取りあえず眠いでs……zzzzzzzz。
―よろしい ならば戦争だ!
誰が最初に言ったかもううっすらとしか覚えていない。
それでもはっきりとあの言葉だけは覚えている…。
―大戦争を!!
一心不乱の大戦争を!!
それは狂気だった。
そして狂喜だった。
まあ、悪くはなかったがな。
“ヴィクター・ロマノフ皇帝回顧録”の一説“武装親衛隊”より抜粋。
謁見の間―
その場所では今、盛大に音楽がなっていた…。
そして謁見の間の玉座にはその国の幼い皇帝ヴィクター・ロマノフが座り目の前の階段を下りた先に居る自らの部下たちを眺めていた。
そして跪き、首を垂れるその新たな部下たち…と言っても一部だが…はそれぞれがそれぞれと言った表情をしていた、緊張でがちがちになったゴーグルを首にかけた男や、いまだ十代後半位の少年は訳が解ってないのか頭の上に?を浮かべ、赤い髪の整った顔でキリっとした表情の女性がいたり、そうかと思えば体に鱗のような模様の男が蛇を体に纏わりつかせながら無表情でいたり、白い髪の大男が同じく無表情だったり、丸眼鏡をかけた青色の髪の女性はつまらなそうにしていたり、見た目男にしか見えないというか人なのかも怪しい女性がいたり、また見るからに太っている男は嬉しそうは笑みを崩さない。
それらの面々を見て、幼い皇帝ヴィクターは興奮気味に話す。
「諸君らが余の召集に集まってくれた事に感謝したい。」
ヴィクターは立ち上がり満面の笑みを浮かべ、それを新しい部下に向ける。
しかしその笑みは子供のような純粋な物で目の前の奇人変人に向けられてるものとは思えない。
「これで、件の殺人鬼を即刻始末できるし、革命軍を始末できるな!大臣!」
そう言って玉座の後ろに控えていた大臣に無垢な笑顔をまた向ける。
それは考えなしの行動だと誰しも思うだろう。
だが…。
「そうですなぁ陛下!。(殺人鬼と革命軍をだしに何てもの達を召集なされたのだ陛下は!?情報は聞いていたがなんの手立てもうてなかった!!しかも今の笑顔とて本心ではないはず…不味い、非常に不味いですね…。)」
大臣は温厚な顔をしつつも腹の中は煮えくりかえるような気分だったろう。
まあ大臣とてしてやられるだけでは無く、ブトー将軍とヴィクター皇帝の会談を阻止し日夜監視を強化し、皇帝の講堂を逐一監視して皇帝のやろうとした事の半分は潰されている。
その後謁見は順調に進み…。
「君が、少佐か?“例の研究”はどうだ?」
皇帝は無垢のような声を出しながら跪く少佐に問う。
「はい、陛下。大臣の妨害こそあれど、なんら問題無く完成できそうですぞ。」
それに少佐は嬉々として答える。
「ですが、詳細は後程…。」
「ああ、楽しみにしている。」
皇帝のその時見せたのは子供のそれではなかった…。
その後、謁見は無事終了した。
大臣は正直、戸惑っていた。
まあ、当然と言えば当然で、自分の傀儡であった子供が突然言う事を聞かなくなったのだ。
言い方によれば、子供が反抗期になったように聞こえるがそんな単純な物ではない。
大臣は執務室で考えに考えていた。
「(陛下の変わった理由などこの際どうでもいい!問題は陛下の足場が次々と出来つつある事だ。そしてなによりあの帝国内でも屈指の“問題児”たちを一か所に集め、武装親衛隊なる組織まで作り始めるとは!!これでは皇帝暗殺などはできん…もとよりするつもりもないが、どちらにせよこのままやられっぱなしにと言う訳にもいくまい。)」
大臣の行動は早く、良識派などの一部が皇帝に接触しようとしたのを寸前で握り潰し、ブトー将軍と皇帝の会合も察知しこれを妨害工作でもって中止させている。
また大臣は位の高い貴族を丸め込み始めていた。
「(クーデターは起こせない、なにせ武装親衛隊となった少佐には“狂喜の大隊”がいる。
それにあの堅物が黙っている訳もない、国民の不満も遂には爆発し国民そうでで反乱を起こされるかもしれん。
それに革命軍だ。奴等がこの好機を黙っている筈がないし、皇帝も手を組むかもしれん。)」
大臣は机から大ぶりの肉を取り出しかじりつき食いちぎる。
「はあ、最近ストレスがたまっていけませんなぁ。また太ってしまう。」
どう見ても食生活のせいだ!
……っと突っ込む者は部屋には居なかった。
所変わって皇帝の執務室。
そこでは異様な光景が広がっていた。
何故なら…。
「しかし陛下のバトラー(執事)のいれるココアは最高ですなぁ!」
「少佐、余には貴様の飲んでいる物をココアとは思えんのだが?」
「「「…………」」」
なんせ戦争狂と俺今お茶してるから、ウォルター物凄く警戒してない?
あと説明の為呼んだドク(博士)から凄い血の匂いがするのは気のせい?
少佐の飲んでるのは砂糖、ミルク、たっぷりの物、そういや劇中でそんなんいれさせてたような…。
「いえいえ、デブにはこれがココアなのですよ。私が言うのだから間違いない。」
「…そうか、ところで“例の研究”について聞きたいのだが?」
俺は少佐の話を流しつつ本題の話を振る。
と言うかドクが来てるんだからだいたい察しはつくだろ?
「おお!そうでした、そうでした。ドク、陛下にお話しして差し上げろ。」
少佐はそう言うと少佐の椅子の後ろに控えていたドクがはいと返事をして前にでてきて、冊子を渡してきた。
それの題名はこれ。
“皇帝陛下に全部お聞かせ!チキチキ研究説明書!!”
「……何だこの題名は?」
「あ、いえこれはちょっとした冗談のつもりで…ですが中身はちゃんと書いてあります!!」
恐る恐る開いて中を確認していると…。
「あ、執事のお二人にもどうぞ。」
ドクは普通にセバスチャンとウォルターにも配っていた。
尚、ウォルターには少し脅えていた…。
「それではお三方、三ページをお開きくださ~い。」
「ん……。」
ペラっとめくってみる。
「それでは説明させていただきますと、我々の研究をまずは簡単に説明しますと…。」
ドクはそこまで言うと不適な笑みを浮かべ…。
「“危険種と人間を組み合わせた人型の化け物”を作っております。」
「!!………ふっ、成程な。それは確かに面白そうだ!!」
俺はドクの言葉に歓喜する。
この世界にもいたのだ!戦争を愛する戦争狂の集団が!ミレニアムが!吸血鬼の軍団が!最後の大隊が!!
たとえ吸血鬼でなくともどうでもいい!ただ戦争をする道具として、利用できる存在として私は歓喜している!
恐らく彼らほど心強い存在は居ないだろう!!
「具体的に話ますと、危険種の内数種の遺伝子を厳選、培養し人間の遺伝子として組み換え単純ば身体能力の底上げから壁を歩く、高度からのパラシュートなしの降下などに耐えられる兵士の開発です。」
「それで、研究の進歩の具合はどうなのだ?」
ますます私は歓喜した、単純に強い、一個大隊で一個軍団に匹敵する兵士として存在しえる研究である事に歓喜する一方で、ある疑問も生ずる。
そんな化け物どもがはたして作れるのだろうか?と…。
「はい、現在研究はおおむね完了しており、目下兵士を逐次改造中です。時期に大隊兵士すべてがそれらとなりましょう!」
興奮気味のドクがそう語る。
最大の懸念は無くなった、最後の大隊は完成まじかだった!!
こいつらがいれば普通の軍団は当分いらなくなる。
「しかし少佐、その化け物の呼称は決まっているのか?何時までも化け物では…。」
「そうですねえ~、では陛下がお決めください。部下たちも喜びますので。」
う~ん難しいな~、バンパイアとは違うし…。
「………“ゲシュペンスト”」
「“ゲシュペンスト”幽霊の意味でしたかな?」
「すまん、それしか思いつか無かったよ。」
しかし少佐はその安直な名前を聞いても、いえいえと非定する。
「化け物となった彼らにはそれでも良いでしょう、なにせ自ら望んでそうなったのです。それに…。」
少佐は楽しげな笑みを浮かべる。
その眼は子供のような純粋さと大人のような濁りがある矛盾した眼だった。
「彼らは一度は“死んだのです”幽霊程度が丁度いいでしょう。」
「……そうか。」
私は同じく笑みを返す、後で聞いたがこの時の私の笑みもどこか狂ったような笑みだったとセバスチャンから言われた…。何故だ!?
深夜の帝都、街のとある一角…。
そこにはある男が鼻歌交じりに歩いていた。
何故こんな夜遅くしかも切り裂き魔も出没するのに、何故一人でいるのか?
そんな疑問はまったく必要もない。
なぜならこの男がその切り裂き魔だからだ。
その男は名をザンクという。
腕に二本の剣を腕に付け頭には趣味の悪い眼のような装飾品…もとい帝具がついていた。
「愉快愉快!帝都はいいねえ!」
ザンクはもともと首切り役人だったが、何人もの人の首を切っている内に人の首を切ることが癖になってしまったらしく、当時獄長だった人間の帝具を奪い逃走、切り裂き魔に成り下がっている。
そして今日も今日とて獲物を探して帝都を徘徊していたザンクだったのだが…。
「ん~?おやぁ~?あんなところにお嬢ちゃんが一人で歩いてるな~、愉快愉快!そんな所にいたら!こわ~い切り裂き魔に殺されちゃうよぉ~?」
獲物を見つけ一気に切りかかる。
それはこのザンクにとっては当たり前の狩りの風景、でも今回は違った。
そして気付くべきだったのだ…。
「まったくこっちが当たりですだか!!」
その獲物の女性が何故か“メイド服”を着ている事に…。
バン!バン!
二つの発砲音が夜の帝都に鳴り響く。
ザンクは一瞬驚きで回避が遅れたが、自身の帝具スペクテッドの能力を使い弾丸の弾道を読み何とか回避する。
その後すぐ体制を立て直すと、そこに次々に銃弾が撃ち込まれる。
「陛下からの最初のご命令!しっかりと果たすだよ!!」
「おお、すごいねお嬢ちゃん、愉快愉快!」
そうメイドが言うと手に持っていたハンドガン(何故か見た目ワルサ―P38)を連射する。
しかしザンクはそれをすべて避け、そのメイド…メイリンに向かってその刃を突きつけようとする…。
…が!
ドパン!
今度は別の方向から銃声がする。
するとザンクめがけて一発の銃弾が迫ってくる。
「!?」
ザンクは切り付ける事をやめ一旦避ける。
「あっれ~?今の避けちゃうのか~、参ったなこりゃ…。」
「また別のお嬢ちゃんかい?愉快愉快!今日は楽しめそうだよ!」
ザンクは別のメイリンとは別の獲物を見つける、そこにはマスケット銃を持ち丸眼鏡をかけた腰まである長い髪の女性…リップヴァーン・ウィンクルがいた。
「しかし、最近はお嬢ちゃんたちみたいなのでも銃を持つのかい?世も末だねえ。」
「あんたさぁ、さっきので完全に避けたつもり?まったくおかしいわぁ。」
ザンクが言った事が見事にスルーされ、しかもおかしな事を言われたため首をかしげるザンク…。
すると…。
グシャッ!!
そんな音がした同時にザンクは右腕のひじあたりから感覚が無くなっている事に疑問を感じ、直ぐに驚愕した。
「私の魔弾は一発で全てを屠るのよ。」
その女は笑っていた、夜で月明かりが周りを照らす夜に、月明りで反射する丸眼鏡が何故かとても不気味だった。
バン!
再び銃声がした。
今度はメイリンの持つハンドガンがザンクの心臓を捉え撃ち抜いた。
ドサ!っとザンクはその場に倒れ、最後に「自分の死もまた愉快愉快……。」っといったのを最後に絶命した。
「っさ!終わった終わった~!!メイリン!帰ろ!」
「その前に帝具回収してからだよ。」
そう言うとメイリンは何の抵抗も無くしたいから眼の形をした血まみれの帝具を取り持っていた袋に放り込んだ。
「これでセバスチャンさん褒めてくれるかな~//」
「あ~はいはい、一目ぼれの彼の話は良いから~さっさと帰ろうよ~。」
会話だけ見れば普通の女子二人の会話だったが、その足元の物言わぬ死体と片方の女性の持つマスケット銃のせいですべてが異常に見えていた…。
そしてそのマスケット銃の名は、嫌その帝具の名は、魔弾射手“カスパール”と言った。
最後のリップヴァーン中尉の帝具名いろいろツッコミたい人居ると思うけど、これでいいのかなぁ~?
魔弾射手の名前、モーゼルからカスパールに変更しました。
最後の大隊の兵士たちは危険種との混合種って事にしました。
後天的なものだからハーフとはちがうのかな?
まあ、教主って前例があるから無理ではないだろうと思いますけど。
勘違い無いように:途中ヴィクターの考える時の一人称が変わってるのは仕様です。
此処からはこれから更新に付いてですけど…恐らく来月の終わりになりそう。
言い訳:リアルで忙しい(主に部活とテストと修学旅行で
カメ更新タグつけてるから許してくれるよね?ね?
前回指摘してくれた方々ありがとうございました。
大臣が少しでも小物臭くならないように頑張りたい、あと文体何とかしたい(汗
ご指摘等あったら気軽にご指摘ください。