ショt…幼い皇帝に憑依した。   作:サテライト

6 / 26
投降は11月下旬といったな?








あれは嘘だ。


ショタと武装親衛隊その弐

―帝都郊外某所

 

渓谷の合間、崖の下に隠す気が無いとしか思えない建物が崖下にあった。

 

そこは今帝都にて話題になっている革命軍特殊暗殺部隊“ナイトレイド”のアジトだ。

隠す気零だろ…。と思うのは気のせいだと思う。

 

その建物の中、多分その建物の中で一番広い部屋にナイトレイドメンバーが勢ぞろいしていた。

 

「皆アカメとタツミから聞いたと思うが…、首切りザンクが討たれた。」

 

唯一座っている、眼帯をつけ右手が義手の女性が言うとその場が静まり返る。

実はナイトレイドはザンクを打つために行動起こしていたのでが…。

行動初日に二人一組で行動していた、アカメとタツミだったのだが…、運のいいのか悪いのかわからないがザンクが武装親衛隊と戦っている場面に鉢合わせたのだ。

 

「報告によると武装親衛隊の帝具使いは三人…アカメ達が遭遇したのは二人の内一人は確実に帝具持ちだと思われる。」

「ボス~、何なんだ?その武装親衛隊って?」

 

義手の女性ナジェンダのが言うと金髪の露出の多い服をきた女性レオーネが頭の上から?マークを出しながら言う。

他の面々もうんうんと首を立てに振る。

 

「武装親衛隊は確か皇帝が直々に招集し、軍とは別系統の指揮系統をもっていて完全に独立している。

皇帝がその支配権を完全に掌握している私兵組織だ。」

「皇帝の私兵って、近衛が居るじゃないのか?それによくそんな部隊の設立をブトー将軍が認めたな。」

 

次に疑問を言ったのは筋肉質の体にリーゼント頭のイケメンブラートだった。

 

「皇帝直々だったのもそうだが、どうも大臣から言われたから作らせたわけではないらしいんだ、だからブトー将軍も黙っていると言う見解が革命軍本部では出ているらしい。」

 

がだ…っとナジェンダは続ける。

その顔はとても複雑な顔をしていた。

 

「武装親衛隊が大臣の作らせた部隊じゃ無く皇帝が自らの“意志”で作った部隊だと言うのが一番の問題なんだ…。」

「「「「!?」」」」

「「……??」」

 

その場の空気が凍りつく、ある意味で…。

またまったく理解していない二人もいた…。

 

「ってシェーレはともかく何でアンタも解ってないのよ!!」

「っへ?どういうことだ?」

「タツミ、いいか?あの大臣の事を信頼しきって反攻すらしようとしない傀儡の皇帝が、大臣のいう事でなく“自分の意志”で部隊を作った事が一番の問題なんだ。」

 

よくわかってない二人にナジェンダは砕いて説明をしてやる。

 

「ん?ああ!そう言う事か!」

「あれですか?子供が反抗期に入った、みたいなことでしょうか?(皇帝ももうそんなに大きくなったんだなぁ)」

「そうだ。」

 

何とか解った二人のようだが、実はシェーレは頭の中ではまったく別の考えだったのは別にこの際気にしないでおこう。

なにはともあれこの事態はナイトレイドにとっては非常に深刻な問題だった。

なぜなら武装親衛隊の創設理由が帝国の国情不安定に伴う皇帝の身辺警護並びに反乱分子の鎮圧を目的に組織されたというものだったからだ。

 

「今、革命軍もこの武装親衛隊の力量をはかりかねている状態だ。」

「ボス、何でそんな事になってんだ?」

 

タツミは疑問をナジェンダに聞く。

ナジェンダは一言。

 

「問題児だからだ。」

 

といった。

タツミは頭の上に?が付く。

 

すると今度は空気化していた緑髪の見るからにチャラそうな男ラバックが、

 

「帝国のあらゆる組織の問題児だとか異端だとされた科学者や、大臣派に左遷された将校とかが次々と集められてるんだよ…。」

 

と引き継ぐように言う。

 

「今回アカメ達がであったのはおそらく狙撃部隊から来た奴等だろうな、しかも片方は帝具使いときた…。」

「武装親衛隊の詳しい情報とかは無い訳?」

 

ピンク色の髪をツインテールにしている少女マインは何時も通りムスッとした顔で言う。

 

「ああ、設立されてまだ日が浅くてな…。だが解っている事が幾つかある。」

 

そう言うとナジェンダはいくつかの写真を取り出す。

そこには整列する兵士の姿があったが、その姿はこれまでの帝国軍とは一線をがしていた。

 

それまでの帝国軍の軍装は鎧が一部にあり、ヘルメットにはバイザーが付いていて持っている武器も剣にどう見ても扱いずらそうな銃をさげていた。

だがこの武装親衛隊の軍装はそれらとはまったく違っていた。

ある一枚の写真には黒を基調としコートのような上着、襟元の階級章、細くすらっとした軍靴、頭には独特の形をした駒十字の紋章と鷲を用いた装飾品の着いた帽子、腕には同じ駒十字の腕章。

 

―彼らナイトレイドは知らなかったがそれは別の世界で悪魔の代名詞ともいえる恐怖の集団、ナチスドイツ親衛隊の制服その物だと言う事を…。

 

それとは別の写真にはその装備に加え帽子は特に装飾は無いが独特な形状のヘルメットをかぶり、腰回りにポーチや手榴弾、銃剣などが付けられており、肩からはそれまでの銃と違い全体的に違い細長い銃身に木製のストックに持ち手の柄、弾倉の部分も帝国が今まで使用していた銃は箱形のマガジンだったがこのマガジンはバナナのように曲がったマガジンを持っていた。

 

―見た目からすればナチスドイツが戦争終盤で開発した世界で初めて実戦に投入されたアサルトライフル“StG44”そのものである。

 

そして最後のは“巨大な風船”のようなものだった。

 

「ボス…これは?」

「革命軍のスパイとして帝国の軍人に紛れていた物が革命軍本部に送ってきたものだ。」

「……そのスパイは?」

「消息不明だ…。」

 

今日何度目かもわからない戦慄がナイトレイド隊を襲う。

見た事もない装備、そして未知の物体……。

戦慄するには十分だった。

 

「まあ、どちらにせよ敵ならば討つ!それだけだ!」

「「「「「「おう!(はい!」」」」」」

 

ナイトレイドの団結固く、今日も今日とて法の裁けぬ外道を狩る…。

 

―この日常が続くといいなと誰もが思っていた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだ少佐?デウス・エクス・マキナの建造状況は?」

「はい、陛下。まったくもって順調です。他の兵器群も現在帝国陸軍工廠にて生産中です。」

「そうか…それはとてもいいことだなぁ!」

 

幼い皇帝は無垢な笑顔を出して喜ぶ。

向いに座る少佐も口を三日月のように吊り上げ笑う。

 

「余の軍団…、余の最強の“機甲軍団”!!早くすべて揃わないかな~。」

 

 

そして皇帝と少佐のいる部屋の外には巨大な“鋼鉄の獣たち”がいた…。

 

 

「われらがミレニアム大隊に陛下の各機甲軍団がそろえば、陛下が望み我々の望む闘争が実現しますからな。」

「そうだな、だがまずは足元のゴミ掃除からだがな。」

 

ヴィクターは手荷物書類を眺めながら言う。

 

「まあ、まずは“血の粛清”と行こうじゃないか。」

 

その笑みは幼くも狂喜を含む、恐ろしい笑みだった…。

 




はい、と言う事で短いながらも投稿できました。

全回お気に入りが1000件超えました!!
ありがとうございます!!(歓喜

今回はナイトレイド視点で書いてみました。
原作でいうとこのザンク倒した後、スペクテッドをタツミが付けたあたりだと思ってください。
ザンクを倒してないから結構淡白になんのかな~?って思い書いてみました。

もう原作が息してないのは気のせい?
いや深く考えるのはよそう…。


ご意見感想お待ちしてます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。