、

今回のもう一つの目的もよほどの者でなければ、これがある“メッセージ”だとは気付かないだろうな~。




ショウイを裁いた時の展開と結構違うけど、まあそこはオリジナルだから気にしないでくださいな。

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