卍荒罹崇卍のきゅーと&てくにかる配信ちゃんねる! 作:hikoyuki
【ライフコラプス】が2連続ヒットしてなお、神様のHPを削り切るには至らない。神様は〈テレポート〉で即座に離脱し、光速の光線を遠距離から撃ち込んでくる。ボクはそれを読んで【ホームリターン】。ゴブ蔵の下へ戻り、余裕をもって回避する。
【ライフコラプス】は絶大な貫通能力を秘めたスキルとはいえ、メイン【メイジ】で放ったところでたかが知れているのも事実だ。
けれど最後には【イグニッション】も込めたし、ゴブ蔵の攻撃も含めて4回は当てている。ゲージ的にはどの程度減ったのかわかりにくいけれど、おそらくそろそろ後がなくなってきたはずだ。
その証拠に【オートユーザー】の適用アイテムを回復ポーションに切り替えたらしく、【タイム・カプセル】やほんの一瞬の猛毒ダメージで受けた分を瞬間的に回復させていく。
最大HPを削り取られた分は効果時間が終了しない限り回復できないにもかかわらず、このタイミングでの適用――追い詰めていることはまず間違いない。
神様は再び光線をボクとゴブ蔵にそれぞれ撃ち放つ。撃ち込まれてから回避しても意味がない以上、撃たれる前に躱さなければならないのだから困ったものだ。【サイキック】に
「【プレコグニション】か。ならば手動で放てばいいだけのことよ」
【プレコグニション】による未来の予測は【モーションアシスト】への指示をゴースティングして見出したものに過ぎない。手動操作による全能技を予知しきれず、光線がボクの胸をダイレクトに貫いて大幅なダメージを受けてしまう。
しかしこれまで【モーションアシスト】に頼っていたのに急に手動で放ったためだろう。先の戦いの時のような威力はなく、HPゲージを半分まで削り取られるだけで済んだ。
しかしやはり光線が鬼門だ。シンプルで速いのが強いのは当たり前だけど、このまま食らっていては押し切られてしまう!
【ジョーカー】から【オートユーザー】を引っ張ってきてポーションで回復し、ボクは再び«疾風迅雷»を行使することで一気に距離を詰める。
「そこだっ!」
真正面から距離を詰めるということは、当然ながら攻撃をまともに受けることにつながる。再び光線がボクを貫き、HPを50%以下まで落とすが――射程圏内に入った。
「【イグニッション】!」
炎属性最強の
【イグニッション】はスキルを強化するスキルだ。通常攻撃と全能を主体に戦う神様相手に掛けても、リスクは皆無に等しい。もちろん本来ならメリットも皆無のはずだ――しかし、ボクには【加護】がある。
【イグニッション】が適用された瞬間、神様は激しく炎を吹き出し、燃え上がり始める。
「……っ!ここに来て継続ダメージか……っ!」
【不死鳥の加護】
[パッシブ][スイッチ][ブレッシング][炎属性][妨害]
効果時間:60s
効果:[炎属性][スキル]の[命中時][一定時間][キャラクター]に[継続的]に[ダメージ]を[与える]。この[効果]は[キャラクター]の[炎属性][耐性]を[無視]する。
ボクの得意とする炎属性の
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>さすが炎上系配信者ですわ
>言うほど炎上してるか?
>この前はユーキさん関連で炎上したけど普段の時は平常運転だぞ
>平常運転が炎上並みのこき下ろされっぷりの卍さんすこ
>勝ったな。風呂入ってくる
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「【ホームリターン】!さあさあ!あと34秒くらいでボクらを仕留め切れますか?その前にHPが尽きる計算ですけどね!」
「【
受けたダメージはゴブ蔵が即座に治癒してくれて、そこからは耐久戦の始まりだ。光線は回避するのが難しいけれど、風属性スキルを空打ちしつつ【ファストリカバー】を発動させれば、なんとか耐えることができる。
「【フェアリーブレス】!【シルフストーム】!【ファストリカバー】!」
空打ちを繰り返して【タクティクスフラッグ】を貯めていると、その直後に杖から【ゲールウィンド】と【シルフストーム】が放たれる。2つのスキルを覚えている場合、
やがて神様のHPゲージは急激に降下していき――そして『0』に転ずる。
そして神様はHPを全損した以上、粒子として消滅――。
「《
――しない。
「また死亡を踏み倒す系神様ですか!?ばーかばーか!」
「踏み倒したわけではない。我は当の昔に死亡している。脇を見てみろ、そこに我が居るであろう」
言われてちらりと観客席に横目を向けると……確かにいる。神様が。意味がわからない。じゃあ目の前にいるのは?
「死亡した我と死亡していない我。これこそが矛盾を体現するが為の回答ッ!神なる者の力なり!」
これ、システム的にはどうなってるんですか!?逆にどうやって倒せばいいんですか!?